ドゥームズデイ・クロック

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登録日:2021/08/29 Sun 17:37:57
更新日:2024/06/03 Mon 13:45:53NEW!
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『Doomsday Clock』は2017年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Doomsday Clock』#1~#12
発売 2017年11月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ
作画 ゲイリー・フランク


日本では2020年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。


バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン』の続編で、『DCユニバース:リバース』から始まった一連のストーリーの完結編。
ウォッチメン』の正式な続編で、オジマンディアスの嘘が暴かれたことで始まった世界の危機をきっかけに、Dr.マンハッタンを求めるオジマンディアスたちが『DCユニバース』に訪れたことで2つの世界の共演が描かれていく。


『DCユニバース』では『ウォッチメン』との最大の違いであるメタヒューマンの存在を巡った問題が渦巻いており、『ウォッチメン』で描かれた現実と結びついた不安感を架空の世界観において再現している。
『DCユニバース:リバース』から始まった多くの謎も掘り下げており、Dr.マンハッタンが『DCユニバース』に何をしたかや、『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』と『ジャスティス・ソサエティ』が存在しない理由が語られる。


スーパーマンがメインキャラクターに据えられており、彼とDr.マンハッタンの関係性が鍵を握る。
また『DCユニバース』とスーパーマンの関係性をメタ視点で掘り下げた『メタバース』という考え方も登場し、「これまでそしてこれからのDCコミックスにとって『スーパーマン』という希望が如何に重要か」が語られている。


雰囲気やキャラクターだけでなくコミックの構成やレイアウトなども『ウォッチメン』をリスペクトしており、カバーのデザインや9コマ割りのレイアウト、細部に拘ったアート、巻末の終末時計にその要素が見受けられる。
また劇中劇や巻末の劇中資料といった世界観を深める存在も『ウォッチメン』から取り入れられている。


『DC Rebirth』の目玉となる作品で当初は1年後を舞台にした作中の時間に月刊で追いつく構成だったが、ジェフ・ジョーンズのこだわりの強さや多忙さもあって作業が大幅に遅れ、この設定は無くなり想定の1年遅れで完結となった。
また『DC Rebirth』の最終章としての役目も様々な事情から『Dark Nights: Death Metal』に譲っている。




『Doomsday Clock』#1~#7
『Doomsday Clock』#8~#12




『Doomsday Clock』#1~#7



【物語】

1992年11月、世界を救った英雄オジマンディアスの嘘が暴かれたことで世界は混沌に包まれていた。
核戦争が刻一刻と迫る中、新たなロールシャッハと犯罪者カップル、マリオネットとマイムと手を組んだオジマンディアスは、
姿を消したDr.マンハッタンを見つけ出し平和を取り戻そうと、Dr.マンハッタンの痕跡を追い『DCユニバース』にたどり着く。


オジマンディアスたちはメタヒューマンを巡って混乱渦巻く『DCユニバース』で様々な人物と出会いながら、
この世界に紛れ込んだDr.マンハッタンを探し求める。



【登場人物】

≪『ウォッチメン』ユニバース≫

現実世界とよく似た歴史を持ちながらコスチュームを身にまとった自警団や唯一の超人が存在した世界。
1985年のニューヨークでの大虐殺以降、ロバート・レッドフォードの米大統領就任など若干歴史を変えながら、
オジマンディアスの関与によって様々な問題が解決され世界は平和になっていった。


しかし米政府の調査によってオジマンディアスの罪が暴かれ、世界は冷戦時代以上の最悪の状態に陥ってしまった。
米政府はその影響を過小評価していたが、ロシアのヨーロッパ侵攻を機に核戦争に突入し、
オジマンディアスたちが『DCユニバース』に旅立つ直前にはニューヨークに核ミサイルが投下されている。


かつてヒーローとして活動した実業家にして慈善家。ニューヨークでの大虐殺を引き起こした張本人。
大虐殺以降、世界をより良き世界にするために尽力していたが、罪を暴かれ世界から姿を消した。
そしてこの状況を解決するためDr.マンハッタン捜索を開始し、協力者と共に『DCユニバース』に向かう。


