◆瀬尾先生活動報告より
赤毛、緑の瞳。若手の錬金術師。
兄貴、兄貴かあ。いい響きだよなあー
触らぬ神に祟りなし、本能でトラブル回避
初登場:運河の都5
◆ 家族構成
父:トゥルム老
長兄:トゥルム副伯
兄:エーベルハルト
兄:ベルンハルト
◆ 容 姿
- 赤毛。トゥルム短杖店の店主にそっくりな顔立ち。広い額に高い鼻、傲慢そうな薄い唇。(運河の都6)
- パリューグにカッコいいかと聞かれてエーリカは、「すごい美形ではないけど、清潔感がある好青年って感じ。ちょっと意地悪そうだけど面倒見が良くて優しかったわ」と答えた。
◆ 年 齢
二十代前半
◆ そ の 他
- お調子者っぽい仕草は、思考を悟らせないための演技なのではないだろうか。どこか鋭さを感じる薄緑色の瞳を見ていると、そんな印象を覚えた。(運河の都6)
- 幼いハロルドとエーリカに阻害値などについて教えてくれた面倒見の良い兄貴体質。本人の阻害値は3。(運河の都6)
- 初登場時に履いていた“馬の尻革で作られた靴”は、物語のヒントだった。
- ティル曰く、店主が「怒って叩き出してしまったが心配で心配でならぬ」と言っていたらしい。(運河の都10)
- 行方不明だったトゥルム老の13番目の息子(坩堝通り3)
- 家を飛び出した後リーンデース魔法学園に通っていたらしい。主に生成系の錬金術や魔法が専攻だった。(坩堝通り4)
- 13人兄弟の末っ子で、たまには兄貴ぶったり誰かに頼られたりしたいらしい。兄貴と呼んでくれるハロルドを可愛がる。
- 危機察知能力に長けていて厄介事を上手く回避したりする。(奇譚「死の少女」)
- ハロルドの工房に納品がてらやって来て、子供が生まれることを伝えた。(秋の魔法学園6)
子供のころに壊してしまった父のコレクションの磁器の皿を作ることを反対され家を飛び出した。
敢えて磁器の蒐集家でも特に父と仲が悪いやつ(イグニシアのとある有力貴族)を選んで後援者になってもらい、その貴族のコネを使い最低限必要な知識と技術を学ぶために偽名でリーンデースに潜り込んだ。
イグニシアに専用の研究室をもらってからは、監禁だ同然のような生活だった。研究方針の不一致で危うく殺されるところ、オーギュストが起こした大混乱に乗じて逃げ出した。
「俺は記憶の中の青を再現したかったけれど、許してもらえなかったよ。
あの人は自分が納得できるレベルのコレクションが手に入れば良かったからな。
でも、俺は技術そのものを完全な形で再現したかった。
こいつの上に古代の色彩を蘇らせたかった。贋物じゃなくて、本物が作りたかった」
彼は後援者のイグニシア貴族に、いくらかの尊敬や恩義を感じているように見える。
それは一度殺されかけても消えない程度には、強い思いだったのかもしれない
東の魔法使いの血統と〈来航者の一族〉の血統が混じり合ったギルベルトだからこそ、あの大規模精神干渉を利用して逃げ出すことができたのかもしれない。
「何とか窯や顔料のための資金を作りたくて、持ってた白磁を質入れしようとしたことがある。
でも、一枚も買い取ってもらえなかった。
どうも俺が転がり込んでくる少し前に、古美術商狙いの詐欺が横行してたんだそうだ。
西北部一帯の美術品に対する目が、かなりシビアになっちまってるわけさ」
「運び入れたい荷物があったから、船じゃなきゃダメだったんだ。
長年の研究の成果で、とある地方の砥石が磁器の材料に最適だと分かってな。
ほんの二束三文で買えるから、市場に出回ってる分を買えるだけ買い占めちまった」
「へえ、砥石なんかが……ん、あれ? 買い占め?」
『そう言えば、砥石が値上がりしていると言っていたな』
「兄貴、あんたの仕業か……」
ハロルドは上目遣いでじっとりとギルベルトを睨め付ける。
菓子屋の回転砥石を修理してたとか言っていたよね。
「その相棒の方ってもしかしてハーファン出身の魔法使いの人だったんです?」
「ああ、俺が錬金術担当、そいつが魔法担当で東西の技術を組み合わせて研究してたのさ。
そいつとは例のドタバタで生き別れになっちまったが、そいつに託された巻物は今でも俺の相棒だ」
俺はその修復の出来を見に行かなきゃいけない。帰らないための理屈を探してたのに、帰る理由が出来ちまった!(放蕩息子達の故郷1)
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