ボウキャック(星のカービィ)

ページ名:ボウキャック_星のカービィ_

登録日:2014/06/02 Mon 13:44:46
更新日:2023/12/18 Mon 12:45:22NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



タグ一覧
星のカービィ アニメカービィ エスカルゴン 石ころぼうし 忘却 大本眞基子 忘却のエスカルゴン ノリノリなメタナイト卿 忘れ魔獣ボウキャック 逆月島さん 劣化シュガー 認識改変 ボウキャック





このボウキャックにぃ、取りつかれた者はぁ~♪



誰からもぉ~♪忘・れ・ら・れ・て・しまァ~~~うゥ~~~~♪




「ボウキャック」とは、テレビアニメ版『星のカービィ』第39話「忘却のエスカルゴン」に登場した魔獣のことである。
CV:大本眞基子



概要

黒い目を持つ、ホタルのように極小の空飛ぶ魔獣。
小さすぎるのでホーリーナイトメア社からダウンロードしたデデデ大王も魔獣と気付かないほど。
人の言葉を話せるが、大抵は「ボウキャック~……♪」としか鳴かず、ペラペラ喋ったのはほんの一場面だけ。


戦闘能力は皆無。
ボウキャック単体でカービィを倒すことはできないし、そもそも戦闘描写も見られないのだが、補うかのように極悪な特殊能力を持つ。
それは、自分が取りついた相手の存在を周りから忘れさせてしまうこと。
対象の体内へ吸い込まれるように寄生すると、周囲の親しかった者は関係性・記憶などを含めて綺麗さっぱり忘却するのだ*1
影響範囲もかなり広く、相当遠い距離なら影響下を逃れて思い出す……といった都合のいい事はもちろん起こらない。
この範囲に限界があるのかどうかは不明だが、もし無ければ下手すると世界の法則を書き換えるのと同じ感覚で認識障害をもたらしているようなものであり、どこまでも末恐ろしい能力である。


最悪なことに、宿主は取りつかれた自覚を一切感じない。
寝ている最中に取りつけば、違和感を抱いて起きるということはあるが、それも気のせいとして片づけてしまう。
ボウキャックの仕業であると誰かが認知しない限り、自分も周りも原因を特定するのは限りなく困難。永遠に忘れられることとなる。


宿主にしてみれば突然周りが自分を他人扱いし、よそよそしくなる光景は恐怖かつ絶望的。
寄り添ってくれる味方がいなければ、どうしたらいいか分からず精神的に大きく追い込まれてしまうのは火を見るよりも明らか。


最強魔獣とは違う意味で「最強」の能力、それがボウキャックのげに恐ろしき強さなのである。



対策

そんなボウキャックにも対策は存在する。
シンプルに宿主へ苦痛をもたらす、即ち物理的な痛みを与えれば良いのである。
そうすれば、耐えかねたボウキャックは宿主を捨てて逃げ出していく。離脱された宿主にも後遺症は無い。


ただし、この要求される「苦痛」の度合いがかなり問題で、生半可な暴力では出ていかない。
タンコブや痣ができる、拷問レベルの壮絶な痛みを与えなければ追い出すことは叶わないのだ。



劇中での活躍

ダウンロードされた後、気まぐれに漂うと就寝中のエスカルゴンに寄生。
翌朝にエスk……カタツムリの老人は案の定デデデから見知らぬジジイ扱いされ、ここで体内のボウキャックはわざわざ視聴者に向けて歌いながら自分の能力を分かりやすく解説してくれた。突然歌うよ
エスカルゴンを名乗る老人は不審者として手酷く扱われても「周りが何事かを企んでいる」「自分をからかっている」と思い込み、まさか魔獣のせいでそうなったとは微塵も考えつかなかった為、結果としてボウキャックの発覚が著しく遅れることに繋がった。


村人やフームメタナイト卿からも忘れられ、唯一の味方はカービィだけ……。
孤独に追い込まれたエスカルゴンであったが、一方でボウキャックの目撃情報が無かったわけではなく、フーム達は一連の不可解な出来事がボウキャックの仕業である可能性に行き着き、解決に向けて動き出す。
体内から追い出す方法を教えられたエスカルゴンは覚悟を決め、メタナイト卿の手で壮絶な拷問を受け続けると、いよいよ耐えられなくなったボウキャックは自ら逃げ出していった。


