アローヘッド(モンスターファーム)

ページ名:アローヘッド_モンスターファーム_

登録日:2011/12/10(土) 20:43:30
更新日:2023/11/02 Thu 12:53:44NEW!
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モンスターファーム 海老 ザリガニ 甲殻類 キングラー シザリガー バブリー・クラブロス 不動遊星 初心者向け 長生き アローヘッド シザーズ・シュリンプァー ハサミ 矢印頭 矢尻 スルメで釣れる エサを与えないと共食い ブリガンディ r-9a←ではない




モンスターファームシリーズに登場するモンスター。
決して某波動砲搭載型汎用戦闘機ではない。


目次



【概要】

モンスターファーム2でデビューを果たす、海洋性モンスターのはしりの一体。
真っ赤で丈夫な殻を持つ甲殻類のモンスター。シャープでハードな印象を与える外観にカッコよさを感じた人もいることだろう。
モチーフはエビやザリガニとサソリだろうか。
そしてその無機質目な外観と結構イカツイ顔立ちの割に、イチイチ仕草とボイスがなかなか可愛かったりする、いわゆるギャップ萌えというやつを見せてくれるモンスター。


甲殻類だけに図鑑で記されてる通り丈夫さが高くて伸びやすいのがセールスポイントで、ライフの初期値も高め。(ただし伸びにくい派生種もいるので注意)
そして寿命も結構長く、「早熟」や「普通」でもピーク期間や活躍期間で得をすることができ、
更にオイリー・オイルでストレスも減る種族なので、初心者でも熟練者でも育成しやすい。生物なのにこんな効き目があるのはちょっと謎ではあるが…。
性格はすこしワル寄りだが、SUBに依るところが大きく、ヨイモンもワルモンも混在。性格限定技の使い勝手もよく、どちらも試しがいがある。


欠点は、種族全体で命中の初期値が低く(成長率は1種を除き普通~それ以上)かしこさ回避も低めでやや伸びにくいこと。
特にMF2限定だが純血種ライフ丈夫さ以外の初期値(特に機動面)がどうしてこうなったといいたくなるくらい低い。命中の低さは適性E~Dなのかという誤解を招くレベルである。
初心者は2匹目以降で挑んでみるか、素直に合体で派生種を作って初期値を底上げしておこう。
移植版では初期値が改善された純血種がデータベース再生で手に入るようになったので、この方法で手に入れるのがおすすめ。


バトル面では移動速度、ガッツ回復こそ遅いが、消費ガッツの割に技の威力が高めで、ジャンルごとに取り揃えているので万能な戦いもできる。
同じく命中補正自体が低いゴーレムと違って、命中補正も高く重さ故に補正率も全体的に高いので強力であり、技の強さゆえに割りと初心者にも使いやすい。
ただし重さは態勢の建て直しの難しさも意味するので、相手のガッツダウン技には要注意。
移動速度のつらさは、超遠距離や近距離に隠し持てる技も駆使してカバーしてあげよう。


GBA移植作「モンスターファームアドバンス」にも登場するが、こちらでも育てやすさは健在。
というか、ゴーレムやナーガと並びストーリー攻略が目的であれば最強の種族の一角と言っても過言ではない。
というのも本作は仕様上「命中・回避のステータスが命中率にあまり大きく影響せず、技の命中補正の方が大事」「丈夫さの耐久力への影響が大きい」というバランスになっており、これがアローヘッドの種族特性とぴったり一致している。
とにかく力と丈夫さを伸ばした上で命中補正の高いパンチやトリプルニードルを打っていくだけでかなり安定して勝てるため、通常のプレイヤーのみならずRTA走者にも愛用される種族となっている。



【主な技一覧】

マーケット産らしく初期技絡みでも善戦できるが、修得条件が難しい技にも高性能なものが多い。
沢山覚えられるようになると腕の上達やファームの発展を実感できるかも。
概要でも語ったようにガッツ回復は遅いので、技選択は慎重に。


  • パンチ系(バランス技)

