ダイノガイスト

ページ名:ダイノガイスト

登録日:2023/01/27 Fri 12:08:37
更新日:2024/07/05 Fri 10:28:48NEW!
所要時間:約 10 分で読め!……とダイノガイスト様がおっしゃっている



タグ一覧
勇者シリーズ 勇者エクスカイザー ダイノガイスト ダイノガイスト様 エネルギー生命体 宇宙海賊ガイスター 飯塚昭三 首領 三段変形 ティラノサウルス 恐竜 二刀流 宇宙海賊 守銭奴 大悪党 悪のカリスマ 理想の上司 宇宙最強の猛者 ラスボス 勇者シリーズラスボス項目



※推奨BGM:Gatherway



見渡す限り、青い空と青い海。


たった1日だけど、超豪華客船でノンビリ船旅。いいでしょ?


……なのに船ごとガイスターに捕まっちゃった!


ええ!?あの黒いロボットがダイノガイストなの!?
キングエクスカイザーよりもずっと大きいよ!!



次回、勇者エクスカイザー!



Go!Go!豪華客船



君んちにも、宇宙人…いる?




[#include(name=テンプレ2)]



エクスカイザーめ……!


今までの恨み、一気に晴らしてくれようぞ!!



ダイノガイストとは、勇者シリーズ第一作『勇者エクスカイザー』の悪役。
今作の敵組織・宇宙海賊ガイスターの首領にして、ラスボスでもある。



CV:飯塚昭三



{}



概要

『宇宙最強の猛者』と恐れられ、過去300年間で286もの惑星を荒らしまわった経歴の持ち主。
その強さは、どんな事件を100%解決すると言われる宇宙警察カイザーズすらも唯一手こずるほど。


本編開始時に部下であるガイスター四将を引き連れ、小型の太陽のような姿で宇宙を航行。
そして太陽系に到着した際に「宝が山ほどありそうな星」と地球に目を付け、カイザーズのリーダーたるエクスカイザーの追跡を振り切り地球に侵入。
エクスカイザーもカイザースター本星に援軍を要請し、仲間と共に地球に降り立つのであった。


本編序盤では、火山をアジトにモニターに映るニュースやCMで目に留まった『お宝』に目をつけては、伝言役のコウモリロボを介してガイスター四将に指令を送っていた。
だが、カイザーズの活躍によりことごとくお目当ての宝は得られぬ日々が続いていく。


やがて、第23話「アイドルを探せ」にて、エクスカイザーがついにテレビ局のカメラを介して宣戦布告。



ダイノガイスト!


貴様がこのテレビを見ていることはわかっている。


地球の人々を苦しめるガイスターの悪事は、
このエクスカイザーが許さない!


我らカイザーズは、貴様たちの悪事を叩き潰す。


そして、ダイノガイスト!
必ず貴様を捕えてみせる!!



おのれ、エクスカイザーめ……!!


今度は俺が出る!!!


グオオオオオオオオッッッ!!!



この放送を見たダイノガイストはついに画面を叩き割り、怒りの雄叫びを上げた。
その様はアジト内のマグマが吹き荒れるほどで、翌話の24話「Go!Go!豪華客船」からその言葉通り自ら戦闘に出るようになる。


性格

基本的に厳格で荒々しい気性の持ち主で、狙ったお宝はあらゆる手を使ってでも手に入れる[[「海賊」>海賊]]を体現する性格。
しかし「宝」と聞くとろくなリサーチもせず部下に盗みに行かせることが目立ち、劇中では「火星行きロケット」「一品物の時計」「豪華客船」「ウィルスサンプル」「スーパーコンピュータ」と分かりやすいものから、
「栄養ドリンク(勿論エネルギー生命体であるガイスターには全く効果はない)」「人間国宝の歌舞伎役者」「母親」「オリンピック」など珍妙・そもそも実体が無くて盗みようがないものまで多岐に渡る。
とはいえ、部下の失敗に対しては怒号を上げることはあっても理不尽に暴力を振るうことはなく*1、四将もまたダイノガイストを慕っている。


実際、ダイノガイストが前線に出た時は目的の宝の入手に成功することが多いが、せっかく盗んだ札束を「紙クズ」と思われた部下にマグマの底へ投げ捨てられてたり(第29話「空に散った貯金箱」)、奪った煙草のあまりの不味さにブチ切れたり(第30話「パパは禁煙中」)したこともある。
そんなダイノガイストも、第28話「夏を取り戻せ!」では「『夏』を奪ってこい!」と命令し、氷・アイスクリーム・ジュース・ビール・小学校の宿題といった夏にまつわるものを部下に盗ませ、案の定台無しに…かと思いきや、
エクスカイザーをおびき出して一網打尽にしようとする抜け目のない一面を見せた。


