登録日:2022/10/01 (土) 10:50:00
更新日:2024/06/27 Thu 10:37:29NEW!
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ルミナスウィッチーズ ストライクウィッチーズ ワールドウィッチーズ 22年夏アニメ シャフト アニメ アイドル 連盟空軍航空魔法音楽隊 東冨耶子 佐伯昭志
落ち込んだときも、楽しいときも、何でもないときも。
歌を歌うと幸せな気持ちになれるから
ルミナスウィッチーズとは、『ストライクウィッチーズ』をはじめとする「ワールドウィッチーズ」シリーズのタイトルの1つである。
シリーズ10周年記念企画であり、正式タイトルは『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』。
同一の世界観を共有しながら、これまでのシリーズとは全く趣が異なる「戦わない(戦えない)ウィッチ」の活躍を描く異色作。
2022年7月3日よりTVアニメが放送開始。制作はシャフト。全12話。
これまでのシリーズと違い、本作にネウロイは全12話中2話しか登場していない。
◆概要
様々な理由から戦うことが出来ない・戦わないウィッチたちが集い、前線に立ってネウロイと戦う代わりに“歌や音楽”で人々を笑顔にする、所謂銃後の世界で生きる航空魔法音楽隊の物語である。
本作では魔女と契約を交わした動物の精霊「使い魔」の存在がフィーチャーされており、これまでウィッチたちが魔法力を行使する際に発現する耳や尻尾として登場していた彼らが、1人(1匹)のキャラクターとして画面を賑わせる。CVはそれぞれ対応するウィッチの声優が担当。
グレイスはある場面で「使い魔は魔法の杖ではありません。ウィッチにとって、彼らは出会ってから傍を離れるまで家族であり、友人であり、時に戦友なんです」と話している。
ウィッチでいられなくなった時、少女は戦う力と同時に無二の友を失うことになるのである。
アニメの時系列は『スト魔女』とほぼ同時期で、『ルミナス』の第1話が1944年3月。宮藤芳佳が宮藤博士の手紙を手にし、ブリタニアに渡ることを決意した頃である。劇中では501によるガリア解放(44年9月)も起こっている。
ジニーたちが501の面々と直接会う機会はなかったものの、間接的に影響を与え合っているのでシリーズファンはより深く本作を楽しめる。
これはルミナスウィッチーズがロマーニャ・扶桑・リベリオンといった世界各地を転々として公演を行う部隊であることが大きく、既存の世界観を広く使える仕組みになっているため。
それだけに作中ではウィッチの歌う挿入歌がいくつも流れている。
ちなみにパンツ… もといズボンは最終回のハイデマリーを除いてチラリとも見えない。健全。
プロジェクトは2018年から始動しており、その時点でキャラクターデザインや設定が決まっていたり、メインキャストの声優陣によるユニットも2019年3月にデビューした。
だが9人の声優の内3人が病気療養や学業への専念を理由に若くして声優業を引退した事で、アニメ放送開始前にキャストが交代している。
◆ストーリー
この物語は「第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ」と同じ世界、
同じ時間軸で行われている別動隊の、戦わないウィッチたちによる活動記録。
「戦闘不適合者」のレッテルを張られた彼女達が、
不思議な雰囲気をまといナイトウィッチの資質を持つ主人公・ジニーを中心に、
それぞれ僅かに持っている能力を歌と踊りに変えて、
どん底から這い上がりながらも世界中の人たちに笑顔を届ける物語。
◆キャラクター
●連盟空軍魔法音楽隊「ルミナスウィッチーズ」
音楽を奏で、歌って踊り、そしてブルーインパルスのような飛行アクションを行う部隊。
正式名称は「連盟空軍第72統合戦闘飛行隊兵站支援中隊航空魔法音楽隊」と非常に長ったらしい。
