ウルトラマンメビウス外伝 守るための太刀

ページ名:ウルトラマンメビウス外伝 守るための太刀

登録日:2023/04/11 Tue 15:40:44
更新日:2024/07/05 Fri 12:36:56NEW!
所要時間:約 14 分で読めます



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短編怪獣絵物語 ウルトラマンメビウス外伝 守るための太刀』とは、
2007年6月16日に朝日ソノラマのファンタスティックコレクションとして刊行されたムック本『ウルトラマンメビウス アーカイブ・ドキュメント』に掲載された短編小説である。
著者は『ウルトラマンメビウス』TV本編のシリーズ構成も務めた赤星政尚で、同作品でザムシャー含む多くの怪獣・宇宙人デザインを担当した酉澤安施が挿絵を務めている。



概要

『メビウス』において新規登場した怪獣・宇宙人の中でも僅かな出番ながら一際高い人気を得る事となった宇宙剣豪ザムシャーをメインに添えた脚本形式の短編小説。
時系列的にはTVシリーズ第16話から第49話までの間に相当する内容で、一度折られたはずのザムシャーの愛刀・星斬丸が何故再登場時に修復されていたか、
サイコキノ星人カコやファントン星人とどういう経緯で合流したかを補完する外伝作品となっている。
尺は大判ムック4頁分と短編の域だが、TVシリーズにも関わった赤星氏が執筆している事もあってキャラのブレはほぼ無く、また映像作品同様に過去シリーズからの要素も含まれている。



登場怪獣・宇宙人

実質的な主役。
TVシリーズ第16話でヒカリに星斬丸を折られた後、第49話にて再登場するに際し、いかにして自らの刃を「守るための太刀」とするに至ったのかが本作の主題である。


  • 老爺

冒頭でエンペラ星人の軍門への誘いを受けたザムシャーの前に現れた人物で、襤褸を纏い頭巾で顔を隠した容貌をしている。
折れているとはいえ真剣を手にしたザムシャー相手に木太刀の得物で完敗させるほどの実力を有し、迷いを抱えていた彼の星斬丸を持ち去ると同時に、代わりに木太刀を彼に授けた。
その正体は……


TVシリーズ第36話に登場した宇宙人。本文描写・挿絵共に外見は正体ではなく地球人に擬態したブレザー姿。
映像作品の方で悪戯の対象にした(実情は後述)アテリア星人からはんば逆恨みで命を狙われる羽目になった所をザムシャーに救われる。
ある意味、ザムシャーが自らの力を振るう意味を見出す切っ掛けとなった功労者。


  • アテリア星人

本作のメインヴィラン。
元は『帰ってきたウルトラマン』第49話においてミステラー星人と戦争状態にある宇宙人として名前のみ言及された存在で、
『メビウス』においても第36話でサイコキノ星人達の会話で未だ戦争中である事が言及されていた。


登場したのは皇帝陛下の遣いと自称するアテリア星人の一個体で、冒頭ではザムシャーの勧誘に赴いていた。
その後日、母星とミステラー星の戦争を長引かせる結果となったサイコキノ星人の一人であるカコと遭遇、怨敵としてその命を狙う最中にザムシャーと再会する。
固有の能力として、身体の一部を豪剣に変化させ武器として振るう力を見せている。


本文ではアテリア星とミステラー星の長きにわたる戦争の一端についても触れており、かつて多くのアテリア星人を撃破したミステラー星宇宙戦闘隊のエースが突如逃亡、
それと同時に戦闘隊長も謎の失踪を遂げ、一気にアテリア星人が圧倒的優位に立ったが、???「あ~~聞こえんな!!」
サイコキノ星人の悪戯によってその目論見が頓挫してしまったため、およそ35年経った現在に至るまで戦争が継続中、と語られている。


