ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン

ページ名:ドラゴンクエスト_キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン

登録日:2021/12/17 Fri 20:31:57
更新日:2024/06/17 Mon 11:53:17NEW!
所要時間:約 19 分で読めます



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概要

2002年10月31日にチュンソフトより開発され、エニックスから発売された、PlayStation2専用ローグライクゲームにしてトルネコの大冒険シリーズの三作目。
2004年6月24日にはゲームボーイアドバンスの移植版が発売された(こちらは合併後のスクウェア・エニックス発売)。
今作では新たな試みとして、ローグライクゲームとしては異例のレベル継続制を採用(一部ダンジョンを除く)。他にもトルネコの他に、新たなプレイアブルキャラとして息子であるポポロが参戦。ポポロは敵モンスターを仲間にできるという能力を持っている。
またドラクエ本編のようにフィールドを設け、街やダンジョンなどの施設があるほか歩き回っていると専用ダンジョンが現れるという方式も採られている。


…なのだが、この作品は不思議のダンジョンシリーズ全般においてもかなりの高難易度で、賛否両論を巻き起こしている(余談を参照)。



あらすじ

前作でトルネコが邪悪な箱を倒してから6年半が経ったある日のこと。
ポポロの12歳の誕生日祝いとして南の島へバカンスに出かけたトルネコ一家。
だが島へ向かう最中、船は嵐に巻き込まれ、一家は遭難してしまう。
気がつくとそこはバリナボ島のバリナボ村。だがポポロだけは一向に目覚めないままだった。
それと同時に、村の神像が倒れてしまった話を聞く。
この謎を突き止めるべく、トルネコはまたもや冒険の旅に出発するのであった…



主な登場人物

ダブル主人公制の今作ではポポロと共に主人公を務める。何度やられても、めげずにダンジョンに挑戦するガッツは今作でも健在。


  • ポポロ

ストーリーを進めると操作可能になる、トルネコの一人息子にしてもう一人の主人公。クリア後はポポロとトルネコを自由に切り替えることができる。
モンスターを仲間にする才能を秘めているらしく、トルネコとはまた違った旅を楽しめる。


  • ネネ

トルネコの奥さん。ぶっちゃけそこまでストーリーに深くは関わらない。


  • イネス

バリナボ村族長の孫で、ロサの姉。トルネコ編の途中までNPCとしてついて行くことになる。ダンジョン内ではホイミやイオといった呪文でトルネコをサポートしてくれる。


  • ロサ

バリナボ村族長の孫で、イネスの弟。
イネスと同じく途中までNPCとしてトルネコと同行するのだが、宝物と称してガラクタを押し付け、アイテム欄の半分を圧迫させるわ、かといってそれらを処分するとトルネコに殴りかかってくるわと、彼を同行させた場合かなり難易度が跳ね上がる。
イネス・ロサ両方とも彼らが倒れた時点で冒険失敗になる点には要注意。


  • グレートバレイナ国王

グレートバレイナ城を治める王様。
訪れた当初は王妃のことで頭がいっぱいで、トルネコは彼の悩みを解決することになる。


  • 占いババ

グレートバレイナ島北部にある小屋に、助手のコロマージと共に暮らしている占い師兼薬剤師。
王妃とポポロのための薬を調合することになる。


  • マダム・グラコス

マダム・グラコスのバザーで水系モンスターを統べるピンク色の雌のグラコス
主人公達とは戦わない味方NPCモンスター。
後述のプチット族の安否を気遣っており、事案が解決するとクロウアンドレアという便利な爪をくれる。


  • プチットの村の族長

クリア後に行けるようになるプチットの村を治めている。
囚われの身となった村人の救出をトルネコとポポロに依頼し、村人全員を救出すると新たなダンジョンを開放してくれる。



システム


「印」の概念

シレン2で初登場した、装備の合成システム。
特定の装備品が持つ特殊能力を他の装備に移すというのは同じだが、印数というあらかじめ決められたスロット分のみ移すことができる。このため無計画な合成はしないようにしよう。
印によっては同じ印の重複で効果が倍増するものもあり、特に種族特攻の印は重ねがけで絶大な効果を発揮する。


