登録日:2021/08/07 Sat 20:34:28
更新日:2024/05/30 Thu 13:59:08NEW!
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k-×6 漫画家 コミックアンソロジー スパロボ あやしいスパロボワールド 下ネタ アッー! あ……あやしい――っ!! 取り返えしのつかないものを描いてしまった… ツィーン ダブルビルダード
K-×6(けい・ぺけむっつ)とは、日本の漫画家である。
90年代後半から00年代末期にかけて、主に版権作品の公式コミックアンソロジーの類で作品を発表した。
恐らく、氏の作品を知る読者の大半が「スパロボのアンソロジーで漫画を描いてた作家」として認識しているのではないだろうか。
そのため、本項でも主にスパロボアンソロジーでの活躍に絞って解説する。
概要
氏がスパロボの公式コミックアンソロジーで手掛けた作品の作風を一言で表すと、変態ネタのオンパレード。
「あやしいスパロボワールド」と題し、同性愛から全裸、女装まで、ありとあらゆる奇行を漫画の登場人物たちに行わせ、それを見た外野が悲鳴を上げる……というのが氏の作品の基本的な流れ。
特に「男の全裸」は氏の作品を通して比較的頻繁に出現する。
それでいて画風は癖も少なく、基本各登場人物の原作デザインを概ね踏襲したままキャラを盛大にぶっ壊すのから腹筋に悪い。
幾つか、氏の作品から例を上げると……
『人それを●●という』(スパロボCOMPACT2)
- ロム「剣狼よ!!勇気の雷鳴を呼べ、ケンリュウ!」と、ケンリュウを召喚
- 召喚されたケンリュウ……を押しのけて全身網タイツの飛影が突撃。「イヤアアアアアアアッ!!」と絶叫するレイナ
- ロムと飛影が合身!!
- レイナが号泣するも、ジムが「ダメですっ NPCは止まりませんっ!!」と彼女を抑え、幕
『悪夢 再来』(スパロボIMPACT)
- ロム「…人、それを雷という。剣狼よ!」
- 飛影が再び現れてロムと「合身っ!!」 泣き叫ぶレイナ、「あ……あやしい――っ!!」と叫ぶマリア
- 「下がっていろ、マリア!!」と、颯爽と現れたデューク・フリード
- 「シュートイン!!」とスペイザーからダイザーへのコクピット移動の要領で、更に後ろから合体するデューク
取り返えしのつかないものを描いてしまった…(by作者)
『コロスは殺せない』(スパロボIMPACT)
- ビューティを人質に取ったコロスに対し、破嵐万丈が「僕はビューティを助けコロスを倒すほど、恰好よくはできていない」
- 「よし!恰好よさは引き受けよう万丈くん!!」と、颯爽とデュークが現れ、コロスの前でカッコいいポーズをする
- 次々とカッコいいポーズを決めるデューク
- 敵も味方も鼻血を噴出して女性陣悶絶
『裏切りのコレクター』(スパロボIMPACT)
- 「美しい!またまた最新鋭のメカが手に入るわ!」とのたまうベンメルに対し、グレートマジンガーwith鉄也が「グレートの美しさを強さを見せてやる」
- ダイターンwith万丈が「いくぞコマンダー・ベンメル!!」と啖呵を決めた後ろで、グレートが「まずは美しさ!!」と艶かしいポーズをとる
- ―しばらくお待ちください―
- 2コマまでグレートが居た場所にクマのぬいぐるみが置かれてTAKE2
『文化大革命』(スパロボα)
- マクロスがアームドアタックでゼントラーディの敵艦に突撃
- ゼントラーディ兵の前に送り込まれたのは、岡防衛長官とイゴール長官(当然ながら二人とも男)
- 二人が幸せなKISS
- 兵士達が絶望顔で「ヤック……!!デ・カルチャ…!!」
『獣を超えろ』(スパロボα)
- 超機人を「動物型で親しみやすいですね」と評するシーラ様。それに気付いた沙羅「なんだい、そういうのなら…」
- 忍「オレたちこそ元祖じゃねぇか!いくぜ亮!!」 亮「オーケー忍!!」
- イーグルファイターとビッグモスのみが合体した状態のダンクーガで、腹部……というか股間の象の鼻をブラブラさせて「ゾウさん」
- 涙するシーラ様、不届き者を銃撃する沙羅
『お前の空手を見せてやれ』(第2次スパロボα)
- 超弾性金属を装備したメカ戦士でダイモスwith一矢に挑むアイザム
- それに対し一矢が「こちらには超男性筋肉がある!くらえダブルビルダード!」
- ダイモスの胸筋をピクピクさせる
- アイザム、鼻から出血
空手じゃない(by作者)
『サイズSS』(スパロボJ)
- コン・バトラーV「超電磁タツマキイイィ!!!」
- コン・バトラーV「超電磁スピィィン!!」
