クソゲーオブザイヤー

ページ名:クソゲーオブザイヤー

登録日:2010/12/06 Mon 00:41:03
更新日:2023/08/10 Thu 12:18:32NEW!
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所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 2ch クソゲー クソゲーオブザイヤー koty 年末の魔物 ダメジャー 人生ゲーム 万魔殿 地獄絵図 ゲー無 ゲー霧 ゲー務 修羅の国 ヨンパチショック コメント欄ログ化項目 歴史 オブジイヤーじゃないの? ←うるせー馬鹿 不名誉 ←ある意味名誉 知名度アップ 脅威のメジャー率 おかしなゲーム× ゲームとしておかしい○ 5ch 商品未満





Hello! KOTY!




2003年に2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の家庭用ゲーム板で突然始まった、その年で一番クソなゲームを決める負の祭典
略して「KOTY」
なおエロゲー版についてはこちらを参照。




概要

そのスレを指して曰く、据え置き版2013年総評の言葉を借りると「その年一番のクソゲーを追い求める、どうしようもないやつらのアジト」
大賞が決まるのは、いわゆる年末の魔物(詳しくは後述)の関係もあり、だいたいは年度末(翌年の2月頃)になる。
言うまでもなく、こいつの総評に書かれるというのは大変不名誉なことであり、それゆえ業界側がKOTYに言及したことなども殆どないが、怖いもの見たさ故か当該作品の知名度は大きく上がる(もちろん、根本的な売上には貢献しないが…)。
その性質上、嫌いなゲームを貶めるためのアンチスレ的な存在と勘違いされやすいが、後述の通りむしろその手のアンチとは真逆の存在である。
むしろこのKOTYが貫くのは「クソゲーへの愛」に他ならない。


最初は据え置き機部門のみだったが、2007年に携帯機部門と乙女ゲー部門(乙女ゲー的クソゲーオブザイヤー)、2008年にエロゲー部門(クソゲーオブザイヤーinエロゲー板)が新しく設立された。
乙女ゲー部門は「一般向けの乙女ゲー」であればハードに関係なく扱う(携帯アプリ/ソーシャルゲームの投稿も認められている)。
ちなみに、エロゲー部門が設立されたのはアイ惨がきっかけ。また、据置以外の各部門の設立は後述の「四八ショック」の影響も少なくない。
なお、これら4スレはそれぞれ別部門のスレのことも認識しており、相互に交流もあるものの、あくまでも並行的に活動している「別のスレ」であり、住民層は違うことに留意されたし。
乙女ゲー、エロゲー部門はわかりやすいが、据え置きと携帯機の両スレも本来は関係なくそれぞれでやってきたスレである。
なお、Nintendo Switchは任天堂の定義に従って据え置き機部門で扱われる。


しかし現状では2015年以降活動が縮小し始め、2022年を最後にエロゲー部門以外すべての活動が停止するに至った
理由としては、基本無料ゲームの増加、スマホゲーの隆盛、インディーズゲームに代表されるダウンロード販売による
勢力が強まるなど、ゲーム発表の裾野が広がったために、

  • 個人や小規模な体制でもゲームを作れる環境が整ってきており、作品が増えすぎてクソゲーを探せなくなった
    • 今までKOTYで扱っていた怪作が、ソーシャルゲーム同人ゲームなど、ルール上扱えない市場で出るようになった
    • 価格帯や開発規模の違うゲームを同じ目線でジャッジしてもいいのか判断がかなり難しくなった
    • ゲーム制作・販売の敷居が下がり、元々真面目に作る気の無いゲーム*1爆発的に増えた
  • 柔軟な販売体系を選択できるようになったため、予算や納期の問題によるクソゲーが生み出されることが減った
    • インターネットの普及により、アップデートで問題点の修正が容易になった(後からでも改善ができる)
  • スマホでのソーシャルゲームなどの台頭により、携帯ハードが下火になった
    • PlayStation Vita: 2019年で生産終了、ソニーは後継機も考えていない模様
    • ニンテンドー3DS: 2020年で生産終了、任天堂はSwitchが携帯機の役目を果たしていると考えている模様
  • 他のネットサービスやコミュニティの発達・流行により5ちゃんねる自体が衰退傾向にある
    • クソゲーハンターが個人ブログや動画投稿サイトでクソゲーをレビューできるようになり、あえて5chで選評を行う必要がなくなった
    • クソゲー情報がSNSに一瞬で拡散されるため、企業側にクソゲーを出すリスクが大きくなった
    • SNSの発達で多様性が可視化されるようになり、どんな最低最悪の作品であろうとクソゲー呼ばわりして盛り上がるのは行儀が悪い・許せないと考える人も増えた
    • スパム対策による規制がかなり広範囲に及んで単純に5chに書き込めない人も増えていた。(2023年7月のJane Styleサポート終了の騒動後に一気に解除されたようだが、今後どうなるかは不明)

などが理由として挙げられるだろうか。



後年には一部ネットニュースで大賞やノミネート作が取り上げられるなど知名度が高くなっていたこともあり、休止には某笑いのニューウェーブはじめとする多くのクソゲーハンターらから残念がる声が上がった。


スレのルール

2006年ごろまでは現在とルールが異なり、選考が投票制で被害者の数を重視していたためゲハとアンチの介入による不毛な言い争いが避けきれなかったが、
2007年以降はこれを防ぐ為にスレに選評を提出し議論で話題作入りか選外かを決め*2
後に一年の総評を出してその中からスレ住民が選出することで大賞を決めるというシステムに変更。
それと時期を同じくして、四八ショックによる選考基準のインフレも進行していったため、
現在では「投票制時代の候補作はあくまでもゲハの目線から見たクソゲーであり、今やったら選外orガッカリゲー止まりになるものが大半であろう」と言われている。


選評を書かなければならなくなった都合上、クソゲーだと思った作品を大賞に推したい場合は知識やプレイ経験だけでなく、ある程度の文才も必要になる。
が、とりあえず提出すれば住人からのアドバイスや添削を受けられることもあるため、幸いそこまでハードルは高くない。
また、他の住人が選ぶという都合上、「他者が読んで同意できる」客観性も重要であり、「俺が糞だと思ったから糞」的な主観丸出しの選評はまず相手にされない
その他当然「正確である」である事も要求され、間違いが判明した場合は選評その物が取り消される場合もある。
勘違いされ易いが「今年一番のクソゲーとして大賞を取り得る程に、突出したクソゲーを選りすぐる」ので、
スレッドで名前が挙がらないから良ゲーという訳ではない。またクソゲーだと思えばとりあえず名前を出してみる、という場ではない点に注意。
この選評制によって、KOTYはかなりの知名度を持ちながらも2chの名物スレらしからぬ荒れにくさを誇っているが、
一方で「ゲーム自体の出来より選評の面白さで賞が決定してしまう」という点は再三指摘されている。
とはいえ投票制に変えた場合、ゲハ・アンチの介入により「こんなに大勢が言ってるんだからクソゲー」という数に任せたごり押しが起きる事は目に見えているため、
選評制を変更しようという大きな動きがあった事はこれまでない。
また、「本来はあくまで総評を楽しむためのネタスレであり、クソゲーのレッテルを貼るためのスレではない」という指摘もあり、
事実、KOTYは何の権威もないただのネタスレというスタンスを一貫している。


KOTYの選評は「ゲーム業界で最も信頼できるレビュー」とする声があるが、それは恐らくゲームの有りのままのクソ要素を直視し味わった者が吐き出した悲鳴である事に起因している。
どの板にせよ、提出される選評及び総評は、総じてレベルが高く堅苦しくなくブラックジョークとウィットに富んだ文章であるため普通に読んでも面白い事から、
「選評(総評)執筆者の中に本当に文字書きとして飯食っている人がいるのでは」「クソゲーをやるより選評(総評)読んだ方が有意義」という意見も見受けられる。


所謂キャラゲーは若干選出ハードルが高い。ファンアイテムの趣が強く、ゲームとしてのクオリティが低いことはままあるため、
「ファンなら満足できるor楽しめる」という最低評価水準を満たしておらず、ファンからも擁護されない、あるいは激怒される出来でない限りは相手にされないのである。
「ゲームとしては低クオリティだが、ファンアイテムとしては優秀」なキャラゲーの好例としては、『涼宮ハルヒの激動』などが挙げられる。
反面、ゲームとしてもファンアイテムとしても低クオリティで、普通のゲーマーはもちろんその作品のファンすら擁護しない、あるいは激怒して入賞した作品としては、
『ドラゴンボールUB』や『ビビッドレッド・オペレーションHIP』『仮面ライダー サモンライド!』『Newガンダムブレイカー』等が挙げられる。
また、『逆転裁判4』や『サンダーフォースⅥ』、『スーパーロボット大戦K』『遊戯王タッグフォースエボリューション』のように、ファンが激怒するような内容や『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』のようなシリーズ全体で見るとクオリティがイマイチであっても、ゲームとしてはいちおう普通に遊べるというものも相手にされない*3


クソゲーとして名を上げていても年内に修正版やパッチが出れば選外になる事もある。
年内に間に合わなかった作品やパッチでクソゲーとしてより昇華した作品もあるが。


スレで色々やらかすとオプーナさんやメジャマくんに裁かれるので注意。


携帯機部門では長らく全部門のジャッジを務めていたオプーナさんに代わり鬼帝ちゃんが担当するようになった。
その後、鬼帝ちゃんは続編2作がまずまずの良ブロック崩しゲーとなった事もあって担当を卒業した。絶望のネクストステージ?何それ。


一方、オプーナさん(やる夫プーナ)は慣れ親しんだ名誉会長的存在として今尚スレの顔である。
が、ぶっちゃけた話、上記のような過去の基準で選出されたような作品であり、
オプーナさん自体はクソゲーという程ではなくむしろ今では佳作以上の希少ゲーとして評されている点にも注意。



用語

  • 選評

クソゲーの紹介文。KOTYへの推薦文みたいなもの。
どんなにクソゲーと言おうと、それが本当にクソゲーでありスレで話題をさらおうがこれが無ければ始まらない。
ただ出せばいいと言う物ではなく主体性や詳細に欠けるものは相手にされない。
総評と違いユーモアよりも正確さと詳細さを求められる傾向があるが、選評内でその年を代表するパワーワードが生まれる事もある。
遊ばなくてもこれを読むだけでクソゲーだと理解できるということが求められるので
「わからないなら遊んでみろそうすればクソだとわかる」などのワードが出たら選評としてはまず不足と言っていい。
また、選評受理されたとしても総評入りするとは限らない点には注意が必要。
逆に言えば酷いクソゲーだろうとスレの中で検証する人がいなかったり、そもそも話題にならなかったりすると選評が出ないのでKOTYでは見逃されることもある。


一方で「どんなに酷いクソゲーだとわかっていても選評さえ完成しなければ大賞候補=次点にならない」というルールには穴があり、
検証しに来たクソゲーハンターの心を次々折ることで選評が書ききられず、話題作のラインに強引に踏みとどまろうとした(?)破壊兵器も存在する。


あと、据置・携帯スレ的には「ノミネート」という単語・制度は使っていない。大賞・次点をまとめて便宜的にノミネート作と言うことはあるが、
基本的には「選評うp」+「住人の了承」を経て初めて大賞争いに加わる。
一方乙女ゲーとエロゲー版では、「選評」が上がった段階で大賞争いに一応「エントリー」するという制度になっている。



  • 総評

その年の大賞及び次点入り作を決める、1年を振り返る文章。
大体2カ月程で完成するが、大抵年末の魔物的な大物がその頃に出ると検証に時間がかかるため3月以降になり、場合によってはそこに滑り込み参戦し(門番に弾かれ)てくるクソゲーが出ることすらある。
また、実力が拮抗したクソゲーが2つ以上存在していると審議が難航し中々決まらない事も。
逆に年末までに圧倒的な怪物が登場しており、年末にそれを越えるようなゲームが出なかった場合はそのまま逃げ切ってしまうため完成が早まる事もある。



  • 門番

その年最初に選評が届いた作品のこと。
その年から総評決定までの基準となるクソゲーとして扱われ、以降の作品はこれと大賞を争えるレベルでなければ総評にすら残らない選外になってしまう。
よって候補作の中では相対的に弱くなる事が多く、大賞争いでは影が薄くなりやすい…が、それが大賞に手が届く超ド級のクソゲーだった場合は、その年の次点リストに載れる候補作(話題作)はどうしても少なくなってしまう。
2014年据え置き部門の「大戦略P」「赤サブレ」や、2012年エロゲー部門の「SEX戦争」はその難攻不落っぷりから「デモンズウォール」などとも呼ばれていたが、
2015年据え置き部門の門番『アジト×タツノコレジェンズ』、2016年携帯機部門の門番『Wizardry 囚われし亡霊の街』*4はそれを上回る理不尽さで後追いを無双し続けた結果、
該当年での次点はそれぞれたったの1作(つまり門番の他は対抗1作のみ)に終わり、しかもその上で門番が逃げ切る形で大賞獲得に至っている。


KOTYで取り上げられるレベルのクソゲーにはなぜか毎年年末に出てくるものも多い。ヨンパチ、ダメジャー2、アイ惨など、大賞の多くがこれ。
何故生まれるかというとメーカーが売上を求める為にクリスマス、冬休み、ボーナス、正月、つまり年末年始商戦を狙って突貫工事で出してしまうから。
また○周年記念等のアニバーサリー作品発売を年内に間に合わせようとしたり、オンラインアップデートが当たり前になった今では「未完成で出して後でアップデートパッチ配布すればいいや」という認識がそれにつながってしまう事が多い。
年末の魔物とは意味合いがやや異なるがクソゲーオブザイヤーのルール的にも年末に出たクソゲーの方が有利となる。
後述のパッチの項目に詳しく書かれているが、アップデートされる場合はその年の12月31日までの内容を基準として判断するため
12月28日に出たクソゲーが4日後の1月1日のパッチで神ゲーになったとしてもパッチ適用前の内容で判断しなくてはいけない
そんなギリギリの状況になったことはないが、1月に出たクソゲーは11ヶ月の猶予があるのでそれまでに改善パッチが当たって大賞を逃れるケースは往々にしてある。
ただし、ここで年末の魔物と呼ばれるようなソフトはそんなルールの隙間に救われて受賞できたようなものは少なく
改善する余裕が半年あったとしてもとても足りない、もしくはそもそも直す気なんてサラサラねえよというものが珍しくない。
また、KOTYeにおいては銀行からの融資の返済猶予期間とかぶるため、年内に出さなければ会社が消滅するという危機にある事から年末の魔物化するパターンが多い。
亜種として「年度末の魔物」が存在する。決算前の強行発売や年明けに出す予定がずれ込んだ結果として、3月下旬発売のゲームも危険度が高めになってくる。


  • 夏の怪物

主に携帯機部門で出没。代表例は『めざせ!甲子園』『覇王鬼帝』。
最近ではエロゲー部門でも度々顔を覗かせており、2013年度及び2014年度大賞作品は夏頃の発売だったが、遅れて選評が提出され大賞となった。
由来は何故か大賞レベルの化け物が夏に発売、若しくは冬に差し掛かった段階で夏に発売された大賞レベルのクソゲーが発掘される事が多く、それが「怪物」「逸材」と言われる野球選手が発掘される夏の甲子園を悪い意味で彷彿とさせる事から。
年末の魔物も出現した年は大抵一騎打ちとなり、大賞の選考が難航する。
夏に大賞レベルの化物が現れる原因としては、夏休み・お盆商戦を狙うこと、年度末に出す予定だったソフトが諸般の事情で夏に発売がずれ込んでしまうこと、などが考えられる。


