Identity V

ページ名:Identity V

登録日:2023/04/02 sun 01:00:00
更新日:2024/07/05 Fri 12:34:40NEW!
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ゲーム ソーシャルゲーム 対戦ゲーム pvp identity v 第五人格 所要時間30分以上の項目 netease games



襲撃逃亡

選択の時は来た


「Identity V」とは、中国の「NetEase Games」が開発、運営する非対称対戦型マルチプレイゲーム。基本無料。
上記の通り正式名称は「Identity V(アイデンティティ ファイブ)」だが、ファンの間では中国版の正式名称かつ副題である「第五人格」、あるいは正式名称を略して「第五」「ててご」が通称。また「V」はギリシャ数字だが、便宜上アルファベットの「V」を使われることがほとんど。



‣概

2018年4月6日に中国版が配信開始。日本で遊べるグローバル版は同年7月5日にiOS、その一週間後にAndroidで配信開始。同年11月9日にはDMM GAMESでも配信されモバイル版と連携可能だったが、DMM GAMES版は2023年10月12日にサービスを終了。
PCでのゲームプレイについては、モバイル版との連携を引き継いだオリジナルのPC版が改めて配信され、そちらに移行した。


プレイヤーはゲートからの脱出を目指すサバイバー陣営、ゲートからの脱出を阻止するハンター陣営のどちらかを選択し、自陣営の勝利を目指す。
……ぶっちゃけスマホ版「Dead by Daylight」で大体のゲームルールは通じる。そして本ゲームの開発協力にはDBDを手掛けた「Behaviour Interactive」も関わっている(諸事情でだが)。 後に「NetEase Games」運営でDBDもスマホ版が出た。
そのため、ゲームシステム関連の一部用語はDBDのものがそのまま半公式として定着していたりする*1
ただし、視点表示は双陣営共通で三人称、外在特質と呼ばれるキャラクター固有の能力を持つなど、DBDとの相違はいくつかある。


メインはPvPの対戦ゲームだが、謎が謎を呼ぶそして放置されがちなメインストーリーや、プレイアブルキャラクターの持つ過去の考察にも盛り上がりを見せる。分類するなら群像劇に近いか。
コラボも精力的に開催されており、プレイアブルキャラにコラボ衣装が実装される*2のはもちろん、限定のコラボマップが開放されたり、作品元を知っているとニヤリとなる演出がなされたり。


サーバー時間は中国の時刻に合わせられている。そのため、日本時間だとゲーム内の日付切り替わり時刻は25時になる。以下から記す時刻は日本時間におけるものとする。


2023年4月20日にVer.2.0へのアップデートが実行された。


‣あらす

舞台は20世紀初頭のイギリス*3
記憶障害を患っている、元小説家の私立探偵・オルフェウス。彼の元に届いたのは1通の手紙だった。
その内容は、悪名高いエウリュディケ荘園の調査と失踪した娘の捜索依頼。
手紙を受け荘園に到着した彼に待ち受けていたのは、奇妙な手紙と多数の日記、そこに記されたゲームの存在、そしてもう1人の「自分」の存在…。
日記の追体験を通し、オルフェウスは真実を求める。


‣ゲームシステ

【サバイバー/ハンター】

サバイバーは、エウリュディケ荘園からの招待状を受け取り荘園のゲームに参加した人達。日記の記入を義務付けられており、ハンターがどのような存在かを紐解く主たる情報源。
ある者は賞金、ある者は名誉、ある者は復讐の為など各々の野望を胸に、ハンターからの追跡を躱しながら暗号機の解読を進めてゲームからの脱出を図る。
役割として牽制型、解読型、救援型、補助型の4タイプに分類され、キャラクターによっては2タイプの特性を持つ複合型もある。
全員れっきとした人間だが、髪の毛は毛糸、目はボタン、体や服は継ぎ接ぎと、文字通り人形のような外見が大きな特徴。コララインとボタンの魔女みたいな感じ。
傾向として、陰惨な過去や事情を持つキャラクターが多い。


ハンターは、荘園主に代わってサバイバーに懲罰を加える存在。通常のゲームでは、ゲートからの脱出を目指すサバイバーを妨害する役割。
彼らが荘園に存在する理由、目的には謎が多く、サバイバーとは打って変わって、あるいはそれ以上に悲劇的な過去を辿ってきた者が傾向として多い。
それぞれ生きている人間だったり既に故人だったり、明らかに異形だったりする。名状しがたき神々もいる。


どちらの陣営のキャラクターもショップから購入することができ、背景推理と呼ばれるタスクをクリアすることでバックボーンが知れる。例外として背景推理が実装されていないキャラもいるが、代わりに自己分析と呼ばれるタスクが実装されている。
サバイバー/ハンター問わず互いに意外なところで何かしらの因縁を持つものも。
サバイバーの一部キャラクターには日記が実装されており、招かれた彼らが荘園でどのように過ごしていたかを知れる。
各キャラクターの誕生日・記念日に指定されたタスクをクリアすると、アイコンなどの報酬獲得と共に日記や実験記録などそのキャラクターに関するファイルを見ることができるというイベントも途中から追加され、キャラクターごとのバックストーリーを更に知ることができるようになった。
また、「IDENTITYシステム」と呼ばれる、同一人物のもう一つの姿が実装されることがある。大抵はサバイバーのハンター化、ハンターのサバイバー化した姿のことが多いが、この限りではない。


【対戦モード】

ランク戦モード

対戦に勝利してランクポイントを獲得し、高段位を目指すガチモード。段位はおおまかに8段で分けられており、段位によっては追加ルールが課せられる。
「キャラクター認知」と呼ばれるキャラクターごとのポイントランキングもあり、そのランキングに応じて徽章を入手することができる。
開放時間は限られており、朝は5時~7時、昼は13時~15時、夜は20時~22時までの間にしか参加できない。ただし夜の時間帯のみ、1~4段までのランク帯は19時~23時へと開放時間が拡張される。


5人ランク戦モード

土日限定で行われるチームランク戦。
予めサバイバー役4人、ハンター役1人でチームを組まないと参加できず、マッチングした相手チームとはサバイバーの脱出人数でゲームを競う。つまりぼっちには無関係なモード。
通常のランク戦モードとは別で専用の段位が設定されており、こちらは6段に分かれる。
開放時間は15時~19時、22時~24時の2回。


ランダムマッチング

メインとなるモード。こちらは常時開放されており負けてもデメリットはないため、背景推理やキャラクターの練習、イベントのタスク消化に持ってこい。
ランダムと銘打ってはいるが、ある程度は段位か閲歴*4が近い者同士でマッチングしやすい。


混沌なる紛争

特殊モード。時間はそれぞれだが開放時間が限られており、現在は6つのモードが実装されている。
能力の特異性が原因で、モードによっては出禁をくらっているキャラがちらほらいる。


  • 協力狩り

サバイバー8人、ハンター2人で行われる。通常のルールに追加要素があり、


1.暗号機の解読は7台で通電。地下室は暗号機が3つ解読された時点で出現する。
2.サバイバーのアイテム欄が2つに増加。専用アイテムが蓄積式で本来他のアイテムを使えないサバイバーも様々なアイテムを使用できる。
3.解読やチェイス、救助などで手に入れたポイントでサバイバー、ハンター共に定位置の公衆電話からアイテムの購入が可能*5
4.通電後は複数ある公衆電話からランダムで1か所にバールが出現*6、購入すればゲートを開門しなくても地下室をこじ開けて脱出できるようになる。


が大まかな相違点。人数が多いだけに乱戦が起きやすく、霧の刃やら傘やら触手やら色々なものが飛び交うその光景はまさにカオス。
7時~9時、17時~19時、22時~24時の間に開放され、金、土、日は21時~24時に拡張される。


  • Blackjack

プレイヤー5人の個人戦。通常のトランプゲームのブラックジャックとは少々ルールが異なる。
21点を超えないように、しかし出来るだけ21点に近づくように、サバイバーとハンターの変身を繰り返しながらラッキースターを目指す。
開放時間は11時~13時、15時~20時、21時~25時。自分や周囲の手札からある程度の予測はできるが、運ゲー。
特殊モードの中では唯一ランキングを上げることでランクマ秘宝、記憶真髄が毎週月曜日に入手できる。


  • タロット

サバイバー3人とハンター1人で1つのチームとなり、2つの陣営に分かれて行う。元ネタはタロットカードの小アルカナ。
サバイバーは「キング」1人、「侍従」2人、ハンターは「ナイト」となり、相手の「キング」をいち早く脱落させた方が勝利となる。
同マップで試合が展開されるので、お互いのチェイス場所がかち合った場合やはりカオスなことになりがち。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。


  • 悪夢の影

プレイヤー6人のレースゲーム。マリカー。
道中のトラップや障害物を抜けながら、時には取得したアイテムを駆使しながらトラックを2周して1位を目指す。
キャラクターごとの性能差は統一されている為、好きなキャラで遊ぶと良い。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。2人1組の計3組で遊ぶこともできる。


  • 狂想の息

サバイバーの3vs3のドッヂボール。おい、鬼ごっこしろよ。
ボールを2回当てることで1pt、計20pt先取するか、制限時間7分経過時点で点数が多い方が勝利。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。


