登録日:2021/07/15 Thu 00:28:28
更新日:2024/05/30 Thu 11:44:49NEW!
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シンカリオンとは、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』に登場する架空の兵器である。作品の詳細は同項目を、登場人物については「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATIONの登場人物」を参照。
●目次
概要
突如出現したファースト・エネミーに対抗すべく、日本の最先端技術の結晶である新幹線の技術を流用して新幹線超進化研究所が開発した戦闘用ロボット。起動するためには車両ごとに適合する運転士が必要だが*1、虫歯一本あっても運転士にはなれないらしい。
運転室に入ると、インカムつきで多少のダメージでは壊れないなど多機能な専用のパイロットスーツが自動的に装着され*2、運転士の動きをトレースするマスタースレイヴ方式で戦う。降りると自動的に解除されるが、キトラルザスの本拠地である地底世界では装着したまま外を歩いていた。
スーツの形状は車両ごとに決められているが、例外としてセイリュウがアイアンウイングに搭乗した際はブラックシンカリオンの色違いになっていた。
また、運転士以外の人が同乗することも可能。
普段は新幹線形態の「モードシンカンセン」(公式サイト・玩具版ではシンカンセンモード)で格納庫に待機しており、出撃の際はシンカギアに運転士専用の『Shinca』をタッチすることで発進の認証を行い、前方上部のディスプレイに「この車両は、○○行きです」と表示されるとともに応答する。その後、「シンカリオン○○、出発進行!」と喚呼してレバーを下げることで出発し、捕縛フィールド最寄りの場所まで特別ダイヤを組んで新幹線の路線を使って移動する。
その後、運転席のロックが解除されてシンカギアが迫り上がると、「シンカギア、装着!」と喚呼しながらシンカギアを運転席から取り外し、左腕へ装着。指令員による「シンカギア起動確認。超進化速度、突入準備!」のアナウンスの後、「超進化速度、突入!」の喚呼とともにシンカギアが「超進化速度、加速しまーす」と応答して超加速を開始する。
到達後は指令員の「超進化速度、到達!」の後、「チェンジ! シンカリオン!!」と喚呼しつつ『Shinca』を下部スロットに挿入し、「○○、シンカリオンに変形しまーす」と応答することで変形が始まる。
『シンカリオンZ』でも大まかな流れは変わらないが、シンカギアはモバイル端末化されて『超進化モバイル Zギア』になっており、同時に『Shinca』もアプリの『モバイルShinca』になるなど一部異なっている。
そして、ドクターイエロー2種を除いて各車両のロゴマークが光り、基本的に先頭車両と後尾車両を連結し*3、先頭車両が上半身・後尾車両が下半身を構成する形でロボット形態の「モードシンカリオン」(公式サイト・玩具版ではシンカリオンモード)に変形する。暗い場所では胸部のライトを点灯させて周囲を照らすことも可能。
ただし、超進化速度でなければ捕縛フィールドには突入できないため、飛行能力がなければモードシンカリオンの状態でフィールド内に進入することはできない(第10話)。
機体によっては複数の運転士が搭乗しており、搭乗者によって変形時のポーズが異なる場合がある。
なお、作中では描写なしにモードシンカリオンからモードシンカンセンに戻っている場面も多く、さらに敵を撃破して帰投する際のシーンも描写されていないため、具体的な原理は不明。ただし、格納庫ではモードシンカリオンの状態で調整・修復を行っている。
また、詳しい原理は不明だが、万が一に備えて運転士を守るための緊急脱出機能も搭載されている。
『シンカリオンZ』ではシンカリオンの装甲がかなりの強度であると言及されており(下記参照)、一般的なロボットアニメとは違って被弾しても明確に損傷している描写がほとんどない。もちろん全くないわけではなく、ホリッドブロッサム戦ではE3が右腕を破壊されたり、キトラルザスの本拠地でサウザンドファングの猛攻を受けて800の左翼が損傷したり、オーガとの決戦時にハヤトを守るためにやむを得ずセイリュウがE5 MKII X 923ドクターイエローの左翼を折ったりしている。
動力源はバッテリーになっており、実際に架線のない転車台(大宮支部は鉄道博物館の本館内にある車両ステーション、京都支部は京都鉄道博物館内にある梅小路蒸気機関車庫の扇形庫)から出発していることから集電することなく自走できる。さらに周波数・保安装置・地形・気候などの諸条件も対応できるハイテク設計になっているため、基本的に新幹線区間(標準軌)ならどこでも走行することが可能。
新幹線型であることに関しては、遠くの現場に急行する際は通常の線路を使用する必要があることに加え、超進化研究所の存在が公には秘密にされていることから、偽装と規格共有の観点から意外と合理性はあったりする。
しかし、偽装されているとはいえシンカリオンのほとんどは実車と異なる9両で1編成が組まれており*4、本来あるはずの一部車両がオミットされていたり、逆に本来ないはずの号車が追加されていたりする。
さらに、本来実車が走行しない(性能上できない)区間への乗り入れも公然と頻繁に行われているため、多くの一般市民はともかく、それなりの知識がある鉄オタならば簡単に違和感を覚えるはずだが……。作中世界では「不可解な新幹線」の目撃情報を集めたまとめサイトが存在するかもしれない。
なお、偽装とはいえあくまで新幹線であることから編成番号も設定されているが、大半の車両では記載されておらず、特に東海・西日本・九州の共同開発車両に関してはそもそも外観上ほとんど差異がなく、ほぼ唯一の違いであるJRのロゴもないため、どちらの会社がモデルになっていることすら見分けにくい。基本的には所属支部で判断してよいと思われるが、923ドクターイエローのように「○○支部だからこの会社」という理屈が必ずしも通るわけではない点に注意。
他方で、モデルの関係上編成が明らかな500 TYPE EVAおよびハローキティ・ALFA-Xはもちろんのこと、800やドクターイエロー2種は玩具版で編成番号が記載されており、さらにE7と700のぞみはシンカリオンとしても編成番号がしっかり記載されている数少ない車両で、それぞれ「F1」「U007」「B5」と実在する番号になっていることが確認できるが、作中世界では両者で番号が連番になっていて、シンカリオンに割り当てられている番号は実車では存在しないのか、それともシンカリオンとは別に実車でも同じ番号が付与されている(同一番号が2編成ある)かは不明。
また、運転士たちが他支部への出張や旅行などで遠方に行く際は基本的に既存の交通機関を利用しているが、決まって毎回のように遠征先まで都合よく輸送され、有事に備えて待機している。誰が運搬しているかは明らかにされていないが、第24話では敵が超進化研究所に侵入した際にフタバが各機の退避をテスト運転士なる人物たちに任せるよう指示を出しているため、彼らが行っていると思われる。
下記の通り、試験車両を含めて放送当時に運用されていた車両がシンカリオンとして登場している。ただし、E2系は試作機としての登場で、N700系・E4系・W7系*5・East-i・とれいゆつばさ・現美新幹線をモデルとしたシンカリオンは登場しなかった。
逆に、300系やE1系といったすでに引退済みの車両は原則登場していないが、色違いとはいえ放送時点ではすでに存在しなかったE3系の旧塗装車両が唯一シンカリオンとして登場したほか、700系は放送時点ではすでに「のぞみ」の定期運用を終了している。
なお、E3系0番台(初代「こまち」用のR編成)も登場していないが、シリーズ構成の下山健人氏は「E2系と同じく試作機として使用されていたのではないか」と語っている(2018年8月11日にパセラ上野公園駅前店で行われた「超進化研究所がおくる!夏のシンカリオントークショー」にて、視聴者からの質問に回答)。
さらに、超進化研究所の支部が海外にある旨の発言も作中や公式サイトでなされていることから、フランス・ドイツ・イギリスなどにもTGV・ICE・ユーロスターといった現地の新幹線をモデルとしたシンカリオンが配備されている可能性も否定できなくもないが、劇中では直接の登場はなく、せいぜい『シンカリオンZ』においてイギリスのヨークに支部があることが示唆された程度である。
基本的に「シンカリオン ○○△△」と、形式名とその形式の代表的な列車名を続けて表記するが、後者はその形式名での代表的なものが抜粋されるため、特に「はやぶさ」「のぞみ」については複数の車両で使われている。各種合体時は種別名の部分は省略される。
形式名の読み方については、東日本系列は「イーファイブ」というように英語で読み、東海道・山陽・九州系列は「ごひゃく」といった実車と同様の読み方をするが、923ドクターイエローは「きゅうにいさん」と個別に数字を読む。
変形時のBGMは基本的に共通のものが流れた後、頭部が展開してそれぞれの決めポーズを取る場面で各機固有のBGMが流れる方式になっている。例外としてE5 MkII・923ドクターイエロー・ALFA-X・ブラックシンカリオンおよびオーガは最初から独自のBGMになっている。
『シンカリオンZ』ではダークシンカリオンを除いて固有BGMはなく、全機共通のものが流れる。
その他、無印・Zともに地上波限定ではあるが、500 TYPE EVAの変形時には『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌である「残酷な天使のテーゼ」が流れた。
アニメに登場したシンカリオン・シンカリオンZ
「シンカリオンZ」はアブトの予知夢に現れた設計図をもとに開発されており、さらには全ての設計が父・トコナミの放った思念波によるものであることが明かされている。
劇中では前作の機体を改修したものなのか、それとも新規に一から開発し直したものかは明言されていない。ただし、一部の機体については前者を示唆する発言もあり、プロデューサーはE5に関して「ハヤト(ゲンブ)機をそのまま改修したもので、内装の一部も含めてバージョンアップさせていることから全く別の機体と言えなくもない」という趣旨の発言をしている(『月刊アニメディア』2021年5月号より)。
もっとも、改修機といっても大幅に性能が向上したような描写はなく、実際に第24話では模擬戦とはいえ3機がかりでもセイリュウの紅に圧倒されていた(もちろん、紅自体の性能の高さやセイリュウの優れた操縦技術による面も大きい)。
玩具版では前作のシリーズと形状こそ共通するものの、腕や脚が着脱する形で変形するなど機構がかなり異なることから互換性はない。
- シンカリオン E5はやぶさ
全長26.5m、重量100t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:カイサツソード、グランクロス
運転士:速杉ハヤト→ゲンブ
本作の主役メカ。モデルはJR東日本のE5系新幹線。
脚部にスラスターを内蔵した、国内最速の320km/hで走行する実車のような高機動タイプの性能で、大ジャンプと空中での高速移動に優れている。脚部にあるハヤブサのごときツメも強力。
武装は「カイサツソード」。自動改札機を模したエネルギーを出現させて敵の動きを止めることもできる。
第9話以降は適合率の上昇によって追加の肩部ウィングユニットが制限解除され、空中の機動性が更に向上。カイサツソードに合体させることで3つの刃が並ぶ連刃剣「超カイサツソード」に強化されており、リンク合体を中心に使用しているほか、変形シーンでも第11話以降はウィングを装備している。
必殺技は胸部からエメラルドグリーンの高出力粒子ビーム砲を放つ「グランクロス」。中央はE5系の帯のようなはやてピンクになっている。
東日本指令室大宮支部に所属するシンカリオンの一機だが、E6やE7とは違って高い適合率がなければ動かすことすらできなかったため、なかなか適合者が見つからず長らく死蔵されていた。
しかし、シャショットが見出したハヤトという運転士を得たことで起動し、巨大怪物体との戦いに投入される。
他の2機よりもバランスの取れた性能で総合力が高く、それゆえにリンク合体・クロス合体は本機がベースになることが多い。
また、その性能を支えるために運転士との連結にシャショットによるインターロックを必要としており、2人が共鳴すればそれだけ能力も飛躍的に上昇していくが、逆に仲違いをしたりして連携が乱れると適合率が減少し、最悪の場合機能が停止してしまう。
よくも悪くもあらゆる可能性と潜在能力が秘められている。
長らくハヤトの愛機として活躍したが、第64話からはE5 MkIIにその座を譲り、以後登場しない*6。同話で彼はホクトの500とともに地底世界へ向かった後、イザから託されたE5 MkIIに乗り換えて地上に戻ったため、必然的に本機は地底にそのまま放置されていることになり、さらにカイレンがルクスヴェテを吸い上げたことで崩落が始まっていたため、機体そのものが無事なのかも危ぶまれる状態だった。
しかし、詳細は不明ながら、劇場版では地底世界から回収されていたことが判明。ゲンブが運転士になっており、彼は1日1回の試乗を条件に超進化研究所で働いている。シャショットなしでも機動できるよう改造されており、500のノウハウを活かして彼の搭乗に合わせた調整が施されている模様。
中盤ではゲンブとともに発進して窮地に陥ったハヤトのE5 MkIIを「E5キック」で救い、チーム・シンカリオンとともに宇宙からの敵に立ち向かう。シミュレーターではなく実戦だからか、変形ポーズも最終話の時とは異なった新規のものになっている。
玩具版では旧製品版・現行のデラックスシンカリオンシリーズ(DXS)に加え、太ももと腰が動くようになった可動プラスがある。
- シンカリオン E5はやぶさMkII
全長27.5m、重量125t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(3両変形)
武装:カイサツブレード、デュアルグランクロス
運転士:速杉ハヤト
第64話から登場。来たるべき「ヒトとキトラルザスの描く未来の創造」のために、「適合率100%以上の者が運転するシンカリオン」としてドクター・イザの手によって密かに開発されたシンカリオン*7。車内に『Shinca』はなかったようで、初めて搭乗した時はE5の『Shinca』で代用していたが、第69話以降は超進化研究所が新規に発行したと思われる、表面が金色になったものを使っている(玩具版では同梱されていない)。
モードシンカンセンでの外観は変わらないが、E5とは違って3両で変形し、中間車両が腕を構成する。また、機体各部に黄金の超硬金属のパーツを使用することで強度・防御力が格段に向上している。
また、中間車両の一部は鳥型のサポートメカ「上空探査機ハヤブサ」に変形し、援護行動を行う(劇中でハヤブサを利用した場面はない)。
肩部ウィングは廃されているものの、技術の進化によってオーガにも食らいつけるほどの圧倒的な機動性を持つ。
武装は日本刀型にパワーアップした「カイサツブレード」。普段は自動改札機型の鞘「ブレードケース」に収納される。カイサツソードの停止機能はこちらに受け継がれており、納刀することで発動可能。また、ブレードケース先端にはビーム砲が内蔵されているようで、実際にE6とのオーバークロス時にフミキリガンと合体したカイサツライフルとして使用していた。
必殺技は並列連装化され、2倍の威力にパワーアップした「デュアルグランクロス」。
さらに、他のシンカリオンを組み込んで合体する「オーバークロス合体」のシステムも搭載されている。
開発には超進化研究所から得たデータが蓄積されており、すなわちこれまでのシンカリオンの技術が結集されているため、E5よりも圧倒的な性能を誇り、他のシンカリオンでは全く歯が立たなかったカイレンに単体でダメージを与えた。
また、本機とブラックシンカリオンの運用データを用いて建造されたオーガに善戦したことからも性能の高さが窺える。
特殊な構造や適合率100%が必要という事情からか、E5とは違ってZへの改造には一切使用されず、『シンカリオンZ』本編後を描いた小説版『ヤマノテ・クライシス』で一時帰国したハヤトにより運用された。
なお、変形時のテロップは他の機体とは違って金色になっている(イメージ:「シンカリオン E5はやぶさMkII」)。
玩具版では変形からオーバークロスまで完全に再現しているが、本編に忠実すぎて玩具の域を超えている。
- シンカリオンZ E5はやぶさ
全長26.5m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室横川支部→同大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:エキスカリバー
運転士:新多シン
『シンカリオンZ』の主役メカで、前作でハヤトやゲンブが搭乗したE5を改修したとされる機体。
武装は2本の「エキスカリバー」。背中のバーニアを駆使した速攻攻撃を得意とするなど前作のE5と同じく機動力に秀でた性能で、脚部にはそのスペックを補助する「ハヤブサクロー」が搭載されている。
前作のE5と同じく、やはり本機にのみ車掌型ロボット「スマット」のインターロックが搭載されている。
専用ザイライナーは「E235ヤマノテ」。前作のE5とは違って単独でグランクロスを発射する場面はなく、もっぱらZ合体時に使用している(前作の923ドクターイエローに近い)が、裏設定としてはZ合体しなければ繰り出せない構造になっている模様。
東日本指令室横川支部に配備されていたものの、長らく適合する運転士が見つからなかったことから死蔵されていたが、ひょんなことから迷い込んだシンに適合し、巨大怪物体との戦いに投入されることになり、第8話より東日本指令室の本部である大宮支部へ転属した。
第34話では超進化銀河鉄道ヴァルドルの牽引で宇宙のユゴスピアに進出し、前作を通じても初めて地球外に出たシンカリオンになっており、地味にシンカリオンの装甲が大気圏突破に耐えられるほどの強度になっていることが暗に示されている*8。
この際、ハナビたち他のシンカリオン運転士は車内に同乗していたが、ここで初めてシンカリオンとしてもグランクラスの内装が完備されていたことが判明した。
- シンカリオンZ E5はやぶさ 改善型
全長26.5m、重量109t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:エキスカリバー改
運転士:新多シン、碓氷アブト
パーフェクトZ合体対応型に改修されたE5はやぶさ(Z)。
金色のフレームが採用されており、全体的にE5 MkIIに近い印象となっている。
各部センサー類もブルーに変化しており、武装のエキスカリバーも「エキスカリバー改」にパワーアップしている。
改善にあたってスマットの搭乗は必須事項ではなくなっており、自由度も高まっている。
専用ザイライナーは「E235ヤマノテ改善増結型」。
- シンカリオン E6こまち
全長25m、重量95t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:フミキリガン
運転士:角刈りの青年→男鹿アキタ
モデルはJR東日本のE6系新幹線。
第1話ではE5に先行して2か月前から、池添監督曰く「角刈りの青年キャラ」*9によってすでに出撃していたものの、起動すらできないE5に比べれば最低限動かせるレベルの適合率しかなかったらしく、レイルローダー相手にE7と2機がかりで傷つきながら何とか捕獲しているといった体たらくで、3日経っても出撃できないほどの損傷を負っていた。
第2話でもE7とともにマッドフェリスの迎撃に出るが、丸腰でまともに攻撃できない上に一方的に集中砲火を浴び続けて適合率が低下し、撤退を余儀なくされるなど戦績は芳しくなかった。
第4話でアキタが運転士になり、本来の力を発揮することになる。
