ブレンパワード

ページ名:ブレンパワード

登録日:2011/04/03 Sun 12:28:53
更新日:2023/08/09 Wed 11:38:05NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



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頼まれなくたって、生きてやる!




『ブレンパワード』とは、1998年に衛星放送「WOWOW」で放送されたオリジナルTVアニメであり、白富野三部作の一つ。
OPとEDはそれぞれ違うベクトルでインパクトがあり、多くの視聴者を驚かせた。
角川書店『月刊少年エース』でもコミカライズが連載。作画は『女神候補生』『D・N・ANGEL』の杉崎ゆきる。



■スタッフ

総監督:富野由悠季
キャラデザ:いのまたむつみ
メカニック:永野護
音楽:菅野よう子
OP:「IN MY DREAM」真行寺恵里
ED:「愛の輪郭(フィールド)」KOKIA



■プロローグ

海底で発見された謎の遺跡オルファンは、地球中の生体エネルギーを吸収して宇宙へ旅立とうとする生命体だった。
それを知った一部の人間は、オルファンに協力するリクレイマーとなり宇宙へ出ようとした。
しかし、オルファンの浮上に際し、地球上のエネルギーがほとんど吸い尽されてしまうことが予見される。


そのため、国連は箱船として原子力空母ノヴィス・ノアを建造しオルファンの浮上を阻止しようとする。
その頃、各地で発見された「プレート」からは「アンチボディ」がリバイバルされる。
オルファンに同調するアンチボディは「グランチャー」、反発するものは「ブレンパワード」と呼ばれ、それぞれ自分が認めた人間を乗せて戦うことになる。



■ストーリー

リクレイマーの一員でありながらオルファンに疑問を持つ伊佐未勇は相棒のカナン・ギモスとともに、ブレンパワードのリバイバルに立ち会い乗り込んだ宇都宮比瑪と出会う。
17歳になった勇はリクレイマーの幹部である両親に銃を向け、隠していたブレンパワードで逃走する。



■本作の特徴

富野由悠季が監督を務める作品の例によって、特徴的なセリフ回しが多い。
特に本作は他の富野作品と比べてもセリフ回しが非常に特徴的で、後の「ガンダム Gのレコンギスタ」と並んで「富野節の最高潮」と言われている。
「お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」
「死ィねよやー!」
「なんだ、このげっっそりする感覚は!?」
「嘘だ!ジョナサン流の強がりだ!」


……などなど、日常会話ではまず出てこないであろう、耳に残るセリフが非常に多い。
会話の内容もともすれば支離滅裂な内容になっている場合も多々あるが、通して聞いてみると一本筋が取っていれたりする。理解するまでに時間がかかりがちだが。
しかし、どう考えても意味が分からないようなものもあり(登場人物達も意味不明だと思っているものも)、そのようなセリフは「オーガニック的」と評される。


電波なセリフの数々や、富野作品名物のライブ観重視で説明を端折る不親切な作劇、根幹的な部分の謎を残したまま完結したことから迷作扱いされることもしばしばあるが、
本作のテーマは「両親からの自立」や「他者とのコミュニケーション」など普遍的なものである。
ちなみに、本作を作る上で意識をしたのは「もののけ姫
そちらのキャッチコピーが「生きろ」であることを踏まえて項目冒頭にある本作のキャッチコピーを見るとよく分かる。


また、敵ながら思わず共感してしまったり、戦闘中でも心温まるエピソードがあるなど、見どころは多い。


CS放送向けアニメ故に低予算で作られた上ブレンもグランチャーも有機的で動かしにくいことこの上ない永野メカのため、作画枚数やメカの動きはかなり少なく、作画も乱れがちな場面が多い。
だが止め絵の多用や同じ作画を何度も使い回してスピード感を出すなどの妙演出、そしてそれらの策を感じさせない巧みでオーガニック的なセリフ回しと声優陣の熱の籠もった演技により、作画の難を感じさせない勢いと趣きが評価されている。



興味があるならばぜひレンタル店でソフトを手に取って頂きたい。
現在では動画配信サービスでも視聴可能なので、よりお手軽に手にとることもできる。
ただしOPがOPなので、家族の前で見るのは注意が必要。特に青少年の人は……。



■主要人物

ノヴィス・ノア

伊佐未勇 (いさみ ゆう)

