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ジンは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』及びその他関連作品に登場する架空の兵器。
ザフトの主力量産型モビルスーツ (MS)。型式番号のZGMFは「Zero Gravity Maneuver Fighter = 無重力下用機動戦闘機」の略。メカニックデザインは大河原邦男が担当。
本項目では、公式外伝『機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ』や、模型雑誌企画『SEED MSV』などのメディアミックス作品に登場する各派生機の解説も記述する。テンプレート:ネタバレ
テンプレート:機動兵器ザフトの初代制式主力機にして世界初の汎用量産型MS。YMF-01B プロトジンの正式量産型である。C.E.67年にプロトジンがロールアウトした後、マイウス市内に極秘建設された工場(既存の民需工場を改修した施設と言われる)にて増産が開始された。機体設計を担当したのはアシモフ設計局、ハインライン設計局の2通りの説が存在するが、複数局の合同設計とする資料も存在し、真相は判然としない。
トサカ状の多機能センサーアレイや単眼(モノアイ)カメラ、翼の様な背部スラスターカバーなどが特徴。様々な兵装の保持と繊細な作業をこなすマニピュレーター、地形を問わぬ高い踏破性を備える両脚を併せ持ち、人型機動兵器ならではの汎用性を体現している。また、その堅牢な装甲は既存の通常兵器では破壊が困難で、地球連合軍のリニアガン・タンクの主砲をもってしても至近距離からの直撃でしかダメージを与えられない。また、砂漠仕様(ジンオーカー)や水中戦仕様(ジンワスプ)などの派生機や、ミゲル・アイマンなど個人専用に改修されたパーソナルカスタム機も存在している。
ジンが人型を成したことで携行する兵器も同じように進展し、人間が使っていた物をMSサイズにスケールアップさせた実剣や実銃などのラインアップとなった。その背景にはビーム兵器の小型化技術が世界で見てさほど進んでいなかったことが挙げられるが、その一方でニュートロンジャマーの影響で誕生したMSの宿命といえる有限バッテリー電力では、消費量が激しくても自家発電で供給を続けられる戦艦などと同じ考えのエネルギー兵器では、たとえ破壊力はあっても「戦場でバッテリー切れを起こし停止する」という文字通り致命的な状況を早めることに繋がり、戦果以前に自身の生死にかかわるデメリットも大きなウェイトを占めていたのである[1]。しかし、敵対勢力もMSを常用するようになってくると、最大の利点だったスタンドアローン性ゆえに特別なプロテクトを持たせなかった普遍的(原始的)構造の剣や銃を奪われ、逆に使われてしまうという弱点も見られるようになっていった[2]。
大西洋連邦が開発したGAT-Xシリーズやオーブ連合首長国が開発したM1アストレイなど、勢力を問わず後に開発されるあらゆるMSの基礎となった機体であり、C.E.世界におけるMSの代名詞的な存在である。
「#ジンアサルト」を参照
ミーティア改「ミーティア (ガンダムシリーズ)#ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール」を参照
その機動性と汎用性から、C.E.70年当時の地球連合軍の主力MAメビウスとの戦力比は1:3(当初の設定では1:5であったが、後に現在の設定に改められた)とされ、物量で圧倒的に劣るプラントと地球連合軍との戦局を対等までに持ち込んだのはMSの存在が大きいとされる。実際、劇中でもメビウスやミストラルを相手に圧倒的な戦い振りを見せている。
大戦中期に実弾兵器の殆どを無効化にするフェイズシフト装甲を採用したG兵器が登場した事、その技術がザフトにも流出した事、更には地球連合軍がMSを一撃で撃破可能なビーム兵装を標準装備したストライクダガーを大量実戦投入して来た事によって急速に旧式化が進み、大戦末期にはビーム兵装の標準装備を可能としたゲイツ以降の次世代機に押される形で一線を退きつつあったが、ミーティア改が製造された一時期には最新鋭機と遜色のない戦略兵器へと急変する。それに合わせて後付けでPS装甲化させた試験型ジンとのドッキングによる更なるアップグレードも存在したが、旧式機の延命策としては過剰にすぎたのか、制式な量産ないし計画には至らなかった[7]。