なお、アテリア星人はミステラー星人の事を「好戦的と名高い」と悪しき風に評したが、
カコから言わせればアテリア星人の性質もどっこいどっこいであるようで「戦ってないと死んじゃう連中」とすら評されるくらいであり、
更に言えばサイコキノ星人が両星に悪戯を仕掛けて戦争に終止符を打つことが出来なかったというアテリア星人の言い分も、
このアテリア星人が皇帝の軍勢における地位を確約するために母星とミステラー星の太陽を破壊して両星を滅ぼそうとしたのを結果的に阻止したというのが実情だった模様。
当人は泥沼のような消耗戦に嫌気が差していたが故の行動だったが、その果てに彼が望んでいたのはエンペラ星人の軍勢の下で圧倒的な力で敵を打ち滅ぼすような戦争を続ける事で、
その過程で自らの同胞を犠牲にしても止む無しという姿勢は、かつて地球の存亡を意に介さなかったザムシャー自身にも強く刺さる事となった。


『帰マン』『メビウス』共に名前のみで一切登場していない宇宙人だが、本文においてもザムシャーと同寸の巨大な体躯である事以外に外観に関する描写は無く、
挿絵でも両眼を光らせたシルエットと、肘から腰までの僅かな一部分しか描かれていない。


  • アングロス

サイコキノ星人カコがアテリア星人に対抗するため現地の土塊から召喚。
アテリア星人にあっさり屠られるが、カコが身体を透明化してその場をやり過ごす時間稼ぎには貢献した。


  • ファントン星人

TVシリーズ第7話に登場した宇宙人の一個体で、物語終盤に登場。
サイコキノ星人カコとは交易船がモットクレロンに狙われたところを助けられた縁での繋がりであり、ザムシャーとカコを連れて地球へと急行する。
この時点ではシーピンの安定した大量生産には成功したそうで、かつて助けられた恩を返すために地球にも届ける意向のようだ。


「皇帝陛下」として存在のみ言及。
ザムシャー曰く「自分の一族を皆殺しにし、自ら皇帝を名乗った星人」としてその存在は伝説に近い形で宇宙に広く知れ渡ってる模様。


ザムシャーの回想で描写された過去に戦った宇宙人達。
テロリスト星人は一対一で切り結び、ツルク星人は内山まもるの漫画版『レオ』よろしく大軍を薙ぎ倒し、ガルタン大王とはまだ若き日に直接対決した事が回想されている。


名前のみ言及。ファントン星人の交易船をシーピン狙いで襲ったところをサイコキノ星人カコに追っ払われた模様。


終盤登場し、老爺と会話を交わす。



ストーリー解説

幾つもの月が赤黒い夜空に浮かぶ、とある異星の荒野―――篝火を前に座する兵法者。
突如として闇の向こう側より、兵法者に話しかける何者かの声が響く。
「皇帝陛下の遣い」と自称する声の主―――兵法者も皇帝と称される存在の伝説は聞き及んでいた。
声は、大きな戦が控えている、皇帝に尽くさないか、報酬は貴公の望むもの全て、と兵法者を勧誘。
冷笑した兵法者に、声の主はいずれまた来ると言い残し、姿を消す。
兵法者―――宇宙剣豪ザムシャーは「……俺の望むもの、か」と呟き、篝火を見つめていた。


ザムシャーもまた、「皇帝」なる存在はいずれ個人的にも立ち会わねばならないと思っていた相手であり、誘いはある意味絶好の好機であったが、それでもなお彼は「迷い」を抱えていた。
そこに現れたのは姿を襤褸と頭巾で隠し、声だけで辛うじて老爺と分かる謎の人物。
ザムシャーは、自身が突如現れた老爺を気配すら感じ取れなかった事に狼狽するも、老爺は「上には上がおるということじゃ。お主が地球で立ち会うた、若者のように」と返答。
地球での経緯を老爺が知っていた事に疑念を抱くザムシャーだが、そんな彼の内心などどこ吹く風で老爺は木太刀を取り出し、ザムシャーに立ち合いを求める。