足底部にグランドホイールを搭載しており、E5系と同じく国内最速を誇る実車のように地上では高い機動力を発揮し、狭い場所や障害物の多い場所でも難なく駆け抜けていく。また、ミニ新幹線なのでE5やE7といったフル規格車両が入れない山形・秋田新幹線にも入線可能。
武装は踏切の遮断機を模した2挺の「フミキリガン」。正確性を重視した2丁拳銃のほか、精密狙撃に適したロングバレルタイプの「フミキリライフル」や肩に接続した高出力形態の「フミキリキャノン」に変化でき、キャノンモード時は遮断棒柄のエネルギーを発生させて敵の動きを止めることができる。また、火炎放射や放水銃としても使えるなど多彩な運用が可能。
頭部には射撃ゴーグル「ナマハゲゴーグル」を備えており、フミキリライフルやフミキリキャノンで正確な射撃ができるほか、赤外線センサーをはじめとするさまざまな機能を備えた高感度センサースコープ「ナマハゲスコープ」による弱点解析を行うことも可能である。
ただし、高い機動力で中~遠距離から味方を後方支援するのが本機のコンセプトであるため、接近戦に持ち込まれると苦戦する。
変形ポーズは3種類で、大きく分けて第4話~第6話と第7話以降に分かれ、さらに前者はフミキリガンを所持していない第4話と所持した第5話・第6話の2種類がある。
- シンカリオンZ E6こまち
全長26.5m、重量105t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室横川支部→同大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:VVVFブラスター
運転士:大曲ハナビ
前作でアキタが搭乗したE6を改修したとされる機体。ハナビが運転士を務める。
武装は2挺の小型ピストル「VVVFブラスター」。額部には対象の位置を察知する「3Dレーダー」、脚部にはショックアブソーバーを備えた「ゾウリスパイク」が搭載されており、前作のE6と同様に高い機動力と正確な射撃を得意とする。
また、肩部にはエネルギー増強ユニットが備えられており、装着した武装のエネルギーを著しく増加させることが可能。
専用ザイライナーは「E259ネックス」。
E5(Z)ともども第8話で大宮支部に転属した。
- シンカリオンZ E6こまち 改善型
全長26.5m、重量104t
所属:新幹線超進化研究所大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:VVVFブラスター改
運転士:大曲ハナビ
パーフェクトZ合体対応型に改修されたE6(Z)。
E5改善型と同様の改修内容で、金色のフレームやブルーセンサーなどが採用されている。
武装はVVVFブラスターの改良型「VVVFブラスター改」。
専用ザイライナーは「E259ネックス改善増結型」。
- シンカリオン E7かがやき
全長26m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:シャリンドリル
運転士:角刈りの青年→大門山ツラヌキ
モデルはJR東日本のE7系新幹線(F1編成)。E5はやぶさに対するH5はやぶさのように、W7系をモデルにした「W7かがやき」が存在するかは不明*10{5}。
E6と同様に2か月前から出撃しており、第1話と第2話では角刈りの青年*11{9}によって運転されていたが、やはり適合率は低かったようで大した戦果は挙げられなかった。
第5話でツラヌキが一時的に搭乗し、第6話から正式に運転士を引き受けて本格参戦。
急勾配の激しい区間を進む実車と同様に、駆動系の出力に秀でたパワータイプの機体で装甲が厚く、特に拳の部分が強化されている。また、頭部のトサカを左横から見てみるとE7系のロゴマークの形をしているというシャレたデザインになっている。
足底部のクローラーを用いて悪路でも難なく突き進むが、機動力は他の2機よりも劣るため、遠距離戦や一撃離脱戦法は苦手。
武装であるE7系の台車ユニットを模した大型掘削機「シャリンドリル」は本機の膂力でなければまともに扱えないが、重装甲の敵をもたやすく掘り貫く絶大な破壊力を誇る。他の2機と同様に、岩山型のエネルギーを発生させて敵の動きを止めることも可能。
しかし、中盤以降はこれ以上のパワーを持つ敵も増え始めて破壊される場面も多くなってきており、この点を踏まえてか第37話からは、掘削装置を2倍以上のサイズに巨大化させて触れたもの全てを巻き込むパワーを持つ「シャリンドリル・パワードモード」の発動が可能になった。
初登場の第5話・第6話の変形時のみ、シャリンドリルを所持していない独自のポーズになっている。
ちなみに、シンカリオンとしても編成番号がフロントガラスの正面左上に記載されている数少ない車両で、F1編成であること確認でき、モデルが明確に判明している貴重な存在である。他の機体が不明な中でなぜ本機には表記されているかは不明だが、前述しているように東日本所有のE7系と西日本所有のW7系では外観上ほとんど差異がないからだと思われる。
しかし、2019年10月13日の東日本台風による氾濫で水没し、残念ながらF1編成は廃車になってしまった。
- シンカリオンZ E7かがやき
全長26.5m、重量120t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室横川支部→同大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:コウデンアツアックス
運転士:戸隠タイジュ
前作でツラヌキが搭乗したE7を改修したとされる機体。タイジュが運転士を務める。
武装は2本の斧「コウデンアツアックス」。それぞれ切れ味と破壊力を重視した異なる特徴を持ち、状況に応じて使い分ける。名前の通り高電圧が斧に流れており、放電する攻撃も可能。
専用ザイライナーは「E353アズサ」。
E5(Z)ともども第8話で大宮支部に転属した。
- シンカリオン E3つばさ
全長25m、重量95t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室山形分室(同大宮支部と兼務)
編成:7両編成(2両変形)
武装:フミキリシュリケン
運転士:月山シノブ
モデルはJR東日本のE3系1000番台新幹線*12(新塗装)。第10話から登場し、シノブが運転士を務める。
秋田新幹線と同様にフル規格の新幹線が入線できない山形新幹線区間をカバーするための「山形局地戦専用シンカリオン」。シノブともども正式には山形分室の所属だが、実際には山形以外の場所でも広く運用されていることから、事実上大宮支部と兼務する形で配備されている。
武装は「フミキリシュリケン」。分割させて素早く立ち回る「クナイモード」、合体させて大きな手裏剣として使う「シュリケンモード」の2種類に変化でき、状況に応じて使い分けができる。また、忍者らしく煙幕を放ったり、影分身したり、手首からウィンチを発射したりすることも可能。
E6と同様に高い機動力で相手を翻弄して牽制するのがコンセプトだが、こちらは近距離戦と格闘を重視しているため、重量級やパワータイプの相手には苦戦する。
第48話のホリッドブロッサム戦で右腕とフミキリシュリケンの片刃を失う損傷を負い、カイレンとの決戦後まで戦線離脱していた。修復中もOPでは健在で、アイアンウイングに差し替えられたりしなかった。
ちなみに、第10話の初変形時のみフミキリシュリケンを所持していないポーズになっているが、E6とは違って武器を所持した状態での新規ポーズはない。
また、大宮支部のシンカリオンでは唯一、一度もE5と合体したことがない。玩具版では可能だが、第73話ではシャショットが「我々が空中へ向かうとなるとE6かE7とのオーバークロス合体が必要」と発言しており、その場にいたにもかかわらずE3との合体の選択肢はないことが示唆されている。
放送前に発売された旧製品版では「E3つばさ フレアウイング」という名称になっていて、兄弟機のアイアンウイングとはリンク合体が可能で「連結モード」と呼ばれる。タッグでの攻撃は誰にも止めることはできない。
必殺技は2機のフミキリシュリケンが合体した「シュリケンソレイユ」。あらゆる敵を切り裂くことが可能。
- シンカリオン E3つばさ アイアンウイング
全長25m、重量95t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部(同山形分室と兼務)
編成:7両編成(2両変形)
武装:フミキリシュリケン
運転士:月山シノブ、セイリュウ
モデルはJR東日本のE3系1000番台新幹線(旧塗装)。色違いとはいえ運行を終了した車両をモデルにした唯一の機体で、実車は現役なのにシンカリオンとしては登場しなかったE4系などとは対照的。
第49話から登場。前話で中破したE3の代わりとして出水がシノブへのクリスマスプレゼントとして用意したものだったが、シノブが「オラも出撃したい」と言ったことから前倒しされて彼に託された。
基本性能は同じだが、フミキリシュリケンは緑色になっており*13、刃も鋸状になって破壊力が向上している。基本的にシュリケンモードでの運用がメインである。必殺技は巨大化して広範囲への攻撃が可能になった「真・フミキリシュリケン」。
カイレンとの決戦後はE3の復帰によって予備機になったが、ブラックシンカリオンを奪われたセイリュウがシノブの提案で数度搭乗したことがあり*14、彼のE3と共演。前述の通り、シノブとは違ってパイロットスーツはブラックシンカリオンの色違いになっている。
その他、投擲後に合体する点に違いがあるものの、玩具版のシュリケンソレイユさながらの「ダブルフミキリシュリケン」も披露している。
EDに登場したのは第4期のみで、OPでもE3から差し替わることはなかった。運転士が不在だからか、劇場版には登場しない。
- シンカリオン N700Aのぞみ
全長26.5m(N) / 27.5m(A)、重量100t(N) / 140t(A)
所属:新幹線超進化研究所東海指令室名古屋支部
編成:9両編成(2両変形、アドバンスドモード時1両追加)
武装:エアロダブルスマッシュ・デュエルモード(リュウジ搭乗時)、ドラゴンナックル(アドバンスドモード)、マクラギヌンチャク(タツミ搭乗時)
運転士:清洲リュウジ→清洲タツミ
モデルはJR東海・西日本のN700系1000・3000番台新幹線(N700A)。名古屋支部の所属から前者と思われるが、外観上はほとんど一緒なので判別が難しい。また、アドバンスではない0→2000番台(Z→X編成)および3000→5000番台(N→K編成)をモデルとした「N700のぞみ」が存在するかは不明。
第12話ラストから登場し、初代はリュウジ、2代目はタツミが運転士を務める。
実車のようなたぐいまれな運動性能を持ち、近距離戦と格闘能力に重点が置かれている。そのため、他のシンカリオンとは違って武器は持たないが、状況に応じて借り受けて使用することも可能で、第26話ではH5と800から武器を拝借し、パンタグラフアローでカイサツソードを射出している。
また、一騎打ちでは機体性能を最大限に発揮するため、周囲の僚機や捕縛フィールドへの被害を抑えるための隔離用光波シールドを展開する「デュエルモード」の機能も搭載されている。
必殺技はガントレットからビームナイフを出力して突撃する「エアロダブルスマッシュ」。
リュウジがドクターイエローに乗り換えたことで出番を失っていたが、第54話からは弟のタツミが搭乗。両手に構えた新装備「マクラギヌンチャク」による打撃戦がメインで、兄が使用していた上下記の武装は全く使用していない。
戦闘ではリュウジのドクターイエローとのコンビで攻撃することが多い。
また、専用のモードチェンジカードをシンカギアの上部スロットに挿入し、「チェンジ! アドバンスドモード!!」と喚呼することで、中間車両1両を変形合体させた強化モード「アドバンスドモード」に変形することが可能である。
右腕に「アドバンスドアーム」、左腕に「クルマドメシールド」、背部に「バックパックブースター」が装備され、肩部と脚部も展開して「アドバンスドショルダー」「アドバンスドレッグ」へと変形し、攻撃力・防御力・機動力が大幅に増加する。さらに、頭部にはヘッドギアが装着される。
必殺技はアドバンスドアームから放たれるロケットパンチ「ドラゴンナックル」。
リュウジの高い技量もあって中盤まではシンカリオンの中でも最高クラスの戦闘力を誇っており、ピンチに陥ったハヤトたちを助ける場面もしばしばあった。
劇中では作画の都合上か、シンカリオンにおいては700の下部の「SHINKANSEN series N700 Advanced」の部分が省略され、単なる横線になっているが、第2期EDではあくまで実車を描いているからかしっかり表記されている。
- シンカリオンZ N700Sのぞみ
全長26.5m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所東海指令室名古屋支部
編成:9両編成(2両合体)
武装:イヌクギクロー
運転士:安城ナガラ、安城シマカゼ(デュアル・グランパス・システム使用時)
モデルはJR東海・西日本のN700S系0番台・3000番台新幹線。名古屋支部の所属から前者と思われるが、外観上はほとんど一緒なので判別が難しい。前作のN700Sはアニメ終了後の登場・発売になったことから新造された可能性が高いが、詳細は不明。ナガラが運転士を務める。
高機動と格闘戦に重点を置いたコンセプトは前作のN700Aと同様だが、徒手空拳がメインだったあちらとは違って「イヌクギクロー」が装備されている。
必殺技は高度の跳躍から放たれる「スプリームキック」。
専用ザイライナーは「HC85ヒダ」。
新機能として、本機には「デュアル・グランパス・システム」が搭載されており、言わば運転士と車掌の要領で初の2人乗り*15での運転が可能。この際はナガラの兄・シマカゼが車掌枠で搭乗している。
- シンカリオン H5はやぶさ
全長26.5m、重量100t
所属:新幹線超進化研究所北海道指令室北海道支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:カイサツソード
運転士:発音ミク
モデルはJR北海道のH5系新幹線。
第15話から登場。ミクが運転士を務める、E5を寒冷地仕様にした兄弟機。
基本設計は同じだが、実車と同様に帯の色が北海道のライラック・ルピナス・ラベンダーなどを想起させる彩香パープルになっている。そして、寒冷地の北海道でも運用できるようにボディやカイサツソードに「YHS」という防寒機構を内蔵しているのが最大の特徴で、発熱部分は夕張メロンの果肉のようなオレンジ色に発光する。
頭部にはH5系のロゴマークをイメージした、「北海道の雄大さ」と北海道に飛来する「シロハヤブサ」を思わせる銀のティアラのような装飾が施されていて、これを左横から見ると北海道の形をしているというシャレたデザインになっている。また、腰回りのパーツ構成に若干の違いがある。
なお、E5とは違ってシャショットとのインターフェースは搭載されておらず、最初から背部ウィングを備えているが超カイサツソードとして使用した機会はなく、グランクロスを放つ場面もなかった上に、アニメに登場したシンカリオンでは500 TYPE EVAを除いて合体はおろか唯一モードチェンジすら行っていない。
ちなみに、現実の「はやぶさ」という種別名は一般投票で決められたが、ネットユーザーの投票が多かったという第2位の候補は「はつね」であった。
言わずもがな、元ネタはカラーリングがE5系に似たミクの元ネタの人。
- シンカリオンZ H5はやぶさ
全長26.5m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所北海道指令室北海道支部
編成:9両編成(2両合体)
武装:カンテラガトリング
運転士:月野メーテル
前作でミクが搭乗したH5を改修したとされる機体。ただし、遠距離戦を想定したコンセプトに変更されるなど性能は全くの別物。メーテルが運転士を務める。
武装は氷の弾丸を放つ小型ガトリング「カンテラガトリング」。
前作のYHSのように、吹雪での視界を確保する「ドウサンゴーグル」や、雪上の機動力を発揮する「カンジキシールド」を備えるなど、寒冷地仕様の装備も抜かりなく搭載されている。
専用ザイライナーは「261ホクト」。
当初は「最後のシンカリオンZ」と称されており、TV本編では間違いなく最後に登場したシンカリオンZだったが、後に改修機のALFA-Xと完全新造機のN700Sかもめが完成している。
- シンカリオン 800つばめ
全長26.5m、重量95t
所属:新幹線超進化研究所九州指令室門司支部
編成:6両編成(2両変形)
武装:パンタグラフアロー
運転士:大空レイ
モデルはJR九州の800系1000番台新幹線(U007編成)。
第21話から登場。レイが運転士を務めており、自ら開発にも携わっている。
長時間の滑空を可能とする背部のスワローウイングと、姿勢制御を行う脚部のサブウイングの2種類の翼が特徴的なダブルウイングシステムを搭載し、その名のごとくツバメのように空を舞う。額のV字アンテナにはツバメのロゴマークが描かれている。
得意とする空中戦の強さはシンカリオンの中でもトップクラスで、劇中では設定上自身とほぼ同じ重さのE5やH5はもちろん、140tあるトリニティーまで抱えて飛ぶ芸当まで見せる。
なお、レイはシンカリオンなら全て飛行できると思っていたが、実際にはデフォルトで飛行能力を持つ唯一のシンカンリオンであり、初めて見たハヤトたちはもちろんのこと、巨大怪物体を繰り出した当のビャッコでさえも驚愕していた。
武装は「パンタグラフアロー」。その名のごとくツバメの形状をしており、連射して敵の攻撃を打ち消したり、照準を精密に合わせて狙撃したり、高出力なツバメ型の一撃を放ったりするなど、状況に応じて発射する矢の特性を変更できる。
劇中では描かれていないが、玩具版では連結器部分に編成番号が表記されており、U007編成であることが確認できる。E7と同様にモデルが明確に判明している数少ない車両である。
上記の通り、各部にはこれでもかとツバメの意匠が盛り込まれており、他よりも一段と自己主張が強い。
- シンカリオンZ 800つばめ
全長26.5m、重量105t
所属:新幹線超進化研究所九州指令室門司支部
編成:6両編成(2両合体)
武装:パンタグラフクナイ
運転士:中州ヤマカサ
前作でレイが搭乗した800を改修したとされる機体。ヤマカサが運転士を務める。
武装は2本の「パンタグラフクナイ」。投擲も可能で、空中からの遠距離攻撃が可能。
前作の800に搭載されていたスワローウイングも健在だが、こちらはバインダー型になっている。
専用ザイライナーは「883ソニック」。
- シンカリオン 500こだま
全長27m、重量120t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:9両編成(4両変形)
武装:シンゴウスピア、脚部ミサイルポッド、ミサイルシールド
運転士:速杉ホクト
モデルはJR西日本の500系7000番台新幹線。500系は9編成しか開発されていない上にV1編成は廃車(正確にはそもそも8両編成化されなかった)、V2編成もTYPE EVA→ハローキティ新幹線といった特別車両になっていることから、モデル車両はV3~V9編成のいずれかに限られる。
第23話から登場。不測の事態に備えて「大人でも操縦できるシンカリオン」として開発されており、ホクトが運転士を務める。
他のシンカリオンとは違って4両で変形するのが特徴で、1・2・7号車でボディを構成し*16、後尾車両は「脚部ミサイルポッド」と「ミサイルシールド」に変形するという豪快な仕様。大量のミサイルで敵の攻撃を撃ち落としつつ攻撃に転じられるという、「攻撃は最大の防御」を体現した戦法を取る。
また、携行武装として左手に「シンゴウスピア」を装備しており、槍として敵の弱点を突く「スピアモード」の他に、重い一撃で敵を破壊する「メイスモード」、遠距離から敵を狙撃できる「ライフルモード」にも変形できるマルチウェポン。劇中では使用されなかったものの腕部のガントレットには速射性の高い連装ビームガンも備わっており、実際にPVでは発射している姿が確認できる。
