スクールゾーン(漫画)

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登録日:2022/05/02 (月曜日) 12:44:02
更新日:2024/06/18 Tue 13:44:15NEW!
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『スクールゾーン』はMAGxivで2018年4月から連載されている漫画である。作者はニンギヤウ。
ニコニコ静画の『マグコミ異世界出張所』にも同時に掲載されている。
連載以前はpixivなどのサイトに投稿されており、序盤のエピソードのプロトタイプとなっている。
2021年12月24日に4巻が発売された。



概要


どこか残念でクセの強い女子高生たちの日常と恋愛模様を描く、コメディを主体とした百合作品。単行本の裏表紙では「百合ギャグ」と説明されている。
普段はテンション高めなコメディが展開される一方で、時折漏らされる百合的な重~い感情との落差が読者の情緒を揺さぶる。
焦点の当たる登場人物のグループは回によって異なり、それぞれのエピソードがほぼ並行して進んでいる。日常徒然チルドレンのような感じ。
今のところ全く絡みのない登場人物たちもいるが、全員が間接的な交友関係にあり、相関図にすると複雑である。横江と杉浦のペアは主人公なのに交友関係が狭い。



登場人物


  • 横江礼(よこえ れい)
    本作の主人公。西互高校2年A組の生徒。
    黒髪長髪、右目を隠すような鬼太郎ヘアーである。自他ともに認める美少女で男子からの人気も高いが、作中では顔芸や奇行が目立つ残念美少女。自称顔面ハーバード。成績は非常に悪く、1学期の期末テストはオール赤点であったが、本人は気にしている様子はない。友人からは「れーちゃん」と呼ばれることもある。
    中学からの親友である杉浦のことは「けーちゃん」と呼び、学校・プライベートを問わずいつも一緒に過ごしている。ギャグ描写に還元されることが多いため普段は目立たないが、実は本気で杉浦に好意を寄せており、いまさら間接キッスに照れたりする一面も。中学時代のある時までは頻繁に杉浦に好意を伝えていたが、杉浦がどのように受け取っていたかは不明。現在では親友として一緒に過ごし続けることに納得しており、関係を進展させようとは望んでいない。

  • 杉浦契(すぎうら けい)
    もう一人の主人公。西互高校2年A組の生徒。
    ショートボブで目つきの悪い小柄な少女。横江ほどではないが成績は悪く、期末テストで赤点3つ。極度の怖がりでホラーにめっぽう弱く、怪談を聞いた後、1人でトイレに行けなくなったりもする。
    横江と比べてかなり真面目で常識人。めちゃくちゃな振る舞いをする横江には、口悪く突っ込みを入れたり振り回されたりしている。とはいえ、当然のようにいつも一緒に過ごしているあたり居心地がいいのだろう。横江と毎日のように一緒にいることを何も疑問に思っておらず、八手を呆れさせた。
    横江と比べてモノローグが少なく、彼女のことをどう思っているかはっきりとは分からない。しかし、ふとした横江の言動に顔を赤らめて照れたような表情を見せることもあり、脈ナシという訳でもない……?
    作者からは猫だと思われている。

  • 根来八手(ねごろ やつで)
    西互高校2年B組の生徒。横江と杉浦の友人。糸目で関西弁という切れ者っぽいキャラに反し適当で、大して深く考えていない。糸目を開眼すると強烈な三白眼であり、横江と杉浦を怖がらせた。
    映画研究部(部員:2名、活動内容:未定、部室:物置)の部長を務めていて、後輩である椿の内向的な性格を気にかけている。他人をよく観察しており、自虐的なスイッチの入った椿を慎重に励ましたり、横江と杉浦の異様に近い距離感を考察したりしている。
    クラスメイトの藤と仲がよく、純朴で忙しない彼女のことを愛らしく思っている。しかし、ゲームセンターで岸屋と出会ってからやたらとポジティブになっていることは怪しく感じ、何か騙されているのではと疑う。そして「藤やしなあ……」と納得もしている。
    もっぱら「八手」呼びだが、杉浦からは苗字の「根来」で呼ばれる。