ハサミで鈍い音を立てて殴りつける基本的な技。「パンチ→ズームパンチ」と発展し、上位になるとリーチのある殴りを行う。
ズームパンチになると消費が倍近くなる代わりに威力表記もCに突入し、命中率はそのまま、モーションも遅くないのでダメージ効率も優秀。
豆腐をはじめとする回避系対策にもなり、対人戦では牽制として好まれる必修レベルの技。
一度修得条件を満たせば、あとは合体で継承しそびれてもすぐ覚えられるのもうれしい。
「アドバンス」シリーズではズームパンチがオミットされてしまったが、代わりにパンチの命中補正がSに強化。ガッツ補正の強さも相まって小技としては大変優秀で、攻略目的ならちからと丈夫さだけ上げて基本これだけ打っていれば勝てると言ってもいいほど。


  • ハサミ系(バランス技)

相手めがけて飛び込みながらハサミで強襲する基本的な技。
いかにもバランス技といった扱いやすい性能だが、外した時のモーションが短く連発もできそうなのが特色。


  • ニードル(命中重視技)

近距離でしっぽの針を伸ばし、相手を貫く。
「ニードル→3連ニードル」と発展し、文字通り3連突きをお見舞いするようになる。
他のモンスターの針系の技と違って何故かかしこさ技に分類される。かしこさの適性がイマイチなアローヘッドでは使いにくく、地雷針の習得妨害技の印象もあるかもしれない。
ただ、適性に合わないだけで技性能はズームパンチ以上の命中率が自慢になるまでに育つため、かしこさ型なら主力となる。3連ニードルの消費ガッツは大きいので注意。
「アドバンス」シリーズでは何故か地雷針に代わってこちらがちから技になっており、名前も「トリプルニードル」と微妙に変わっている。パンチに並ぶ命中補正とそこそこの威力があるので使い勝手は良好。


  • 地雷針(命中重視技)

地面に針を突き立て、地中から伸ばして不意打ちの一撃を放つ、遠距離の命中重視技。
その命中率たるや表記S、しかもその中でも高めな数値を誇り、威力もC表記の中ほどまであるという、アローヘッドらしい高性能技の一つ。
消費ガッツは大きいが信頼性はあり、遠距離戦を得意する相手に対して移動速度の低さを補いカウンターができるため、人気は高い。
「アドバンス」シリーズでは上述の通り何故かこちらがかしこさ技になってしまい微妙なポジションに。性能的には相変わらず優秀なのでかしこさ型ならメインウェポンたり得るが、ガッツ消費がかなり悪化しているのでその点は注意が必要。


  • ニードルターン(大ダメージ技)

「ニードル」の要領で針を伸ばしながらぶん回して相手を傷つける大ダメージ技。
「ニードルターン→Wニードルターン」と発展し、左から仕掛けた後右から戻りの反動でもう一撃加えるようになる。
他の大ダメージ技に比べて、威力は抑えめだがその分消費ガッツが少ない省エネ系の技。試合の序盤ならこういう技も悪くないものだ。


  • クロー(大ダメージ技)

片腕だけハサミを突き出して、相手を挟んでミシミシと音を立てて締め上げる大ダメージ技。
モンスターファーム2でもなかなかの表記詐欺技。「なんだダメージB、ガッツダウンDか」と思って使うと、実際はA表記に「1」足りない39という高威力。
命中補正もニードルターンよりはマシであり、消費ガッツが大きいのも納得できる代物である。
代償としてモーションは長いが、当たれば拘束時間と大ダメージのダブルパンチなので、試合後半で狙うと強力。


  • じごく車(大ダメージ技・ワル技)

同名の投げ技ではなく、飛び込んで戻りながらの回転アタックを放つという大ダメージ技。ワル技でもある。
性格調整が要るのでやや覚えるのが面倒だが、ガッツ消費に対する破壊力はかなりのもの。流石表記Sは伊達ではない。
地雷針とあわせると弾かれたとしても、遠くから高命中か高威力の二択を迫れるし、自分の有利不利に合わせて怪光弾系と使い分けても良い。
また、かなりヨイモンでないと覚えられないWテイルアタックを覚えられないアローヘッド種だと、これやファイナルボムが逆転狙いの技候補になる。


  • ジャンプハンマー系(クリティカル技)