2007年大賞『四八(仮)』があまりにクソすぎた結果、翌年以降に要求されるクソ度の高さが凄まじい状態になった事。
2006年度KOTYまでは期待されていたシリーズ物が挙がる事が多く、所謂ネガティブキャンペーンやゲハの介入による面が強かったが、
「ゲハを黙らせた」「事実上KOTYを終わらせた」事件として有名。
クソゲーの定義が大きく変わった為ヨンパチショック以前の大賞争いはもう別物だと思ったほうがいいのは先述の通り。
終わらせたというより、むしろ「KOTYを一旦生まれ変わらせた」事件といえる。


2008年据え置き機部門大賞&次点作の総称。別名「七大驚異」
ヨンパチショックを経てクソゲー飢餓が危惧された中、クソゲーの「質」も量も良かった為に名付けられた。
なおクソゲー的な質が良くても良い事はこれっぽっちもないことは言うまでもない。
2010年携帯機においてもハイレベルなクソゲーが7本出たためそちらを指す事もある。ただし、据置との区別の為「携帯七英雄」と称される事が多い。


  • 四天王

2009年据え置き機部門大賞&次点作の総称。
合わせて5作あるが、『魁!!クロマティ高校』や次点作の一つである『戦極姫』にも5人で出てくる。というか龍造寺四天王なる5人組が日本史上に実在した。


  • フリュー三銃士

メーカー「フリュー」が3連続でボッシュートしてきたクソゲーの事。2009年携帯部門、「バレット」「さらば」「ふしぎ」の3つ。
なぜこうなったかと言うとフリューが業界参入1年目だった事が大きく挙げられる。
事実、同じくフリューの作った『カードファイト!!ヴァンガード』のゲームはマトモであり、一概に悪いメーカーではない(その後のクソゲー率が低い訳ではなく2015乙女大賞作もフリュー産)。


  • 七つの大罪

2011年据え置き機部門で大賞の座を争った7作品の総称。
全てがシリーズものであり、シリーズブランドの名に泥とクソを豪快に塗ったためこう名付けられた。
因みに「憤怒:亡霊」「色欲:Pia4」「暴食:誤当地」「嫉妬:C18」「強欲:投資」「怠惰:待」「傲慢:UB」。


  • 修羅の国

エロゲー業界版クソゲーオブザイヤー(KOTYe)の事。
諸々の事情から、当時の据え置き部門や携帯機部門ではまずあり得なかったクソゲーが多く、そんな魔境にあって戦い続けるユーザーたちに畏怖を込め、
奇しくもクソキャラゲーの多い『北斗の拳』に登場する「ザコの強さがこれまでのボスレベル」という戦士の国:「修羅の国」になぞらえて、こう呼ばれるようになった。
ただ、一般ゲー(KOTY)とは評価方法が異なり、更に評価基準(総評テーマ)もその年の選評ごとに変動しやすいという特徴がある。
「多少の駄作」や「作品の完成度は高いが、明確なジャンル詐欺」などでも、ちゃんとした選評さえ出せばその時点でとりあえずエントリーとなる。
ただし、どのエントリー作を総評に載せるかは総評作者次第であるため、エントリーしたのに総評案で言及されない、ということはある。


  • 真KOTY

2018年から始まったネタスレ「真クソゲーオブザイヤー」の事。
元々は某有名シリーズの新作をエントリーさせに来て門前払いを食らった荒らしが勝手に立てたスレだったが、
その荒らしの面白過ぎる言動を見て悪ノリした住人たちに即座に乗っ取られ、その後はKOTY住人の遊び場(兼お客様の隔離場)と化した。
「選評不要で何でも大賞」が基本ルールであり、スレで「〇〇はクソゲー」と宣言しさえすればゲームじゃなくても大賞認定を受ける事ができる無法地帯懐の深さが最大の特徴。
また、選評も「不要」であって「禁止」ではないので、ちゃんと他の住人が読んで面白い内容であれば問題なく受け入れてくれる。
流石に「大賞受賞は約一名の例外を除いて一回まで」という建前制限は一応あるものの、名義をちょっとでも変えれば別枠と見なされるため*5ほぼ形骸化している。
ちなみにルール上タイトル以外の情報は不要であるため、お客様が選評で内容を語ろうとして住人に袖にされるという皮肉な光景が展開される事も。
2020年末あたりから次第にスレが過疎化していき、2021年10月2日をもって終了することとなった。
2ヶ月後には復活するも、本スレ以上の過疎化により本スレで荒らしが出現したタイミングでたまにレスがある程度に。


  • ストロングスタイル

「仕様通りに完成している(と思われる)のにクソゲー」な作品の総称。「純粋なる無価値」とも言う。
ヨンパチショック以降急増したバグやメーカー対応等の盤外戦に頼らず、ゲーム本来としてのダメさのみで他作品と渡り合える程マイナスに突き抜けている作品を、ある意味で畏怖を込めてこう呼ぶ。
据置では『猿』『ラスリベ』『NGB』等が代表格。
携帯では『覇王鬼帝』が超絶バグゲーである『大戦略P』『プーペ』に対して「仕様通りなのにクソ」で真の無価値さが評価され大賞を勝ち取った。
エロゲーでは他はそれほど悪くないのにテキストの破綻具合1つで大賞となった『りんかね』が代表例。
四十八(仮)が比較対象となった『グリモ』、価格に反した薄さと前代未聞かつ過去最悪レベルのイラストがマリアージュしている『ママ2』も該当するのではという声もある。


  • シュレディンガー戦法

主に修羅の国で出没。
未完成商法の最悪かつ最上級版で、大企業も多く関わるコンシューマーで出現した場合は回収や返品騒ぎどころの話ではなくなる代物。
意図的にバグを組み込む、ある一定のタイミングでエラーを吐かせる等により強制終了させる事でゲームプレイを不能にする形で未完成を誤魔化し、
後に配信した修正パッチで未完成分を補填する形でお茶を濁す会社の良識を疑う*6作戦で、
「パッチを当てるまではそれがクソゲーであるか否かは観測出来ない」ということから、量子力学の「シュレディンガーの猫」理論に例えられた。
中には意図的にバグを組み込んだつもりが環境依存のせいで空振りに終わったり、有志がパッチを解析することで未完成がバレるというパターンも存在する事もある。
「雛遺書」が発祥。この他、その後14年度に現れた「ビッチ生徒会長のいけないお仕事」もその疑いが総評で言及されている。
『戦御村正(無印)』も、ある時点のパッチで「バグでストップする地点を世界地図上にマークしていくと、楕円を書くようになっている」というオカルトめいた状況証拠から疑われている。
とはいえ、これが割れ対策の一環になることも極々ごーくまれにあり、一概に悪いこととは言えないのも事実。


  • 1jks

修羅の国で使われる用語。
CG枚数の基準として偶に使われ、「フルプライスでCG枚数35枚」を意味する。
フルプライス9504円という価格でありながらCG総数35枚+SD画総数9枚という暴動レベルのCGの少なさや、
糞みたいに寒いシナリオ、未完成商法とメーカー側の対応に起因する同年の大炎上騒ぎの結果生まれた単位。
元ネタは2014年度KOTYeのエントリー作品「銃騎士 Cutie☆Bullet」で、「銃騎士」のローマ字読みの頭文字が語源。
値段に対する枚数の少なさなので、ロープライスやミドルプライスなどの場合はそれに応じて枚数が少なくても批判されることは少ない。
(極端な話、上記のCG枚数でも価格が300円だったら大満足ボリュームと言える。)


  • 画集

主に修羅の国で使われる用語。
どれだけストーリーが破綻していたり重大なバグを抱えていても、最悪CGのグラフィックが高クオリティならゲームではなくイラスト集としての価値は存在するという場合に用いられる。
画集としても評価出来ないレベルにグラフィックが酷い場合や、エロゲーとしての本来の使用用途として使えない場合は言わずもがな。
わかりやすい画集未満の例は「わくわく惑星プリンセス」や2017年大賞「ママとの甘い性活Ⅱ」が代表的。


  • パッチ

開発/発売元がネット環境に接続された据え置き機・携帯機・PC媒体で発売されたゲームにおいて不具合修正や追加コンテンツ等を目的として配信するデータの事。
ネット環境が整った現在だからこそ出来るものだが、未完成で強行発売して後から追加要素や発売時に盛り込めなかった要素をパッチや有料DLCとして配信するという手法も生まれてしまった。
一応パッチで改善すれば選外になることもあるが、パッチ適用による免除は年内のみに限られており、年内に間に合わなければそれを考慮せずに審査される。
そのため、強烈なバグゲーなどの選評が持ち込まれても、パッチを当てることができる機種の場合は「年内最後のアップデートが来るまでは保留」とされる。
パッチでの不具合修正となれば改善される事が殆どだが極稀にパッチを当てた結果悪化するパターンも存在する。後述の『ジャンライン』『アジノコ』『MVT』がその最たる例である。


修羅の国では亜種としてギガパッチが存在し、文字通り容量の単位がギガバイト並になっている事からユーザーのPCに掛かる負荷は相当なものになる。
また、修羅の国ではバグ修正パッチを適用する度にバグが悪化するというループが発生することがあり、
この原因はコンシューマー業界との開発力の差と、バグが前提で成り立っていた部分が修正されたことで前提が崩れてしまいバグが発生し、
その部分を修正した事でまたバグが発生し……という無限ループが発生する為である事が多く、エントリー作では『パジャマさんこんにちは』『戦御村正』が該当する。
まれに体験版に製品版用パッチを適用させることで全編プレイ可能となる、リアクションに困るバグを内包している場合も多い。


  • 賽の河原

親に先立って亡くなってしまった子供が親の供養のため、三途の河原で積石をするが完成前に鬼がやって来て積石を崩してしまい、積み直すがまた崩され……という親不孝の報いを受ける場所の事。
KOTYに於いては、修正パッチ適用前後にセーブデータの互換性がない事からパッチが配信される度に検証の成果がゼロに戻されたり
セーブデータ破損の頻発や凶悪なバグによって検証が何もかもが振り出しに戻る事を指す場合が多い。
据置版における『アジノコ』によって完成した概念。
公式が出した2個目のパッチを適用するとゲームとして伝説級のバグが発生し、ゲームクリアさえも無理ゲー化。よりによってパッチ制作がそれで打ち止めになったようで、当然そのバグは放置されたままである。
後に、ストレスフル極まるUIに無数の不具合を持つ『MVT』もこう称されるようになった。
また、『覇王鬼帝』にも原因こそ異なるが「セルフ賽の河原」と呼ばれるステージが存在する。


修羅の国ことエロゲー業界では「セーブデータの互換性がない」のは日常茶飯事なのでしょっちゅう出てくる。


  • クソゲー飢餓/クソゲー乞い

クソゲー基準のインフレや諸般の事情により選評に足るクソゲーが長期間出なかった場合起こる現象。
これが発生すると大抵総評に記載される。
特にこれが起こったのは2011年度で、東日本大震災の影響で発売延期になったソフトが相当数出た事に起因する。
ただし、据置部門では「七つの大罪」が出現。携帯部門でも「対戦チンチロリン」が出現したため結果的には実りの多い年に。
また、据置版の2014年度でも門番となった2作品が強烈過ぎたため後に続ける作品が中々現れず、
もう一波乱欲しい」「停滞した状況を打破出来るヒーローが現れないものか」と願った結果……よりによって国民的ヒーローを扱った「サモンライド!」が年末に爆誕。


  • 対策班/処理班

選評が投下されたクソゲー、はたまたやばいという評判が立っている時点のゲームに大枚をはたいて突撃、検証プレイを重ねる猛者を指す事が多い。人柱とも
クソゲー飢餓に見舞われることの少ないエロゲー板に於いては年末年始に波乱が来なかった場合、よせばいいのに予備期間に暇を持て余した処理班が余興や暇潰しついでに未処理の地雷を叩いて遊び始める無法地帯になることがわりと多い。
そしてそれが原因で大賞ないし次点級の作品がうっかり出土してしまう場合もある。その例が『部室』『オロチ』である。
据置版でも審査基準を変えて迎えた2021年下半期、暇を持て余した住人によって『バラン』の恐ろしさが暴かれた。


「クソゲーがでないのはいいこと」の筈なのにどうしてクソゲーを求めるかは謎。一説にはクソゲーの過剰摂取による中毒症状とも*7


  • ゲー無

「楽しめるような中身がい事に特化した」タイプのクソゲーの事。
選評を書くのにも「中身が無い事」を上手く伝えられるだけのセンスが要求されるため、ある意味スレと選評・総評書き達の大敵。
『人生ゲーム(Wiiウェア版)』によって確立された概念*8
その後は多くの場合ゲー無の内、インディーゲームの類いを「虚無」と呼称するようになった。
2020年代に入ると、アセットフリップによる虚無乱発によりスレの機能不全が危惧され、CERO審査が行われたゲームが最低条件に昇格。結果的に据置機部門終了の一因になってしまった。



  • ゲー霧

あまりにも内容がカオス過ぎて、「いくらプレイしてクソと分かってもまるでに包まれたかのように全体像を把握する事が出来ない」タイプのクソゲーの事。
選評どころか「どういう類のクソなのか」を分析する事すら非常に困難であり、いざ検証する際には途中で挫折する遭難者が後を絶たない。
ここまで到達すると、ゲームの詳細な内容の選評が求められるKOTYにおいて最凶クラスの難敵と化す。
『嵐』(据置版)がその元祖とされ、2012年据置機部門と2016年携帯機部門のレビュワーを大いに悩ませた。特に後者は携帯機部門終了の一因になってしまった。


  • ゲー務

楽しめる要素はまったくないのに多大な時間と労力を要求される、「義感でも無ければやってられない」タイプのクソゲーの事。
言わば「中身(だけ)はあるゲー無」「全体像(だけ)は明瞭なゲー霧」とも言うべき存在であり、選評によってクソさを伝える事が困難なのも他2種同様。
元々は修羅の国で生まれた用語で、代表的な作品は『新世黙示録―Death March―』(チーズ)。
その他のKOTYでは携帯版の『覇王鬼帝』『古き良き時代の冒険譚』等が該当するとされる。


  • 予備期間

「年末の魔物・年度末の魔物」等の期限間近に発売されたゲームについて、クソゲー選評に値するかの検証・判定に時間が掛かる場合に、翌年1月以降に設けられる期間。
通常は多少の嵐が吹く程度で終わる事が殆どだが、当然そうならない年もあり、2011年度KOTY据置では、期限間近に選評が届いた作品が続出して検証が不十分だった為、数ヶ月掛けて検証が行われた。
特に2013年度KOTYeでは予備期間に選評が届けられた作品が続出。
その中で『明日もこの部室(へや)で会いましょう』の真の姿が明らかになってスレはパンデミックとなり、それまで大賞間違いなしと言われた『リア充爆発しろ! ~変身能力手に入れたんだけど質問ある?~』を蹴落としそのまま大賞に選ばれた。


  • 延期

読んでの字のごとく、諸般の事情から当初の発売日から発売を延期する事。
クオリティアップなど理由はそれぞれだが、発売を期待していた購入予定者はもちろん当初の発売日に向けて陳列スペースの確保や宣伝を行っていた小売店サイドにも迷惑の掛かる行為である。
KOTYに於いて発売延期はフラグ化しており、次点以上に挙がったソフトの複数が該当している。
KOTYでの有名どころは『大奥記』や2012年の『デューク』あたりか。特に後者はなんと15年も延期していたヴェイパーウェアっぷり。
なお、とあるラジオでのエロゲープロデューサー曰く「1ヶ月の延期で家が建つ」とのこと。


