登録日:2010/10/20(水) 23:35:57
更新日:2023/08/18 Fri 17:08:15NEW!
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講談社box オリエント 四方世界の王 大河ノベル 定金伸治 記伊孝 歴史小説 古代メソポタミア 古代オリエント幻想創世記
1つの天空に、3つの太陽は輝けない。
紀元前1800年。群雄割拠する東方の地。
バービルムの書記学生・ナムルは、
神の欠片を持つ・シャズと出会い、
大いなる戦乱の渦へ飲み込まれていく。
壮大なる英雄叙事詩、始まりの刻は今――。
A BOY MEETS A GIRL BEYOND THE TIME
一巻背表紙より
定金伸治の大河ノベル。イラストは記伊孝が担当している。
古代オリエントのハンムラビ法典で有名なバビロニア帝国の成立までをフィクションを交えて描いた歴史小説。
■あらすじ
母と二人で慎ましく生活してきた都市国家バービルムの少年、ナムル・ナシールはシャズ・フラシュムという不思議な少女に出会い、心奪われてしまう。共に神の欠片である「マルドゥークの1/50」を所持する二人は四方世界の覇権と神位を巡る争いに身を投じていくことになる。
■人物紹介
- バービルム陣営
ナムル・ナシール
主人公。14歳の少年で宮廷書記を目指して書記学校に通う。女装に違和感がない。マルドゥークの1/50を所持する。胞体が文字によって表れ、文字に感情を付与することができるため法典に命を吹き込む役割を持っているらしい。
神の欠片を持ちながらその扱いを知らなかったため年齢よりも幼く見える。
シャズ・フラシュム/ハンムラビ
ヒロイン。シャズとバービルムの王子、ハンムラビは現時点で同一人物らしい。
女装しているわけでも男装しているわけでもなさそうだがどちらが本当の姿なのかは不明。
悪そのもの、のような目をして謀を好む。
シャズの時には黒髪に色白の少女だがハンムラビは均整の取れた肉体の凛々しい青年の姿をしている。
ナムルと同じくマルドゥークの1/50を所持する。
エリシュティシュタル
イシュタルの15を所持する。乞食のように汚い姿をしている。リム・スィーンよりマルドゥークの習合を命じられるがナムルに孤独な自分を受け入れられ、彼に尽くすようになった。
- アッシュール陣営
シャムシ=アダド
アッシュール王。元は一介の傭兵だがたった一人でアッシュールの王都を陥落させ王位についた。10年近くで四方世界の半分近くを征服した南の英雄。
エレール
シャムシ=アダドの娘でシャムシ=アダドにベタ惚れ。
アダド神の6を所持し、その力をもって実の父に尽くすが正直相手にされていない。実父のために破滅してボロボロになるまで犯され孕まされ生まされ砂漠に捨てられるのが夢の真性の変態。
- ラルサ陣営
リム=スィーン
現時点で最も四方世界の王に近い帝王。ラルサを支配しいつも蛮族と戦うか臣下を細切れにしている。エンリルの50とシャマシュの20を所持する。
ベルシャルティ
かつて栄華を誇ったウルクの巫女。スィーンの30を所持する。全ての半身となる自分の在り方を理解していてリム=スィーンの半身となる。
シャズ・フラシュムの形をしている。
- エシュヌンナ
イバルピエル
エシュヌンナの王子だが政治や外交に興味はなく、もっぱら居酒屋で仲間と騒いでいる「ウツケ」
黒く長い髪と華奢な体、童顔と相まってよく女と間違ったり男にモテたりする人たらし。
国政の才はないものの軍事に関しては才能があるらしく、奇をてらった戦略でアッシュール軍を一度は退けニ度目はシャムシ=アダドと刃を交える程の才覚を見せた。
神や異能の力を嫌っており「神より人の奇が勝る」がモットー。
■用語解説
- 四方世界
主にラルサ、バービルム、エシュヌンナ、アッシュールを指す。
- 四方世界の王
世界を統一し、全ての神格を習合した存在。リム=スィーンが最有力候補で、ハンムラビやシャムシ=アダドなどが目標としている。
- 神
四方世界の神は数字を持って表される。アムの60、エンリルの50、エアの40、スィーンの30、シャマシュの20、イシュタルの15、マルドゥークの10、アダドの6。
神の数字を内包するものは胞体を操る力を持ち、その多寡は神の数字の大きさによる。胞体を介して広げた冥界により人を生きたまま切り刻んだり、離れた場所と場所とを繋げることができる。
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