その名の通り、大ジャンプしてハサミを叩きつけるクリティカル技。
「ジャンプハンマー→エア・ハンマー」と発展し、ジャンプ中に回転することで勢いを更に高めるようになる。
精鋭ぞろいのアローヘッドの技の中では控えめな威力だが、燃費良し、命中そこそこ、遠距離戦用としての立ち位置はある。


  • スロウランサー(クリティカル技・ワル技)

尻尾の針を伸ばした形態で抜いて、相手に投げつけるというワル技。生物感ある種でやるとちょっとシュール。
相手の隙をついてお見舞いするからか、クリティカル率だけでなくガッツダウンも中々のもの。代償として命中補正が犠牲になっている。
また、レマクラストとプロテクトアローは派生種専用技が代わりに位置するため、覚えられない。


  • テイルアタック→Wテイルアタック(クリティカル技・ヨイ技→超必殺技・ヨイ技)

尻尾で相手を下から打ち上げる大技。テイルアタックの時点でヨイ技であり、上位技はもっと高いヨイワル度を要求してくる。
「テイルアタック→Wテイルアタック」と発展し、Wテイルアタックはさらに上から尻尾を打ち下ろして相手をノックアウトしてしまう。
クリティカル抜きでも大ダメージ技として運用できるだけの破壊力を持ち、命中率もそこそこ高い。まさに相手を選ばない技になっている。
Wテイルアタックは消費ガッツ50に見合う正統進化を遂げ、色々な要素をハイレベルにまとめている。決定打として覚えて損はなく、テイルアタックも合体で優先的に継承していいくらい。
ただし、セルケトや一部のスモーピオンではヨイワル度の変動上限に引っかかってしまうので、修得が無理なのが惜しまれる。


  • テイルブレード(クリティカル技・専用技)

プロテクトアロー専用技。尻尾から器用に針を前に放り、それをハサミの中で伸ばして切りかかる。
とても高い命中補正とクリティカル率を両立した性能が一線を画しているが、消費ガッツは大きく連発はリスクがある。
判定勝ちを狙ったり、フラフラの相手へのトドメに使うのがいいかもしれない。


  • デスカッター(クリティカル技・専用技)

セルケト専用技。尻尾の針が死神の鎌へと変形し、それで直接相手を刈る。
テイルブレードと違い、命中補正が少し下がり、その分クリティカル率が上がっている。使い方と注意点は同様。
「アドバンス」シリーズでは汎用技になった上性能そのものもかなり変化しておりほぼ別物に。具体的には命中補正が大きく下がった代わりにダメージとクリティカル率が強化されており、一発狙いの技という色合いが強くなっている。


  • 怪光弾系(ガッツダウン技)

怪しい音と共に光る弾を放ち、相手を怯ませる技。「怪光弾→怪光連弾」と発展し、2発同時から4連射になる。
威力は低いが消費ガッツが控え目で、しかも命中補正が高いという、ガッツダウン特化型の技としては優秀な数値が並ぶ。
ケンタウロス種のエネルギー弾系や、ハムの放屁系と同類で、かしこさが低くても機能する。
アローヘッドのガッツ回復が遅いので狙えるチャンスは難しいが、重量級同士の戦いでの隠し玉として使う価値はある。相手の失敗の隙を突きまくろう。


  • 大旋風(超必殺技)

旋回運動にテイルアタックを取り入れたようなモーションで攻撃する。名前の由来は、風をまとって浮き上がりながら繰り出すことだろうか。
超必殺技の中では威力が低いがB表記手前くらいには高く、さらに高い命中率とガッツダウン性能をも両立している、他の技にはない長所がある技。
長めのモーションと合わせ、判定逃げ切りか確実なトドメ用として使うと効果的。


  • ストロードレイン(超必殺技・ワル技)

口を相手にぶっ刺して直接ライフを吸い取るワル技。修得には激ワルに近いほど低いヨイワル度が要求される。
それなりの威力、低い命中補正、重いガッツ消費、ガッツダウン無しと、いかにもなドレイン技。
しかしドレイン技にしては珍しくちから技なので、通常育成中の個体に覚えさせても問題なく使える。


  • ファイナルボム(超必殺技)