『DCユニバース』ではまずレックス・ルーサーに接触し、彼の協力を得てDr.マンハッタンを見つけ出そうとした。
しかしコメディアンの襲撃で失敗に終わったため、Dr.マンハッタンの痕跡を追う方針に切り替えた。
脳に腫瘍が存在し何度か苦しむ姿が描かれているが、コメディアンの襲撃で入院した際のレントゲンには……。


  • ブバスティス

オジマンディアスが山猫の遺伝子を組み換えて生み出したペット。2匹目だが苦心の末に生まれた。
まだ生まれて間もなく普通の猫と同じサイズ。オジマンディアスによると彼女も今回の作戦の鍵を握るという。


  • ロールシャッハ(レジナルド(レジー)・ロング)

死んだはずのロールシャッハのコスチュームを身に着け、オジマンディアスに協力する謎の人物。
その正体はロールシャッハことウォルター・コバックスの心理鑑定を担当した精神科医マルコム・ロングの息子。


85年の惨劇に巻き込まれ精神を病み、寝ても覚めても酷い幻覚に苦しめられ病院での生活を余儀なくされたが、偶然出会ったバイロン・ルイスの助言で克服し、彼との交流や彼にもらったロールシャッハの記録で心の傷を癒やしていった。


しかしオジマンディアスの真実が公表されると怒りに飲まれ復讐のために病院を脱走、バイロンの協力で南極にたどり着く。
父の友人であり心の拠り所となったロールシャッハのマスクを身に着けオジマンディアスに襲いかかるも、彼が傷つき苦しんでいることを知り、自分も父のようなヒーローになろうとオジマンディアスと手を組んだ。
バイロンから学んだ『ミニッツメン』の戦闘技術やロールシャッハの装備を持つも、精神面はコバックスのような狂気に近い信念は無く、多くの人に光をもたらしたと信じる父に憧れているだけ。


オジマンディアスの指示に従いマリオネットとマイムを脱走させると、彼らと共に『DCユニバース』に向かう。
『DCユニバース』ではバットマンに接触し協力を求めるも、異常者と勘違いされ『アーカム・アサイラム』に送られてしまう。
そこでジェーン・ドゥことサターンガールに助け出され、彼女と共に重大な鍵を握るというジョニー・サンダーの元に向かう。


  • マリオネット(エリカ・マンソン)、マイム(マルコム・マエス)

白塗りメイクに人形のような服装をした犯罪者カップル。マイムは話せないため動きと表情でコミュニケーションをとる。
2人とも高い身体能力を持つ他、マリオネットはあらゆるものを切断する糸を、マイムは目に見えない様々なガジェットを操る。


元々マリオネットは腹話術人形職人の娘でマイムは彼女の数少ない友人だった。
しかし子供の頃にマリオネットの父が警官への賄賂に苦しみ自殺、2人はその警官を殺し犯罪者への道を歩み始めた。
そしてある銀行強盗でDr.マンハッタンと遭遇したが、マリオネットが妊娠していたためか殺されずに逮捕された。
オジマンディアスはマリオネットがDr.マンハッタンの興味を引くと思い、子供を人質に協力させている。


『DCユニバース』ではDr.マンハッタンが見つかるまで必要ないと判断され拘束されていたが、マイムのガジェットで脱走した。
そしてその外見で因縁を持ったジョーカーと行動を共にし、『リーグ・オブ・ヴィラニー』の会合でコメディアンの襲撃を受ける。
彼に付き狙われるもジョーカーに救われ、コメディアンからDr.マンハッタンの情報を聞き出すためにジョーカーの隠れ家に向かう。


40年近い経歴を持つベテランヒーロー。狂気に身を任せ全てを笑い飛ばし笑われる道を選んだ。
オジマンディアスの計画を知ったために彼の手で殺され『ウォッチメン』の始まりを告げた。


