用語

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 読み方は作中のルビに準ずる。

*は、瀬尾先生活動報告より


★ アアル仮設_ああるかせつ  

異端故に禁書として指定されている。(葦生い茂る冥府)

「アアル仮説第二稿は未熟な学徒の書いた論文の草稿だ。論理の飛躍も多く、説明不足で、引用元の一次資料の情報にも欠けがある。」未熟な学徒とはオスヴァルト。(葦生い茂る冥府)

★ イグニシア祭式の祭壇_いぐにしあさいしきのさいだん

近隣の唯一神の信者から信仰心に由来する魔力を集めている。集められた魔力は天使に変質した幻獣達専用の力に変換され分配される。<運河の都2>

★ 異端審問官_いたんしんもんかん 

強力な吸血鬼と接触のあった人間は、異端審問官による審問が行われるらしい。本物の生存者なのか、生存者に化けた吸血鬼なのかを判断するのが目的なのだそう。しかし、それは審問という名目での軟禁・拷問なのだという。灰色だとしても黒として認定されるような、なかなか厳しいものらしい。(首無し王子の霊安室9)

★ 異能_いのう 

生物の内部に取り込まれた魔力と、生まれつき備わっている生体回路によって発露する神秘の能力。竜騎士の国イグニシアの感応と剣士の国ルーカンラントの治癒とそれに伴う生体強化がある。その強弱を決定づけるのは内部魔力の量や生体回路の出来の良し悪しで、血筋によって大きな影響を受けやすい。(運河の都7)

★ ウトファル修道騎士団_うとふぁるしゅうどうきしだん 

連合王国中に支部を七百ほどもつ巨大な騎士団。ウトファルは北部総督の指揮下にある。(秋の魔法学園1)

★ 奇跡の部屋_ヴンダーカンマー  

錬金術師の用意したアイテムの類の集めた貯蔵庫を、奇跡の部屋ヴンダーカンマーと言う。(書籍版1)

奇跡の部屋ヴンダーカンマーは錬金術師の工房ワークショップであり、世界の隅々から蒐集した魔法的物質の博物陳列室でもある。(春の宮殿5)

 

★ 外部魔力_がいぶまりょく 

外界に漂う無限の力。内部魔力に変換しないと生体回路で使えない。(運河の都7)

★〈奇譚蒐集者の会〉_きたんしゅうしゅうしゃのかい  

 

★ 吸血鬼_きゅうけつき  

捕食した人間の血肉と魂を自らの中に保持している。これらの血肉と魂を再生することで、吸血鬼は他者の姿や人格を着る・・ことができる。また、より上位の力を得た者は、独立した眷属としてそれらの人間を再生する。潜伏した吸血鬼を確実に識別する方法は、未だ確立していない。(葦生い茂る冥府)

★ 暁光王_ぎょうこうおう  

ハーファンの古の王。イクテュエスの全ての霊脈の重要拠点に魔法塔を建てた男。万霊節でのクラウスの仮装。

★ 王の学徒_きんぐず・すからー  

奨学生のこと。全学年合わせて百五十人くらいいる。中央寮に住み、朱鷺を象った徽章をつける。(雪銀の剣士3)

★ 転移門_ゲート  

転送門は各地の重要建造物の地下にあり、空間を魔法的に繋いでワープ機能を提供している。利用には各地の領主によって管理されている一度きりの鍵ワンタイムキーを利用する。(書籍版1)

転移門とは空間転移魔法であり、霊脈経由で場所と場所を繋ぐ魔法的施設。過去の戦争で西部の霊脈と転移門が破壊されたあと〈来航者の一族〉が修復したため、アウレリア公爵家が西部の転移門の権利を独占している。(書籍版1)

アーチ状の石でそれぞれ移動先の土地を表す意匠が施されている。すべての転送門ゲートには淡く光りながら回転する魔法陣が浮かび、一度きりの鍵ワンタイムキーがなければ開けないよう、魔法で厳重な封印が施されている。(春の宮殿6)

