「靴底に凝っているのは、西の旧王家に連なる高貴な方々くらいなものですから。
細革と成牛の堅牢な革のお陰で、靴底は雨水も沁み込まない」
「ほかにも、高価な馬の尻革を靴に使うのはイグニシア王室領あたりの貴族でしょ。
柔らかな子牛の革を使って上品な靴を作るのはハーファンの貴族。
靴の裏側に羊毛を張り込んでるのは旧ルーカンラント全域さ」(運河の都4
磁器の製法を再現する試みは何度も行われているらしい。
少し前にも、イグニシアのとある貴族が、見込みのある錬金術師を監禁して白磁の制作まで漕ぎ着けたという。
しかし、完成した磁器どころか、制作者の錬金術師の姿すらも見た者はいない。
眉唾な噂話である。(運河の都5
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