  • 隠れん坊

サバイバー6人、ハンター2人のかくれんぼ。聖心病院の噂がテーマとなっており、サバイバーは「悪い子」、ハンターは「怪物」と呼ばれる。
「悪い子」はオブジェクトになりすまして索敵を躱し、「怪物」は能力を駆使して「悪い子」を探し捕らえる、大体どこかで見たことある感じのモード。
制限時間内に「悪い子」が全員脱落したら「怪物」陣営の勝利、「悪い子」が1人でも生き残ったら「悪い子」陣営の勝利。
開放時間は9時~13時、15時~20時、22時~25時。


【推理のみち

一本道のマスがひたすら伸び続けているすごろく。
試合を終えて獲得できる推理点数を1000貯めるごとに、4面ダイスが1個手に入る。手に入れた4面ダイスを振ると出た数字の分だけマスが進み、そのマスに応じた報酬を獲得できる。まとめて10個まで投げることが可能。
パズルのピースを模した「手がかり」や電球の形をした「霊感」*7といったゲーム内通貨、真髄の主な入手方法で、


ゲームをプレイ→推理点数を稼いでダイスを獲得→ダイスを振ってマスを進める→獲得した報酬でキャラクターや衣装を解放、購入


がこのゲームの主なサイクルとなる。


【真髄】

本ゲームにおけるガチャ、もしくは開放券そのもの。レアリティは高い順にURSSRSRRN
おおまかにはシーズン真髄、記憶秘宝、ランク秘宝と分かれており、シーズン真髄と記憶秘宝の中身は主に衣装や待機モーション、エモートや落書き(スタンプ)など。ランク秘宝は衣装ではなく携帯品が中心。いずれも、該当のキャラクター自体を入手していなければゲーム中では使えない。
高レアリティの衣装は、エフェクトや色味が明るく豪華になるものが多いため、視認性という点では高レア衣装が一概に良いというわけではない。一応設定で衣装効果を出さないようにする事は可能。
衣装の所持数がゲームのプレイに支障をきたすことはなく、真髄の性質上リセマラをする旨味は全くない。
既に入手しているアイテムを手に入れると、紫色の水晶の「欠片」に自動的に変換される。


  • シーズン真髄

1シーズンに2~3種類登場し、シーズンが経過していくに連れて順次開放されていく。推理の径で手に入れた真髄か「霊感」、有料通貨である「エコー」を「霊感」に変換して使用することで回せる。
手に入れた真髄は該当する真髄にしか使用することができず*8、一定回数回すことでそのガチャ限定のアイコンが貰える。
通常、URの枠には新キャラクターの衣装が目玉として入っており、このUR衣装を入手すると先行体験という形で同時にキャラクター本体も手に入る。
キャラクター本体は、真髄の開放から1週間するとショップに並んで誰でも買えるようになるため、必ずしも真髄を回す必要はない。
シーズンが切り替わると新たな真髄へと置き換わり、それまでの真髄は回せなくなる。また、このゲームにおける最大の特徴として基本的に''真髄丸々の復刻はされない。''
他のソシャゲのガチャなら、期間限定を謳ったガチャが終了しても、時間が経てば復刻するものが多いだろう。だがこのゲームではそれが''一切ないと思っていい。''
SSR以下のレアリティのものは、シーズンが切り替わると後述の記憶真髄に追加で投入されるため入手方法がなくなるわけではない。しかしURのみは、その真髄が開放されたシーズン一度きりしかチャンスがないため一度逃せば諦めるしかない。


  • 記憶秘宝

シーズンを問わず常時開放されている真髄。シーズンが切り替わり、販売が終了した真髄に入っていた衣装はUR以外全部ここに入ってくる。
この真髄は「手がかり」でも回すことができ、使い道がショップにしかない「欠片」を稼ぎたい時には打ってつけ。
また、この真髄にもここでしか入手できない衣装がある。


  • ランク秘宝

1日3回ランク戦に参加することで翌日に1つ手に入る、携帯品が中心となったガチャ。携帯品とは所謂アクセサリー。高レアリティなものは、能力を使った際にエフェクトが追加される。
シーズンごとで中身が入れ替わり、手に入らなかった携帯品は後日ショップか記憶真髄からでも入手可能。


【居館】

居館を購入するとメインホールに好きなキャラクターを立たせたり、別売りの家具でマイルームを作れる。平たく言えばどうぶつの森のマイホームみたいなもん。このシステムの実装でオルフェウスの影が更に薄くなったとか。
こちらも購入の有無でプレイにおいて差が出ることはない。
居館映像と呼ばれる、いわゆるスクショも撮ることができる。高レアリティの居館を設定している状態でマッチングすると、待機中に執事もしくはメイドが料理…居館映像を持ってきてくれて、マッチングした人達にその画像を見せびらかすことができる。
音の数は少ないが、楽器の類の家具で演奏することができる。最近はリバーシも遊べるようになった。


‣キャラクタ

【メインストーリー】

記憶障害を抱えている私立探偵であり、Ver.1.0での一応主人公。元はそれなりに売れていた推理小説家だったが、現在は書けなくなってしまっている。
10年前に火災の被害に遭い、それが原因で記憶を失う。記憶は戻らないまま新たな人生を送ることになり、探偵事務所を開くものの閑古鳥が鳴きまくって酒に溺れる日々。だがある日、覚えのない傷が体に出来ていたり、普段は触らない物の位置が変わっていたりと不可解な現象が起きる。酒をやめても、改善するどころか記憶の飛んでいる時間が長くなる一方。
その記憶障害の正体は、自分の中に有するもう1人の自分自身だった…。


自分が書いた作品のことも忘れてしまっているが、文字に込められた書き手の想いを読み取れる力を持つ。プレイヤーが普段プレイしている試合は、彼が読み解いた日記の推理を再現しているという体。
ライシンバッハを名乗る人物からの依頼の手紙を受けエウリュディケ荘園へ赴くが、居室に隠されていた日記の推理をしている間に何者かに荘園の一室に閉じ込められてしまう。


サービスが開始し推理を始めたは良いものの、それからリアルタイムで3年間メインストーリーの更新がされなかった。
メインストーリーが進まない間にもコラボは開催され、コラボ先は何かと日本発作品が多く、現実世界では丁度パンデミックによる「ステイホーム」が推奨されている時期だった。その為ファンからはよく「オルフェウスは荘園でステイホーム中に、推理を放ってゲームや漫画やアニメを見まくっていた」といじられる始末。
更には、いざストーリーが進んだと思えば''得体の知れない薬瓶の中身を直に嗅いで卒倒しそうになり''*9、中身をネズミに毒味をさせて効果を確かめた上で''自分も豪快にラッパ飲み、そもそも薬瓶棚がある地下室への入り口は自分が閉じ込められた部屋に隠されていたにもかかわらず、その存在に(プレイヤー目線では)3年以上も気付かず、挙句に「もっと早くこうするべきだった。」とぬかす''等、その天然ぶりはユーザーを飽きさせない。
もっとも、メインストーリー関連の更新自体を後手に回しがちな運営に問題があり、オルフェウス自身に非があるわけではないが…。
ストーリー関連の更新が遅い点については運営側も自覚しているようだが、なかなか改善には至っていない*10


2023年4月20日に実施されたバージョンアップデートからは、主人公の座を一旦空けることとなる。


  • ジェームズ・ライシンバッハ

オルフェウスに娘の捜索、引いてはエウリュディケ荘園の調査を依頼した人物。推理小説家時代のオルフェウスのファンだったらしく、探偵に転身した彼の犯罪推理力を見込んで娘の写真、服の切れ端、小切手を同封した依頼の手紙を出す。
オルフェウスしか知らないはずだったペンネームを知っていた。


ちなみに、このペンネームはゲーム内でいうユーザーネーム。設定したいユーザーネームを既に誰かが使用していたら、同じものは使えない。


  • ライシンバッハ氏の娘

おばの家に行ったきり行方不明の少女。最後に目撃されたのがエウリュディケ荘園の近辺らしい。荘園の近くの林からは、服の切れ端が発見されている。
現在のオルフェウスがエウリュディケ荘園へ向かうことになった理由だが、メインストーリーの進展が遅いがため一向に見つけてもらえない可哀そうな子。なんなら主人公交代によりいよいよ空気気味。
手がかりとして同封されていた写真の写りはあまり良くない。


2023年4月20日にアップデートしたVer.2.0からの主人公。編み込みの金髪を青いリボンでまとめた凛々しい顔の記者の女性。時間軸は、上記の探偵オルフェウスがエウリュディケ荘園に到来するより10年前に遡る。
今でこそアパートの一室で暮らしていたが、エウリュディケ荘園は彼女の実家である。詳しい経緯は不明だが、少女時代にエウリュディケ荘園が暴徒に襲撃され連れ去られた後、精神病院のような場所で実験を受けさせられていたことがキャラストーリーPVで描写されている。消息不明だった同僚からの連絡でエウリュディケ荘園の招待状を手に入れ、自らの手で荘園の謎を解き明かすべくエウリュディケ荘園へ戻ることを決意した。