しかし逃げただけで倒した訳ではないため、今度は村に下りて気まぐれに漂い、能力を知った村人達を恐怖に陥れる。
そして、再度エスカルゴン*2に取りつこうとしたところで間一髪、カービィが吸い込んで事なきを得るが……。



……そう、ボウキャックを吸いこむということは、つまり逆に取りかれるということも意味している。
その結果、急に周りから「あら?何この丸いの?(フーム)」「見かけない奴だな(ブン)」「不思議な形をしている……*3(メタナイト卿)」と口々に他人扱いされ、皆に忘れられてしまった……。


最後はワイプアウトに締め付けられたカービィの口より吐き出されるが、まるで視聴者に狙いを定めたかの如く大接近してフェードアウト。最後の最後まで恐怖に事欠かない魔獣であった。


ボウキャック~……♪



余談

  • エスカルゴンの体内からボウキャックを追い出すために行われた拷問シーンはかなりコミカル。
    • 最初は両腕や尻尾をアームで引っ張られ、次にエスカルゴンをパンチングマシーンでタコ殴り、最後は殻をアームで掴み高速でブン回し続けた。
      もちろん本来の意図からすれば真剣なのだが、メタナイト卿が凄くノリノリで端末を操作している様子も合わせてかなり笑える。

  • 驚くほど強い認識障害をもたらすボウキャックだが、エスカルゴンに対するカービィは何故か覚えているかのように親しく接した。
    カービィだけボウキャックの能力に影響されない特殊体質だからなのか、単にエスカルゴンの問いをオウム返しで答えて「覚えている」と思われただけなのかは不明。

  • ボウキャックの登場からだいぶ後に、他作品でも類似した能力の印象的な悪役が登場している。ただし厳密な性能では違う。
    • ちなみにボウキャック以前では「石ころぼうし」という偉大(?)な先駆者がいたりする。これがボウキャックの能力に最も近い。

  • 作中では言及されなかったが、デデデが注文しようとしたカタログ番号とボウキャックの番号を見ると、微妙に似ているようで大きく異なっているのが分かる。
    恐らく注文の際に番号を間違えてしまった結果、ボウキャックが取り寄せられたものと思われる。注文ミスが原因でエスカルゴンが災難に遭ったのだから実に迷惑な話である。
    • デデデが取り寄せようとした魔獣・・・・・・02T6
    • 実際に転送されたボウキャック・・・・・・0279


  • ボウキャック注文にあたり登場した魔獣カタログは、この後の回でもしばしば登場している。特に47話ではチリーが魔獣であることが判明している。

  • 第46話のお化け屋敷の目覚し時計の部屋でランプとしてこっそり再登場している(似ているだけかも?)。

  • 登場した回のサブタイトルは、英語版では「Escar-gone」。「gone」は「無くなった」といった意味で、この回における「記憶」のことだろう。ようはダジャレである。




追記・修正は皆に忘れられてもくじけることなくお願いします。


出典:テレビアニメ『星のカービィ』ア・ウンエンタテインメント スタジオザイン 任天堂 ハル研究所 中部日本放送 電通
39話:2002年7月6日
(c)Nintendo/HAL Laboratoly.inc・CBC. All Rights Reserved.

[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,21)

[#include(name=テンプレ3)]