異種合成

こちらもシレン2からの逆輸入。
装備品に指輪や杖などの別の道具を合成するシステムで、基本的に特定の手段でしか実行できない。今作ではバブリン系のモンスター(シレンでいうマゼルン系)にアイテムを飲みこませて行う。
白紙の巻物を装備品に異種合成することで、印数を増やすこともできる。


指輪の合成

武器や盾のみならず指輪も複数の効果を持つものを作成可能。これで透視+ハラヘラズなどの強力かつ便利な指輪だって作れちゃう。シレンとは違って壊れたりしないので安心。


アイテムの祝福・呪いシステム

シレンGB2から逆輸入。
アイテムが祝福されていると、効果が倍増するなどの恩恵を受けられる。同時に呪いも装備品のみならずアイテムにまで拡大。こちらは使用が不可能になってしまう。また、呪われた装備品も特殊能力を発揮しなくなった。


ダンジョン内の石像

シレン2にあった土偶をドラクエの世界観に合わせて逆輸入。
石像がある部屋にいると、同じ部屋にいるキャラクター全員に何かしらの効果をもたらす。
種類も倒した敵が必ずパンを落とすパンの石像、一定のターンで部屋にいる全員を眠らせるラリホーの石像など様々。
数回攻撃すれば壊すことができる。トルネコの場合は押して移動させることが可能(PS2版のみ)。


仲間モンスターシステム

今作最大の目玉要素。
ポポロを操作している時は、直接攻撃で敵を倒した時に確率で仲間になることがある。仲間になる確率や種類はポポロのレベルや装備している爪の種類に依存する。
同時に10匹まで連れ歩くことができ、それぞれに作戦を出すこともできる。
仲間の成長タイプもまちまちで、全体的な能力の伸びがいい「普通・早熟」、レベルアップに莫大な経験値を要するがその分攻撃力の成長がすこぶる高い「攻撃・特殊」など多種多様。
一部を除き、仲間になっても爆発により即死してしまう点には要注意。
ただしポポロの立ち回りはトルネコよりも難しく、

  • トルネコ用の武器は装備できない
  • 盾も装備できない(常に防御力0の状態)
  • 矢を放てない
  • 巻物が読めず、白紙の巻物に書き込むのも不可能
  • 石像が押せないが、敵を撒きやすい(PS2版のみ)

…と、かなりクセが強い。特に盾を装備できないのはかなり痛く、被ダメージの大半は仲間に負担させてもらう形となる。


バリナボチャレンジモード

ストーリークリア後に挑めるようになるハードモード。
このモードの特徴はなんと、途中で死んだらストーリーの最初からやり直しという、とてつもなくシビアなもの。パズルダンジョンで失敗しようがクリア後ダンジョンで不慮の事故に遭おうが問答無用で最初からとなる。更に世界樹の葉も床落ちしておらず、常に厳しい戦いを強いられる。



GBA版の主な変更点・追加点


エクストラモードの追加

セーブデータを1枠使用し、専用ダンジョンに挑戦できる。用意されているものは本編ダンジョンの簡略化バージョン&完全新規ダンジョンの計4種類。
トルネコ(イネス、ロサ同伴可能)かポポロのどちらかで挑戦できる。
クリアしても記録に残ることはなく、アイテムや仲間モンスターの持ち帰りはできない。


特殊モンスターハウスの追加

シレンでお馴染みの悪夢がトルネコシリーズにもついに登場!
あるテーマに沿ったモンスターが階層関係なく同時に出現するので、序盤で出現したら死まっしぐらだが、ポポロにとっては同時にレアなモンスターを仲間にできる大チャンス。上手くいけばダースドラゴンなどの特定ダンジョン限定モンスターを他のダンジョンでも仲間にできる。