  • 日生椿(ひなせ つばき)
    西互高校1年C組の生徒。柊の双子の姉で、瓜二つ。美少女で勉強も運動も優秀だが、内向的・自虐的な性格で、いつもおどおどしている。
    映画研究部の先輩である八手を尊敬しており、適当な人であると察してはいても、自分を気にかけてくれると思っている。
    要については、初めは距離の近さと奔放さに戸惑ったが、絡まれるうちに心を開いていく。ひよ子からはそっけない態度を取られることが多いが、もともと自虐的な椿には効果薄。むしろ2人で出かけてからは要と同様に打ち解けた。
    重度のシスコンであり、妹の柊に思いを募らせている。財布の中に柊の盗撮写真を15枚も入れるほどである。自分を拒絶する彼女とどうにかコミュニケ―ションをとろうとしているが、あまり上手くいっていない。
    八手を通じて横江・杉浦とも親交を深め、後輩相手でも容赦なく意味不明な行動をする横江には脅えている。

  • 日生柊(ひなせ ひいらぎ)
    立陵東女子高校1年6組の生徒。椿の双子の妹で、姉と同じく美少女。教室ではクールな王子様的ポジションだが、夏まで友達が一人もおらず、誰とも話さないぼっちである。
    養護教諭の芥見先生にだけは懐いており、たいした用も無いのに保健室に行き、構ってもらおうとする。また、素直な態度を見せて胸の内を明かすのも彼女に対してだけである。
    姉の椿を一方的に嫌っており、学校生活について訊かれた際には「お前がとなりに居なくなって清々してる」というほど。何事も自分より優秀だった椿に劣等感を抱いており、それなのに卑屈で自虐的なところを不快に思っているようだ。
    椿は高校で八手や要といった繋がりを得た一方で、自分は空木とさえも素直に仲良くなれない現状に、なおさら劣等感を深めると共に、自分の空木への態度・対人関係を再考する。

  • 空木れん(うつぎ れん)
    立陵東女子高校1年6組の生徒。柊のクラスに転入してきて、隣の席になった。天真爛漫、子供っぽく人懐っこい性格で、転入して間もないのに、多くの友達を作っている。
    柊に毎日馴れ馴れしく付きまとう。最初は邪険にされていたが、しつこくアタックした結果、一緒に登下校するところまで持って行った。
    よく喋るが内面描写が一切ないので、アホっぽい割に何を考えているかよくわからない。柊が、なぜ自分と一緒にいるのか尋ねた際には、暫し「えっ」などと口籠った末に「なんとなく!!」と答えた。
    転入の時期は1年1学期の夏休み前という微妙な時期で、理由は不明。芥見先生は彼女の名前に心当たりがあるようだが……?

  • 山城要(やましろ かなめ)
    西互高校1年C組の生徒。奔放な性格のギャルで、ひな子の親友。自分のことを「カナ」、ひな子を「ピヨ子」と呼ぶ。恋愛に関して開放的で、頻繁に彼氏が変わる。両親は海外に赴任しており、タワーマンションの最上階で一人暮らししている。
    クラスメイトである椿の顔の可愛さに気づいて以来、何かにつけて彼女に絡み、かわいがっている。
    ひな子とはたいてい一緒におり、独占欲の強いひな子をからかったり、マイペースな振る舞いで翻弄したりしている。観察眼に優れて勘のいいところがあり、ひよ子や椿は会話の反応から本心を見透かされて動揺することもある。
    八手と何らかの関わりがあるようで、自分が映研に入ったら嫌がる人として「超絶糸目」と表現して八手を示唆している。一方で椿に好みのタイプを訊かれた際には「目つきの悪い人」を挙げるなど、詳細は謎。