  • 移植

他機種で発売されていた作品を移植した作品。PCエロゲーを全年齢向けに移植したものも入る。
過去の機種や、現行だけど所持していない機種から移植され遊べるようになるのは本来喜ばしい事である。
しかし、移植度が低かったり余計な調整を加えて滅茶苦茶になった場合には原作レイプと見なされ大きく叩かれることになる。
この例は『海腹川背(PSP)』『ヴァルケン(PS2)』『MVT(PS4/switch)』が挙げられる。
しかし、何故かクソゲーを移植するという意味不明な暴挙に出る事もある。
「2005年に携帯KOTYがあったら大賞は確実だった」と言われる『めざせ甲子園』は移植の忠実さと誰得さが評価され大賞を勝ち取った。
その後、『戦極姫』は2008エロゲーで次点入り後、2009据置&携帯の双方で大賞という失態快挙を成し遂げている。
2010年携帯KOTYで『覇王鬼帝』に破れ、後に2014年据置KOTYに再登場した『大戦略P』はまともに遊べないバグゲーからシステム面でひたすら苦痛を与え続けるストロングスタイルに変貌した。覇王鬼帝との敗戦から学んだらしい


  • ドラ

バグ、メーカーやクリエイターのやらかし等、ゲーム本体の出来不出来とは直接関係のない要素を指す俗語。
元ネタは麻雀用語で、「それだけではアガれないが、持っているほどアガったときにボーナス点が加算される牌」というわけでm「バグはあくまでもドラにすぎない」とか言われてた。
しかし据置2009では「ドラもかき集めれば数え役満」と言わんばかりの大暴れをした『戦極姫』が大賞をかっさらっていった。
逆にドラが全くない、ゲームそのものの評価だけでヤバいのが上述の「ストロングスタイル」。


  • オブジイヤー

うるせー馬鹿。
…マジレスするとジの発音は、theの後が 母音(a/i/u/e/o)で始まる時だけなので発音はオブザイヤーで正しい(イヤーのイはY(ヤ)行)。「日本カー・オブ・ザ・イヤー」もあることだし。
間違いを指摘したと思ったら、自分が馬鹿扱いされるので注意。
まあ質問者が間違えている=馬鹿だから「うるせー」と解答で突っ込んでいるだけかもしれんが


ノミネート作品

又はが大賞、他次点


据置機部門


  • 2004

ゼノサーガEP2 善悪の彼岸
ダービースタリオン04
転生學園幻蒼録
幻想水滸伝IV
重装機兵ヴァルケン
アーマード・コア ナインブレイカー


  • 2005 総括:さあ、ふるえるがよい

ローグギャラクシー
機動戦士ガンダム 一年戦争
絢爛舞踏祭
ラジアータストーリーズ
ドラッグオンドラグーン2
コード・エイジ コマンダーズ~継ぐ者 継がれる者~
ソウルキャリバーIII
天外魔境III NAMIDA
グランディアIII
SIMPLE2000シリーズ Vol.82 THE カンフー
高速機動隊
戦闘国家-改- NEW OPERATIONS


  • 2006 総括:全てのクソゲーを過去にする

ファンタシースターユニバース
ガンパレード・オーケストラ三部作
ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII
縁日の達人
聖剣伝説4
宇宙刑事魂
SIMPLE2000シリーズ Vol.100 THE 男たちの機銃砲座
カルドセプト サーガ


  • 2007 総括:で、製品版の正式タイトルはいつ決まるんすか?

四八(仮)
オレたちゲーセン族シリーズ
APPLE SEED EX
エルヴァンディアストーリー
戦闘国家-改- LEGEND
一騎当千 Shining Dragon
ZOIDS ALTERNATIVE


  • 2008 総括:メーカーをタカラトミーに、開発をドリフにされたら・・・ゲームにならねーんだよ!

メジャーWii パーフェクトクローザー
メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!
奈落の城 一柳和、2度目の受難
大奥記
ジャンライン
神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア
プロゴルファー猿


  • 2009 総括:α版なのは社名だけにしてください

戦極姫 戦乱に舞う乙女達
人生ゲーム Wiiウェア版
戦国天下統一
Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!
黄金の絆


  • 2010 総括:レベルを上げて物理で殴ればいい

ラストリベリオン
ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス
戦極姫2 葉隠の乙女、風雲に乗ず
人生ゲーム ハッピーファミリー


  • 2011 総括:大丈夫、俺たちの人生はタカラトミー製じゃない

人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ
ウィザードリィ 囚われし亡霊の街
Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の恋活~
code_18
グラディエーターバーサス
街ingメーカー4
ドラゴンボール アルティメットブラスト


  • 2012 総括:世界よ、これがクソゲーだ

太平洋の嵐~戦艦大和、暁に出撃す!~
デューク ニューケム フォーエバー
ヘビーファイア アフガニスタン
時と永遠~トキトワ~


  • 2013 総括:でもバンナムさん、おたくのクソゲーはもうこれでファイナルオペレーションにして下さい!

ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-
ヘビーファイア シャッタードスピア
エア コンフリクト ベトナム
ダブルドラゴンII - ワンダーオブザドラゴン
ガイアブレイカー


  • 2014 総括:さ ぁ、 お 前 の ク ソ ゲ ー を 数 え ろ !

仮面ライダー サモンライド!
大戦略PERFECT~戦場の覇者~
Takedown: Red Sabre


  • 2015 総括:勝利のポーズ! ヤッター、ヤッター……やってられんわ!!!!

アジト×タツノコレジェンズ
テトリス アルティメット


  • 2016 総括:君たちのようなゲームを愛する者同士が戦わなくともよい……そんな世界を築きたいものだな……

古き良き時代の冒険譚
RAMBO THE VIDEO GAME
TORO -牛との戦い-


  • 2017 総括:望みを持とう。でも望みは多すぎてはいけない。

RXN -雷神-
SHOOT THE BALL
現代大戦略2017~変貌する軍事均衡!戦慄のパワーゲーム~
Operation7 Revolution
Tear ー終わりとはじまりの雫ー


  • 2018 総括:クソゲーを作るって、楽しい?

RPGツクールMV Trinity
Horse Racing 2016
New ガンダムブレイカー
リトルドラゴンズカフェ
GEM CRASH


  • 2019 総括:十人十色のクソゲー達と過ごす、楽しい一年間

サマースウィートハート
YⅡK:ポストモダンRPG
Total Jigsaw
ROBOX
スーパーアーケードサッカー
8ボールポケット


  • 2020 総括:クソゲーはこの俺たちの手で片づけてやる!!!

ファイナルソード
Kentucky Route Zero: TV Edition
Dreaming Canvas
爆丸 チャンピオンズ・オブ・ヴェストロイア
テニス オープン 2020


  • 2021 総括:どんなクソゲーと向き合う時間(とき)も、無駄ではなかった

バランワンダーワールド
Pacific Wings
パチ・パチ!ON・A・ROLL
Urban Street Fighting
Super Arcade Soccer 2021


  • 2021 総括:「クソゲーが出ないのは良い事です」この言葉では、もう締められそうにない

該当作なし
RPGolf Legends



携帯機部門

  • 2007 総括:二冠おめでとうございます

ONI零 ~戦国乱世百花繚乱~
アパシー ~鳴神学園都市伝説探偵局~
リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~
ドラグナーズアリア ~竜が眠るまで~
SDガンダムGジェネレーション CROSS DRIVE


  • 2008 総括:クソゲーの熱い物語が今始まる

高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園
梅沢由香里のやさしい囲碁(DS)
SIMPLE DSシリーズ Vol.32 THE ゾンビクライシス
海腹川背Portable
ぷちえゔぁ
エンブレムオブガンダム
メジャーDS ドリームベースボール
ウィンディ×ウィンダム
みてはいけない
逆境無頼カイジ Death or Survival


  • 2009 総括:銭払い デバック頑張る 我が身かな クリアのことは 夢のまた夢

戦極姫 戦乱に舞う乙女達
北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王
戦国天下統一
ラストバレット
超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ
世界ふしぎ発見DS 伝説のヒトシ君人形を探せ!


  • 2010 総括:HELLO!KOTY!

ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!
プーペガールDS2
現代大戦略DS ~一触即発・軍事バランス崩壊~
大戦略PERFECT ~戦場の覇者~
ゲームブックDS アクエリアンエイジ Perpetual Period
どんだけスポーツ101
天下一☆戦国LOVERS DS


  • 2011 総括:二の五の言わずに仕事してください!

対戦チンチロリン
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact


  • 2012 総括:このゲームの面白い場所はどこだ?

ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー
パシャットバシット~Whack A Friend~
みんなの縁日
Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の記憶~


  • 2013 総括:運は我々から富を奪うことはできても、 勇気を奪うことはできない。

ホームタウンストーリー
みんなでオートレース3D
Megpoid the music♯


  • 2014 総括:悪夢は、夢だけで終わらせてください

インフィニタ・ストラーダ
超人ウルトラベースボール アクションカードバトル
ゲームセンターCX 3丁目の有野
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ


  • 2015 総括:まっ、いいか。こいつは死んでいいクソだから

機動戦士ガンダム バトルフォートレス
パズルボトル
ラングリッサー リインカーネーション-転生-
アトリエ デコ ラ ドール コレクション
Rear pheles -Red of Another-
エアシップQ
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に捕まってはいけないガースー黒光りランド


  • 2016 総括:ささやき ― 祈り ― 詠唱 ― 念じろ! ……過去の亡霊たち は 今度こそ 埋葬されました

Wizardry 囚われし亡霊の街
太平洋の嵐 ~皇国の興廃ここにあり、1942戦艦大和反攻の號砲~


  • 2017 総括:クソゲーが出ないのは良い事です

該当作なし



エロゲー部門

当該項目も参照

  • 2008 総括:アイがある、悲しみもある、しかし……陵辱が無いでしょッッッ

魔法少女アイ参
戦極姫 戦乱の世に焔立つ
ToHeart2 Another Days
つよきす2学期


  • 2009 総括:普通の萌えゲーを期待したらkonozamaだよ!

りんかねーしょん☆新撰組っ!
MQ 時空の覇者
タイムリープぱらだいす
ひしょ×ひしょ


  • 2010 総括:前後ぉぉぉん♪不覚に陥ってこんな色を出さないでください。

色に出でにけり わが恋は
恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~
Cross Days
Floating Material -The hill where the star born-


  • 2011 総括:クソゲーというのはな、作り手の苦渋と遊び手の苦痛と、それを水に流す笑いに裏付けされたものなんだ

ゾンビの同級生はプリンセス-不死人ディティクティブ-
学園迷宮エロはぷにんぐ!~イクぜ!性技のダンジョン攻略~
令嬢の秘蜜
修羅恋-See You Lover-
勇者と彼女に花束を
恋愛+H


  • 2012 総括:愛の無いゲーム製作も禁止してください

SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!~
華麗に悩殺 くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~
いたずらっ娘 ~うちの娘にかぎって~
パジャマさんこんにちわ


  • 2013 総括:――果たして、無事に明日、クソゲーに克てるかどうかは、誰にも分からない。それなら、この場所(スレ)で会いましょう。

明日もこの部室(へや)で会いましょう
リア充爆発しろ! ~変身能力手に入れたんだけど質問ある?~
逃避行GAME
Qualiaffordance-クオリアフォーダンス-
雛といっしょ


  • 2014 総括:いかなるデスマーチが待っていようと、我々はクソゲーをなかったことになどしない。かかってきなさい

新世黙示録―Death March―
カスタムメイドオンライン
銃騎士 Cutie☆Bullet
ストリップバトルデイズ
俺がヤマタノオロチなら


  • 2015 総括:咲かせて熱く、夢と舞う焔 苦しいほど美しく この手に強く輝く未来をきっと掴むために――疾風れ

戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~
不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~
猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド
Love and Peace


  • 2016 総括:超常現象【クソゲー】も退治して下さい

グリモ☆ラヴ ~放課後のウィッチ~
戦御村正 ‐剣の凱歌‐
LAMUNATION!
なないろ*クリップ~最後のステージ~
なないろ*クリップ~星空にメリークリスマス~


  • 2017 総括:ココロというものは、穏やかなシアワセという良作よりも、劇薬のような刺激が一気に得られるクソゲーという餌を、好んでしまうものである

ママとの甘い性活Ⅱ
恋愛教室
お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2


  • 2018 総括:ただ一つの底辺を求めて――

孕ら・ポコ! ~異能催眠で女学園を孕ませ征服~
懺悔島 純潔~処女の血をもって償え!~
悪魔聖女~デーモンガール・ステップ~


  • 2019 総括:配られたカードで勝負するしかないのさ……それがどんなクソゲーであっても

崩壊天使アストレイア
ギルドマスター
白恋サクラ*グラム
カスタムcute ~俺と彼女の育成バトル!~
勇者と踊れ! ~ぼっちの俺が異世界召喚されて美少女達と学園最強パーティーを組みました~


  • 2020 総括:負の中に正を求め、悲劇の先にユーモアを見出す。それこそ我々が目指す“愛ある旅路の果て(LOVE・デスティネーション)”である

LOVE・デスティネーション
ジンキ・リザレクション
天冥のコンキスタ
オレは姫武将を孕ませたい!
まごかつ~可愛い孫のためなら中出しOK…~



  • 2021 総括:ああ『Cuteness』よ、どうしてあなたは『クソゲー』なの

Cuteness is justice
下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~
ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~



乙女ゲー部門

  • 2007

クローバーの国のアリス


  • 2008

クリムゾン・エンパイア ~Circumstance to serve a noble~
DUEL LOVE ~恋する乙女は勝利の女神~
エーデルブルーメ
プリンセスナイトメア
遙かなる時空の中で4
カヌチ 白き翼の章


  • 2009 総括:アリスパロも、大ボリュームも、大量CG、FD商法、大歓迎!個性派主人公、シビアな展開、厨二病だって、気にしない!※ただし良ゲーに限る
  • 総評2:あのひとの そばに いさせて

断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIA
ジョーカーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~
クリムゾン・ロワイヤル ~Circumstance to serve a noble~


  • 2010 総括:貴女は危険だ。……クソゲーすぎる。

天下一☆戦国LOVERS DS
ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス
湘南☆初カレDiary
大和彼氏


  • 2011 総括:クソゲーの運命は、九割はメーカーの不明による罪だ。

遙かなる時空の中で5
AMNESIA
文明開華葵座異聞録
オレ様キングダム 恋もマンガもデビューを目指せ! ドキドキLOVEレッスン


  • 2012 総括:僕はまだ・・・クソゲーでしかないですか?

キミカレ ~新学期~
TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS
うたの☆プリンスさまっ♪ Debut
再会 ~あなたともう一度~


  • 2013 総括:どちらの料理に金を払うかは、貴女次第―――

大賞作品なし
NORN9 ノルン+ノネット
しらつゆの怪
ボーイフレンド(仮)


  • 2014 総括:────さあ、あなたもクソゲーの魅力、体験してみませんか?