ある意味勝手知っている荘園を調査している中で、デロス家の主人しか知らない秘密の書斎で沢山の日記を発見した。


彼女の視点においてのゲーム内のユーザーネームは、同僚の身分ということになっている。


【サバイバー】

2024年5月時点で44名のサバイバーが実装されている。


+ サバイバー一覧※ネタバレ注意-
  • エミリー・ダイアー CV.若林直美

役職は医師。一見看護師に見えなくもない服装の女性だが、れっきとした医師。
メインストーリーでは、彼女の日記をオルフェウスが発見しそこで「秘宝」の存在を知る流れとなっている。
過去に出会った少女と約束した「彼女を治すこと」を果たせなかったのを心残りにしていた。???「私の天使、私の良薬!」



役職は弁護士。白いワイシャツに赤いネクタイと現代的な衣服、丸眼鏡と突き出た前歯がチャームポイントの男性。
Ver.1.0でのチュートリアルのムービーでは、彼に似た人物がオルフェウスの隣人として登場しているが関連性は明らかになっていない。
妻を亡くしており、その原因を探し出す為に荘園へ来た。
サービス開始当初から存在するキャラクターだが、彼の背景推理で明かされる擁護不可能な行いの外道さ、関係者達の末路の悲惨さが一際目立っており、何かと槍玉に挙げられやすい。



役職は泥棒。“慈善家”を自称する吃音が激しい挙動不審な男性で、右目が、左目が黄色オッドアイ。左目は布地をボタン風に縫い付けた意匠。
自身の成長環境に由来したものではあるが、孤児院を経営していた時はわざと孤児の身体を欠損させて物乞いさせていた。孤児院は後に教会に買収される。
ウッズさんにゾッコン。しかし当の本人からは拒絶されている。
ユニークな動きのエモートがもっぱらの評判。


役職は庭師。麦わら帽子と緑のエプロンが特徴的な本ゲームの看板娘なの!
常に笑顔を浮かべているが、両親の離婚、精神病院で治療と称した虐待を受けていたりと、幼少の頃の経歴はあまり明るくない。
カカシさんにゾッコン。公式Twitterの広報係でもあるの。



役職はマジシャン。シルクハットとスーツを着こなす男性。
師匠のアシスタントばかりの立場に嫌気が差しており、最終的にマジックショーではあるアクシデントを引き起こすこととなる。
Ver.1.0のチュートリアルのムービーでは、何故かハンター道化師に襲われていた。


役職は冒険家。ガリバー旅行記を片手にリュックを背負った髭面の男性。
海や原生林を渡り、数々の国を訪れたサバイバルマスター!…という妄想を抱いた、ただの一般男性。
幼い頃から夢見がちな性格だったことで学生時代に周囲に馴染めず、従軍した際に旅行記の読み聞かせをして好評を得たことで妄想癖が悪化し、一時は精神病院に入院していた過去がある。
周囲を惹きつけるほどに口説は達者……なのだが、それ故に自分が優れた冒険家であるという誇大妄想を抱えたまま他人と接触した場合、(悪意無く)周囲を唆して無謀な行動に走りかねないと心配され、精神病院からの退院を反対されていた。


役職は傭兵。ボロボロな緑のフードを被った男性。
かつてはインド会社に勤めていたグルカ兵(ネパールの山岳民族出身の傭兵)だったが、現在は退役している。あるターゲットの追跡で荘園へ来る。
公式イラストやプロモーション企画ではやたらと食べ物を食べている姿が見られ、配膳機能*11の料理を食べる種類の多さは断トツ。告知から2年経っても未だに日記が実装されないどころかカートに先を越された。*12


  • マーサ・ベハムフィール

役職は空軍。軍服ワンピースのような装いの女性。毛糸の流れが珍妙特殊なサイドテール。
軍用機のパイロットを志して軍に入隊したが、時代が時代による女性像の押し付けにより、着陸補佐のための合図係という不本意な職務に追いやられていた。
交際相手となった同僚パイロット・ヘンリーはパイロットに憧れる彼女を応援してくれたが、とある濃霧の日に着陸に失敗し、帰らぬ人となる。
背景推理で読むことができる「信号銃を忘れるな」という文言から察するに、ヘンリーが着陸を失敗した原因は…。
その後は自分の飛行機を操縦する為の頼れる「スポンサー」を求め、荘園を訪れた。
彼女がゲーム中で所有するアイテムは「信号銃」で、ハンターに撃つと数秒のスタン状態を与えるが弾が障害物にぶつからない限りどこまでも追跡してくる。
なお、彼女は「マーサ・ベハムフィール」の名を騙る赤の他人で、彼女自身が何者かの素性は分からない。


役職は祭司。角が生えたフードを被る奇妙な服装の女性。
神秘主義者であり、クトゥルフ神話に出てくるヨグ=ソトースを崇拝しているらしいが、相手にしてくれる人はいない模様。
調査員に依頼して湖景村について調査していた。


役職は機械技師。ゴーグルにオレンジ色のつなぎの女性。彼女のみ2つのモデルが最初期から存在し、初期衣装のモデルは少々顔が丸い。
幼い頃に母を亡くし、男手一つで育ててくれた父も亡くしてからは、とある発明に心血を注いでいる。
荘園からは賞金を餌に招待されていたが、本人的にはその荘園に隠されている装置の方に関心を持っている。


役職はオフェンス。浅黒い肌に黒いユニフォームの体格が良いスポーツマン。
新しいスポーツの創始者という名誉を得る為に、荘園の主人の誘いを受ける。
モデルはラグビーの創始者とされるウィリアム・ウェッブ・エリスと思われる。しかし、彼の持つボールのデザインはなぜかアメリカンフットボールのもの。というかちょいちょいこちらと混同している節が見られる。
セルヴェのマジックショーのアクシデントに遭遇していたらしく、彼が鎖に何かを仕掛けていたのを目撃していたため、事故を装って師匠を殺したのはではないかと疑っている。


  • ヘレナ・アダムス CV.Lynn

役職は心眼。青いバケットキャップとスカートを身に着けた盲目の少女。
文学の才能に長けており、学費の援助を名乗り出た荘園の主人の手紙を受け、白杖を携えて荘園へと足を踏み入れる。
背景推理からしてモデルはヘレン・ケラーと思われるが、史実の女史とは違い耳が聞こえる、実家は大工の家など、複数の相違点がある。
後述する少女を除けば、年齢が判明しているサバイバーキャラの中では最も若い19歳。また、彼女本人には目立った精神的問題も悪業も見当たらない希少なキャラ。


役職は調香師。全体的に紫色でまとめられたミニドレスの女性。
「忘却の香水」のレシピの由来を追って荘園へ訪れる。調香師なだけに鼻が敏感だが、医薬品の生み出す異臭が嫌いな模様。
目元のほくろが色っぽい美人で、交際を求められることも多かったらしい。



  • カヴィン・アユソ

役職はカウボーイ。投げ縄技術の長けているテンガロンハットを被った男性。
アメリカ出身で役職の通り実家は牧場だが、現在は放浪の旅に出ている。女性の前では自己顕示欲を現し庇護欲で溢れている等、女性に対し並々ならぬ好意を見せる。反面、同性である男性の扱いはぞんざい。
投げ縄はかつて出会ったインディアンの少女から渡されたものであり、先住民族への敬愛と自分がそれを踏みにじった白人社会の一員であることに悩み続ける、彼の過去の象徴でもある。



  • マルガレータ・ツェレ

役職は踊り子。ピンクのノースリーブのトップスに同色のホットパンツと全体的に薄着。マルゲリータではない。
ただの村娘から一転して、サーカス団員として華々しい衣装を身に纏っていた時期もあったが、現在は夫との別れで金に困窮していた。
彼女の携帯するオルゴールは、別れた夫からかつてプレゼントされたもの。設置したオルゴールの範囲内でしばらく放置していると、オルゴールのメロディーに合わせて踊り出す特殊モーションが見れる。ゲーム内ボイスが非常にエロい。
名前の由来はマタ=ハリの本名からと思われる。



役職は占い師。フード付きのローブを纏い、布で両目を目隠しした男性で、傍にはフクロウと思しき使い鳥が付き従っている。
元々ドルイドの教えを信仰しており天眼の能力を有していたが、ある時小麦市場の暴落で婚約者の実家が大打撃を受けるという未来を見る。
「彼女に教えるべきではない。」という声に逆らったイライはその情報を婚約者に教えてしまい、それが誓約を破ってしまう遠因となり天眼の力をほとんど失う。*13
やがて婚約者の助言により天眼の力を再び取り戻し、「これから招かれるだろうが、断ってはいけない」と告げる声を聞いたイライは荘園からの招待を受け、「ゲーム」に参加することとなった。
使い鳥の名前はブロディウィズ。はーい、元気?


