登録日:2011/06/30(木) 13:54:45
更新日:2023/10/30 Mon 12:37:53NEW!
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ボードゲーム ざわ… 不動産 モノポリー ボードウォーク 独占ゲー (刑務所に)引き籠もりゲー
カイジ「ピンゾロなんて1/36の確率しかないんだっ…!ダイスの神よ、俺を祝福しろっ…!」
一条「ここで出すのがお前という人間だ……。観念するがいい」
コロコロッ
「うおぉぉおぉっ! 出たっ! 出目は10だっ! 俺は地獄を越えた!」
「フッ……、通り抜けたと安心しているようだが甘かったな。そのマスをよく見るがいい……!」
「さぁ、受け取るがいい……地獄への片道切符をな!」
「まっ、まさか!?」
「当ホテルは誰でもウェルカム……! ボードウォークのホテルの利用価格はっ……!」
「2000だと!? ふざけんなっ…! こんなん許されるかっ…!」
「ところがどっこい!これが現実っ…!」
モノポリーとは、盤上ゲームをやらない一般人でも一度はプレイした事があるであろう人生ゲームと双璧を成している、世界的にも愛されているボードゲームである。
大まかな流れとしては物件を買いあさり、独占し、相手を破産させるだけの簡単なルールである。金こそが力という訳だ。
ちなみにモノポリーを訳すと独占という意味になる。そのまんまとか言わない。
日本一周版などのバージョン違いも多いが、基本的にマスの名前が変わっているだけであり内容はすべて同じ。
■ルール説明
ダイスを2個振り、出た目に応じて進む。
物件に止まった場合は所有者がいないなら購入出来て、所有者がいる場合はレンタル料を支払う。
チャンスマス・公共基金マスはカードを引いて指示に従う。
それを繰り返して誰か一人が生き残るまで戦い続けるというシンプルなルールである。
ちなみにぞろ目を出すともう一回行動が可能になる。
更にぞろ目が出ればもう一度進めるが、三回目のぞろ目は逮捕される
スピード違反ダメ、絶対
……まあ実際のゲームだと終盤には刑務所行きって「おいしい」んだけど。
■細かいルール
- 抵当
お金を工面する時、物件を抵当に入れる事で買値の半額を銀行から受け取る事が出来る。が、抵当中はレンタル料を取る事が出来ない。ご利用は計画的に。また、抵当に入れる前にはあらかじめそのカラーグループの家・ホテルは売っておく必要がある。
なお、抵当を解消するには10%の利子を付けて返さねばならない。
- 家の建設
同じ色を独占するとレンタル料が2倍になるうえ、家やホテルを建てる事が出来る。建設費は必要だが、家やホテルを建てる事によって徴収する価格が上がっていく。これでどんどん相手を破産に導くのだ!
建設にはルールが多く初心者は戸惑いがち。例えば家は32軒、ホテルは12軒しかないのでそれ以上建てたい場合は他の人が手放すのを待つしかない。
- 取引
物件を独占したら家を建てられるのは前述の通りだが、あと一軒が他のプレイヤーに取られてしまったとしよう。その場合交渉する事によって物件を交換したり買い取ったり出来る。
交渉は人間性がかなり出て面白い。
ただし、抵当に入った物件を入手した場合、その場で抵当を返さない場合には手数料として抵当価格の10%を銀行に支払う。返す際にも10%の利子は適用されるため、基本的にはその場で解消しておこう。
- 破産
お金が足りなくなるとリタイアとなるが、抵当入りの物件も含めて全財産破産に追いやったプレイヤーに渡す事になる。
序盤に死ぬとやる事が無くなるので破産は全力で避けたい(だいたい1ゲーム2時間以上かかるため)。
破産が発生すると財産が大きく動くため、それを阻止する目的で第三者が救済を申し出ることも。
■土地マスの一覧
◇ブラウン
GOマスから1マス目の「地中海通り」と3マス目の「パルティック通り」の2カ所。
どちらも通常購入価格60ドル、独占したら500ドルでどちらにもホテルを建てられるというお手頃物件。
その分威力は超控えめ。さながら「ひのきのぼう」レベル。
止まる確率的にも結構低い(2つサイコロを振る以上、1ターン目やGOマスから地中海通りは踏めない)。
基本的には一気にホテルにしないとまともな火力にはならないのだが、最安値で家を建てられることからあえて家4軒で留めておき他のプレイヤーの家建設を阻止する手段として用いる戦略もある。自分が家を建てたくなったらホテルに建て替えればいい。
かつては「ダークパープル」だったが、2008年から色が変わった。
◇ライトブルー
GOマスから6マス目の「オリエンタル通り」、8マス目の「バーモント通り」、9マス目の「コネチカット通り」の3カ所。
