給食

ページ名:給食

登録日:2011/05/07 Sat 12:06:21
更新日:2023/08/17 Thu 18:31:08NEW!
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学校 給食 得意科目 デザート争奪戦争 親が未払 食べなきゃ遊びに行けない 牛乳嫌いは毎日が悲劇 ←救世主ミルメーク 宜しい、ならば戦争〈クリーク〉だ 忍者の如く含まれる人参 米と牛乳の不協和音 全ての献立を熟知する者 お残しは許しまへんで! 仙台の酷さは異常 好き嫌い+厳しい教師=1日鬱 給食番長





それは俺の物だ………返してもらおう



キャハハハハ!あんたみたいな雑魚よりアタシの物になった方がコイツも本望でしょーぅ?



俺が雑魚だと?ならば試そうじゃないか



アタシと戦おうってのぉ?いいじゃない、受けてたつわ!






−プリンを賭け壮絶なジャンケンが始まる−




SCHOOL LUNCH WARS


近日全国ロードショー!!



(C) 20XX 制作 九植書店/給食戦争制作委員会




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なんてものはなく………




給食とは、学校や病院等で配給される食事、またはその食事を供給することである。
この項目では主に学校給食について記載する。


◇起源

日本国の全国的な学校給食制度は第二次大戦後、アメリカ合衆国の余った農作物を有効活用することを目的に始められた。米食中心の食文化だった日本人がパン等の欧米料理に慣れ親しむきっかけにもなった。


知られている限り、日本で最初の給食は明治22年に現在の山形県の私立小学校で握り飯と漬物、そして魚などのおかずなどが出されていたとされる(当時の昼食としては一般的なメニュー)。
なお、私立小学校といっても、当時のそれは我々が思い浮かべるようなおハイソなご家庭の子女が英才教育を施されるようなところではなく、
貧困から学校教育を受けられない家庭に対し同県内の寺院が宗派を超えて私財で教育を行った、江戸時代の「寺子屋」に近いものである。 



◇現況

下は幼稚園や保育園から、上は一部の高校でも行われる。
親子間の交流を増やせるだの給食費がなんだので給食廃止→みんな弁当持参にしろ!なんて訴える輩もいたが、栄養の偏りが懸念され今はあまり聞かない。


献立は自治体・給食センター・学校の何れかに所属する栄養士や栄養教諭が考えており、規定のカロリーや塩分量や予算などの範囲内で、栄養バランスが偏らないように食材を組み合わせてメニューを考えている。
私立小学校だと有名ホテルが給食を提供する場合もある。羨ましいぜ。


給食は主に学校で作られるか、給食センターから運ばれるかの2種類があり、前者を自校調理式と呼ぶ。ちなみに、埼玉県上尾市は全国で一つしかないハイブリッド型であり、「上尾式」を自称している。
最近は衛生面上、学校で作られるタイプが多くなっているらしいが、地域によっては児童数の減少などから調理設備の維持が難しくなり給食センターに委託した学校もある。そしてセンター調理式のは配送に時間がかかる分冷めてしまっていることも多く、味は落ちる。
なのでセンター調理式の学校から自校調理式の学校に転校した子供は「給食ってこんなに美味しかったの!?」とカルチャーショックを受けることがあったりなかったり。


貧困家庭においては未だに「子供の頃は給食で生きてました」なんて話は貧乏自慢でよく聞くもので、それでなくても保護者が料理下手料理音痴である例などもろもろの事情を鑑みると、やはり給食の必要性はいまだ薄れていないと言えよう。


インターネット上では各国・地域の給食事情などもよく話題に上るが、やはり色々な意味でお国柄や地域色が出る。日本では地域学習の一環で地元の名産を取り入れたメニューが出ることもある。
国や時代で結構な違いがあるため、調べてみるのも面白いかもしれない。


給食にまつわる諸問題


◇給食費

実は給食は義務教育の範疇ではない(教育そのものではなく、教育を行うための補助的な活動である)為、利用するには給食費を支払わなければならない*1


最近は給食費の未納問題も取り沙汰されているが、給食費の捻出も困難なほど困窮している家庭ならまだしも、その多くは家族揃ってそこそこ贅沢できるくらい裕福なのに給食費は頑なに出そうとしないというふざけたパターンであるらしい。
給食費の納入の催促をしても「義務教育なんだから給食も無料にするべきだろーが!」などとほざいてくる。いや法律で決まってる事に対してお宅らの脳内理論を持ち出されても話にならないのですが……。
教師の判断で「保護者が給食費を払っていないから飯抜き」とする訳にもいかないのが現状。そんな事したらいじめやらのクラス問題に発展しかねないし。