尻尾から何か(恐らく針か甲殻の一部)を上空に射出、四角推に変化させて爆撃し、大ダメージを与える超必殺技。四角推には使用した種族のテクスチャが反映される。
アローヘッドの「だれでも覚えられる」技の中では最大の威力だが、消費が重く、命中補正が低く、しかもかしこさ技のため、通常育成ではあまり強い実感が沸かない。
ワルモンでかしこさが伸びるセルケトあたりなら実用できるが、上記の欠点からWテイルアタックの完全な代わりにはならないので注意。
ちなみにヨイモンだと、近づいてWテイルアタックをしかけるという選択肢があるため、ますます価値が低くなる。


  • ロケットパンチ(超必殺技・専用技)

レマクラスト専用技。両方のハサミを一緒に射出して、交差、Uターンさせる過程で相手を殴って傷つける。
超必殺技というカテゴリではあるが、実際の性能は命中重視のクリティカル技といった風情であり、消費ガッツも少ない方。
距離4からの牽制として使え、戦い方にバリエーションをもたらしてくれるかもしれない。


ちなみにスモーピオンの中にもこれを覚えた個体がいるのだが、使うとズームパンチ以上にズームしてる張り手にしか見えない。


  • 竜巻アタック(超必殺技・専用技)

プライヤロックス専用技。自らが竜巻になって襲い掛かる…そう、あのゴーレムの超必殺技を再現した大技である。
ライフへの威力がファイナルボムを僅かに追い越す、アローヘッド種の技の中で最大の火力を持つ。ちから技なので、他の優秀な技と併用できる。
しかし、命中補正はさらに減り、消費ガッツはやっぱり大きい。使い勝手のいいWテイルアタックがあるので修得優先順位は低め。
だが、プライヤロックスを育てた記念に、個性を演出するロマン技として覚えさせる価値はあるだろう。こいつで一発逆転を目指してもいい。
このモーションを見る限り、プロテクトアロー同様に原種のような肉体を持たないタイプだと思われるが……(後述)


【主な派生種】

甲殻類ということからか、生物感の薄いSUBが多い。個性の広がり方は上々。


逆にアローヘッドがSUBに回ると丈夫さ適性が大きく伸び、基本的には寿命もプラス補正、
ヘンガーやデュラハンと同様にオイリー・オイルによるストレス軽減のおまけが付属とメリットが多数。
その他の適性はC~D止まりの為、組み合わせによってはマイナス補正がかかることもあるが、
それを差し置いても初心者にもやさしい派生種が揃っていると言っても間違いではないだろう。


純血種の甲殻類らしさをこれでもかと反映した赤く刺々しい外見の面々が揃っており、
スタイリッシュでカッコいいと取るか、生物的すぎてキワモノ的と取るかは人によるか。



hideの8cmシングル「ピンクスパイダー」からは、純血種でありながらデスカッターを覚えているという特別な個体が再生可能。
ただし寿命が200週しかないため、無限延命ができない移植版では満足に育てられない可能性が高いのが惜しまれる。


  • レマクラスト

ヘンガー派生。
ヘンガーに先立って作成されたプロトタイプのカラクリ。色合いや外見的に甲殻類というよりサソリっぽく見えるのはご愛嬌。
純血から丈夫さ適性が少し下がったものの、回避適正が平均まで上がり命中の初期能力が上昇し、しゃてきが得意になったのがありがたい。
成長適性バランスはロードランナーに引けをとらないくらい平均的で、寿命はアローヘッドとしては短いが、種族全体としては平均値。
初期ヨイワル度もヘンガー派生らしく高水準で、前述の適性バランスもあいまって育てやすさの面でも優秀で、初心者にも非常に扱いやすい。
そして上述したように固有技のロケットパンチを修得する。地雷針より燃費の軽い超命中技として記念にどうぞ。
2のグレードAには「アーキュロン」の種族としても登場。


移植版ではPS版「攻殻機動隊」のサウンドトラックと、菅野よう子氏の手がけた攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX「be Human」から、同じ性質の特別な個体が再生可能。
AI搭載戦車フチコマをモチーフにしており、パラメータがALL49で統一されている。「元気」所持な上にアローヘッドにしては移動速度が速いと、スピード面での優遇が強い。