この他に、

  • ダンジョンの広さが縮小され、従来と同程度になった。
  • トルネコは石像を押せなくなり、ポポロは敵を撒きやすい能力が失われた。
  • モンスターにスライムナイト、メタルライダー、フレイム、ブリザードが追加された。なお肝心の仲間になった時の性能は…
  • アイテム交換が廃止された。
  • 倉庫に預けたアイテムが壺に入れたものも個数にカウントされるようになり、上限が実質減った。
  • カジノが簡略化され、モンスター闘技場1つのみになった。
  • バリナボチャレンジモードでリレミトの巻物が入手不可能になった。

など、PS2版よりも全体的に難しめになっている。



モンスター

前作トルネコ2に登場していたモンスターの一部が凶悪化している。前作でも猛威を奮ったダースドラゴン、バーサーカー、ドッグスナイパー、ゴールデンスライムは今作でも相変わらずの脅威。
当然今作初参戦のモンスターもそれらに負けず劣らずの脅威。



マドハンド、ブラッドハンド
今までの足元を掴む能力やうごくせきぞう(又はだいまじん)を召喚する能力に加え、そばにあるアイテムを投げつけたり、殆どの飛び道具をかわす厄介な能力を獲得。ブラッドハンドはこれに加えこちらを引き寄せて来るのでたまったものではない。


ようじゅつし
ランダム効果をもたらすようじゅつしの杖に加え、今作ではピオリムの杖やイカリの杖を別の敵モンスターに向けて振る。いわばカンガルーポジションにあたるのだが、これにより次々と敵が強化されていってしまう。幸いPS2版ならこちらの視界内でしか行わない。
…だったのがGBA版はこちらの見えない所でもなりふり構わず杖を振るようになってしまい、より凶悪化。よって、1ターンあたり計160ダメージを叩き出すフロアホーミングの炎を吐くオオイカリダースドラゴンとかいうトンデモ砲台をPS2版よりも容易く作ってしまうことも。


ひとくいばこ
前作はミミックの上位種でそれ以上でもそれ以下でもなく、特に変わり映えはなかったが、今作では文字通り大化け。アイテムに擬態し、使った時に奇襲してくるという個性を獲得。
更に困ったことにフロア移動しても正体を表すことはない。
そのため、

  • ピンチの時に巻物を使おうとしたらひとくいばこだった
  • 世界樹の葉で復活しようと思ったらひとくいばこで復活できなかった
  • 餓死寸前に食べようとしたパンがひとくいばこでそのまま飢え死に

なんてことも…



ランガー
DQ7より参戦。倍速1回行動をするほか、固定25ダメージを与えるムーンサルトに加え巻物や杖の効果を無効化してしまう厄介なモンスター。
異世界の迷宮にしか登場せず、コイツと出現フロアが共通している下記のキラープラスターとデスマシーンを総称して魔窟三強なんて呼ばれたりしている。その分三強を仲間にした時はかなり強力なポテンシャルを発揮してくれる。


キラープラスター
同じくDQ7より参戦。こちらを見つけたらひっきりなしにルカナンを唱えてくる。その様子からついたあだ名は「ルカナン厨」。その為他の高火力モンスターと同時に現れたら非常に危険。またランガーと同様に杖などを無効化してくる。
ちなみに下位種のどぐう戦士*1は魔法無効の代わりにバイキルトを唱えてくる、別の方面で厄介なモンスター。


デスマシーン
これまたDQ7からの参戦。原作ではボス扱いされていたが、こちらでは普通に出現する。
高い攻撃力に加え、こちらを封印状態にしてきたり、痛恨を放ってきたり、スカラでタフになったりと搦め手に秀でている。
他の魔窟三強とは違い杖等の類が有効なのはまだ救いか。