クローバー図書館の住人たち
うた☆プリアイランド
Double Score~Marguerite×Tulip~


  • 2015 総括:なるほど、K O T Y じゃねーの。

新テニスの王子様~Go to the top~
POSSESSION MAGENTA
RearPheles -Red of Another-



大賞決定経緯解説(エロゲー部門除く)

エロゲ―部門の解説は個別項目を参照。



  • 2003

全てはここから始まった。
とは言え、議論もなければ投票もなく野放図に2003年に発売されたゲームの名前を挙げていくだけのほとんど無秩序なスレッド。
スレッド終盤に行われた集計により最も多い回数名前が挙げられた「頭文字D Special Stage」が(一応の)大賞とされた。


  • 2004

2003年版のスレが落ちてから半年越しの復活。
2003年版スレッドの住人が立てたものであり、ここにきて現在への流れを汲むKOTYスレが生まれた。
現在と違い、クソゲーとして名前が挙がったソフトの中から投票を行い、得票数を基本に選ぶシステム。
その為、被害者の被害の質よりも被害者の数が重視されており、ヨンパチショック後以降現在の基準ではガッカリゲーレベルでスルーされる作品も多かった。


ノミネート作の中では、スレにリンクが貼られていた事もあり、得票数でぶっちぎりのトップだった「転生學園幻蒼録」と、
内容のヤバさと開発サイドのゴタゴタによる盤外戦、「邪神モッコス」と恐れられた特典フィギュアの完成度の低さ等で話題となった「ゼノサーガEP2 善悪の彼岸」が飛び抜けており、この2作の争いの末、「ゲームも特典も完成度が低く救いようが無い」点が決め手となり、「ゼノサーガEP2 善悪の彼岸」が大賞となった。



  • 2005

投票制が昨年同様に採用されたが、選定における比重は薄れ、議論重視にシフト。
総評が作られるが、現在と異なり、次年度の纏め用としての扱いであった。また、ガッカリゲーレベルで現在ではスルーされる作品も多い。


昨年と異なり、どの作品もこれと言った決め手がないどんぐりの背比べ状態で議論は難航したが、「シナリオ、誇大宣伝等のクソ要素の分かりやすさと被害者の数、そしてシナリオをヘビーゲーマーとしても知られる小説家・宮部みゆき氏にボロクソに批判された」点が決め手となり、「ローグギャラクシー」が大賞となった。



  • 2006

この年から投票制は廃止され、選評が出された作品から議論を重ねノミネート作を選ぶ現在の制度になる。
現在の形の総評もスレにおけるルールもこの年に整備された。
そのせいかヨンパチショック前のKOTYとしては比較的レベルが高いクソゲーが揃っている。


大賞有力候補として、バグまみれでシリーズの信頼を地の底に落とした「カルドセプトサーガ」
単純なTPSとしても褒められない出来なうえ、「ヴィンセンとー!」の誤字がネタにされた「ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII」
サービス当初からすぐにサーバーが落ちてまともに遊べないうえ、肝心のゲーム部分も過去のシリーズ作品に劣る出来栄えの「ファンタシースターユニバース」が挙げられた。
実力はほぼ互角だったが、「クソゲーにおける王道要素を兼ね備えているクソゲーの鑑」として評価された「ファンタシースターユニバース」が大賞に選ばれた。



  • 2007

この年から、ノミネート作の傾向が変わり始め、現在のノミネート作選定基準がほぼ確立する。


ノミネート作も粒揃いで、超劣化移植を繰り返した作品のソースコード盗用が発覚した「オレたちゲーセン族」、操作できるユニットが全5種類、ステージ数14とキャラゲーなのにトンデモな薄っぺらさの「ZOIDS ALTERNATIVE」等にスレ住民は震えた。
中でもゲーム内容が他作品(それもクソゲー評価)の完全コピペなうえ、公式サイトでゲーム名を間違える醜態を晒した「APPLE SEED EX」(アッペレ)、
ショボいアニメ及びグラフィック、人間性がほぼ皆無な主人公、意味不明かつ胸糞極まりないシナリオ、テンポの悪い戦闘(しかも某有名SRPGからのパクり説濃厚)、ラスボスの声にボイスチェンジャー採用等、何処を見てもクソしかない「エルヴァンディアストーリー」(エルヴァンディアゴー!)のインパクトは抜群で、当初は「エルヴァンディアストーリー」がぶっちぎりで大賞と思われていた。


…しかし、真冬時にスレ民が想像もしていなかった「ヤツ」がやって来た。
そう、年末の魔物「四八(仮)」の襲来である。


どう見てもホラーとは思えない、都道府県毎の数がアンバランス、数少ない高評価シナリオには盗作疑惑とクソの極致を見せつけるシナリオ、
コンプ不可等多種多様なバグ、不親切なUI、涙を拭くハンカチを送るサポートセンターの対応等、何処を切っても香ばしいクソ要素しかない様は「10年に1度のクソゲー」と称され、文句無しの大賞に選ばれた。
同時に本来商業品ならクソゲーになりにくい「ビジュアルノベル」という安牌ジャンルで強烈なクソゲーを叩き出した「四八(仮)」の影響により、以後の年からクソゲー基準の急激なインフレが発生。
この出来事は「四八ショック」と名付けられた。



  • 2008

この年、現在までのルールが完全に確立した。
昨年の「四八ショック」により、スレ住民に無駄に耐性がついてしまい、それまでの年ならノミネート可能性があったソフトは次々選外送りに。クソゲー飢餓が危惧された。
しかし、終わってみれば7本もノミネートされる大豊作の年となった。


ストーリーは極限まで圧縮されおまけ同然のボリュームで、つまらないゲーム性と低質なグラフィック、そして追い討ちで死にたくなるほどのゲームテンポの悪さもあって1試合にリアル2時間以上かかる08年度の開幕投手「メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!! 」に始まり、
2年も延期しておいて時代考証は滅茶苦茶、グラフィックは一部除いて落第点、ストレスフルなUIと散々な出来栄えの「大奥記」
キャラゲーなのに操作できるキャラがたった6人、開始10分でエンディング到達とトンデモなスカスカ具合、そしてそれを全く感じさせないPV詐欺の「Wii プロゴルファー猿」
カット不可能で3D酔いしやすい迷路探索、理不尽難易度の暗号、シナリオ上死亡したキャラが登場して自身の死について尋ねると表示される「テキストはまだない」、推理物ではタブーとされるオチなどが目を引くが、本年度ノミネート作群の中では一番マシとされる「奈落の城 一柳和、2度目の受難」
電波・中二病・つまらないの三拍子揃ったシナリオ、バランス滅茶苦茶でショボイ戦闘とメーカーファンからも規格外のクソゲーと烙印を押された「神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア」等、一昨年までなら余裕で大賞を狙える作品が次々と放たれた。


最終的に大賞争いは、麻雀ゲーなのに麻雀のルールを理解しておらず、麻雀の素人によるブログや素人ボイスの有料販売などメーカー対応も最悪、そしてパッチを当てたら余計クソ要素が酷くなったというこれからの時代を象徴するクソ要素をひっさげる「ジャンライン」と、
「投げろジャイロボール!」に続いて野球ゲーなのに野球のルールを理解していないうえ、如意バット、ジャイロキャッチ、後ろを向いてバットを振る、センター前キャッチャーゴロと数多の腹筋崩壊バグを携えてやって来た「メジャーWii パーフェクトクローザー」の争いとなり、
1ヶ月以上続いた死闘の末、「万人に分かりやすいクソ要素を持つ」点が決め手となり、「メジャーWii パーフェクトクローザー」が大賞に選ばれた。
なおこの怒涛のクソゲーラッシュによりノミネートした7作品はロマサガになぞらえてか「七英雄」と並び称された。



  • 2009

昨年度の「七英雄」により、ノミネート基準はさらに厳格化。更なるクソゲー飢餓が危惧された。


最終的には5本がノミネートし、開発会社への責任転嫁や意味不明かつ理解不能なCM等の社長以下会社ぐるみの奇行、公式サイトのHTMLソースを弄って検索結果を改竄しようと目論むなどの盤外戦要素、
肝心のゲーム内容も最大40秒のロード、意外にも王道で可もなく不可もないと評判だが分かりにくいストーリーなど凄惨な出来栄えで、開発期間3年、開発費4億円を費やし売上本数1万本を切る大爆死を遂げて外部企画で死体蹴りの目に遭った社長公認クソゲー「黄金の絆」
「恐竜とUFOがいたので食い逃げ同然に中華料理屋を出たら、店主が包丁片手に追ってきたのでヒッチハイクで逃げる」という意味不明な導入や、
連続で襲いかかる全く面白くない薄ら寒いギャグ、劣悪な操作性等「バカゲーを狙って作った結果滑り倒した意味不明ゲー」「バカゲーというものをバカにしている」というツッコミを受けるほど全面的にスベリまくった、外注に頼り切っていた日本一ソフトウェアの黒歴史の一角「Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!」
「ヒッチ」と同じ3月頃に発売されノミネートの可能性が指摘され続けていたがなかなか選評が届かず、年末に差し掛かり戦極姫の衝撃を受けて検証が行われ、極悪なユーザビリティとグラフィック、武将は有名所以外はモブの兜や鎧の色合いを替えただけの顔面統一仕様、
特に何もなくても出家と出奔が相次ぎ国の舵取りすらままならない政略面、これまでの戦略SLGを根本的に否定する戦術面などの伏魔殿ぶりが露見し、
これからのSSαの理不尽な猛攻を予言するかのようなとんでもない伏兵であったことが発覚した「戦国天下統一」など粒揃いの精鋭が揃ったが、
大賞争いはマップは1つだけ・15ターンで強制終了・単調なBGM・テキトーなイベントと1000円相当の価格を考慮してもスカスカでボッタクリ&DL専売のためフリスビーや鳥よけにも出来ない「人生ゲーム(Wiiウェア版)」
エロシーンを単純削除した弊害でシナリオに整合性がなくなり、毎日UIからイラストまで様々な分野で大小問わず新しいバグが発見される程のバグの嵐でまともに遊べない修羅の国からの刺客「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」の争いとなった。


結果、「まるで有料デバッグ」と自嘲していたスレ民の堪忍袋の緒を切れさせた極悪非道なメーカー対応と搾取体制*9を加味した上で、「ネタとしての引き出しに勝り、クソゲーとして語りやすい」ということで「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」が大賞となった。
同作はPSPにも同時移植されており、そちらでも大賞受賞したため2部門制覇。
時が流れて2015年にはエロゲー部門にて『戦極姫6』がクソ主人公の存在によって大賞受賞、KOTY史上初の1シリーズ3部門制覇を達成している。


この「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」はもともとKOTYeの次点作になっていたPCゲームを据置機向けに移植したものであり、そのあまりの次元の違いから「黒船襲来」と恐れられた。



  • 2010

昨年度の総評が決定した僅か2日後、門番「ラストリベリオン」がやって来るが、この時まだ真の実力は明らかになっていなかった。
初夏に、低クオリティのイラスト、原作から大量に削りまくった結果完成したスカスカでご都合主義なシナリオ、世紀末なゲームバランス、異常に小さいキャラボイス、完全ランダム発生のイベントと多種多様な武器を携えた、乙女ゲー部門からの黒船「ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス」が襲来。
CGの線画を担当した原作者が本作の惨状について陳謝する事態にまで発展し、そのCGも塗りのクオリティが低くアスペクト比の設定ミスで縦長になってしまっており、計5度(13ヶ月)に及ぶ延期と開発会社が発売直後に廃業、破産に追い込まれる等話題に事欠かなかった。
更に後に昨年度大賞を争った「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」及び「人生ゲーム Wiiウェア版」それぞれの関連作である「戦極姫2 葉隠の乙女、風雲に乗ず」、「人生ゲーム ハッピーファミリー」が帰還。
「戦極姫2」は前年度に据置機部門、携帯機部門の大賞を掻っ攫った黒船「戦極姫」の両機種版の要素をエロゲーに移植したものである「戦極姫2」を、発売からたったの3ヶ月でコンシューマーに再移植したバージョンであり、
流石に前作よりは改善されたものの、1周約200時間は掛かるテンポの悪さ、資金のアンダーフロー、特定操作で100%フリーズが発生、発生率こそ下がったが最悪進行不能に陥るブラックホール城などバグの酷さは相変わらずであった。
「ハッピーファミリー」は前作から5000円値上げされてフルプライスとなったが、約1000円で先行販売された機能制限版と大差なく前作からの追加要素は5つのみ。
イベント数も極限まで減らされミニゲームやカード等も機能縮小もしくは削除、MAPは1種類固定、幸福度で競うハピネスモードに至ってはCPUがルールを理解していないという有様で、3年連続ノミネートを果たしたタカラトミーダカラゴミ―の仕事ぶりに住民は頭を抱えた。


それでも大賞は「ラストリベリオン」と「ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス」の争いとなるが、年間通しての検証で発覚した不親切なUI、誰得な英語ボイス、
平坦で盛り上がりに欠けるシナリオ、魅力的に見えるが実際は尽くスベって「レベルを上げて物理で殴ればいい」に集約されてしまう戦闘システム等、「長所がどこにもないうえ満遍なく安定したクソ要素を兼ね備える」門番「ラストリベリオン」がKOTY史上初の先行逃げ切りを果たし、大賞となった。


この後、「ラストリベリオン」の開発元であるHitmakerに対し日本一ソフトウェア側は「もうあそことは手を組まねえ!」と事実上の絶交宣言を突き付けた。以上の悪評が響いたのかこれ以降大きな仕事に恵まれず、Hitmakerは14年に破産した。



  • 2011

東日本大震災の影響で、ゲームの発売が次々に延期・中止。その影響でノミネートどころか選評すらなかなか現れず、このまま大賞どころかノミネート無しになる可能性も囁かれた。


しかし、年の暮れが近づくにつれ、次々と選評が襲来。最終的には2008年と同じ7本がノミネートするラッシュとなった。
7本それぞれの実力が拮抗しており、総評は30近く作られたばかりか、7本全てがいずれかの総評草案で大賞に推され、議論は難航を極めることになる。


10月に先陣を切ったのは、文中描写と食い違うCG、恋愛ADVにもかかわらず周回ごとに攻略対象は完全固定で5周目にそれまでの苦労やEDを全否定。
分岐前に上書きセーブしてしまった状態でBADエンドに至った場合は問答無用で1周目からやり直しの理不尽仕様を引っ提げた「Infinite」シリーズの面汚し「code_18」
その後には、過去作からキャラクタークリエイト要素が大幅劣化したにとどまらず、残念なAIの味方NPC、戦闘の駆け引き要素の排除、ガチャ方式のアコギな有料DLC、
終いには開発者が課金装備の重装備でオンライン対戦に出撃して過疎の最中奮戦していた上位勢を蹂躙し、電プレ誌において「四八(仮)」と並ぶ最低ランク評価を叩き出した「グラディエーターバーサス」
クリア時間の大半が開発ポイント配布待ちでインフラ整備の概念が消滅、市長は街の建造物に進入や意見の取り入れが出来ず持ち味が崩壊、
Simと同じ経営シミュレーションながら「街の人々と会話し、意見を取り入れ街を発展する」という独自ジャンルを築いたシリーズからの刺客「街ingメーカー4」
キャラゲーの肝であるキャラ数を40人近くリストラ、リストラの弊害でストーリーはスカスカ、貧弱過ぎるキャラクタークリエイト要素に加えて、戦闘システムはジャンケンと運ゲーに終始しジャンケンマンの時代まで退化を果たした「ドラゴンボール アルティメットブラスト」がノミネート。