確率的にもGOから踏みやすい位置なので、人数が多ければ1ターン目で全て売れることも。
踏みやすさもさることながら、最大600ドルの収益と、序盤~中盤にかけていい資金源となってくるエリア。
◇ライトパープル
GOマスから11マス目の「セントチャールズプレース」、13マス目の「ステーツ通り」、14マス目の「バージニア通り」の3カ所。
GOから来れば2ターン~3ターン目ぐらいに踏む場所。セントチャールズプレースはチャンスカードの指示で止まる事も。
しかし、10マス目には「刑務所」があるため、ムショ帰りの人にはなかなか踏んでもらえない不遇の土地。
あと中盤以降に売ろうとしてもあまり買ってもらえないことが多い。
◇オレンジ
GOマスから16マス目の「セントジェームスプレース」、18マス目の「テネシー通り」、19マス目の「ニューヨーク通り」の3カ所。
ハッキリ言うが、このゲームで最強の色。
家1軒の建設費が100ドル、ホテル建設の最大収益が1000ドルという破壊力もさることながら、何といってもこのエリア最大の売りは「止まる確率」。
刑務所から6、8、9マス目なので、ゾロ目釈放でも1/3で当たり、保釈金釈放だとしても無事に抜けるのはかなりしんどい。
そして何より、チャンスカードには「3マス戻る」カードが存在しているのもポイントである。
普通のすごろくであればなんてことないイベントだが、モノポリーでは3カ所あるチャンスを引いた場所により、
- 共同基金(まだいい)
- 所得税(ちょっと残念)
に止まることがあるが、残る1カ所が「ニューヨーク通り」である。
そのため
ホテルが建っているオレンジエリアをひやひやしながら通過
↓
チャンスに止まる
↓
3マス戻る
↓
「ニューヨーク通り」へ
↓
破産
という地獄のようなコンボがあろうことか世界大会で起こったこともある。
それだけ見た目以上に怖いエリアなのだ。
それ故に、オレンジの土地が1個だけ手元で腐っているようならば、他人に売ってしまうのがいい。強力さゆえに良い条件で買ってくれる人も多いはず。
◇レッド
GOマスから21マス目の「ケンタッキー通り」、23マス目の「インディアナ通り」、24マス目の「イリノイ通り」の3カ所。
このあたりまで来れば刑務所からは2ターン程度で来るあたり。止まる確率もよく、最高1100$と、バランスの取れた威力。チャンスカードでも「イリノイ通りへ行く」がある。
万が一オレンジ・レッドを同一人物が独占したら、終わりに近い。
◇イエロー
GOマスから26マス目の「アトランティック通り」、27マス目の「ベントノール通り」、29マス目の「マービンガーデン」の3カ所。
止まる確率はレッドより少し低い程度ながら、威力はアップ。家2軒を建てても1回踏んでくれればおつりが帰ってくる効率の良さがウリ。
◇グリーン
GOマスから31マス目の「パシフィック通り」、32マス目の「ノースキャロライナ通り」、34マス目の「ペンシルバニア通り」の3カ所。
おそらくモノポリーの中でも最不遇エリア。土地・家購入代金の高さや、後述のダークブルーより1カ所多いという独占のしにくさ、そして、多くのプレイヤーが「○○へ行く」カードで素通りするか、直前の「GO TO JAIL」で刑務所送りになるので通ることすら少ない。
実際、序盤では止まった土地がどんどん買われていく中で、グリーンは競売に出されることが多い。抵当用に持っておく価値はあるか。
しかしながら、こっからレンタル料のレートは大幅に上がっていく。
◇ダークブルー
GOマスから37マス目の「パークプレース」、39マス目の「ボードウォーク」の2カ所。
ここの売りは何といってもその破壊力。特にボードウォークのレートは
通常(非独占) 50ドル
独占 100ドル
家1軒 200ドル
〃2軒 600ドル
〃3軒 1400ドル
〃4軒 1700ドル
ホテル 2000ドル
2軒レベルでもよほど終盤でもない限りキャッシュで支払うのは厳しい金額。それ以上では一撃破産すらありえる、ロマンあふれるレートである。
もちろん、そこに行くまでには多額の資金が必要であり、かつブラウン同様2軒しか無いので止まってもらえる確率も低く、生半可な資金と覚悟では運営していくのもやっとになりかねないが、
「どれだけ稼いでいてもボードウォーク一発で沈む」
という夢を追い求める「ボードウォーカー」が多いのもまた事実である。チャンスカード「ボードウォークへ行く」が出てくれるかがカギ。
■特殊なマス解説
◇GOマス
通り過ぎる、もしくは止まる事によってサラリー(給料)として200を銀行から貰う。得しかないマスである
◇所得税マス