  • 仲谷ひな子(なかたに ひなこ)
    西互高校1年C組の生徒。要の親友のギャル。ぶっきらぼうな性格だがツンデレ気味。
    要の自由な振る舞いに翻弄されている。要に対する独占欲が強いようで、最近やたらと椿に構うようになったことを面白く思っていない節がある。そのため、椿に対してそっけない態度をとっている。しかし、面倒見の良い性格からか、おどおどとした彼女を突き放しても罪悪感が残り、それを要に看破されて揶揄われた。
    後に椿と2人で遊びに行く機会があり(要を含めて3人の予定だったが、来なかった)、その後は完全に打ち解けた。

  • 芥見梛(あくたみ なぎ)
    立陵東女子高校の養護教諭。三白眼と薄っぺらい顔立ちが特徴的。高身長で男性に間違われることもある。ぼさっとした長髪、よれた白衣、便所サンダルと、養護教諭には見えないズボラな格好である。
    柊に懐かれて、度々保健室に押しかけられている。突き放したりはしないが、割とそっけない。そして柊はなおさら構ってもらおうとする。

  • 藤まつり(ふじ まつり)
    西互高校2年B組の生徒。八手の友人。実家は神社で、祖母と2人暮らし。三白眼で目つきが悪く、いつもクマができている。割とどうでもいいことで自罰的になったり、些細なきっかけで持ち直して逆にポジティブになったりと、情緒の変化が忙しい。八手はそんなマヌケで純朴な藤のことを愛らしく思っているようだ。一日一善をモットーとしている。
    ゲームセンターで岸屋と出会い、自分が何度挑戦しても取れなかったクレーンゲームを一発で成功させた彼女のことを「真の善人」だと悟り、聖人あるいは女神のように慕うようになった。岸屋のちょっとした善意や何気ない言動を自分なりに解釈し、ますます尊敬を深めていく。一方で、そうした岸屋に個人的な好意を向けることを罪悪のように思いこんでもいる。

  • 岸屋縁(きしや ゆか)
    ゲームセンターでアルバイトをしている、聖麟学院大学の学生。学年・年齢は不明だが、喫煙者。癖の強い人物の多い本作の中ではトップクラスにまともな感性をしている。美人で、男女問わず勤務中に客から贈り物をされている。
    クレーンゲームでブサイクなぬいぐるみを取ろうと奮闘する藤と出会い、興味を惹かれる。藤からは一方的に聖人のように思われているが、いたって普通の感性を持つ人物である。初めは変わった子程度に思っていたが、次第に微笑ましく思うようになっていき、藤がぬいぐるみを取れるまで見届けることにした。
    登場するのは藤とのエピソードだけだが、その中で要と思しき人物と親しげに電話する描写もある。

  • 賢木恭(さかき きょう)
    立陵東女子高校の生徒会長。潔癖な性格で凛々しい顔立ちの少女。校内の風紀の乱れに危機感を覚え、改善を試みている。
    制服を着崩していた柊に注意を促そうとしたときに空木と遭遇し、小学生男子のようなあまりの「クソガキ」ぶりに思考停止して現実逃避してしまった。
    芥見先生のだらしなさも許容範囲外らしく、初対面の際には怒涛の突っ込みが入った。
    彼女以外の生徒会のメンバーは全員眼鏡をかけた、一見いかにも真面目そうな生徒たち。しかし実際には、漢字の多い企画書が読めなかったり、全然話を聞いていなかったり、上の空で賢木のことばかり考えていたりといったポンコツ集団。とりあえず賢木の言うことに頷いているが、彼女の熱意は伝わっていない様子。

  • 上春(うえはる)先生
    立陵東女子高校1年6組の担任。ゆるふわな雰囲気のあるい若い女性の先生。柊の扱いについては「ちょっと掴みにくい」と表現している。既婚者で、左手の薬指に指輪もつけている。

  • 杉浦結(すぎうら ゆい)
    杉浦契の姉。アパレル系の店員をしている。顔は妹とそっくりで、長髪である。妹のことは横江と同様に「けーちゃん」と呼んでいる。

プロトタイプには、上記の他に世一環勇崎宵というキャラクターをメインにしたエピソードが存在したが、連載版には登場しない。



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  • 同じ名前のホラー漫画あったよな -- 名無しさん (2022-05-02 19:53:29)

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