さらに、ブラックシンカリオンに対抗し得る切り札である「クロス合体」の機能も備える。
このように、全電動車編成による潤沢なエネルギーソースの恩恵で豊富な武装を持つ超攻撃型シンカリオンであり、いずれの武装も変形と同時に装備されることから適合率の低い大人でも解禁できるほど条件が緩く、十分な性能を確保してくれる。
ただし、適合率の低さから来る本体のスペック不足は否めず、強力な敵と戦うには他のシンカリオンとの連携が欠かせないため、未だ改善の余地は多い。
長らくホクトの愛機として活躍したが、カイレンとの決戦後は923ドクターイエローに乗り換えているため、アイアンウイングと同様に劇場版には登場しない。
また、OPでは更新された第28話からクロス合体の形で登場しているが、EDでは第3期のみの登場である。
玩具版では青い超カイサツソードも付属しており、単品でカイサツトライデントに変形できる。
- シンカリオンZ 500こだま
全長26.5m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:8両編成(2両変形)
武装:シンゴウトウ
運転士:嵐山ギンガ
前作でホクトが搭乗した500を改修したとされる機体。ただし、性能は全くの別物であることから別機体と言っても過言ではない。ギンガが運転士を務める。
武装は可変式ブレード「シンゴウトウ」。全電動車編成による瞬発力の高さが特徴で、前作の500よりも大幅に機動力が向上している。
なお、前作の500の最大の特徴だったミサイル武装は全てオミットされており、こちらはシンゴウトウによる格闘戦に重点が置かれている。さらに実車と同じく8両編成で、一般的なシンカリオンZと同様に2両で変形する点も前作から変更されている。
専用ザイライナーは「323オオサカカンジョウ」。
- シンカリオン 500 TYPE EVA
全長28.5m、重量123t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:8両編成(4両変形)
武装:シンゴウスピア TYPE EVA、脚部ミサイルポッド、ミサイルシールド
運転士:碇シンジ
モデルはJR西日本の500系7000番台新幹線(V2編成)。
2015年11月7日から2018年5月13日まで山陽新幹線で運行された、『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボ新幹線「500 TYPE EVA」がシンカリオンとして登場。シンジが運転士を務める。
使徒型バチガミが持つA.T.フィールドに対抗するために、超進化研究所と特務機関NERVが共同で緊急極秘開発したシンカリオン。
500の性能に加え、使徒型バチガミ戦を想定した設計が各部に施されており、ミサイルシールドはA.T.フィールドを発生させることが可能。また、500と同様にシンゴウスピアを所持するが、こちらは「シンゴウスピア TYPE EVA」という名称になっており、カラーリングもロンギヌスの槍を思わせる赤色になっている。また、実車と同様に8両編成である。
通常の形態に加え、「裏コード・the・EVA」の発動によってエヴァンゲリオン初号機を模したヘッドパーツが装着された、より闘争に特化した第2形態が存在し、リミッターを解除することで全機能が格段に向上する。
また、「超カイサツソード TYPE EVA」も付属しており、500と同様に単品でカイサツトライデントに変形できるほか、E5とクロス合体することで本来の限界以上の性能を引き出すことが可能になり、「神に近い存在」と形容されるほどの攻守測定不能な破壊力を持った状態になる。また、カイサツトライデントにA.T.フィールドを無効化する「アンチA.T.フィールド」が備わり、使徒型バチガミを殲滅することが可能。
それ以外にもE6・E7・旧製品版を含めたE3およびアイアンウイング・N700A ・H5・800とクロス合体することができる。
アニメでは第17話に実車が登場し、第31話ではシンカリオンとしても登場。500の変形シーンに加え、第1話発進直後の顔を上げる動作やOPの手を広げるポーズなどが追加され、戦闘では普段のシンカリオンではまず見られないエヴァ走りを見せるなどの細かいネタを反映させている*17。
500とは武器を持つ手が左右逆になっており、右手にシンゴウスピア、左手にミサイルシールドを持つ。また、変形中に初号機を模したヘッドパーツが装着されており、玩具版での第2形態に直接変形したほか、シンゴウスピアは普段は500と同じカラーリングで、カイサツトライデントへの変形後に赤に変化する形になった。
戦闘ではE5からカイサツソードを借りてシンゴウスピアをカイサツトライデントに変形させ*18、キングシトエルのA.T.フィールドを破壊した。
その後、第33話ではハヤトの絵日記に描かれていたり、第65話ではハヤトが「こだま」について説明する場面でも登場したりしているほか、劇場版にも登場して再びハヤトに力を貸している。
- シンカリオンZ 500 TYPE EVA
全長26.5m、重量110t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:8両編成(2両変形)
武装:プログレッシブシンゴウトウ
運転士:碇シンジ
『シンカリオンZ』第21話に登場。前作の500 TYPE EVAの改修機かは不明。前作と同じくシンジが運転士を務める。
基本的な性能は本作の500と同等で、武装も原作のプログレッシブ・ナイフをモチーフにした「プログレッシブシンゴウトウ」に変わっている点以外は変わらない。
独自機能として、やはり前作の500 TYPE EVAと同様にA.T.フィールドを無効化する「アンチA.T.フィールド」の能力を備えている。
専用ザイライナーは「ミュースカイ TYPE EVA」。
- シンカリオン 700のぞみ
全長19m、重量45t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:9両編成(1両変形)
武装:シンカブレード
運転士:五ツ橋ジョウ
モデルはJR西日本の700系3000番台新幹線(B5編成)。京都支部の所属ということもあるが、車体側面のロゴに「JR700」と表記されていることから西日本所有のB編成であることが確認できる。
第26話からの第2期EDに先行して登場し、本編では第34話から登場。先頭車両1両のみで変形する小型のシンカリオン「シンカリオン 700シリーズ」の1機で*19、ジョウが運転士を務める。
バランスタイプとして性能が調整されており、小柄なサイズを活かして狭い環境や高い敏捷性が求められる作戦で性能を発揮する。
武装は『Shinca』を模した「シンカブレード」。玩具版ではギガブースターに変形してE5の背中に合体することで、超カイサツソードとシンカブレードが合体して「シンカイサツブレード」になる。
ちなみに、E7と同じくシンカリオンとしても編成番号がフロントガラスの正面左上に記載されている数少ない車両で、B5編成であることが確認でき、モデルが明確に判明している数少ない存在である。あちらと同じく、700系は東海所有のC編成と西日本所有のB編成では外観上ほとんど差異がないゆえの区別と思われる。
なお、700系は放送時点でかなり数を減らしており、「のぞみ」の定期運用も終了していたほか、2020年3月をもってB5編成は廃車になっている。
- シンカリオン 700ひかりレールスター
全長19m、重量45t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:9両編成(1両変形)
武装:カンカンガン
運転士:五ツ橋ギン
モデルはJR西日本の700系7000番台新幹線(ひかりレールスター)。
第26話からの第2期EDに先行して登場し、本編では第34話から登場。700と同様に先頭車両1両のみで変形する「700シリーズ」の1機で、ギンが運転士を務める。
遠距離からの狙撃に優れており、正確な狙撃で仲間をサポートする。
武装は踏切の警報器をモチーフにした銃「カンカンガン」。通常は大きな警報が鳴るが、実車の「サイレンスカー」よろしく、無音の「サイレントモード」にすることも可能。
玩具版ではギガブースターに変形してE6の背中に合体することで、フミキリガンとカンカンガンが合体して「トリプルフミキリガン」になる。
- シンカリオン N700みずほ
全長19m、重量45t
所属:新幹線超進化研究所九州指令室門司支部(西日本指令室京都支部に委託)
編成:9両編成(1両変形)
武装:ドウリンハンマー
運転士:霧島タカトラ
モデルはJR西日本・九州のN700系7000・8000番台新幹線。門司支部の所属から後者と思われるが、やはり外観ではどちらがモデルになっているか判別するのは難しい。
第26話からの第2期EDに先行して登場し、本編では第34話から登場。700のぞみと同様に先頭車両1両のみで変形する「700シリーズ」の1機で、唯一N700系がベースである。タカトラが運転士を務める。
急勾配が続く区間を走る全電動車の実車と同様にパワフルな性能を持ち、パワーを活かした攻撃を得意とする。
武装は動輪を模した「ドウリンハンマー」。玩具版ではギガブースターに変形してE7の背中に合体することで、シャリンドリルとドウリンハンマーが合体して「ダイシャリンドリル」になる。
第21話ではアカツキやレイから「現在開発中で門司支部に配備される予定。運転士は選考中」という旨の説明があったが、実際にはトリニティーでの運用を考慮し、京都支部へ委託する形で配備されている。
- シンカリオン ドクターイエロー
全長35m、重量255t
所属:新幹線超進化研究所東海指令室名古屋支部
編成:7両編成(5両変形)
武装:レーザーウエポン、ケンソクレーザーシールド
運転士:清洲リュウジ
モデルはJR東海の923形0番台新幹線電気軌道総合試験車(T4編成)。なんとドクターイエローがシンカリオンとして参戦しており、初の非営業用車両である。
N700Aに代わってリュウジが第38話から運転士を務める*20、全長・重量ともに最大サイズのシンカリオン。
5両で変形するシンカリオンだが、変形機構は他の機体とは大幅に異なっており*21、ヘッドギアを装備している。
武装は2基の「レーザーウエポン」。双頭大剣「レーザーソード」と連装光線砲「レーザーブラスター」の2種類に変形でき、状況に応じてあらゆる敵に対応することが可能。
また、デュエルモードの技術を流用した小型バリア「ケンソクレーザーシールド」を搭載しており、玩具版ではレーザーウエポンを交差させて、アニメでは胸部ノーズの観測カメラウインドウから展開する。非常に優れた強度を持ち、大半の攻撃に耐えて見せたが、カイレンには押され気味であり、オーガには歯が立たなかった。
ヘッドギアの左右には精密観測用バイザー「レーザースキャナー」が備えられており、顔面を覆うように展開して敵の詳細な情報を得ることができるなど、攻守ともに圧倒的な強さを誇るシンカリオンである。
500と同じくクロス合体の機能も備える。
OPでは初登場の第38話からリュウジの『Shinca』が本機仕様に変更されているが、パイロットスーツはN700Aのままだったため、第39話以降は同様に更新されている。ただし、各機の必殺技シーンではタツミが加わる第66話までドラゴンナックルのままだった。
ちなみに、500やアイアンウイングとは違って運転士がいるにもかかわらず劇場版には登場しておらず、リュウジが923ドクターイエローに搭乗している。不在の理由についての言及はないが、彼は大宮支部以外では唯一北海道に駆けつけた運転士であり(ツラヌキ曰く「(ハヤトのことが)心配になって名古屋からすっ飛んできた」)、名古屋から北海道に行くのは大宮以上に距離が遠いことからドクターイエローの移送に時間がかかっており、それよりもホクトが行方不明になったことで偶然にも運転士が不在になった923ドクターイエローに搭乗する方が早いと判断したためだろうか。
- シンカリオン 923ドクターイエロー
全長26.5m、重量100t
所属:新幹線超進化研究所西日本指令室京都支部
編成:7両編成(2両変形)
武装:ケンソクウエポン
運転士:速杉ホクト、清州リュウジ
モデルはドクターイエローと同じく、JR東海の923形0番台新幹線電気軌道総合試験車(T4編成)。前述の通り、形式名は「きゅうにいさん」と個別に数字を読む。変形BGMはドクターイエローをアレンジした曲になっている。
500に代わってホクトが第73話から運転士を務める。リュウジのドクターイエローとは異なり、オーバークロス合体での運用も想定しているからか一般的なシンカリオンと同様に2両で変形し*22、500と同じく大人でも運転可能である。内部フレームは金で覆われており、ドクターイエローよりも金色の割合が多い。パイロットスーツも似ているがデザインは若干異なり、黄色の部分が少ない上にあちらにはないオレンジ色がある。
武装は1基に集約された「ケンソクウエポン」。一方は接近戦用の薙刀状ブレード「トロリブレード」、反対側は遠距離戦用の連射性能に優れたビーム砲「[[レールガン>レールガン]]」になっており、状況に応じて使い分けられる。
また、ドクターイエローと同様に頭部には「スキャンアイカメラ」を備え、両目を覆うように展開することで移動する相手を追尾するなどの機能を得る。
なお、設定上はグランクロスを搭載しているものの単独で放つ場面はなく、劇中ではオーバークロス合体時(トリプルグランクロス)に使用している。
京都支部の所属ということからモデルは西日本の3000番台T5編成と思いたくなるが、理由は不明だが玩具版によれば東海の0番台T4編成でドクターイエローと同一という設定になっており、「京都支部だからT5編成」と断言できない数少ない例外。そのため、機体名に形式名の923形を含めることで差別化している。
とはいえ、モデル上はあくまで全くの同一編成であることから、外観で判別するのは非常に困難。
劇場版では序盤のゴジラとの戦闘でホクトが行方不明になったため、以後はリュウジが搭乗している。5両変形とはかなり仕様が異なり、何より適合率の問題もあるはずだが、モデル上はあくまでドクターイエローと同一編成で言わばクローンのような存在だからか、特に不具合なく動かしていた。変形時はドクターイエローと同じく腕を組むポーズがある。
変形時のテロップはE5 MkIIと同様に金色になっている。
- シンカリオンZ ドクターイエロー
全長26.5m(N) / 28.5m(Z)、重量110t(N) / 225t(Z)
所属:新幹線超進化研究所東海指令室名古屋支部
編成:5両編成(2両変形、Zホセンモード時4両使用)
武装:トングレールソード・イヌクギショットガン、イヌクギブラスター・ケンソクミサイル(Zホセンモード)
運転士:安城シマカゼ
前作のドクターイエローを改修したとされる機体。ただし、上記の通り外観では全く区別がつかないため、どちらがベースになったかは不明だが、サイズや重量は923に近い。シマカゼが運転士を務める。
武装は剣銃一体だったレーザーウエポンやケンソクウエポンとは異なり、近接用剣の「トングレールソード」と遠距離用2連装銃「イヌクギショットガン」に分割されている。トングレールソードを必殺技として使う場合、拳で殴りつけて射出する形になっている*23。
新機能として800のスワローウイングに似た「イエローウイング」を装備しており、空中戦が可能になっている。
また、テオティが狙っているとされるクサビ石の位置とありかを探るための大深度地下検測装置を持つ。
前作とは違って5両編成で、3号車は武器庫になっている。
専用ザイライナーは持たないが、代わりに前作のN700AやALFA-Xのように中間車両2両(2・4号車)を使用した強化モード「Zホセンモード」に変形することが可能である。
両腕がイヌクギショットガンに合体した「イヌクギブラスター」になるほか、額のスキャナーで取り込んだ情報を分析し、全方位に攻撃可能な「ケンソクミサイル」が使用可能。
さらにはダークシンカリオンに対抗し、アブトを取り戻すための切り札「超Z合体」の機能も備える。
登場以降、最初からZホセンモードの状態で出撃することが多く、通常形態はほとんど使用されなかった。
- シンカリオン ALFA-X
全長25.5m(A) / 31.5m(X)、重量100t(A) / 220t(X)
所属:新幹線超進化研究所北海道指令室北海道支部
編成:9両編成(2両変形、エックスモード時5両使用)
武装:シャリョウブレード・フミキリシュリケン(アルファモード)、レンケツシャリョウブレード・クウリキテイコウミサイル・エックスグランクロス(エックスモード)
運転士:少年ホクト
モデルは放送当時に登場したばかりである、「ALFA-X」ことJR東日本のE956形新幹線(S13編成)。
第76話のラストシーンで実車が大宮駅を通過しており、物語を締めくくった*24。そして、劇場版で「現在と未来をつなぐシンカリオン」として登場。
オーガとの決戦から3か月後、宇宙から迫って来た正体不明の巨大人工物らしき存在に備え、超進化研究所がE5をベースに今までの機体の技術全てを搭載し、極秘裏に開発を進めていた最新鋭のシンカリオン。胸部ノーズは2段階伸縮で収納する。
ヒビキによればプログラムは未完成だったものの、ある日研究室のシステムに未知のデータが書き加えられたという。ほぼ時を同じくして、北海道新幹線の延伸工事中のトンネル(渡島トンネルと思われる)から起動できない状態のもう1編成が発見されたが、これは超進化研究所もJR東日本も関知していない車両であり、なぜそのような場所に出現したのか、誰が開発したのか、一切が謎に包まれている。
このため、作中では実車も含めた3編成のALFA-Xが登場していた。
一般的なシンカリオンと同様に2両で合体する機動性重視の基本モード「アルファモード」に加え、中間車両を3両変形合体させたパワー重視の強化モード「エックスモード」に変形可能。
光の粒子で過去からやってきた9歳のホクトが適合し、運転士を務める。
武装は「シャリョウブレード」。先頭車両と後尾車両でノーズの長さが異なることにちなみ、右手には東京方の短いノーズをイメージした「シャリョウブレードトウキョウ」、左手には新青森方の長いノーズをイメージした「シャリョウブレードシンアオモリ」を構え、背中に装着したV字型のフミキリシュリケンと合体して使用することも可能。
また、E6と同様のホイールやH5と同様のYHSを備えており、これまでのシンカリオンの技術を結集した機体と言える。
エックスモード時は全体的にマッシブでE5 MkIIに近いフォルムになり、頭部にヘッドギア、脚部にE7と同様のクローラーが搭載されるほか、ウィングの装備によって800と同様に空中戦も行える。武装はシャリョウブレードが合体してシンカリオン随一の威力になる「レンケツシャリョウブレード」と、肩と腕に装備された「クウリキテイコウミサイル」。
必殺技はグランクロスと同様の粒子ビーム砲「エックスグランクロス」。ビームの色は白みが強い水色で、発射時にはヘッドギアが光る演出があるほか、その名の通りX字に放たれる。
なお、劇中ではオハネフの遠隔操作によって強制的にモードチェンジさせられてE5 MkIIにエックスグランクロスを放ってしまった上に、そのままヴァルドルに吸収されて完全体の依代にされてしまった。
しかし、東京駅での最終決戦にてブラックシンカリオンオーガ X 紅の攻撃でヴァルドルから救出され、そのままE5 MkIIとオーバークロス合体し、異世界から来たシンジやゴジラの助力もあってヴァルドルを撃破した。
全てが終わった後、渡島トンネルの中で見つかった起動できない編成は消滅しており、タイトル通り未来から来たものと推測される。
一方で、シンカリオンとしては少年ホクトの消滅とともに運転士不在になり、E5 MkIIと合体したまま回収されたと思われる。
変形時のテロップはE5 MkIIと同様に金色になっている。
玩具版ではE5・E6・E7・E3およびアイアンウイング・N700A・H5・800・ブラックシンカリオン・紅・923ドクターイエローとリンク合体することが可能。
- シンカリオンZ ALFA-X
所属:新幹線超進化研究所北海道指令室北海道支部(?)
