黒田洋介

ページ名:黒田洋介

登録日:2012/07/19(木) 18:33:34
更新日:2023/12/04 Mon 13:40:54NEW!
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黒田洋介(くろだようすけ)とは、日本の脚本家。1968年3月29日生、三重県四日市市出身。
アニメ脚本を書く傍ら、スタジオオルフェの取締役も務めている。



大学を中退後に雑誌編集者となり、紆余曲折を経てスタジオオルフェの設立者の一員として脚本家に転向。
因みに、大学時代は漫画研究会に所属していたので絵心も多少あり、キャラクターのラフ画を書いたことも。


脚本家としては、時々何を言っているのか理解不能な時もあるものの、やたら強烈で個性的な独特の言い回し『黒田節』が最大の特徴。
また、まったく別の場所・状況にいるキャラ同士で会話が成立したり、互いの主張や信念を区切りながら交互にぶつけ合ったりする手法がよく見られる。


基本的には熱血ロボット作品から恋愛モノまでオールマイティーにこなす万能型。
ただし、原作付きならともかく、オリジナルに関しては作品ごと、下手すれば一話ごとに話のクオリティに極端な差があるのが難点と言える。
思わず唸るほど熱い神回もあれば、その次の回が「なんでそうなる…?」と頭を抱えたくなる展開になることも珍しくない。


脚本をスピーディーに仕上げる速筆ぶりも有名で、たった一人で全て担当した作品も非常に多い
TVアニメというものは基本的に長くなれば長くなるほど脚本家が増えるが、黒田は4クール以上ある作品でも一貫して全話脚本なんてのもザラ。
あまりの同時進行作品が多かった為、複数人説が持ち上がったほどである(これについては本人が否定)。
その速筆ぶりについて秘訣は「苦しくなる前に次の作品を書く」と答えており、
話のクオリティの落差が激しいのは完成稿をじっくり推敲していないからかもしれない。
余談だが、どうも尊敬している脚本家は業界随一の速筆を誇る井上敏樹氏な模様。



性格的には、愉快だが少々お調子者と言える人物像をしている。
作品解説やインタビューでは常に暴走気味でハイテンションで、そういった失言に繋がることが多い。
例として、ライル・ディランディアニュー・リターナーの恋愛劇に関して、
「あれを唐突だと思ってる人は恋をしようぜ☆」とDVDブックレットで語ってしまい、各方面から相当な反感を喰らった。



悪ノリが過ぎるのは作品にも反映されており、シナリオを手がけた作品では真面目な対決の場面でギャグすれすれの台詞が応酬することもザラ。
その為、時々「ふざけすぎ」と監督から注意されることも多い。



本人いわくフェミニストではあるが、女性キャラの語尾を「キンタマ」にしたり、名前を「コ・マーン」にしたりと、そこはかとなく下品。
そういうことばっかりやってたからか、その漫画は遭えなく打ち切りを喰らってしまって本末転倒な結果に終わってしまった。
小説版リヴァイアスによると、男根は『シャフト』と比喩するタチらしい。
彼が手がけた『リングにかけろ』にはシャフトという名前のキャラも出たことがあるので、
いくら原作通りとはいえその人物を如何なる気持ちで書いていたかは不明である。



特にドラマCDでは規制という名の鎖を引きちぎった野獣の如く大暴れしており、十分クレイジーな岩田光央をして「クレイジー」と言わしめた。
かといって、彼の暴走を抑えすぎてしまうとケレン味がなくなって地味な作品になりがちである。
そういった彼の暴走を巧く手綱を握って良い方向に誘導することが作品成功の秘訣であり、
良くも悪くも組んだ監督次第で実力が左右される脚本家と言えるだろう。



なお、かつて知的および身体障害を抱えていた実妹を事故で亡くした過去を持つらしく、
自身が手掛けたとある小説の後書きで「せめて作品の中でだけは『妹』を幸せにしてやりたいという願いを込めてしまう」という心情を告白したことがある。
そのためか、某魔法少女モノの小説版あとがきでは「魔法はその(戦うためではなく、理不尽を超えて人を幸せにする)ためにある」と主張していた。
なお、妹の死因は「信号無視して踏切を横断した健常者のマネをしてしまった(それで事故に巻き込まれた)ため」だそうであり、
そのような「軽い気持ちでルールを破る者」に対して深い憤りの感情を示している。


それが作風に反映されているのか、手掛けた作品に登場する女性キャラクターが体に障害を抱えることは極力タブーとしている傾向が強い(ルイス・ハレヴィは希有な例外)。
なお、余談であるが、彼の手がけたオリジナル作品には一時期「こずえ」という名前の女性キャラクターがたびたび登場し、
いずれも「不幸な出来事に見舞われながらも最終的に(死者であっても)幸せになる」という役回りだったことから、
こずえ=亡くなった実妹の名前だったのではないか?と噂されたこともある。



【主な作品】
太字はシリーズ構成、★は全話脚本




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  • 意見無かったのでコメント欄リセットいたしました -- 名無しさん (2015-10-20 12:15:13)
  • 体に障害を抱えることを極力タブーとしているというものの、知的・精神に関しては…ガンダムOOのネーナは、福井晴敏氏のガンダムUCのマリーダ並みに悲惨 -- 名無しさん (2016-05-12 21:57:46)
  • なんか本当に大事なタイマンに限って決着ぼかす展開が多いと思う。両方の強さを立てたいんだろうけど勝敗きっちり着けた後のお互いの反応を見たいから個人的にこの傾向は残念 -- 名無しさん (2018-06-05 20:00:23)
  • 主な作品にごきんじょ冒険隊を追加しました -- 名無しさん (2020-08-26 19:34:56)
  • この業界って速筆なことが大事だからとにかく重宝される人の一人よな。クオリティも一定保証されてるからってのもあるけど。 -- 名無しさん (2020-11-07 12:54:39)
  • 瓶詰妖精のOPの歌詞も黒田と聞いた。あんな頭のおかしい歌詞は奴しか書けんw -- 名無しさん (2022-06-17 12:13:05)
  • バリバリの地元出身だわ…あんな寂れかけた地方都市か -- 名無しさん (2022-11-11 12:44:47)
  • グラハム・エーカーとかメイジン・カワグチみたいな黒田節でしか喋れないキャラ好き -- 名無しさん (2023-03-02 10:48:49)
  • あー、プリティサミーの小説版のあとがきで妹さんのこと語ってたな… -- 名無しさん (2023-03-02 11:11:42)

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