+ ネタバレ注意!-

ヘルジャスティス
過去に世界を邪悪な霧で包み込もうとした、本作のラスボス。一応オリジナルキャラだが、外観はタイムマスターにそっくり。
暗黒の間の2階におり、そこで死闘が繰り広げられる。
トルネコとポポロの両方で2回戦うことになる。トルネコの場合は取り巻きとしてドラゴンを4体連れている。
当然杖や巻物、爆発などは効かず、武器を投げつけて固定50ダメージを与えてきたり、トルネコの場合はドラゴンと共に袋叩きにされてしまい、ポポロの場合だと仲間を洗脳させて同士討ちを狙ってくる、ラスボスに相応しい強さ。



…と言いたいところだが、実は彼、ラスボスの癖してぶっちゃけ弱い。それどころか、あの魔蝕虫と同程度かそれ以下の弱さとも言われている。
トルネコの場合はドラゴンをどうにかすれば何とかなるし、そのドラゴンは身代わりの杖+鉄化の種といったアイテムを駆使することで撃破はそこまで難しくはない。ポポロの場合も洗脳は同時に1体までなので団体戦に持ち込めば心配なし。おおめだまの同伴は避けるべきだが。
更にステータスの大半も道中の雑魚に毛が生えた程度でそこまで脅威ではない。そして2戦目に入るとステータス全てが弱体化する。
もっと言うと、彼は直接攻撃しかダメージソースがないため、聖域の巻物を敷くだけで完封できてしまう(トルネコの時は先にドラゴンを倒す必要がある)。
過去作のラスボスは取り巻きが強かったり、搦め手で聖域の価値観を薄めたり、そもそも巻物自体が使えないなど、あらゆる方法で聖域を潰してきたが、コイツにはそれもない。
他にもザオラルの巻物*2を床一面に敷けばまず負けなくなる。
極め付けは聖域の巻物の上に乗せればラスボスなのに即死する。それも巻物だけ入った保存の壺を直接投げるだけ。この方法を使えば取り巻きのドラゴンも無視が可能。
一応前作ラスボスの「邪悪な箱」も聖域の上に乗せれば即死するが、非常に手間がかかるため普通に戦って倒した方が早い。寧ろ邪悪な箱の方がよっぽど苦戦する。


このように、ローグライク史上最も情けないラスボスとして知られている。


ジャスティス兄
そんなヘルジャスティスの兄にあたるのがこのモンスター。クリア後ダンジョンに登場し、何体も出現してくる。
違いは爆発が効くこととステータスぐらいだが、当然他の強豪モンスターと同時に出現する。更に弟も使用した攻撃や魔法無効体質をそのままに、ステータスもレベルが上がるにつれてバカにならなくなるため、弟よりもよっぽど強い。
ポポロでは仲間にすることも可能。敵として登場した時と同じく非常に強いが育成には莫大な経験値を要する上、魔法無効体質なのでドーピングも容易ではない。


ちなみに性格はというと魔族とは思えないほどフレンドリーで謙虚。弟の愚挙を詫びポポロを気遣うなど非常によくできた兄である。




ダンジョン



  • 謎のほら穴…いわばチュートリアルダンジョン。
  • いざないの洞くつ…神々のほこらの分岐の1つから行くことになる。
  • 南海の地下道…ここまで海底の家までの道中。

ここで枝分かれ。


☆トルネコ編(クリア後はポポロでも挑戦可能)

  • さんご礁の神殿・広間…神殿の小部屋までの道中。
  • さんご礁の神殿・回廊…神殿の小部屋にある扉を開けるために潜る。
  • 海底山地・ふもと

 ・海底山地・山頂部…ここまで海竜の灯台までの道中。

  • 海竜島の遺跡…海竜の灯台に聖火を灯すために潜る。
  • 灯台の地下室

 ・遺跡の大空洞・南
 ・遺跡の大空洞・北…ここまでグレートバレイナ島までの道中。

  • 山脈の尾根…グレートバレイナ王の悩みを解決するべく潜る。

☆ポポロ編(クリア後はトルネコでも挑戦可能)

  • 神々の道…海底の家が閉鎖されていたため、神々のほこらのもう一方の分岐から行くことになる。
  • 試練の道…ここまでマダム・グラコスのバザーまでの道中。
  • 密林の墓場…密林島までの道中。
  • 密林島の発掘場…ここまでグレートバレイナ島までの道中。