全長26.5m、重量115t
武装:グレートエックスソード、アルファエックスキャノン、エックススピア
運転士:新多シン
小説版『ヤマノテ・クライシス』で登場。テオティとの抗争後に前作のALFA-Xを改修したとされる機体で、運転士面の制約については解消されており、E5(Z)を奪われたシンに宛がわれた。
前作のALFA-Xと同じくこれまでの技術を結集して開発された次世代機という設定で、かつてのエックスモードや800(Z)・ドクターイエロー(Z)・ダークシンカリオンに似たウィングを装備しており、空中戦も可能。
本機はザイライナーとのZ合体に加え、ドクターイエロー(Z)と同様に他のシンカリオンZとの超Z合体も可能で、実際にE5(Z)と超Z合体した「シンカリオンZ E5アルファエックス」の存在も明らかになっている。
さらに、新機能として合体相手の性能を強化する「アルファエックスシステム」が搭載されており、他のシンカリオンを取り込んで強化するという点は前作のE5 MkIIのオーバークロス合体に通ずるところがある。
- シンカリオン E2
所属:新幹線超進化研究所
運転士:八代イサブロウ
モデルはJR東日本のE2系0番台新幹線。小窓が連続することやシングルワイパーから0番台であることが確認でき、塗装は飛雲ホワイトと紫苑ブルーで塗り分け、境目に真紅レッドの細帯が入った長野→北陸新幹線用のN編成が2017年の引退まで使用していたデザインであるが、東北新幹線用のJ編成も八戸延伸による10両編成化までは同じ塗装だったため、どちらの編成がモデルになっているか判別するのは難しい。
ただし、超進化研究所が発足したのはハヤトが生まれて間もない時で、大宮の鉄道博物館が開館した時期でもある2007年前後であることを踏まえると、その頃にはすでにJ編成は10両編成化が完了してつつじピンクの細帯になっていたため、最後まで真紅レッドのままだったN編成がモデルの可能性がある。実際に、J1編成から編入されたN21編成にはN編成として珍しく後尾車両に連結器が備えられている。
第28話の出水のシンカリオン開発の回想シーンで初登場し、その後の第55話でシンカリオンの試作機だったことが判明。
10年前のファースト・エネミー出現を機に、それまで行ってきた次世代高速鉄道の研究を基盤に人型機動兵器開発プロジェクト「チーム・シンカリオン」がスタートすることになり、その確認試験車として開発された。その2年後の「第1回超進化速度到達実験」にて、超進化研究所の初代所長兼開発責任者だったイサブロウが運転するものの、異常が発生して大爆発が起こり、彼ごと先頭車両が行方不明になってしまったほか、リュウジの父であるチクマが犠牲になっている。残された後尾車両は現在も大宮支部に留置されている*25。
アニメ終了後に玩具版で登場したシンカリオン
- シンカリオン ハローキティ
全長27m(N) / リンゴ積載トラック5個分(H)、重量120t(N) / リンゴ積載トラック3個分(H)
編成:8両編成(4両変形)
武装:シンゴウスピア・脚部ミサイルポッド・ミサイルシールド、リボンステッキ(ハローキティモード)
運転士:キティ・ホワイト
モデルはTYPE EVAと同じく、JR西日本の500系7000番台新幹線(V2編成)。
放送が終わって久しい2020年1月29日、ついに「ハローキティ新幹線」とのコラボが発表された。
基本的な性能は500と同一だが、ミサイルシールドから放たれる「リンゴミサイル」はみんなをハッピーにして空腹を満たし、シンゴウスピアのひと振りでその場にいる人々を幸せにすることができる。
さらに、ハローキティを模したヘッドパーツを装着すると「ハローキティモード」に変形でき、シンゴウスピアから変化した「リボンステッキ」でどんな相手のハートも鷲掴み。リンゴミサイルの中には命中すると幸せになれるというハート型のミサイルがあるという。
PVではソウギョクの策で、お互いに相手をブラックナンバーズだと思い込んで同士討ちになったE5 MkIIと紅(『シンカリオンZ』ではN700A)を救う形で登場*26。彼を倒そうとする2機を制止し、「ただシンカリオンのかっこいい姿を見たかっただけ」「新幹線好きに悪い人はいない」と平和的な解決を図った。
また、E5・E6・E7・E3およびアイアンウイング・N700A・H5・800・ブラックシンカリオン・紅・923ドクターイエロー・ALFA-Xとクロス合体することも可能。
続編の『シンカリオンZ』では第16話に参戦。晴れてアニメ本編への登場が実現している。
- シンカリオン N700Sのぞみ
所属:新幹線超進化研究所東海指令室名古屋支部(?)
全長27m(N) / 28m(S)、重量125t(N) / 155t(S)
編成:9両編成(3両変形)
武装:クルマドメガンブレード、スプリームスラッシュ(スプリームモード)
モデルはJR東海のN700S系9000番台新幹線。
N700系以来のフルモデルチェンジ新幹線、N700Sをベースに極秘開発されたシンカリオン。E5 MkIIと同様に3両で構成され、変形シーンも全く同じ。PVのナレーションは愛知県出身の櫻井孝宏氏が担当している。変形BGMはALFA-Xと同じ。
武装は「クルマドメガンブレード」。ドクターイエローと同様に銃と剣に使い分けができ、基本的には「ガンモード」で戦う。
また、E5 MkIIと同様に中間車両の一部は実車のようなリチウムイオンバッテリーを思わせる支援メカ「輸送式バッテリー スプリームドラゴン」に変形し、援護行動を行う。
そして、スプリームドラゴンと合体することで強化モード「スプリームモード」へと変形することが可能である。変形BGMはE5 × 500やオーバークロス合体と同じで、合体完了後は500のBGMが使われる。
合体機構はブラックシンカリオンオーガ ライジングモードに近く、背中に「スプリームウイング」を装備することで空中戦も可能になるほか、顔面に「スプリームマスク」、足に「スプリームクロー」が装着される。
ドラゴンの尻尾にあたる「コンセントレーションプラグ」は腕や足に接続することで攻撃力を上昇させるほか、クルマドメガンブレードに差し込むことでガンモードから「ブレードモード」にチェンジし、さらにパワーと集中力の増加によってS字を描くように剣を振るう必殺技「スプリームスラッシュ」を繰り出すこともできる。
また、E5(可動プラス)・E6・E7・N700A・923ドクターイエローとオーバークロス合体することも可能。
ちなみに、アニメでは第73話にて、ハヤトのセリフの中で「未来の新幹線」という形でALFA-Xともども名前が挙がっている。
続編の『シンカリオンZ』では第11話より、上記の通り設定を大幅に変更した上で「シンカリオンZ N700Sのぞみ」として晴れてアニメ本編への登場が実現している。
- シンカリオンZ N700Sかもめ
全長26.5m、重量110t
武装:カモメブーメラン
所属:新幹線超進化研究所九州指令室門司支部
運転士:中洲ヤマカサ
『シンカリオンZ』本編終了後に玩具で登場したシンカリオンZ。2022年9月23日に開業した西九州新幹線用に導入されたJR九州のN700S系8000番台がモデルになっている。本編終了後に玩具の公式サイトで公開されたショートノベル『復活のカイレン』で、運転士が800つばめ(Z)の運転士であるヤマカサが兼任していることが明らかになった。
機体はN700Sのぞみ(Z)と同型だが、機体コンセプトは800つばめ(Z)に近い。
武装は「カモメブーメラン」。投擲しての攻撃はもちろん、高速回転させることで相手の攻撃を防ぐこともできる。
専用ザイライナーは「883ソニックニチリン」。
- シンカリオンZ 500 TYPE EVA-02
全長26.5m、重量110t
武装:プログレッシブシンゴウトウ、カイサツキョウライフル、2424(ニシニフォーン)式ライフル
所属:新幹線超進化研究所西日本司令室京都支部(?)
運転士:惣流・アスカ・ラングレー
こちらも『シンカリオンZ』本編終了後に玩具で登場したシンカリオンZ。パッケージではアスカが運転士として描かれている。
「もし[[エヴァンゲリオン2号機>エヴァンゲリオン弐号機]]塗装の500 TYPE EVAが存在したら?」という想像から生み出されたシンカリオンで、ブラックシンカリオンを除けば現状唯一の架空の列車によるシンカリオンである。
500 TYPE EVA(初号機)の同型機で、特務機関NERVがシンカリオンZの量産を前提に開発した。
武装はプログレッシブシンゴウトウの他に2種のライフルを持っており、接近戦特化の初号機とは差別化が図られている。
初号機と異なり専用ザイライナーは持たない。
2022年12月に通常プラレールの同形式と同時発売。
ザイライナー
『シンカリオンZ』で登場。シンカリオンZの性能を強化するために在来線の通勤・特急型車両をベースに開発された強化支援メカ。500 TYPE EVA(ミュースカイ TYPE EVA)を除いて対応するシンカリオンZと同じ会社の車両が充当されており、モデル車両は電車に限らず気動車やハイブリッド車など幅広く登場している。
「ザイライナー ○○△△」と、形式名とその形式の代表的な路線・列車名を続けて表記するが、後者はシンカリオンとは違ってカタカナ表記である。
主に腕部か脚部を強化するものに分けられ、互いに干渉しないことから他の機体のザイライナーを併用することも可能で、実際にE5が本来は800専用の883ソニックを使用しているほか、その汎用性の高い機構を利用した「ダブルZ合体」も存在する(詳細は後述)。
ちなみに、劇中では電化方式が異なる区間を自力で走行する描写があるため、シンカリオンZと同じく架線に頼らずに自走することが可能と思われる。
- ザイライナー E235[[ヤマノテ>山手線]]
モデルはJR東日本のE235系。
E5(Z)専用ザイライナー。腕強化型に該当する。
武装は高速機動剣「ヤマノテソード」と安全向上壁「ホームドアシールド」。
E5とZ合体することで「シンカリオンZ E5ヤマノテ」になる。
E5に引き続き、第36話では本機もユゴスピアに打ち上げられた。シンカリオンのみならずザイライナーの装甲までもが大気圏突破に耐えられる強度を持つ模様である。超進化研究所の技術ヤバくね?