役職は納棺師。マスクをつけた内向的な銀髪の男性。公募キャラその1。
ある女性の納棺の際に彼女の娘に宛てた手紙を見つけ、女性の願いを叶えるべく荘園へ赴いた。
高レアリティ衣装になるとマスクを外しがち。死生観が独特で、彼のモチーフは映画「アフターライフ」から来ていることが原案者から公言されている。



役職は探鉱者。蝋燭のついたヘルメットに、顔の半分を覆うケロイドが目に付く地質探鉱者。
鉱山で起きた爆発事故の唯一の生存者であり、かつては父の跡を継いで炭鉱夫として働いていたが、事故の際に発見した隕石磁石を利用して鉱脈を探す探鉱者に転身した。
周囲には勤勉で誠実な男だと思われているが、その裏には何か含みがある振る舞いも見せる。
当時の炭鉱夫は採掘の際の粉塵に肺を蝕まれ寿命を削っても少ない賃金しか得られない過酷な職業であり、父の跡を継いだのもそれ以外に選択肢がなかったといういわゆる「貧困の連鎖」の犠牲者。
その過去から、探鉱者に転身したとはいえ裕福になったとは言えない現状にコンプレックスを持っているのか、富裕層の人間を異様に嫌う。


荘園で行われた「最後のゲーム」の参加者。クレイバーグ競馬場から姿を消して以降消息不明となったフレデリックと入れ替わるように荘園へ訪れた。
数々の危機や悪夢で心労を負ったアリスが朝食のために食堂へ向かった時には、パンと牛乳だけというなんとも質素な食事を貪っていた。
アリスの挨拶には一瞥を返すのみと、かなり不愛想。


役職は呪術師。独特のメイクが施された黒人女性。母親は当時フランスの植民地だったハイチ出身だが、彼女の出生には、今は亡き母親が受けた暴行の末に生まれたという経歴があり、彼女の言う「侵略者」の血も入っている。
奴隷船での航海中に生まれ、ほどなくして母を亡くしたパトリシアは、流れ着いたアメリカのニューオリンズで、ブードゥー教の司祭の養女となる。
養母の教えで薬草学や呪術の知識を身に着けたパトリシアは、自身のルーツを探すべく旅に出て、エウリュディケ荘園に足を踏み入れる。
彼女の呪術は彼女自身も呪っているとのこと。


役職は野人。相棒の猪と行動を共にする、白髪交じりのボサボサの髪に枯れ葉がついたみすぼらしい男性。サバイバーキャラの中では最年長の45歳。
かつては森で動物に育てられていた所謂野生児。人間に見つかった後は文明社会に連れられたがそれに馴染むことが出来ず、エウリュディケ荘園に解決の道を求める。
ゲーム中も相棒の猪がずっと傍をついてくる。そして隠密しようとしても猪でバレやすい。野生児の彼の出自は…?



役職は曲芸師。金髪の天パ、青い瞳の中の星が目を引く、そばかすの男性。
カーニバルナイトの虐殺事件で実家同然だったノイジーサーカスが壊滅し、その惨劇の元凶を探し出そうとしている。
野人のモウロがノイジーサーカス脱走を決意した際には手助けしており、泣きピエロ/道化師のジョーカーとも親しくしていたが、一方でノイジーサーカスの団長だったバーナードを「まさに理想の父親」とかなり慕っていたこともあり、ノイジーサーカスの人間関係が問題だらけの火薬庫状態だったことには全く気付いていなかった。
翻訳の質がまだ安定していない頃に背景推理が実装されたせいか、文章が全体的に危うい。


  • ホセ・バーデン

役職は一等航海士。左目に傷、左腕に義手を付けた赤ら顔の男性。
失踪した父親、そしてバーデン家没落の手がかりとなる骨董の傘を探しにエウリュディケ荘園へ向かう決心をする。
睡眠のためにアルコールを大量に摂取するきらいがある。また、彼の懐中時計には不思議な力があるらしい。


  • デミ・バーボン

役職はバーメイド。赤い頭巾と部分的に白い肌と髪が特徴的な女性。
奇跡の酒「ドーフリン」のレシピをきっかけに、そして失踪した兄を探しに荘園へ向かう。
目元がウインクしているかのような意匠になっている。開けた胸元のホクロが大変セクシー。


役職はポストマン。配達員の制服と思しき赤い帽子とジャケットを身に着けた、無口な男性。上述のモウロとは違い、相棒の子犬であるウィックは能力を使う時にしか姿を現さない。公募キャラその2。
口先による言葉を信じておらず、手紙の中の言葉こそが物事の真実だという(偏った)考えを持っている。初めて自分宛ての手紙を受け取ったことに感激して、送り主である荘園へ向かった。
彼のみ、まるで塞ぐかのように口元を縫われている。何気に社交以外のことは何でも得意というハイスペ。


余談だが、舞台版にて彼を演じた俳優はこのゲームのガチ勢であり、ハンターの最高段位であるヒュドラに到達していたことから、ファンからは''「ヒュドラのポストマン」''の呼び名で畏怖された。サバイバーなのにハンターの称号とはこれ如何に。


役職は墓守。先天性のアルビノで、黒いコートと外套を纏った男性。
その外見で母親共々に迫害を受けた過去がある。救済を求める日々の中、荘園の主人からの手紙で他人に理解される喜びを知り、荘園に赴く。
自身の信仰の為に墓守という職に勤めていたが、迫害された過去のトラウマと、良い墓に入るには賄賂が必要だと思い知らされたことによって精神が荒んでおり、やってたことは正直墓荒し*15


  • ルカ・バルサー CV.梅原裕一郎

役職は「囚人」。左目の痣に茶髪のポニーテール、囚人服を着た男性。
かつては天才発明家だったが、師匠と諍いになった末に事故を起こして死なせたとして殺人容疑にかけられ、更には事故の際に負った脳の損傷で記憶障害にも陥る。本来は絞首刑に処されるはずだったが、刑の執行直前に何故か釈放された。
後に、荘園から巨額の報酬が約束された招待状を受け取り、自身の発明を完成させるべくエウリュディケ荘園の招待を受けた。


役職は昆虫学者。養蜂防護を思わせる大きな覆面を被っていて分かりにくいが、女性。
元々はエウリュディケ荘園とは別の貧しい荘園で働くメイドであり、昆虫学については趣味で学んでいるだけだったが、勤務先の荘園の主人に見初められたことがきっかけで一躍生物学会の明星に登り詰めたことから、学会では有名らしい。
しかし、かつての主人であった夫とは死別しており、背景推理では死別する前から夫との関係が上手く行っていなかったことが示唆されている。
覆面キャラではあるが、リザルト画面や衣装によっては素顔を覗くことができ、片頬に痣がある以外はかなり美人。



  • エドガー・ワルデン

役職は画家。赤いベレー帽に絵具で汚れた袖と画家らしい恰好の男性。公募キャラその3。
彼も招待状を受けた1人だが、荘園のゲームに参加したのはお金の為ではないらしい。
自身の芸術には絶対的な自信とプライドがある……が、人物画は不得意。左利き


  • ガンジ・グプタ

役職はバッツマン。褐色の肌に火傷の跡がある男性。ウィリアムと同じスポーツマンだが、こちらは標準的な体格のモデル。
クリケットに天才的な才能を持っていたが、推薦されたことで訪れた異郷での扱いはあまり良くなかった様子。
躁鬱の症状を患っており、火を避けるよう診断書が出されている。好きなものが玩具だったり、携帯品に羊のぬいぐるみが実装されていたりと少し少年じみた嗜好がある模様。


  • アニー・レスター

役職は玩具職人。チェコの民族衣装をまとった三つ編みの女性。
生まれてすぐ母を亡くし、母の面影を追った父からは似ていないとネグレクトされていた。成人してからも、結婚した男の実態が父親と手を組んだ結婚詐欺師であり、母の遺産を持ち逃げされる目に遭ってしまうと散々。
彼女を騙した2人の情報を知っているという手紙を貰い、確認するべく荘園に向かう。


  • エミール

役職は患者。頭に包帯を巻いた患者服の男性。エダとお揃いの針金の指輪を付けている。
ホワイトサンド精神病院に入院する以前の記憶を失っており、そこでエダとの出逢いを果たす。
闘犬と闘わされたりと凄惨な目に遭っていた過去があるようで、入院時には高熱で生死の境を彷徨うなど心身共に深い傷を負って自我が崩壊しかけていた。
エダの治療によって持ち直していた病状が再び悪化し始めたため、更なる治療法を探すというエダについていく形で荘園に向かう。
自分の治療にあたるエダを特別な人と理解しており、彼女の治療を受け入れていると同時に並々ならぬ執着を見せる。


  • エダ・メスマー

役職は「心理学者」。ボリュームがある茶髪ロングの医療服を着た女性。エミールとお揃いの針金の指輪を付けている。
ホワイトサンド精神病院でエミールと出逢い、彼を救えるのは自分だけだと信じている。
安定していたエミールの容態が再び悪化し始め苦悩していた中、知人から有効な治療法の話を持ち掛けられ招待を受ける。
エミールとは共依存のような関係にあり、並々ならぬ執着を見せる。公式Twitterのファンサービスの一環として行われるキャラクターからのリプライでは、エミールからの返信が行われるとしばらくしてからそれを削除、改めてエダからエミールの様子をうかがうような返信が残される。


役職は小説家。右目にモノクルを着け白いモーニングューモーニングコートを着た男性。上記の探偵オルフェウスの10年前の姿。
(精神不安定で常に浮かない表情をしている影響もあるとはいえ)くたびれたおっさん感の漂う現在の探偵オルフェウスと比べると、顔立ちには面影があるものの容姿の整ったイケメンであり、かなりのギャップがある。
エウリュディケ荘園と深い関わりがあるらしいが、現段階では断片的な情報しか明かされていない。
偶然にも戚、グレイスと同じ誕生日。こんだけ大所帯なら被りもするだろうがそれにしても多すぎである。
IDENTITYシステムに対応するキャラは、ハンター「悪夢」の「オルフェウス」。



役職は「少女」。人形を抱えた白いワンピースの金髪ロリ。年齢は明かされていないが、イベントストーリーでは「6歳か7歳ほどの少女」と触れられている。
「オルフェウス」とただならぬ関係であることは確かだが、曖昧な部分も多く謎が多い。
「オルフェウス」は彼女のことを自分の娘だと思い込んでいるが、「オルフェウス」の記憶に関する描写を整理すると腑に落ちない点がいくつもあり、メインストーリーで発見された不審な薬剤の効果や「少女」の正体のことも含めると、その記憶がどこまで正確かはかなり怪しい。
IDENTITYシステムに対応するキャラは、サバイバー記者のアリス・デロス。


  • ジョーカー

役職は泣きピエロ。IDENTITYシステムで実装された、ハンター道化師のサバイバーの姿。
義足の右足に赤毛は共通しており、陰気な泣き顔と白い花が生えた帽子を被っている男。
腰につけている微笑みの仮面は…?


