登録日:2011/06/02(木) 12:14:45
更新日:2023/10/16 Mon 13:24:28NEW!
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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 中島愛 ラスト・エンブリオ 大喰らい "生命の目録" 話した動物はだいたい友達 フリーダム春日部
問題児たちが異世界から来るそうですよ?の登場人物。
CV.中島愛
◆概要
ショートヘアで儚げな雰囲気が特徴の、動物と会話が出来る小柄な少女。
生物学者の母と彫刻家の父を持つ。
動物と話せる力のこともあり、人間の友達は十六夜や飛鳥と出会うまでおらず、
異世界召喚前も相棒の三毛猫と共に紅葉見物に行く予定だった模様。
所有ギフトは"生命の目録(ゲノム・ツリー)"と"ノーフォーマー"。
無口気味なことと外見から大人しい子のようにも思えるが、実際はかなりのフリーダム。
周囲の被害を気にしないのは問題児共通の悪癖だが、彼女の場合見た目に似合わず健啖家であるのも問題の一つ。
逸話(事実)として、
- 一瞬目を離した隙に物を買い食いしている。一度に同じものを二桁個数食べるのは当たり前。三桁行くことも
- 目視できない速度で食事をする*1
- そこから更にペースアップも可能
- 一度の食事で大規模商業コミュニティの食糧庫を空にした
- 友人に問題があったとはいえ、友人が頼んだ料理から優先的に食べキレさせる
- 敵対コミュニティと会話をしながら食事を行い、さりげなく彼らの手持ちの食糧を食べ尽くし兵糧攻めに
- ついでに自分の分の食料も食べ尽くしてしまい自分も飢えかける
等々、枚挙にいとまがない。
対人関係スキルは全面的に低いが、徐々に改善。
他者との協調を知らず"造物主の決闘"では敗北したが、その後のギフトゲームでは順調に他者との協力を学び、成果を出すようになってきている。
"責任感"という野生で生きる上では身につかないものも、人間の社会で生きる上で不可欠なものとして身につけつつある。
ただし本能的行動も辞めたわけではなく、「文明を身に着けた野生児」と形容されることも。
普段は人の陰口など気にせず自由奔放に生きているが、仲間を罵倒された場合など、キレる時はマジでキレる。
仲間は大事にするのは良い事だが、親しくしていた戦友の名誉の負傷を馬鹿にされた時にはガチギレし、訂正を求めてそれが無視された際には初手から全力、いきなり相手が吐血するほどの勢いで200m上空まで吹き飛ばすなど、一歩間違えれば相手が死んでるような攻撃を本気で繰り出している。
種族を問わず動物との友好関係を作るのは得意であり、"箱庭"に来る前から多くの友達を持つ。
動物園や水族館に住む獣たちや、家畜や牧畜などの人に飼われている動物とも会話している。
その中には「自らの運命を悟っている」家畜や死を待つ獣などもおり、彼らから学んだこともあるという。
"箱庭"に来てからも幻獣や神獣含む多くの種と交友を深めており、彼らの恩恵も力に加えている。
また、人より獣の方が親しかった経験から、獣の美醜については一家言ある。
人化すると絶世の美女となる山羊の星獣に対して、「山羊の方が美しかったのに何故人の姿になるのか」と言ったことも。
とはいえ人の美醜に頓着しないわけでもなく、年頃の女子らしく衣装にはこだわりがあり、胸の大きさにもこだわりがある。
◆恩恵
『生命の目録』
彫刻家の父から貰った丸い木彫りの首飾り。
現実世界の動物や箱庭世界の幻獣・神獣含む全ての種と意思疎通が出来る力と、絆を結んだ動物の能力を得る力を持つ。
特に後者の能力は凄まじく、友となった同種の動物の数が多ければ多い程、その能力は強大になっていくとの事。
獣人を上回る腕力、遠方の様子が鮮明に見える超視力、不可視の敵すら感知できる人並み外れた五感など、これらは全て耀が動物と絆を結んで得た力である。
と、いうのは父親が彼女に話した建前。
実際には『接触した生命体の情報を採集、情報を解析し模倣、融合させ新たな力を生み出す』超弩級の恩恵。
事実、彼女が友誼を結んではいない、敵対する巨人と接触した際、その腕力を手に入れている。*2
"外装化"という能力も持ち、首飾りをその種の特徴を取り入れた意匠の武装に変化させ、系統樹を組み上げることで未だ接触していない未知の種族の恩恵を模倣することが可能。
『光翼馬を模した白銀の翼持つブーツ』、『麒麟を模した稲妻を携えた巨大な矛』、『マルコシアスを模した爪と翼持つ具足』、果てには最強種の『[[大鵬金翅鳥>ガルーダ(インド神話)]]を模した黄金の術衣』や『原始龍を模した錫杖』など多様な姿を見せている。
"外装化"で接触していない種族の恩恵を模倣できる数は一度に一つまでのため、模倣した種族と接触し能力を手に入れれば、わざわざこの形態で使う必要がなくなる。