金に関してはかなり図太く、宇宙商人トレーダーの商談に対してはかなり高値の値段で売りつけようとしたことも……。



各形態

ダイノガイスト率いるガイスターは、エクスカイザー達と同様にエネルギー生命体に該当され、地球で活動するにあたり別の物体と融合し実体化する。
部下たち四将が恐竜のモデルと融合し恐竜/ロボの二形態に変形するのに対し、ダイノガイストは一体何と融合したのか、地球では3段変形する機能を持っている。



恐竜形態

体高(ツノまで):28.5m
体長:36.3m
体重:128.8t


ガイスター本部における通常形態。
ティラノサウルスの模型と融合している模様で、当時の学説に基づいた直立二足歩行体型。
他のガイスター四将の恐竜形態よりもかなり大きく、巨大な顎をむき出しにして吠える場面はトレーダーでなくても威圧感を感じるであろう。
見るからに小回りはききそうにない風貌だが、この形態でも合体前のカイザーズを十分一蹴出来る戦闘力を有する。



よくも商売を台無しにしてくれたな!



チェエエエエエンジッ!!


ダイノガイストッッッ!!!


ロボット形態

身長:32.2m
体重:128.8t
走る速度:182.4km/h
最高速度:15417.9km/h
ジャンプ力:874.9m


こちらは戦闘時における形態。
合体したカイザーズより1.5倍大きく、鎧武者のような風貌をしている。
『宇宙最強の猛者』の名も伊達ではなく、カイザーズはたびたびダイノガイストの参戦に苦しめられていた。
本編でも、片手でゴッドマックスの頭を掴み上げ地面に叩きつけたり、ウルトラレイカーのウルトラショルダークラッシュを物ともしない腕力を持つ。
果ては、ドラゴンカイザーのサンダーアローをも片手で受け止める場面を見せている。
グレートエクスカイザー以外はマトモに太刀打ちできないレベルであるものの、初陣ではゴッドマックスのゴッドバードアタックを受け倒れ込む場面があるように、土壇場の状況で足元をすくわれる場面も目立っている。



フフフフ……。


今日のところはここで引き上げるが、このままでは済まんからな!


ぬはははは……!!


ジェット形態

全長:37.7m
全幅:20.3m
全高:14.8m
体重:128.8t
最高速度:マッハ12.9


ダイノガイストの移動形態兼撤退形態。
機体下部にアンカーを仕込んであり、初陣の24話では豪華客船を引き上げている。
機体下部には降着用の車輪も施されており、ガイスター基地に帰還する際に使用。機体前部のバックファイヤでスピードを落として恐竜形態に変形する。



武装

  • ダイノブレード

ロボット形態における二振りの曲刀
普段は背中に×の字状で収められている。
連結してダイノツインブレードという双頭刃にすることも可能。


  • ダイノキャノン

二門のキャノン砲で敵を攻撃する。
発射時、恐竜形態では背中のバックパック、ロボットモードでは両脛から展開される。


  • ダイノクラッシャー

ロボットモード時に使用。
両腕から恐竜形態の脚部を射出する。


  • ダイノシューター

両腕部から捕縛光線を発射する。


  • ダイノバスタード

胸部のパネルから強力な熱光線を照射する。
威力はグレートエクスカイザーのグレートフラッシャーとほぼ同じ。


  • ダイノシールド

左腕に装備される逆釣鐘状の盾。
ドラゴンカイザーのサンダーアローを跳ね除ける防御力を持つ。
戦闘時にも使用、その際は中央部に施されたガイスターマークから拡散光線を発射する。


  • ダイノホーンブレイカー

角から赤黒い電撃を放出する。


  • ダークサンダーストーム

ダイノガイストの必殺技。
ダイノブレードを×の字に交差させて、赤黒い稲妻を放出。
やがてそれは龍のオーラに変化し、相手を飲み込んでいく。


  • ダークサンダーインフェルノ

第40話のガイスター基地攻略戦と最終話のグレートエクスカイザーとの最終決戦で見せた大技で2回目で技の名前を披露した。
ダイノツインブレードに全エネルギーを結集させ、稲妻を纏わせながら突撃する。