  • ルキノ・ドゥルギ

役職は教授。IDENTITYシステムで実装された、ハンター魔トカゲのサバイバーの姿。魔トカゲと化す前、人間時代の姿といえよう。
新種の爬虫類の影響か、随所に鱗化している皮膚が覗き額にガーゼを当てている。変異以前に構えていた実験室の清掃員からは「若そうに見えて、性格も良さそう」と語られている。
名字が「ディルシ」だか「ドゥルギ」だかで表記揺れしており、公式サイトでも「ディルシ」と表記されていた時期があったが、教授ルキノの実装を機に現在は「ドゥルギ」に統一されている。


  • 戚十一

役職は骨董商。チャイナ風のトップスに黒いスカートを身に着けた中国人の女性。名前の読みは「チー シーイー」。
店の前で言い争いをしていた少女を助けたことをきっかけに彼女と仲良くなるが、その少女が荘園による策謀か消息不明になる。
実は棒術を得意としており、ゲーム内のスキルも手に持った笛(簫)を武器に転用して棒術を披露するなど武術を全面的に押し出したもののため、役職のイメージと正反対。



  • フレデリック・クレイバーグ CV.増田俊樹

役職は作曲家。赤いタキシードにまつ毛がバサバサな男性。公式イケメン
音楽一家のもとに生まれ音楽を心から愛していたが、残念ながら家柄に見合うだけの才能には恵まれていなかった。
役職を反映し、解読の際には音ゲーじみたQTEをこなして解読速度を上げることができる。



役職は記者。メインストーリーのアリスのサバイバーバージョンであり、IDENTITYシステムで実装されたサバイバー「少女」のもう一つの姿。すなわち「少女」の名も…。
荘園にやってきた理由は上記の通り。後頭部の三つ編みは何故か解けてしまっており、ポニーテールのようになっている。
彼女の持つカメラを使うと、少女の持つ人形に似た少年の幻影が出てくる。



  • チャールス・ホルト

役職は航空エンジニア。目元が隠れる程に前髪が伸びている全体的にもっさりした男性。
本業は高所作業に従事する建設作業員だが、貧しい生活ながらも勤務先の親友と「空を飛ぶ」という憧憬を抱き、仕事の傍らで飛行装置の開発に取り組んでいた。
しかし、建築会社から機械装置を買い取りたいと持ち掛けられたチャールスは気弱な性格と一時の金に目が眩んだことで断り切れず、未完成の装置を売ってしまい、それを背負った唯一の親友は「空を飛んだ」。
それ以来チャールスの両手は震え続け、その悪夢にうなされるようになった。
体格は大柄だが、佇まいは身を縮こまらせておりかなり弱々しく、スタッフによればデザインコンセプトは「大柄でちょっとダメなおじさん」。
まるでダメじゃないだけまだマシか……?


  • リリー・バリエル

役職は応援団。オレンジ色の髪を二つ結びに括り、ひび割れた乗馬帽を被った、チアポンポンを両手に持つ少女。
バリエル家の令嬢であり裕福な幼少期を送ったが、父親が大金を使って開催にこぎつけた競馬大会で、騎手として参加した兄のサイモンが落馬事故により脊髄を損傷、脳にもダメージを受けて知能指数が幼児レベルにまで落ちる深刻な状態となる。
この事故のスキャンダルがきっかけで幸福だったはずのバリエル家は地獄に叩き落され、リリー自身の精神も、トラウマにより現実を正確に判断できない程不安定になっている。


  • マティアス・チェルニン

役職は人形師。左目のボタンは抜け落ち、唇が乱雑に縫われ、左腕は待ち針が刺さったままと、他のサバイバーとは比にならないレベルで痛々しい風貌の男性。
父親の一族が受け継いできた人形劇をパリで披露したことをきっかけに、一家は富と名声を得ることになる。しかし、内気なマティアスはそんな家庭と相容れない存在となり、彼の立場は自身の幼少期をモデルに作られた人形「ルイ」に取って代わられるようになっていった。
それに耐えられなくなったマティアスは自身の23歳の誕生日に、父親がパフォーマンスのカーテンコールに応えている隙を狙って、楽屋の「ルイ」を燃やしてしまう。この火事が原因となった転倒事故で両親が亡くなりマティアスの左半身も重傷を負うが、彼にとっては「ルイ」が死んだ事実を思えば全く気にならなかった。
しかし後日、マティアス宛に届けられた木の箱の中には新品の「ルイ」が入っていた。そうしてマティアスが何度も「ルイ」を処分しても、「ルイ」は何度も「蘇生」した。


  • フロリアン・ブランド

役職は火災調査員。顔に巻いた包帯で右目が隠れており、消防隊員のような制服に身を包んだ男性だが、浮かべる表情は笑顔そのもの。(>∀<)←こんな感じ
幼少期に発生した火災事故、その火の手からフロリアンを守って死亡した両親、愛の奇跡で生き残り孤児院に入ることになったフロリアンは、多くの人々の同情を集めていた。不幸な事故による経歴を持ちながらも、フロリアンは真面目で責任感のある性格を持ち合わせており、孤児院の管理人からは子供たちをまとめるリーダーに選ばれるほどだった。
後に孤児院で起きた新たな火事で、フロリアンは消えることのない炎に繰り返し突撃し、多くの子供と管理人たちを救い出した。成人近い年齢になっていた彼のその勇敢さは新聞で報道され、これがきっかけで火災保険の会社に勤めるようになる。そして駆け付けられる限り火災現場へ赴き、最も危険な救助にいつも参加していた彼の担当した街の救助成功率は高く、負傷者も少なかった。…ただし、その街の火事発生率も非常に高いものだったとか。
実装告知の際、調査員と誤って表記された。


  • 推理スタント(正式な本名は不明)

役職は幸運児。茶髪で眼鏡でそばかすで長袖にジーンズと特に特徴のない男性。
サービス開始当初から存在しており誕生日や好きなものといったプロフィールはあるが、彼自身のストーリーは存在しない特殊なキャラ。普段のゲームがオルフェウスの推理の再現という体を踏まえると、名もなき登場人物モブといったところか。
そのため役職である「幸運児」以外の呼び名が存在せず、舞台版では「『幸運児』だと呼びにくいですよね」という本人の気遣いで「ボーイ」という仮名を名乗っている。また、ゲーム内の推理タスクは背景推理ではなく自己分析が実装されている。
Ver.1.0でのゲーム開始時のチュートリアルでは、彼を操作してサバイバー陣営の基本アクションを学べた。


【ハンター】

2024年5月時点で29名のハンターが実装されている。


+ ハンター一覧※ネタバレ注意-
  • レオ

通称、復讐者。黄色いシャツにオーバーオールが特徴の、覆面と包帯で頭を覆った男。
フレディに妻のマーシャと財産を奪われ破産に追い詰められた末、負債を抱えた工場に火を放ち焼身自殺を図った。
彼の持つ武器は鮫のぬいぐるみだが、表現規制の都合で持たされているだけで本来は鎌。
ゲーム開始時のチュートリアルでは、彼を操作してハンター陣営の基本アクションを学ぶ。
ボロい服で覆面が外れた素顔を覗くことができるが、瞳の色が娘と同じ。


  • ジョーカー

通称、道化師。まさしくピエロと呼ぶべき風貌の赤毛の男性。右足が義足
かつてはノイジーサーカスで泣きピエロをしていた。新しく入団したナタリーに片想いをしていたが……。
彼もまたおもちゃのロケットのような武器を持つが、本来はチェーンソー。あれ、元ゲームにもチェーンソーを振り回す殺人鬼がいたような……。
IDENTITYシステムに対応するキャラは、サバイバー泣きピエロのジョーカー。


  • ベイン

通称、断罪狩人。首にトラバサミを提げ鹿の頭を被った男。
それまでの彼は、森に入った密猟者を捕えても二度と入らないよう諭して逃がすほど優しい心の持ち主だったが、かつて逃がした密猟者に裏切られたことで残忍なハンターとなった。
鹿の頭はあくまで被り物であり、中身自体は正真正銘の人間。公式曰く、鹿の頭は脱げるが少し手伝ってもらう必要があるとのこと。