C.E.73年代においては、ブルーコスモス系ゲリラ「聖なる大地」の掃討に出動したほか、ジンハイマニューバ2型など、ビーム兵装を運用出来る様に改良された機体も登場した。しかし、新型の機体には一歩及ばず、ザクウォーリアなどとの世代交代が進み物語後半では姿を消している。
また、ヤキン・ドゥーエ戦役の開戦当時は最も多く生産されたMSでもあったために正規軍以外に流出している機体も少なくなく、外伝の『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』では、傭兵や宇宙海賊が操縦するジンも多数登場する。
ザフトがジンのプロトタイプとして開発した史上初の実用MS。別名、プロトタイプジン。(型式番号:YMF-01B)
C.E.65年にイタリア系コーディネイターであるジャン・カルロ・マニアーニ技師が秘密裏にロールアウトさせた、史上初のMS試作第1号「ザフト[8]」を改良し初の実用機としてC.E.67年に誕生したのがYMF-01Bである。名前に「プロト」と付いているが、これはZGMF-1017 ジンが就役した後に区別のため付けられたもので、当初は本機YMF-01Bを「ジン」と呼んでいた[9]。単に「練習用ジン」「GINN TRAINER」と紹介しているメディアもある。
本機はYナンバーの機種ながら相応の機数が量産され、ザフト初期の軍事行動[9]や、練習、訓練用に活躍した。ジンの頭部に装備されているトサカ状の多機能センサーアレイはまだ設置されておらず、モノアイレール中央に支柱が付いているのが特徴であり、全体的な形状も扁平かつシンプルなものになっている。
ヤキン・ドゥーエ戦役開戦時には既に実戦用のZGMF-1017が主力となっており、本機は専らパイロット養成用の練習機として運用された。また、民間に払い下げられた機体も多数存在し、多くが作業用重機として運用されている。これらの機体のOSはほとんどコーディネイター仕様のままだったが、複雑かつ素早い動きを必要とする戦闘以外であればナチュラルでも操縦が可能である。
「ザフトの機動兵器#ジンフェムウス」を参照
テンプレート:機動兵器『ガンダムSEED MSV』『スペシャルエディション 虚空の戦場』などに登場。次世代機就役までの繋ぎとしてジンに近代化改修を施した機体。宇宙での加速性能、航続距離を向上させるため、後にミーティアのスラスターのプロトタイプになったMMI-M729エンジンをメインスラスターとして搭載し、増設した各部のスラスターで旋回性能を高めている。また高機動化に合わせて加減速や旋回時に各関節部に発生するモーメントも増大しており、各部関節強度も一般型に比べ約30パーセント強化されている。
信頼性と生産性の確保を最優先とし、既に他の機体で性能実証済みの「既存の技術」だけで作られており、特に革新的な機能は持たないが、ノーマルのジンに近い操作性と共用パーツの多さによる整備性の高さから前線から強く支持され、ゲイツが配備された後もこの機体を希望するパイロットが少なくなかった。
加速・旋回性能では後発機である地球連合軍のダガー系を上回り、高機動MSの開発に遅れを取っていた地球連合軍も、テクノロジー解析のため傭兵に実機の鹵獲を依頼した程であった。
量産1号機に搭乗したパイロットはラウ・ル・クルーゼであり、そのエピソードは『SEED MSV戦記』に詳しい。ほかに、「ドクター」の異名を持つミハイル・コーストが愛機としている。
JDP2-MMX22 試製27mm機甲突撃銃MMI-M8A3重突撃機銃をベースに改良したハイマニューバの専用装備。威力を保ちつつ装弾数の増加を実現するため装薬を改良し、銃弾は小口径化されている。銃身下部に重斬刀を装着し、刺突用の銃剣として使用可能になっている。テンプレート:機動兵器『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。エンデュミオンクレーターの戦いで初投入されて以来、ジンハイマニューバ(以下"M型")はベテランパイロットからの好評と共に空間機動戦において高い戦績を残してきた。しかし、地球連合軍側MS出現以前の設計である事から、ブラッシュアップに止まらぬ刷新の余地もまた残されており、とりわけ地球連合軍MSがビーム兵装を大きなアドバンテージとしているのは看過出来ぬ事実であった。
