登録日:2014/04/28 Mon 20:44:00
更新日:2023/12/15 Fri 13:29:05NEW!
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ガンダム クロスボーン・ガンダム スカルハート 鋼鉄の7人 ma 量産機 試作機 可変機 支援機 木星帝国 クラックス・ドゥガチ カラス 木星クオリティ モビルアーマー 木星共和国 海老川兼武 変な形は誉め言葉
本項では木星帝国で開発・運用されたモビルアーマー群について記述する。
■目次
■アクシリオ
型式番号:不明
魚雷やマグロのような姿をした機体。
MSを載せる支援機として開発されており、実質的にはMAというよりSFS(サブ・フライト・システム)に近い。
上にバタラなどのMSを2機まで載せられ、機首部にはメガ粒子砲を1門内蔵するなど、かつてのメガライダーを彷彿させる。
コクピットも存在するが、MSから操作することも可能。
主に移動砲座として使われているが大した活躍はしておらず、クロスボーン・ガンダムX1にバタラごと振り回されたりしていた。
■ソステード
型式番号:不明
これもMS支援用のSFS的な機体で、エイのような姿をしている。
アクシリオが移動砲座として使われていたのに対し、こちらは主にMSの長距離移動時などに使用される。
MSを3機程度搭載でき、武装も上部に2連装ビーム砲が付いているが、戦闘はあまり考慮されていない。
こちらも特に活躍はしていない。
■カングリジョ
型式番号:EMA-03
蟹を模した量産機。名前もスペイン語で蟹を意味するcangrejoから。
巨大な双胴の右胴に大型ジェネレーターを詰め込み、左胴には主武器である大型メガ粒子砲を詰め込むという、極めて単純な構造の機体。
その左右非対称な外見から、海賊軍では「空飛ぶ(スカイ)ウィンク」と呼ばれている。
大型メガ粒子砲の威力は極めて高く、ゾンド・ゲーの片脚を下半身に巻いていたABCマントごと破壊したことからヴェスバー以上と思われる。
図体はデカいが左右にはクローアーム、上側には対空砲を装備していて、接近戦を挑まれてもある程度は対処可能。
ペズ・バタラと共にマザー・バンガードを襲撃し、トビアのX1を追い詰めるが、交代したキンケドゥによって簡単に撃墜されてしまった。
大型重武装でありながら単純な構造から量産性も高く、その後も衛星イオの戦闘などで投入され、終盤戦では複数機が登場。
『DUST』では、超巨大複合MAカングラザムの頭部パーツとして登場。整備技術も衰退しているせいか自慢のメガ粒子砲もまともに撃てずビグ・ザムへのエネルギー供給に徹していたが、各機分離しての単独戦闘は一応可能である。
■エレファンテ
型式番号:EMA-04
ニュータイプ専用の試作機。名前はスペイン語のelefante(象)から。
機体正面の部分がオパビニアを思わせるが、オパビニアモチーフだった没デザインの名残だろう。
ビットを5基装備していて、搭載されたサイコミュによる操作でオールレンジ攻撃が行える。何故ファンネルではなくビットなのかは不明。
また5基搭載されたジェネレーターからの恩恵でIフィールドを常時展開可能で、これにより高い防御力を得ている。
象の鼻のような物はフレキシブルノーズキャノンで、様々な方向にビームを撃てる。また鼻先のクローはMSを締め上げて破壊しても全く問題ない程に頑丈。
装甲の方も溶岩の中から出てくるくらいに頑丈。
衛星イオの戦闘で投入され、ハリダのバタラを撃破し、クロスボーン・ガンダムX2の片脚を破壊するなどして海賊軍を苦しめたが、ビットの動きを見切って踏み台にしたトビアの攻撃で破損。最後はX1のブランドマーカーをくらって木星軍の戦艦に激突し、爆散した。
この時は(地球ほどではないとはいえ)重力下で運用していたためか機動力が多少低下していた。
また、この戦闘が原因で性能が疑問視されたらしく、これ以降の開発は中止された。明らかに過小評価し過ぎだと思うが…。
■エレゴレラ
型式番号:EMA-06
試作型の可変機。
完全な自律制御を行うために造られた機体で、内部にはドゥガチの人格をコピーしたバイオ脳が1基搭載されている。