モンスターファーム2マニアの149ページにおけるネタコーナーでは「脱皮した身体のまま成長した種」役。
…実際のレマクラストはカラクリモンスターなので、もうこの時点でジョークと受け取るのが正しい楽しみ方である。


  • プライヤロックス

ゴーレム派生。
砂漠に生息するモンスターで夜行性。昼間は砂に潜って暑さを凌ぐらしい。見た目は全身が岩石のバケモノ感がある。
ゴーレム派生らしくちからの適正が上がり、丈夫さ適性の高さもそのまま最高を維持し、初期値もモノリスに迫るくらいまでにアップしているが、唯一命中適性がダウンしたのが厳しい。
アローヘッドらしく長寿気味なうえ、ゴーレム派生らしく晩成タイプなので、補填するには十分余裕もあるし、
トロロンやパラドクシンを初期段階で惜しまず投入できるのだが。回避はいっそのことあきらめよう。
最高威力の固有技の竜巻アタックを覚える。使い時は難しいけれど、よければ一発逆転の決め技として記念にどうぞ。


ちなみに、モンスターファーム2マニアでは、真面目な方面だと「岩盤を身体の表面に張り付けてカラの強化を図った」種族として、
ネタ方面だと「脱皮が不完全で、脱ぎ損ねた皮がそのまま貼り付いて岩のように分厚くなった」種族として取り扱っているが、
竜巻アタックのモーションを見る限り、ゴーレム要素が強すぎて上記の説が両方とも信憑性がない…。


  • プロテクトアロー

デュラハン派生。
戦場で朽ちた鎧を取り込んだモンスターでその実態は霧のようになっている。
設定的にはゴースト派生っぽいが、生で見ればデュラハン派生だとよくわかるデザイン。
適性と寿命そのものは純血と変わらないが、命中の初期値が改善され、成長タイプがピークが早くに来る持続になったのが大きな変化。
初期ヨイワル度は低くなってしまったが、技修得に支障をきたすレベルではなく、人によっては育成初期にワル技を覚えるのに使えるので大きなマイナスではない。
レマクラストと並んで、アローヘッドの中では初心者に扱いやすい一体。
固有技のテイルブレードも修得する。消費は重いが高命中の決め技感覚でどうぞ。


モンスターファーム2マニアのネタコーナーでは「脱皮した皮に命が吹き込まれた種」役。


  • マスタードアロー

スエゾー派生。
例によって単眼と黄色のボディに不真面目さを兼ね備えており…あれ、甲殻は何処へ行った? というデザインをしている。
もっともこの見た目で水中生活をすると、水面から上がった時に涙がこぼれ落ちてしまう。目薬の欲しそうな話である。
柔らかそうな見た目とは裏腹に丈夫さは依然として高水準。レマクラストよりもかしこさ適性が上がっているのもポイント。
しかし、不真面目なワルモンで早熟タイプなため、早めに忠誠度を上げてピークをなるべく無駄にしないように育成したい。
これでも種族全体として長命かつオイリー・オイルでストレス軽減できるので、他のスエゾー派生に比べれば育てやすい部類には入るか。
グレードFのヒールズ杯には「ドノバン」としても登場。


移植版では一つ目でにょきっとする攻撃を放つ様がミギーのように見えたらしく、「寄生獣 セイの格率 オリジナル・サウンドトラック」からニードルターン持ちの特別個体が再生可能。
適性はマスタードアローだが、延命してピークが晩成になったので出発点に選ぶ個体としておすすめできる。
丈夫さ型モンスターを仕上げたいが、合体先が短命だったり早熟だったりして不利な条件が多い場合の底上げ要員としての立場も備えている。


モンスターファーム2マニアのネタコーナーでは「エサになりがちな種」役。見た目が災いしたらしい…。


  • セルケト

ジョーカー派生。
全身が刃物のように鋭く狂暴さも増した正にジョーカー派生らしいニヒルなモンスターで、CDからの再生率も高く戦争向けに量産されたのではと考察されることも。
そう考察されるほどの再生率のおかげで、人によっては合体でジョーカー成分を引っ張ってくるのに活躍してくれるだろう。*1