そのため使われなくなった外装もいくらか存在する。
元々は、進化論を示すことで創造論を否定し神々の威光を地に落とし、かつ生体兵器を量産するためのものが雛形とされる。
"箱庭"史上最強にして最悪の魔王、"閉鎖世界"が彼女の母親に製造を命じた。
それを春日部の父、春日部孝明が改良したものがこの恩恵と思われるが、この恩恵と類似する力を持つある純血の龍種が造ったという情報もある。
"アストラ"であり永久機関であるナノマシン、"第三種星辰粒子体"との関係も噂されているが、詳細は不明。
類似する力はその純血の龍種の他、"箱庭"黎明期から存在する大地母神ガイアの星権のみ。
どんな未知の力を持つ魔王にゲームを挑まれても、このあらゆる種の力を使用可能な恩恵がある限り勝率が零になることはない。
よってまたの名を対魔王・全局面的戦闘兵装"。
レプリカとして存在する魔王連盟が所持する恩恵は、武装の顕現ではなく、所有者を変幻させる能力を持つ。
最終的に所有者は例外なく異形の合成獣"と化すらしい。
更なる切り札として、一時的にだが星権の代替えを行い、最強種である星霊を召喚する能力も持つ。
現時点で呼び出したことがあるのは、一刻のみ権限を維持できる、第三桁に属する金星の神龍、ケツァルコアトル。
主権で召喚した時よりいくらか力は落ちるようだが、巨大な体躯と絶大な能力を備える。
"生命の王冠"と呼ばれる能力もあるようだが、それがこの能力なのか、或いはまだ秘められている力なのかは不明。
『ノーフォーマー』
長らく詳細不明だった、春日部耀の二つ目の恩恵。
その性質は恩恵と言うより呪いに近い。
上述の通り、彼女の母親は"閉鎖世界"が支配するディストピアの中で生まれた人物だった。
"閉鎖世界"は“外界”において、啓蒙思想や自由思想が十分な発展を得ない状態で人類が永久機関を手に入れた結果生まれる人類の終末の一つ。
しかし人類史が改変され、"閉鎖世界"に至る可能性がほぼなくなったことで、"閉鎖世界"は消滅した。
その結果、ディストピアで生まれた"ディストピア"の家畜は例外なく霊格を摩耗させ、消滅していった。
彼女の母親もその一人であり、母親が存在しなかったことになったことでその恩恵を継ぎ、彼女もまた"何者にも成れない者"の烙印を身に刻むこととなる。
また春日部耀が来た世界は"ディストピア"を正しく乗り越えた世界線だと目されており、今の"箱庭"からは観測不能となっている。
そのことにより父・孝明も"箱庭"では"ノーフォーマー"の烙印を押されたとされ、その影響も考えられるが、正確な所は不明。
◆本編での活躍
当初、能力と過去の経験もあり、十六夜と飛鳥に対しても素っ気ない態度で接していたが、飛鳥が友人に立候補したのを機に人への興味を持ち始め、周囲とコミュニケーションを取り始める。
"箱庭"来訪前から数多の動物と培ってきた友情による多様な能力は十分に強く、獣人・ガルドを軽く抑え込む程度には力も強かった。
しかし鬼種のギフトを手に入れ本能的な虎と化したガルドには敵わず、一人で勝とうとした結果深手を負ってしまう。
"ペルセウス"との戦いでは獣から得た高い嗅覚と聴覚、音響探査技能により姿を隠した敵を次々と看破し勝利に貢献するも、当主であるルイオスとの戦いは十六夜に任せることに。
その後の"ノーネーム"は北の大祭に招かれ、そこで耀は"造物主の決闘"というゲームに挑み、本選で当たったアーシャという少女相手に優位に立つゲームメイクを行うも、一人で戦った結果不死身であるジャックに敗北。ジャックから協調性を育むべきだと諭される。
魔王・ペストとの戦いではペストの手下であるラッテンの洗脳のギフトにかかり気絶、その後黒死病にかかり戦線離脱と良いとこなし。*3
大一番で成果を出し切れない事態が続いてしまう。
ペストのゲームから一月ほど経ち、"ノーネーム"は幻獣が多く住む南側の大祭である収穫祭へ招かれる。
主力全員が長く本拠地を外すのは危険であるため、全期間参加できる者は一人のみとし、問題児3人はその座をゲームで競い合うことに。
ここ一番で活躍できないこと、他の二人ほどコミュニティに貢献できていないことを憂えた耀。
「対等な友達関係」を目指し、協力を申し出てくれた飛鳥とも力を合わせ大きな戦果を手に入れる。
しかしやはり十六夜には敵わず、ゲームに敗北。
落ち込んでしまった彼女の仇を取ると息巻いた三毛猫はこっそり十六夜のヘッドホンを盗み、十六夜はそれを探すために薄々犯人を悟りながらも本拠地に残ることになる。
代わりに参加できるようになった耀は、十六夜の心配をしながらも存外の幸運に喜び、十六夜に感謝して南側に向かうのであった。
南側に着いた耀は知り合いたちと再会し友好を深め、別れた後で鞄を開けると、そこには十六夜の失くしたはずのヘッドホンが。
更に間が悪いことに巨人族が襲来し、ヘッドホンは破壊されてしまう。
耀はヘッドホンの盗難を三毛猫がやったこと、彼が自分のためにやったのだということを理解する。