利用したサービスの対価は払うのが当然だし、給食費から始まる友情と弁護士伝説や現実でも再三にわたる督促にも応じない保護者の口座が差し押さえられた事例すらあるので、きちんと給食費は払おう。
裕福なのにたかだかほんの月に数千円、一食あたり300円未満である程度お代わりまで出来る大学や社員食堂よりも格安なモノの支払いを渋るというのは、傍から見ると極めてみっともない。憐れみす禁じ得ない。
給食にかかる食材やら人件費やらはこの給食費に依存してる所が大きく、給食費の未納が多い地域などだとガチで給食のラインナップに影響を与えてくる。何よりいじめの類を容認する意図は一切ないが、お宅のお子さんに学校で「コイツ給食費を払ってないのに俺らと同じように給食食ってる」などと白眼視され肩身の狭い想いをさせても良いのだろうか?特に小学校はこのテの話題に極めて敏感だというのに。そこんとこ履き違えた親だと「いじめられたらやり返せばいい!」などと的外れな根性論で流そうとするが。


なお経済上の理由で給食費の支払いが難しい場合、教育委員会や自治体で補助する制度が用意されている場合もあるため、やむを得ない理由があるなら担任教師に相談してみるのも手。


給食は私達の大切な文化。今後も続けられるのを願うばかりである。



◇アレルギー対応

そばといった食材にアレルギーを持つ子供も学校には通っている。
そんな子供たちのために提供されるのが「除去食」で、これらはアレルゲン(原因物質)を含む食材を抜くレシピで調理されている。


しかし近年間違って普通の食事を食べた子供が体調を崩したり、最悪死亡したりする事故も起きてしまっている。
原因は
①子供の不注意 
②保護者の不注意 
③教師・調理員の不注意 
が主に考えられるが、大抵の場合②であることが多い。
親が献立をチェックした際に漏れがあったり、酷いと子供に何がアレルギー食材なのかしっかり伝えていなかったりすることすらある。
そのため教師が注意したにも拘らず、生徒が自分でおかわりをした結果死亡するという何ともやりきれない事故もあった。



◇完食指導

「お残しは許しまへんで!!」という言葉に表されるように、日本人は食事を残すことを忌み嫌ってきた。最近はフードロス問題も絡んでなおのことかもしれない。


給食は栄養バランスも考えられているので、一部だけ残せばバランスが崩れるし、残飯を大量に出すのが適切とも言い難い。
そのため完食を目指すこと自体は良い……が、教師側にも適切な指導方法がこれと言ってないため「吐くまで口に押し込む」「完食するまで昼休みなし、先生によっては給食時間のうちに完食できないまま5時間目に突入しても食べさせる」といった、明らかに無茶な完食指導が行われているらしい
場合によってはクラスの連帯責任にすることもあり、小食な生徒は他の生徒に睨まれて一気に肩身が狭くなってしまう。
これで生徒が不登校になってしまったり、大人になっても他人の目のある所ではどう足掻いても食事をとれない会食恐怖症になったりすることが問題になり、訴訟に発展したケースも。
そんなのただの甘え?ただの悲劇のヒロイン気取り???……親しい友達や家族と楽しく食事をしたくても体が凍り付いて動かない、どんな好物であろうと無理に食べても胃が勝手に吐き出させる苦痛が甘えだって???
会食恐怖症の原因の半分以上は給食の完食指導だとすら言われている。
行き過ぎた指導は全く改善にならないどころか、別の問題を生み出すだけなのだ。


他方、給食の残りが多いと「お前の指導力が無いからだ!」とベテラン教師に叱られる若手が仕方なくこうした指導に走っているという指摘もあり、実施している教師個々人を責めることが難しい面もある。
食べる量でクラス分けをしている訳でもなかろうに、指導力と給食の残りは何の関係があるのだろうか……先生のなり手不足や退職の一因なのでは……?



真面目な話はここまで。





給食を食べる、当の小学生たちからすれば給食の時間=戦争の時と言っても過言ではない。
数が多い、あるいは休みの人の分の余りを巡った醜い戦いが勃発しうるのだ。


人気メニュー

以下、主な戦争の火種。異論は認める。


1、プリン
言わずと知れた大人気物品。女子からの人気も高い。


2、から揚げ
肉系統で群を抜いた人気がある。他にも個数が数えられる肉料理はだいたい争いの種。


3、ゼリー類
プリンには及ばずとも種類を問わず安定した人気がある。
抹茶ゼリーの美味しさと言ったら(ry


4、ケーキ
クリスマスメニューなんかをやってたりすると出るとこもある。
1年に1、2回しか出ないだけに倍率も高い。
こんなに美味しいものが出る日に休んだアイツに感謝しつつ、争奪戦に参戦だ。
お前の欠席、無駄にはしない――!そんな思いを胸に。


5、カレーライス
おかわりもいいぞ!おかわりの際にみんなカレールゥを多めに盛るので、白米が大量に余ることがしばしば。
ソフト麺と一緒に出てカレーうどん風にして食べることも。


6、揚げパン
可もなく不可もないパンの中では数少ない人気者。
指まで美味しい。


7、ミートソース
ソースとソフト麺のナイスなコンビ。
どんなにソースが余ろうと麺がなきゃ(ry


8、焼きプリンタルト
筆者の出身校では、コイツが出た日は全学年の教室が醜い戦場へと変貌した。


9、フルーツポンチ
シロップも同時に消える。
白玉なんか入ってた日には倍率ドン!