最終的に大賞議論は三つ巴の様相を呈し、様々なバグにゲームシステムが合わさって最終的に苦痛が続く時間が桁違いになり、一説ではゲームに対する忍耐力が最も高いとされる古参を擁する歴代Wizプレイヤーをも灰にした「Wizardry 囚われし亡霊の街」
相変わらずスカスカな内容に見合わないボッタクリな価格設定の「人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ」
低クオリティなイラスト・シナリオのうえ、エロシーンを抜いただけでそれに合わせた修正をしていないせいで意味不明なシナリオになった「Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の恋活~」の3本で争われた。


数ヶ月にわたる激論の末、検証に検証を重ねて発覚した不公平仕様、明後日の方向を向いた追加要素、
何よりプレイする事でプレイヤー同士の仲が悪くなると、「もはやゲームをプレイしているかどうかも怪しい「ゲー無」と呼ぶのも憚られる何か」と評された「人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ」が大賞となった。
今年度はノミネート作品7本全てがシリーズものであり、そのどれもがシリーズの名に泥ならぬクソを豪快に塗ったため、纏めて「七つの大罪」と名付けられた。


余談として、「5年連続出場、入選6作品中2本大賞という不動の地位を確立させてしまったタカラトミーは殿堂入りにしていいのではないか?」という意見も噴出したが、偶然か不幸か本年度を最後にタカラトミーはテレビゲーム事業を子会社のタカラトミーアーツへ移管し事実上の撤退を発表。
負け勝ち逃げのような形でクソゲーオブザイヤーの壇上を去っていった。



  • 2012

タカラトミーがテレビゲーム事業から撤退し、前年度末の「七つの大罪」の脅威を乗り越えたこの年は代わりに海外発のローカライズゲーが猛威を振るい、「和洋のクソゲー大戦」と評された。


海外陣営からは先制攻撃として、延期に次ぐ延期を重ね14年の眠りから目を覚ました結果、古臭い操作性・システム、スカスカなマップ、すぐに引き出しがなくなるうえキレの無いギャグ、Q&Aは説明書に記載せずggrks仕様と、規格外の腐った怪物と化した名作シリーズの恥晒し「デューク ニューケム フォーエバー」
本命として、チープなCGの動きにショボいBGM・SE及び演出、ストーリーはあってないようなもの、中学生でも分かるレベルの誤訳を抱えた邪魔な字幕とローカライズ特有のクソ要素、オマケにPV詐欺及び元値からの大幅値上げをやらかした「ヘビーファイア アフガニスタン」が襲来。


負けじと日本陣営も、「世界初! HD(ハイビジョン)アニメーションRPG!」をウリにしておきながらカクカク・作画崩壊で詐欺レベルのチープなアニメーションでフルプライスなのにCGは僅か11枚、極端かつ単調な戦闘に無意味なシステム、世界観に合わないギャグを連発するシナリオと全方位隙無しの神風「時と永遠 ~トキトワ~」
何処までが仕様で何処からがバグかわからず、満足に遊ぶには解析同然の作業が必要なシステム、PS3なのにPSにも劣るグラフィック、意味不明なパラメータ、平然とワープ移動する敵陣営と、霧のように掴み所の無い最終兵器「太平洋の嵐~戦艦大和、暁に出撃す!~」で猛反撃。


スレ住民はこの中では「太平洋の嵐~戦艦大和、暁に出撃す!~」が大賞に相応しいと一致こそしていた…が、全てが欠点と言っても過言ではない惨状は、濃霧のようにプレイヤーの視界を奪って弄んだのである。
それによりあまりの酷さに検証脱落者が続出し選評が届かず議論は停滞、あわや選外行きも囁かれた。選評を元手に大賞争いの候補を決めるというKOTYのルールを完全に逆手に取られる形になったのである。
ある選評執筆者は霧に飲まれて消息を絶ち、西のクソゲーハンターは心を折られて本作を封印。また修羅の国のとある住人に至っては「拷問だと感じたらスキップ出来るアイ惨のほうがマシ」とすら言い残した。


だが、数名の勇者達がこの最終兵器の解析に成功。60日に及ぶ死闘の末に期限ギリギリで選評が提出され*10、日米クソゲー大戦を制した「最強のクソゲー」として「太平洋の嵐~戦艦大和、暁に出撃す!~」は無事大賞に名を刻むのであった。



  • 2013

初っ端から前年度次点に甘んじた「ヘビーファイア アフガニスタン」の仇を討つべく、忌々しい系譜を受け継ぐ門番「ヘビーファイア シャッタードスピア」が襲来。
前作からの改善点もあるが、回避不能シーン激増、棒読みボイス、被弾警告エフェクト廃止、敵側命中率上昇、ステルス状態のアイテム、改善すべき方向性を間違えたシナリオと前作以上のクソ要素&ゴミローカライズを引っ提げ、並み居るソフトを蹴散らし続けた。


対抗勢力となったのは、既に完結済みの深夜アニメ原作なのに打ち切りED、ファン向け新要素皆無で収録CGは総数不明、フリーズ寸前レベルの処理落ち、単調極まりない戦闘、特典ゲームも薄っぺらい内容の「ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-」
「ヘビーファイア」シリーズ同様に移植元を改悪しておきながら元値からの大幅値上げ、不自由な操作性、クリアは運ゲー同然の弾幕、頻発する処理落ち、雑な演出、クリア特典無しと手抜きの極致を見せつける年末の魔物「ガイアブレイカー」


これらによる争いの末、「長所になりうる点を持ちながらその全てを捨て去った」点が決め手となり、「ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-」が大賞となった。
同作の販促用作品であるDL専用ゲーム「ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!」も選外にはなったものの、あまりのゲー無っぷりや販促先が大賞に選ばれたことから特記事項として恥の殿堂に晒される結果に。



  • 2014

2010年度携帯機部門の雪辱を晴らさんと2年3ヶ月…10回の延期の果てにバグ以外ほぼそのままの戦闘力、しかも操作性・UIについてはよりパワーアップして据置機部門にやって来た「大戦略PERFECT~戦場の覇者~」
そして過去の名作FPSを批判し新しいFPSを標榜してクラウドファンディングで資金を集め期待させておきながら、
蓋を開けたら尽く要素がスベっているうえ、クリア者が10ヶ月経っても出ないレベルの鬼畜難易度、バカすぎるAIやNPCの挙動、それに激怒したプレイヤーへの舐め切った作り手の対応を兼ね備え、大言壮語に見合った盛大なブーメランを披露した全方位集中砲火兵器「Takedown Red Sabre」のダブル門番が襲来。
以後、並み居るソフトを蹴散らし続けてスレに君臨する。


しかし、こちらも前年度のHIPに続かんと年末の魔物、いやダークヒーロー「仮面ライダー サモンライド!」が颯爽と参上。
過去作品の使い回しCG多数、移動手段は徒歩だけ、味方ライダーの別形態が雑魚敵としてワラワラ現れる等キャラゲーなのに原作愛は皆無。ほぼ仮面ライダーである必要が無いストーリー、
加えてシナリオ進行に役立たずなオリジナルキャラ、フィギュアの数=残機をはじめとする様々な事情で子供どころか大人でもクリアが難しい鬼畜難易度により定価で税込9,234円のくせに追加で万単位のお金を払ってフィギュアを買わないとほぼクリア不能、課金しなければトロコンすら許されず、おまけにそのフィギュアの出来も低クオリティ、検証の中で次々発見されるバグ、
プレイヤーに有利に働くバグのみパッチで早々にピンポイント修正、遠回しに課金を催促するあからさまな公式サイドの悪辣な集金姿勢と、
「検証が進むにつれて、仮面ライダーのフォームチェンジの如く幾重もの変貌を遂げ、そのどれもが例年の大賞に匹敵する点」によって二大門番を撃破、異世界から大賞を掻っ攫って行った。



  • 2015

この年は幸か不幸か「数」のうえでは不作の年。しかし、問題は「中身」だった。


既にジャンルとして定着した「落ち物パズル」それもその金字塔であり知らぬ者はなく、ゲームシステムも整備を重ねて円熟した「テトリス」の海外勢「テトリス アルティメット」がまさかの襲来。
過疎極まりないオンライン、そもそもバグでまともにプレイできない、鬱陶しいエフェクト&雰囲気と悪すぎる操作性を有しており、バグ報告が相次ぐ最中ろくな修正もせずに公式生放送を全世界同時中継で行い、放送中に行われたオンライン対戦の9割でゲームプレイに支障が出るレベルのバグが発生し出演者が必死にゲームのフォローに回る事態が発生。
だが、オンラインプレイは無視できる事とテトリスに習熟した住民が不足していた事も合わさってオフラインプレイでの検証は遅々としていたが、オフラインでも超スピードで動いたり勝手に自滅するため「クスリでもキメている」と揶揄されたクソAIだけでなく、「ゲームが進んでブロックの落下スピードが最高レベルに達すると、その状態ではランダムでブロックの操作猶予時間が消滅する」ことが発覚。
結果、テトリスブランドの名誉と安全神話を蒸発させたとんでもない核爆弾であった。


迎え撃つは、13年度以降猛威を振るうメーカー・ハムスターの誇っていたいぶし銀の名作「アジト」シリーズから門番として発生していた「アジト×タツノコレジェンズ」
褒められるのはタツノコキャラのドット絵くらいで、後はゲームを構成するほぼ全ての要素が20年前の作品からの使い回しという徹底的な全編手抜き仕様。
プレイ時間の殆どが待ち時間という自由度の無さ、デバック・調整放棄による劣悪すぎてストレスしかないゲームバランスとUI、バカすぎるAI、膨大なバグの嵐等どこを切っても隙が無い。
おまけにコラボにもかかわらずタツノコキャラの声優は全て旧作のキャラボイスや怪人ボイス、専門学校生で代用し、演出ムービーも音声すらないキャプチャ動画というサモンライドに負けず劣らずのタツノコ作品への露骨な原作愛の無さが浮き彫りになるなど桁違いの堅牢さを誇り、テトリスアルティメット以外のクソゲーはすべてこの門番の前に忘却される運命となった


しかし、この2作は瑕疵のあり方を異にしていた。
「テトリス アルティメット」はバグは起こるがフリーズは少なく、バグの方もそういうものと割り切ればネタとして何とか遊べる(ランダムで操作する間もなくなる現象も、高レベルに慣れない限りはそうそう煩わされる機会がない)のに対し、
「アジト×タツノコレジェンズ」はバグ、フリーズの後クラッシュ可能性あり、チュートリアルで詰み、ボタンの操作ミスでセーブデータ初期化といった数多の笑えないバグが徹頭徹尾張り巡らされていた。
しかもパッチを当てる度に内容が悪化し、挙句の果てには発売後僅か1日でDL版が販売停止になったのもさることながら、ゲームを終了し再開する度に100%の確率で進行度はそのままにセーブデータが初期化される「賽の河原バグ」の存在まで飛び出すそれは、かの2008年度の伝説的クソゲー「ジャンライン」を上回る修羅であった。
また、賽の河原バグにより検証は加速度的に困難化。よりバグの酷いパッチ無しの初期データ縛りか、パッチを当てた上で熱暴走やフリーズに怯えながら電源を落とさずセーブ無しにプレイし続けるかを選ばざるを得なくなり、勇者の1人は72日間の死闘の末に本作を完走してみせたが…そこにはEDすらない虚無が待っていた。


その酷さから検証者の1人を発狂させてストレス性味覚障害へと追いやり、某大作シリーズをエントリーさせに来たお客様を僅か20分のプレイ動画鑑賞で心をへし折り選評を撤回させるなど、多方面に強烈なインパクトを残す結果に。
それに加え、日本で本体が売れず値段が高止まりしたままだったXboxONE専売ソフトである事も相俟って、検証のために本体ごと購入しようとすれば少なくとも4万円を超える出費をコレのためだけに覚悟しなければならない事もあり本スレは忽ちゴーストタウン化。
数少ない購入者の1人が選評完成直前に失踪するなど検証は難航を極め、ようやく帰還を果たした検証勢の1人の報告によって内情が発覚していくにつれ「テトリス アルティメット」さえも選外落ちとして初の1人勝ちを推す声まで上がる異常事態となった。


基準がインフレした近年であっても余裕で大賞を狙えるであろうポテンシャルを持つ前代未聞の二大巨頭の決戦は、「最小限の労力で最大限の苦痛を作り上げた」などにより「アジト×タツノコレジェンズ」の逃げ切り大賞受賞に終わった。



  • 2016

空前絶後の2大問題作の虚しき死闘を終えて待ち受けた16年度は、小粒なれど現実と理想が噛み合わない悲しいクソゲーが乱舞した。


トップバッターとしてノミネートされたのは名作映画ランボーシリーズを題材とした、「ヘビーファイア」シリーズでおなじみの常連TEYONが送り込んだ帰還兵「RAMBO THE VIDEO GAME」
「ヘビーファイア」シリーズ恒例の無駄な戦場のリアリティはそのままに名作映画ランボーを再現しようとした結果、映画の名シーンの数々は無慈悲にカットされ、ランボーは『裸ん坊』と揶揄される貧弱な一般兵並のスペックに変貌。
低品質なグラフィックや演出も然る事ながら、高難易度なゲームバランスはこれまでよりも更に悪化。ランボーの超人性を再現しようとした期待できそうなシステムもほぼ無意味という惨状。
期待できそうな新システムで持ち上げた後、「やっぱりヘビーファイアと変わってねえじゃねえか!」と購入者を上げて絶望に落とす見事なブービートラップを披露し、16年度の門番として君臨した。


そんなランボーを突破したのは「闘牛シミュレーションゲーム」という新ジャンルゲームを掲げるも、
初代PS時代レベルのグラやスレ民ですら解明できないほど理解不能な判定・得点方式を擁するゲームパート、奇天烈なカメラワークがプレイする気分を仕留めていき、「闘牛」と呼ぶのもおこがましい「TOGYU」とまで蔑称されたインディーズゲー「TORO -牛との戦い-」


そしてこの上記2作を見事攻略し、大賞となったのは毎年恒例となった年末の魔物「古き良き時代の冒険譚」
「ルールはわかりやすくシンプルに、小難しい話や鬱展開にはならず、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で」というコンセプトに制作されるも、
結果出来上がったモノは「シンプルすぎて面白みがなく、レベル上げしかやる事の無い陳腐な戦術性、中身が無くただただ薄ら寒い失笑物の茶番劇、ストレスが絶妙に溜まる上に虚無感しかない難易度」という惨状。
更にPS4専用ソフトなのに下手をすると同人ゲーや無料フリーゲーム以下のグラフィック、BGM、UIなど全てが悉く低品質でストレスが溜まる仕様であった事が、「一つ一つは小さく思えるクソ要素が十数時間の退屈な作業プレイを通じて、徐々に耐え難い苦痛に変質していく」という突出した長所として評価され、2016年度の栄冠を勝ち取った。



  • 2017

ノミネートは5作。さらにいずれも粒揃いと近年のKOTYにしては豊作な年となった。


Unity学習用サンプル流用で他機種でも同様の作品が出ているのにもかかわらず、単調、ハイスコアが記録されない、スコアの集計などにバグを抱えるなど
「対戦チンチロリン以上に存在価値がない」「300円どころか3文の価値すらない」「Steamの底辺クソゲーと比較しても遜色ない」「クソゲーを通り越してただのクソ
という評価を残して無事にIT産廃と化した「SHOOT THE BALL」が2017年の門番として君臨した。
グラやUIがいつも通りの粗さな上、ただでさえ頻発するクラッシュがある操作で確定的に発生したり、資金が99999固定表示なのにもかかわらずそれ以上の額が使えたり、
はたまたいきなりマイナスになり使えなくなったりと安定のSSαクオリティを見せつけた「現代大戦略2017~変貌する軍事均衡!戦慄のパワーゲーム~」
意味不明なストーリーや今や時代遅れの8方向ダッシュ、などの細かいクソ要素以上に
命中率が悪く格闘判定もおかしい、復活後一定時間無敵、FPSとしては禁忌とされるP2W調整などもはやFPSとして破綻している「Opration7 Revolution」が6月までに降臨。