- ザイライナー E235[[ヤマノテ>山手線]]改善増結型
上記のE235をパーフェクトZ合体対応型へ改修の上1両増結したザイライナー。E5改善型と同様に金色のフレームが採用されている。
武装はヤマノテソードの改良型「ヤマノテソード改(仮称)」と脚部になるパーツに装備された「ヤマノテクロー」、ホームドアシールドに代わる防御武装「ヤマノテシールド」。
E5改善型とパーフェクトZ合体することで「シンカリオンZ パーフェクトE5ヤマノテ」になる。
- ザイライナー E259[[ネックス>成田エクスプレス]]*27
モデルはJR東日本のE259系。
E6(Z)専用ザイライナー。脚強化型に該当する。
武装は大型砲「ネックスキャノン」。足首より先は強靭なグランドアンカーになっており、強い反動があっても正確な射撃を可能にしている。
E6とZ合体することで「シンカリオンZ E6ネックス」になる。
- ザイライナー E259[[ネックス>成田エクスプレス]]改善増結型
上記のE259をパーフェクトZ合体対応型に改修の上1両増結したザイライナー。こちらも金色のフレームが採用されている。
武装はネックスキャノンの改良型「ネックスキャノン改」、大型ガトリング砲「ネックスガトリング」、大型ミサイルポッド「ネックスミサイル」。
E6改善型とパーフェクトZ合体することで「シンカリオンZ パーフェクトE6ネックス」になる。
- ザイライナー E353アズサ
モデルはJR東日本のE353系。前作のヒロインとは関係ない。
E7(Z)専用ザイライナー。腕強化型に該当する。
武装は高速回転動力鋸「アズサアックス」。内部には「エアロスプリングシステム」が搭載されており、パワーを増強させることが可能。
また、前腕部には「アズサチェーンソー」が装備されている。
E7とZ合体することで「シンカリオンZ E7アズサ」になる。
- ザイライナー 883ソニック
モデルはJR九州の883系。
800(Z)専用ザイライナー。脚強化型に該当する。
武装は超速弓銃「ソニックボウガン」。また、機動力を向上させて飛行を可能にする超加速装置「ソニックジェット」を備える。
800とZ合体することで「シンカリオンZ 800ソニック」になるほか、劇中ではE5とZ合体したこともある。
- ザイライナー HC85ヒダ
モデルはJR東海のHC85系。唯一のハイブリッド車両である。
N700S(Z)専用ザイライナー。アニメ登場のザイライナーでは腕と脚の両方を強化できる唯一の車両。
武装は「ヒダハイブリッドソード」と「ヒダブラスター」。また、腕には大きなアーマー、脚には高出力のスラスターを備える。
N700SとZ合体することで「シンカリオンZ N700Sヒダ」になる。
初登場時は超進化伝導ケーブルが未完成だったことから起動できない状態だったらしく、第13話までZ合体されなかった。
ちなみに、実車は放送時点では試験走行車が導入されただけの新型車両で、確認試験が続けられていたことから営業運転すら行われていなかった超最新鋭の車両でもある。
放送終了後の2022年7月1日に量産車が営業運転を開始した。
- ザイライナー 323[[オオサカカンジョウ>大阪環状線]]
モデルはJR西日本の323系。
500(Z)専用ザイライナー。腕強化型に該当する。
武装は大型ブレード「オオサカカンジョウブレード」と超硬化シールド「オオサカカンジョウシールド」。
500とZ合体することで「シンカリオンZ 500オオサカカンジョウ」になる。
- ザイライナー ミュースカイ TYPE EVA
モデルは名古屋鉄道で運行されていた2000系ミュースカイのエヴァンゲリオンラッピング車両。唯一私鉄からの登場。
500 TYPE EVA(Z)専用ザイライナー。腕強化型に該当する。
武装は「ミュースカイブレード」と「ミュースカイシールド」。基本性能は323オオサカカンジョウとほぼ同一だが、「アンチA.T.フィールド」を使った攻撃も可能になる。
500 TYPE EVAとZ合体することで「シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA」になる。
- ザイライナー 261ホクト
モデルはJR北海道のキハ261系1000番台(新塗装)。唯一の気動車である。
H5(Z)専用ザイライナー。脚強化型に該当する。
武装は超速マシンガン「ホクトマシンガン」。また、脚部には大型クローラーが装備され、どんな荒地でも走破することができるほか、クローラーの先端にスノーブレードを装備すれば雪上での高速移動も可能になる。
H5とZ合体することで「シンカリオンZ H5ホクト」になる。
- ザイライナー 883ソニックニチリン
モデルはJR九州の883系(旧塗装)。唯一玩具限定で発売されたザイライナー。
N700Sかもめ専用ザイライナー。脚強化型に該当する。
883ソニックの同型機で、武装はソニックボウガンと同形状のボウガン(ニチリンボウガン?)、ソニックジェットに酷似した「ニチリンジェット」を装備している。
N700SかもめとZ合体することで「シンカリオンZ N700Sソニックニチリン」になる。
玩具版のZギアでは他にも、「ザイライナー E235[[ヨコスカ>横須賀線]][[ソウブカイソク>総武本線]]」「ザイライナー 313[[トウカイドウ>東海道線(JR東海)]]」「ザイライナー 225アーバン」「ザイライナー 787サンジュウロクプラスサン」「ザイライナー 261ハマナス」などオリジナルのザイライナーが多数登場している。
敵として登場するシンカリオン・シンカリオンZ
- [[ブラックシンカリオン>漆黒の新幹線/ブラックシンカリオン]]
全長26.5m(N・紅) / 18.5m(D) / 29m(B)、重量100t(N・紅) / 195t(D) / 150t(B)
所属:キトラルザス→新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:9両編成(2両変形)
武装:ダークカイサツソード・ダークフミキリガン・ダークシャリンドリル・ダークフミキリシュリケン・ダークドラゴンナックル・ダークスワローウイング・ダークミサイルポッド、デスグランクロス、ドラゴンレールアタック(ドラグーンモード)、ヘルグランクロス(バーサーカーモード)、超ダークカイサツソード(紅)
運転士:セイリュウ
キトラルザスが保有する漆黒の新幹線から変形する黒いシンカリオン。ドクター・イザがもたらしたとされる。セイリュウが運転士を務める。
中盤ではハヤトたちの最大の敵として立ちはだかるが、後にキトラルザスと決別してハヤトたちに加勢するようになり、最終的にはセイリュウともども晴れて大宮支部の一員になっている。
詳しくは個別項目を参照。
玩具版では放送当時、売り切れが続くほどの人気作だったという。他のシンカリオンをバーサーカーモードにすることも可能なほか、紅は他のシンカリオンとリンク合体することも可能。
- ブラックシンカリオンオーガ
全長28m、重量135t
所属:キトラルザス
編成:9両編成(3両変形)
武装:フリーゲージカナボウ、ヒライシンブレード・カイセイサンダー(ライジングモード)
運転士:キリン→ソウギョク→ビャッコ
第65話で登場した、謎の新幹線が変形する黒いシンカリオン。先頭車両にはエレクホーンを備え、モードシンカンセンでは前に倒すことでアタックモードに変形できるほか、変形時も同様に前に倒される。モードシンカリオンとしては顔に般若の面のような「オーガマスク」をかぶっている。E5 MkIIと対になる存在として描かれており、同様の変形構造やオーバークロス機能を有しつつも独自のギミックが付加されている。そのため、実際には黒いE5 MkIIと言って差し支えなく、出水も本機を見てすぐに同形状であることに気づいていた。
キリンの設計案をもとにイザが生み出した機体らしく、開発には超進化研究所に運用させたE5 MkIIとブラックシンカリオンのオリジナルデータが採用されている。言い換えればこれまで開発された全シンカリオンの技術が結集されていることでもあり、その性能はイズモが「シンカリオンの最終到達点」と形容するほどで、実際に単体性能ではシンカリオン史上最強と言って差し支えなく、従来のシンカリオンが束になっても敵わない戦闘力を誇る。
フリーゲージ機能を搭載しているのでシンカリオンが入れない狭軌区間の在来線にも入線することができ、初登場の第65話では総武線の新検見川駅付近と三島車両所付近の御殿場線を走行していた。
さらに、漆黒の新幹線や黒い貨物列車と同様に常時ルクスヴェテを発しており、ブラックナンバーズの生成や過去にハヤトたちが倒した巨大怪物体を強化して出現させる力もある。
武装はその名のごとく伸縮機構を備えた2振りの金棒「フリーゲージカナボウ」。先端から衝撃波を放つこともでき、捕縛フィールドを容易に破壊するほどの破壊力を持つ。エレクホーンから電撃を放つことも可能。また、設定上はデスグランクロスも備えている。E5 MkIIと同様2連装化されて威力も2倍となっていると思われる。
第71話ではデモンストレーションとしながらも、E6・E7・E3・アイアンウイングの4機を相手取って圧倒し、増援したE5 MkIIに対しても終始優勢を保つなど、ブラックシンカリオン以上の圧倒的な性能を誇る。
また、専用のモードチェンジカードをブラックシンカギアの上部スロットに挿入することで、E5 MkIIの上空探査機ハヤブサに対する支援メカ「ブラックハヤブサ」と合体した「ライジングモード」に変形することが可能。ブラックシンカギアの表示や禍々しい赤に機体が発光している点はバーサーカーモードと同じ。
雷神を思わせるデザインになっており、ウィングには6つの太鼓型ビット「シャリング」を備え、分離させてシールドを展開することもできる。また、合体後もブラックハヤブサを分離させて自律行動させることも可能。
オーバークロス合体と同じく空中飛行が可能であるため、自力で飛行できる機体の少ないチーム・シンカリオンを大いに苦しめた*28。
基本モードと同様に両手に構えたフリゲージカナボウをメインに、状況に応じて合体させた「ヒライシンブレード」としても使う。合体時はブーメランのように回転させながら投げたり、巨大な衝撃波を放って攻撃したりすることも可能。
必殺技はヒライシンブレードとシャリングで大気中の電気を集め、エレクホーンから放つ「カイセイサンダー」。
捕縛フィールドを破壊後、品川で変形して多数のブラックナンバーズを率いて新宿に移動し、都庁にカイセイサンダーで攻撃を加えて政府との交渉を要求した。その後、空中でブラックシンカリオン バーサーカーモードやE5 MkII X 923ドクターイエローと交戦し、相討ち覚悟のセイリュウによって地底世界に連れ戻されるが、駆けつけたハヤトたちによって名古屋支部に転送され、チーム・シンカリオンと激突。これを辛くも退けて再び東京に向かうが、光のレールに乗ってきたハヤトたちに追いつかれ、最後の空中戦を繰り広げた末に仲間からのパワーを受け継いで特攻してきたE5 MkII X 紅によってついに撃破された。オーガの建造に利用した2機を中心とした超進化研究所の総力に最後は破られるという何とも皮肉なラストを迎えた。
しかし、超進化研究所がキリンの確保を優先した隙にソウギョクに回収されたらしく、劇場版では岩手県に出現して捕縛フィールド内で巨大ビャッコと交戦。敗北して彼の手に渡り、東京駅に駆けつけてセイリュウの紅とオーバークロス合体する。
その後もビャッコが所持している模様で、『シンカリオンZ』最終話ではオリジナルとともに地球圏に帰還していた。
オーガマスクの有無については描写によってまちまちで、合体当初は被っていたが、名古屋支部に転送されてE5 MkII・923ドクターイエロー・ブラックシンカリオンの一斉攻撃を受けた際に外れた。劇場版でもソウギョク搭乗時は被っていたがビャッコ搭乗時は外れており、玩具版でも被っていないのがデフォルトである。
変形時のテロップはE5 MkIIと同様に金色になっている(ただし、こちらは全文)。
- ブラックシンカリオン ナンバーズ
所属:キトラルザス
運転士:なし
通称「ブラックナンバーズ」。謎の新幹線が発したルクスヴェテで生み出された量産型ブラックシンカリオンで、顔がオーガと同様に鬼面で覆われており、オリジナルとは細部が異なっている。左肩には機体ごとに異なるローマ数字が刻まれている。
シャショットに似た「ブラックシャショット」が遠隔操作しており、無人操縦型である。個体ごとに鈍い銀色のダークシャリンドリル・ダークフミキリガン・ダークフミキリシュリケン・ダークカイサツソードといったオリジナルと同様の武器を持ち、銀色のバーサーカードラゴンに乗る機体もいる(ダークドラゴンナックル・ダークスワローウイング・ダークミサイルポッドも持つ)ことからモードチェンジも不可能ではないらしく、基本的な構造はオリジナルとほぼ同じ模様。
かつてソウギョクが行った、連携して戦うシンカリオンたちを分断させる作戦や、オリジナルだけを集中して攻撃する戦法を得意とする。
- ヴァルドル
所属:ヴァルハラン→新幹線超進化研究所桜島試験場
運転士:ナハネ→月野メーテル
ヴァルハランが新たな星を奪い取るために開発した大戦型機動兵器で「光の機械神」と呼ばれる。シンカリオンではないが便宜上ここに表記する。
列車モードは南満州鉄道のパシナ型に酷似しており、変形すると2足歩行の恐竜のような姿になる。漆黒の新幹線などと同様に光のレールを敷設して走行する。
未完成であり、完成には現代の科学では構築できていない特殊なプログラムが必要である。ソウギョクからの情報を受け、未来で完成されたALFA-Xにその鍵があると考えたヴァルハランは、宇宙最強の完全体にすべく執拗につけ狙っている。
そして、少年ホクトがALFA-Xと適合したことでハヤトたちの前に姿を現し、ALFA-Xを吸収して完全体へと進化。ナハネが乗り込んで東京の上空に現れ、スバルの指示で展開した中央迎撃システム内でチーム・シンカリオンと対峙する。
全長は推定45mで強固な装甲を持ち、腕部クロー・肩部ガトリングや長い尻尾を活かした攻撃を行い、さらには姿を隠すステルス機能も有している。カイレンを倒したダブルグランクロスさえも通用しない圧倒的な実力でハヤトたちを追い詰めるが、ソウギョクから奪ったビャッコのオーガが増援し、紅とオーバークロス合体したダークフリーゲージソードの攻撃によってALFA-Xを奪い返され、E5 MkIIとのオーバークロス合体を許してしまう。追い打ちをかけるように光の粒子によって雪のゴジラと500 TYPE EVAも参戦し、最後はゴジラの攻撃とE5 MkII X ALFA-Xが放ったアルティメットグランクロスによって敗れ去った。
『シンカリオンZ』にも登場。劇場版でE5 MkII X ALFA-Xに敗れた後、ナハネを失って宇宙を長らく漂っていたが、第32話で突如北海道に落下。車体はひどく劣化していたものの、テオティの戦士・ヴァルトムの王の力で再起動して暴走。3機のシンカリオンZを圧倒し、E5(Z)とE7(Z)を行動不能にする。
さらに、ヴァルトムによってかつての完全体にパワーアップさせられたことでH5(Z)をも圧倒するが、H5ホクトの完成とヴァルドル自身の助けを求める意志によって形勢逆転し、ホクトカンテラガトリングで撃破され、列車形態に戻って再び機能を停止した。
そして、超進化研究所に接収されて桜島試験場に搬送され、レイの設計のもとにナガトやキントキによって第2超進化速度を実現する牽引機「超進化銀河鉄道ヴァルドル」へと改修された。第34話においてメーテルが運転を担当し、テオティの本拠地であるユゴスピアへE5(Z)を移送した。この際、名称や運転士のオマージュ元でもある『銀河鉄道999』(劇場版)の主題歌が流れており、機体内部にも999号の牽引機・C62 48のオマージュが確認できる。
ただし、重量とエネルギーの観点からか一度に牽引できるのは1編成分のみで、それも2往復が限界とされており、E5を移送した後いったん地球に戻り、第36話でE235ヤマノテを牽引している。
名前の由来は北欧神話に登場する神「バルドル」と思われる。
- ダークシンカリオン
全長26.5m(N) / 28m(K) / 29.5m(D)、重量105t(N) / 275t(K・D)
所属:テオティ→新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:5両編成(2両合体、ケンタウロス / デビルモード時5両使用)
武装:シャダンスピア・ダークグランクロス、ダークブラスター(ケンタウロスモード)、デビルキャノン・デビルグランクロス(デビルモード)
運転士:碓氷アブト
『シンカリオンZ』に登場するライバル機。碓氷トコナミことテオティのザガンが開発した「闇の新幹線」から変形する黒いシンカリオン。アブトが運転士を務める。
武装は3本刃の「シャダンスピア」。左腕には小型のシールドを持つほか、背部に備えた「ダークウイング」で滑空や空中戦も行える。必殺技は前作のデスグランクロスに相当する「ダークグランクロス」で、Zグランクロス以上の破壊力を持つ。
機構上はZ合体にも対応しているがザイライナーは持たず、中間車両が変形した「ダークホース」を支援機として戦う。
前作のブラックシンカリオンと同様に、ダークホースと合体した「ケンタウロスモード」、ダークホースを構成するパーツを本体に装備した最強形態「デビルモード」が存在する。
既存のシンカリオンZを圧倒したものの、超Z合体したE5ドクターイエローに敗北した。
なお、本機には圧倒的な性能の代償として運転士の心を奪ってしまうという恐ろしい機能があるようで、劇中では地球人とテオティの共存への疑念や今の力では両親やテオティの民たちを守れないといった「負の感情」に飲み込まれてしまったアブトが徐々に蝕まれていき、ついにはトレランティアの暴走によって完全なテオティの姿へと覚醒し、デビルモードを発動するに至ってしまった。