ザムシャーは折れた星斬丸を取り出し、両者は相対。得物が木太刀に過ぎない老爺の隙の無い威圧感に一瞬たじろぐも、躊躇を振り払い星斬丸を突き出す。
が、その折れた刃は、木太刀の尖端で受け止められ、老爺はそれを弾くとザムシャーの腕に強烈な一撃を見舞う。
自身の敗北を認めながらも、その理由が分からないザムシャーに、老爺は折れた星斬丸を引き抜くと「主が敗れたわけは、その心中に在ろうぞ」と諭す。
ザムシャーは、かつて地球で若き戦士ウルトラマンメビウスに星斬丸を折られた時の事を回想し、ウルトラマンヒカリがメビウスの力の源を「何かを守る、だから強い」と評したのを思い出す。
その言葉を未だに理解できないザムシャーに対し、老爺は自身の木太刀を渡して「それが教えてくれようて」と告げ、星斬丸の残骸を持って姿を消した―――


場面は変わり、滝を浴びて無心に修行するザムシャーは、ふと戦いの匂いを嗅ぎ取る。
異星の峡谷を登った先に見たのは、荒い息を吐くブレザーの少女の姿をした小さな星人が、ザムシャーと同寸の巨大な星人と対峙している光景であった。
ザムシャーは両者のやり取りから、小さな星人が巨大な星人のせいで仲間と逸れてしまった事、巨大な星人が小さな星人を斬ろうとしている事、
そして巨大な星人の声色が先日自身のもとに訪れた「皇帝の遣い」そのものである事を察する。


ザムシャーの存在に気付いた巨大な星人は、今日は貴公に会いに来たのではない、捨て置いてもらうよう言い放つ。
明らかに力の差が歴然に相手に対する暴力の理由を尋ねるザムシャーに対し、巨大な星人……アテリア星人は、小さな星人……サイコキノ星人のせいで、
自身らアテリア星人が好戦的な種族のミステラー星人相手に長年続けてきた戦争に終止符を打つ事が出来なった恨み辛みを吐露。
それに対し、サイコキノ星人はそれに対し、好戦的というならどっちもどっちだろうと批判。
そもそもこのアテリア星人は、自らの母星とミステラー星、双方を滅ぼして皇帝の軍勢での地位を確約することを目論んでいたのだ。
話を聞いていたザムシャーは、アテリア星人の言い分の中の「皇帝の軍勢での地位」という言葉に一瞬反応する。


アテリア星人は豪剣を抜き、サイコキノ星人もまたそれに対抗して土塊より怪獣アングロスを創造。
アングロスはアテリア星人の剣で一刀のもと屠られるが、その時すでにサイコキノ星人の姿はその場には無かった。
舌打ちしその場を離れたアテリア星人の背に、ザムシャーは彼の言う「皇帝の軍勢での地位」がそれほど、それこそ同胞を犠牲にしてでも価値のあるものかと問う。
その言葉に同胞のことなぞ関係ないと意に介さないアテリア星人の返答に、ザムシャーはかつて地球の戦いにおける自身の態度を思い出し、一瞬呆然とする。
そんなザムシャーを尻目に、「皇帝の軍勢に加わり、圧倒的な力で敵を打ち滅ぼすような戦争が、俺の望みだ!」と言い捨て、アテリア星人は踵を返して立ち去った。


一人取り残されたザムシャーは、アテリア星人の姿をかつての自分自身の鏡像のように感じ取っていたが、彼の意識を引き戻したのはサイコキノ星人の呻き声。
逃走したのではなく、姿を透明化させてやり過ごしていたのだ。
ザムシャーは彼もまたその場を立ち去ろうとするも、既に意識を失っていたサイコキノ星人に何か思うところがあったのか、無言で立ちすくす……


