登録日:2021/03/27(土) 15:19:38
更新日:2024/05/27 Mon 09:33:32NEW!
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キングスレイド リヒト スカーレット マルドゥク あっ 復讐 虚しさ 仇討ち ラストバトル ラスボス戦 魔王アングムンド 闇咲く、復讐の刃 君はもう1人じゃない 初めての共同作業
聖剣エアを手に入れ、リピネや仲間たちを殺したマルドゥクに復讐しようと企むリヒト。
彼に付き添い、その様子をうかがうスカーレット。
2人の旅路は世界樹において、遂に終着点を迎える。
その旅の終わりに彼らに待ち受ける物とは…。
第25話「闇咲く、復讐の刃」
概要
アニメ版キングスレイド25話のエピソード。
第2クール開始早々にブラックエッジを壊滅させ、妹や仲間を皆殺しにしたマルドゥクに対して、リヒトがタイトルの通り復讐を果たす話である。
マルドゥクを倒し、復讐を果たしたリヒトに、果たして何が残るのか。
そしてそんなリヒトを懸命に支えようとするスカーレットだったのだが…そんな2人に待ち受ける物とは…?
主な登場人物
- リヒト
CV:鈴木崚汰
マルドゥクにブラックエッジを壊滅させられ、ただ1人生き残ってしまったダークエルフの青年。イケメン。
その後色々あってスカーレットとギスギスしてしまったのだが、賢者の塔において互いに腹を割って本音でぶつかり合った末に、ようやく彼女と和解した。
相変わらずスカーレットに対してぶっきらぼうな態度で接しているものの、それでも以前とは違い「守るべき存在」だと認識しているようだ。事実マルドゥクと魔王アングムンドとの戦いでは、身体を張ってまで何度も彼女の命を救っている。ツンデレとか言ってやるな。
スカーレットと共に辿り着いた世界樹において、因縁のマルドゥクへの復讐の機会を得るのだが、その果てに彼に待ち受ける物とは…。
スカーレットから守護騎士団への加入を打診されているのだが、彼がそれを受諾したのかどうかは描写されていない。
だがリヒトにしてみれば守護騎士団は両親を殺した仇である事から、内心穏やかではないと思われるが…。
- スカーレット
CV:中恵光城
オルベリアの王女で、国王の1人娘。おっぱい。
ブラックエッジの正体、そしてオルベリアの人間たちのダークエルフに対する非道な迫害の真実をリヒトから知らされ、罵声を浴びせられるものの、それでも彼女のリヒトへの信頼が揺らぐ事は無かった。
リヒトに「もう俺の事は放っておいてくれ!!」と突っぱねられても「嫌だ!!」と頑なに食い下がり、オルベリアを迫害も差別も無い、誰もが穏やかに暮らせる国に作り変えなければ、再びリヒトのような犠牲者が増えるだけだと、同じ悲しみが繰り返されるのだと…その想いを賢者の塔でリヒトにぶつけ、「私に力を貸して欲しい」と懇願し、ようやくリヒトと和解する事が出来た。
リヒトと共に世界樹へと赴き、そこでリヒトと共闘してマルドゥクや魔王アングムンドと戦う事になるのだが…。
何気に最終話直前にして、彼女の本格的な戦闘シーンが描写されるのは今回が初めてだったりする。
アザルをフルボッコにした?あれはまあ模擬戦闘訓練だからね。
- マルドゥク
CV:伊藤健太郎
ブラックエッジを壊滅させ、リヒト以外全員を皆殺しにした張本人。それ故にリヒトからは激しい憎悪を向けられる事に。
魔王アングムンドに対し、絶対的な忠誠を誓っている。
世界樹に封印されていた聖剣エアを手に入れる為に、因縁の相手であるリヒトと、ついでに邪魔だからスカーレットとも戦う事になるのだが、彼にとって人間やダークエルフなどゴミ虫にも等しい存在でしかない。
だがその傲慢さが原因で、彼はあまりにもあっけない最期を迎える事になるのだった…。
- 魔王アングムンド/カイル
CV:松風雅也
マリアとマルドゥクの暗躍の果てに、100年の時を経て遂に復活してしまった魔王。
その正体は魔王アングムンドを倒した事で闇に呑まれ、新たな魔王アングムンドへと作り変えられてしまったカーセルの父、カイルだった。
マルドゥクと共に聖剣エアを求めて世界樹へと赴き、そこでリヒトやスカーレットと対峙する事になる。
復讐の果てに
カーセルとフレイが、クラウスとデミアが、互いの想いと覚悟を語り合う最中…リヒトとスカーレットは遂に世界樹の最深部へと辿り着いた。
そこに安置されていたのは、これまで世界樹によって厳重に守られていた聖剣エア。
地面に突き刺さっていたそれを、リヒトが豪快に引き抜いたのだが。
スカーレット「リヒト…その聖剣エアを一体どうするつもりなんだ…!?まさか!!」
リヒト「俺がこの剣を使って、マルドゥクに復讐を果たす!!」
スカーレット「馬鹿な事を言うな!!その聖剣エアはカーセルが使うべき物だ!!何としてもその剣をカーセルに渡さなければ!!」
聖剣エアは正当な継承者であるカーセルでなければ、その真の力を発揮する事が出来ないのだ。
だからこそスカーレットは聖剣エアを、リヒトではなくカーセルに使わせるべきだと主張したのだが。
リヒト「カーセルだと!?そいつらは今どこにいる!?」
スカーレット「そ…それは…!!」」
リヒトの言葉に、スカーレットは思わず黙り込んでしまう。
リヒト「いつここに訪れるか分からないような連中を、今の俺たちに当てにする余裕があるのか!?だったら俺がこの聖剣エアで全てのケリをつけてやる!!」