新型スラスターを搭載し宇宙空間での機動力を強化したM型に対し、このM2型は既存のスラスター群の強化とバーニアの増設によってMSならではの機動性を重視している。加速性能や航続距離などでは先に開発されたM型に劣るが、限定空間内での運動性能に関してはこちらが勝る。更にその機体特性を活かすために装備類も近接戦闘に有利なものを持ち、近距離での対MS戦闘能力はM型を大きく上回る。また、小型ビーム兵器(ビームカービン)の運用を可能とするジェネレーターの搭載や、トサカ型アンテナの改装による通信機能の強化等の近代化改装も加えられており、全体的な性能も向上。これにより攻撃力においても連合側のダガータイプに遅れを取る事は無くなった。結果的に改修箇所の形状がノーマルジンに逆行したかのようになったが、あくまでもM型の直系機である[10]。
本機の実戦配備はM型の後であったため生産数は更に少なく、一部の特殊部隊や警備部隊に配備された程度に止まったとされる。だがM型同様通常のジンに近い操作性と高い信頼性を有し、やはりパイロット達からの評価は良好だったと言う。ユニウスセブンを落下させたテロリストや『DESTINY ASTRAY』でジェネシスαを乗っ取ろうとした脱走兵が使用するなど、古参兵が多いザフト脱走兵も使用していた。
ゲイツやザクウォーリアなどの次世代機と比較して本質的に旧式化している事は否めないが、その操作性と近接戦闘能力からパイロット次第ではこれらの機体を上回る戦闘能力を発揮する。特にユニウスセブンを落下させたテロリスト達が搭乗した機体は乗り手の差も相まってジュール隊のゲイツRを圧倒した。
MMI-M636K ビームカービン取り回しを重視したショートバレル型のビームライフル。標準サイズのビームライフルに比べ貫通力や射程距離の面では劣るが、近接戦闘に限定すればMS1機を貫くには充分な威力を持つ。銃尾にエネルギーパックらしきものが見られるため、機体ジェネレーターに依存せず稼働する可能性もある。MA-M92 斬機刀M2型の装備の中で最も特徴的な日本刀型の実体剣。グレイブヤードのロストテクノロジーが使われている。直剣タイプの従来の重斬刀に比べ斬撃に適しており、パイロットの技量によっては縦に並べた3機のジンを一刀両断すると言う事も可能。重斬刀同様、ビームサーベルと違いエネルギーを消費せず、稼働時間延長にも一役買っている。後に、この斬機刀は、プラント製のレアメタルで造られた事が明らかになっている。シールド左腕に装備されたシールド。近接戦闘での取り回しを重視し、やや小型に製作されている。ジンの肩と背中に二つのレドームを装備し、偵察、及び索敵能力を強化した機体。(型式番号:ZGMF-LRR704B)
ジンをベースにセンサー機器を増設し、索敵能力が大幅に向上しており、航続距離を延ばす改造も加えられている。単機での長距離航行も可能になっている。索敵、偵察の精度を上げるためにコックピットは複座型に改修されており、メインパイロットの他に情報収集要員としてサブパイロットが搭乗する構造になっている。
劇中ではラクス・クラインの捜索を命ぜられたユン・ロー隊の機体が登場。同機は命令に基づきユニウスセブン跡に赴いていたが、偶然居合わせたストライクに狙撃され、撃墜されている。
その後もC.E.73年に至るまで、宇宙用偵察用MSとして運用され、地球連合軍の核攻撃隊を発見など貢献している。またコロニー「メンデル」の常時監視用としても登場していた。
スナイパーライフル長距離狙撃用の実弾銃。機体に搭載された高精度センサーとの連動により更に高い命中精度を実現しているが威力は低く、基本的に非戦闘用MAであるミストラル(および運搬物資)に直撃させても破壊できない程度だったため、オペレーション・スピットブレイクが始まる第34話ではM8A3重突撃機銃に持ち替えている当該機が、その逆に第35話では本器で戦うノーマルジンも見られた。『SEED MSV』『SEED』『ASTRAY R』などに登場。偵察用に飛行機能を付与した実験機。カラーは黒・赤。(型式番号:ZGMF/TAR-X1)