CV:白鳥哲
アクの強い主人公。
オルファンの存在とその研究に没頭し続ける両親に反発して、リクレイマーを出奔する。
元々リクレイマーにもなりたくてなったわけではなく、無理やりやらされていたこともあって、当時は祖母との穏やかな生活を望んでいた。
強制的にグランチャーに乗せられ始めた際には苦痛から家族に助けを求めていたが、両親は勇の能力ばかり見ていてその助けを聞き入れることはなかった。
物語開始直後(成長後)もグランチャーとの意思疎通も出来ており自在に動かしてはいたのだが、毎度頭痛に苛まれるなどの無理をしながら動かしていたことに変わりはなかった。
グランチャーよりも(基本的には)穏やかなブレンパワードの方が性に合っていたので、本領発揮しだした。
予想出来ない発言の多いフラグクラッシャー。詳しくは後述。
最初は強大なオルファンに独りで立ち向かおうとする程に向こう見ずだが、知識や機転は凄く、言うだけのことはある。


偶然出会った宇都宮比瑪との相性やらシンパシーやらオーガニック的な何かが途方もなく良く、
彼女と痴話喧嘩じみた争いもしながら引き込まれる形でノヴィス・ノアへ入る。


搭乗するのはユウブレン。後にネリーブレンへ。
ユウブレンは元々オルファン内に回収され、更に放置されていたために弱っていたが(それまでオルファンに回収されたブレンパワードは全て動かないものと認識されていた)、
比瑪との出会いがきっかけでブレンの可能性に気付き、面倒を見続けたことでユウブレンは生き永らえたため、強い信頼関係で結ばれている。
「(思わぬ再会を果たした比瑪に突然キスした後に)お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」
「嘘だ!ジョナサン流の強がりだ!」



宇都宮比瑪 (うつみや ひめ)

CV:村田秋乃
ヒロイン。孤児院で育った天真爛漫な少女。
感受性が強いからかブレンやオルファンの感情がよく分かり、その才能面や理解度は作中随一のものでオルファンに入れ込んでいるクインシィが嫉妬していた。
純粋な性格ではあるが、視聴者からすると言動がやや電波気味……むしろオーガニック的な何かと言うべきか。
搭乗するヒメブレンは主役機的な扱いをされる事が多い。
なお、外国人の同僚達にジャパニーズビーンズスープ?(味噌汁)という発言をしたことから、現実と同じで複数の使用言語があることが分かる。
これは本作が日本やアメリカなど実在の国を元としているためで、舞台裏の設定や後の展開にも関係している。
「こんな物、なくったって人は…生きていけます!」



カナン・ギモス

CV:朴路美
勇と共に比瑪と出会った女性。かなり色っぽい。
かつては勇とよくコンビを組んでおり、彼を連れ戻そうとする。
最初はリクレイマーだったが、ユウの離脱によってリクレイマーの在り方悩み始め、次第にグランチャーとの意思疎通もできなくなっていった。
その後にノヴィス・ノアの乗組員となり、リバイバルに立ち会ったことでブレンに乗ることに。
勇のことをよく知っていることや距離感が近かったこともあり比瑪からは勇の恋人かと疑われたが、
カナン自身がそれを否定したこともありその流れはすぐに霧散した。


ちなみに担当声優は今作でアニメデビュー*1し、徐々に活躍の場を広げていくことになる。
「私はただ、生まれてきた事を後悔したくないだけ!」



ラッセ・ルンベルク

CV:三木眞一郎
白血病を患っているブレンのパイロット。勇や比瑪と比べると実戦経験などに乏しく、ブレン乗りとしては新兵当然。
治療を行わないのには自分なりの信念がある。
自爆特攻を仕掛けた事もあり、その際にブレンを失うが後に別のブレンに乗る。
どちらも名称はラッセブレン。
「お前達なら…頼まなくても、生きていけるよな?」



ナンガ・シルバレー

CV:辻親八
ドレッドヘアーでグラサンをかけたラテン系のおっさん。こちらも勇や比瑪と比べると実戦経験などに乏しく、ブレン乗りとしては新兵当然。
後にコモドとはいい関係になる。
また、サングラスの下は割と可愛い目をしている。
搭乗機はナンガブレンだが、ブレンシルバレーとも呼んでいた。
「ラッセに負けるなよ、ブレンシルバレー」