死の間際にDr.マンハッタンの手で『DCユニバース』に転移させられ生存、2代目ブバスティス抹殺を依頼された。
その後の経緯は不明だがルーサーの元に現れたオジマンディアスを襲撃、復讐を狙うも失敗に終わった。
オジマンディアスの行方を追うためマリオネットとマイムを追跡し追い詰めるも、ジョーカーの不意打ちで倒された。


超人的パワーと引き換えに人間性を失ったこの世界唯一の超人。この世界を救える存在。
オジマンディアスの計画を見届け、彼に新たな世界を探し創造すると語り姿を消した。


『DCユニバース』に干渉繰り返した他、コメディアンを生きながらえさせるなど不可解な行動を取っている。
オジマンディアスは彼がこの世界を作り何者かに扮していると考え、その狙いは世界を救うためと推測している。


  • バイロン・ルイス

『ミニッツメン』のモスマンとして活躍した男。
犯罪との戦いの中で精神を病み長年入院生活を送っていた。
屋上から飛び立とうとしていたところ同じ病院に入院したレジーと出会い、見たいものを見ることの大切さを伝えた。
その言葉が幻覚に苦しむレジーを救い、その後も彼の父の遺品や『ミニッツメン』の戦闘技術を伝え彼を支えた。


オジマンディアスを信頼していたが、彼の真実が公表されるとレジーと共に火事に紛れて脱走、しかし燃え盛る病院から呼ぶ声を聞き、羽を背負ったまま光へと足を進め姿を消した。享年80歳。
レジーには手紙と南極行きのチケットそしてロールシャッハのマスクを残していた。
巻末の資料では葬儀が行われ埋葬されたことや惨劇の被害者に対する多額の寄付が明かされ、妹への手紙も登場する。


初代ロールシャッハの正体。人間に絶望し、妥協を許さぬ信念で悪と戦った男。
オジマンディアスの凶行を世界に公開しようとしてDr.マンハッタンに殺された。


世間からも死亡したと思われているが、犯罪者と見られていることもあって酷い噂が流されている。
彼が残した日記は一部が記事になるも、オジマンディアスが編集者を殺した上で回収している。
その後、日記は新たなロールシャッハの手に渡り、彼からバットマンに託された。


それぞれナイトオウルとシルク・スペクターとして活躍した夫婦。85年以降の詳細は不明でしばらく姿を見せていない。


オジマンディアスの計画の協力者になり得る存在だったが、ダニエルは引退しているという理由から誘われず、
その代わりにオジマンディアスはダニエルの地下室やナイトオウルのビークル『アーチー』を改造して勝手に使用している。
ローレルはダニエルとの関係がDr.マンハッタンを刺激するという理由から選ばれなかったとされたが、実際は協力を依頼されるも拒絶しており、その際にマリオネットとDr.マンハッタンの関係性をオジマンディアスに教えた。



≪DCユニバース≫

コスチュームを身にまとった自警団や超人が数多く存在しながら現実と似た歴史を歩む世界。
ヨーロッパの小国マルコビアの研究チームが発表した『超人理論』を巡って全世界が揺れている。


『超人理論』とは「スーパーマン登場以降に出現した米出身のメタヒューマンは全て米政府が生み出したエージェントである」という陰謀論じみた説。
メタヒューマンにはヒーローとヴィランの顔が与えられ、来るべき日に備え戦いという訓練を繰り返しているとされる。
超人対策部門『DMA』のメタモルフォに関する内部書類やヴィランの証言によって単なる疑惑に留まらずに世界に影響を与え、米出身のヒーローたちに対し不満が噴出した他、各国でメタヒューマンのチームが結成され緊張感が高まっている。


メトロポリスを守る鋼鉄の男。
『超人理論』によってアメリカのヒーローで唯一全世界から信頼を寄せられており、彼自身は世界に対し冷静な対応を取るよう呼びかけ、事件の黒幕を追っている。