形式上は、501などの統合戦闘飛行隊(JFS)などと同じだが、こちらは戦闘不適合者とレッテルを貼られたメンバーで構成されていて、
一応それなりに戦えるスオムスのいらん子部隊より戦えない。
また、「戦闘不適合者」という設定の割に普通に飛べているように見えるのは、彼女たちが装着しているのは低速域で安定している練習用のストライカー*1であるため。
一線級の実戦ストライカーをまともに飛ばせるのはアイラとマナ(パフォーマンスにムラがありすぎるが)くらいらしい*2。
- ヴァージニア・ロバートソン
CV.鳴海まい
14歳。ブリタニア連邦出身で、階級は軍曹。
愛称は「ジニー」。
使い魔は鳥?の「モフィ」。
部隊ではボーカル・編曲を担当する。
使い魔のモフィを仲間の元に返すため、手かかりを求めてロンドンへとやってきた。
田舎で育ったためか世界情勢やウィッチに関する知識に疎く、モフィが使い魔であることや自身がウィッチであることもいのりたちと出会うまで知らなかった。
希少なナイトウィッチの資質を持つが、電波や魔導波を受信する(聞く)ことしかできない片手落ちであったため、音楽隊に回された。
ブリタニア空軍なのでリーネちゃんと色違いの制服を着用している。
イメージモデルはスコットランドのフォーク歌手、ジーニー・ロバートソン。
- 渋谷いのり
CV.細川美菜子
14歳。扶桑皇国出身で、階級は軍曹。
使い魔は三毛猫の「おこげ」。
部隊ではボーカル・作曲を担当する。
駐在武官である父の赴任に伴って2年前からブリタニア空軍にいる。
戦力外通告は受けていないようだが優しく気弱な性格であり、1話では自分には向いていないからと自ら軍を辞めようとしていた。
だがここぞという時には強い意志を見せる。
実は陸軍一家のご令嬢。
イメージモデルは歌手の淡谷のり子。
- リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ
CV.藍本あみ
14歳。オラーシャ出身で、階級は軍曹。
愛称は「ミラーシャ」。
使い魔はボルゾイの「オリヴィエ」。
部隊ではボーカル・作詞を担当する。
快活で明るく表情豊か、他人を引っ張るエネルギーに溢れたルミナスきっての元気娘。
反面、全く知らない人間には意外と人見知りするタイプ。
射撃が凄まじく下手だったため戦力外通告を受け、音楽隊に回される。
同じ部隊になる前からアイラの大ファンであり、「アイラさま」と呼んで慕っている。
イメージモデルはソ連の歌手、リディア・ルスラノヴァ。
- アイラ・ペイヴィッキ・リンナマー
CV.真宮涼
16歳。スオムス出身で、階級は少尉。
使い魔はホッキョクオオカミの「フィン」。
部隊ではボーカル・リーダーを担当する。
「ルミナスウィッチーズ」のリーダー。
クールな見た目だがハートは熱く、隊のお姉さん役。
前線経験者であり、音楽隊では唯一のエースウィッチ。
戦傷のため戦力外通告を受け音楽隊の所属となり、エリーと共に活動していた。
イメージモデルはフィンランド空軍のパイロット、アーレ・ペイヴィオ・リンナマー。
- エレオノール・ジョヴァンナ・ガション
CV.都月彩楓
16歳。ガリア共和国出身で、階級は軍曹。
愛称は「エリー」。
使い魔はイエネコの「リオ」。
部隊ではボーカル・サブリーダーを担当する。
「ルミナスウィッチーズ」のサブリーダー。
アイラの親友であり、マイペースな性格だが周りをしっかり見ている気配り上手。
元は野戦病院の看護師だったが、一般的なウィッチより遅れて魔力が発現。
常に余裕のある態度の裏には、戦う力を持ちながら、能力の発現が遅過ぎたがために故郷のために戦えなかった過去が大きな負い目になっている。*3
実は家事能力がジョーに次いで高いが、進んであれこれやるほどこだわりはなく、楽ができるならそっちでいいというスタンス。
ジニー共々、普通の人間からウィッチになる瞬間が映像媒体で描かれた数少ないキャラクター。
イメージモデルはフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフ。
- マリア・マグダレーネ・ディートリヒ
CV.花江もも(~2021/1)、古仲可奈(2021/3~)
15歳。帝政カールスラント出身で、階級は曹長。
使い魔はモモンガの「フロッケ」。
部隊ではボーカル・アクロバット演目考案を担当する。
朝起きられないため原隊から戦力外通告を受けたと聞けばギャグだが、本当に虚弱体質なので事情は深刻。日中も調子が悪いことが多く、高負荷の運動も苦手。
本人はカールスラント軍人らしく規範意識が高いため、それに伴わない自身の体質を疎んでいる。
ほとんどが軍曹で構成されたルミナスの中で数少ない曹長だが、これも実力で勝ち取ったものではなく偶然の棚ぼた昇進。
イメージモデルはドイツの女優・歌手、マレーネ・ディートリヒ。
- マナイア・マタワウラ・ハト
CV.結木美咲
13歳。ニューゼーラント出身で、階級は軍曹。
愛称は「マナ」。
使い魔はキーウィの「キューちゃん」。
部隊ではボーカル・ダンス振り付け担当。
体を動かすのが大好きなニューゼーラント空軍屈指の元気娘。アイドルマスターの我那覇響と瓜二つといってよいほどに似ている。
ヒマと場所があれば踊っている。ルミナスが使っているシールドの色を変える技術は、彼女がメンバーに教えたもの。
使い魔の影響でマナの魔法力は振れ幅が激しく、飛行すると魔法力が尽きるまで降りてこられない日や、そもそも飛べない日がある。
作中で明確な描写は無いが、軍から戦力外通告を受けたのは恐らくそれが理由だと思われる。
といっても公演中に飛行演技で失敗したケースはない。キューちゃんも音楽隊の居心地が良かったのだろう。
イメージモデルはニュージーランドのマオリ系歌手、アナ・ハト。
- シルヴィ・カリエッロ
CV.琴坂みう(~2021/09)、吉北梨乃(2021/12~)
15歳。ロマーニャ出身で、階級は軍曹。
使い魔は羊の「ペコラスチャン」。
部隊ではボーカル・衣装担当。
ロマーニャ生まれロマーニャ育ち。
ファッションにこだわりがあり隊内でも衣装担当。
実戦経験こそないが訓練時の成績は良好。にもかかわらず上官に敬語で出撃を止められ続け、最終的に音楽隊への転属となった。
「なにか秘密を持っていそう」とあり、お嬢様言葉を覗かせて慌てて言い直すといった様子がある。
本名は「シルヴァーナ・アデライード・ディ・カリニャーノ」。
実はカリニャーノ家はロマーニャ公室の親類であり、貴族どころか正真正銘のお姫様。シルヴァーナ公女はロマーニャの女王候補の1人となる。*4
これでは戦場に出してもらえないのも当然であり、地位が高すぎて506でも持て余しかねないほどの存在。
そういう意味で彼女が戦死の危険がなく、広告にもなる音楽隊にいてくれるのは上としてもありがたかったりする。
イメージモデルは不明。
- ジョアンナ・エリザベス・スタッフォード
CV.橘きょう(~2021/10)、豆咲りお(2021/11~)
12歳。リベリオン出身で、階級は曹長。
愛称は「ジョー」。
使い魔はプレーリードッグの「スマイル」
部隊ではボーカル・デザイン担当。
9人きょうだいの長女で、8人の弟がいる。
両親が病気がちなため、代わりに弟たちを養うためウィッチとなる。
元々は海軍だが、船酔いに悩まされていたため転属願を出す。
物腰は穏やかだが育った環境の影響か、たまに口調が荒くなる(一人称も俺)。
隊内では最年少だが、大家族の長女であるため隊員の半分くらいは妹に見えている。隊内で一番家事レベルが高く、器用。
イメージモデルはアメリカの女性トラディショナル・ポップ歌手、ジョー・スタッフォード。
- グレイス・メイトランド・スチュワード
CV.小松未可子
23歳の元ウィッチ。リベリオン出身で、階級は少佐。
愛称は「グレーシー」。
部隊では隊長/プロデューサー担当。