ビギンズ・サス

CV:川村万梨阿
胸にバラのタトゥーを入れた女性。
監視用潜水艇の船長とラブラブの仲で、多分本作で一番イチャイチャしている。
彼女とカナンのブレンは同じプレートからリバイバルされた双子ブレン。
「ブレンは花を愛する」



カント・ケストナー

CV:佐々木るん
劇中で何度も言及されている通りの天才少年。
オルファンの真意について仮説を立て、その証明や知的好奇心から自らもブレンに乗る。
彼の研究によって、プレートやオルファンの謎が少しずつ解き明かされていく。
ただし、それまでの(ろくに説明されていない)仮説や専門用語も飛び交うために彼の話を初見で理解するのは難しく、何度も視聴しないと理解は難しい。
漫画版では尺の関係でかなり色々とカットされているのでなおさら。
「粗製濫造された神々が、踊り狂ってるんですよ」



ナッキィ・ガイズ

CV:冬馬由美
3体のブレンと1体のグランチャーをつれてノヴィス・ノアへやって来た少年。
ブレンとグランチャーの両方を動かせる上に、入らなくても指示できるので精度は落ちるが同時に操作もできる。
なお、今の立場になるまでは好き勝手にやっていたらしく、不良みたいなものだった模様。
彼が連れてきたブレンの2体はラッセとカントのものとなり、グランチャーは撃墜された。色々とかわいそう。
「おびえてどうなるものでもない!」



コモド・マハマ

CV:沙倉祥子
戦闘機のパイロット。
信心深く、出撃前にはオグンの神に祈りを捧げる。
涙もろい面があり、失敗するたびに目を潤ませる一幕も。
ナンガに助けられ良い感じの仲になる。
「助けよう、オグン!」



アノーア・マコーミック

CV:磯辺万沙子
ノヴィス・ノアの艦長で、後述するジョナサンのママン。
ベテランのキャリアウーマンだったのだが、仕事に打ち込むあまりにそれ以外の事に無頓着で無責任な一面も持つ。
誰かとの愛を育むこと無く精子バンクを使ってインスタントに母親になり、そうして得た息子すら顧みない生活を送っていた。
本人は心の中で息子を愛していたつもりだったが、ノヴィス・ノアに現れたジョナサン本人に彼女の息子への愛は単なる彼女の自己満足でしかなかったことを突きつけられる。
その一件の後、息子自身に息子への愛を否定された失意の中で失態を覆そうと無茶をしてしまい、途中で行方知れずとなる。
「私がママンよ!」



アイリーン・キャリアー

CV:名越志保
ノヴィス・ノアの医師。整体師でもあり鍼灸の心得もある。
アノーアが行方不明になった後、そんな心得あまりないだろうに艦長代理になる。しかし誰からも不満はなく満場一致。
作中では数少ない、しっかりとした大人を演じられる人物で、困難な難局が続くも全て乗り切って見せた。
立場的にも性格的にも気難しい勇も、彼女には早くから打ち解けていた。
「不幸ですけど、大人です」



ユキオ/アカリ/クマゾー

CV:浅川美也/沙倉祥子/渡辺久美子
比瑪と同じ孤児院で育った子供達。
ブレンをブラッシングするなど、ノヴィス・ノア艦内の雑事をこなす。ワンパクだが良い子達。
子供なので勇と率直に言いあうこともあったが、子供なので逆に勇ともすぐ打ち解けて見せた。
子供を乗せていることに作中どうかしている(意訳)という真っ当な批判もあったが、
彼らの感情や生き方はブレンパワードやオルファンなどのオーガニック的な何かに与える影響が大きかった。
最も幼いクマゾーの功績は特に大きく何人もの人物に影響を与えた。
「人生はまだあるぞ!」
「あるの?」
「あるも」


伊佐未直子

CV:杉本るみ
勇と依衣子の母方の祖母。郊外の古い一軒家で自給自足で暮らしていたが、成り行きでノヴィス・ノアに乗艦。
夫の伊佐未勇 (いさみ いさむ)とは若い頃に死別している。
当初は勇や比瑪のことを気遣う落ち着きのあるおばあさんであったが、ノヴィス・ノアでかつての恋人のゲイブリッジと再開したことで恋心が再燃。
最終的には老いらくの恋に身を任せ、ゲイブリッジとまた離れるのを嫌って、彼とともにノヴィス・ノアを退艦。
そして物語の最終盤まで彼に寄り添い続けるのであった。