  • ジャック CV.古川慎

通称、リッパー。面長の仮面にシルクハットを被った英国紳士風の装いだが、同時に左手にはおぞましい大きな爪を装着している。
幼い頃から彼の中には「悪い子」が存在しており、「良い子」の彼は「悪い子」に振り回される半生に悩まされていた模様。
モデルはかの有名なシリアルキラー、ジャック・ザ・リッパー。「良い子」の職業は容疑者候補の一人である「ウォルター・リチャード・シッカート」を参考にしていると思われる。
ゲーム内の数々の場面で、クラシック音楽の鼻歌を歌っている。


  • ヴィオレッタ

通称、結魂者。巨大な蜘蛛を思わせるカラクリ仕掛けの義肢を使いこなす。
非常に分かりにくいが中身はちゃんとあり、女性。更に言うなら五体不満足の体。
赤ん坊の頃、とある見世物小屋に捨てられていたところをそこの管理人に拾われ、フリークショーのスターとして脚光を浴びていた。
……が、観衆に飽きられた後は一転、三流サーカス団へ売り払われてしまった。


通称、芸者。赤い着物に白塗りの化粧をした女性。このゲームでは唯一の日本人。
仕事で出会った異国の軍人と恋に落ち結婚。彼の故郷へついていくものの、美智子のことを良く思っていなかった義父の手により、夫が出張している間にその愛を引き裂かれ行方知れずとなった。
美智子が行方不明になってからも、夫のマールスはずっと彼女のことを探している。
ゲーム中では「さくらさくら」を口ずさむことがある。


  • ハスター

通称、黄衣の王。黄色のコートからは、うねる触手と底知れない顔を覗かせる。
黄色のコートを纏う顔つきが見えない使者を黄衣の王と呼んだらしいが、その素性は謎に包まれている。
元ネタはクトゥルフ神話ハスター。だがこちらのハスターは、湖が大きな特徴である村と深い関わりがあったり、見た目からユーザーの呼び名がタコだったり、「ポセイドン」という名前の衣装があったりと、何かと水属性的な扱い。


  • 謝必安/范無咎 CV.豊永利行(一人二役)

通称、白黒無常。魂が傘に宿っている2人1組のハンターで、全体的に白い方が謝必安、全体的に黒い方が范無咎。それぞれ「シャ ビアン」と「ファン ウジン」。容貌は似ているが、2人の間に血縁関係はない。
生前はとても仲が良く、2人とも衙役(清時代の公務員みたいなもの)として勤めていた。しかし、2人のどちらかが地方大員の息子を傷つけたと訴えを起こされる。互いが互いを庇うような応酬の末、大雨が降る南台橋で范無咎が全ての罪を被って溺死、それに精神を病んだ謝必安は後を追うように南台橋で縊死した。
元ネタは中国の民間神話に登場する七爺八爺。衣装によっては互いの色合いが逆転したりして、正直紛らわしい。


通称、写真家。白い髪に青を基調とした服装の貴族然とした男性。
貴族の階級にあり、かつては双子の弟であるクロードがいたが、フランス革命による亡命の中で病により彼を失う。時間とともに薄れゆく記憶と変わりゆく現実をどうにか保存したいと、写真撮影と霊魂学に傾倒し始めた。
見た目は若々しい17歳の青年だが、実は齢60歳と高齢。


  • バルク

通称、狂眼。片手片足に義肢を装着し、全身の所々に機械を装着した、細身の裸エプロンおじいちゃん。
エウリュディケ荘園の関係者であり、ある事件の生き残りとも言える彼はそれ以来ずっと主人たちの帰りを待ち続けている。荘園の謎に関わりが深いキャラクターと見られている。
本業は建築家だがからくり仕掛けを好む発明家の一面も持っており、ボンボンを作った張本人。若い頃はかなりハンサムな容貌だった模様。


  • イドーラ CV.勝生真沙子

通称、夢の魔女。本体は蛇の下半身を持つ目隠しした女性(?)。ボロ布を身に纏った黒髪の少女を信者に従えている。
背景推理に本人の影はないが珍しい生き物が好きらしく、ある人物の異変に関わっていると見られる。
元ネタはまたしてもクトゥルフ神話のイドーラ。また、信者のモデルは「カーラ・フェイ・タッカー」と公式で発表されているが、見た目の特徴以外にこれといった共通点はない。


  • ロビー

通称、泣き虫。麻袋を被った(?)オーバーオールの少年。
元々は裕福な家庭の子供だったが、とある事件で両親を亡くしてしまう。ホワイトサンド孤児院に姉のドロレスと入れられるが、孤児院が買収されて精神病院となった後に事故で頭と命を落とす
自分の体ほどある大きさの斧を引きずるが、中国版では表現規制により複雑に枝分かれしたホウキ木の枝に変更された。
元ネタはグリム童話のねずの木。


  • ルキノ

通称、魔トカゲ。一見すると緑のジャケットを腕に通した二足歩行のトカゲのような怪物だが、元生物学者の元人間。
疑問に対する答えが得られないことを「祟る」と表現するほど知識欲が旺盛だが、ある爬虫類の研究に深入りしたことで蛇の呪いにかかる。
爬虫類の毒液を利用した研究をしていた。実験の方法は、自らの体に爬虫類の毒を打ちその変化を見るという体を張ったもの。
ククリナイフに似たナイフを握っているが、こちらも表現規制で中国版では緑色のペンチに変更されている。
IDENTITYシステムに対応するキャラは、サバイバー教授のルキノ・ドゥルギ。


通称、血の女王。首に縫い目が施されている赤いドレスの元女王様。
贅沢な暮らしを享受していたが、フランス革命により捕らえられギロチンで頭を落とされてしまう。
モデルは言わずもがな、マリー・アントワネット。斬首されたからか、ゲーム中のボイスでは頻繁に咳払いをしたり、板をぶつけられるとズレた頭を慌てて整えるかのような動きを見せる。


  • ボンボン

通称、ガード№26。ボール型爆弾と釘バットを手にした、タキシードを着たペンギン型マスコットのような見た目のロボット。
バルクが作ったロボットだが、とある少女に「ボンボン」という名前を与えられたことで感情が芽生えてしまった。バルクはそれを良く思っておらず、何度もコアとなる部品の入れ替えやプログラムの書き換えを試したが、ボンボンは再起動時に決まって同じセリフを繰り返すようになった。
ダンガンロンパ」コラボに際し、モノクマの衣装を着せることを前提に実装が決まったキャラでもある。ハジメマシテ、ボンボン。


  • アン

通称、「使徒」。黒猫を引き連れた異様に首が長いシスター。
疫病の流行で母を亡くしてから、父は猫の神像の宗教を信仰し始めた。そして住人からは、疫病の原因が悪魔に取り憑かれたアンにあると責められ、ある新月の夜に襲撃されて死にゆく間際に黒猫の加護を得る。
元々重瞳だったらしく、その瞳の異様さが悪魔憑きと迫害される要因になっていた。


  • アントニオ

通称、ヴァイオリニスト。脱力した腕がどこか不気味な、長い髪を触手の如く自在に動かしヴァイオリンを弾く男。
音楽の才能に溢れていて宮廷楽団の誘いも受けていたが、本人はギャンブルに身を入れ過ぎて楽器を抵当に回すほど。
モデルは実在した音楽家のニコロ・パガニーニで実装前の名前もパガニーニだったが、現行のアントニオに変更された。そのせいで日本では某燃える闘魂みたいなあだ名をつけられたけど。
なお、赤ワインが好物だが高級なものより安酒を好む。


通称、彫刻師。点滴瓶をぶら下げた車椅子に座った、ボロボロな患者服の女性。一見少女に見えるが小人症であり、年齢自体は成人していると思われる。
彫像に話しかけていたガラテアの奇行に憤った父親がベランダから彫像を投げ捨てたところ、ガラテアは迷いなくその後を追って飛び降りた。そのせいで半身不随になり精神病院に入れられるものの、彼女は回復するどころかますます狂気に陥った。
キャラクター紹介PVが怖い。


  • ペルシー

通称、「アンデッド」。大きなタンクを背負い大剣を片手で振り回す大男。「アシュレイ・ウッド」氏によるデザインのコラボハンター。
「死者蘇生」と「パーフェクトヒューマン」の研究に没頭しており、そこで作り上げたモンスターによって命を落とす。しかし、何者かの手によってペルシーの墓が掘り出され、一緒に埋められていた記録と機材を持ち出されてしまう。その記録と機材がペルシーを「アンデッド」として蘇らせることとなった。
元ネタはフランケンシュタイン。某オリエンタルラジオは関係ない。


  • ウィル三兄弟

通称、破輪。三つのお面が縦に並んだ不気味な容貌。一見するとボロ布を纏った一人の人間のようにも見えるが、その実態は三つ子の兄弟が組体操の如く縦に並んだものであり、下から長男、次男、三男。こちらも全員小人症。
幼い頃にやはりというか三人共々両親に捨てられたところをセイントキャサリン劇団に拾われ、三人で一人として舞台に立っていた。しかし劇団のオーナーが姿を消した後三兄弟も行方をくらませ、夜な夜な自分たちの両親を探しているらしい。
ウィル三兄弟なので名前はそれぞれにあると思われるが、公式曰く長男が寡黙、次男が悲観、三男が道化と、それぞれの仮面の感情で呼ばれているとのこと。
居館の家具のインタラクションは三人仲良く使用する。


