イクテュエス大陸
- 本作品の主要な舞台となる土地。南方にイグニシア、北方にルーカンラント、東方にハーファン、西方にアウレリア、の四つによって構成された連合王国によって主な領域が占められている。
- 東の湖を源流とし、リーンデースを経由して北と西の境界を西に向かって流れながら西北に注ぐ、ヴァルナリス河。東と西の境目にある湖を源流として、リーンデースを経由して南西に向かって蛇行しながら南の領海に流れ込む、アルレスカ河。どちらも高低差が少なく、大型船舶で内陸部まで入り込むことができる。また、それぞれ二十以上に分かれた支流は大陸の大部分をカバーし、連合王国における流通の大動脈を形成している。(運河の都3)
北のルーカンラント
(イメージシンボルは氷・雪・狼)
ヒロインが七歳の時に公爵家の一人が発狂し、一族を惨殺するという痛ましい事件が起こった。
現在、ルーカンラント公爵は不在。南から派遣された執政官が管理している。
イクテュエス大陸で最も古き民が、異民族の侵入によって北に追われ、現在の場所に建国された。
古の神ホレを信仰している。イグニシア祭式の呼び名は聖人ホラティウス。
治癒の魔法に長けており、医術師や屈強な剣士を輩出している。
クロード・ルーカンラントの断片1
連合王国北方に位置するルーカンラント。
我らが祖国は、古代においては二人の王が世襲により並立する国だった。
金毛の狼を象徴とする王と、銀毛の狼を象徴とする王のうち、現在は銀毛の血筋だけが残っている。
なぜ今その王家の一つが途絶えているのか。
それは、その金毛の狼王が血啜りの狂王により完全に滅ぼされたせいだ。
ルーカンラントにとって国辱の象徴である怪物金狼王子は、金毛の王の血族の最後の一人だ。
風の噂で聞いた話に、そいつの死体がここリーンデースに隠されているという奴がある。
金狼王子、北部、北東部、西北部の三種類の伝説がある
曰く、北部の話と北東部の話が最も古い。
それらは歴史的事件をルーカンラントとハーファンのそれぞれの立場で語ったものだ。
二者を比較すると、真実に近い情報が得られる。
西北部のものはトゥール家からトゥルム家が分化する前後に持ち込まれたバリエーションだ。
説話集を売り込むために、民衆の好む恋愛譚風の味付けがされている。
真実からは遠いが、年代ごとの変遷が最も大きいので文化研究の題材には最適だ、
→ルーカンラントのあれこれ
西のアウレリア
(イメージシンボルは黄金・星・海)
主人公の国。不毛の土地とされていたが、高度な航海技術と錬金技術をもつ一族の来航により開けた新しい国。
莫大な埋蔵量を誇る各種貴金属・稀少金属の鉱脈を持つ。
異邦の神ブレンの信仰が根強い。イグニシア祭式の呼び名は聖人ブレンタン。
手先が器用で技術者や錬金術師が多い。
東のハーファン
(イメージシンボルは森林・月)
ルーカンラントの次にイクテュエス大陸に二番目訪れた民族が建てた国。国家としての成立は、
四名家の中では最も古い。大陸の大半に魔法による防護のための建築物を数多く建造している。
農耕・牧畜が盛んな豊かな土地だが、領地の大半が未だに原始的な暗い森林に覆われている。
封印、結界などを重用する一族で、独特の魔法体系を持った魔法使いを多く輩出している。
現在は唯一神を信仰しているが、本来は名を持たない太陽神を主神とする多神教。
古い神や精霊は、イグニシア祭式に天使などの形で取り込まれている。
北には敵対的友好国のルーカンラント。
南からはギガンティアの貴族階級の移民。
そして、霊脈利権の関係上、あまり自らの土地から動かないハーファン古来の民。
おそらく、これらが排外的な気風の土壌になっているんだろうなあ。
→ハーファンのあれこれ
南のイグニシア
(イメージシンボルは竜・太陽・炎)
南方のカルキノス大陸で興った、侵略王の打ち立てた王国。古い大帝国の属州を前身とする。
竜や魔獣の産地でもあるカルキノス大陸にも飛び地的な領土がある。
精神感応能力を持つ者が多く、魔獣使いや竜騎士を輩出する。
また、遠浅の海の豊かな恵みによる漁業や南方式の牧畜を主な産業とする。
信仰としては唯一神を信じており、征服した他国にもその教えを広めている。
積極的に他国に教会を建て、現地の宗教との混交・習合などを進めている。
連合王国はイグニシアを中核として形成されている。
→イグニシアのあれこれ
魔法学園都市リーンデース
(イメージシンボルは朱鷺)
王家の子弟や有力な貴族・諸名家の子弟が通うこととなる学園。
原作ゲームの舞台。怪奇事件や恋愛イベントは主にここで発生する。
カルキノス大陸
イクテュエス大陸の南方にある大陸。北西部の半島のみ連合王国の統治下にある。他の地域はほぼギガンティアが支配している。奴隷制度が蔓延り、内戦が頻発する暗黒の大陸。
古代キャスケティア
(イメージシンボルは棺・十字架)
狂王カインにより王族及び貴族・名家がすべて吸血鬼化された狂気の国。
アウレリアが来航する前に、イクテュエス全土を支配下に置き圧政を敷いた。
ルーカンラントが属州イグニシアに寝返ったことにより滅びる。
→キャスケティアのあれこれ
巨人使役国家ギガンティア
(イメージシンボルは白薔薇・釘)
カルキノス大陸にある敵国。
主家が何度か変わっており、現在の王家はイニエスタ・ガティネ家(または単にガティネ家)
奴隷階級の人間を改造して巨人化し、兵器として利用している。
→ギガンティアのあれこれ
ギガンティアの呪術師は、人間に金属製の呪具を打ち込んで〈加工〉し、隷属させる。
呪術によって人の魂を縛り、精神的にも肉体的にも尊厳を奪うのだ。
肉体に呪いの釘を打ち込まれた人間は、主人のどんな命令にも逆らえなくなる。
自死せよという命令すら躊躇なく実行するほどに。
ギガンティアの繁栄は、いくらでも使い潰せる忠実な奴隷たちによって築かれているのである。(空の玉座4)
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