重力下での飛行を可能にするためにエアロシェル・システムが導入されており、後のディンの原型になった。ミラージュコロイドの展開機能を持つが、粒子を定着させる磁場が弱いため、展開中は常に静止している必要がある。また、下部に大型パイルバンカーが装着された試作段階のビームライフルを装備するが、G兵器鹵獲以前のプラントの技術力では目眩まし程度の出力に過ぎなかった。極少数ながら可倒式レドーム装備型も存在するという。
アニメ本編では「PHASE-35 舞い降りる剣」にて計2機が続けざまで登場するも、どちらもなぜかボディ配色が黒・灰になっていた。
『SEED MSV』『SEED』『ASTRAY R』などに登場。砂漠戦用の改修型。(型式番号:TMF/S-3)
背部ウイングバインダー等、ジンに装備された空間戦闘用の各種装備は全て撤去され、新たに専用ガスタービン発動機と追加バッテリーを搭載している。砂埃の多い砂漠の悪条件下に対応すべく各部関節は徹底的な防塵処理が施され、各種カメラ・センサーも専用の物に換装されている。 更にソフトウェア面においても細かな調整が行われ、外見以上にベース機と異なる機体に生まれ変わっている。だが2足歩行による機動性の限度は改善されておらず、砲戦用のザウート同様、主にバクゥの後方支援や兵站などを主任務としている。
一部の機体が装備するMMI-XM17 試製37.5ミリ極超高初速ライフルは、精密射撃を容易にするフォールディングストックやスパイラルマガジンが採用されており、MMI-M8A3の後継銃候補の一つであったが、本格採用には至らなかった。ホビージャパンで立体化された際には雑誌オリジナルの武装として実体刃の手斧・重断斧が作られて、後に漫画版『ASTRAY』や一部ゲーム作品でもジンオーカーの武器として採用されている。
名称は Ginn Operation Commando Hard Environment Reinforced Type を略したもので、黄土色を意味するOcherも兼ねている。
『SEED MSV』『SEED』に登場。水圏適合索敵哨戒型として水中環境でも運用可能に改装した機体。(型式番号:UWMF/S-1)
グーンの開発の基になったジンフェムウスのデータ転用で開発された。戦闘力はそれほど高くなく、浅度水深部の破壊・哨戒活動に限られる。強化型探哨灯と大型センサーが一体化した頭部とハイドロジェット推進器と照明灯を増設が大きな変更点で、MMI-TT04 405ミリ マーク2多目的魚雷4連装ランチャーなどを装備する。また、極少数ではあるがフォノンメーザー砲装備機も存在するという。
名称は Ginn Water Adapted Search & Patrol Type を略したもの。
『SEED DESTINY』の時代におけるジンワスプの改良型。基本構造は同じだが、水中用探査装置であるロレンツィーニ・センサーを最新型に換装しているので水中での航行力、探査能力が向上している。「PHASE-43 反撃の声」などに登場。
『SEED MSV』『SEED DESTINY』などに登場。式典用の装飾を施した儀仗兵仕様。
左肩部と左翼メインスラスターにパーツを追加し、全体に樹脂パーツ製の金のエングレーブを模した塗装や、装飾が施されている。これらの意匠は、民族として固有の歴史文化を未だ持たないコーディネイターが、色彩心理学等を元にコンピュータシミュレーションでデザインしたものである。携行する式典用76ミリ重突撃機銃(ボルトアクション式単発ライフル)の銃底素材には、バイオテクノロジーにより短期間で巨木にまで促成栽培された本物の樫材を使用。スリングベルトにも天然の革が用いられているが、こちらは皮膚組織を培養したもので巨大な牛などから採られているわけではない。装填されるのは空包が基本だが、機関部はM8A3重突撃機銃と同一なので実弾運用も可能。なお、後述の調印式典を本機で襲撃したザフト兵は、特製の弾丸を使用していた。
指揮官機のみの装備として、儀礼刀のデザインをした式典用のダミーサーベルが存在する。実戦用ではなく素材も発泡金属製ではあるが、MS用の竹光といった程度の代物でそれなりの強度はある。
おもに、血のバレンタインの追悼式典、ユニウス条約の調印式典、ミネルバの進水式などで配備されていた。