一応コクピットも存在するが、操作は全てバイオ脳が行っている。
上半身はラグビーボールのような形をしていて、下半身にはフレキシブルテールキャノンとスタビライザーらしきものを設置している。なお、テールキャノンはビーム砲以外に3本目の「腕」としても機能する。
機首部には3連装メガ粒子砲を内蔵し、カバーを閉じたまま敵機をブン殴ることも可能。
MS形態時には通常の腕が現れ、携行武器が使用可能になる…のだが、本機はペイロードが不足しているので携行できず、別の機体に運んでもらったのを受け取る形になる。
地球連邦軍と木星軍の海賊軍掃討作戦で投入され、プロパガンダとしてテテニス・ドゥガチ(ベルナデット・ブリエット)が乗せられている。
トビアのクロスボーン・ガンダムX3と戦って圧倒していたが、最終的にはテテニスのいるコクピットブロックを奪われた後に撃破されている。
因みに本機のデザインは公募デザインコンテストの優秀作品を採用したものだが、デザインしたのはなんとアマチュア時代の海老川兼武氏。
後に「ガンダム00」や「ガンダムAGE」でメインメカデザイナーとして起用されることになるとは本人も思っていなかっただろう。
ただ、応募当時は木星帝国の命名法則(スペインorラテン語)に気付いておらず、木星帝国のMS、MAの中では命名規則から外れた機体となっている(他にはアマクサなど)。
また、海老川氏は2022年になるまで(プロとして)宇宙世紀作品に携わっていなかったため、長らく本機が宇宙世紀における唯一の代表作だった。
2021年にはなんと、METALBUILD X3の台座として初の立体化。半壊状態の上半身とコックピット(もちろん取り外し可)が造形されている。
監修はもちろん海老川氏が担当。かつてエレゴレラを公募コンテストに送った海老川兼武くん(東京都)もこの展開にはビックリだろう。
■ノーティラス
型式番号:EMA-07
オウムガイをモチーフとした機体。名前もラテン語(と英語)においてオウムガイを指すnautilusから。
ジェネレーターと直結したメガ粒子砲と、機体の外周部に沿わせるように格納された大型アーム(ビームクロー付き)が主な武装。
装甲もある程度は固いようで、一般的なビームライフルくらいなら弾くことができる。
本編に登場した黒いカラス機は彼の趣味に合わせて改造されており、宇宙空間では扱いの難しい高振動ワイヤーを主武装としているが、
「スカルハート」で登場した白い機体が本来の仕様と思われる。
元々はJMW-07 モナームとして木星圏のコロニー建設に使われていたMWであり、その丸くて大きなボディには資材を格納できるようになっている。
木星公社が帝国として地球侵攻作戦を進め始めた頃に改造され、溶接用ビームはメガ粒子砲へ、建材固定用のワイヤーは高振動ワイヤーへと置き換えられた。
地球侵攻作戦が本格的に決定すると、ノーティラスとして制式採用された。
木星戦役時には(モナーム時代も含めると)既に30年以上の歴史を持つ旧式機だが、カラスは愛着があるのか改造して使い続けている。
30年間同一機を使用しているかは不明。まぁ使っていたとしてもテセウスの船になっていそうだが。
木星戦役の最終盤ではカラス機が量産型クァバーゼ部隊を率いてトビアのX3と交戦し、ワイヤーとクァバーゼのコンビネーションでトビアを追い詰める。
だがカラスの持論を聞かされてキレたトビアの猛攻を止められず、ムラマサブラスターの一撃を受けて大破。最後は後ろからX3を撃とうとしていた部下をメガ粒子砲で撃墜して自らも爆散した。
「スカルハート」では改造前と思しき白い機体が登場。
長いリーチとメガ粒子砲で補給が十分でないX1を苦戦させるが、ペズ・バタラ(通称トビアックス)を使ったX1に次々と切り裂かれていった。
「LOVE&PIECE」ではモナームとして登場。
若きカラスが地球圏での活動用に使い、グスタフ・カールを次々とバラバラ死体にするも、何かを察知してやってきた木星にいさんのガンプと交戦する。
■ディビニダド
型式番号:EMA-10
全身に核融合炉を多数搭載し、核ミサイルまで装備した機体。