全所得金額の10%か200を支払うマス。全所得金額は物件の価値も合わせるので大抵200お支払いになる。というか2008年以降の版だと10%払いがなくなって一律200$である。いかんせん価格計算に時間がかかるので……
質が悪いのはGOマス近くにある事。GOマス後ここに止まり給料が入らないのはもはやテンプレの領域。
◇物品税マス
以前は75$、2008年以降は100$支払うマス。GOの前にあるいやらしいマスだが、ダークブルーを独占してる人がいると「両隣のどっちかに止まるよりマシ」だったりも。
◇鉄道マス
全四ヶ所、各通りに一つあり、一つ持つと25、二つだと50、三つだと100、独占で200という恐ろしい物件。GOマス近くにあるので(ry
何より建物無しでこのお値段。安定した収入が見込めるのが強みである。
チャンスカードでは「次の鉄道へ行き、2倍のレンタル料を払う」「リーディング鉄道へ行く」がある。
◇刑務所/刑務所見学マス
後述のGO TO JAILマスに止まる、カードによる指示、ぞろ目を三回連続出すことで刑務所に収容される。
50払うか、三回以内にぞろ目を出すことで釈放される。
また、三回以内にゾロ目が出なければ50支払わされて強制的に釈放。
見学マスはそんな可哀相なヤツを嘲る事が出来るマスである。
後半になってレンタル料の高い土地が並べば立場逆転だが。
◇水力/電力会社マス
どちらか持つと出目の4倍、両方持てば10倍支払うマス。
独占状態で貰える最大のレンタル料は120$。後半の空気っぷりは他の追随を許さない。チャンスカードで「次の公共会社へ行く、レンタル料はダイスの10倍」があるが…。
\俺もいるぞ!/
◇GO TO JAILマス
◇駐車場マス
ただの安置です本当にありがとうございました
◇チャンスマス
このゲームにおけるトラウマメーカー。チャンスカードを一枚引くのだがコレがくせ者。
銀行からお金を受け取る等ならいいのだが、恐怖のカード「ボードウォークへ行く(所有者がいなければ一転、ありがたいカードになるが)」や「ホテルや家の数だけ修繕費を払う」、「全員に50ドル支払う」、更には「次の鉄道マスへ行き、所有者がいれば2倍の金額を払う」(2枚存在)というカードがある。また、「刑務所から出る」カードのみは自分の持ち物となり、刑務所に入った・かつすぐに出たいときに使える。交渉材料にもできる。
チャンス与える気ねぇだろ
◇共同基金マス
チャンスマスとほぼ同じ行動をとるが、そこまで恐ろしいカードは無い……が、油断をしているとヒドい目に遭う。
「家・ホテルの数に応じて道路修理費を払う」は前述の修繕費と計算が異なり「ホテル<家3軒」となるため、家をホテルに切り替えるかを悩ませる。あとこちらにも「刑務所から出る」がある。
チャンスカード・共同基金カードとも、めくられたカードは山札の下に戻されるため、出たカードの順番を把握しておくことは重要。特に自分の持つ物件へ移動するカード、道路修理費。
■モノポリーあるある
- ボードウォーク回避したらライトブルーのホテルにぶち当たる
- ぞろ目で鉄道に入った後にダイスを振って再び鉄道に入る
- ダークブルー独占をすると何故か皆が回避するかのように牢屋行きになる
- そして牢屋直後のオレンジ物件ホテル
- 浪漫に生きるボードウォーカー
- 後半になると牢屋に引きこもりたがる
チャンスカード「ボードウォークへ行く」で破産した事がある方は追記・修正お願いします。
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▷ コメント欄
- 友情破壊ゲー(誉め言葉) -- 名無しさん (2014-04-17 15:35:13)
- メダルゲームもあるね。今もセガ系列だとけっこう稼働してるんじゃ? -- 名無しさん (2016-12-20 11:56:28)
- メダルゲームの方は牢屋に入ったら一巻の終わりだから、チャンスマスがとんでもなく極悪なんだよなー -- 名無しさん (2016-12-20 12:26:59)
- 昔テレビでこのゲームの誕生秘話が放送されてそれで知った。まだプレイしたことはないけど -- 名無しさん (2016-12-26 18:52:53)
- なぜか俺の中でアメリカの州のいくつかにイメージカラーがあるなと思ってたら、原因はこいつだった。懐かしい。 -- 名無しさん (2016-12-28 00:22:23)
- これの発展系がダイスの神 -- 名無しさん (2016-12-28 11:04:53)
- 全員破産させるまでゲーム終わらないのがちょっとなぁ。終盤死体がグルグル回ることになるし。 -- 名無しさん (2019-06-06 14:02:56)
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