ここからは共通。


  • 邪悪な風穴

 ・暗黒の間…ここまでヘルジャスティスが佇む部屋への道中。ここの2階でヘルジャスティスとの決戦となる。


  • 密林島のほら穴…密林島でエンカウントする。

  • バレイナのほら穴…コスタリベラおよび占いババの家の周辺でエンカウントする。


賢者のほら穴仙人のほら穴 (持ち込み不可・レベル1から)
トルネコの時のみ出現。
賢者のほら穴は海竜島、仙人のほら穴はグレートバレイナ島北東部を歩いていると出現する。
それぞれがパズルダンジョンとなっている。シレンでいうフェイの問題をイメージすると分かりやすい。
賢者のほら穴は全69問、仙人のほら穴は全30問となっており、仙人のほら穴の問題の方が難しめ。一部の問題は仕様の違いによりPS2版とGBA版とでは違う。
PS2版のみアイテムを持ち帰ることができる。


いけにえのほら穴 (4階 持ち込み不可・レベル1から)
邪悪な風穴の付近にある紫色の沼地を歩いていると出現する。
4階までしかなく、出るモンスターもゾンビ系とマドハンド系しかいない。加えて落ちている物もザキの杖やモノカの杖など貴重なものばかりだが…
このダンジョンの真の恐ろしさは敵のアイテム投げつけで即死のリスクが常に付きまとうことだろう。なのでくさったしたいやマドハンドなどから火炎草、ザキの杖、とじこめの壺を喰らって即死は日常茶飯事。
特にマドハンド系はこちらの足元を掴んで移動を封じてくるので非常に迷惑。
基本は逃げがメインだが、ポポロの場合だとモンスターを仲間にできることがあるので多少は楽。
つまり仲間がいる→投げつける対象が複数いる→生存率が上がる、という事だ。
ただしここでは爪の類を一切入手出来ないので仲間にできたらラッキー程度。
無事4階まで降りると鍵が手に入るが、相当な試行回数を重ねないとそこまで辿り着けないだろう。



  • プチットの村から行けるダンジョン

封印の洞くつ (99階 持ち込み10個まで・レベル1から)
ヘルジャスティスに捕われたプチットの村の住民を救うために入るダンジョン。恐らくクリア後で一番最初に入る人は多いだろう。
村人は7〜8階の間、15〜16階の間、20〜21の階間、25〜26階の間に捕らえられている。
要は前作までの不思議のダンジョンポジションなのだが、アイテム持ち込みが前提のバランスなため、かなり難しい。村人と一緒に帰れるのでこれ以降が無理だと思ったら一緒に帰ろう。
ポポロならモンスターを連れて行くのも可能なので、序盤は強い仲間に雑魚を蹴散らさせてもらうと楽。
下層に行けば必中の剣やクロウアンドレアといったレアアイテムが発掘できるが、確率はかなり低い。とはいえただ闇雲に発掘するのでは意味はなく、特定の階層にそれらは眠っている。99階は他の階と比べ、発掘品が多い傾向にある模様。
村人を全員救出すると新たに不思議の宝物庫とまぼろしの洞くつに行けるようになる。


異世界の迷宮 (99階 持ち込み不可・レベル1から)
前作までのもっと不思議のダンジョンポジション…なのだが、このダンジョン、トルネコシリーズはおろか、シレン等を含めた不思議のダンジョンシリーズ全般において最難関レベルのもっと不思議ともっぱらの評判。
詳しくはリンク先へ。


不思議の宝物庫 (99階 持ち込み無制限・レベル継続)
シリーズでも定番となった、持ち込みあり最強ダンジョン。
当然ながらモンスターは最初から強く、ワナや石像も半端無い為入れるようになった直後だとほぼ瞬殺されてしまい、苦労して手に入れた装備を失うはめになる。
自身や仲間のレベル、アイテムや装備などは万全の準備をした上で挑もう。
50階以降はゴールデンスライムやエビルエスターク、果てにはジャスティス兄といった強豪モンスターがレベルの高い状態でバンバン出るので手に負えない。
異種合成に必要な人材であるバブリン系統は基本ここと新界の試練でしか出現しない。
床落ちアイテムには期待できないが、ここでも発掘でレアアイテムを掘り出すことが可能。


