泉八郎

ページ名:泉八郎

登録日:2012/09/15(土) 21:39:15
更新日:2023/11/20 Mon 11:05:33NEW!
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シナリオライター hopemoon 泉八郎 クトゥルー クトゥルフ アプリ



泉八郎(いずみ はちろう)は、携帯アプリゲームのシナリオライター・プロデューサー。
コンシューマゲームのプランナー、フリーのグラフィックデザイナーを経て、株式会社ホープムーンで携帯電話向けゲームの企画・シナリオを担当していたが、2014年3月現在フリーライターとなっている。


ユーザーの多くが暇つぶし程度に手をつける媒体である携帯アプリを主な活動の場だが、
ただの暇つぶしに納まらないスケール・確立された世界観の作品をいくつも発表しており、ライターとして携帯アプリ業界では際立って高い人気と知名度を誇る。



泉八郎氏を語る上で欠かせないのは「クトゥルフ神話」である。
クトゥルフをテーマにした作品自体は少なくないが、世界観と雰囲気を表現するには相応の技量も必要とされるため、
ゲームとしては注目度、使用可能な容量、予算が低い携帯アプリでこれを扱う者は非常に稀である。


泉氏はクトゥルフに限らずSF、古典、日本神話や各国の民話など、様々なジャンルやテーマで現在も精力的に作品を発表。
ゲームラボ2010年4月号(三才出版)のクトゥルフ神話ゲーム特集でも、これをテーマにした携帯アプリの先駆者としてインタビューを受けた。


露出がほとんどなく、その人物像はほとんど知られていないが、最近は生え際が後退しつつある事をモンストラバルツ設定資料内で呟いている。


2010年3月17日に、ホープムーン公式HP上で初めてプロフィールらしいプロフィールが公表された。
 出没:大阪府吹田市
 棲息:インスマス



■シナリオ担当作品
【夢魔シリーズ】
クトゥルー神話をモチーフとしたシリーズ。
妻娘を犠牲にしてまで求道し人であることをやめた父ジャッジマン・レイカーを追う、魔術師ジン・レイカーの物語。
挿し絵が世界観に非常に良くマッチしており、ビジュアル面でも根強い人気を保持するシリーズ。


夢魔の天蓋
武器・アイテムを合成しダンジョンを探索するローグライク。
ストーリーは短いものの、独特の陰鬱な世界観とキャラの濃さが人気を呼び、泉氏の出世作となった。
主人公ジンは「初めて書いたタイプのキャラクター」とあるだけに、異彩と妙な魅力を放つ主人公である。


夢幻狂詩ネクロノミコン
蜂の巣状に配置された六角形のマスが特徴的なシミュレーションRPG。
システム的な難点は多いが、それが気にならない程に多様で良く立ったキャラクターと、独特の世界観が魅力。
夢魔の天蓋でくすぶっていたプレイヤーを一気に固定ファンへ取り込む起爆剤にもなった。
なお、前掲の泉氏近影は今作に登場するモンスター『深きもの』。


▼夢幻舞葬モンストラバルツ
舞台はネクロノミコンから約20年前。
過去作にも登場する、ジャッジマン・レイカーの友人にして全ての淑女の永遠の味方、ノーマン教授を主人公とした外伝作品。
アクションRPGのため、使用機種によって難易度に大きな差が出る。
今作からプレイしても問題はないが、過去作と後述の隻眼の神子をプレイしてからの方が楽しめる。
docomo版とau版は2011年4月6日に配信サイトが変更された。


▼隻眼の神子
ネクロノミコンのシステムの原型でもあるシミュレーションRPG。
クトゥルフに加え、日本神話もモチーフの一つ。
ネクロノミコンとモンストラバルツへの伏線もあるが、登場キャラも舞台も全く違うので、殆ど別作品と言っても良い外伝作。
また、イラストも上記三作とは別のイラストレーター。
夢魔シリーズを深く楽しみたいならば、やって損はない。




【銀星シリーズ】
様々な世界で異変を起こす「銀の星」にまつわる物語。
シリーズとしての正式名称はなく、銀星シリーズというのは旧来のファンの間で自然発生的に生まれた造語。


▼ガントレットロード
後述のオオマガツカを改良したシステムのRPG。
活発なリコリッタのキャラが突出しているためか、主人公などの他メインキャラの影が少々薄い。
2010年にはシナリオ追加・スコアアタック搭載のオンライン版も配信された。