- コン・バトラーV(サイズL・全高57m)の指が、テッカマンエビル(サイズSS・全高2.32m)の腹部……というか臀部を「くりくりっ」と撫でまわす
- 全裸姿のシンヤに戻って赤面し「ま…負けたっ!!」
……大体こんな調子である。変態ネタが無くとも、概ねの作品がキャラ崩壊……否、ギリギリでキャラクターを崩さずにイメージを壊すかのようなシュールなネタが過半数を占めている。
4コマ以外にもアンソロジーコミックの方で短編漫画もちょくちょく描いているが……まぁその、ほぼ似たような感じである。
キョウスケやミストがハイレグレオタードに身を包んだり、バーニィがトーカ光で全裸だったりと、そんなネタのオンパレード。
そういう理由から、当時アンソロジーを追っていたスパロボファン・原作ファンからの評価はやや賛否両論気味。
反面、当時のスパロボでも扱われなかった「原作・派生作品を知っていれば理解できるネタ」も多分に盛り込む姿勢も見せており、
例を上げれば『IMPACT』のアンソロジーでは、ゲーム中では実装されなかった原作におけるロミナ姫の衣装チェンジを描いたり*1、
『ガンダム0080』の小説版のみの設定であるデイリー・サンライズ新聞社をバーニィの生存ネタの一環として盛り込んだりと、
原作のキャラや設定を下手に壊しがちな作家も散見されたスパロボのアンソロジーの中、そういう方面でも信頼のおける作家だったのも事実である。
頻繁にネタにされたキャラクター
一言でいうならば「赤色と幼女に飛びつく奇人」。
EVA弐号機に全裸に赤いペイント、イチジクの葉っぱを股間に貼って搭乗しようとしたり、
自軍だろうと敵軍だろうと可愛いロリが居るところには何が起きようが駆け付ける。「補充パイロットのクワトロだ!(ギラリッ)」現在もなお彼がネット上でロリコン扱いされる原因の大半は、まず間違いなくK-×6氏と柊誠亜氏の功績であろう。
- デューク・フリード
『UFOロボ グレンダイザー』主人公。阿鼻叫喚悶絶ロマンス
変態ネタはそこまで多くは無いが、前述の通りカッコいいポーズで敵味方を悶絶させたり、重要な会話を糸電話で盗聴したり、
グレンダイザーの防衛機能で一般の警察に危害を加えてしまった際には「まずは彼らが悪の手先だった…とか考えられないか?」とかぬかしたりと奇行に事欠かない。
ちなみに戦闘のプロは極端な奇行に走るケースは少なめ。せいぜい『IMPACT』の「くい込み隊長」や『MX』アンソロジーの「鉄也フラーッシュ!」くらいか。
追記・修正は、シーラ様の前で「ゾウさん」を披露してからお願いします。
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- ダブルビルダート! -- 名無しさん (2021-08-07 23:05:10)
- デンドロのメガビーム砲をケツにブッ刺すネタで爆笑したわ -- 名無しさん (2021-08-07 23:56:40)
- クロスボーンの長谷川絵も再現しよるからなあ… -- 名無しさん (2021-08-08 03:01:16)
- 氏の絵柄でクロスアンジュ勢が見たいだけの人生だった -- 名無しさん (2021-08-08 04:40:15)
- 派手にキャラをぶっ壊してるのは事実でも、原作に対する理解度がアンソロ作家の中では半端ないレベルだったので、高い方向でバランスの取れてる人だったのは間違いない。……いやマジで、誰とは言わないけどアンソロ作家の中には原作どころか題材にしてるスパロボ本当にやったのか?な人も多かったので -- 名無しさん (2021-08-09 15:09:59)
- 箱詰めされたおっさん達やロリコン発症したクワトロをゴミを見るような目で見るプルプルツーが実にいい -- 名無しさん (2021-08-31 22:14:37)
- スパロボアンソロ系の中で異様に原作理解度が高い+ネタが面白いのはヒイラギセイヤとけいぺけむっつの双璧。 -- 名無しさん (2021-12-01 15:07:21)
- 原作が当時どう受容されていたかまで分かって描いているから原作をリアルタイムで観ていたっぽいからな。 -- 名無しさん (2021-12-01 15:34:46)
- ゲームネタも盛り込んでたよね。「テテテテンテーテ…UFO!(ダブルアタック)」とか「表情変わるたびに前傾姿勢になるキョウスケ」とか -- 名無しさん (2021-12-01 15:50:18)
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