自分が友人たちとあまり個人的な話をしていなかったこと、ちゃんと向き合っていなかったことに気付いた耀は、関係を保つために自分から歩み寄っていこうと誓う。
巨人族との戦いでは、直接戦闘では巨人に一蹴されるも、巨人族を操る首魁の手から恩恵を奪い取り、撃退に大きく貢献。
その後レティシアの魔王時代のゲームに参加する最中、父を知る存在に出会い、父が元"ノーネーム"に所属していたことを知る。
彼女の父である春日部孝明は、旧"ノーネーム"の盟主であり、彼女は現"ノーネーム"および旧"アルカディア"大連盟の正当な後継者にあたる存在だったのだ。*4
ゲームの謎解きの途中でグライア・グライフを名乗り"生命の目録"のレプリカを持つ鷲獅子に追い詰められるも、"生命の目録"の真の力、"外装化"に目覚め撃退し、その力でレティシアの救出を手伝う。
そこからは責任感の芽生えと能力の開花から実力をぐんぐん伸ばしていき、四桁の魔王となった"マクスウェルの悪魔"相手に、二対一とはいえ互角の戦いを披露。
"蛟魔王"には不意討ちで気絶させられるも、意識を飛ばしながら一撃入れ才能を認められる。
十六夜が満身創痍で殿を務めた時には、自身に「十六夜に頼ればなんとかなる」という甘えがあったことを悟り、代償を覚悟で最強種・"大鵬金翅鳥"の力を"外装化"により再現。
過ぎた力による負荷を堪えながらも、神霊級の龍二体を瞬殺してみせた。
反動で"生命の目録"の機能が停止し戦えなくなるものの、陰で父親に治してもらい魔王アジ=ダカーハとの戦いにも参戦。
ヒット&アウェイで血を流させる作戦に参加し霊格を削り、終盤では殿下の助けもあったが"ケツァルコアトル"の錫杖により必殺の"覇者の光輪"の軌道を変化させるという大戦果を得る。
その頃には十六夜も一目置く実力にまで成長しており、遂に「戦ったら俺でも厳しい」という評価を獲得。
また飛鳥やジンが一度"ノーネーム"から離れる決意をする中、ジンの残した言葉通り頭首として今後の"ノーネーム"を率いることを決心。
黒ウサギの勧めもあり、大観衆の中スランプに陥っていた十六夜相手に挑発し発破をかけるマイクパフォーマンスを見せる。
が、当の十六夜は席を外しており聞いていなかったことが発覚。
盛大に恥をかいた彼女は、それでも十六夜と決着をつけることを望み、舞台であったギフトゲームもそっちのけで大激突を繰り広げる。
結果は七日七晩に渡る激闘の末"生命の目録"機能不全による敗北。
頭首就任早々マイクパフォーマンスに失敗、ゲームに敗北、私闘にも敗北という、逆の意味で伝説を作り上げた。
第二部である『ラスト・エンブリオ』では立派に成長して登場。
帝釈天相手に見事な交渉を見せ、無辜の人々を慮り"ノーネーム"のことを考え動く責任感を発揮。
中々連絡をしない十六夜をリーダーとして叱り、"階層支配者"として秩序を守るために奔走するなど、二年前からは想像も出来なかった姿を見せてくれる。
武力も成長しているようで、相性差もあり蛟劉が手も足も出なかった"天の牡牛"討伐にも貢献、弱っていた十六夜を休ませるためぶん殴って気絶させることも。
一方でフリーダムさも増しており、突如として失踪しては獣に見紛うほど泥だらけの姿で帰って来たり、美味しい食事のために力を一部見せド派手な決着を着けたり、人の飯を勝手に食べたりしている。
追記・修正は食糧庫を空にしてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 彼女はどんな進化してくれるか -- 名無しさん (2014-07-19 20:03:41)
- この記事いつから編集されてないの? ノーフォーマーについては答え出たでしょ? -- 名無しさん (2014-09-25 22:57:16)
- 実際情報がかなり古いですし、異論が無ければ大幅に加筆・編集します -- 名無しさん (2019-08-04 18:54:19)
- 異論がなかったので加筆・編集しました -- 名無しさん (2019-08-07 21:01:07)
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*2 “箱庭”において巨人は複数のルーツを持つが、その巨人は人類の幻想種、すなわち幻獣だった。
*3 一応、十六夜と会話する中で十六夜がゲームの謎に気付く、といったことはあったが、流石にこれを彼女の功績とするのは無理がある。
*4 実は問題児三人全員はアルカディアの正統な後継者としての因縁を有している。飛鳥の一族は箱庭を追放されたアルカディアメンバーの生き残り達が時代を越えて財閥と言う形で結実し、十六夜は幼少期にアルカディアの最重要人物であるゲームメイカーに保護され、その人物から世界の様々な面を旅して教えられて今の人格を形成することとなった
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