  • エネルギー生命体捕獲装置

楠木村古墳でダイノガイストとプテラガイストが発見した装置。
一見、カイザーズのエムブレムに似た巨大な楯をしているがエジプトのピラミッド内で入手したエメラルドストーンをセットすることで起動。
青い鏡面状のスクリーンに映った標的に向け、エメラルドストーンから発した光を与えると憑依している物体からエネルギー生命体が抜き取られて、そのまま内部に封じ込めてしまう。
この能力を知らなかったアーマーガイストは誤ってこの装置に封じ込められてしまうが、すんでのところでダイノガイストに救い出された。


ちなみにこのナスカの地上絵は古代の宇宙警察、つまりエクスカイザーたちの祖先が残したものとされており、後にダイノガイスト&プテラガイストがとある地図を見つけ出している。
二人はその情報に従い、楠木村古墳でエネルギー生命体捕獲装置、エジプトのピラミッドで装置の起動に必要なエメラルドストーンを入手してしまう。これが最終決戦の幕開けとなる。



顛末

第40話「壊滅!ガイスター基地」でアジトが壊滅されて以降、ガイスター一味は活動拠点を転々とすることになる。
冬の寒さを強いられる中、ダイノガイストとプテラガイストはとある地図を発見。
二人はその情報を基にエネルギー生命体捕獲装置とエメラルドストーンを入手することに成功した。


ガイスター一味はその恐るべき能力を使い海底油田でゴッドマックス(第46話「海底油田の罠」)、北海道でウルトラレイカー(第47話「雪国の決戦」)を封じ込めていく。
挙句の果てにエクスカイザーの友人であるコウタを攫おうとするが、ギリギリのところで徳田オサムが身代わりとなってしまう。
ダイノガイストは彼を利用してエクスカイザーをおびき寄せ、捕獲装置で封じ込めようとするが、コウタの活躍で失敗。
ゴッドマックスとウルトラレイカーが復活し、ガイスター四将を迎え撃つ。
これに怒ったダイノガイストは「この星の最後の土産」としてコウタを人質にするが、エクスカイザーによって月面に不時着する。


対峙するグレートエクスカイザーとダイノガイスト。
ダイノガイストはバリアに覆われたコウタを掲げ、武器を捨てろと脅迫。グレートエクスカイザーはそれに従い、両手に携えたカイザーソードとドラゴンアーチェリーを手放す。


貴様……それほどまでして、このガキが大事か?


大事なのはコウタだけではない。
この宇宙に生きるすべての『命』が大事なのだ!


このちっぽけなチビの『命』を守るために、
自分はどうなってもいいというのか!?


どんなに小さくても『命』は宝だ。
たとえそれが、貴様のような悪党の命であってもだ!!


フン、面白いことを言う。
ならば、貴様の大事な『命』を奪ってやる!!


そして、最後の決闘が始まる!
コウタを左手に携えたままダイノブレードを振り下ろすダイノガイスト。
しかし、グレートエクスカイザーはドラゴンを分離させ、キングエクスカイザーの状態となり真剣白刃取りで受け止めた!
その隙を突きドラゴンが後方から攻撃、ダイノガイストの手元から離れたコウタをキングエクスカイザーが受け止めた。
ドラゴンはドラゴンジェットに変形、トラクタービームでコウタをコックピットに格納させる。
ダークサンダーストームをかわしたキングエクスカイザーはそのままグレートエクスカイザーに再合体、ダイノキャノンの追撃に怯まずドラゴンアーチェリーを拾い、グレートカイザーソードに変化。ダイノガイストもダイノブレードを連結させ、ダイノツインブレードで身構える。
そして駆け出す両者は互いに一閃。グレートエクカイザーはマスクが割れ、ダイノガイストも右側頭部の角が切り落とされた。
さらに戦いは続く。ダイノバスタードで反撃してはグレートフレイムで胸飾りが砕け散り、高速飛行で斬撃を繰り出せば互いのボディに致命傷が与えられる。


勝負だ……ダイノガイスト!!


なんのっ!!


サンダーフラッシュ!!


ダークサンダーインフェルノ!!


そして、両者は渾身の力を込めて、最後の一撃を繰り出す。
金色の閃光赤き迅雷による激突を制したのは……グレートエクスカイザーであった。
地に伏す宇宙最強の猛者。
その全身はありとあらゆる箇所にヒビが入り、もはや風前の灯とも言える状態であった。


ぐぅぅ……一思いに、殺せぇ……!