まぼろしの洞くつ (99階 持ち込み不可・レベル1から)
敵を倒しても経験値が一切入らなく、仲間にもならない。
更にこちらが常にレベル1なのに対し、モンスターはどれも強者揃いなので全てのモンスターの攻撃でいとも容易く死ぬ。
とりわけ「逃げ」を徹底するのが鉄則。この点はシレンGB2の「壺の洞窟」に近い。ただあちらがとじこめの壺をメインに立ち回るのに対し、こちらは殆どの敵を一発で消し飛ばせる爆発の指輪がクリアに必須。寧ろこれがないとクリアは不可能に近い。
ただし必ず手に入るというわけではないので、なかなか揃わずに散っていくのも珍しくはない。
その他の床落ちアイテムも敵から逃げるのに便利なものが揃っている。ただポポロでは扱えないものが多めなのでトルネコの方が楽。一応PS2版なら敵を撒きやすいというメリットはあるが…


なおこれら4つのダンジョンには前作同様鍵で開けられる部屋にレアアイテムが眠っている。



  • フィールドから行けるダンジョン

化石のほら穴 (3階 持ち込み無制限・レベル継続)
ポポロの時のみ出現。 トルネコの賢者のほら穴の対となるダンジョン。
出るモンスターはかなり特殊で封印状態以外だとHP10未満の相手にしかダメージを与えられない 。
ただしコロマージだけは別で、1階に一度だけだがイオナズンを唱えてくるので要注意。
ここにはゴールドクロウとお金が埋まっているが、ポポロは大部屋の巻物が使えないのでトンネルの杖を使うかアリ系の仲間モンスターを連れて行こう。


魔物の巣 (12階 持ち込み無制限・レベル継続)
クリア後に密林島に突如出現する。
ここの特徴は何と言っても最終フロア以外の全てのフロアにモンスターハウスが必ず登場することだろう。更にモンスターの組み合わせも特殊モンハウを彷彿とさせるものとなっている。
トルネコで向かうのもいいが、仲間モンスターを連れて行って集団戦に持ち込めるポポロの方が楽。
また、アイテムも雑草と少量のゴールドしか落ちていない。



封印の試練 (30階)
本編の封印の洞くつの簡略化バージョン。本編のそれが持ち込み前提のバランスなのに対し、こちらは序盤の出現モンスターが調整されている。


異世界の試練 (50階)
本編の異世界の迷宮の簡略化バージョン。


まぼろしの試練 (50階)
本編のまぼろしの洞くつの簡略化バージョン。


新界の試練 (99階)
上3つが既存ダンジョンの簡略化バージョンなのに対し、こちらは完全新規ダンジョン。
異世界の迷宮をマイルドにした難易度で、出現モンスターはかなり優しめ。深層に進むほど強力なアイテムが拾える。中にはメタルキングの剣やクロウアンドレアといったレアアイテムも。異世界では不可能だった異種合成もここなら存分にできるが、惜しむらくはエクストラモードの性質上、クリアしてもアイテムを持ち帰れないところだろう。


余談

これまで言ってきたように、トルネコ3はとにかく難易度が高いことで知られている。
その一因がレベル継続制。これにより敵のステータスがレベル上げ前提のものとなってしまい、敵から得られる経験値も過去作と比べると少なめ。
また石像も妨害効果を持ったものが殆どで、そのどれも凶悪なものばかり。完全に有益なものは「インパスの石像」、「ゴールドの石像」、「パンの石像」の3種類のみ。特に前者2つは魔物の巣にしか登場せず、完全に意味をなさなくなっている。
また、ユーザーに不利な調整が多めで、前述の敵のバランスや石像は勿論のこと、その敵も強烈な個性を持ったものが多く、対処が困難になっているほか、ダンジョン内の店が売り買いに不便な仕様となっていたりする。
この他、グラフィックが3Dポリゴンになった弊害でゲームテンポがもっさりしていたり*3、新規モンスターの殆どがドラクエ7から初登場したものなど、難易度以外の批判点も多い。