デスメンディナー
敵の力を喰らう『バイド』を駆使して進むシミュレーションRPG。
ゴシックファンタジーで絶望&鬱展開だが、真のエンディングでは予測不能の展開が成される。
夢魔シリーズとはまた違った暗い魅力があり、今作で銀星シリーズを知ったというファンも散見される。


ギミカルハート
戦略シミュレーション。
様々な形の愛がストーリーの中核であり、心打たれる物語として脚本・システム共に完成度が高い。
ガントレットロードとデスメンディナーとの絡みや次回作への布石が多いため、シリーズ通してプレイしていると倍楽しめる。


▼ミッドナイトジェイル
ガントレとほぼ同じシステムとインターフェースのRPG。
今作ではディレクターも務めているだけに、演出に工夫が見られる。
シリーズのインタールード的な内容であり、他作とは少々趣が違って現代劇的といえる。


新世界魔術大戦マグナフェスタ
デスメンから数百年後を舞台とし、システムも踏襲したシミュレーションRPG。
クライマックスではシリーズに幕を引くに相応しい盛り上がりを見せる。
ただ、伏線回収を優先させたためか、単体での作品としては深みに欠ける。




【亜空間少女シリーズ】
電脳空間フロンティアで起きる事件を解決するパズルゲーム。
暗い雰囲気の夢魔シリーズから一転し、快活でマニアックなオタクさが前面に出されたサイバーファンタジーシリーズ。


フラッシュモーター・カレン
シナリオの練り込みが秀逸。
また、パズルゲーム部分は手軽な見映えに反して、異様なやり込み度を誇る。
PSP版では主題歌の作詞も手がけ、モブ役の声優としても出演。


マンカイデンシ*サクラ
主人公が女装男子、ヒロインは腐女子とアクの強い設定。
カレンと比較すると脚本がやや単調であり、物足りなさに困惑するファンも。
パズルゲーム部分は一見して未完成気味との意見も多く、比較的評価が高くない。
(実はカレンよりはるかに高度な完成度であるが、やり込まないと気付けない。)




【その他】
▼機神伝 STRIKE-G-
夢魔の天蓋の原型にあたるシステムのローグライク。
一種露悪的とも呼べる心理描写や、シリアスさとマニアックなギャグの混合具合から、泉脚本の雛型と呼べるかもしれない。
現在確認されている泉氏の関わったゲームの中で最古の一作。


▼少女戦艦-私-
美少女キャラ達が織り成すSFコミカルRPG。
泉氏の特徴であるコミカルさと明るい電波の原型であり、アクの強いキャラが展開を引っ張る。


▼魂津国 百鬼商店
アイテム合成で使える妖怪を増やし、依頼をこなしていく経営シミュレーション。
ゲームシステムよりも特異な設定を詰め込んだアイテムや妖怪達の説明文が見所か。


▼新世紀伝奇オオマガツカ
ガントレの前身となるシステムのRPG。
インターフェースに難があり、レベル設計も現代的ではないが、
日本神話をテーマにした重い世界観と、それに反したパロディやキャラクター同士の掛け合いがプレイヤーを引き込む。
挿し絵が個性的であり、人によっては感情移入し辛い。
WEBコミック化したり機神伝から同名のキャラを登場させている辺り、次回作の構想があったと思われる。


▼トワイライトラビリンス
不思議のダンジョン的ローグライク。
シナリオとしてはボリュームが少ないが、不思議の国のアリスをモチーフにして泉氏らしい味付けをされている。


▼エレメンタルヴァルド
銀星シリーズを終わらせた泉氏が次に手がけたRPG。
主人公は魅力的だが、シナリオ全般の練り込み不足は否めない。
佇まいがガントレットロードと似ており、新シリーズか?!とも噂されたものの、
この後、泉八郎の関わるゲームは途絶える…



泉氏自身の消息も、エレメンタルヴァルドから約3年にわたって不明だったが、
2014年2月にpixivで生存が確認された。
また、ライトノベルや文学の賞の選考過程でたまに名前を見かけるので応募しているようだ。


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  • 昨今のオタク界隈におけるクトゥルフブームはすごいなーと思ってたけど、携帯アプリでこんなのがあるとは思わなかった。ダウンロードしてみようかな。 -- 名無しさん (2014-03-03 00:14:39)

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