『DESTINY ASTRAY』などに登場。(型式番号:ZGMF-1017AS)
火力、推力、防御力等が強化されているが、これらは全てアサルトシュラウドによるもので、素体は基本的に通常のジンと変わらない。 胸部、肩部、腕部、腰部前面、脚部、足先、背部メインスラスターに装着するパーツの内、肩にはガトリング砲、腕にはグレネードランチャー、脚にはミサイルポッドが備えられており、脚、足先、背部等のパーツにはスラスターが備えられている。また、これらのパーツはコクピットからの操作により簡単にパージ可能で、不要時や被弾時には脱ぎ捨てる事も出来る。アサルトシュラウドはジン用の他にシグー用のもの(ガンダムSEED MSV 開発系譜図参照)や、地球連合軍から奪取したデュエル用のものが製作されたが、ザフトの設計思想が追加装備による性能拡張から新型機の投入へとシフトしたため、生産数は極少数に止まった。作中に登場したのはカイト・マディガン所有機のみで、正規軍所属のジンアサルトは一度も登場していない。
『SEED ASTRAY』『SEED』(第4期エンディング)などに登場。ザフトのクルーゼ隊に所属するミゲル・アイマンが搭乗するカスタムジン。
外見上の違いはオレンジ色のカラーリング程度だが、精度の高いパーツを選出して製造されており、一般機と比較して約20パーセントのスペック向上を達成している。その分、パーツの消耗率も高く、信頼性の低下や整備性の悪化等の弊害も存在した。補給基地の防衛任務において叢雲劾の搭乗するガイズジンと交戦した際に右腕を損傷している。その後の機体の処遇は不明だが、このためにへリオポリスへの侵攻時は通常使用のジンに搭乗となった。
関連ゲーム『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』ではパーソナルマーク入りのシールドを装備している。また、『スーパーロボット大戦W』では最初から最後までミゲルの乗機はこの機体に統一され、ゲスト参戦ながら1ステージだけ自軍機として使用でき、装備に特火重粒子砲が追加されている。
なお、本機が正式にメディア発表される前に同パイロットの声優を担当した西川貴教氏が考案した「ジン テスト機カラー」という同色のプラモが応募者全員でプレゼントされたことがあった。
『SEED ASTRAY』に登場する傭兵部隊サーペントテールのイライジャ・キールが搭乗するジンのカスタム機。
機体のカラーリングが青色に塗装され、頭部のトサカがバスターソードに変更されている以外、ノーマルのジンと性能差は無い。バスターソードを使用する際は頭部が180度回転する。L4にあるスペースコロニー・リティリアの宙域で、脱走兵となったヴェイアの搭乗するヴェイア専用ジンとの交戦において中破した。後に搭乗者を失ったヴェイア専用ジンのパーツを使用してイライジャ専用ジン改に改修された。ヴェイア専用ジンは赤く塗装されており、イライジャ専用ジン改も部分部分が赤くなっている。また、ヴェイア機はカスタム機であり、そのパーツを改修に使ったイライジャ機も若干だが、性能がアップされている。
『DESTINY ASTRAY』ではカイト・マディガンの攻撃から叢雲劾を救うためにカイトの攻撃の矢面に立ってしまい、修復不可能な程に大破してしまう。その後、イライジャはカイトからジンを壊したお詫びとしてザクファントムを譲り受け、それ以降、搭乗機としている。
ザフトの英雄グゥド・ヴェイア専用にカスタマイズされた機体。両肩に左右非対称の装甲が追加され、基本性能もジンとしては極限まで高められており、ジン系列で考えられる限り最高クラスである。イライジャの専用ジンとの死闘の末イライジャの捨て身の攻撃で大破、その後ガイに止めを刺された。破壊された機体のパーツの一部は同じく損傷したイライジャ機に移植された。
本来の設定では機体色以外にノーマル機との外見上の差異は無かったが、小説の挿絵を担当する緒方剛志が描いた絵が前述のような外見であり、『ASTRAY B』において挿絵を参考に模型化したことから、設定変更された(文章も単行本化の際に修正)。
なお全身が赤いため、シャア専用機を意識した千葉智宏がサンライズに色の使用許可を交渉している。結果は許可が下りたために全身赤い色となった。