ゴッサムを守る闇の騎士。
ブルース・ウェインとしてウェイン社を通じて『超人理論』の対応を進めているが、バットマンとしてはメタモルフォやマンバットとの関係が原因で信頼を失い、ゴッサムではバットマン反対のデモが行われている。


そんな中で現れたロールシャッハを『アーカム』に送ったが、彼の日記と心理学者に扮してのカウンセリングで信頼し始める。
そして日記からオジマンディアスの存在を知り、彼が『超人理論』の黒幕と思い『アーチー』で待ち伏せていた。
現れたオジマンディアスを尋問するも逆に悪との永遠の戦いを非難され、飛び立った『アーチー』からデモの中心に落下。
絶体絶命の状況になるもジョーカーに救われ、体の自由を奪われた状態で連れ回されてしまう。


  • レックス・ルーサー

大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。メタヒューマン反対派の急先鋒。
『超人理論』を受け入れ、様々な企業を吸収しメタヒューマンの研究を進めている。
判別装置を作るなど結果を出しているが、それ以上の成果を求めウェイン社に対しスパイ活動や敵対的買収を仕掛けている。


オジマンディアスに世界で一番頭が良い人間に選ばれ協力を求められるも、コメディアンの襲撃で重傷を負った。
一命を取り留めるとロイス・レーンの取材を受け、事件の裏に『ジャスティス・リーグ』の誰かが関わっていると語った。


犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。
自分のことを探すマリオネットとマイムの前に現れた。当初は2人を殺す気だったが、バットマンを捕らえたことと2人の戦い方に機嫌を良くして考えを改めている。
『リーグ・オブ・ヴィラニー』の会合で起きたコメディアンの襲撃で2人に逃げられるも、その襲撃を引き寄せたことでさらに気に入り、2人をコメディアンから救って隠れ家に案内する。


  • リーグ・オブ・ヴィラニー

『超人理論』について話し合うためゴッサムの地下に集結したヴィランたち。
メタヒューマン受け入れを宣言したカーンダックや本当に政府に協力する裏切り者について話し合っていると、マリオネットとマイムを追って現れたコメディアンの襲撃を受け逃げていった。


  • タイフーン(デイビッド・ドレイク

風を操るヴィラン。
『リーグ・オブ・ヴィラニー』から裏切り者と疑われ、怒りを顕にするもコメディアンに殺された。
巻末の資料によると同じく疑われたムーンボウと共に本当に政府のエージェントで、カーンダックへの潜入任務を目論んでいた。


  • ジョニー・サンダー

1940年設立のグッドライフ老人ホームの入居者。
1917年生まれで第二次大戦で『ミステリーメン』として活躍したと語っている。
自分を引き取るはずの孫娘が現れず意気消沈していたが、新聞から『オールアメリカン製鋼』での緑色の火事を知った。


その火事の原因が友人アラン・スコットの緑色のランタンだと思い、そのランタンで友人たちを取り戻そうと施設から脱走した。
何とか工場にたどり着きランタンを発見するも暴漢に襲われるが、ロールシャッハとサターンガールに助けられた。


  • ジェーン・ドゥ/サターンガール(イムラ・アーディーン)

『アーカム・アサイラム』で治療を受ける正体不明の女性。ロールシャッハに接触し彼と共に脱走した。
その正体は30世紀のヒーローチーム『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』の一員で思考を読む超能力の使い手。
『リージョン』誕生に関わるスーパーマンを救うために活動しており、脱走後はその力になるジョニー・サンダーの元に向かう。


  • メタモルフォ(レックス・メイソン)、ファイヤーストーム(ロニー・レイモンド/マーティン・ステイン)

『超人理論』の槍玉に上がっているヒーロー。
2人とも予期せぬ出来事で変化したが、何故か米政府の内部資料では政府が意図的に生み出したことになっている。
また彼らだけでなく関係するヴィランとして知られる人物たちも政府が生み出した存在とされている。


