パルテノン(キン肉マン)

ページ名:パルテノン_キン肉マン_

登録日:2023/03/29 Wed 11:15:55
更新日:2024/07/05 Fri 12:30:51NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



タグ一覧
キン肉マン 王位争奪編 パルテノン 佐藤正治 技巧チーム ゼブラ四天王 超人 超人レスラー 副将 巨漢 化石 ギリシャ パルテノン神殿 鉱物超人 無機物超人



超人オリンピックチャンピオンコンビか


相手にとって不足はねえ!



パルテノンとは、『キン肉マン』の登場人物。



◆プロフィール

所属:技巧(ゼブラ/ぎこう)チーム
出身:ギリシャ
身長:280cm
体重:950kg
超人強度:1500万パワー
年齢:43歳
:佐藤正治



◆概要

『キン肉マン』の旧シリーズ最終章【キン肉星王位争奪編】において《技巧》(ゼブラ)チームの副将(ゼブラ四天王)として初登場。
マリポーサ戦後のキン肉マンチームの前にゼブラバイクマンと並んで登場した。
30億超人ドルの報酬と、ゼブラが王位を取った際の大臣になるという契約でチームに入る。笑い声は「ギョギョギョギョ」
パルテノン神殿の化身の鉱物超人であり巨漢超人であるが、ジャイアントのキラーのテリーマンとは戦わなかった。
体(支柱)には文字通り人柱としてアテナ・パルテノスに捧げられた若く逞しい男たちの体が埋め込まれ、生贄にされた男たち血に染まった地面はずっと乾く事はなかったという恐ろしく血生臭い経緯で誕生した超人。要するに人間のミイラであり、ギリシャへの酷い風評被害でもある。生贄にされた男たちの無念が血塗られた怨念と憎悪のパワーとなり、ゼブラの真の力を解放する。
またアンモナイトや三葉虫などの古代生物の化石も体に入っている。劇中の台詞によれば爬虫類なども取り込んでおり、体内にはメタンガスが充満しているという恐怖の生贄祭壇。



ゼブラとは古くからの付き合いがあったと思われ彼の体質や戦歴について詳しく、最終戦ではタッグパートナーを務める等信頼も厚い。ゼブラを「怨念と憎悪の影」でパワーアップさせるなどサポートすることもある。


格式が高そうな外見とは裏腹に粗野で俗っぽい言動が多いのだが、上のような恐ろしい逸話で体には生贄にされた男たちの怨念と憎悪がギッチリ詰まっているので、品行方正に振る舞えというのが無茶な要求なのかもしれない。




またバイクマンに対しては


  • 上記の通り、共に姿を現したこと。
  • 準決勝の時のサンダードーム・デスマッチの金網を準備。
  • 試合前にはガソリンを入れる。
  • 変形用のタイヤをアンパンの新しい顔のように投げ入れてくれる
  • モーターマンの死後には充電用として渡す。

と非常に甲斐甲斐しくサポートをしており、それなりに関係は良好だったようである。


◆活躍

バイクマン戦で疲労困憊していたラーメンマンと戦うも、見兼ねたキン肉マンが乱入。ラーメンマンは反則負けを取られパルテノンの勝利となる。
両チーム残り2人ずつとなったことで最終戦はタッグマッチとなり、ゼブラの相方としてキン肉マン&ロビンマスク組と戦うことに。


序盤はクリーンファイトで戦っていたゼブラであったが、キン肉マンの前にダウン。
その倒れたゼブラに対し怨念と憎悪の影を照射し、残虐性を引き出した。


人体化石封じでロビンマスクを閉じ込めた後はキン肉マンを2人で追いつめる*1
そしてキン肉マンに影を当てるも、ロビンマスクという正義超人が柱に閉じ込められていた為に効果が弱まり、キン肉マンは闇堕ちせずに済んだ。
その後はアノアロの杖の力でロビンマスクに脱出されてしまいタワー・ブリッジで真っ二つにされ、そこからロビン・スペシャルに繋げられて敗北。
そのままロビンマスクも倒れてしまい相打ちという形となり、試合はリーダー同士の一騎打ちに委ねられることになった。
タワーブリッジで真っ二つにされた後もゼブラとの取り決めであった優勝の暁には金と大臣の地位の約束に息を吹き返し上半身だけでロビンに喰らいつく根性を発揮しており、友情などのヒエラルキーが主流のキン肉マンでは清々しい程の俗物ぶりを見せていた。
バラバラになった体からは札束が飛び散り、ゼブラは俺がパルテノンに渡した契約金だぞ触るな!と観客に怒鳴り散らしていた。
札束を必死に足元にかき集めており哀愁を誘う。