ウィンストン・ゲイブリッジ

CV:佐古正人
元アメリカ海軍第七艦隊司令長官であり、劇中ではノヴィス・ノアの最高指揮官である軍人。
理知的な人物で、オルファンの一次調査の際にその危険性を察知し、オーガニックエンジン搭載艦であるノヴィス・ノアの建造を指揮した。
直子とは旧知の仲であることは多くの人が知っていたが、実は彼女の結婚前に恋人であったことを知るものはいなかった。
その後、諸事情により直子を伴ってノヴィス・ノアを後にするが、最終盤、意外な形で再登場する。


ノヴィス・ノア副官

CV:中嶋聡彦
その名の通り副長。見た目は恰幅の良い禿げたヒゲオヤジだが、アイリーンと並ぶ「大人」である。
アノーアが行方不明となった際は彼が艦長になるのではないかと言われていたが、それを固辞し快くその座を引き渡した。
なおこれに関しては彼の器が大きいこともあるが、一番の理由はアイリーンに惚れているからだろう。
気転も効きクルー達からも信用されてはいるが、最後まで名前は不明だった。
「ストレッチくらいさせろよ!」



ミスターモハマド

CV:塩屋翼
アラブ系の大富豪。ノヴィス・ノアを「避難船」として買い取ろうとしていた。
初登場時は金に物を言わせた傲慢な態度が目立っており実際割と自分本位ではあるのだが、実は良識的な大人でかなりの子供思いでもあった。
一見暴走に見えるノヴィス・ノア買取も戦争の犠牲になりそうな彼らに心を痛めた結果であり、最終的には「孤児院」にしようと考えていた。
彼もアイリーンに惚れていたらしく色々とアプローチをしていたが、向こうからは体よく「操縦」されていた。
「それはよくない!」


ネリー・キム

CV:高萩晴子
北欧に飛ばされた勇が出会った女性。
全身を病魔に蝕まれて自身の死期を悟ったことから家族のもとを去り、雪深い森で自身のブレン(ネリー・ブレン)と共に静かに暮らしていた。
余命幾ばくもない命ながら何か出来ることがあるのではと思って暮らしていて、突如現れた勇をもてなし、彼の心のわだかまりを解いてゆく。
襲いかかるジョナサンのバロンズゥの猛攻に瀕死のユウ・ブレンをネリー・ブレンで庇い、ネリー・ブレンと自身も重症を負うも、それが引き金で二つのブレンの再リバイバルが発生。
彼女の命とネリー・ブレンはユウ・ブレンと融合を果たし、新生ネリー・ブレンの中に溶け込み、勇自身の生き方に大きな影響を与えた。
「私は普通よ。何の力も無い女だわ……。ただブレンと出会えたことだけが、他の人と違った……」


オルファン

クインシィ・イッサー/伊左未依衣子(いさみ いいこ)

CV:渡辺久美子
勇の姉。
リクレイマーの思想に染まっており、自らを「クィンシィ・イッサー」と名乗る。
また、ブラコンかつヤンデレの気があり、ジョナサンと並んで勇に拘りを見せる。
リクレイマーのグランチャー部隊隊長。
「勇、私に撃たれなさい!」



ジョナサン・グレーン

CV:青羽剛
リクレイマーに所属するグランチャー乗りの青年。
顔立ちは整っているのだが、性格は歪んでおり執拗に勇を付け狙う。
狂ったような笑いが特徴で言葉責めのテクニックは一級品。


実はアノーアが人工授精(ジョナサンの台詞から優秀な遺伝子目的で父と交際関係などは無い可能性が高い。)で生んだ子供だが、
父は居らずアノーアもクリスマスですら帰ってこず(後にリクレイマーになっていたことすらも知らないほど)、仕事を優先しまくっていたため孤独な子供時代を過ごした。
その結果マザコンを拗らせ、行き場のない憎しみを内に秘めている。


勇の母親と肉体関係にあったり依衣子にクインシィの名を与えたりと、勇との因縁は深い。
このアニメの印象的な台詞はジョナサン絡みが多い。
「死ねよやぁぁ!」
「俺をメッセンジャーボーイにしたのか!あやつは!?」
「クリスマスプレゼントだろぉ!」