―――僅かな時が経ち、目を覚ましたサイコキノ星人を見下ろすように傍に居たのはザムシャーであった。
傍らには、サイコキノ星人ほどの大きさの色とりどりの果実が無数に転がされていた。
彼女の消耗が激しい事を見抜いたザムシャーは、食べて栄養を付ける事を促し、近くの篝火の前に場所を移す。
サイコキノ星人はまだ回復しきっていない念動力で果実を何とか引き寄せ、その甘味を無心に食べる。
ふと、サイコキノ星人はザムシャーが背負っている鞘に、剣が収まってない事に気付いた。
ザムシャーが敗北し、剣を折られた相手を問うと、彼は自嘲しながら「ウルトラマンメビウス」と明かし、その名前にサイコキノ星人は驚く。
果実を食べ終わり、元気をある程度取り戻したサイコキノ星人は、ザムシャーが時空波に引かれて地球に訪れた訳では無いこと、
「皇帝」が時空波を流して円盤生物や腕自慢の連中などといった存在にそれを検知させウルトラマンメビウスを倒させるため地球に向かわせていることなど、情報交換する。


―――そこに再び現れたアテリア星人。
サイコキノ星人を渡すよう促すアテリア星人に、ザムシャーは無言で彼女を足許に降ろす。驚きの声を上げるサイコキノ星人。
ザムシャーは、メビウスは自身が斬らねばならない相手、時空波に引かれた連中に斬らせる訳にはいかないと言い、その場を去ろうとする。
アテリア星人は、皇帝陛下の軍勢はいずれ光の国に戦を仕掛ける、ウルトラマンと呼ばれる一族ならその時に心ゆくまで斬れると、
あくまでザムシャーを軍門に下るよう促すも、彼は興味はないと一蹴。


再び去ろうとしたザムシャーに対し、サイコキノ星人は怒ったように頬を膨らませ、「そうなんだ、守ってくれると思ったのに」と言葉を漏らす。
それを見たアテリア星人は、「守ってくれると思ったのに、だと。貴様らのような嫌われ者、守る者などおらぬわ」と彼女を侮蔑し、剣を振り下ろす。
体力を多少回復させたサイコキノ星人は念動力のバリアでアテリア星人の剣を防ぐも、次第に限界に近づいてゆく。それを見るザムシャー。
遂にバリアは弾けるように破られ、再び剣を振りかざすアテリア星人―――。


次の瞬間、石礫がアテリア星人に飛来。放ったのはザムシャーであった。
ザムシャーは「その勝負、俺が代わる」と言い放ち、かつて老爺から渡された木太刀を構えてアテリア星人を睨む。
アテリア星人はザムシャーに対し侮蔑の哄笑を浴びせ、その光景を満身創痍のサイコキノ星人も目にしていた。
ザムシャーは、今なら自身がメビウスに敗れた理由、ヒカリの言葉、そして老爺の言葉の意味が分かるような気がしていた。


そんな彼を見てアテリア星人は「好都合」と言い放つ。
アテリア星人は元より皇帝の遣いどころか軍門ですら無かったのだ。ザムシャーが皇帝との立ち合いを望んでいる事を知っていたアテリア星人は、
皇帝と立ち合おうとしたところを斬り、その首を献上する事で、高い地位を確約された上で軍勢に下る事を狙っており、それこそがザムシャーを執拗に軍勢に誘っていた真意だったのだ。
己の目的のためには他を顧みないアテリア星人の姿に、ザムシャーはかつて感じた過去の自分自身の鏡写しをより確信する。


サイコキノ星人を背で庇う形でザムシャーとアテリア星人は対峙。
アテリア星人が音も無く迫りくる不意打ちを仕掛けようとしたことに気付いたサイコキノ星人は、ザムシャーに危機を知らせる。
ザムシャーはアテリア星人の豪剣を横っ飛びで避けようとするも、果たしてその剣の行き先が、背後のサイコキノ星人に向かう事に気付く。
意志を決したザムシャーは、踏み込んでアテリア星人の豪剣を素手で掴む。当然、ザムシャーの掌からは鮮血が噴出した。
そしてザムシャーは、もう片方の手に握った木太刀を突き上げ、アテリア星人の眉間に痛撃!
その衝撃で木太刀は裂けるように砕け、折れた先端はアテリア星人の眉間に深々と突き刺さり、致命傷となる。
自身の敗北を認められないまま、アテリア星人は斃れ、爆発四散する―――。