現役時にはリベリオン義勇軍としてダンケルク撤退戦やバトル・オブ・ブリテンなど、数多くの戦闘に参加した歴戦のウィッチ。
第1話の回想(41年5月のダンケルク)でネウロイを撃墜寸前まで追い込みながら、そこで魔力減退が限界に達してしまった事で、戦線離脱を余儀なくされてしまった。
あがりを迎えたウィッチの中では珍しく、引退後も実績と実力を評価されてそのまま軍属を続ける事となる。
その後は慣れないデスクワークに就くが、後に「歌が人を救う」という信念に基づいて、様々な理由で戦闘に参加出来ないウィッチを集めた「航空魔法音楽隊」を構想。
隊長兼プロデューサーとして、予算と隊員集めに奔走する。
当初こそ「この戦時下にウィッチで音楽?」的に軍のお偉いさん達から関心を集めることができなかったが、彼女の情熱はやがて大きな結実を見せることになる。
また最後の戦場となったダンケルク時点の階級は中尉であり、それから3年で少佐まで昇進しているので、駆け引きの経験が不足気味なだけで現場を離れても相当に優秀な軍人だったりする。
イメージモデルはアメリカの男性俳優、ジェームズ・スチュアート。
○その他の人物
- フェリシア・ルイーザ・グレスリー
CV.渡辺美佐
上品な身なりの老婦人。孫がダンケルクでグレイスのお世話になったらしい。*5
連邦軍部相手に音楽隊ウィッチの必要性を訴えて空回りするグレイスに助言を与え、彼女がルミナスウィッチーズという形で結果を出した時には議会に根回しを行い、ワールドツアーを早期に実現させる。
その後もルミナスウィッチーズの強力な後援者であり続けた。
モデルになった人物は、第8代マールバラ公爵ジョージ・チャールズ・スペンサー=チャーチルの長女、フランセス・ルイーザ・グレスリー准男爵夫人と推定される。
父の姓で分かる通り、彼女は''ウィンストン・チャーチルの4歳年上の従姉''である。議会に顔が利くのも頷けるというもの。
「実は私の従弟がジニー推しでして」「マジですか」
なお史実のグレスリー夫人には息子が3人いたが、男子の孫がおらず*6、グレスリー准男爵家は戦後に断絶している。
- カリニャーノ公
CV.置鮎龍太郎
ロマーニャ公国の貴族、カリニャーノ公爵家の現当主。声がめちゃくちゃエレガント。
ルミナスウィッチーズのロマーニャ公演の頃がちょうど亡き妻の命日だったらしく、墓参りに訪れたところでシルヴィと会う。
公演が無事終了した後には、その様子を一面記事で伝える現地の新聞に、本ページ最下段にあるコメントを寄せた。
まだほとんど世に知られていなかった彼女たちにとって、力強い後押しとなったことは想像に難くない。
◆ディスコグラフィ
本作の各話タイトルは、その回で流れる楽曲のタイトルから取られている。
(曲名の前に◎のある曲は、劇中で明確にルミナスウィッチーズの持ち歌として披露された曲)
WONDERFUL WORLD
歌:ルミナスウィッチーズ
作詞:yura
作編曲:篠崎あやと、橘 亮祐
OP曲(第1話のみED曲)。また第1話タイトルでもある。*7
わたしとみんなのうた
歌:さまざま(後述)
作詞:yura
作編曲:篠崎あやと、橘 亮祐
第2話~第11話のED曲。また、第11話タイトルでもある。
ウィッチーズ恒例の各話ごとに歌唱担当者の違うバージョンが流れる曲で、概ねその回のキーキャラクターが歌唱を担当するのもいつも通り。
話数 | 歌い手 |
---|---|
第2話 | ジニー&いのり |
第3話 | ミラーシャ&アイラ |
第4話 | アイラ&エリー |
第5話 | シルヴィ&ジョー |
第6話 | マリア&マナ |
第7話 | ジニー&いのり&ミラーシャ |
第8話 | マリア&ジョー |
第9話 | シルヴィ&マナ |
第10話 | エリー&ジニー |
第11話 | 全員 |
永久の寄す処
歌:ジニー(鳴海まい)
作詞:井筒日美
作曲:TRADITIONAL*8
編曲:manzo
第2話タイトルであるが、初披露は第1話のジニーの独唱。*9