通称、漁師。籠を背負い銛を手にしたワンピースの女性。首部分の謎の腫瘍のせいで言葉を話せず、空中を泳ぐように移動する。
赤ん坊だったグレイスがとある漁村に流れ着くと同時に、不漁問題が解決したことで村人たちに豊漁の神と勝手に崇められていた。しかし再び不漁が訪れた年にグレイスが何もしないことに村人たちは怒り、彼女を「偽りの神」だと告発する怪文書が投げ込まれたこともあって掌を返したように彼女を責め始める。最期は本物の神の怒りを鎮めるためという理由で、物言えぬまま彼女は湖に沈められてしまった。もっとも、グレイス自身は神のつもりなど微塵もなかったのだが。
なお、移動モーションが歩きではなく泳ぐような動きなのは、湖に沈められた際に抵抗できないよう足を杭で貫かれたため。


  • フィリップ

通称、蝋人形師。左半身にかつて''妹だったものを融合させた''黒髪の男。
蝋人形を使って人相と犯罪の関係について研究していたが、妹を置いて世界各国を飛び回って研究している間に、何者かの手により彼女が殺されてしまう。蝋死体となった妹の傍には「お前のせいだ」という言葉が残されていた。
妹の名前はクリスティーナだが、フィリップは肩の女性が妹であるということしか覚えていない。


通称、「悪夢」。IDENTITYシステムで実装された、サバイバー小説家のハンターの姿。ペストマスクを被り万年筆の先端らしき部品を指に装着した、カラスを彷彿とさせる男。
彼もまた、探偵オルフェウスのもう一つの姿。彼の存在とオルフェウスの関係性は不明。


  • キーガン

通称、書記官。大量の書類を抱えた上半身が大変ふくよかな女性。
兄弟と同じように弁護士を目指していたが、時代が時代であるが故の女性という縛りに囚われていた過去があり、自分が受けた不公平な仕打ちに対する復讐心を抱えている。
少女時代から少々ぽっちゃりな輪郭だったが、現在よりはるかに痩せていた。したくない結婚の縁談を切る一心でわざと肥える、不正に手を染めた兄の「世話」をするなど行動力が高い。


通称、隠者。フードと杖で魔法使いみたいな見た目をした男性。顔にイナズマ模様の痣がある。
ある事故の爆発から目覚めると、ローブを着た謎の者たちに押し入られ新たな人生を手に入れることとなる。
「囚人」ルカの元師匠であり、それより以前は彼の父親とも友人関係にあった。このノミ、サバクトビバッタ、シャクトリ、キョジンツユムシが!


  • イタカ

通称、夜の番人。蝙蝠とも兎とも取れる耳付きフードと仮面、鋭い竹馬のようなものを脚につけている。
貴族にあたる家の双子の片割れとして生まれたが、「死児」として吹雪く森の中に捨てられた。それを赤髪の女性に拾われ、以後は彼女を「母親」として育つこととなる。
元ネタはやっぱりクトゥルフ神話のイタクァと思われるが、母親を守るために吹雪の夜に現れる恐怖の化身「イタカ」を名乗っているだけで、彼自身はれっきとした生者と思われる。


  • サングリア

通称、オペラ歌手。割れた仮面と黒いマントを手にしたスタイリッシュな女性。
舞台上では金儲けの道具としか見られず、幼少の頃より父親から鞭で虐待を受けていたが、ある一人の女性との出逢いが彼女を変えた。
ゲーム中だと、稀にオペラ「魔笛」に登場する「夜の女王のアリア」の一節を歌う。


通称、「フールズ・ゴールド」。IDENTITYシステムで実装された、サバイバー探鉱者のハンターの姿。胴体や手足の一部は複数の岩が集まって構成されており、つるはしを手に凶悪な笑みを浮かべる。開発秘話でデザイナーが語ったところによると、サバイバーとしての探鉱者は「寡黙で勤勉」という表向きの姿、ハンターとしての「フールズ・ゴールド」はその裏に隠された「怒りと野心、欲望」を強調しており、「フールズ・ゴールド」の石化した身体は鉱山事故の際の行動によって倫理観や善の一面が壊れ「人間性を失った」ことを象徴しているという。
サバイバー/ハンター間のIDENTITYシステムが実装された中だと、一番顔つきに面影が残っている。同一人物なのでそりゃそうなのだが。
「フールズ・ゴールド」とは、金と間違えられやすい黄鉄鉱、別名「愚者の黄金」のこと。


蛇足だが、ノートンの火傷跡は左側に出来ているため、鉱山の爆発事故では自身から見て左側から爆風を受けたと見られる。
しかし、爆発事故の詳細を描いた「フールズ・ゴールド」のキャラストーリーPVでは、自身から見て右側から爆風を受けている。ただの作画ミス?


  • 「アイヴィ」

通称、時空の影。黒いドレスを纏う女性だが、左右の目の間にはもう一つの目が開かれている三眼、逆立つような髪のあたりにはよく見ると不気味な生命体が憑りついている。
背中が繋がった結合双生児の姉妹として生まれ、彼女たちは分離手術を受けるものの、傷口からの感染症により片割れのイーディスは絶命、アイヴィにはいつ死んでもおかしくない障害が残ってしまう。
この経験はアイヴィの心に深い穴を残し、生き残りとなったアイヴィは海を渡った先の学校で、優れた学力をもって魂の研究について没頭する。その執着心は、最初は無理解だった友人が次第に彼女を応援し、サポートをしてくれるようになるほどだった。しかし、研究を深めるうちに自身が間欠的な記憶障害を患っていることに気付いたうえ、奇妙な夢を見るようになり、徐々に「何か」に変化していった。
元ネタはおなじみクトゥルフ神話のイースの大いなる種族と思われる。




‣マッ

  • 軍需工場

大規模な火災が発生し、捨て去られた軍需工場。
夜な夜な、奇妙な足音が聞こえてくる。


フレディに騙されたレオが購入した負債まみれの工場の成れの果て。マップに建っている工場の壁には「I WILL FIND YOU(お前らを探し出してやる)」の文字が残されている。
エマ、エミリー、フレディ、クリーチャーが参加したゲームのステージであり、レオが徘徊している姿が目撃されている。


  • 赤の教会

ここではかつて未完了の結婚式が行われた。
教会の木の下では新婦が言えなかった誓いの言葉が見つかるそうだ。


エウリュディケ荘園の敷地内にある教会。マップの中央では赤い屋根の教会が構えているが、近くには墓石の並んだ墓地が存在しておりすっかり寂れてしまっている。
ハロウィン仕様にアレンジされたバージョンもあり、全体の構造は変わらないがジャックオーランタンのオブジェクトが追加されたり、コウモリが飛んでたりする。


  • 聖心病院

沼地付近の廃墟と化した病院。
毎夜、誰もいないはずの建物に灯りがともる。


減速効果を付与する沼地が点在する病院。かつては小型の地域病院として運営されていたが、医者と患者の対立の後は誰も来なくなり、幽霊の噂が発生するようになったらしい。
完全にいない訳ではないが、明確な繋がりを持つキャラクターが不明なマップ。


  • 湖景村

ここはかつて、小さい漁村として栄えていた。
今となっては、石ころの転がる砂浜を打つ波も過去の残骸くらい。


美しい湖が特徴的な小さな漁村。その割には湖らしい湖はマップ内にない。海には朽ち果てた大船が停まっており、空にはオーロラが浮かんでいる。
程度に差はあれど、関係者が非常に多いマップ。


  • 月の河公園

悪夢のような祭典のあと、ここは付近の住民が話したがらない禁忌の地となった。


メリーゴーランド、ジェットコースターといったギミックが設置されている遊園地。遠くでは観覧車が回っているのが確認できるが、マップ外のため残念ながら乗れない。
ノイジーサーカスが契約していた遊園地で、カーニバルナイトの悲劇が起きた場所でもある。


  • ホワイトサンド精神病院

長らく封鎖されてきた邸宅が再びその門を開く。
しかし、そこで待ち構えているのは、真実ではない。


マップの構成のほとんどが屋内となっている精神病院。クリーチャーが元々ホワイトサンド孤児院として運営していたのを教会が買収、後にホワイトサンド精神病院となる。
様々な場所でギミックが発生するが、その演出はかなりホラー。2023年11月現在、ランクマッチに実装されておらず、低確率とはいえランダムマッチングで当たるのが嫌がられるマップ。


  • レオの思い出

彼はこれが人生最後の雪だとは思ってもいなかった。


レオが焼身自殺を図る前の軍需工場の姿。マップの広さや小屋と工場の位置関係が矛盾していると突っ込んではいけない。
工場には「MERRY CHRISTMAS」と描かれていたり、飾り付けられたクリスマスツリーがある。設定でオンオフが可能な雪玉もマルチ限定で投げることができ、初期数が99個あるが補充は出来ない。


  • 永眠町

おかしな来訪者と共に、次々と不思議な異変が町中で起こる。


昔のザ・日本といった感じの無人電車が走っている町。恐らく美智子の故郷と思われるが、実は「伊藤潤二」コラボで実装されたマップだったりする。更に言うと大バージョンと小バージョンがあり、最初に実装されたのは大バージョンの方。
大バージョンは町だけじゃなく学校もあり、カスタムマッチでのみ入れる。ランダムマッチングやランクマッチで登場するのは小バージョン。というか最初に実装された大バージョンのマップ面積が広すぎたから調整された小バージョンが出たまである。