10月にはYouTubeティザー紹介文のURLミス、PSVR対応寸前キャンセル、読みづらい文章や誤植、擬音多用なんてまだ序の口、
超展開・電波の連続、さらにバックログがエピソード初めからしか読めないどころか読んでいるだけで処理落ち発生、粗いグラがVRモードでさらに悪化しなおかつ操作性が悪くなるなどの地雷原となったAVG「Tear ー終わりとはじまりの雫ー」が10月に登場した。


しかし、今年の年末の魔物は一味違った。「RXN -雷神-」である。


「これまでの常識を疑い、2017年現在のシューティングのカタチを確立することを目指す」と意気込み、レベルアップシステムを導入したはいいが、
レベルが低いとまるで攻撃が通らない上こちらのレベルアップペース以上に難易度が上がっていくが、逆にレベリングが終わると難易度が大幅に低下。
経験値の結晶も敵弾と似てわかりづらく、なおかつ3つ用意されている機体ごとに経験値が設定されているので3倍の作業が必要、独自システムも機能していないなど「レベルを上げてショットで殴るゲーム」と化してしまった。
また壮大なストーリーや世界観を構築し、豪華声優陣によるフルボイス、キャラクター別のサイドストーリーをTwitterで展開したは良いが、
ゲーム中で敵と戦う説明がなく公式サイトでの補完が必要、サイドストーリーも特にゲームには絡んでこない、
操作に忙しくボイスを聞いている余裕がないわりに重要なセリフはスキップ不可、そしてストーリーと演出の食い違いなど、
本来美点となったであろう個性的な要素たちが逆に足を引っ張りあい、盛大な不協和音を奏でるストロングスタイルのクソゲーと化してしまったのだった。


5作はいずれも例年なら大賞を狙える逸材であり、総評でも「皆が違った強烈な個性・ベクトルを持った逸材揃いで単純な比較はできない」「できれば全作に勝利の栄光を与えたい」と評された。
しかし、他作にないクリエイターの熱意の暴走により、歴史に名を刻む佳作が世紀の駄作と化したことはKOTYの「クソゲーたちの詳細な記録を残し、後の人々に忘れ去られないよう語り継ぐこと」という原点に立ち返った結果、
クソゲーになるべくしてなった他候補作とは異なり、良作になるはずの作品のごく小さな歯車が少し欠けただけですべてが狂い、クソゲーと化したという悲しき経緯を持つからこそ後世に語り継ぐべき大賞作にふさわしい」として「RXN -雷神-」が玉座に就いたのである。



  • 2018

今年もノミネートは5作。
スレ開始から15年目にして平成最後の年なだけあって、やってきたのは皆一癖も二癖もある強豪が揃うクソゲーダービーと化した。


トップバッターはゲームを初回起動するとメニュー内の文字が消滅する先制パンチを放つバグに始まり、
トレイラーの時点でPS4の恩恵を受けているとは思えない程ショボいグラフィック及びモーションとすこぶる単調な耐久ゲーを強いられ戦略性も皆無な無味乾燥極まったゲーム内容、
馬を前進させ続けるには×ボタンを連打しなくてはならないため本当に指の痛みを感じるだけでなく、
コントローラにも物理的にかなりの負担を強いてくるクソUIの同時攻撃がプレイヤーを苛んでくるストロングタイプなクソゲー『Horse Racing 2016』


そして続けて出走したのは「New」の名を冠しながらも実際はこれまで積み上げてきたシリーズの信頼を一瞬でブレイクダウンした人気シリーズの新作『New ガンダムブレイカー』
満を持して発表されるも「ゴミ収集」「玉入れ」に例えられた不便極まりないゲームシステム、
不便なUIと大小様々な豊富なバグ、崩壊気味のゲームバランス、不便かつただただ薄ら寒い上に無味乾燥なギャルゲー風ADVパートなど、全方位に渡り隙がなくキャラゲーとしても無価値の烙印を押された白い悪魔である。
特にPVでも大々的に宣伝された目玉の新ゲームシステム「RTC(リアルタイムカスタマイズ)」の耄碌ぶりはかなりのもので、そもそも新システムの根幹となるコンセプトそのものがこれまでのシリーズの長所を全否定する阿呆なもの*11だったこともあり「土台そのものが腐っている」と揶揄され、体験版の時点で不評の嵐だったにも関わらず殆ど改善されぬまま出荷され国内外共に軒並み低評価の嵐となった。


6月の時点で「風雲再起を乗りこなすガンダム」「デビルガンダム」「白い悪魔ならぬ面白くなくない悪魔」とも例えられた2大巨頭を門番として迎えざるを得なかったKOTYだったが、そんな門番を打破した3体の実力者もまた存在した。
1体目は2013年の携帯版KOTYを制した『ホームタウンストーリー』の生みの親が送るオリジナル完全新作『リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-』
絵やストーリーからハートフルな冒険もの兼カフェ経営ゲームと期待されていたが、実態は経営ゲーなのに金の概念がなく、不親切なUIとバグ&フリーズに加え

  • サボりと邪魔することだけは一丁前なスタッフと傍若無人な態度を取る客の対応に追われるブラック企業さながらなカフェ経営
  • シナリオがとにかく単調な上に冒険とは名ばかりの「カフェで出す料理のためにレシピのかけらと食材を調達する」ただの採集ゲーム
  • イベント以外では料理する必要もなく普段はカフェ経営を放棄して採集に精を出し、昼過ぎに帰宅からの就寝という流れで事足りるゲームシステム

がプレイヤーを苛み、経営の苦しみと努力の無価値さを教えてくれる案の定ハートフル(ボッコ)ゲームだった。


2体目は「360度全方位式ブロック崩しゲーム」と銘打ち980円という超低価格で勝負を挑むも、
全5ステージにも関わらず使い回しを多用する手抜きっぷりに加え、理不尽なまでの膨大なレベリング作業を強いられ「レベルを上げてボールで殴ればいい」で集約されるゲーム内容が購入者に虚無を与えるゲー無だった『GEM CRASH』



そして3体目が今年末の目玉となる破壊神『RPGツクールMV Trinity』である。
据置型ゲーム機向けとしては14年ぶりとなるツクールシリーズ最新製品の移植版だが、実態は「仕様通りな部分もそうでない部分も全部クソ」というとんでもない核地雷だった。

  • チュートリアルの時点で無限ロードや製作中のデータが上書きされたりといった理不尽なバグの嵐によりまともにチュートリアルすら出来ない
  • フリーズ、強制終了・強制上書き、賽の河原バグがあちらこちらに頻発し、新種のバグの発見が日常茶飯事となった結果、バグの総数が推定500超に到達した本編
  • パッチを当てたらバグが増加
  • バグ以外でも何をするにも毎回挟まれる5~10秒の長いロード
  • データ消去・上書きの誤操作を誘発させ作業時間が簡単に無に帰すクソUI

により、ツクラ―の心を悍ましい数のバグで苛んで荒廃させ、追い打ちのクソUIで丁寧に粉々にしていくバグゲーに収まらないストロングな要素も完備した姿は正しく破壊神。
また何故かログインボーナスも実装。
配布素材も必須レベルのものばかりな上、ここでも素材が追加されるごとに何故か使用していた素材が別のものと勝手に置き換わるバグや賽の河原バグ等も内包し、ログボを受け取るだけで作った作品が破綻しかねない。
この有難迷惑なログインボーナスは最低180日間存在しており、ただでさえ苦痛なのにゲーム作りに必要な素材が最低180日間ログインしないと揃わない苦行が待つ。
過去のアプデ履歴を削除したり、バグ修正すら放棄したのかアップデートでチュートリアルを完全削除して亡きものにする*12ことで無理矢理修正を図ったり、「お客様はデバッガーではありませんので」という失言をかまし火に油を注ぐなどメーカー対応も杜撰の一言。
PS4版では『MVT』全体のゲーム製作容量が一定値を超えると無限ロードが発生することが判明したり、ツクール本体を持っていなくてもツクられたゲームが遊べる無料アプリ『MVプレイヤー』は作者のテストプレイデータが残っている上に、プレイ不可能なバグといった不具合も付けた香ばしい逸品である。
この惨殺死体の如き惨状から、プレイヤーから「RPGツクーレナイ」と揶揄されこき下ろされたのは残念でもなく当然の結果だろう。
税抜き7800円ながら仕様側のストロングなクソ要素と、終わりの見えないバグ要素と双方で隙の無い商品失格レベルの致命的な欠点を露わにした結果、2019年3月11日にはXbox One版の発売中止が決定。対応プラットフォームの減少により、本来想定されていた「Trinity」の瓦解が不可避となるオチが付くことになった。*13



この5体の大怪獣バトルは最終的に『Newガンブレ』と『ツクーレナイ』の2大巨頭の一騎打ちにもつれ込み議論は白熱。
最終的に「自ら掲げたコンセプトの否定をより最悪の形でやってのけた」「「自作ゲームの完成」という大まかな目標をも遠のかせる、質と量を兼ね備えたクソの集合体」という点が決め手となり、満場一致で『RPGツクールMV Trinity』が大賞に輝いた。
『ヨンパチ』の如き無数の不具合、『アジノコ』の如き賽の河原っぷりとパッチによる悪化、『嵐』の如き仕様とバグの境界の曖昧さ、『姫』の如き悪手を打つ事後対応、『誤当地』の如き家庭不和の報告と、
歴代KOTYの負の叡智を結集させたその有様は、まさに平成KOTYを総括するに相応しい存在として認められた。


  • 2019

今年の話題作は6作と昨年同様豊作だが、特記すべき点として6作品すべてが低価格のDL専売であり日本国外の小規模制作であるインディーズ作品、そのうち5作が「無」を武器としたクソゲーであった。
かつて「修羅の国」の領分にすら入っていなかった同人作品・インディーズ作品が、いまや据え置き機にも容易に進出できる時代となり、令和のKOTYは国産品不在の混沌を真正面から受け止めなければならなくなったのである。


一番乗りを果たしたものは20世紀末を舞台とした「YⅡK:ポストモダンRPG」
味方に役割のない単調な調整の上から、攻撃にも防御にも要求されるQTEの嵐、レベルが上がることによって加速度的に攻撃力が上昇し戦闘の価値を無くしたレベル依存の全体攻撃、レスポンスがやたら悪いダンジョンと異常にテンポが悪い。
ストーリーも謎をバラ撒くだけバラ撒いてそれを回収しない、固有名詞に対する解説が足りない為に世界観への理解がしづらいなど何処までもまとめられていない。
バックログが存在せず、フリーズや進行不能バグの存在など粗末な点も多々見られる。
「思いついたものを手当たり次第ブチ込んだせいで、まとめる事に失敗したゲーム」と呼ばれ、住民を悩ませたこのゲームが門番を務めることになった。


時代は令和に移り、改元後初の選評が提出されたのはボクシングアクションゲーム「ROBOX」
ガン待ち有利のゲーム性、そのゲーム性を理解していないCPU、その上終了時お互いノーダメージだと何故か1Pが勝つなど1人プレイにも対人戦にも価値がない「無価値」のゲームとして話題作入りした。


更にジグソーパズルなのに3Dアクションゲームばりの操作が要求され、ピースがオブジェクトの下に入り込むと詰み、加速する処理落ち、ピースの判別が非常に困難でミルクパズル*14に例えられる難易度、本来合わないピースが合うバグ、ソフトを終了するとデータが消失するなど「実際にジグソーパズルを買ってプレイした方がいい」と烙印を押された「Total Jigsaw」がスレに迫る。


11月に移り選評が提出されたのは中国産の恋愛シミュレーションゲーム「サマースウィートハート」
「10人の女の子たちと過ごす、楽しい一年間」という触れ込みのゲームだが、その内実は「恋愛」とはかけ離れたものだった。
どんなに少なくても800回以上ものコマンド選択と、それに付随するイベントがフルマラソンの如く長く険しく厳しい苦難としてプレイヤーに襲い掛かる。
女の子達との交流も「冬の浜辺でサンオイルを塗る」「天気がいいから深夜に地下鉄に行く」「ショッピングしてたらいつの間にか結界を越えて別の世界に行ってた」とコレジャナイ感が凄い。さらになんの説明もなく始まるミニゲームに失敗すると好感度が下がる、メインヒロイン以外のSNSへ返答が出来ないなど「このゲームをやっている意味」を問うような謎仕様が相次ぐ。
バックログ無し、糞翻訳でぶち壊しの雰囲気など、シミュレーションとしも低品質。
そしてプレイヤーはこれらの何故やっているのか分からない苦行をゲーム内で一年以上続けることになる。
そんな「終わりなき虚無」を描いたゲームが話題作入りした。


難航する総評作成の中、翌年2月、スレに2つの爆弾が投下される。
開始時の30秒を超えるロード、劣悪なスティックの操作性、ブレイクショットで三角形の角の玉以外は不動だったなど破綻した物理法則、鬼畜AIなど、元々ビリヤードの1ルールしか遊べない薄い内容の上にあらゆる点が粗末なビリヤードゲーム「8ボールポケット」
ロングパスをするためにシュートをしないといけない、強さの調整を強いられるパスなど操作性が悪く、イエローカードが存在しない、ボールを出した側がスローインするなど製作者がサッカーのルールを知らないかの様な挙動、指示が出せずうろちょろするだけのCPUや飾り程度の機能しかしないキーパー、頻発する上にそのCPUに操作を一任せざるを得なくなるバグの存在など「褒められるべき点がない」サッカーゲーム「スーパー アーケード サッカー」が、「年度末の魔物」として出現した。


結果、大賞争いは3月まで縺れ込む。その末に「本質が『虚無』であるにもかかわらず『物量』を武器としている」という点、魅力をもったキャラの掛け合いや名だたる作曲者による音楽などの褒められるべき点がある「YIIK」に対し「万人に通ずる糞」として「サマースウィートハート」が受賞した。


  • 2020

スレに過疎の兆しが出てきて、一部の有志により細々と進行するのみになっている。
住人自体はまだ多いし某クソゲーハンターの動画を見たことにより加わった人もいるのだがスレの速度が明らかに落ち込んでおり、様々な要因により選評のハードルが上がりすぎたのか議論も上手く進まなくなっている。


元はGOTY受賞の名作だったがクソ翻訳で理解不能になってしまった「Kentucky Route Zero」、もともと雰囲気ゲーとして成立しているかどうかも疑わしい「Dreaming Canvas」、
「動画でテニスを観戦するよりもつまらない」と切って捨てられるほどプレイが成立していない「テニス オープン 2020」、
無味乾燥な「玉入れ」システムに堕したうえメディアミックスの設定すら活かせていない子供騙し「爆丸 チャンピオンズ・オブ・ヴェストロイア」と、
本年もまた、国外産の虚無ゲーが話題作の座を独占するという傾向になった。