なお、レベル継続制やゲームテンポについてはシレン3でも同じく賛否両論となっている。
レベル継続制については、しっかりとバランス調整がされた上でポケモン不思議のダンジョンシリーズでも採用されており、こちらは全体的に初心者にも優しい難易度となっている。


総じて上級者向けであり、初心者がまず初めにこれに手を出すのはあまりおすすめできない。まずはトルネコ2やシレン2などの難易度が易しめな作品からプレイして、不思議のダンジョンの立ち回りを理解してから挑むのがいいだろう。
ただ、これらの高難易度にやりがいを見いだすユーザーもかなりおり、封印の洞くつ素潜りや異世界の迷宮タイムアタックなど様々なプレイスタイルで本作を楽しみ、情報を共有するなど、上級者においてかなり中毒性の高い作品になっている。


この作品を最後に以降はトルネコの大冒険シリーズはリリースされていないが、本シリーズとはまた別にPS2に「少年ヤンガスと不思議のダンジョン」が発売されている。この作品はチュンソフトが開発には関わっていない。



追記・修正はバリナボチャレンジモードで異世界の迷宮をクリアしてからお願いします。


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  • 味が濃すぎる不朽の名作 -- 名無しさん (2021-12-17 20:57:41)
  • シレンの頃に製作者側が「この手のゲームは理不尽さがどうしても抜けないので難易度以外の部分で不快感を出してはいけない」みたいな事言ってたけど、まさにそれをmダメな例 -- 名無しさん (2021-12-17 21:04:50)
  • ↑まさにそれを『守らなかった典型的な』ダメな例 って書きたかった -- 名無しさん (2021-12-17 21:05:33)
  • 初心者が手を出すべきでないってのはホントそう 何も知らずに手を出してしまった俺が通る -- 名無しさん (2021-12-17 22:53:36)
  • 前作は腐るほどやったけどこっちは結局プレイすることから離れていっちゃったよ…… -- 名無しさん (2021-12-18 16:27:27)
  • 俺は結構好きだったなぁ、特にポポロ編 -- 名無しさん (2021-12-21 18:38:24)
  • まあ好きな人は好きなのは間違いない ただ大多数に売るべき作品としては失敗 -- 名無しさん (2021-12-22 19:15:28)
  • この一作にとどまらず、調整の方向性が後に残っちゃったのも個人的には首を傾げたなあ…いつも苦戦させられた奴を悪用してニヤリとする機会が減少したのはもったいなかった -- 名無しさん (2021-12-22 20:27:44)
  • 今まで→アスカ→トルネコ3 で難易度と理不尽さのインフレ化が凄まじい事になり、その後が色々曰く付きなシレン3やDS1な訳でなあ。到着点な意味で好きな人はハマるだろうが、挫折しても仕方あるまい -- 名無しさん (2021-12-22 20:43:49)
  • このゲーム、長丁場すぎて集中力続かなくなるのが(間接的に)一番の死因だと思う。行動にちょっとの妥協も許されなくて、そのうえ最大限気をつけても理不尽死がつきまとう。でも代替のききにくい作品ではあってコアなファンがいるのもうなずける -- 名無しさん (2023-03-11 09:26:16)
  • ちなみにバリナボ異世界は本当にクリアしたのが何人もいたりする -- 名無しさん (2024-06-06 18:53:06)

#comment(striction)

*1 ミステリードールの色違いとはまた別種
*2 床に敷くと死亡したキャラを復活させることがある。敷いた数が多いほど復活する確率が高くなるが、ヘルジャスティスはこの効果で復活できない
*3 2Dドット絵になったGBA版ではある程度改善されている

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