インノケンティウス(境界線上のホライゾン)

ページ名:インノケンティウス_境界線上のホライゾン_

登録日:2011/11/13(日) 14:55:32
更新日:2023/08/12 Sat 18:58:10NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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川上稔作品登場人物リンク 境界線上のホライゾン k.p.a.italia k.p.a.s 中田譲治 総長 八大竜王 教皇総長 元少年 微ネタバレ 喫煙神父の魔術にあらず 淫蕩教皇 盗聴 盗聴←犯罪です なあ、おい 愛すべき面白い人 インノケンティウス



貴様等は時代を刻め、俺は不断を担当する


――AMEN

全ては聖譜の導く道上にて、だ!



川上稔著〈GENESISシリーズ〉『境界線上のホライゾン』の登場人物。(CV:中田譲治)


所属:K.P.A.Italia
役職:総長
戦種:不明
呼び名:教皇総長(パパ・スコウラ)、元少年


特記事項:Tsirhc教譜旧派首領及び“聖譜連合”代表。並びに大罪武装所有者“八大竜王”の一人
Tsirhc教譜最大派閥“旧派(カトリック)”の長、教皇“インノケンティウス”の襲名者。酒井・忠次と同期と思われる台詞から、年齢は恐らく40前後。


『〜なあ、おい』が口癖で、弁論や演説に優れた蓬髪の初老。
その風貌や“教皇”という地位に似合わず、なかなかに好戦的。恩師であり、現在は部下である“地動説”ガリレオ曰く『昔から火がつきやすくていかん』とのこと。
実際、物語が進むにつれて激昂して叫び倒したりペース配分を無視して長距離を全力疾走したりと、パワフルな行為がちょくちょく出てくる。
また、表向きは立場や各国のパワーバランスを利用して搦め手や相手の弱点を突くような論法・戦法を取るものの、やはり性格からか前線に立つことも厭わず、部下には『必要とあらば俺すらも使え』と自らも“駒”とする選択もする。


反面、戒律・規律に厳格でありながら国益になるならばグレーゾーンな部分をわざと見逃すという柔軟な思考と、“聖譜”と“歴史再現”に必須の犠牲に対しては躊躇しないが感傷的にはなるなど、単なる『沸騰しやすい堅物キャラ』ではないことが伺える。


なお、武蔵勢からは『ウチの総長と似てるよね』とある意味失礼な評価をされている。
決定的に違うところがあるとすれば偉い立場と名誉と知恵があること。あと教皇は他人の乳を揉んだら自分で自分を破門。
ちなみに下積み時代は商人をやっており、その頃の経験から『女の身勝手さ』は身にしみているとか。


子供の頃は『俺が教皇総長になって十字軍復活出来たらなあ!』と物騒だが大きな夢を抱えていた。




  • 戦闘方法

交渉・弁術においては、長い歴史の中で蓄積された“旧派の見解”によって相手の見解を相殺し続ける『対論の潰し合い』を用いる。
これは常に相手と等価の意見をぶつけ続け、やがて意見が尽きる相手の自滅を待つ焦土作戦。
インノケンティウス本人は莫大な経験の蓄積から意見を“選ぶだけ”で済むため型に嵌れば特に苦もなく言論的勝利を得ることが出来る。


物理的には“総長”ではあるものの、基本的に肉弾戦は行わない(本編でまだ描写されていないだけの可能性あり)。
だが旧派式聖譜聖術の契約書を用いた落雷・射撃・爆砕など何でも御座れの術式連射は強力で、『Ⅰ下』では防御術式を無限使用出来る武蔵戦士団の防護を単身で打ち崩した。



●大罪武装“淫蕩の御身(ステイソス・ポルネイア)”
大戦槌型の大罪武装。
向けられた攻撃力を“放棄させる”通常駆動と、武装が見た最大射程3キロの敵軍の武器全てを“骨抜き”にする超過駆動を持つ。
なお、攻撃の意志があるならば全て“淫蕩”による弱体化を喰らうため、これが発動している間は術式含め一切の攻撃手段が無くなる。




  • 関連人物

酒井・忠次
元:三河教導院総長にして現:武蔵アリアダスト教導院学長。
20年とちょっと前くらいにやり合った仲。その際、忠次の戦術に嵌められ“島原の乱”と“禁教令”の早期再現によりK.P.A.Italiaの衰退を決定付けられるという手痛い敗北を喫している。