〈来航者の遺跡〉への転移門の魔法陣はアウレリア公爵のかけた偽装(幻影)で物理的な鍵が掛かっていた。〈来航者の遺跡〉への転移門は群を抜いて古く、ワンタイムキーは最新の魔法のため古すぎる転移門に対しては設置できなかったのではないかとエーリカは推測した。霊視の魔眼一つ使うのにも莫大なお金がかかるアウレリアの人間には有効な偽装だったが、優秀な魔法使いであるクラウスにはまったく意味がなかった。

★ 月光鉱_げっこうこう  

ハーファン領特有の鉱物。月の出とともに淡く輝き始め、月の入りとともにその輝きを失う。雲が月を陰らせる時、月光鉱の光もまた同様に陰る。そんな不思議な石。(来航者の遺跡2)

★ 月光没食子もっしょくしインク_げっこうもっしょくしいんく 

古来よりハーファンの魔法使いは月光鉱の性質を利用し、月に呼応して輝く特殊な没食子もっしょくしインクを作っていた。(来航者の遺跡2)

★ 決闘裁判_けっとうさいばん  

戦って勝つことによって身の潔白を示すというもめ事の解決法だ。元々はルーカンラントの風習なのだが、リーンデースにもその伝統が残っているのだという。(決闘裁判1)

★ 降臨祭_こうりんさい

聖天使降臨祭。イグニシアの初夏のお祭り。イグニシア始祖王にまつわる言い伝えと、ハーファン、ルーカンラントのそれぞれで独自に行われていた初夏の祭が融合して出来たものらしい。(伝令の島2)

★ 監督生_ごーるどかふす  

上級学年シニアの成績上七位以内の生徒の中から学園長の指名によって選ばれる特別な生徒。生徒の規律を正し、学校行事で特別な役割を担い、ときには生徒に罰則を与える権利を持つ。監督生の制服の袖には金糸で獅子の紋章と「気高さは行いをもって示すべし」という創立者の言葉が刺繍されている。(入学式1)

★ ゴーレム_ごーれむ 

文字と祝福と熱で動く錬金術師の人形。人工精霊を組み込んだゴーレムの製造は数百年も前から禁止されている。(書籍版1書き下ろし)

★ ゴーレム記述文字_ごーれむきじゅつもじ 

現存するゴーレム記述文字は、七十二文字のセットが基本になっている。その七十二文字には系統が七つあり、それぞれに文法が七つある。つまり四十九種類もの記述方法があり、用途に合わせて細分化されている。(書籍版書き下ろし)

 

 

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★ 酸化コバルト_さんかこばると 

イグニシア大陸ではかなり希少な金属。同じ重さの銀の二十倍の価値がある。(伝令の島11)青いステンドグラスに必要な高価な顔料の正体。(進水式3)

★ 瞑想者 _しーあーじ 

竜の意識に融和しきることができる精神融和の秘術を使う特殊な竜使い。(坩堝通り2)

★ 屍鬼_しき 

屍体を奴隷化する南方由来の呪術。能動的な思考能力を持つ戦闘用不死奴隷。屍者が忠実な召使いだとするならば、屍鬼はいずれも忠実な戦士となる。ただし、継続的な使役を目的とした屍者と違い、屍鬼は使い捨てが前提となる。(葦生い茂る冥府)

★ 磁器_じき 

作る技術が現在では失われているこの世界の磁器は、使用することはもちろん、飾ることすら躊躇われるほど高価。現存している全ての磁器は、かつて大帝国が存在した頃のもの。交流は完全に途絶えているため、新たな磁器を入手するすべはない。それどころか、磁器を作る技術がまだ東の大陸に存在しているかどうかさえ定かではない。(運河の都5)

★ 屍者_ししゃ  

屍体を奴隷化する南方由来の呪術。呪術奴隷として使える不死者アンデッドを作る。基礎になっているのは、カルキノス北東部で古来より行われてきた仮死施術の一種。それが後にロムレスの呪術と交わることで、人の生と死の境界を踏み越える禁呪となった。

〈屍者の島〉の由来となっている。(葦生い茂る冥府)

★〈屍者の島〉_ししゃのしま 

〈伝令の島〉の古い名。〈伝令の島〉は屍者貿易の中継地として栄えた場所。(葦生い茂る冥府)