アニメでは上記の金ぇ!大臣!の降りがなく、タワーブリッジにされた後は抵抗もせずロビンスペシャルの連続攻撃で撃沈。
これにより銭ケバな面が無くなり最低限の人格面の名誉は守られたと取るか、見せ場だったお金のクソ力が無くなってしまい影が薄くなったととるかは受け手次第。
また体内から飛び散る契約金は札束から金塊(ゴールド)に変更され、なんだかRPGのアイテムを落とす敵キャラのようになってしまった。
金塊を拾い集めるゼブラの台詞は「誰も触るな!これは俺のものだ!俺のだ!」と辛うじてパルテノンへの仕事金に敬意を払っているように聞こえなくもない原作の台詞に対して俺の金だから取るな!とより浅ましくなっている。(原作も必死こいて札束を拾い集めているので、大意としては変わらないという事なのだろう)




自分の試合が始まった直後に嶋田ゆでの3ヶ月腰痛事件が起こり、それによる休載中の穴埋め企画では結構ピックアップされていた。
「組むわけはないが組んだら凄い夢のタッグ」ではサンシャインと巨大建造物コンビを結成し肩を組むイラストが描かれている。実現したら身長合計580センチ、体重合計1980キロの体を自由に変形させ柱を崩して飛ばしてきたりする巨漢コンビである。こ…こわい…
このほか超人たちの日常を読者がスクープして投稿する企画(という設定の)「超人フォーカス」では自販機で巨体を屈めてチェリーコークを購入するお茶目な姿を激写されている。(王位編連載当時の1985年、日本ではコカコーラから発売されたばかりの新商品だった)


無機物超人にありがちな惨殺バラバラ死体状態で出番を終えたが、何と試合後にコメントを残しており生存が発覚。
「今回の敗北で上には上がいるんだとわかった。これからは欲を出さずに田舎で畑を耕してのんびり暮らすよ」としおらしいコメントを残しているゼブラの真下で
「ゼブラが優勝したら大臣にしてもらう約束だったのに…こうなったらソルジャーチームかフェニックスチームに自分を売り込むか!」
と商魂逞しくブレない金ぇ!ぶりで息巻いていたが
「でもこんなに体がバラバラじゃな…」
とロビンにへし折られたボディを嘆いていた。退場のシーンのあの状態のままインタビューを受けているらしい。


なお上記のコメントは単行本に収録された技巧チーム戦終了バージョンのコメントで、3ヶ月休載中のタッグ戦開始直後のバージョンでは
「キン肉マン、ロビンマスクとのタッグ戦でいよいよオレ様の力を見せつける時がきたのでうれしくって貧乏ゆすりが止まらないぜ。どうやって料理をしてくれようか。なんせゼブラが王位についたあかつきには、キン肉星の大臣にさせてもらう約束だからな」
とワクワクしてパイプ椅子で貧乏ゆすりをしていたらしい。落ち着きのない神殿である。




試合中での印象はゼブラを補佐し盛り上げるためのギミックありきのタッグ要員なのだが、厳かな外見や顔つきに反してとんでもない銭ケバでそれを原動力に凄いガッツを見せたり、上述の穴埋め企画での妙に人間臭い行動や言動からくる内面とのギャップがシュールな笑いを誘うキャラクターである。


好意的に見れば(金と引き換えとはいえ)ゼブラの重要なファクターである人格の一側面を任せられていたり、大臣の地位も保障されて
いたので、それなりに信頼はあったと言える…のかもしれない。


またパルテノンの説明ではゼブラの人格は
「本来は残虐の黒でそれを抑えるために正義の白で制御している」
で、強いが手がつけられない本来の人格の黒を後付けの白で抑えているような風だったが後年のマリキータマンは
「お前は黒の方が弱い!」
と言い切っており、黒ゼブラはまるでキッドを殺したトラウマで表出した解離性の二重人格のように扱われていた。
これらの後付けに対してパルテノンがホラを吹いていたか見当違いの解釈をしていたかは定かになっていない。
まぁ黒はパワーが上がる代わりに動きが単調になり耐久度も下がる、みたいな解釈もできなくはないが…
そもそもこれまでの黒ゼブラが全て外付けの方法で変化しており、ゼブラ自身の力で変化できるかどうかについてはボカされたままである。





