ゴジラ 怪獣大決戦(スーパーファミコン)

登録日：2010/06/16 Wed 22:03:13
更新日：2023/08/17 Thu 20:00:57
所要時間：約 3 分で読めます

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スーパーファミコンで発売された怪獣映画『ゴジラ』シリーズを題材にしたゲーム。
発売元は東宝。

『ゴジラ』を題材にしたゲームは現在は格闘ゲームが多いのだが、発売当初『ゴジラ』ゲームは万人受けしない作品がほとんどだった。
それでこのゲームは『ゴジラ』シリーズの中でも数少ない格闘ゲームだったので、全国の怪獣映画ファンには大絶賛だった。

PCエンジン版と比べるとグラフィックや操作性は見劣りするが、当時としては完成度の高いゲームで、隠しキャラを含めて11体(平成メカゴジラ、スーパーメカゴジラを抜くと9体)など、操作出来るキャラクターも多い。
またBGMはほとんどオリジナルだが、どれもたいへん素晴らしい。モスラの歌はオリジナルではないが、こっちのアレンジも神。
対戦前には、上下に並んだ戦う怪獣の名前の間に「VS」と表記され、映画タイトル風の演出が入る。

■システム

基本的にはオーソドックスな2D格闘ゲーム。
各キャラクターの設定を活かしていて、モスラは飛べたりビオランテは大きくてジャンプが出来ない等原作に準じた性能になっている。

体力ゲージ以外のゲージが二つあり、ひとつはショックゲージで攻撃を受けると溜まっていくのだが、ゲージがMAXになると一定時間気絶状態になり操作が出来なくなる。
あとひとつが怒号ゲージでショックゲージと同じく攻撃を受けると溜まり、超必殺技が使える怒号モードになれる。
怒号状態になると攻撃力も上がるが、ショックゲージの回復が遅くなる。　
怒号ゲージは超必殺技を使用するか気絶するとリセットされる。
特殊な操作としては全キャラに「咆哮」がある。オーソドックスな格闘ゲームでいう挑発に相当するダメージ0の無防備技だが、
「脅かす」という解釈でショックゲージを上げる効果が有り、距離が近いほど効果が大きい。
そして轟天号以外の全キャラが持つ投げ技は、「組みボタンで相手を捕まえて追加入力をする」独特の操作をする。

■登場キャラクター

◇ゴジラ

怪獣王の名を持つがゲーム上の性能は弱く、ゲームに慣れていなかったら大抵カウンターを喰らいフルボッコにされる。正直主人公好きじゃないと使わない。
専用BGMはもちろん「ゴジラのテーマ」。
専用ステージは無し。

◇アンギラス

飛び技が無いのが欠点だが、攻撃のスピードがゴジラよりも早い。また歩き中の姿勢が非常に低いため、一部飛び道具を潜り抜けられる。
超必はFINAL WARSに先駆けた。
ちなみに、アンギラスは「ゴジラの逆襲」で初登場し、それ以降はゴジラの味方となってタイトルに出る機会がなかった為、対戦前の「ゴジラVSアンギラス」の演出は感慨深いものがあるかもしれない。
専用ステージは大阪城。

◇キングギドラ

スピードも早く、性能の良い技を備えている。
超必はほぼ全画面攻撃で逃げる隙が無いチート技。モスラには致命傷となる。
専用ステージは富士山麓。

◇ガイガン

ゴジラの性能に近いが、こちらの方が操作性は上。
コマンドでバックジャンプが出来る。
発動中に攻撃を食らうと決着がついたようなスロー演出で吹っ飛び、すぐに復活する「ガイガン忍法生き返りの術」という隠し必殺技がある。
この技、元ネタはなんと『流星人間ゾーン』出演時にやったことである。マニアック極まりない。
専用ステージは世界子供ランド。

◇メガロ

コマンドで空中ダッシュが可能。設置技も持ち、ゲーム中指折りの芸達者。
掴み→ドリルのモーションはカッコいい。
鳴き声が煩い。
専用ステージは東京近郊。

◇メカゴジラ(昭和)