が、ここで一つだけ、他のクソゲーとは明らかに異なる存在感をSNSに示していた韓国のインディー作品がスレ住人の目に止まる。「ファイナルソード」である。
見た目はチープながらプレイヤーのアクションはそれなり豊富に作られており、この時点で完成度は間違いなく他4作よりは上と言える。
だがそのことが、それ以外(敵、ダンジョン、バランス、レベルデザイン、当たり判定など)の軒並み理不尽な要素による苦痛を絶妙に引き立てるスパイスになっており、これは昨今のKOTYに長らく流行っていた虚無ゲーには見られなかったものだった。
またこの作品も翻訳は低質だが、チープな見た目と相まって珍妙な演出になっている場面が多く、一周回って「ファイナル語録」としてネタにされてきた点も他のクソ翻訳ゲーとは一線を画する。
更にBGM無断使用問題により4日で配信停止になっていたバージョンが選評として出されていたのだが、年始には修正をところどころ盛り込んでいると思いきや理不尽要素をほぼそのままに販売を再開しているなど、売り逃げではないことを示すようにただでは転ばない一幕も見られた。
その魅力的なクソの山は例えるならば、四八(仮)の前に「十年に一度のクソゲー」として知られ、愛されるクソゲーの代表格であった「デスクリムゾン」の如しと言えよう。


これまでの傾向が「商品未満」か「虚無」に傾いていた中、DL専売ソフトによる販売ハードルの低下によりただの低品質・虚無ではキリが無くなってきた(=「『修羅の国』の門戸が開かれた」)反動からか
「クソゲーから笑いを生み出す」KOTYにとっても「クソゲー」の定義に見直しが入る流れとなった。
結果、KOTY据置版における最長期間(1年と5ヶ月半)をかけて「ファイナルソード」が大賞受賞となり、何処か行き詰まっていたスレを新たな真理へと導いた伝道者が見事に虚無ゲー共を打ち払うという、昨年とは対照的な結果をもたらしたのであった。


  • 2021

例によってスレの過疎化、低価格インディーズゲームの隆盛などで選考は難航。
中でも発売直後に選評が滑り込んできた「Urban Street Fighting」、そしてその開発元Pix Artsによる「1年間で50本*15ものアセットフリップ」という信じがたい事実を目の当たりにし、
前々から加速し続けていた粗製濫造ゲー無の氾濫を危惧したスレ民は、7月より暫定的に審査対象ゲームを「CEROレーティングを通したもの」に制限。
DL専売ゲームは大抵はIARCレーティングしか通していないので、PS4版のみCERO審査していた「Super Arcade Soccer 2021」を最後に事実上インディーズ作品はほぼ鎖国された。


このレギュレーション変更によりひとまず住民はゲー無の嵐から逃れ、年末の魔物も現れることはなかった。平穏な後半期と思われたが、住人たちは何の因果かそれとも気まぐれか、
フルプライスの大作でありながら並の処理班を人知れず呑み込み続けていた隠れし深淵「バランワンダーワールド」に目をつけてしまう。
制限と水増しに終始した欠陥だらけの「衣装システム」やシビアな判定かつやり直しの手間が無駄に莫大なQTE「バランチャレンジ」、ザコ敵を無傷で倒しすぎると敵がやたら強くなってしまう「バランスAI」やシステム・ストーリー両面の説明不足など
音楽やビジュアルといった他の要素では到底覆せないほどにゲーム性が壊滅しているという新しいストロングスタイルであったことが判明。
さらにストーリーなどの掘り下げを丹念にした小説版と隠し曲を含むサントラの発売によりゲーム版は完全に無価値と化したこともあり、
前年の「ファイソ」と対比し「感情を共有できない」大賞の墓標にその名が刻まれるのであった。


  • 2022

これまで奇跡的に「虚無」の津波に抗っていたKOTYだったが、その最後の一手である「CERO審査済み作品限定」という制限についての論争が年始から実に半年間も紛糾した。
一旦その方針を維持すると決まった後の夏、一本のタイトルについて選評が出されたが結局取り下げに終わってしまい、
その後もKOTYの門を叩くに足るパッケージタイトルは、12月末の「RPGolf Legends」ただ一本を除いて現れなかった。


CERO鎖国、そして「虚無でないKOTY」という己が歴史に首を絞められ、詰みに陥ったクソゲー議論。
果たしてその結果は携帯機部門がそうであったように「該当作なし」という形で締めくくられ、
スレの方針と業界のスタンスが合わず候補作も出得ない以上、終了でこそ無いものの一旦の活動休止という決断をさせるに至ったのである。


総評の結びでは「クソゲーが出ないことは良い事です」が引用されたが、しかし今度は「その言葉ではもう締められそうにない」という嘆きが続けられた。
クソゲーを語れなくなっても増え続ける、クソゲーと言える虚無やアセットフリップへの嘆きである。
しかし、果たしてKOTYが語るべく追い求めた「つまらないゲームの中で一番尖ったもの」の持つ違いとは結局何だったのか?
目を背け続けてきた疑問に答えは出されないまま、幕は下ろされ、沈黙の年を迎えている…。




  • 2007

携帯機部門がこの年新設。


大賞は、当初は多種多様なフリーズ及びバグで「フリーズのアトリエ」と揶揄された「リーズのアトリエ」が有力視されていたが、
この年の据置機部門を制した「四八(仮)」のライターが「ONI零 戦国乱世百花繚乱」「Apathy アパシー ~鳴神学園都市伝説探偵局~」を送り込んでいた。
そのダメダメなシナリオやシステムの前に他の候補作は蹴散らされたが、上記2作を比較する間もなく、極めて珍しい2作同時大賞受賞となった。



  • 2008

この年は携帯機部門史上最大の大豊作。


中でも、カウンターストップするレベルの長考、詰碁でフリーズバグ、ワイヤレス対戦未実装とタイトルに反して全然優しくない出来栄えの「梅沢由香里のやさしい囲碁」
クリアまで2時間、トレーニングと全く関係ないステータスが上昇すると、ダメジャー3部作の中継ぎとしてその実力を見せつけた「メジャーDS ドリームベースボール」
ウリのはずの空中戦は只の大ジャンプ、格ゲーの基本システムすら搭載していない、おまけに他格ゲーからの盗作疑惑浮上と格ゲー最底辺の出来栄えの「ウィンディ×ウィンダム」が大賞候補として有力視されたが、
過去に発売されたGBA版で「高校名を決められる」点しか評価できないクソゲーをほぼそのままDSに移植するという所業を行い、歴戦のスレ住民を震え上がらせた「高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園」が一転して大賞に選ばれた。



  • 2009

総評で「今年のトレンドは『薄い』」と評されたように、シナリオやクリア時間の短さ等、薄っぺらさを前面に押し出したクソゲーが多数出現。
特にこの年に家庭用ゲーム業界に新規参入したメーカー・フリューがスレに送り込んだ「フリュー三銃士」の筆頭「世界ふしぎ発見DS 伝説のヒトシ君人形を探せ!」は、薄っぺらさの他にクイズのレベル、イラストのクオリティの低さも問題視された。


しかし、ここにも「黒船」が襲来。
据置機部門でも暴れ回った修羅「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」が、こちらでもバグの嵐でスレを蹂躙して大賞を掻っ攫い、史上初の二部門制覇を達成した。
この様子は据置機・携帯機両部門において「別の土俵のルールで殴り込んできた」と例えられ、スレ住民を恐怖させる事となった。



  • 2010

携帯機部門史上最も危険な戦いが行われた年。


本来のスポーツとはかけ離れた描写や操作方法、ストレスフルなUIの「どんだけスポーツ101」
デバッグしてれば気付くレベルのバグを放置、ジャンル詐欺の「ゲームブックDS アクエリアンエイジ Perpetual Period」
ゲームバランスも操作性も最悪、バグも大量で、無限ループバグにより普通のプレイではクリア不能な「現代大戦略DS~一触即発・軍事バランス崩壊~」
フルプライスなのに携帯アプリの有料体験版レベルのスカスカ具合、誰得なシナリオ展開、あらゆる場所に手が届かないUIの「天下一★戦国LOVERS DS」と多種多様な作品がノミネートされた。


中でも簡単に再現できるフリーズ地獄、突然名無しのユニットが出現し、それを選択すると電源が落ちる前代未聞のバグの塊「大戦略PERFECT ~戦場の覇者~」
バグのない仕様通りの出来なのにクリアするだけでも至難の業、ブロック崩しの体裁すら成立していないストロングスタイルのクソゲー「ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123!!」
進行不能レベルのバグやフリーズの嵐が襲い掛かるうえ、最悪なメーカー対応のダブルコンボの「プーペガールDS2」が大賞有力候補とされ、3ヶ月近くにわたって争いを繰り広げた。
戦いはまず「SSα製クソゲーの集大成」という、そのソフト独自の武器としての強みが弱い「大戦略」が脱落、超が付くレベルの悪意の要塞にして難攻不落のデモンズウォール「ハローキティといっしょ! 」と、DSブームで増えた女性ゲーマーの怒りという時代を象徴した怨嗟の炎を身に纏った「プーペガール」の一騎打ちとなり、ほぼ互角の戦いを繰り広げた。
最終的に「バグ等の盤外戦ではないクソ要素のみでクソゲーとして高い完成度を有する」ストロングスタイルを理由として「ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123!!」が逃げ切り優勝。見事大賞の座に選ばれた。



  • 2011

東日本大震災の影響は、携帯機部門にも容赦なく襲い掛かった。


ノミネートはただチンチロリンをやるだけなのにまともにゲームができないゲー無の極み「対戦チンチロリン」と、音ゲーなのに音ゲー要素が壊滅的な出来栄えの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact」の2作のみで、どちらも薄っぺらい内容が主な武器であった。
しかし、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 3nd Impact」は録り下ろしの次回予告風ボイスや凝ったインターフェース・演出等、評価できる部分もあったのに対し、
「対戦チンチロリン」は親が1P固定、サイコロの出目の確率が偏っている、実際に茶碗とサイコロを買った方が安上がりと「低価格だが、その価値に届いていないどころかゲームの存在意義すら疑われる」と評価され、「対戦チンチロリン」が大賞となった。



  • 2012

携帯機部門史上、最もスレが揺れた年。
期待を背負って発売された「NEWラブプラス」「シェルノサージュ 失われた星へ捧ぐ詩」共に深刻なバグで問題となり、それらを推すユーザーが半ば荒らしとなってスレを半分機能停止状態に陥らせた。


これらにより選考が翌年3月前後までもつれ込んだ末、ノミネートされたのは前年度大賞「対戦チンチロリン」を彷彿とさせるスカスカ具合とボッタクリ、出来る事が少なすぎるシステム、写真をそのままターゲットとして使える故に気持ち悪い絵図が出来上がる「パシャットバシット~Whack A Friend~」
2006年据置部門次点「縁日の達人」の後継者として相変わらずのスカスカ振りを見せつけた「みんなの縁日」
前年度据置部門で最後まで大賞を争った「Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の恋活~」を改善せずほぼそのまま移植した「Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の記憶~」
移植元にあった要素を多く削除、中学生の落書きか紙芝居レベルのシナリオ、3DSの機能はほぼ置物な「ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー」
大賞候補は「パシャットバシット」「ヘビーファイア」の争いとなったが、移植元より劣化しているのに値段は元値5ドルから大幅値上げの所業をやらかし、スレを炎の海に変えた「ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー」が大賞と相成った。


なお、「NEWラブプラス」、「シェルノサージュ 失われた星へ捧ぐ詩」は共に後で配信されたパッチでバグが修正された為、選外となった。
この過程において、年度途中及びスレで決めた期限までにパッチで内容が改善した場合は、改善後を基準に選考を行う事が決定された。



  • 2013

オートレース団体・JKA監修と謳っておきながら、オートレースを全く再現できていない上にスカスカな内容の「みんなでオートレース3D」
盛大な音ズレでミュートの方がクリアしやすい、手抜きの極致な演出・ステージ、公式サイトでGUMIの名前を間違える等、GUMIファン激怒な「Megpoid the music♯」のダブル門番が3月に襲来。
以後、有力な選評は来ず、どちらかが大賞となるのが有力視されていた。


しかし、今年の年末の魔物は強かった。


進行要素の多くがランダム、勝手にカメラが切り替わり非常に見づらい画面、ストレスフルな経営パート、おざなりなイベント、世界観には合わないBGM、
終いには「いつも竹馬で過ごしている少年に望遠鏡を売ると夜中に竹馬で登山して死んでしまうが、周辺住民は何もなかったかのように一日を過ごす」と、Heartfulなデザインに対してHurtfulな展開が連続し、プレイヤーの精神をガリガリ削る「ホームタウンストーリー」が2大門番を打ち倒し大賞となった。



  • 2014

野球ゲーにカードゲームのシステムを導入した結果どっちつかずになり、どちらのジャンルでも楽しめなくなる、貧相なグラフィック、雑なストーリーの「超人ウルトラベースボール アクションカードバトル」
戦略性のある「デッキ構築型カードゲーム」を謳いながら、カードパワーのインフレ、速攻・除去至上主義の極端なゲームバランス、低クオリティなイラストで、無料でも遊びたくない出来の、携帯機部門初となる基本無料ソフトのノミネートとなった「インフィニタ・ストラーダ」
開発会社変更の結果それまでのノウハウをぶち壊し、テンポ、レトロゲーの再現性、番組ネタの自然さどれをとっても最悪な出来になってしまいシリーズファンを涙させた「ゲームセンターCX 3丁目の有野」
敵ポリゴンの頭を自キャラにすり替える等の手抜きの極致の結果腹筋崩壊レベルのカオスが誕生したグラフィック、制限時間が短すぎて薄っぺらなストーリーモードの「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」がノミネート。


4本それぞれ実力が拮抗、群雄割拠の争いとなるが、
デッキ加減枚数が設定されていない為コンボパーツだけ入れて先攻1ターンキルをはじめ戦略性の欠片もないルール、そこらのソシャゲも真っ青な課金バランス等、
「枝葉部分だけでなく、ゲームとしての根幹部分までも腐っている」点が決め手となり、「インフィニタ・ストラーダ」が大賞に選ばれた。



  • 2015

当初は静かな幕開けだったが、「パズルゲーム」というジャンルを名乗っていいのかすら疑われる内容のスカスカ具合の門番「パズルボトル」がやって来た事で一変。ボッタクリ、自由度がない、操作性悪いと様々な要素を持つクソゲーがエントリー。


大賞候補は、しょっちゅう入るC2エラーの強制終了と長いロード、一部除いて劣悪なゲームバランス、バカなAI、タッチの感度が鈍感だったりタッチとボタンが入り乱れ安定しない操作性、原作再現のおざなりさ、参戦作品の異常な偏りの基本無料ゲー「機動戦士ガンダム バトルフォートレス」
特典サントラの宣伝詐欺、開発チームごと流出したため歴代過去作からキャラデザ変更、一回りどころか二回り昔の作品レベルのインターフェース、
「ビー玉」「豆電球」と揶揄されるショボいグラフィック・アニメ、シナリオ全体において崩壊しているゲームバランス、薄っぺらなシナリオ、シリーズの基本設定すら守れていない「ラングリッサー リインカーネーション-転生-」の争いとなるが、
上記に加え、運営の対応の悪さによりまともに遊べた期間が無い事で、全てのプレイヤーに等しく無価値を届けた点が「クソゲーの新たな境地を拓いた」とされ、「ラングリッサー リインカーネーション-転生-」が後にパッチで少し改善した事もあり、「機動戦士ガンダム バトルフォートレス」が大賞となった。
なお、「ラングリッサー リインカーネーション-転生-」が仮にパッチが配布されずに発売当初のままであったら大賞受賞も十分あり得たとは総評の弁である。