本多・正純
“内政の本多家”。武蔵アリアダスト教導院副会長。
交渉で一戦交え、『対論の潰し合い』戦術で正純を苦しめるも武蔵総長の乱入により流れを変えられ叩き潰すには至らず、武蔵勢との激突の際も彼女の『牛歩作戦』に嵌められ手痛いタイムロスを喰らったりと新参ながらインノケンティウスを振り回した。
なお、この件で彼女を気に入ったのかそれとも武蔵勢が気に入ったのか本編巻頭のオマケカラーページ『武蔵内実況通神(境ホラ界でのツイッター)』では、武蔵勢に混じって“教皇”と書かれたアイコンがある。



ガリレオ
“ガリレオ・ガリレイ”の逸話に基づく異端の術式を用いる魔神族。
教員だったが末世対策で学生に。
恩師であり、彼はインノケンティウスを“元少年”と呼ぶ。



オリンピア
インノケンティウスの襲名的な義妹で、見た目は老女だがまだ「若い」女性。
ちなみに彼女からは「お兄ちゃん」と呼ばれている。



以心・崇伝(ウルバヌス8世)
ガールズトーク3巻に登場した、彼の前の教皇襲名者で現江戸幕府関連人物襲名者な女性。
個人的に崇伝と面識があった人狼女王の推測によると後任のインノケンティウスから苦手と思われていたらしい。



以下ネタバレになるので注意










Ⅲ下でP.A.Odaが持ち込んだ龍脈炉の爆破によって安芸が大破し、さらに羽柴勢の追撃によってガリレオ共々消息不明となる。
なおこの時「なぜそれを持っている」という趣旨の発言をしたため、読者からは羽柴・藤吉郎の持つ大罪武装(後に試作型と判明)を見たと思われていたが、実は羽柴に託された弩級戦艦『大和』の試験攻撃を受けていたことが10中にて判明している。
その後M.H.R.R旧派と羽柴勢によって義姉妹のオリンピアが教皇総長代理として祀りあげられ、実質的に聖連を乗っ取られてしまった。





だがⅧ下で「謎の2人組」によって“淫蕩の御身”が武蔵勢に渡され、9上では生存可能性が浮上。また10下ではルドルフ2世が彼のような口調の人物の助言を受けていたことが判明。
そして11上最終ページでついに再登場。ムラサイ側のトップとも言えるスレイマンと共に、関ケ原終了後の武蔵勢らの元を突然訪れた。
その後11中でガリレオの生存も判明したが、「謎の2人組」の内一人が教皇としてももう一人がガリレオかスレイマンかは不明。





そして武蔵勢との再会からしばらくして開催されたヴェストファーレン会議
会議の本来の目的である欧州情勢の整理終了後、オリンピアから教皇総長の座を返還してもらい、
正純とかつて三河で討論した際の約束である、「武蔵勢の行動の是非を問う交渉」を開始。
武蔵側から「他国の外界開拓の積極支援」や彼との再会後各種調査や研究によって掴んだ「重奏統合争乱の真実」を訴えられ、
かつホライゾンが大罪武装を進化させたことと合わせての「末世解決における、創世計画に代わる新たな最終決戦計画」を披露されたことで武蔵勢…引いては極東への評価を改め、
「(重奏統合争乱の件は今後再調査するが)極東の卒業年齢を35歳に引き上げ、暫定支配体制の程度をある程度緩める」と決定。
「トータルでは自分の勝ち数の方が上(意訳)」と言いつつも武蔵勢主導の決戦計画への参加を決めた。



また11下での決戦時には妹を模造した「幸福のオリンピア」と対決。
一定範囲内の言語及び言語を伴う思考を封じる「天渡りの信仰・新代」の効果を「主の力を最大限受ける教皇総長は、人の言葉等で矮小化されない方が強い」(byガリレオ)とされる程の主の力の化身として上回り、
妹を守る竜4体を素手で撃破、「幸福のオリンピア」に説教して彼女を征している。





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  • 再登場したときはニヤニヤした -- 名無しさん (2019-08-27 02:01:28)
  • 11巻の下の扉イラストには吹いたわ -- 名無しさん (2021-04-21 07:55:56)

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