アテリア星人が爆散した際の衝撃からザムシャーに守られたサイコキノ星人は「やっぱり、守ってくれる気だったんだ」と呟き、
ザムシャーもまた「これが、そうなのか……」と、自分自身の無意識の行いを反芻していた。
彼がアテリア星人の剣を受け止めた際の掌の鮮血にまみれた傷を、サイコキノ星人は念動力によるヒーリングで治療し、「ありがとう」と告げる。
原語の意味を理解できなかったザムシャーに、サイコキノ星人は地球の概念で「誰かに何かをしてもらって嬉しかった時」の言葉と彼に教える。
ザムシャーは「勘違いするな。貴様のために立ち合ったわけではない」と返すも、サイコキノ星人はその内心をすっかり見透かしている様子であった。


暫くして、異星の荒野に一隻の宇宙船が降下していた。
サイコキノ星人の誘いに応じたザムシャーは、道中で新しい太刀を調達するために、刀工の住む星に寄って欲しいと頼むが、
「その必要はなかろう」との言葉と共に現れたのは、かつてザムシャーと立ち合った老爺。
彼の手には、既にすっかり傷一つなく修繕されていた星斬丸が握られていた。
試し切りには格好の相手が地球に居ると促す老爺に対し、星斬丸を受け取ったザムシャーは彼の正体を訪ねるも、老爺は結局「ただの爺」としか言わなかった。
そうこうしている間に、宇宙船……ファントン星人の交易船は、荒野に降り立っていた。


交易船の広い倉庫で、ザムシャーはサイコキノ星人と、手毬大のシーピンを持つファントン星人との繋がりを知る。
曰く、以前に交易船がモットクレロンに襲われた際、サイコキノ星人が追っ払ってくれて以来の関係だそうだ。
ザムシャーはシーピンに目を向け、大量生産に成功したとはいえ、果たしてそれが地球人の口に合うものだろうかと指摘するが、
ファントン星人の言葉から、それがかつて自分達の苦難を助けてくれた地球人との約束だと知り、
自分自身もツルギ……否、ヒカリと、メビウスとの再戦を誓って再び地球に赴くと「約束」した事を思い出す。


一方、ザムシャー達は去った後、異星の荒野で老爺のもとにはウルトラマンヒカリが訪れていた。
ザムシャーとは一足違いで入れ違いになったことを残念がるヒカリであったが、老爺は地球で再び会えると彼を諭す。
老爺はヒカリが得ていた、ヤプールが封印もろとも姿を消したという情報を、地球に居る兄弟たち、そしてメビウスには伝えるなと、ウルトラの父からお達しがあったとこぼす。
ヒカリは、恐らく最後の戦いが迫っている今、少しでもメビウスに仲間達と共に平和な時を過ごさせようという親心ではないかと推察。
老爺に促され、その場を飛び去るヒカリ。その際に巻き起こった風で、老爺の襤褸と頭巾が吹き飛び、ウルトラマンキングの姿があらわとなった。
キングは踵を返し、「……また、誰かを死地に赴かせるような真似をしてしもうたか。じゃが―――」と呟くのであった―――。


その頃、地球に向かっている交易船の中で、ザムシャーはサイコキノ星人の名前を問う。
サイコキノ星人は、少し考え、照れたような笑顔で「カコ」と名乗る。
ザムシャーはそれが本名では無い事を悟るも、その名前を彼女自身が気に入っている事実を指摘するのであった。


そして、一同を乗せた船は宇宙の闇へと消える。皇帝の軍勢の脅威が迫る地球に赴き、ザムシャーが太刀を振るう理由に「答え」を出すために―――。



追記・修正は「守ること」を理解した方がお願いします。


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  • 元作品持ってないからなんとも言えないけど、4ページの短編ってことは「ショートショート系作品は要相談」ルールに引っかからない?あらすじ部分かなり詳細に書いてあるけど、丸写しとかなら流石にマズイかと。 -- 名無しさん (2023-04-11 20:23:36)

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