かの有名な『アメイジング・グレイス』の替え歌である。*10原曲とは異なり、遠い故郷を想う素直な歌詞。
作中ではほぼジニーの持ち歌*11だったが、第2話ではジニーを探すためにいのりが歌い、他の隊員候補者達も続いた。
そして最終話では意外な人物が歌うことになる。
優しい明かり
歌:[3話]ジニー(鳴海まい)、ミラーシャ(藍本あみ)、アイラ(真宮涼)
[4話]アイラ(真宮涼)、エリー(都月彩楓)
作詞:井筒日美
作編曲:manzo
第3話タイトル。*12ルミナスウィッチーズ結成前からのアイラとエリーのデュエット曲。しっとりとしたシャンソン。
第3話ではアイラがアカペラソロで歌い始め、途中からミラーシャとジニーがモフィの伴奏付きで加わって歌った。ハブられたエリーはめちゃくちゃ拗ねた
第4話では音楽隊お披露目公演の1番手として、本来のデュオにより歌われた。
故郷の空
歌:ジニー(鳴海まい)、いのり(細川美菜子)、ミラーシャ(藍本あみ)、マリア(古仲可奈)、シルヴィ(吉北梨乃)、マナ(結木美咲)、ジョー(豆咲りお)
作詞:大和田建樹
作曲:スコットランド民謡
編曲:多ヶ谷樹
アニメで使用された歌の中で唯一の、純粋なカバー曲。
実在のスコットランド民謡のメロディに、鉄道唱歌などで知られる作詞家の大和田建樹が詩を付けた*13もので、明治~昭和初期に学校唱歌として歌われた。
実はスコットランドで一番良く知られているバージョンの歌詞はかなり下世話な内容*14であり、ぶっちゃけエロソング扱いされている。
大和田氏はそうとは知らず、ふとした事から故郷の家族を想うと言った内容のとても美しい歌詞を付けてくれた。*15
ルミナスの面々が歌うのがこっちのバージョンで本当に良かった……
第4話では、お披露目公演でアイラ&エリーの歌唱後に残り7名で、メイポールダンス*16風の振り付けで歌われた。
また、第10話タイトルでもある。そちらでは、思いがけずガリアに帰還したエリーが、変わり果てた故郷を歩きながら口ずさんでいる。
◎歌を歌おう
歌:ルミナスウィッチーズ
作詞:リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ(yura)
作編曲:渋谷いのり、ヴァージニア・ロバートソン(KOUGA)
第4話タイトル。同話の音楽隊お披露目公演のトリに披露された、ルミナスウィッチーズとして最初の持ち歌。
作詞ミラーシャ・作曲いのりタッグの手掛けた初の楽曲でもある。二人とも形になるまであと一歩のところで行き詰まっていたが、ジニーのアドバイスで答えを得ることができた。
その後、ワールドツアーの各地公演でも歌い、レコードも飛ぶように売れ、ブリタニアへ帰ってきた頃には彼女たちの代表曲を超えて、国民的な愛唱歌となっていった。
まっしろリボン
歌:シルヴィ(吉北梨乃)、ジョー(豆咲りお)
作詞:深川琴美
作編曲:原田 篤
第5話タイトル。シルヴィとジョーのキャラソン。作中ではワールドツアー初演の会場へ向かう途中のBGMとして流れる。
本当の自分を隠していた二人が『たとえどんな形でも自分は自分』と歌う歌詞が、作中の二人の想いにシンクロしている。
夢色コントレイル
歌:マリア(古仲可奈)、マナ(結木美咲)
作詞:磯谷佳江
作編曲:Honoka
第6話タイトル。マリアとマナのキャラソン。令和初の無敗三冠馬は多分関係ない。
作中ではマナがマリアを強引に空へ引っ張り上げるクライマックスで流れる。
歌の方も飛ぶことに不安を抱えるマリアをマナが引っ張っていく歌詞となっており尊い。ここにキマシタワーを建……あぁ、君等自力で建ててたね……
太陽の理由
歌:ジニー(鳴海まい)、いのり(細川美菜子)、ミラーシャ(藍本あみ)
作詞:深川琴美
作編曲:伊藤和馬
第7話タイトル。ジニー・いのり・ミラーシャのキャラソン。作中ではクライマックスの雨雲を強行突破するシーンで流れる。