  • カーバー・コルマン

40年代後半に私立探偵ナザニエル・ダスクシリーズで人気を博した映画俳優。
54年に何者かに殺され未解決のままになっている。その死だけでなく私生活や過去にも謎が多い。
現在はテレビや劇場で出演作がリバイバル上映されている。時計集めが趣味。




『Doomsday Clock』#8~#12



【物語】

米政府の手先というレッテルを貼られたファイヤーストームはそのきっかけとなったポジャルに挑むも、戦いの中でパワーが暴走しロシアの一般市民をガラスの像に変えてしまい、そのショックから姿を消した。


ファイヤーストームを見つけ出し市民を救う方法を得たスーパーマンはロシアに向かい自らの思いを語るが、焦ったファイヤーストームの登場で戦闘に発展。
スーパーマンは暴走する露軍を攻撃し世界の敵となり、さらに何者かの干渉で再び暴走したファイヤーストームのパワーでスーパーマンを含む多くの犠牲者が出てしまう。


現場に残されたエネルギーの元が事件の元凶と判断したヒーローたちは、戦力を結集しDr.マンハッタンの待つ火星へと向かった。



【登場人物】

≪DCユニバース≫

メトロポリスを守る鋼鉄の男。ロシアでファイヤーストームが起こした事件を知り事態の収拾に動く。
しかし会見でファイヤーストームを擁護し、市民を守るためとはいえ露軍に攻撃したことで世界の敵とみなされてしまう。
そして信頼の裏返しで反対のデモが激化し、その影響はアメリカだけでなく世界中に広がっていった。


火星でのヒーローたちの敗北と時を同じくして意識不明の重体から覚醒、大統領と話をするためホワイトハウスに向かうも、ホワイトハウスに攻め込むブラックアダムたちと遭遇し吹き飛ばされ、その先でDr.マンハッタンとついに相対した。


ゴッサムを守る闇の騎士。
オジマンディアスの関与に気づいたが、伝える間もなくロシアでの爆発に巻き込まれ重傷を負った。ウェイン邸で目が覚めると火星に向かったヒーローに真の黒幕を教えようとしたが失敗に終わる。
その後、政府が『超人理論』に反対する国に対抗するため核の準備を進めていると知り、単独で発射を防ぎに向かい成功させるも、反逆者として逮捕されてしまった。


超人的力を持つアマゾン族の王女。『超人理論』を受けて故郷セミッシラに戻っていた。
しかしロシアでの事件をきっかけに激化するデモを抑えるため、セミッシラを出て国連で演説を行う。
その途中ブラックアダムの襲撃を受け追い詰められ、ピンチを知ったアマゾン族の手でアメリカを離れた。


  • ファイヤーストーム(ロニー・レイモンド/マーティン・ステイン)

原子を操る力を持つヒーロー。
反『超人理論』派から受けた汚名を払拭しようとした結果、大事件を起こしてしまった。
スーパーマンの力添えでガラスとなった市民を元に戻すことが出来るようになったが、信頼を取り戻す前にロシアに戻ったため、
露軍と『ピープルズ・ヒーローズ』を刺激し再び戦闘となり、オジマンディアスの策略で更なる犠牲者を出してしまう。


その後、他のヒーローに連れられDr.マンハッタンの戦いに参加し、怒りをぶつけるも自分に関わる真実を見せられてしまう。
Dr.マンハッタンと巻末の資料によると『超人理論』は事実であり、さらにその元凶はステインだった。
今は亡き息子のために『DMA』を生み出したステインはよりメタヒューマンを知るために自らが変化することを決断、その境遇から自分を信頼すると推測したロニーを巻き込んで核実験を行いファイヤーストームに変化したのだった。


  • 『DCユニバース』のヒーロー

ロシアでの事件現場に残されたエネルギーを追い火星に向かったヒーロー。
『ジャスティス・リーグ』をはじめ『ドゥーム・パトロール』や『シャザム・ファミリー』など様々なヒーローが参加している。
火星でDr.マンハッタンを発見し彼の見た破滅の未来を防ぐため戦いを挑むも、あらゆる攻撃が通用せず敗北した。