10、リンゴ・梨などの果物
ただカットしただけなのに、異様な人気がある。家でこんなに奪い合いになるかというとそんなことはないのに。
バナナやキウイだと、Doleのシールが貼ってあるものが何故か喜ばれた思い出。


11、牛乳以外のドリンク
コーヒー牛乳、飲むヨーグルトが出た日に余ったときの殺伐感は異常。
逆に牛乳が好きな子は周りの分まで飲みまくり、ぐんぐん背が伸びていった……なんて話もある。


12、ミルメークが出たときの牛乳
お前ら、普段飲まないくせにさー……。



◇給食にまつわるイベント

  • 献立表の貼り出し

これで一ヶ月間のお楽しみが決まる大事な瞬間。反対に、嫌いなメニューがいつ出るかを知ってしまい憂鬱になった人もいるだろう。


  • 食べ残し防止強化週間(月間)

給食の残飯をいかにクラス全体で減らすか。
量が詳しく調べられランキングされたり、何が残りやすいか一目でわかったり。


  • テーマ給食

各国の料理の給食とか。
主に専用給食センターがある附属学校で発生する事がある。
あるいは、姉妹都市提携を結んでいる都市の学校だと提携先の都市の料理が出されることも。


  • 行事給食

イベントというか単に行事がある日にちなんだ給食。


料理
ハロウィン…カボチャ
1/7…七草粥(ただし東北・北海道はたいてい冬休み中なので馴染みが無い)
1/22…カレーライス(1982年に全国の小中学校で一斉にカレーライスが出された日を記念して)
1/24…学校給食記念日につきコッペパンとか
12月の最後付近…クリスマスメニュー(チキンレッグ、ケーキなど)
七夕…そうめん汁
マラソン大会…お汁粉
雛祭…ちらし寿司
鳥取県の某地方…松葉ガニ丸ごと一杯


デザート
五月…柏餅
七夕…七夕ゼリー
節分…豆
学期末…ケーキとかアイスとか豪華な物


  • 親子給食

保護者参観のついで等に保護者の方々と一緒に給食を食べるイベント。
激マズ料理が出たら抗議が行って献立からなくなるかもしれない起死回生のチャンスの日。
だがこういう日に限って人気メニューが出るんだけどね。
一方保護者にとってもちょっぴりお楽しみな日。卒業以来久しく口にしていなかったあの給食をまた食べられるときたらもう……!


  • お楽しみ給食

大概の給食は1月ごとにメニューが載っているが1日だけ“お楽しみ”と書かれたやつがこれ。
普通のメニューよりも若干豪華になっているからそれを楽しみにしていた輩も少なくないだろう。


・リクエスト給食
卒業間近に行われる。
最高学年にアンケートをとり、その結果を反映したメニューが出されるというもの。順番が違うだけで出る料理は大体一緒だったりする。そりゃ人気メニューだもんね。


まあ、食はみんなの憩いの時間であり、学校生活での楽しみの一つなわけです。


しかし、この至福時間も時として幼き子供達に容赦なく牙を向く。


給食である以上、自分が好きなメニューばかりとは限らない。嫌いな食品がメニューになることもしばしば。
特に「デザートは最後に食べなきゃいけない」「時間がかかりすぎる場合は牛乳だけ飲んで後は返す」と指導する先生に当たってる時は最悪。
この嫌いなメニューのせいでデザートが食べられなくなる事も……。


稀に現れる給食センターのおばちゃんもしくは栄養士の実験としか思えない料理。
うむ、世の中には時に保守的である方が好ましい界隈もあると小生は思うのだよ……。


名前や見た目は普通なのだが味付けや調理法、食材選択がハズレの料理。
下手に冒険するよりもタチが悪いことも。
家で出される料理よりはるかに下回る代物が出た日には泣いちゃうぞ。


給食係が運ぶ途中で盛大にひっくり返しておかずが減る。


ご飯ものやスープで給食係が配分を間違える、雑に盛るなど。
余ったら配ればいいが、足りなくなったときの気まずさは異常。


先生「今日は好きなグループで食べましょう。」
かの「二人組つくってー。」
と同じ恐怖を呼ぶ呪文。
二人組より余る確率は少ないが、ハブられるヤツはハブられる。
むしろ、一人給食とか二人組になれないよりキツイかも…



◇余談

◇弁当禁止は違法
健康上の理由や宗教上の理由で、子供に弁当を持たせる家庭もある。
教育委員会等はできる限り他の子供たちと同じ給食を食べるよう指導する場合が多いが、弁当持参を止めさせる法的根拠はなく、場合によっては訴えられることもある。


◇検食
実は、学校で給食を最初に食べるのは校長先生。「検食」といい、味・匂い・量・安全性などをすべてチェックしているのだ。
校長先生が異常に気付いたために生徒達の食中毒を避けられたという事例もある。避けられなかった場合もある。*2






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*1 学校給食法第十一条に「"学校給食費"は保護者の負担とする」、と定められている
*2 カビの生えたパンが配られた9校のうち、2校は校長が気づいて給食が中止されたが、残り7校はそのまま給食に出されてしまい、食中毒者が出たという事例がある。これは配られたパンの内カビが生えていたのが全体の2割だったため校長が口にしたパンはカビが生えていないものだったと思われる。

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