傭兵部隊サーペントテールのリーダー叢雲劾が、ザフトの補給基地の破壊任務を行った際に使用したジンの改造機。
ブルーフレームを入手する以前の劾は専用機を持たず、任務ごとに必要に応じて機体を調達しており、この機体もまた依頼人に調達させた使い捨ての物である。母艦を危険に晒さず単独で任務を行うために、スラスターや、機体の全長ほどもある燃料満載のプロペラントタンクを追加しており、装甲に意図的に穴を穿ち軽量化する等、機動力、航続距離を重視した改造が加えられている反面、防御力は著しく低い。
M68キャットゥス無反動砲、アーマーシュナイダー、発光弾などを装備するが、これらは対MS戦の格闘用ではなく、あくまでも基地攻撃ないし離脱用に使われるもの。
ちなみに、外伝小説「SEED ASTRAY 第2巻 『MISSION 08 本物の傭兵』」には、基本的な外見は同一ながら、アーマーシュナイダーのみを装備し、胸部中央のサーペントテール・マークや、軽量化で空けられた穴の形状などに差異が見られる別タイプのガイズジンが登場している。
『スーパーロボット大戦W』では劾の初登場機体であり、彼が自軍参加する際に一緒に入手することが出来る。ちなみに入手を示す会話や説明文は一切無いために手に入れたことに気付かないプレイヤーが続出した。
廃コロニー「グレイブヤード」に住む技術者集団の末裔、蘊・奥(ウン・ノウ)老人が侵入者を撃退する際に使用する機体。
世界樹攻防戦の時に廃棄されたジンを修理した物で、パーツ不足から損傷した肩アーマーやスラスターカバーなどに応急補修が施されている。蘊・奥自身は凄腕の剣客でもあり、武装もそれに合わせてガーベラストレート(菊一文字)、タイガーピアス(虎徹)の大小2振りのMS用日本刀を装備している。ナチュラルの彼はコーディネイター用MSであるジンの操縦はほとんど出来ず、刀を振り下ろすなど単純動作のみで戦っていた。しかしながら、その技量をもって新型機のゲイツ部隊を圧倒した。
『SEED ASTRAY』に登場する、ジンを作業用MSに改造した機体。
背部スラスターは推力よりも小回りに重点を置いたものに換装され、メインカメラの有視界が多少広げられている。他にもセンサー、両肩、腰部前面、左腕マニピュレーターなど、機体各所に大規模作業に適した改良が加えられている。尚、この機体はジャンク屋組合がジャンクパーツから組み上げたジンを改造したものであり、プラントで正規に量産されている機体ではない。
作業の他にジャンク屋組合の宇宙ステーションの警備などに使用されているが、ジャンク屋組合は自衛目的以外での戦闘行為を許されておらず、戦闘を行う事はほとんど無い。やむを得ず戦う場合は、重突撃機銃や手持ち用に改造したメビウスのリニアガンなどを使用する。
『ASTRAY R』に登場するエリサ・アサーニャの専用カスタムジン。カラーは赤茶色で水色のラインが入る。ジンの原型を残すのは頭部のみで、脚部をスラスター化させ強力な推進力を生かした高い機動性による一撃離脱戦法に特化させている。武装はMMI-M8A3 76mm重突撃機銃のほか、オリジナルとして "El amor y poesia" の文字が彫られたジャベリンを持ち、"pasiôn" と彫られたフィンガーガード&セレーション(鋸刃)付きのナイフをシース(鞘)に納めて腰部背面にマウントしている[11]。
『ASTRAY R』に登場するオタークの専用カスタムジン。カラーはカーキ(砂色)。エリサ機と同じくジンの面影は頭部のみで、MSというよりただの重機を連想させる鈍重な外見であり、バッテリーの電力消費効率も悪い。武装はオリジナルのハンドガン[11]と多数装備する大型ミサイルなどで、火力が高く援護射撃に特化させている。
『ASTRAY R』第3巻に収録されている番外エピソードに登場する宇宙海賊のアンスタン専用カスタムジン。カラーは青。専用の角飾りと胸部にスパイク状の突起を配すなど威圧感のある装飾を施し、左腕がクロー付きアンカーになっている。また、腰部背面にはオリジナルの特殊警棒、フォールディングナイフ、揉錐(もみきり)などをVの字型にマウントし、両脚部外側には4連装の小型ミサイル発射筒をM68パルデュスのように装着している[11]。
地球連合軍が開戦初期に鹵獲したジンを修復したもので、GAT-Xシリーズ完成前に実戦に投入された地球連合軍初の戦闘用MS。『SEED MSV』ではジャン・キャリーが最初に使用したMSである。