丈夫さ適性のダウンと引き換えに命中、かしこさの適性を高めている。地味に命中と丈夫さ適性が両方B以上という貴重なモンスター。
必須能力である命中適性の上昇はもちろんのこと、丈夫さステータスの効果を発揮するのに必要なかしこさ適性が高まっているのもありがたい。
かしこさ型が狙いやすく、そうなってもニードル系を中心に戦うことができるので、珍しい路線を目指したい時にはおすすめ。
寿命はアローヘッド種が長命なのでそこまで短いわけでも無い。が、ジョーカー派生なので初期ヨイワル度は激ワルになり、
折角の高性能技であるWテイルアタックをあきらめないといけないのが痛い。これはもうワル技や、小技をうまく絡めた立ち回りで補填するしかない。
固有技のデスカッターを修得する。ジョーカーの技とは違う、命中とクリティカルを両立した堅実な性能だが、トドメにもっていくと格好がつくかもしれない。
四大大会の一つであるウィナーズ杯のメンバー、ブリガンディの種族としても有名。


初期状態では再生できないが、後述するスモーピオン経由でなら中身が一致する個体を育てることが可能。激ワルでも構わないなら覚えておくとよい。


モンスターファーム2マニアのネタコーナーでは「共食いをしたのちに変化する子が多い種」役。理屈が謎だが、えぐいことをしたのでダークサイドに堕ちたというネタをやりたかったらしい…。


  • バグソイヤー

モック派生。
アローヘッドの中でも屈指のコワモテ…もしくはヘンテコなモンスターである。
頼りなさそうな見た目だが、全身は固いカシの木なので見た目ほど柔ではないが、パワーに自信が無いのかハサミには石が埋め込まれている。なので動物感は薄い。
MF2マニア148ページではその見た目から「アローヘッドに憧れたモック種」ではないかと取り扱っている。ナーガ種のアクアシザースの様な実例もあるにはあるが、ゲームと書籍とで解釈が割れているため、判断は難しい。
寿命がさらに延び、かしこさ適性の上昇と引き換えに丈夫さ適性が少し下がった横で、アローヘッドの中で唯一、ライフ適性がDにダウンしたのが痛手。
丈夫さよりもライフが重要とされるモンスターファーム2の環境では、残念ながら解説に反して柔(ヤワ)と言わざるを得ないのが現状である。
セルケト等と違い性格ではなく基礎性能で悩まされる、基本的に初心者に扱いやすいアローヘッドの中でも例外的に上級者向けのモンスター。
なお、モック派生だがガッツ回復が同種族最速ということはなく、やはりセルケトやマスタードアローに立場を脅かされる。
ガッツと時の運次第で戦えなくはないので、たまには妙なモンスターで名乗りを上げてみるか…という時の選択肢。


モンスターファーム2マニアのネタコーナーでは「脱皮した後、流木と一体化してしまった種」役。変化に敏感過ぎる。


  • アクアマリン

LINE:モンスターファームで初登場した史上初のウンディーネ派生
体の一部が半透明になっているのはゲル派生っぽくもあるが、甲殻に名前の通りの水色の宝石がついている。


  • スモーピオン

レア種。
サソリ(=スコーピオン)とスモウを組み合わせた奇天烈なセンスを炸裂させたモンスター。カードではなんとも不思議な格好と書かれているが、それで済ませられるのだろうか?
モンスターファーム2マニアでも「Ima地方で発見されたモンスターの中でももっともイレギュラーと考えられている種族」とされ、発見者も編集者も困惑させられたのが伺える。*2
日々のトレーニングには熱心らしいが、それに反して中身がワルモンであることが多い。成長適性の参照元をそのまま参考にしているのが原因。
カスミはジルやジャンヌみたいな適性でありながらヨイモン寄りなのだが、そういう措置はもらえなかったようだ…。


ダジャレ要素のチョイスとしてThee Michelle Gun Elephantの「Smokin'Billy」からはストロードレインつきで中身がセルケトの個体が、
Deni Hinesのアルバム「imagination」の輸入盤からはジャンプハンマーつきで中身がマスタードアローな個体が、
炎達(FIRES)の「的場の唄 不良少年○怖の章」からはロケットパンチつきで中身がバグソイヤーの個体が、
Fatboy Slimの「You've Come A Long Way, Baby」からはまたロケットパンチつきの中身がマスタードアローな個体が再生できる。
ロケットパンチという名の伸びる張り手で相手を打ちのめすその雄姿は、ニャーに次いでまともな生き物であることを放棄してそう。