ミサイル等遠距離技が多いので初心者にオススメ。
一応飛行可能でレーザー放ったりミサイルを投下出来るが、「咆哮」で増加したショックゲージは減らず、攻撃を食らうと通常形態に戻ってしまう。
専用ステージは横須賀市。

◇ビオランテ

ジャンプは出来ないし動きは遅いが、一つ一つの攻撃力が半端なく高い。なんと触手で相手の攻撃を一定ダメージまで防ぐバリアも張れる。その間他の動作はできない。
サンドバッグ上級者向け。
専用ステージは若狭湾。

◇モスラ

隠しキャラを除けば最強。
無制限に宙に浮く事が出来るのであらゆる敵に対応出来る。
隠し必殺技でバトラも登場したりと、かなり優遇されている。
ただし空中攻撃のリーチが広いキングギドラ、モスラの技を当てにくい上にモスラの苦手な接近戦に強いアンギラス、には不利が付く。
専用BGMはバトルアレンジされた「モスラの歌」。
専用ステージはみなとみらい21
このステージで残り時間30秒で勝利すると「アース号」が背景に出現する。
これはサンリオピューロランドのアトラクション「怪獣プラネットゴジラ」に登場したメカである。

☆以下対戦専用・隠しキャラ

◇メカゴジラ(平成)

プラズマグレネイド展開中は動けないが、その間は相手の光線技なら超必殺技であろうが吸収してそのまま相手に返すことができる。原作では破れたウラニウム放射熱線も例外ではない。*1
動きが実に柔軟で、超必殺技では乱舞をかます原作無視。
専用ステージは幕張ベイエリア。

◇スーパーメカゴジラ

ガルーダ装備のメカゴジラ(平成)。
ガルーダと分離すれば通常のメカゴジラ(平成)としても操作が出来、さらにガルーダの支援も可能。
こちらの超必殺技は、アンカーを打ち込んでから全弾発射する原作再現となっている。更に発動モーション中に光線を受けるとプラズマグレネイドのオマケが付く。
スーパーメカゴジラで二本先取すると、映画に登場したプテラノドン型ロボが背景に現れる。
通常のメカゴジラもだが、専用BGM「最終決戦」は隠れた神曲である。

◇轟天号

最後の隠しキャラとして登場。
飛行キャラで、ドリルを対戦相手に向けた状態と画面手前に向けた状態の2種類の形態変化を持つ。
ただでさえモスラ同様飛行できるため画面上にいれば殆どの攻撃を回避可能だというのに、後者の形態では当たり判定も小さくなる。さらに広範囲に小レーザーを撃ったり、地面に潜り攻撃を回避出来たりと、反則的に強い。
超必殺技は形態に併せて2種類あるが、一つは至近距離でないと通用せず、もう一つは避けられやすい欠点がある。ぶっちゃけ逃げ回りながら適当に弾幕ばらまいてる方が強い。
ちなみに、当たり前と言えば当たり前であるが「咆哮」はない。*2
専用ステージは東京湾。
戦闘前のキャラ名は登場映画タイトルの「海底軍艦」表記。

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▷ コメント欄

• やってみたけど面白かった -- 名無しさん (2014-11-15 21:04:54)
• 隠しキャラがいることをかなりたってから知ったな　 -- 名無しさん (2014-12-12 20:15:44)
• 最近出たps3のゴジラはこれを越えるのは無理だったか　何であんだけ怪獣出しておいて対戦か他の怪獣を操作できるモードを搭載しないかねぇ... -- 名無しさん (2015-02-17 07:20:04)
• モスラ隠し除けば最強というが、ＣＰＵ同士で轟天と戦ったらモスラが勝つんだよな -- 名無しさん (2020-02-27 17:43:46)

#comment

*1 流石に発動モーションの体内発光までは吸収できない。
*2 勝利アクションとしての他怪獣の「咆哮」に相当する機械音は存在する。