ゆで曰く初めから技巧チームとの決着はタッグだったこともあり、この超人が選ばれたという。また作画についてはバースを外せば背景を描けるため、アシュラマンサタンクロスなどとは異なり、苦労しなかった様子。アニメでは頭部の頭飾りがないなどデザインが異なる他、等身が低くなっている。DVD2巻の解説書では「ひとつのフレーム(画面)に収めるための配慮か?」との解説がある。上半身にリソースが割かれているせいで足がやたらと短い。



◆得意技

影のシャワー
体内の人柱の怨念パワーを照射し、影を浴びた者の残虐性を引き出す。
この際にストライプ柄だったゼブラは全身真っ黒になるが、この影は時間と共に薄れていく。


もしパルテノンが居なければゼブラは黒くなれないのではないか?という点はよく疑問に挙げられる。
後年、ゼブラがマリキータマンと戦った際に黒くなれと言われた際には、ゼブラは自分の意志で黒にならないままマリキータマンに強制的に染められてしまい結局永遠の謎となってしまった。


人体化石封じ
パルテノンの足から三葉虫やアンモナイトなどの化石が混ざったコンクリート状のものが溢れ出す。ちなみにアニメだと中身に色がついており、化石というより出きたての死骸みたいで結構グロい。
それに触れると最後化石になってしまいパルテノンの柱に封じられてしまい、今まで取り込まれた男たちと同じく人柱にされてしまう。
柱内は生贄の死骸から発生したメタンガスが充満している。
ちなみにメタンガスは無色無臭で人体には無害*2。しかし何故か超人にはものすごく効く。道理でキン肉マンがオナラ戦法を駆使するはずである(多分違う)。


ディスクシステムの王位争奪編では色んな意味でそのまま再現はできないのでアンモナイトを弾丸のように発射するシンプルな技になっている。


神殿瓦礫崩し
自分の体をバラバラにして柱などの瓦礫の下敷きにする。文字通り体が全てバラバラとなるのだが、首だけの状態で浮遊し体を再構成できるなど妖怪じみた能力である。


パルテノン・100万トンクラッシュ
アニメオリジナル技。神殿瓦礫崩しの後に体を空中で再構成し相手に落下。途中でロビンに阻止されたので技の全容は不明だが尻から相手に落下しているのでヒップドロップやギロチンドロップなどの下半身で相手を押し潰す技なのだと思われる。
「100万トン」というのは古来より凄く重いという事を分かりやすく伝える目安として使われてきた数字なので、さほど深い意味は無いと思われる。





キャンバス・プレッサー
ゼブラとのツープラトン。
キャンバスを真っ二つにしてお互い場外に出て反対側からドロップキックで圧殺させる残虐技。


肉弾攻撃
ゼブラとのタッグ技…タッグ?
パルテノンの巨体を凶器としてゼブラが思い切り相手にブン投げる。
まぁタッグフォーメーションAよりかは優しい技。





キン肉マン新必殺技崩し
キン肉マンが放とうとしたマッスル・スパークを破った時使った技。技名のように叫んでいるが技と呼んでいいか微妙なところ。




追記・修正は影のシャワーで浴びた物の残虐性を引き出してからお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 何故か背表紙に抜擢されたため新装版ではゆでの解説が載ってる謎優遇超人 -- 名無しさん (2023-03-29 14:43:42)
  • パルテノンマンじゃなくてパルテノンだったのか… -- 名無しさん (2023-03-29 19:59:36)
  • ↑2 キン肉マンから背表紙になりうる代表的な超人を36巻分抜擢しろと言われりゃ1人か2人はどうでもいい奴が選ばれるよね…王位編の13冊で運命の王子と知性及び残虐チームメイト以外ときたら優先順位的に準決勝の副将になっちゃうのよ。 -- 名無しさん (2023-09-02 16:43:15)
  • 荘厳な見た目に反して割りと俗っぽい。 -- 名無しさん (2023-09-02 19:17:31)
  • 古代ギリシャの人々がオリュンポスの神々を崇めるため造った神殿の超人なら、見た目の割にやたら金の話が好きなのもある意味無理のない話かもしれない。生まれたその日にアポローン神から牛泥棒やらかしたりゼウス神の下行われた裁判で亀の甲羅から作った楽器を気に入ったアポローン神に譲ることを和解の証としたなど「盗みと商業の神」とされるヘルメース神すらいるし。 -- 名無しさん (2023-09-10 01:14:05)

#comment(striction)

*1 しかもこの時キン肉マンは、マッスル・スパークを外されたこと、火事場のクソ力を失っていることを指摘されたことで、精神面で大きなダメージを受けていた。
*2 ただし、高濃度では酸欠や窒息を引き起こす恐れがある

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