  • ビデオで何回も見てたけどデデデの注文ミスとは気づかなかったな。こんな細かいとこまで書いてくれるあたり建て主は相当なアニカビ通かな? -- 名無しさん (2014-06-02 14:03:43)
  • ここの所のカービィ項目作っている人は相当にカービィを観てるしやりこんでるよね -- 名無しさん (2014-06-02 16:38:58)
  • 残虐のエスカルゴン 宇宙帝国魔獣ザンギャック登場 -- 名無しさん (2014-06-02 19:55:12)
  • カービィちゃんマジ良い子。 -- 名無しさん (2014-06-02 22:15:58)
  • 「カービィぽよ」って喋ったのは地味に驚いたな。いや1話でも名乗ってたけど… -- 名無しさん (2014-06-02 22:29:13)
  • Drヒルルクの最後の台詞を思い出すなあ…。 -- 名無しさん (2014-06-02 22:42:31)
  • ↑2 『ナックルジョーがやってきた』でもカービィカービィって連呼してたけどカービィぽよは反則レベル -- 名無しさん (2014-06-03 00:03:43)
  • 某ニコに本編があった頃、これのEDが面白いことになってたのは覚えてるw -- 名無しさん (2014-06-03 00:45:08)
  • エスカルゴンメイン回にはずれなし -- 名無しさん (2014-06-03 07:34:50)
  • 肝心のボーキャックはその後のオバケ屋敷の話でカラクリ部屋にあったパトランプの中にいたりするんだよなw(作りものかもしれないけど) -- 名無しさん (2014-06-03 09:07:43)
  • >>不思議な形をしている・・・ -- 名無しさん (2014-06-03 10:39:54)
  • ↑メタナイトの最後の台詞、お前が言うなw -- 名無しさん (2014-06-03 10:41:52)
  • 第一話で彼こそが星の戦士カービィだと断定したのは何だったんだ? -- 名無しさん (2014-10-05 16:42:48)
  • 本当にどうでもいい余談だが、モンスターハンター4Gには「忘却のオストラコン」って武器がある。…うん、それで?って言われたらなんも返す言葉はないよ。 -- 名無しさん (2014-10-30 14:06:01)
  • ボーキャックの中の人はカービィと同じ人 -- 名無しさん (2014-10-30 14:21:52)
  • カービィに感謝してる時にカインにとどめを刺されてそのままCMになったのは当時ワロタw -- 名無しさん (2014-10-30 14:43:55)
  • エスカルゴン回は何故こんなに面白いのか -- 名無しさん (2014-10-31 20:33:50)
  • 昔、某笑動画で見た時はやたらとコメントがノリよかったなw -- 名無しさん (2014-10-31 21:51:51)
  • エスカルゴンがメインになる回は面白いなwww -- 名無しさん (2014-11-10 09:19:16)
  • どこかの海賊漫画のヤブ医者が言ってた。人はいつ死ぬのかそれは人に忘れられた時だと。 -- 名無しさん (2015-02-10 14:31:10)
  • エスカルゴンは肉体的苦痛で追い出したのにカービィは吐き出しただけで追い出すって解せぬ -- 名無しさん (2015-08-12 20:59:09)
  • メタナイトはサドナイト -- 名無しさん (2015-10-04 17:44:56)
  • カービィの「ぽよって(がんばって)」は笑った -- 名無しさん (2016-05-14 14:03:15)
  • カービィ64にボウキャックに似た敵でノーっていう奴がいるけどアニメの奴と同じだろうか -- 名無しさん (2018-10-07 12:26:09)
  • 石ころ帽子って見えなくなるだけじゃ.... -- 名無しさん (2019-09-02 23:14:30)
  • そりゃ、マリオワールドのノコノコだって甲羅が取れるしエスカルゴンも亀なんだろ -- 名無しさん (2019-11-02 15:03:07)
  • ↑×亀 〇カタツムリ -- 名無しさん (2019-11-02 15:21:15)
  • デデデが憑依されて忘れられるオチでもよかったんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2020-06-14 20:16:26)
  • これ、終盤の展開はフームがいつもの如くカービィに吸い込みを指示したのが原因だよね……(もちろん、悪気はないだろうけど)というよりも、虫取り網とかでボウキャック捕まえて瓶に閉じ込めて(物騒だけど)ギラウエア火山に投げ込んで撃退すれば良かったんじゃ……(自力で瓶からは出られないだろうしこの方法なら確実に倒せるハズ) -- 名無しさん (2020-06-14 20:40:57)
  • ↑扉をすり抜けてたから瓶に閉じ込めるのは無理だと思う。 -- 名無しさん (2020-07-30 13:06:47)
  • 著作権保護のための対応のための編集を行い、「忘却のエスカルゴン(星のカービィ)」→「ボウキャック(星のカービィ)」に項目名を変更しました。 -- frzn6879 (2023-08-27 22:18:28)

#comment

*1 写真などに残している姿はそのままなので、影響を受けた者からすると「アルバムに知らない人が映り込んでいる」という不可解な現象がもたらされる。
*2 高い金を払って買ったボウキャックを取り逃したくないデデデに巻き込まれ、無理矢理連れられてきた。
*3 本人も似た外見のため視聴者から度々突っ込まれる。それを差し引いてもカービィシリーズで球体の一頭身キャラはなんら珍しくない。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