移植版では「場外に押し出したら勝ち」というルール繋がりで超有名ゲーム大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALから再生できるほか、
もう疑いようがないほどスモウしているコナミの「日本相撲協曾公認 日本大相撲 本場所激闘編」などからも再生可能に。


モンスターファーム2マニアのネタコーナーでは「セルケトさえ食べてしまう超強力種」役。インパクトの勝利である。


  • スピナー

レアノラモン。陸上生活に耐えきれずトーブル海岸へと逃げ出してきた。
しかし来歴では触れられていないが、頭部が金属質に見えるわ、甲殻はあちこちヒビだらけだわ、アローヘッドにしてはやたら目が大きいわ、
身の振り方の来歴以外にもいろいろなエピソードがありそうなのだが、触れられたことは一切ない。


移植版ではモンスターカードを得ていると、再生可能。昔はするめでも絶対に捕まらなかったが、時代は変わった。
二つ型があり、双方「我慢」「必死」の状態変化を持ち、猛勉強が得意だが、適性の差異は大きめである。
森久保祥太郎の「LOOP&LOOP」やテクモの「アルゴスの戦士」といった、別の意味の「スピナー」とかけたものからは、
適性が「ライフC/ちからB/かしこさC/命中C/回避D/丈夫さA」と、頑丈さが自慢なちから型の個体が再生できる。
また、チャラン・ポ・ランタンの「トリトメナシ(DVD付)」からは、「怪光連弾」が目印の、
適性が「ライフC/ちからC/かしこさB/命中C/回避C/丈夫さB」と、マスタードアローの短所を埋めたようなかしこさ型の個体が再生できる。
いずれもアローヘッドではガッツ回復が最速になるので、通常種以外で手数で勝負したい場合は再有力候補である。
適性が良い反面、ちから型の寿命370週に対して、かしこさ型は寿命が360週な点には注意。


しかし、特筆すべきはちから型の初期技で、なんと「テイルブレード/デスカッター/ロケットパンチ/竜巻アタック」と派生種専用技をすべて修得している。
レアノラモン勢は基本的に「上位技1つを初期取得」と「派生種族技全種を初期取得」の2つのタイプがおり、そうでないなら適性や方向性に合わせて上位技を覚えたりする、というルール故とはいえ…
ポリゴンモデルの構造が普通のアローヘッドなこいつで竜巻アタックを使うと、一度見たら忘れられない、進化の方向性がおかしい、そんな凄まじい絵面になる。
あまりにすごかったので殿堂入りを竜巻アタックで達成したブリーダーが出たほどである。


【2における大会でのアローヘッド】

適正通り丈夫なことが多く、それなりに火力が要求される。
ナイトンに比べると攻撃性も高いが、他の種族に比べるとパラメータが抑え気味になったりすることも。
しかし、アローヘッドは技性能の安定感に優れ、さらに重いガッツ補正でキツイ反撃をされる可能性も高い。


※二つ名は「モンスターファーム2マニア」の大会マニアから引用。


  • へイルフォール

グレードDに登場する純血種。
このあたりでは最も丈夫さが高いが、ちからとライフを両立したスリートボムに比べるとまだマシな中堅どころ。
ライフは低めなので、思った程の硬さはなく、かしこさ系の小技でも十分K.O.を狙っていける。


  • ドノバン

グレードF(フリー)のワルモン限定大会、ヒールズ杯に登場するマスタードアロー。一つ目サブマリン。
パラメータはBどころかC級の数値が目立つ…というか、同大会の敵の中ではボレアス(レッドアイ)に並んで弱い。グレードBの下位の敵くらいの実力。
ストロードレイン辺りを無駄打ちさせた後、KO狙いで攻めることで難なく倒せるだろう。