珍しく自分の望みを強く主張したジニーを優しく見守る二人という、同話の内容に沿った歌詞となっている。でも珍しく戦闘シーンがあったりするので歌詞が聞き取り辛い
あの日々を忘れない
歌:ミラーシャ(CV:藍本あみ)、アイラ(CV:真宮 涼)
作詞:井筒日美
作編曲:多ヶ谷樹
琴演奏:鳴海まい
第8話タイトル。ルミナスウィッチーズ結成前、歌手活動を始めたばかりの頃のアイラのソロ曲。
訓練で失敗ばかりで涙していたミラーシャが偶然ラジオで聞き、すぐにレコードを買い求めて何度も聞いた曲。
ミラーシャにとっては、辛い時期の支えとなり、アイラのファンとなる切っ掛けとなった大切な曲だが、当のアイラにとっては歌手生活に迷いを抱えていた頃で、ラジオでもすぐ扱って貰えなくなった、苦い思い出の残る曲であった。
作中では、ミラーシャがひょんな事からいのりの弾く琴(演奏者はジニーの中の人)を伴奏に歌うことになり、途中からアイラとのデュエットとなる。ご本人登場
◎星と共に
歌:ルミナスウィッチーズ
作詞:リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ(yura)
作編曲:渋谷いのり(新田目駿)
第9話タイトル。同話のワールドツアー最終地・リベリオン公演の大トリで新衣装と共に初公開された、ルミナスウィッチーズの新曲。
曲はブロードウェイを意識したジャズ調、歌詞も振り付けもアクロバットマニューバにもリベリオンの象徴である『星』をふんだんに盛り込んだ一曲。これで戦時公債売上アップだ
◎みんなの世界
歌:ルミナスウィッチーズ
作詞:リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ(yura)
作編曲:渋谷いのり(如月結愛)
最終話タイトルの前半。ガリア解放記念式典で初お披露目した新曲。軍上層部からのオファー通り、ガリア出身のエリーをセンターボーカルに据えた曲である。
曲の締めくくりには、未だ半ばで断たれたまま横たわるパリの象徴・エッフェル塔に代わり、七色の軌跡で光の尖塔を描いてみせた。
Flying Skyhigh
歌:ルミナスウィッチーズ
作詞・作編曲:おぐらあすか
最終話ED曲、そして最終話タイトルの後半。ルミナスウィッチーズの現実のプロジェクトの第1弾楽曲として2020年8月に発表された曲。*17
最終話のタイトルは正確には『みんなの世界 そして*18 Fliying Skyhigh』である。
アニメ開始前からルミナスウィッチーズを追ってきたファンには感慨深いタイトルであろう。
この厳しい時代の中、彼女たちが何者かを問うのではなく、何を伝えようとしているのかに耳を傾けましょう
戦わないウィッチであっても、彼女たちの人々を想う心に、なんの変わりがあるでしょう
追記・修正はネウロイを相手に戦力にならない戦闘不適合者の方がお願いします
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▷ コメント欄
- (本当に)パンツじゃないから恥ずかしくないもん! -- 名無しさん (2022-10-01 11:53:37)
- ウィッチーズ版アイドルアニメって趣きだったけど、元々日常回もそこそこ描かれてたから違和感は全くなかったな。 -- 名無しさん (2022-10-01 14:49:36)
- ルミナス(ゲ○) -- 名無しさん (2022-10-01 21:07:00)
- アイラ様とか16だったのか。もっと上だと思ってた -- 名無しさん (2022-10-03 17:31:01)
- エリー、現時点で16歳なら魔力発言してすぐ訓練すれば戦えたんじゃないかな。18くらいなら遅すぎたねって納得できたけど -- 名無しさん (2022-10-03 19:32:31)
- ↑故郷を追われて転々としているうちに、「故郷のために戦う」という希望を無邪気に信じられなくなって諦観していたのかもとフミカネさん言ってるね -- 名無しさん (2022-10-03 20:58:10)