詳細は個別項目を参照。
■エルコプテ
型式番号:不明
『鋼鉄の7人』で登場した、地球侵攻を目的として造られた大型可変機。
新技術の「ビームローター」を採用していて、重力下での単独飛行を可能としている。ただし、後にザンスカール帝国で実用化された物と比べて完成度は低く、実体式のローターも併用しないと飛べない。
MA形態時にはMSを2機運べる。
MS形態(全高40m)に変形する際はローターが3本の着陸脚になる(予算不足で脚にローターの機能を組み込んだため)が、この機構のせいで変形する度に上下をひっくり返さなければならないという何とも使い勝手の悪い機体と化している。
これは木星の人々の生活環境が原因の様で、彼らは「上下がひっくり返る=向きが変わるだけ」程度にしか思っておらず、1G重力下での運用についての認識が甘かった為とされている。
トビア達がギリを仲間に誘いに来た際に、影のカリストらが乗ってきた。
グレートバレーの戦闘でも投入されたが、全機撃破されている。
■シュヴァイン
型式番号:EMA-11
『X-11』に登場した機体。名前はドイツ語で豚を意味するschweinから。
木星共和国タカ派組織「オリンポスの下僕」がかつてのエレゴレラを発展させる形で、地球侵攻用のフラグシップとして作り出した。
エレゴレラと同じくMA形態とMS形態の二つの顔を持つ。
エレゴレラによく似たMA形態では硬い装甲に物を言わせながら*1、3本のフレキシブルテールキャノンで多くの敵を撃ち抜く。
MS形態では変形によって露出した細長い頭部の先端にビームキャノンが備わっており、これはハイメガキャノン砲と同程度の威力があるとされる。
両手と腹部からは広範囲に強力なIフィールドバリアを貼る事が可能で、このIフィールドから頭部のビームキャノンだけを露出させ、一方的な攻撃が可能。
エレゴレラ譲りなのは見た目だけでなく、内部には優秀なパイロットのデータを蓄積されたバイオ脳が搭載されており、誰が乗ってもその操縦を補助する。
ブタことモ・カール議員がカーティスとイオを消すために乗り込み、タカ派兵士らと共にX-11とX-12に襲い掛かるも、
カーティスとイオのコンビネーションによって鼻を潰され、モ・カールもイオに蹴り飛ばされたことで戦いは終わった。
背面の一番長いテールキャノンの先についているツメのような部分は、腕部に収納された柄の部分を組み合わせるとビームマクワとなって格闘戦に使える。
またMS形態時に背中から生える4本のツノはフェザーファンネルとなっており、他にも胸部に隠し腕までもあったようだが、
これらの武装はパイロットとバイオ脳のかみ合わせの悪さから、充分に使われないままだった。
デザインは海老川兼武プロ。
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▷ コメント欄
- 溶岩に入っても無事なMAって・・・もはやスーパー系の範囲だな・・・ -- 名無しさん (2014-04-29 00:36:09)
- 木星帝国のMAってなんか海産物系のデザインが多い気がする。 -- 名無しさん (2014-10-26 22:20:02)
- 木星帝国の公用語はスペイン語みたいだけど一歩間違えたらオサレなセンスになってたんだろうか。ケンプファー以降の外伝のジオン系にも言えるけど -- 名無しさん (2015-10-28 07:43:28)
- ↑2「蒼き水の星」への羨望の表れ…とかだろうか。 -- 名無しさん (2017-05-06 11:07:24)
- トビア、Ν-ノーチラス号見てノーティラス思い出すんだろうか? -- 名無しさん (2018-02-28 13:39:00)
- ↑4 衛星イオは地球の2割程度の重力なので地球よりも低温で溶岩になるはずではある -- 名無しさん (2019-09-13 14:55:55)
- 全体的によく分からないセンスをしている 地球との距離を感じる -- 名無しさん (2020-06-22 19:24:24)
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