★ 呪釘/聖釘_じゅてい/せいてい 

釘頭にはガティネ家の白薔薇の紋章が刻まれ、全体に南方の呪術刻印が施されている釘。人に埋め込めば隷属を強い、あるいは肉体を巨人へと変じさせる。他の生物に埋め込めば、完全な制御と引き換えに、想像を絶する苦痛を味わわせる。ギガンティアの作り出した最悪最低の拷問具。これを聖釘せいていと言うのはギガンティアのみで連合王国の人間は呪釘じゅていと呼ぶ。(空の玉座4)

★ 条件分岐_じょうけんぶんき 

転移魔法陣の仕組みの一つ。正規の手順を踏まなければ、別の場所に転移してしまう。(偽りの銀鉱脈1)

★ 深淵殺し_しんえんごろし 

深淵の大蛇サーペントと呼ばれる超巨大海獣を討伐したエーリカに付けられた二つ名(奇譚「死の少女」)

★ 人工精霊_じんこうせいれい 

精霊を模倣して魔法使いが作った精霊で、疑似的な思考や記憶を可能にする技術。(書籍版1書き下ろし)

★ 〈審判の間〉_しんぱんのま 

魔力審判を行う場所。五十メートル四方くらいの石造りの部屋で吹き抜けの二階建て構造。対象の素養をほぼそのまま映し出す仕組みになっている。在学中に何度も使えるらしい。(入学式2)

★ 精錬物_すめると 

鉱石から金属を分離する時に出るカス(偽りの銀鉱脈3)ニーベルハイムの廃鉱で樽詰めされてたのは酸化コバルトだった(進水式3)

★ 生体回路_せいたいかいろ 

生まれつき備わっているもの。内部魔力と共に異能の力の発露に影響する。(運河の都7)

★ 雪銀鉱_せつぎんこう 

ルーカンラントが精錬技術を独占している鉱物。雪銀鉱は接触した魔法や呪文を破壊する。かつて北の剣士が東の魔法使いと争っていた頃には、雪銀鉱製の剣が猛威を揮ったという。(雪銀の剣士2)

★ 造船所_ぞうせんじょ 

ノットリードの都市に設けられた造船所エリアでは、商船や漁船のみならず軍用の艦艇も造られている。(運河の都3)

★ 呪術銘板_そーさりーたぐ 

商取引などの契約の際に使われる魔法の一種。契約情報を物品や場所に記録するのが目的。基本的に呪術銘板単体ではなく、対応する書類と組み合わせて使われる。(坩堝通り7)

★ 阻害値_そがいち 

生まれ持つ外部魔力を阻害する力を数値化した値。虹の革紐などで測れる。(運河の都6)

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★ 庭園_ていえん    

巨木信仰を持つハーファンは自然式庭園が多く整形庭園は少ない。反対に成形された人工的な美しさを好むアウレリアは整形庭園が多い。(書籍版1)

★ 生徒会_でゅなめいす 

生徒会デュナメイスは学内の自治を目的とした組織で、既存会員の指名によって全生徒から選ばれる。生徒会には多くの職務と責任が課せられる代わりに、いくつかの特権も得る。(入学式1)

★ 天使の骨_てんしのほね 

ノットリードの素材屋で小耳に挟んだ会話。店員とマニアックそうな客が「天使の骨」について熱心に語り合っていた。(運河の都9)

★ 天使の標本_てんしのひょうほん 

幻獣博物館で漏れ聞こえた会話で、六年前の噂話がただの出鱈目な与太話でないことが分かった。(学園生活7)

★ 伝令の島_でんれいのしま

大陸南部のイグニシア王室領にある島。天使ペスティレンスが封じられている島である。イグニシアの征服以前は〈屍者の島〉と呼ばれていた島であった。(活動報告より)

★ トゥルム家_とぅるむけ 

ハーファン出身の石工にして魔法使い。ノットリードの造船や水運に心惹かれ、何代か前に移住した。空間魔法で内部を拡張した商船を開発し資金を得た後、交易商への海上保険で大儲けした。おおよそ二十年ほど前、トゥルム一族の先代当主は副伯位を買い貴族になった。複数の商会による巨大ネットワークと数多くの船を統治している。(運河の都3)



 

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★ 内部魔力_ないぶまりょく 

生物の内部に取り込まれた魔力。人間が実行可能な超自然的な力は通常は内部魔力を使って発露する。(運河の都7)