  • アーキュロン

グレードAに登場するレマクラスト。六足古代兵器。
丈夫さ以外は同グレードに出てくるラムスイートの劣化気味な能力だが、この辺りではライフ、回避、丈夫さをすべて並立させているのが面倒臭い。
抑え気味どころかこのグレードのライバル選手の中では中堅どころのパラメータであり、どう考えても弱くはない。
そしてアローヘッドの優秀な技群から「ズームパンチ」「地雷針」「怪光弾」「Wテイルアタック」と、色々なモンスターに対応した技まで繰り出してくる。
小技でチクチク攻めようとしても、命中率と威力に優れた反撃を貰いやすく、大技で決めようとしても遠距離に立たされるとガッツ狙いの攻撃が飛んでくる。
相手の技欄も余裕があるならチェックして、自分のモンスターにとって一番危険な技を使われないようにしたい。
ガッツに余裕を持たせ、大ダメージ技か超必殺技で攻略することが多くなるだろうか。


  • ブリガンディ

グレードSの四大大会、ウィナーズ杯に登場するセルケト。超絶甲殻類。
耐久方面に寄り道したバランス型といった趣の能力を持つ四強ポジション。
技は充実しているがちからもかしこさも500台どまりで、よほど耐久を疎かにしてない限り(目安として最低でもライフ丈夫さ共に400程度は欲しい)、ここまで勝ち上がっていると意外と耐えれることも多い。
アーキュロン同様に危険な技を避けつつガッツを消費させて、好みの距離からカウンターを狙っていこう。


移植版ではブリガンディを意識した特別な個体がジョン・レンボーン「面の騎士」から再生可能。
寿命と丈夫さ適性で優遇されており、3連ニードルをいきなり覚えているのが目印。ニードル切りの有用性やいかに?
セルケト自身かしこさが伸びやすい種なので、腐ることはないはず。とりあえず序盤は遠慮なくお世話になっておこう。



追記・修正はアローヘッドの仕草に萌えた方のみおねがいします。


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  • アドバンス版から始めたからずっと育てにくい地味なモンスターのイメージしかなかったけど後に2をやって、何故人気があるのか納得した そして好きなモンスターの一匹になったw -- 名無しさん (2013-08-12 18:27:31)
  • 仕草がいちいちかわいいよね。邪悪っぽいセルケトでもなんか愛らしい -- 名無しさん (2014-01-28 19:04:56)
  • 個人的には地獄車のアグレッシブな挙動も好きだw -- 名無しさん (2014-05-02 19:34:36)
  • 見た目だけがモンスターの魅力ではない、中身やリアクションもだ…でもスエゾーやネンドロは厳しい…と、いう人は多分アローヘッドあたりでギャップ萌え属性を鍛えるのがいいと思う。流石初心者向けである -- 名無しさん (2017-09-11 19:59:06)
  • ザリガニとサソリを合体させたような姿はモンスターっぽくもありながらヒーロー的な魅力も持っていると思う -- 名無しさん (2020-06-04 23:26:54)
  • 移植版はスマブラSPからバイオスモト…スモーピオン出るんだな。確かに相撲みたいなルールだけど -- 名無しさん (2020-09-22 15:29:21)
  • 何気に小鳥みたいな鳴き声が可愛い -- 名無しさん (2020-09-29 18:24:39)
  • 一つ聞きたいことがあるのですが、何故にバグソイヤーの頁からモンスターファーム2マニアではその見た目から『「アローヘッドに憧れたモック種」ではないかと取り扱っている。』という文章を廃したのでしょうか? -- 名無しさん (2020-10-19 18:41:57)
  • 一週間経っても返事もないし、『いち書籍のジョークとして受け止めるべきコーナーの文章をあたかも公式設定のように書いていく』というのが問題に思えたので、申し訳ありませんが差し戻し気味に更新しました。 -- 名無しさん (2020-10-26 05:53:00)
  • 移植版でプールバグ修正、丈夫さがそこそこ重要になったんで地味に強化された種族だと思ってる -- 名無しさん (2020-10-30 13:49:05)

#comment

*1 移植版ではジョーカー/その派生を直接再生するケースがやりやすくなったので、この点のアドバンテージは薄れた。
*2 しかし、実際に育てて「パンチ」「ズームパンチ」を使わせるときちんとはり手をしているように見えるので、変な形で説得力が出てくる。

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