地球連合軍にとってMSは全く未知の兵器であり、しかもその時点ではレナ・イメリアなど極一部の例外を除きナチュラルでは扱うことが出来ず、運用構想すら構築出来ない状態であった。そこでジャンなどの連合軍に所属している数少ないコーディネイターにこの機体を与え、実戦に投入させる事で生きた戦闘データを短期間に収集する意図があった。
ジャンのジンもそうした機体の1機であり、機体そのものは通常のジンと変わらないが、識別とパイロットがコーディネイターである事による監視を兼ね、白色に塗装されている。ジャンはロングダガーに乗り換えるまでこの機体に搭乗し、ザフトのMSを多数撃破し多大な戦果を挙げ、「煌めく凶星“J”」の異名を付けられた。
『DESTINY ASTRAY』に登場するカイト・マディガンの専用ジン。
左胸部を中心点とする白十字ペイントが特徴で、これはカイトがかつて所属していたコーディネイターの傭兵を育て派遣する組織「サーカス」において、そこを狙って撃たれる"標的"であるという事に由来する。性能はノーマル機とほぼ同一。
複合武器広くマディガン専用機で装備される複合武器。ビーム、実体弾の両方を撃ち分けられるハンドガンユニットに銃剣として対ビームコーティングが施されたアーマーシュナイダーが付いており、射撃、格闘戦、そして対ビームシールド貫通武装として多岐の用途に対応。装弾数6発で、実体弾だけでなくビームのパワー供給にも同形のカートリッジが使用される。中折れ式リボルバーの様なメカニズムを持ち、ビームと実体弾はフレームの上下それぞれに1つずつ、合計2つの銃口があり、切り替える際にフレーム自体が回転し上に来る方が発射される様式を取る模様。MS用の銃器としては大変珍しいものである。使用する機体によっては専用のホルスターを装備し、これにはリボルバー様式のクイックローダーに収まった形で予備の弾も収納できる。『STARGAZER』に登場。「インサージェント」は、「反乱者、暴徒」の意。
ユニウスセブン落下テロ事件事件発生後、水没した南アメリカ合衆国旧ブラジル地区フォルタレザ市街に現れた機体で、左胸にマーキングされた「K」の文字が特徴。また、右側頭部、左肩、及び腰アーマー前面に夜間用の投光器を設置しているが、それ以外は通常のジンと変わりは無い。
ザフト正規軍仕様の各種火器にものを言わせ都市を蹂躙しナチュラルの市民を大量無差別虐殺するという暴挙を行ったが、エドモンド・デュクロ駆るリニアガンタンクやヘリからの焼夷弾といった猛反撃で沈黙。パイロットは3名の幼い少年少女達と判明したが、蒸し焼き状態のコクピット内で全員すでに死亡していた。
テンプレート:ネタバレ終了
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執筆の途中です | この項目「ジン (ガンダムシリーズ)」は、ガンダムシリーズに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています(P:アニメ/PJガンダムシリーズ)。 |
th:จินน์zh:ZGMF-1017 GINN
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陸戦型ザクII(りくせんがたザクツー)は、ガンダムシリーズのうち、宇宙世紀を舞台とするアニメなどに登場する架空の兵器。ジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツ (MS)。地上用とも呼ばれるほか、型式番号...
陸戦型ガンダム(りくせんがたガンダム)は、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する架空の兵器。地球連邦軍の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」の機種の1つ。本項目では、セガサターン用ゲー...
テンプレート:Infobox Single「阿修羅姫」(あしゅらひめ)は、ALI PROJECTの14作目のシングル。2005年6月8日にMellowHeadから発売された。概要[]表題曲「阿修羅姫」...