余談だが、「バトルフォートレス」はC2エラーの発生頻度も異様に多かったことすら改善できず、わずか10ヶ月でサービスを終了。
一方、ラングリッサーは2019年2月に新作がスマホアプリとして発表され、事前登録が解禁された際「四半世紀の時を超え再始動!」という趣旨の文言が記載されていた。
更に過去作を追体験する「時空の裂け目」ではI~Vが収録される一方で本作については収録されておらず公式が触れない状況が長らく続いた状態から、「ラングリッサー リインカネーション-転生-」は公式から黒歴史認定された可能性が浮上した。



  • 2016

2月始めに2011据置七つの大罪の一角「Wizardly 囚われの亡霊の街」がPSVITAに移植。
内容が「まるで成長していない・・・」という手抜き移植だったためあっさりとスレはパニック状態に陥り、この年の据置大賞作「古き良き時代の冒険譚」の移植版ですら歯が立たないという事態に。
さらに年末の魔物として2012据置大賞作のアレンジ「太平洋の嵐 ~皇国の興廃ここにあり、1942戦艦大和反攻の號砲~」が追い打ちとばかりに登場。やはりゲー霧で選評が翌年の7月1日まで遅れたため、審議も大きく遅れ込むことになった。
この年はスレ民の「クソゲー愛」すら凍結させるような最終決戦だったが、『嵐1942』からはチュートリアルやUIの大規模刷新や新要素追加など、「膨大な作業に忙殺される楽しみを与えたい」「過去の『嵐』とは違う何かがあるのでは」など決して万人ウケしないにせよ辛うじてゲームへの熱意を感じることができたと評された一方、
ほぼ変わるところのない丸コピ移植、なおかつ処理落ちの悪化、プレイヤーランキングの削除などむしろクソ度が増幅し、「ゲームを楽しませたい」という熱気が感じられなかったことや、ひとつ検証事実が語られるごとに話題に上った他作をあっさりと選外落ちにし続けたことから、
「かつて無い「クソゲーの熱的死」を体現した「絶対零度」の存在」とされた「Wizardry 囚われし亡霊の街」がKOTY史上最強の門番として大賞の座を守り抜いた。
総評が確定したのはなんと2017年10月10日の事だった・・・



  • 2017年

前年の検証と選評が致命的に遅れまくったことから当年度分のスレもなかなか立たず、結果、年が明けてもソフトの総評が一本も来なかった。
このため「(本来、大賞候補となる程の)クソゲーが出ないことは良い事です」と結論付け、携帯部門史上初の「該当作なし」という結果に終わった。


携帯ゲーム機市場そのものが縮小を続けて最終的に据置機側のSwitchに吸収されたこともあり、2016年度の総評発表から約半年後のこの結果発表を以て、携帯機KOTYの事実上の終焉が宣言された




  • 2007

この年から乙女ゲー部門が新設。


イラスト、シナリオ、登場人物どれをとっても低品質なうえ、PC破壊(最悪ブルースクリーン連発となる)の離れ業でプレイヤーの精神をこれでもかと痛めつける「クローバーの国のアリス」以外はどれもノミネートされるような出来ではないと判断され、そのままKOTY史上初にして唯一の一人勝ち大賞となった。



  • 2008

「全3巻なのに1巻と3巻の終わり10ページしかない」と称される薄っぺらなシナリオの「エーデルブルーメ」、ダブル主人公の存在意義が疑われる展開の「カヌチ 白き翼の章」等、シナリオ方面のクソゲーが多数出現。


しかし、前年度大賞を送り込んだメーカー・QuinRoseが「クリムゾン・エンパイア」を年末に投入。
矛盾だらけで薄っぺらいシナリオ、攻略キャラよりモンスターとの顔合わせが多い、ゲームバランスが考えられていない戦闘、オマケにプロテクトに事実上マルウェア同然のものを使用し、そのプロテクトにより特典すら弾かれるという全方位ハイパーコンボを披露し、そのまま大賞の座に就いた。



  • 2009

この年は、QuinRoseが三連覇を成し遂げるべく送り込んだ「ジョーカーの国のアリス」と、それを阻止すべく立ちはだかった「断罪のマリア」による一騎打ちが議論の中心となった。


「ジョーカーの国のアリス」はPC破壊レベルのバグは無くなりそれ以外のバグも概ね改善されているが、イラストはさらに低品質化。
コピペ・水増し当たり前のシナリオに、オンライン認証が1回しかできず、将来的な認証解除予定無し、再認証手続に必要な往復葉書はユーザー購入、記入不備があればそれまでで、オマケに突然認証情報が消えて遊べなくなる可能性があると別方向の悪魔に変質。
「断罪のマリア」は、伏線未回収・飛躍した展開とシナリオにおける王道問題点も然る事ながら、首斬り、滅多刺し等の鬱グロ要素目白押しのシナリオ及びイラストでプレイヤーを精神攻撃し続け、それを乗り越えた先のエンディングもほぼバッドエンドで乙女ゲーなのに恋愛全否定とプレイヤーの心をひたすら抉る。
クソ要素の性質は完全に異にしており、それぞれを支持する者達の議論は平行線を続け、最終的に「次元が違うので優劣をつけるのは不可能」と判断。両者共に大賞という異例の結果となった。



  • 2010

乙女ゲーの風向きが変わり始め、初めて携帯電話をプラットフォームとする作品が登場。
ノベルパートとボイスパートで繋がりが欠片もないシナリオ、クリアに多額のパケット代と時間を必要とする、ジャンル「着メロ」の乙女ゲー「大和彼氏」、タイトルを裏切りまくった18禁レベルの描写がこれでもかと詳細に描かれ、気分を悪くするプレイヤーが続出した「湘南★初カレDiary」が襲来、携帯電話分野の無法振りを見せつけた。


一方で大賞は、他部門にもノミネートを果たした作品同士のドリームマッチ。
据置機部門次点の「ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス」、携帯機部門次点の「天下一★戦国LOVERS DS」の正面衝突は、
全クリできる攻略相手が2人だけで、残り7人は携帯アプリで最初からストーリーを有料DLしないといけないため、「ソフト単独ではどうあがいても全クリ不可能かつゲーム全体で見ても非常に悪質な売り方」と評価された「天下一★戦国LOVERS DS」の勝利で幕を閉じた。



  • 2011

東日本大震災の影響は、乙女ゲー部門にも容赦なく襲い掛かった。


このご時世にパートボイス、幕末モノ好きはもれなく発狂する設定改悪、プレイヤーの分身なのに行動の真意が分からない主人公の「遥かなる時空の中で5」、寒いオヤジギャグが続くうえ伏線未回収、既読スキップ機能がない「文明開華葵座異聞録」
主人公が中盤からサイコパス化し始め感情移入できない「AMNESIA」、歴代KOTY乙女ゲー部門の中でも最凶最悪レベルのUIを誇る「オレ様キングダム 恋もマンガもデビューを目指せ! ドキドキLOVEレッスン」がノミネートされたが、クソ要素の質は全体的に低調であった。


最終的に乙女ゲーの最重要要素である「恋愛がちゃんと描けているか」を切り口に選考が行われた結果、
過程をすっ飛ばしていきなり相手に惚れられる、どんなに愛を囁かれても反応が薄い、年相応の常識がないにも関わらず崇拝される主人公、そんな主人公をリアルでも男女双方から愛される存在にしようとした結果割を食って様々な部分が破錠したシナリオと、「乙女ゲーなのに恋愛が出来ていない」点をもってして「遥かなる時空の中で5」が大賞に選ばれた。



  • 2012

「運命の7日間」と謳っておきながら1人を除いて実質3日分しかストーリーがなく、恋愛EDも2人分しかない薄っぺらさの「TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS」、キャラの設定・性格がコロコロ変わる、使い回し多数、主人公が空気で存在意義が疑われる「うたの☆プリンスさまっ♪ Debut」と、この年も様々なベクトルでシナリオに問題がある作品が多数襲来。


大賞候補は、攻略対象が1人しかいない、シナリオを読めば好感度が勝手に上がる為ゲームをプレイしている感覚が薄い、主人公が理不尽な仕打ちを受け続け、それを見せられるプレイヤーの精神を抉るうえに昼ドラの盗作疑惑が浮上したシナリオの「再会~貴方ともう一度~」
電波な行動・恋愛原理の攻略対象に矛盾だらけのシナリオ、意味のない選択肢、細かい所に手が届かないUIの「キミカレ ~新学期~」が挙げられたが、
2009年度大暴れした黒船「戦極姫 戦乱に舞う乙女達」を彷彿させる腹筋崩壊のイラストバグにより、「クソゲーにおける怒り、悲しみ、笑い全てを内包している」と評価された「キミカレ ~新学期~」が大賞に選ばれた。



  • 2013

高水準なイラスト・音楽、個性溢れる主人公等、調理次第で面白くなれる点を持ちながら宝の持ち腐れなうえ設定・伏線投げっぱなしシナリオ、世界観に合わないSE、恋愛要素も中途半端な「黒焦げのフォアグラ」こと「NORN9 ノルン+ノネット」
ホラー要素を持つ乙女ゲーと謳っておきながらそのホラーは「四八(仮)」レベルの掛け声倒れ、難解な表現を多用して意味不明になったシナリオ、恋愛要素も割を食って展開・心情共に意味不明になった「味のない肉じゃが」こと「しらつゆの怪」が大賞候補となった。
後半には「ボーイフレンド(仮)」も腹筋崩壊のイラストバグ及び短すぎるシナリオで話題になったが、イラストバグはサービス開始直後のアクセス集中の負荷が原因で後にサーバー強化により収束、シナリオも基本無料である事を鑑みれば相応として大賞は難しいとされた。


結果、大賞は「NORN9 ノルン+ノネット」と「しらつゆの怪」の争いとなるが、それぞれ大賞となれるレベルのクソ要素は持たないと判断された。
よって『「黒焦げのフォアグラ」と「味のない肉じゃが」、最終的にどちらを選ぶかは好みの範疇』として、KOTY前代未聞の「大賞作なし」となった。



  • 2014

1年5ヶ月の延期で「見えている地雷」と評され、蓋を開ければ安定しないイラスト、フルボイスのはずがパートボイス、シナリオは薄っぺらで事実上分岐無し、音量調整が出来ていないBGMと予想通りの「Double Score~Marguerite×Tulip~」
配信直後にエラー多発で配信停止等のバグの嵐かつ、その対応のせいで恋愛要素未実装の惨状で課金アイテムの返金騒動にまで発展した「うた☆プリアイランド」
昼は本、夜は人間になる図書館の不思議な住人達という魅力的な要素を持ちながら、それを全く生かせておらず相手は殆ど本の状態、シナリオは大半が共通ルートでクリアまでボイス付で3時間、展開も「図書館の資金難への対策が埋蔵金掘り当て」等強引かついい加減、火消しの為か発売1ヶ月後に「2部作」とメーカーが発表した、「クローバー図書館の住人たち」がノミネート。


最終的に、「交流に留めておけば評価される可能性があったのに、恋愛にしたからクソゲーになった」として、「乙女ゲーである故にクソゲーになった」という半ば不幸な理由で「クローバー図書館の住人たち」が大賞となった。



  • 2015

門番として「新テニスの王子様~Go to the top~」が襲来。発売元がそれまでのKONAMIから2009年度携帯機部門で一躍その名を轟かせたフリューに変更された不安が的中。
低クオリティなイラスト、公式サイトのキャラ名間違いは序の口、キャラクターの性格もまともに把握しておらず、その癖攻略対象キャラは大幅減少、
意味が特にない主人公の「社会人」設定やミニゲーム、褒められるCGはラーメンの湯切り・ご飯粒だけとクソ要素の山を見せつけた。


負けじと、一番盛り上がるのはプロローグと称される程盛り上がりの無い、ミステリーの「ミ」の字も理解していないシナリオ、恋愛要素はあっさりし過ぎなのにエロ要素は過分に搭載されている、発狂理由がワンパターン、尖り過ぎて地雷と化した百合志向のキャラをひっさげた「POSSESSION MAGENTA」と、
長すぎる読み込み時間、絶望的な3Dパートの操作性の悪さ、幼稚極まりない文章に、プレイヤーと作中とで話の内容がかみ合わずプレイヤー置いてけぼりなシナリオ、危機が迫っているのに緊張感がなさ過ぎる主人公、オマケに操作性の悪さを評価され同年の携帯機部門にもノミネートされた「RearPheles -Red of Another-」が名乗りを上げる。


しかし、恋愛といえるだけの恋愛要素がない、「社会人」設定とは乖離した主人公の描写、一部のEDは尻切れトンボ、従来より対象が大幅減少していながら、全ての攻略対象を攻略する程に襲い掛かるストレスの前には多過ぎる攻略キャラと、「読み物及び恋愛要素どちらも他の作品よりかなり劣る」点が決め手となり、「新テニスの王子様~Go to the top~」が逃げ切りを果たし大賞に選ばれた。


  • 2016以降

この年以降、急激にスレが過疎化して選出はストップしている。携帯機部門同様、事実上の終了と言ってもよいだろう。





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*1 所謂アセットフリップ(ゲームエンジンのアセットだけで作られたゲーム)や実績スパム(容易に実績を解除させる事が目的で内容がおざなりなゲーム)等。
*2 内容が主観的であったり虚偽情報が含まれる等、選評として問題がある場合は受理されず議論以前に門前払いとなる
*3 『サンダーフォースVI』は後に重大なバグが発見されたが、結局論外となった。
*4 PS Vitaにベタ移植された「七つの大罪」の1つ。
*5 一例を挙げると、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」と「スマブラSP」と「スマブラsp」は全て別枠扱いである。
*6 当然インターネット環境がなければパッチがダウンロードできないので、ネット環境がないユーザーには未完成品を完成品と偽って売っているのと大差ない。
*7 アンシャントロマンで一躍話題になった某クソ投稿者はこの中毒症状を発症していることを告白しており、「一般的に良ゲーとされるゲームをプレイしても身体がクソゲーを求めてそちらに行ってしまい良ゲーの方は中途半端なところでやめてしまう」と打ち明けている。
*8 前年の『猿』を元祖とする説もある。
*9 バグに対する釈明やまともなメーカー対応を行わないどころか、発売から僅か2週間後にPSP版とPS2版両方の要素を含んだ『戦極姫2』をエロゲーとして発表。解析によりこれが既定路線でありβ版どころかα版同然の代物だったことが裏付けされた
*10 内一つは「攻略本」などとまで言われるほど詳細かつ圧倒的な文量を誇るプレイデータが記されており、全選評の中で唯一KOTYwiki内に個別ページが設けられているほど。
*11 「自分だけのガンプラを作って戦う」ことが最大の魅力でありコンセプトだったにも拘わらず、RTCは「ドロップしたパーツをその場で装備する」システムなので「オリジナルガンダムで戦っていたら戦闘終了後はザク頭のジムになっていた」といった状態が発生する。
*12 なおこの対応によりPS4版はトロコン不可能になった
*13 箱版は年明け後の2019年発売予定だったため「KOTY史上初の同部門二連覇」が期待されたが、発売中止により空想と消えた。
*14 真っ白な無地のジグソーパズルの事。宇宙飛行士の試験に使われる事から『宇宙パズル』とも。
*15 時には月に11タイトルもも出していたとか。修羅の国でも数撃ちゃ当たるタイプで知られたSofthouse-Sealですらリリース頻度はおよそ1ヶ月に1本だったので…

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