- 「ガリア開放記念に凱旋ライブやってよ。エリーさんガリア出身だしあの子センターで」って興行としては筋が通ってるけどそりゃ本人複雑だよね -- 名無しさん (2022-10-03 21:10:09)
- ↑しかも「これがガリア……」と呟く記録映像を撮らされてるところは全然彼女のガリアじゃないっていうね -- 名無しさん (2022-10-22 15:48:24)
- いのりは航空ウィッチでありながら飛行機が怖いという欠点が無かったっけ? -- 名無しさん (2023-04-12 21:51:24)
#comment(striction)
*2 実在する空軍の曲技飛行隊でも練習機を使うのが一般的であり、第一線用の戦闘機を使う部隊はアメリカ空軍のサンダーバーズ(F-16Cブロック52)、アメリカ海軍のブルーエンジェルス(F/A-18E/F)、ロシア空軍のルースキエ・ヴィーチャズィ(Su-30SM)とストリージ(MiG-29)、中国人民解放軍空軍の八一飛行表演隊(J-10)など、ごく限られた国だけである。
*3 年齢的な事情よりも、故郷を追われ各地を転々としているうちに「諦観」してしまったのが大きい
*4 フミカネ氏いわく、ストライクウィッチーズ二期で登場したロマーニャ第一公女、マリアとはパーティーで顔を合わせた程度の面識
*5 最終話では”to grandma”のサインが入ったトランペットを抱えた青年の写真を眺めるフェリシア女史が描写された。おそらくグレイス達が奮戦し脱出させようとした地上の将兵の一人だったのだろう。生死は不明
*6 長男は未婚、次男は子なし、三男は娘1人。三男の娘はダイナモ作戦当時7歳なので、「孫がお世話=グレイスの部下のウィッチ」という線は無さそう
*7 正確には『WONDERFUL WORLD -はじめまして-』とサブタイトルが付く
*8 トラディショナル。具体的な作曲者は不詳で、昔から口伝などで伝承されてきた伝統的な曲を指す音楽用語
*9 アニメ第1話・第2話クレジットでは『永”遠”の寄す処』とされているが、公式サイトのディスコグラフィでは『永”久”の寄す処』表記
*10 なぜジニーがアメイジング・グレイスを? については、海外のアニヲタが、ジニーがスコットランド出身であることとロイヤルスコッツ竜騎兵連隊の有名なカバー盤の存在を結びつけて指摘している。1971年に発表したバグパイプ&オーケストラアレンジ盤は全世界で700万枚売れたらしい
*11 ナイトウィッチの歌に詳しいマリアが「この歌に聞き覚えがない」と発言しているため、ウィッチーズ世界ではジニーのオリジナル詞/曲である可能性もある
*12 ただしタイトルの方は『優しい灯り』表記
*13 公式サイトのディスコグラフィでは『訳詩』となっているが、英詩を訳したわけではないので間違い
*14 大意で「誰かと誰かがライ麦畑に隠れて何してる? キスしてる? キス以上のナニをしてても見えないから大丈夫」。ライ麦は成長すると背丈が2m近くになるので、大の大人が隠れてあんな事やこんな事ができる
*15 後年ザ・ドリフターズが英語版の詩に割と忠実なパロディソングを発表したところ「下品なアレンジをするな」と抗議が殺到したそうな
*16 イギリスの五月祭で、長い柱の先端から伸ばしたリボンを持って踊る真っ当に伝統的な行事。作中会場になった村ではネウロイ襲撃の影響で五月祭が中止されていたので、その代わりの意味もあっただろう
*17 ただし前述の通り3人の声優が声優業を引退してしまったので、アニメ最終話で流れたバージョンは現在の声優陣で録り直したものと思われる
*18 『そして』の部分には正確には音楽記号のセーニョ、つまり「ここから繰り返す」意味の記号が入る
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