第34話ではユゴスピアに来たE5(Z)をデビルモードで一方的に撃退するも、第36話で再戦。前回と同様に優位に戦闘を展開するものの、テオティの民や父の思いをトコナミ当人から聞かされたことでアブトは動揺する。しかし、カンナギの横槍が入ったことで説得は失敗に終わった上に、かえってアブトの闇の感情を高めてしまう。
そして、テオティの民の協力を経て、E5はE235とZ合体してE5ヤマノテに変形し、互いに手持ち武装を失って宇宙空間に投げ出されるほどの死闘を繰り広げた末、シンが放った新たな力・シングランクロスを受けて敗北。
それにより心を取り戻したアブトは、自分が取り返しのつかない過ちを犯すところだったことにようやく気づき、かつての仲間たちやテオティの民への罪の意識を抱えたまま闇の深淵に落ちていくが、シンが手を伸ばしたことで助けられる。そして、シンに抱きしめられたことで元の姿に戻った。
第37話では超進化研究所に回収されて解析が進められた結果、本機には上記の代償の原因である運転士の負の感情に反応する回路が存在することが判明。トコナミが「まさかアブトが乗ることになるとは」と言っていたこともあり、本来は彼以外のテオティの戦士の誰かが搭乗することを想定して組み込まれたものだったようで、アブトの搭乗はイレギュラーな事態だったことがうかがえる。
その後、ヴァルトムによって出現したワダツミを迎撃するためにE5(Z)とともに出撃。未だ完全な制御には至っておらず、一時はトレランティアによる暴走に飲み込まれかけるも、相変わらずなシンの謎バカを見たことで「自分は1人で戦っているんじゃない、隣に仲間がいる」ことに気づき、呼応するようにアブトのパイロットスーツとダークシンカリオンの機体色が白く変わっていき……。
真の姿は覚醒する
- ダークシンカリオン アブソリュート
全長26.5m、重量105t
所属:新幹線超進化研究所東日本指令室大宮支部
編成:5両編成(2両変形)
武装:アブソリュートソード・アブソリュートグランクロス、ナイトブラスター(ケンタウロスモード)、ナイトキャノン(推測)・ナイトグランクロス(ナイトモード)
運転士:碓氷アブト
ダークシンカリオンの真の姿とされる形態。前作のブラックシンカリオン紅に相当し、これまでの黒に暗い赤という禍々しいカラーリングから、白に薄い紫というほぼ正反対のカラーリングに変化している。それまでの制御に苦しむ様子もなく戦えていたことから、暴走の危険性はなくなったと思われる。
また、基本的に変形後に赤くなる紅とは違ってこちらはモードシンカンセン状態から白銀になっている。
武装のシャダンスピアは純粋な剣型の装備である「アブソリュートソード」へと変化している。前作の紅のように明らかに性能が向上しているような描写はないが、第37話のタイトルからしても進化を遂げていることは確実と見られる。
必殺技は「アブソリュートグランクロス」。紅のデスグランクロスのようにダークグランクロスやデビルグランクロスよりも威力が上がっていると推測される。
第39話では宇宙に1人放逐されていたトコナミを助けるべく宇宙に上がり、彼のいた施設が爆発するすんでのところで救出に成功した。この際、ヴァルドルの存在が見当たらなかったことから、シンカリオンZとは違って自力で宇宙へと上がれることが示唆されている*29。
その後、トコナミをユゴスピアで降ろしてから地球に帰還してアラバキの根の最後の一本を切断、そのままダブルZ合体した。
玩具版ではアブソリュートソードのみ新作され、他パーツはダークシンカリオンのリカラーとした上で発売される。ダークホースが本体と同じく白銀の「アブソリュートユニコーン」に変化したことが明かされ、デビルモードに相当する「ナイトモード」の存在も判明し、最終話の提供画面でも描かれていた。
その後、玩具発売に合わせた特別PVにてアブソリュートのケンタウロスモードの存在も明かされている。ナイトモードのグランクロスは「ナイトグランクロス」。ダークシンカリオン単体のグランクロスで最も威力が高いと思われる。
また、玩具版で告知されているシンカリオンZ ALFA-Xの装備するグレートエックスソードが本機のアブソリュートソードと酷似しているが、関連性は不明。
リンク合体
シンカリオンの上半身に他の車両の下半身を合体させ、機体特性を付与する合体機能。合体後の名称は「○○ + △△」。
合体時は相手の『Shinca』をシンカギアの上部スロットに挿入し、2人で「リンク! シンカリオン!!」と同時に喚呼することでリンク合体する。
なお、メイン機体の下半身と合体対象の上半身および運転士は合体時に別の場所に移動するため、残りの組み合わせによるもう片方の機体はできない*30。
E5がE6・E7・800と、E6がE3と行うのが基本で、合体後は頭部に相手カラーのヘッドギアが装備される。変形時には2機のBGMが続けて流れる。
E6では速度、E7ではパワーが上昇し、800では飛行能力を得ることができる。グランクロスもカラーが変わり、相手のパワーも得て発射されるので威力がアップする。また、E6とE3の合体では両者の機動性による高速移動が可能。
ただし、合体のためにはそれぞれの運転士たちが呼吸を合わせる必要がある。
玩具版ではE5 + E3やE7 + H5などのアニメに登場していない組み合わせを楽しむこともできるほか、旧製品版とも合体できるが、この場合ヘッドギアはつけられない。
- シンカリオン E5 + E7
武装:(超)カイサツソード、(超)シャリンドリル、グランクロス
運転士:速杉ハヤト&大門山ツラヌキ
E5の上半身にE7の下半身をリンク合体させたシンカリオン。E7の能力を得たことでパワーが上昇し、クローラーで悪路も難なく突き進む。
右手にカイサツソード、左手にシャリンドリルを装備しており、第43話ではE7単体でのシャリンドリル・パワードモードを「超シャリンドリル」として使用している。グランクロスも青色に変化する。
ビビッドブルーとは関係ない。
- シンカリオン E5 + E6
武装:(超)カイサツソード、フミキリキャノン、グランクロス
運転士:速杉ハヤト&男鹿アキタ
E5の上半身にE6の下半身をリンク合体させたシンカリオン。E6の能力を得たことで機動力が上昇し、ホイールで敵の懐へ飛び込む。
右手にカイサツソード、両肩にフミキリキャノンを装備しており、第9話では適合率の上昇で超カイサツソードが解禁された。グランクロスは赤色。
- シンカリオン E5 + 800
武装:(超)カイサツソード、パンタグラフアロー、グランクロス
運転士:速杉ハヤト&大空レイ
E5の上半身に800の下半身をリンク合体させたシンカリオン。800の能力を得たことで飛行能力を獲得し、スワローウイングで華麗に空を飛ぶ。
右手にカイサツソード、左手にパンタグラフアローを装備している。グランクロスは黄色。
また、2度目のブラックシンカリオン戦でN700Aが行った、パンタグラフアローでカイサツソードを射出させる攻撃をこちらも披露している。
- シンカリオン E6 + E3
武装:超フミキリキャノン、超フミキリシュリケン
運転士:男鹿アキタ&月山シノブ
E6の上半身にE3の下半身をリンク合体させたシンカリオン。ミニ新幹線同士のリンク合体で、E5を除いた合体は初。E6の機動力にE3の敏捷性が加わり、超高速移動が可能になる。
両手にフミキリシュリケン(クナイモード)、両肩にフミキリキャノンを装備しており、必殺技も「超フミキリシュリケン」と「超フミキリキャノン」にそれぞれパワーアップ。
ちなみに、アキタがE3の『Shinca』を扱うシーンは描写されておらず、シャショットがいないE6ではどこからE3の『Shinca』を手に入れたかは不明。
クロス合体
2両で変形するシンカリオン(作中ではE5のみ)をコアユニットとし、4両以上で変形するシンカリオン(作中では500かドクターイエロー)をオーバーボディとして装備させる合体システム。
合体後の名称は「○○ × △△」。操縦系統の主体はE5側にあり、もう1機は支援機能を持つとされる(おしえて!シャショットより)。
リンク合体と同様に、合体時は相手の『Shinca』をシンカギアの上部スロットに挿入し、2人で「クロス! シンカリオン!!」と同時に喚呼することでクロス合体する。合体後はE5の頭部にヘッドギアが装備される。変形BGMはそれぞれ独自のものが流れた後、E5の曲が合体相手の曲をベースにしたアレンジになった上で2機の曲が続けて流れる。
最低でも5両分以上のエネルギーを持つため、必殺技のグランクロスもリンク合体以上の破壊力になる。
リンク合体とは異なり、もう1機の先頭車両は肩パーツとなる形で残っているため、運転士の移動はないと思われる。
- シンカリオン E5 × 500
全長31m、重量180t
武装:カイサツトライデント、超グランクロス
運転士:速杉ハヤト&速杉ホクト
E5と500がクロス合体したシンカリオン。腕を収納したE5の上半身に、500の1号車を右腕・後尾車両を左腕として、2号車を腰から膝・7号車を膝下として合体させ、E5の頭部に金色かつ大型のヘッドギアが装着される。
5両分もの膨大なエネルギー量を内包しており、運転士が親子ということもあって適合率も飛躍的に上昇する。
武装はカイサツソードとシンゴウスピアが合体した「カイサツトライデント」*31。カイサツソードの機能も健在のようで、自動改札機型のエネルギーで動きを止めることも可能。
必殺技のグランクロスも「超グランクロス」に強化され、ブラックシンカリオンの最強形態たるバーサーカーモードのヘルグランクロスと拮抗するほどの破壊力を持つ。ビームの色は白をまとった水色。
しかし、機体の全エネルギーを消費するなどその分使用電力も莫大で、当初は技術や調整が足りなかったからか一度の戦闘で1発しか発射できないという致命的な欠陥を抱えており*32、第27話でのブラックシンカリオン バーサーカーモードとの決戦では万が一撃ち損じた際のリスクも覚悟の上で大宮支部の全電力を集約し、何とか2発目の発射にこぎつけたほどだったため、文字通り切り札そのものだった。
その後はバージョンアップ試験が行われたらしく、複数回の発射が可能になっている*33。
玩具版ではE5以外にも、E6・E7・旧製品版を含めたE3およびアイアンウイング・N700A・H5・800・ブラックシンカリオン・923ドクターイエロー・ALFA-Xが500とクロス合体することが可能。
- シンカリオン E5 × ドクターイエロー
全長38m、重量275t
武装:カイサツスラッシュ、ウルトラグランクロス
運転士:速杉ハヤト&清州リュウジ
E5とドクターイエローがクロス合体したシンカリオン。500とは異なり、E5は下半身も使用する。
腕を収納したE5の上半身を下から囲むようにドクターイエローの4号車が合体し、1号車が右腕・7号車が左腕になり、E5の下半身は脚部が膝から後ろへたたまれ、2号車が右脚・6号車が左脚になる。レーザーウエポンは翼状に6つ展開して「レーザーブースター」になり、E5の頭部にドクターイエローのヘッドギアが装着される。ドクターイエローでは1本だったアンテナパーツはV字に展開する。
武装はカイサツソードと残り2つのレーザーウエポンが合体した「カイサツスラッシュ」(てれびくん2018年11月号より)だが、アニメでは未登場。
必殺技は「ウルトラグランクロス」。E5 × 500の弱点だった電力の大量消費を解消すべく、レーザーブースターで大気中のエネルギーを集めて発射しており*34、超グランクロスで辛勝だったヘルグランクロスを一方的に軽々と押し返すほどの規格外の破壊力を誇り、スザクが自ら石化しようとした際もウルトラグランクロスを待っていたほどだった。ビームの色は黄色をまとったエメラルドグリーン。
E5 × 500を凌駕する能力でブラックシンカリオン バーサーカーモードに対する新たな切り札になったが、クロス合体するには運転士2人の適合率の差が0.2%以内でなければならない。最終的にはハヤトの98.5%に追いつく形でリュウジが98.3%になったことで成功しており、登場時点で最も適合率の高い2人が搭乗していることもあって非常に強力な機体として完成している。
出番はブラックシンカリオンとの3戦目およびブラックシンカリオンと共闘したトラメ戦の2回のみだが*35、いずれもその性能に違わぬ戦果を挙げており、何よりハヤトとセイリュウの対話に大きく貢献するなど、少ない登場回数の割にかなりのインパクトを残した。
後に登場した923およびZは下記の通り、合体時にはどうも戦果に恵まれなかったため、本機はドクターイエロー3種の中では最も優遇されていると言える。
500と同様に、玩具版ではE5以外にもE6・E7・旧製品版を除くE3およびアイアンウイング*36・N700A・H5・800・ブラックシンカリオン・923ドクターイエロー・ALFA-Xがドクターイエローとクロス合体することが可能。
そのため、ドクターイエロー同士の合体という中々に面白い形態が玩具版では可能になっている。
トリニティー合体
「シンカリオン 700シリーズ」の3機が持つ特別な合体システム。シンカギアでは「リンク合体」とアナウンスされており、厳密にはその一種とされる。3機のうちの1機を核として、残りの2機をそれぞれ両腕・両膝下として合体させ、頭部にメイン機に対応したヘッドギアが装着される。
それぞれの運転士にかかる負担が軽減されることでより長時間の運転が可能になるが、合体には3人の運転士による適合率の完全一致が必要で、まさしく三位一体の信頼・協力が不可欠である。
合体時は中央の1機が「トリニティー」と書かれた専用の『Shinca』をシンカギアの上部スロットに挿入し、3人で「チェンジ! トリニティー!!」と喚呼することでトリニティー合体する。
構造上他の運転士は健在で、実際に初合体時でタカトラが「守りはおいが請け負います!」と言っている。
- シンカリオン トリニティー
全長28m、重量140t
武装:トリニティーハルバード、トリニティーストライク
運転士:五ツ橋ギン&五ツ橋ジョウ&霧島タカトラ
700シリーズの3機がトリニティー合体することによって完成する大型のシンカリオン。性能は謎に包まれているが、トップクラスの性能を持つと噂されている。
武装は3機の武器を合体させた「トリニティーハルバード」。リーチの長さに優れるだけでなく、合体前のそれぞれの武器の特徴を活かした戦法も可能。なお、初めて使用したのは第72話と遅く、それまでは徒手空拳で戦うことが多かった。
必殺技は胸部・両腕部のノーズ先端部連結器から発射し、グランクロスよりも破壊力が大きい3門斉射のビーム砲「トリニティーストライク」。のぞみが青色・ひかりレールスターが緑色・みずほがオレンジ色で、メイン機を中心に他の2機の色が絡み合い、3色のまま目標に到達する。
アニメではのぞみを中心に、右半身をひかりレールスター・左半身をみずほとした基本モード「のぞみバージョン」(旧製品版では「トリニティーN」*37)で運用されている。
さらに、玩具版ではアニメで使用されなかった、ひかりレールスターを中心に右半身をみずほ・左半身をのぞみとした狙撃重視の「ひかりバージョン」(旧製品版では「トリニティーH」*38)、みずほを中心に右半身をのぞみ・左半身をひかりレールスターとした格闘重視の「みずほバージョン」(旧製品版ではトリニティーM*39)にも合体可能。
オーバークロス合体
謎の新幹線の襲来時、復活したシャショットに新たに追加されていたプログラム「オーバークロスモード」によって可能になった新たな合体システム。E5 MkIIおよびオーガに2両で変形するシンカリオンを合体させるのが基本で、本編終了後のPVで登場したN700Sにも設定上は搭載されている模様。
合体後の名称は「○○ X △△」。
他の合体と同様に、合体時は相手の『Shinca』をシンカギアの上部スロットに挿入し、2人で「オーバークロス! シンカリオン!!」と喚呼することでオーバークロス合体する。
最初に2機が上半身と下半身に分離し、もう1機の下半身をメイン機の下半身が挟むように合体し、上半身と接続。その後、左右に分離したメイン機の胸部の間にもう1機の上半身がモードシンカンセン状態で組み込まれ、膝下にはメイン機の下半身が分離・変形したパーツが合体する。さらに、「上空探査機ハヤブサ」 / 「ブラックハヤブサ」も分離して腕先と翼および腰部と太腿のアーマーを構成しつつ背中にウィングを装着し、最後はリンク合体と同様にメイン機の頭部に合体相手に応じたヘッドギアが装着される。E6・E7・923ドクターイエローとの合体ではそれぞれのヘッドギア装着前にE5 MkII固有のものがジョイントとして装着される。ただし、E5 MkII X ALFA-Xでは全く違ったシークエンスになっている。
翼の色も合体相手に応じたカラーリングになるほか、変形時BGMはE5 × 500のクロス合体と同じで、変形完了時にはリンク合体のごとく警笛が鳴ってから例によって2機のBGMが続けて流れる。
他の合体とは違ってメイン機に別のシンカリオンを取り込んで強化させるのが特徴で、E5 × ドクターイエローやトリニティーのような適合率の条件はなく、リンク合体やE5 × 500のようにシンカギアの操作のみで合体可能。
新幹線が入線できない在来線区間に現れる敵に対抗すべく、ハヤブサを背中に装備することで合体相手が800以外のシンカリオンでも飛行することができ、必殺技のグランクロスも合体相手の新幹線と在来線の立体交差が直結ないし付近にある駅にちなんだ名称になり*40、リンク合体のように相手のエネルギーを得て発射することから威力もアップする。また、合体相手がグランクロスを持たない機体でも発射時には前照灯がハイビームになる描写がある。
もう1機の先頭車両はメイン機に挟まれる形で残っている関係上、クロス合体やトリニティー合体と同じく運転士の移動はないと思われる。
本編には登場しなかったが、E5 MkII X E3および800は一部設定が用意されていた。なお、玩具版では2両変形のシンカリオンは全般的に対応しているため、500およびドクターイエロー以外は全て合体可能で、やろうと思えばE5 MkII X E5*41といった面白い合体も可能で、プレイバリューも非常に高い。