シラー・グラス

CV:田中敦子
カナンの元同僚でリクレイマーの所属。
貧しい家系で、弟たちを飢え死にさせたトラウマを持っている。
理想の世界を作るためにオルファンの浮上に協力する。
かつてはオリンピックに出場して家計を支えようとしており、胸を筋肉と見紛うほど筋肉質。
「オルファンが銀河旅行をすれば、星になった弟たちにだって会うことができる!!」



エッガ・ブランカン

CV:難波圭一
リクレイマーのグランチャー乗り。
ジョナサン以上に好戦的で野心家であり、ジョナサンを越えようとしている。
リバイバルしたばかりの黒いグランチャーを駆ってブレンパワードを圧倒するも、
同じくリバイバルしたての双子のブレンチャイルドによってダメージを負い、そのまま暴走して飲み込まれることとなった。
意外にも、ブレンパワードの中で唯一のネームドキャラによる戦死。
「裏切り者がァ! 親を裏切るガキなどは親不孝以下だろう!?」


ガバナー

リクレイマーの指導者だが、その正体は終盤になるまで明かされることはなかった。


バロン・マクシミリアン

終盤で登場した謎の人物。
全身を鎧やマスクで覆い、変声機まで使って正体を隠している。
ジョナサンにグランチャーが突然変異した「バロンズゥ」を与える
何故かスノーボードの扱いが上手い
ジョナサンに優しく、時には厳しく接する「父親」のように振る舞うが、その正体は…エンディングのCVを見ては行けない。
「未熟者の言う事は聞かない!」



■今作のパワーワード

オーガニック的な何か

作中で頻繁に登場する言葉で、読んで字の如くオーガニック的な事以外は謎な「何か」の事。
実際のところオルファンやアンチボディもオーガニック的な何かである。
多くの視聴者が「何かって何だよ」と思っただろうが、作中でもよく分かってないんだから仕方ない。
終盤になると「決定的にオーガニック的な何か」とかも出てくる。


何度も出てきた代表的なオーガニック的な何か「ビー・プレート」も実は机上の空論でしかなく、
『オルファンの対となる物もどこかに存在している可能性はあるから、それをもってすればオルファンへの対抗や制御も出来るのでは?』程度の認識で生まれた言葉に過ぎない。
(かつてオルファンと争ったブレンパワードの生みの親「もう一人のオルファン」が存在していたことが後に明らかとなり、これに値するのでは?と言われている程度)
そんなの初見で理解出来るわけないよママン!



ごめん、覚えていない

11話「姉と弟」で起こったフラグクラッシュの事。
勇と依衣子が戦いの末、光る花の咲く場所に不時着した場面で以下の流れになる。


依衣子「覚えているかい、勇?」
勇「な、何を?」
依衣子「あんたが花をくれた事があったろ?いつも二人だけで、お婆ちゃんは下の村にパート↑に行ってた頃さ。あのプレゼント、嬉しかった…。誕生日のプレゼントだった…」
勇「ごめん、覚えていない。」(即答)


これは勇に対して依衣子が素を出した珍しいシーンであり、誰が見ても和解のチャンスだった。
この後はこれに依衣子がぶち切れて喧嘩別れに終わるのだが、その時の勇の発言は「何が不満なんだ!?この世界に!」
お前だろと突っ込んだ人は数知れない。


しかし、「ごめん、覚えてない」この台詞には実は、勇が忘れてしまっていた理由が存在している。
姉のせっかくの誕生日なのにちゃんとした花が買えず、庭にあった花で作った小さな花束しか渡せなかったことを、姉に対して悪いことをしたと思っていた。
姉にとっては大切な思い出だったが勇にとっては嫌な記憶であったため、それで忘れてしまっていたのである。
まあ、敵対関係にあっても嫌っているわけではない実姉と和解できるチャンスをぶち壊した、勇の空気の読まなさ加減は擁護の余地がないが。


この忘れてしまっていた理由が説明されたのは小説版の3巻であり、執筆したのは原作者の富野自身である。
アニメ視聴者がそんなところまで理解できるわけないよママン!!






「8歳と9歳と10歳のときと、12歳と13歳のときも、僕はずっと待ってた!」
「な、何を…?」
「追記・修正だろぉ!」


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*1 実はこの時点で『∀ガンダム』の構想があり、次回作で主演に抜擢することを見越してキャスティングしたとのこと。

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