  • 黄金の石窟

黄金が本当に採掘されたことはないが、バリエル伯爵は確かにこの土地で欲しいものを手に入れた


ノートンの元職場及び爆発事故が起こった鉱山。マップの構成が3層に分かれており、唯一ランダムマッチにも登場しない完全カスタムマッチ限定マップ。
一応悪夢の影の数少ないレースマップとして採用されており、完全に放置されたマップではない……と思われる。
ギミックとしてトロッコが設置されており、階層を移動する際の手段の一つ。線路上にサバイバーかハンターがいても容赦なく轢いていく。


  • 中華街

赤い灯火に照らされた無音の街に、思いを収める場所などない。


中央の大木を中心に提灯が飾り付けられているが、すっかり寂れてしまっている中華街。
トレイシーの父親が店を構えていたらしき建物があり、ある夫婦と思しきポスターが映画館に貼られたりしている。


  • 罪の森

ここはとある山火事によって終わりを迎えた。
それ以降、人々は二度とあの森の守護者の姿を見ることはなかった


エウリュディケ荘園が所有し、ベインが番人を務めていた森。マップ内はターザンロープやブランコがあったりと遊び心がある反面、あちこちに動物の死体が転がっていたり木々は朽ち果てていたり、全体的に非常に暗い。
アリスは荘園の滞在中に小屋に訪れているらしく、自分の記憶の方が間違っているのではと思う程に様変わりしたその景色を、懐かしみつつも戸惑っていた。
メインストーリーにも度々登場する重要なマップ。2023年11月現在、ランクマッチに実装されておらず、低確率とはいえランダムマッチングで当たるのが((ry
一応、運営の計画としてはランクマッチにも実装するつもりである模様。


  • クレイバーグ競馬場

かつての喧騒は「死の白馬」の伝説と共に、時の草むらの中に埋もれていった。


エウリュディケ荘園の西側に建つ競馬場。競馬場なだけあってマップの面積はかなり広く、定位置にいる馬は実際に乗ることができる。
罪の森と並んでメインストーリーに絡んで来るマップ。「最後のゲーム」では、ここを舞台に物語が展開されている。


‣メディア展

Identity V STAGE

これは、「例の荘園」の物語――


本ゲームの2.5次元舞台作品。企画・制作は荘園劇場。
2019年11月に公演されたEpisode1『What to draw』を皮切りに、2020年9月にEpisode3『Cry for the moon』、2021年3月にEpisode2『Double Down』*18が公演、2024年5月にはEpisode4『Phantom of The Monochrome』が公演予定。


各エピソードごとに主役キャラクターは異なり、物語も独立したものになっている。また、基本的に主役キャラクターにはサバイバー/ハンターそれぞれ1名が選ばれ、サバイバー視点で物語が進行する「サバイバー公演」とハンター視点で物語が進行する「ハンター公演」の2種類が公演される。
ゲームにまつわる概要や各々のキャラクター造形等の要素はそもそもの本編自体分かっていることより分かっていないことの方が多いため大なり小なり脚色されている。各キャラクターの一人称や口調・性格は公式の監修を受けて反映させたと明言されている*19が、裏を返せばそれ以外の部分にはかなりオリジナル要素が含まれるということでもある。
公式サイトでも、「原作ゲームの設定、世界観、ストーリーとは異なる部分もございますので、予めご了承ください。」と注釈が入っている。
ストーリーラインは「不思議な力で荘園の敷地から出ることができなくなった実質的監禁状態の中、各々の事情から『ゲーム』を繰り返すキャラクター達の群像劇」といったものであり、主役キャラクター以外がジャージ姿になった上でギャグに走りまくる特別公演が行われたりと、原作に比べて全体の雰囲気はやや軽め。


ARNOLDアーノルド & アンドPUPPETSパペッツ

これは荘園で繰り広げられる
「憎悪」と「愛」と「戯れ」の物語。


カナバングラフィックス制作のショートアニメ。制作委員会名はクラヴィフ劇場運営委員会。2024年4月から放送開始。


クラヴィフ劇場の支配人であるアーノルド・クレイベルクは、ある日記を偶然見つけどんな偶然で見つけたんだそんなもんその内容にインスピレーションを受ける。そしてアーノルドは、日記の記述を元に小さなパペット達を作り、彼の案内によりクラヴィフ劇場の箱庭で人形劇が繰り広げられる。
デザインは本ゲームの特徴ともなっている「人形」の要素にフォーカスされており、アーノルドを除くキャラクターは全員パペット。そのため、ハンター達もボタン目になっている。
担当声優は武内駿輔氏のみ一人多役というかなり忙しい状況になっているが、物語はアーノルドが行う人形劇という体になっているため、実質アーノルドの担当声優とも取れる。



‣余

  • 上記で幾度も記述があるように、クトゥルフ神話が元ネタとなっているキャラがまま見られる。運営に好きな人がいるのだろうか。あと片方が無事だったためしがない双子
    公式世界大会がテーマである「Call of the Abyss(深淵からの呼び声)シリーズ」真髄では特に顕著で、そのPVやキャラクター達の衣装はコズミックホラーよろしくな展開と世界観が繰り広げられている。キャラクターだけでなく、ゲームシステム内の用語等においてもクトゥルフがモチーフになっていると思われる要素が点在しており、こちらの方向から情報を整理してみても面白いかもしれない。

  • 海外発ゲームの宿命と言うべきか、誤字や誤訳、表記揺れが稀によくある。今でこそ精度は改善されているが完全に無くなったとは言い難く、表記揺れの範囲は登場する人名などの固有名詞にも及ぶ。言語によってはニュアンスが異なる場合もあるため、考察の際には他言語表記も参照することが推奨される。
    また、翻訳ミス(誤字)が思わぬ迷訳を生むこともあり、「ツイターでシャア」はユーザーの間では語り草。もちろん「ツイッターでシェア」の誤字。[[赤い彗星>>シャア・アズナブル]]のことではない。
    • 亜種として、ナレーターが日本語話者でないのか片言なナレーションで作成されたPVがあり、本来は「たましいの力」となるところがタマシの力」と発音している場面がある。この単語はPV中で何度も登場したが、いずれも頑なにタマシと読まれ、その妙に癖になるナレーションがユーザーの間でネタにされた。後に、日本大会のグッズとしてこの読み上げ間違いが元ネタとなっているTシャツが作られている。



追記修正

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*1 例えば、サバイバーを脱落させるには椅子に拘束して「座らせる」必要があるのだが、そうしてサイバーを脱落させることは「吊る」と呼称され、公式大会でも同じ表現が使用されている。これはDBDでサバイバーを脱落させる手段がフックに「吊る」ことから。
*2 コラボ先のキャラが実装されるのではなく、あくまでコスプレという扱い。
*3 背景推理の内容から庭師・エマが1876年生まれであることが判明しており、エウリュディケ荘園出身である記者・アリスは公式ホームページの紹介で「イギリスに帰還した」と明記されている。
*4 他ゲームでいうユーザーランク。
*5 一部妨害用アイテムを除き、サバイバーとハンターで購入できるアイテムの種類は異なる。
*6 当然だが購入可能なのはサバイバーのみ。
*7 いわゆる無料分の石
*8 例えば真髄1という名前の真髄(開放券)は真髄1でしか使えないなど。
*9 正しい嗅ぎ方は瓶の口付近を手で仰ぐ。また薬瓶は3つあったが、何故か最後の瓶だけきちんと仰いで嗅いだ。
*10 公式生放送の中で予告した更新時期の延期は当たり前。サバイバーの日記も同様に更新頻度が芳しくなく、5周年時点では39名のサバイバーが実装されていた中、日記実装済はたったの6名。一応、誕生日・記念日イベントの追加によって情報の出る頻度は上がっているのだが、それでもスローペースであることは否めない。
*11 ゲーム開始前の待機中に、予め設定してある料理を持ってきてもらえる機能。選択しているキャラクターの好みに合う料理だと食べる様子が見られるが、食べたからといって有利不利が働くような効果は当然無い。
*12 ナワーブの本編における役回りの都合と思われる。
*13 誓約は「形あるものに縛られるべきではない。」とされており、婚約者は予言に対する感謝の手紙をイライに送る際、その予言の内容を「文字」で残してしまった。
*14 ただし、発達障害としての自閉症という言葉が一般的に知られるようになったのは1930~1940年代であり、ゲーム内の時系列を踏まえると時代設定に矛盾が生じてしまう。
*15 当時は医学の進歩のために検体を求める医者と遺体を傷付けることを忌避する宗教者の軋轢から、遺体を売り飛ばす目的の墓荒らしが横行していた。
*16 公式世界大会のテーマでもある。
*17 ただし、アリスと対面した時のフレデリックの様子を見るに、彼は「オルフェウス」にも同様の態度を取っていた可能性がある。
*18 新型コロナウイルスの流行により一度中止となった経緯があり、後日振替公演がなされたがEp3と公演順が前後してしまうこととなった。
*19 「アニメイトガールズフェスティバル2019」で行われたキャストトークショーより。

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