  • ブラックアダム(テス・アダム)

支配を嫌う魔法の守護者でシャザムのライバル。中東の小国カーンダックの王でもある。
『超人理論』に対しメタヒューマン受け入れを宣言する一方、他国への越境行為を問題視されている。
ファイヤーストームを捜しにカーンダックに現れたスーパーマンと『超人理論』への対応について話し合った。


その後、国連で演説するワンダーウーマンの前にジャイガンタとクリーパーを連れて現れ、ワンダーウーマンと戦いながらメタヒューマンにメッセージを伝え、多くのメタヒューマンがカーンダックに向かった。
そして更にメッセージを伝えるためホワイトハウスに向かい、現れたスーパーマンと戦闘になる。


  • ロイス・レーン、レックス・ルーサー

世界を股にかける美人記者でスーパーマンの妻と大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。
ロイスは『超人理論』を追っており、何者かから『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ』の映像を送られた。
スーパーマンが倒れると彼に付きっきりだったがそこにルーサーが現れ、データの送り主が自分であること、
そして存在しない過去のヒーローや今回の事件に黒幕がいることを伝えロイスを説得し、彼女を連れて自分の研究所に向かった。


ルーサーは強力なエネルギーを追いキッド・フラッシュ帰還の現場に居合わせ、歴史を変えた存在を知った。
さらにそこで過去のヒーローの映像などと共にエネルギーの元であるDr.マンハッタンの写真を発見した。
研究所では様々な時代・場所で発見されたその写真を研究しており、Dr.マンハッタンが今までにない存在だと予想している。


  • ピープルズ・ヒーローズ

ロシアのヒーローチーム。その実態は犯罪者を含む寄せ集めチーム。
マルコビアの『アウトサイダーズ』と手を組んでおり、彼らと協力してアメリカに対抗している。
メンバーは

チェルノブイリの事故で生まれ原子を操る「ポジャル(ミハエル・アルカディン)」
超人的肉体と炎を操る「レッドスター(レオニード・コバー)」
アクアマンと共に『アザーズ』として活躍した「ボストーク・X」
フラッシュに似た力を持つ犯罪者「レディ・フラッシュ(クリスティーナ・アレクサンドローバ)」
『ドゥーム・パトロール』で活躍した「ネガティブウーマン(バレンチナ・ボストーク)」
手を黒い翼に変えることが出来る「ブラックイーグル」

の6人。
『超人理論』を非難するためファイヤーストームを標的にした結果、彼の恨みを買い市民に犠牲を出してしまった。
ロシアでの爆発を生き延びると、スーパーマンの身柄を求めアメリカに向かう準備を進める。


  • ジョニー・サンダー、サターンガール(イムラ・アーディーン)

ヒーローの歴史の過去と未来に関わる男女。オジマンディアスの手で囚われの身になっている。
サターンガールはスーパーマンが全てを解決すると思っていたが、歴史が変化しスーパーマンとの縁が無くなり消滅した。


  • カーバー・コルマン

40年代後半に私立探偵ナザニエル・ダスクシリーズで人気を博した映画俳優。
54年に何者かに殺され未解決のままになっている。
『DCユニバース』に転移したDr.マンハッタンが初めて出会った人間で、彼がこの世界の時間に慣れるための実験台となった。
その過程で予言された未来に従い人気俳優となる一方、予言通り頭に病を抱え晩年は苦しみながら演技を続けていた。


それでもDr.マンハッタンを良き友人と思っていたが、Dr.マンハッタンの方は何の感情も抱いてはおらず、カーバーがギャングとつながる母親に殺される夜もそのことを告げることはなかった。