他にもE5 MkII X H5やN700S X N700A、さらにはオーガ X ブラックシンカリオンにバーサーカーモードの装備をゴテゴテに盛って事実上ライジングモード X バーサーカーモードにしてしまうなど、もはやプラモデル並みに楽しめる合体となっている。コラそこ、狂気の沙汰とか言わない。
- シンカリオン E5 MkII X ブラックシンカリオン 紅
全長30.5m、重量245t
武装:オーバークロス紅グラインダー、オーバーグランクロス
運転士:速杉ハヤト&セイリュウ
E5 MkIIと紅がオーバークロス合体したシンカリオン。
武装はブレードケースの先端に2振りのダークカイサツソード紅を装着して回転させながら斬りつける「オーバークロス紅グラインダー」。
必殺技は2機の砲口3門から放たれる「オーバーグランクロス」。ビームはデスグランクロスの赤紫色を中心にデュアルグランクロスのエメラルドグリーン2本が周囲から渾然一体になり、黄金色に輝く。
カイレン戦などで披露した、デュアルグランクロスとデスグランクロスによる「ダブルグランクロス」を1機から放つ形である。
オーガとの最終決戦では、シンカリオン全機の力を受け取ってオーラをまとったE5 MkIIが相手の攻撃の爆発の中で紅とオーバークロス合体。そのまま特攻してカイサツブレードでトドメの一撃を加え、ついにオーガを撃破した。
『シンカリオンZ』第1話では、シンがスマホで見ていたテツドウダーの記事にオーガとの最終決戦時に飛行していた本機の写真がかなり見辛いながらも掲載されていた。
多数の機体がシンカリオンZに改修されたことで前作の合体はほぼ過去のものとなっているが、本機のみは原形のまま残っているため唯一『Z』でも合体可能である。
- シンカリオン E5 MkII X E6
全長30.5m、重量245t
武装:フミキリガン、カイサツライフル、オオマガリグランクロス
運転士:速杉ハヤト&男鹿アキタ
E5 MkIIとE6がオーバークロス合体したシンカリオン。
両手のフミキリガンをメインに、状況に応じてブレードケースに装着させた「カイサツライフル」としても使う。
必殺技は奥羽本線と交差する秋田新幹線の大曲駅に由来する「オオマガリグランクロス」。左右に分離したE5 MkIIの発射口から放たれる。ビームの色は赤で縁取られた黄色。ビームが曲がるわけではない。
- シンカリオン E5 MkII X E7
全長30.5m、重量245t
武装:カイサツブレード、シャリンドリル MkII、イイヤマグランクロス
運転士:速杉ハヤト&大門山ツラヌキ
E5 MkIIとE7がオーバークロス合体したシンカリオン。
シャリンドリルが「シャリンドリル MkII」にパワーアップされ、敵を解体する「ドライバーモード」などの機能が追加されている。
E5 + E7とは異なり、右手にシャリンドリル MkII、左手にカイサツブレードを持つ。
必殺技は飯山線と交差する北陸新幹線の飯山駅(および飯山トンネル)に由来する「イイヤマグランクロス」。発射形態はE5 MkII X E6と同じ。ビームの色は水色で縁取られた白色で、青色のラインが入っている。実際には飯山駅に「かがやき」は停車しない。
- シンカリオン E5 MkII X N700A
全長30.5m、重量245t
武装:カイサツブレード、クルマドメシールド MkII、ドラゴンナックル MkII、ミカワアンジョウグランクロス
運転士:速杉ハヤト&清州タツミ
E5 MkIIとN700Aがオーバークロス合体したシンカリオン。他とは違って翼は金色のままだが、やや白みがかっている。
クルマドメシールドが「クルマドメシールド MkII」に、ドラゴンナックルが「ドラゴンナックル MkII」にパワーアップ。ヘッドギアはアドバンスドモードのものを流用しており、ある意味タツミ版アドバンスドモードと言える。
右手にカイサツブレードを持つ都合上、クルマドメシールド MkIIは右腕に直接装着され、ドラゴンナックル MkIIは通常の腕先のパーツを分離させた後に左腕に装着する。
必殺技は東海道線と交差する東海道新幹線の三河安城駅に由来する「ミカワアンジョウグランクロス」。発射形態はE5 MkII X E6と同じ。ビームの色は白みがかった水色で、エメラルドグリーンのラインが入っている。実際には三河安城駅に「のぞみ」は停車しない。
- シンカリオン E5 MkII X 923ドクターイエロー
全長30.5m、重量245t
武装:カイサツナギナタ、トリプルグランクロス
運転士:速杉ハヤト&速杉ホクト
E5 MkIIと923ドクターイエローがオーバークロス合体したシンカリオン。他とは違い、左右に分割した923ドクターイエローの中間車両をバックパックとして装着する。
武装はカイサツブレードとケンソクウエポンが合体した「カイサツナギナタ」。合体前と同様に、ナギナタ形態と銃形態に使い分けられる。
必殺技は2機の砲口3門から放たれる「トリプルグランクロス」。発動時はE5 × ドクターイエローのようにバックパックと側面窓が光る演出がある。ビームは黄色を中心にエメラルドグリーン2本が周囲から絡み合う形で、ダブルグランクロス(オーバーグランクロス)のように渾然一体にはならない。
あくまでオーバークロス合体の一種であるため、E5 × ドクターイエローや『シンカリオンZ』のE5ドクターイエローのような適合率の条件は存在しない。
本編登場前から「最強合体」と銘打たれて大々的に紹介されており、初登場時も「地上にいるブラックナンバーズを牽制しつつ単身オーガに挑んで行ったセイリュウを助けるため」という華々しい展開だったものの、いざ蓋を開けてみれば仲間を想う心ゆえにセイリュウに片翼を斬られて撤退を余儀なくされ、オーガ戦でも終始苦戦した上にトドメもE5 MkII X 紅に奪われてしまった。さらに、劇場版ではALFA-Xがメインということもあって登場しないなど、多大な戦果を挙げたE5 × ドクターイエローと比較して扱いが悪い。もちろん本機の性能が決して低いわけではなく、あくまで相手が悪すぎたにすぎない。
『シンカリオンZ』でもE5ドクターイエローが本機と同じく戦績に恵まれなかったが、あちらは最低限の見せ場があったため、残念がらそれすらもなかった本機は最も不遇と言わざるを得ない。
玩具版ではアニメに登場した上記の4機以外にも、E5・E3およびアイアンウイング・H5・800・ブラックシンカリオンとオーバークロス合体することが可能。
- ブラックシンカリオンオーガ X ブラックシンカリオン 紅
武装:ダークフリーゲージソード
運転士:ビャッコ&セイリュウ
劇場版に登場。ソウギョクから奪ったビャッコのブラックシンカリオンオーガ ライジングモードとセイリュウの紅がオーバークロス合体したシンカリオンで、夢のブラックシンカリオン同士の合体。名前が長いため、ブラックシンカギアのアナウンスでは「ブラックシンカリオンオーガ X 紅」になっている。
オリジナルの方は紅の状態であることから本体カラーに統一性はないが、オーガのフレームが赤いこともあってか中々にマッチしている。
武装はヒライシンブレードの先端にダークカイサツソード紅を装着した「ダークフリーゲージソード」。光の車輪を出現させ、その名のごとく軌間を変えながら突撃させることが可能で、強力な一撃でALFA-Xを救出した。
紅は当然のこと、オーガも設定上はグランクロスを搭載していることから3つの砲口からの強力なグランクロスも放てると思われるが、劇中では使用されていない。
E6 + E3と同じくE5(MkII)を含まない合体であるため、『Shinca』を扱うシーンは描かれていない。
玩具版では紅以外にも、E5・E6・E7・E3およびアイアンウイング・N700A・H5・800・ブラックシンカリオン・923ドクターイエローとオーバークロス合体することが可能。
- シンカリオン E5 MkII X ALFA-X
全長30.5m、重量245t
武装:カイサツセイバー、クウリキテイコウミサイル、アルティメットグランクロス
運転士:速杉ハヤト&少年ホクト
劇場版に登場。E5 MkIIとALFA-X エックスモードがオーバークロス合体したシンカリオン。他とは違って8両で変形し、肩から腕にかけてもALFA-Xのパーツが使われたり、元々合ったE5 MkIIの腕はウィングブースターを装備したバックパックになりALFA-Xのウィングと合わせて翼がX字になったりするなど、一線を画した合体になっている。
武装はカイサツブレードとレンケツシャリョウブレードが合体した「カイサツセイバー」と、合体前に引き続きクウリキテイコウミサイル。
必殺技は2機の砲口3門から放たれる「アルティメットグランクロス」。発射時には背中のウィングや側面ロゴマークが光る演出があり、ヘッドギアも一瞬輝くほか、ビームはエックスグランクロスの水色を中心にデュアルグランクロスのエメラルドグリーン2本が周囲から渾然一体になり、X字を描きつつ一瞬黄金色に輝いた後に黄色がかったエメラルドグリーンになる。
玩具版ではE5 MkII以外にもオーガとオーバークロス合体することが可能。
Z合体
碓氷トコナミによる設計図のもとに碓氷アブトが完成させた、シンカリオンZとザイライナーが合体して機体を強化する合体システム。
Z合体後の名称は「シンカリオンZ ○○△△」と、シンカリオンZの形式名とザイライナーの名称を続けて表記する。
基本的にはベース機が得意とする戦闘能力をさらに増幅するためものだが、N700Sヒダのみ機体コンセプトそのものが変わる。
それぞれのシンカリオンZに対応するザイライナーが存在するが、機構は共通であることから他のザイライナーをZ合体させることも基本的には可能。
合体の際は指令室がZギアに「Zコード」を転送し、ザイライナーを捕縛フィールド内に送った後に指令員が超進化ブレーカーを起動させ、ザイライナーに超進化電力(ないしそれに相当する電力)を通電させた上でZギア上のZキーをタップし、運転士と指令員の2人で「Z合体! シンカリオン!!」と喚呼することで合体する。
もちろん、適合率が一定の数値を超えていることが前提条件であり、ダークシンカリオンの運転士がアブトと知って動揺したシンの適合率が低下し、一時的にE5ヤマノテにZ合体できない時期があった。
- シンカリオンZ E5ヤマノテ
全長26.5m、重量116t
武装:ヤマノテエキスカリバー、ホームドアシールド、Zグランクロス、シングランクロス
運転士:新多シン
E5(Z)とE235がZ合体したシンカリオンZ。両腕がE235のものに換装されている。
右腕にエキスカリバーとヤマノテソードが合体して前腕部に装着された「ヤマノテエキスカリバー」、左腕にホームドアシールドを装備しており、攻撃力と防御力が大幅にアップしている。
さらに、本作ではZ合体することで初めて「Zグランクロス」を使用している。
第36話ではユゴスピアでZ合体。超進化電力がないことからトコナミの主導のもとユゴスピアの電源を使用した。
この時はシンの思いによってより適合率が上昇し、普段よりも数倍以上の性能にパワーアップしており、ダークシンカリオン デビルモードと互角に渡り合う力を見せた*42。
さらに、必殺技のZグランクロスが「シングランクロス」に突如パワーアップし、ダークシンカリオンを撃破してアブトを今度こそ取り戻した。
この際、ビームが虹色をエメラルドグリーンで覆った色になっており、デビルグランクロスを押し返したことから超Zグランクロスを凌駕する破壊力にパワーアップしていたと思われる。前作では見られなかった現象だが、恐らくはシンの思いに呼応するかのように発生したものと推測され、彼の「可能性は無限大」というセリフを体現した技だと言えよう。
本機はシン(運転士)とアブト(整備士)の絆を表した機体として描かれており、シンがアブト奪還を決意した際やアブトとの決着でも本機がフィーチャーされていた。
- シンカリオンZ E6ネックス
全長27.5m、重量118t
武装:ネックスVVVFブラスター、VVVFハナビ・スペシャル
運転士:大曲ハナビ
E6(Z)とE259がZ合体したシンカリオンZ。両脚がE259のものに換装され、ネックスキャノンの装備によってさらに狙撃能力が増している。
武装はVVVFブラスターとネックスキャノンが合体した「ネックスVVVFブラスター」。
また、ネックスキャノンを肩部に装着することでバーストモードとして使用することも可能。第25話ではハナビの適合率が上昇したことで追加武装「VVVFハナビ・スペシャル」が解禁された。
- シンカリオンZ E7アズサ
全長26.5m、重量129t
武装:アズサコウデンアツアックス、アズサチェーンソー
運転士:戸隠タイジュ
E7(Z)とE353がZ合体したシンカリオンZ。再三だが前作のヒロインとは関係ない。両腕がE353のものに換装され、破壊力がパワーアップ。
武装は2本のコウデンアツアックスとアズサアックスが合体した1本の大型斧「アズサコウデンアツアックス」。主な攻撃方法は合体前と大差ないが破壊力が増しており、さらに両腕にはアズサチェーンソーが前腕部固定で装備される。
- シンカリオンZ 800ソニック
全長27.5m、重量118t
武装:ソニックパンタグラフボウガン
運転士:中州ヤマカサ
800(Z)と883がZ合体したシンカリオンZ。両脚が883のものに換装されており、ソニックジェットによってさらに飛行能力がアップしている。
武装はパンタグラフクナイとソニックボウガンが合体した「ソニックパンタグラフボウガン」。ボウガン装備になったことで前作のパンタグラフアローに近いデザインになっている。
- シンカリオンZ E5ソニック
全長27.5m、重量123t(推定)
武装:エキスカリバー、ソニックボウガン
運転士:新多シン
E5(Z)と883がZ合体したシンカリオンZ。上記の通り本来883は800のザイライナーであり、シンカリオンZやZ合体のシステムを構築したアブトですら想定していなかったイレギュラーなZ合体である。
機体の構造上、飛行時は脚部に換装された883のソニックジェットの推力のみで飛行しているため、800のように背部ウィングのある機体よりも姿勢制御が難しく、高い操縦技術が求められる。
空中の敵に単機で対処に向かった800を助けるべく、シンの発案によって合体。ソニックボウガンを800に渡して高速移動で残像を発生させて敵を翻弄し、勝利につなげた。
- シンカリオンZ N700Sヒダ
全長27.5m、重量131.4t
武装:ヒダハイブリッドナギナタ、ヒダブラスター(、イヌクギクロー)
運転士:安城ナガラ
N700S(Z)とHC85がZ合体したシンカリオンZ。この形態のみザイライナー2両を標準で使用する。
両腕と足がHC85のものに換装されており、機動力や格闘能力がさらにパワーアップ。
武装は2本のヒダハイブリッドソードが合体した「ヒダハイブリッドナギナタ」と、肩アーマーに装備された固定ビーム砲「ヒダブラスター」。イヌクギクローは肩アーマーに装着されているが、引き続き使用可能かは不明。
Z合体としては珍しく、機体コンセプトが格闘戦から薙刀と固定砲台を駆使した汎用スタイルへ変わる珍しい例。
- シンカリオンZ 500オオサカカンジョウ
全長26.5m、重量122t
武装:オオサカカンジョウシンゴウトウ、オオサカカンジョウシールド
運転士:嵐山ギンガ
500(Z)と323がZ合体したシンカリオンZ。両腕が323のものに換装されている。
右手にシンゴウトウとオオサカカンジョウブレードが合体した「オオサカカンジョウシンゴウトウ」、左肩アームにオオサカカンジョウシールドを装備し、攻撃力と防御力が飛躍的に向上している。
なお、オオサカカンジョウブレードは左前腕裏にマウントされており、シンゴウトウを接続させて抜刀することで使用する。
- シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA
全長26.5m、重量122t
武装:ミュースカイプログレッシブシンゴウトウ、ミュースカイシールド(、ブンギヌスの槍)
運転士:碇シンジ
500 TYPE EVA(Z)とミュースカイ TYPE EVAがZ合体したシンカリオンZ。両腕がミュースカイのものに換装されている。
右手にプログレッシブシンゴウトウとミュースカイブレードが合体した「ミュースカイプログレッシブシンゴウトウ」、左肩アームにミュースカイシールドを装備。
性能は上記の500オオサカカンジョウとほぼ変わらないが、新たに「アンチA.T.フィールド」を使った攻撃も可能になる。
劇中では鬼エヴァ撃退の際、突如「ロンギヌスの槍」そのものの「ブンギヌスの槍」を取り出して使用した。
- シンカリオンZ H5ホクト
全長27.5m、重量128t
武装:ホクトカンテラガトリング
運転士:月野メーテル
H5(Z)と261がZ合体したシンカリオンZ。両脚が261のものに換装されている。
武装はカンテラガトリングとホクトマシンガンが合体した「ホクトカンテラガトリング」。
詳細は不明だが、劇中ではヴァルドルの暴走を止める不思議な効果を見せた。
- シンカリオンZ N700Sソニックニチリン
武装:ニチリンカモメボウガン
N700Sかもめと883ソニックニチリンがZ合体したシンカリオンZ。玩具限定。
両脚が883のものに換装され、N700Sの脚は翼に変形して背部に装着されている。
武装はカモメブーメランとニチリンボウガン(仮称)が合体した「ニチリンカモメボウガン」。
超Z合体
基本構成のシンカリオンZをベースとし、超Z合体機構を持つシンカリオンZを合体させるシステム。超Z合体後の名称はZ合体時と同じく、「シンカリオンZ ○○△△」とメイン機の形式名と合体相手の名称を続けて表記する。
2人で「超Z合体! シンカリオン!!」と喚呼することで合体する。構造は前作のE5 × 500に近く、メイン機の四肢を合体相手の車両で構成するように変形し、合体後はメイン機の頭部に前作の各種合体時と同様に合体相手に応じたヘッドギアが装着される。
あちらとの違いは、合体相手の先頭車両パーツが肩ではなく翼と後頭部に装着される点である。