 

★ 氷銀鉱_ひょうぎんこう  

雪銀鉱より重く、硬く、そして氷のように透き通った金属。天才的な錬金術師だった三百年前のアウレリアの王子が、雪銀鉱を超える力を持つ金属の錬成方法を見つけ出したが、錬成方法を秘匿したまま殺された。(亡霊は彷徨う4)

★ 磁器像_フィギュリン  

降臨祭にイグニシア王城の広間に飾られた、ニーベルハイム家とトゥルム家の連名による献上品。モデルは苛烈王ジャン(国王アンリ似)と侵略王ギヨーム(オーギュスト似)だが、磁器制作者の誰もが、ギヨームの肖像画を見て少女だと思い込んでしまったため、オーギュストに瓜二つの女の子としてデザインされてしまった。婚約や結婚などで余裕が無かったギルベルトは、エーリカが送ったモデルの絵がオーギュストに酷似していることに気がつけなかった。

★ 分岐認証鍵_ぶんきにんしょうかぎ  

条件分岐が仕込まれた転移魔法陣を正しく通るために必要な、認証呪文を組み込んだ鍵。(偽りの銀鉱脈1)

★ 星水晶_ほしすいしょう  

アウレリア特産の鉱物、またの名を〈航海者の星〉。微弱な魔力に感応して暗くなればなるほど発光する、特殊な鉱物の結晶。小指の爪の先くらいの星水晶の欠片をガラス管に放り込んでランプとして使うと、蝋燭と同等の明るさを保つ。(春の宮殿1)

★ 星水晶の首飾り_ほしすいしょうのくびかざり  

エーリカの死亡フラグアイテム。うっすらとした青い光を内に秘めた石のついた首飾り。ゲーム「リベル・モンストロルム」でクラウスとアンの二人が〈来航者の遺跡〉へ忍び込む事になる原因。勇気の出るお呪いがかけてあるとエドアルトは言ったが…(春の宮殿1)

 

★ 魔弾のエーリク_まだんのえーりく 

苛烈王ジャンの時代のアウレリア王。絢爛にして玲瓏なる美貌、残酷で傲慢で容赦なき王。(運河の都8)

★ 魔法の鏡_まほうのかがみ 

ハーファン由来の魔法の鏡。旧迎賓館の最上階にある、〈奇譚蒐集者の会〉のために作られた一室にある。対になった鏡が無限回廊の中に仕掛けられた。本来は百年越しで子孫に情報を伝える魔法道具。そのため、因果で結ばれた相手(血縁関係のある人間)が、映りやすいらしい。しかし過去から未来との接続はとても難しいらしい。(奇譚蒐集者の会1・2)

★ 魔力審判_まりょくしんぱん 

入学式の後に行われる、魔力の質やら保持量やらを確かめるイベント。結果によっては履修できない授業もあるので、審判後に教科書が渡されるようになっている。

★ 魔力変換_まりょくへんかん 

外部魔力を内部魔力に変換する魔法使いの技術。これによって、人体から自然に生成される内部魔力とは異なり、多種多様な魔法を構築可能な万能の内部魔力が得られる。(学園生活1)

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〈予見の井戸〉_よけんのいど 

未来視や過去視などの適性がある希少な魔法使いのための訓練用設備

 

 

★ 来航者の遺跡_らいこうしゃのいせき

アウレリア西部の海岸線にある古代遺跡。本当は巨獣ザラタンの死体である。(活動報告より)

★ 来航者の一族_らいこうしゃのいちぞく

アウレリアの礎となった一族。西方の海からきた亡国の民。西方の大洋を渡ってやってきた亡国の民。錬金術をはじめとする、いくつかの特殊な技術を持ち込んだ。(活動報告より)

★ 刻印石_ルーンストーン 

身代わりの効果を持つ。砂漠の薔薇デザートローズに似た形の刻印石が決闘裁判で使われた。(決闘裁判3)

★ 錬金術師の手袋_れんきんじゅつしのてぶくろ 

人体の阻害効果を人工的に再現したもの。これがあれば、阻害値が低い人間にも比較的安全に杖を振ることが出来る。(運河の都7)

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