≪『ウォッチメン』ユニバース≫

超人的パワーと引き換えに人間性を失ったこの世界唯一の超人。知的好奇心から現在の『DCユニバース』を生み出した元凶。
運命に導かれ1938年4月18日の『DCユニバース』に現れると、偶然出会ったカーバーを通じこの世界の時間に慣れようとした。
その中でスーパーマンの登場を知りその現場に向かったが、突如歴史が変化しスーパーマンの存在だけが消滅していた。
疑問を抱きスーパーマンが育ったケント家に注目すると、今度は様々な時代で墜落する宇宙船とケント夫妻の運命を発見した。


その後スーパーマンが遠い未来にまで影響を与えることを知ると、彼こそがこの宇宙の中心であり希望の象徴であると推測。
これまでの歴史の変化も強大存在が与えた影響を引き金に、スーパーマンの過去が変化したために起きたと判断した。
実際に歴史の転換点であるランタンを動かしたところ、推測通りスーパーマンの歴史が変更されたが、今回はアラン・スコットが死亡したことで過去に大きな影響を与え現在そして未来も変化することになった。


その後も知的好奇心の赴くまま宇宙を観察していたが、宇宙の免疫反応のようなものが生じ始め、遠くない未来に怒れるスーパーマンと衝突し、自分か宇宙が崩壊することを予見している。
そしてこの事実を前にしてもこれまで見届けた死と同様に何も感じないことから、人々の希望として動き続けるスーパーマンと対比して自らをヴィランと評している。


世界を救うためDr.マンハッタンを見つけ出そうと『DCユニバース』に現れた狂気の天才。
Dr.マンハッタンに助力を拒まれ協力者も失ったが、Dr.マンハッタンとスーパーマンの衝突を知り、
それを利用して自分の世界だけでなく『DCユニバース』も救う方法を思いつき、その舞台を整えようと動いている。


ホワイトハウスで『DMA』のファイヤーストームの資料を入手し彼に目をつけ、情報のリークやマスコミを利用し彼を追い詰めた。
そしてDr.マンハッタンのエネルギーを宿すブバスティスを利用し、スーパーマンの前でファイヤーストームに大爆発を起こさせた。


こうして人々にはスーパーマンが、ヒーローにはDr.マンハッタンが全ての元凶と思わせることに成功し、
どちらが勝っても自分にとって都合が良い状況を作り上げ、その時が来るまで隠れ家で世界を見張っていた。
そしてサターンガールに全てを語り、彼女の消滅を見届けると隠れ家から去っていった。


  • レジナルド(レジー)・ロング

今は亡きウォルター・コバックスと父の遺志を継ぎ、新たなロールシャッハとして世界を救おうとした青年。
しかし父とコバックスの真実を知りさらにジョーカーの手でマスクに笑顔を描かれ絶望、バイロンの格言を書いた紙を首にかけ路上で死んだように座り込んでいた。


そこに日記からオジマンディアスのことを知ったバットマンの執事アルフレッド・ペニーワースが現れ、パンケーキを手土産にオジマンディアス阻止の協力を求められるも、ロールシャッハと呼ばれた怒りから逃げ出してしまう。


  • マリオネット(エリカ・マンソン)、マイム(マルコム・マエス)

白塗りメイクに人形のような服装をした犯罪者カップル。コメディアンを捕らえている。
再びジョーカーと対立し、彼の部下を殺して回りながらゴッサムで暴れまわっている。
オジマンディアスが2人を協力者に選んだ理由は、Dr.マンハッタンが妊娠していたマリオネットを見逃したからではなく、2人の息子がサム・ホリスことダニエル・ドライバーグとローレル・ジュスペクツィク夫妻の養子になると知ったため。




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  • 達観しすぎていたマンハッタンは希望を託し、二代目はヒーローとなり、すべての黒幕は無事に自分のビルを豚箱に変えられてぶち込まれた。一応ハッピーエンドという事でいいのかねぇ……ウォッチメンのテーマという意味では台無しもいい所ではあるのだが -- 名無しさん (2022-02-13 03:05:18)

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