- シンカリオンZ E5ドクターイエロー
武装:トングレールソード、エキスカリバー+イヌクギブラスター(正式名称不明)、頭部ビーム砲(正式名称不明)、超Zグランクロス
運転士:新多シン&安城シマカゼ
E5(Z)とドクターイエロー Zホセンモードが超Z合体したシンカリオンZで、上記の通りシンカリオンZにザイライナーを組み込む合体がメインの本作では現状唯一のシンカリオンZ同士の合体になっている。
右手にトングレールソード、左手にエキスカリバーとイヌクギブラスターを合体させた武器を持ち、さらに頭部には2連ビーム砲も備える。
Z合体したシンカリオンでも歯が立たなかったダークシンカリオン デビルモードとパワーで互角に渡り合い、砲撃でダメージを与えるほどの圧倒的な性能を持つ。
グランクロスも「超Zグランクロス」へとアップグレードされ、デビルグランクロスを押し返してダークシンカリオンを撃破するほどの規格外の破壊力を誇る。
非常に強力な反面、合体には運転士2人の適合率が96%以上、かつその差が0.1%以内でなければならないという前作のE5 × ドクターイエローよりも極めて厳しい条件が課されている。
元々は 「アブトを取り戻すための切り札」という設定があり、確かに初登場時はダークシンカリオン デビルモードに事実上勝利したものの、明星アケノ(アストレア)の横槍によって肝心のアブト奪還は叶わず、その目的もE5ヤマノテに奪われる形になった上、ラスボスであるアラバキには歯が立たずに苦戦を強いられるなど、活躍は芳しくない。
その点では前作のE5 MkII X 923ドクターイエローに通ずるものがあるが、あちらと同じくあくまで相手が強すぎたにすぎず、何よりZ合体でも通用しなかったデビルモードを撃破する戦果は挙げたため、相対的に見れば全く見せ場のなかったあちらよりはまだ恵まれていると言える。
ダブルZ合体
アラバキとの最終決戦に際し、トコナミを通じてアブトから存在が明かされた合体。前作にはなかったいわゆる最終決戦仕様で、合体にはトコナミがZギアのアプリとして密かにインストールした「シンカリゲッター」*43の完全制覇が必要である*44。
合体手順は、スマットが完全制覇済のシンカリゲッターを起動し、E5(Z)からZZコードを出現させ、素体となる機体の運転士がそれを読み込む。すると、日本中の線路がシンカリオンにエネルギーを届けるための血管「鉄脈」として金色に輝き、シンカリオンのもとにエネルギーが到達した時点でZ合体と同じようにZギアのZボタンをタップし、シンカリオン運転士全員で「ダブルZ合体! シンカリオン!!」と喚呼することで合体が開始される。合体後の機体名表記はオーガのように全文が金色になっている。
シンカリオンZ1機を素体に、四肢を他のザイライナーに換装する形で完成する。劇中ではE5(Z)とアブソリュートを素体に、ミュースカイTYPE EVAを除くザイライナー全てを集約して合体した*45。そのため、ザイライナーを持たないドクターイエロー(Z)はそのまま健在であり、実際に劇中ではZホセンモードでダブルZ合体した2機を援護していた。
構造上、他のシンカリオンZ運転士もザイライナーとして戦闘に参加することから人数は過去最多の4人になっており*46、全員の力を集約することで単独では敵わない強大な敵に立ち向かうための形態であると言える。
ちなみに、劇中ではアラバキを押し上げる際に特別なオプション装備もなく当たり前のように大気圏を突破して宇宙に上がっている。上記の通り、モードシンカンセンでの大気圏突破が可能なことは第34話で立証されていたが、実はモードシンカリオンの状態でも大気圏を突破できることが明らかになっている。一体シンカリオンの装甲材質は何でできているのだろうか。もっとも、そもそも前作の時点で超進化速度の1225km/hという凄まじい速度に陸上で耐えている時点で今さらな話ではあるが。
- シンカリオンダブルZ E5
武装:ヤマノテエキスカリバー、ネックスキャノン(1門)、アズサチェーンソー(1機)、ソニックパンタグラフボウガン、ダブルZグランクロス(ダークシンカリオンダブルZとの合体技)
運転士:新多シン&大曲ハナビ&戸隠タイジュ&中洲ヤマカサ
E5(Z)を素体に、右腕をE235ヤマノテ*47・左腕をE353アズサ・右脚を883ソニック・左脚をE259ネックスに換装。背部に800(Z)のスワローウイングを装備し、右腕にヤマノテエキスカリバー・左腕にソニックパンタグラフボウガン・左肩にネックスキャノンを装備することで完成する。
手持ち武装の他、E353アズサの左腕によりアズサチェーンソー1機が使用可能。
各武装を用いての遠近両方に対応した攻撃と、800のスワローウイング・883のソニックジェットによる空戦能力によって大幅に機体性能が向上している。
必殺技は前作のダブルグランクロスのようにダークシンカリオンダブルZと合同で放つ「ダブルZグランクロス」。アラバキを完全に撃破するほどの圧倒的な威力を有する。
ビームの色は、それぞれからエメラルドグリーンのビーム(中心はE5がはやてピンク、ダークシンカリオンが紫色)が発射され、一瞬全てのザイライナーの幻影が出現した後、それらと合わさって金色の極太ビームになって目標に到達する。
その名称から、単体で発射した場合はZグランクロスになると思われるが、それでもE5ヤマノテよりも格段に威力が上がっていると思われる。
- ダークシンカリオンダブルZ
武装:ヒダハイブリッドナギナタ、ナイトブラスター+ホクトマシンガン(正式名称不明)、ヒダブラスター(1門)、オオサカカンジョウブレード、オオサカカンジョウシールド(、イヌクギクロー(1機))、ダブルZグランクロス(シンカリオンダブルZ E5との合体技)
運転士:碓氷アブト&安城ナガラ&嵐山ギンガ&月野メーテル
アブソリュートを素体に、右腕をHC85ヒダ・左腕を323オオサカカンジョウ・両脚を261ホクトに換装。右腕にヒダハイブリッドナギナタ、左腕にナイトブラスターにホクトマシンガンを外付けした武装を装備して完成する。
手持ち武装の他、HC85ヒダの右腕によりヒダブラスター1門が、323オオサカカンジョウの左腕によりオオサカカンジョウシールドが使用可能。さらにオオサカカンジョウブレードがマウントされていることも確認できる*48。
事前にHC85ヒダはN700SとZ合体していたため、肩アーマーのイヌクギクローはそのまま装着されているがN700Sヒダと同様に使用可能かは不明。
こちらもシンカリオンダブルZ E5と同様に遠近両方に対応した攻撃と、ダークシンカリオンのウイングによる空戦能力によって機体性能が大幅に向上している。
必殺技はシンカリオンダブルZ E5との合体技「ダブルZグランクロス」。こちらもアブソリュートグランクロスを大幅に超える威力を持つと思われる。
パーフェクトZ合体
超進化研究所が持てる技術の全てを使って開発した新機軸のZ合体システム。アブトも設計に関わっている。従来のZ合体に比べ、さらに重装備かつ高出力になっている。
このシステムの搭載にあたり、E5とE6は改善型、E235とE259は改善増結型への改修が行われた。
N700Sヒダのように、この合体ではデフォルトでザイライナーを2両使用する。
- シンカリオンZ パーフェクトE5ヤマノテ
全長:28m、重量:122t
武装:ヤマノテダブルエキスカリバー、ヤマノテクロー、ヤマノテシールド、パーフェクトZグランクロス
運転士:新多シン、碓氷アブト
E5改善型とE235改善増結型がパーフェクトZ合体した姿。両腕と両脚がE235のものに換装されている。
武装はエキスカリバー改とヤマノテソード改(仮称)が合体した「ヤマノテダブルエキスカリバー」と、脚部に装備されたヤマノテクロー。また、防御武装としてヤマノテシールドが左腕に装備されている。
必殺技のZグランクロスも「パーフェクトZグランクロス」へと超パワーアップしている。
- シンカリオンZ パーフェクトE6ネックス
全長:28t、重量:131t
武装:ネックスVVVFブラスター改、ネックスガトリング、ネックスミサイル
運転士:大曲ハナビ
E6改善型とE259改善増結型がパーフェクトZ合体した姿。両腕と両脚がE259のものに換装されている。
武装はVVVFブラスター改とネックスキャノン改が合体した「ネックスVVVFブラスター改」と、右手で逆手持ちするネックスガトリング、両肩に装備されたネックスミサイル。ネックスガトリングを手持ちとする関係上、ネックスVVVFブラスター改は最初から背部に接続している。
必殺技は全武装を一斉発射する「ネックスVVVFフルバースト」。
シンカリオン追記・修正、出発進行!
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▷ コメント欄
- 現実にある車両が多いので子供たちは興奮するが、現実にある車両がモチーフの機体が多い故に制約も多い。 -- 名無しさん (2021-07-15 06:56:20)
- 項目名的にシンカリオンZの機体もこっちに追記できそうだけどどうするんだ? -- 名無しさん (2021-09-24 18:08:45)
- そういえば、ある速度以上にならないと変形できないことについては、何か理由あったっけ? セーフティなんだろうか? それとも、「かっこいいからだ!」ってことなのか? -- 名無しさん (2022-02-19 09:12:50)
#comment(striction)
*2 ゲンブ・ソウギョク・ビャッコの3人は装着していない。
*3 実車では営業運転上、先頭部の連結器を使用しない東日本以外の車両も同様に連結している。
*4 E3およびアイアンウイング・800・ドクターイエロー2種、500 TYPE EVAとハローキティは実車と同一の編成。
*5 もっとも、E7系とW7系にはE5系とH5系のような顕著な差異はなく、仮に存在したとしてもロゴマークはほぼ同じで、会社名の「EAST」と「WEST」くらいしか区別できないため、遠目での判別は不可能だが。
*6 超進化研究所のシミュレーター(シンカリオン・シム)では引き続き使用でき、実際に最終話ではゲンブがシミュレーションで使っている。この際の変形ポーズはハヤトの時とは若干異なっており、シンカギアの音声も彼自身が言っている。
*7 出水はE5が開発されるずっと前に消えたイサブロウがなぜE5 MkIIを開発できるか疑問に思っていたが、クラシキ重工とソウギョクがつながっていたことで、「超進化研究所の情報が地底世界に漏れていたのではないか」と推測している。また、イズモは最終話にて、超進化研究所から得たデータをもとに本機の構想を練り上げ、ソウギョクを通じてその開発を地底世界に託したと同時に、超進化研究所に運用させてそこから得たデータをブラックシンカリオンオーガ開発に活用したとも語っている。
*8 もっとも、その前の第28話にてスザクの運転するブラックシンカリオンが宇宙空間を走行しているシーンがあったため、シンカリオン(Z)が宇宙に出ることは決して不可能ではないことが示唆されてはいた。
*9 「超進化研究所がおくる!夏のシンカリオントークショー」より。絵コンテまでは登場シーンがあり、設定資料も用意されていたという。彼らが搭乗していた際は超進化速度に突入してからの一連の変形シーンは描写されていない。第24話で言及された「テスト運転士」なる存在の1人かは不明。
*10
*11
*12 理由は不明だが、最新の2000番台ではなくすでに廃車になる編成も出ている1000番台がベースになっている。
*13 第64話ではカイレンに防がれた際、E3と同じ赤色になっているシーンがある。
*14 曰く、「ブラックシンカリオンもフミキリシュリケンを持っていたから使いこなせるはず」とのこと。その理屈でいけばE5から500までの他の機体も運転できることになるが。
*15 一応、前作の各合体時も複数の運転士による同時操縦だったが、こちらは同じ運転室に同乗する点で異なっている。
*16 1号車が頭部と胸部、2号車が下半身、7号車が両腕を構成する。
*17 なお、他のシンカリオンとは違ってシンカギアに『Shinca』を挿入する場面がなく、シンジが『Shinca』を所持していたかどうかは不明で、玩具版でも本機の『Shinca』は発売されていなかったが、後に『シンカリオン超全集』の付録で登場した。
*18 正確にはウィングを含めた超カイサツソードで三又になるが(E5 × 500はクロス合体と同時に変形するので問題ない)、合体時は三又になっておらず、次のシーンでは急にウィングがついて三又になっているという作画ミスがある。さらに、カイサツトライデントとして使われているのにも関わらずE5の背部にウィングがついたままの描写もある。
*19 玩具版では下半身と武器台座が「ギガブースター」に変形でき、それぞれE5・E6・E7の背中に合体可能である。
*20 これより先、第26話のブラックシンカリオン バーサーカーモードとの戦闘において、500が到着するまでの時間稼ぎをするリュウジが自分のことを「俺はドクターイエローだ」と例えたシーンがあるが、これが伏線かは不明。
*21 1号車の前部を下から囲むように4号車が合体し背面に7号車の前部が装着されることで上半身を構成し、1号車の後部が右腕、7号車の後部が左腕、2号車が下半身の左半分、6号車が下半身の右半分になる。
*22 変形機構はN700Aに似ており、類似点がいくつか確認できる。
*23 Zホセンモードでも使用可能だが、これまで通常形態でしか使用していなかったからか、使用時に一瞬通常形態に戻ってしまう作画ミスがあった。
*24 これより前の第73話にて、ハヤトのセリフの中で「未来の新幹線」という形で名前が挙がっている。
*25 イサブロウがドクター・イザとしてキトラルザスになったこと、ブラックシンカリオンは後尾車両が蛇や竜のような外観で先頭車両と非対称の形状になっていることを踏まえると、ブラックシンカリオンは消えたE2をベースに生み出された可能性が示唆される。
*26 ブラックナンバーズの武器は本編のように銀色にはなっておらず、2機が持つそのままのデザインである。
*27 「ネックス」は成田エクスプレスの略称(Narita Express、N'EX)。
*28 この時点ではE5 MkIIのオーバークロス合体、ブラックシンカリオンのドラグーン / バーサーカーモード、および800のみだった。
*29 一応、ダークシンカリオンだった時にも地球とユゴスピアを普通に行き来しており、第28話でもスザクの運転するブラックシンカリオンが単独で宇宙を走行していたため、やはりキトラルザスやテオティは超進化研究所(人類)よりも高度な技術を有するようである。
*30 もう1人はメイン機の運転士と一緒に戦っていることは確かだが、具体的にどこに移動するかは不明。
*31 正確には超カイサツソードで、剣とウィングで三又になる。なお、玩具版の500とTYPE EVAには超カイサツソードも付属しており、単品で合体させることが可能。
*32 ただし、全エネルギーを消費するといってもフェイズシフトダウンのように無防備な状態になるわけではなく、戦闘自体は1回目の発射後も問題なく行えている。
*33 第30話ではバージョンアップ試験を行うために京都へ行ったものの、マオウノブナガの襲来によってうやむやになっていた。
*34 この際に側面窓部分が光る演出がある。
*35 上記の通り、スザクは自らウルトラグランクロスで倒される覚悟だったが、最終的にはセイリュウの決死の説得によって思い留まった。なお、この2回という登場回数はE5 MkII X 923ドクターイエローや『シンカリオンZ』のE5ドクターイエローも共通している。
*36 旧製品版とは構造が異なるので合体することができない。
*37 中心になる「のぞみ」(Nozomi)とのダブルミーニングと思われる。
*38 中心になる「ひかり」(Hikari)とのダブルミーニングと思われる。
*39 中心になる「みずほ」(Mizuho)とのダブルミーニングと思われる。
*40 設定上架空の新幹線である紅や、非営業用車両である923ドクターイエロー・ALFA-Xは除く。あくまで在来線と交差する駅を基準に選ばれているため、必ずしも当該シンカリオンの種別が停車する駅とは限らない。
*41 前述の923ドクターイエロー × ドクターイエローと違い、こちらは劇場版でE5が回収されたことで理論上は合体できる状態にはなっていた。
*42 例として、第30話ではデビルキャノンによってあっさり破られていたホームドアシールドが、第36話ではデビルキャノン以上の火力を持つデビルグランクロスにシングランクロス発射まで耐え切るほどの強度にパワーアップしていた。
*43 日本全国の全ての鉄道事業者の各駅を通過することで自動的にチェックインされるというもので、ネットワークを通じて全てのシンカリオン運転士の履歴が連動している。
*44 第38話の時点でほぼ完全制覇しており、シンとアブトが最後の仕上げとばかりにアブトの両親(トコナミ・シラユキ)の思い出の地である大井川鐵道井川線の終点のである井川駅へ到達したことで全駅制覇を達成。「TRAVEIN」が閉塞解除され、「ダブルZ合体」に必要なZコードである「ZZコード」が表示された。
*45 「ダブル」の名を冠しているものの、実際はシンカリオンZ1機に対して3機以上のザイライナーを使用しており、あくまでE5とアブソリュートが同時に合体するという意味での「ダブル」である。
*46 E5は右腕がE235のままで、アブソリュートも両足が261であることから、必ずしも5人というわけではない。
*47 劇中ではE5ヤマノテの状態からダブルZ合体を行ったため、右腕の換装描写はなかった。
*48 ただし、500オオサカカンジョウはシンゴウトウに接続する形で使用していたため、シンゴウトウを持たない本機がどのように使用するかは不明。
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