破壊と略奪を欲しいままにせんとした宇宙海賊の首領は、もはやこれまでかと己の敗北を悟り、宿敵に介錯を求める。


……そうはいかん。
宇宙刑法により、貴様を逮捕する!


フフフフ……できるかな……?


宿敵の懇願を拒否し、あくまでも宇宙警察としての使命を果たさんとするエクスカイザー。
その甘さを笑いながらダイノガイストは最後の力を振り絞り、跳躍しながらジェットモードに変形。全速力で戦場を離れる。
逃亡する気かと合体解除し、ドラゴンジェットに乗り追いかけるエクスカイザー。
ダイノガイストが向かった先は……太陽であった。


エクスカイザー!
貴様の思い通りにはならんぞ!!


静かにその背中を見据えるエクスカイザー。
やがて、太陽の引力圏内に近づいていき、ドラゴンジェットの姿勢制御が崩れてしまう。


『命は宝』、だと……。


ならば……この俺様の『命』!


貴様の手に渡してなるものか!!


ぬわはははははは……!!!


やがて……巻き起こる爆発。
宇宙海賊として己の思うがままに生きた大悪党の、壮絶な最期であった。
その生き様を見届けたエクスカイザーの心中は、いかなるものであったのであろうか……。


かくして、ダイノガイストを除き宇宙海賊ガイスターは逮捕された。
地球での使命を終えた宇宙警察カイザーズは、宇宙に帰還することになる。


それは、エクスカイザーとコウタの永遠の別れをも意味していた……。



余談

当時、スポンサーを務めていたタカラから、「三段変形ダイノガイスト」が発売。
カイザーズの玩具が「合体」をウリにしていたのに反して、ダイノガイストは劇中通りの「変形」がウリ。
恐竜形態からロボット、そしてジェット機に三段変形。
同スポンサーの『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』に登場したスナップドラゴンの変形ギミックを発展させている。
「両腕部が恐竜/ドラゴン形態の両脚部になる」「腹部から恐竜/ドラゴン形態の首が出る」「ジェット形態の機首が尻尾になる」といった具合に、共通部分が見られる。


ダイノブレードは背中のバックパック×の字状に収納可能。劇中通りにダイノツインブレードに連結もできる。
ダイノシールドはジェット形態時に下部に装着可能。シールド部には車輪がついているため、転がし操作も可能。
本編通りに『DX超巨大合体 グレートエクスカイザー』と戦わせるにはサイズ差が違いすぎるのには目をつむろう。


「アニヲタwikiの追記・修正はwiki篭りの『宝』です!」


宝だと!?


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 上司として見るとファイバードのドライアスと同じくらい頼もしい方である。 -- 名無しさん (2023-01-27 13:45:05)
  • 性格、実力、最終決戦の完成度、末路、どれをとっても完璧な理想的悪役 -- 名無しさん (2023-01-27 16:51:45)
  • ダイノ様は我が人生最高のロボットアニメの悪のヒーロー、最終回の死に様まで作ってくれた方に心から感謝を -- 名無しさん (2023-01-27 23:08:26)
  • 最後までカッコいい悪役だったなあ。やっぱヒーローもののラスボスはこうでなくては。 -- 名無しさん (2023-02-03 14:16:16)
  • 悪役で悪人で、序盤から登場し、最後までライバルであり、その御姿のままでラスボスとして君臨した、かなり稀有な存在ではなかろうか。まさしく『生き様』と記述されるに相応しいその最期からも、この御方を超える悪役に巡り合うことは、そう簡単ではないだろうと思う。 -- 名無しさん (2023-02-03 16:14:55)
  • 中のお方が、飯塚さんが、うわああああ -- 名無しさん (2023-02-28 21:25:09)
  • この歳になって観ると「揃いも揃ってアホの脳筋破壊魔ばっかの部下に毎週頭と胃を痛めつけられる苦労人上司」ってイメージが強い -- 名無しさん (2023-05-16 07:42:28)
  • 特殊能力とか体質とか無しに「純粋に強い」を体現して、それを最初から最後まで貫いたという意味ではかなり珍しいラスボスな気がする -- 名無しさん (2023-09-25 23:30:56)
  • 玩具版はSTD版のグレートならちょうどつり合うくらいのスケールになる -- 名無しさん (2024-01-03 15:49:50)

#comment(striction)

*1 流石に映画撮影現場に向かったアーマーとサンダーが扇風機を戦利品として誤魔化そうとした際には尻尾でお仕置きした

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