スカーレット「駄目だリヒト、お前ではその聖剣エアの力を使いこなす事は出来ない!!カーセルがここに辿り着くまで待つんだ!!」
言い争うリヒトとスカーレットだったのだが、その時だ。
マルドゥク「おやおや誰かと思えば、あの時のダークエルフの小僧とオルベリアの王女とはな。」
だがそこへ突然現れたのは、魔王アングムンドの為に聖剣エアを手に入れようと目論むマルドゥクだった。
妹や仲間を皆殺しにした、憎き仇…リヒトの表情が憎しみの色に染まる。
リヒト「マルドゥク!!」
スカーレット「マルドゥク…!?この男がブラックエッジを壊滅させたと言うのか!?」
マルドゥク「その聖剣エアを、大人しく魔王アングムンド様に捧げるがいい!!」
リヒト「馬鹿な事を!!貴様はこの聖剣エアで、俺が今ここで殺してやる!!」
聖剣エアでマルドゥクに斬りかかるリヒトだったが、それでも聖剣エアの正当継承者ではないリヒトでは、その力を最大限に発揮する事は出来ない。
マルドゥク「貴様の仲間たちの死に様は随分と無様な物だったなあ!?アンデッドにする価値さえも無くなる程までになあ!!」
リヒト「貴様あっ!!ぐあああああああああああああああっ!!」
マルドゥクに蹂躙され、成す術もなく追い詰められてしまうリヒト。
リヒト「ぐあっ!!」
スカーレット「リヒトぉっ!!」
そんなリヒトを援護しようと、果敢にマルドゥクに斬りかかるスカーレット。
マルドゥク「死とは、かくも美しくも尊い物よ!!貴様らのようなウジ虫にさえも等しく平等に訪れる物なのだからなぁっ!!」
スカーレット「くっ…ふざけるなぁっ!!」
リヒト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
即席のコンビとは思えない息の合った巧みな連携で、マルドゥクと渡り合うリヒトとスカーレット。初めての共同作業です。
だがマルドゥクの一撃で、遂にリヒトは聖剣エアを弾き飛ばされてしまう。
乾いた音を立てて宙を舞う聖剣エアが、地面へと深く突き刺さる。
勝ち誇るマルドゥク。だがしかし…。
リヒト「今だ!!殺れ!!スカーレット!!」
スカーレット「はあああああああああああああああああああああああっ!!」
マルドゥク「な、何ぃ!?」
リヒトに気を取られ過ぎてしまっていたマルドゥクは、スカーレットの背後からの渾身の一撃を避ける事が出来なかった。
スカーレットの剣が、深々とマルドゥクの腹に突き刺さる。
マルドゥク「ぐあああああああああああああああああっ!!」
スカーレット「やったか!?」
マルドゥク「…お…おのれ…!!汚らわしい人間の小娘如きがぁっ!!よくも私の身体に傷を付けてくれたなぁっ!!許さんぞおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
激高したマルドゥクが、渾身の全体攻撃魔法でリヒトとスカーレットを焼き払おうとする。
その瞬間、マルドゥクの周囲から放たれる、凄まじいまでの魔力。
だがこの選択が、マルドゥクを死へと追いやる最大の要因となってしまったのである。
一度マルドゥクと交戦し、この技を食らった経験があるリヒトの目の前で、再びこんな隙だらけの大技を使ってしまった事が、マルドゥクの最大の敗因となってしまったのだ。
即時にリヒトの脳裏に浮かんだデジャブ。
この技で、この全体攻撃魔法で、マルドゥクの腹に剣を突き刺したリピネは命を奪われたのだ。
今、まさに、あの時と全く同じ状況。
マルドゥクの腹に剣を突き刺したスカーレットに、悪魔の一撃が襲い掛かる。
とっさにリヒトは叫んでいた。
リヒト「離れろ!!スカーレットおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
スカーレット「くっ!!」
マルドゥク「ぬああああああああああああああああああああああああっ!!」
その瞬間、マルドゥクの周囲に放たれる凄まじい漆黒の光。
マルドゥク「ククク…ふははははははは!!あーーーーーーーーーーーーーーーっはっはっはっはっはっはっはっ…」
勝った…!!リヒトとスカーレットの死を確信し、高笑いするマルドゥク。
だが光が収まったその瞬間、マルドゥクの目の前にあったのは、リヒトとスカーレットの死体…ではなく、あまりの技の威力に驚くスカーレット、そしてリピネが使っていた形見の剣を抜いて自分に斬りかかるリヒトの姿だった。
マルドゥク「…は!?」
何故だ、何故こいつらは死んでいない!?何故こいつらは無傷でここにいる!?
驚くマルドゥクだったが次の瞬間、リヒトに首を刎ねられたマルドゥクの頭部が宙を舞っていた。
マルドゥク「あっ」
頭部を失ったマルドゥクの身体が、どぅっ…と倒れ、そのまま干からびて力尽きてしまう。
完全に頭蓋骨となってしまったマルドゥクの頭部を、リヒトの剣が深々と貫いたのだった…。
旅の終わり
戦いは終わった。
全ての元凶であるマルドゥクはリヒトの手によって討たれ、ようやくリヒトは仲間の仇を討つ事が出来た。
リピネの形見の剣を鞘に納め、一息つくリヒトだったのだが…。
スカーレット「これで、殺されたブラックエッジの皆の仇を討てたのだな…。」
リヒト「今更ぁっ!!」
リヒトを労おうとしたスカーレットに、リヒトは目に涙を浮かべながら、思わず怒声を浴びせてしまう。
リヒト「こいつを殺した所で!!死んでしまったリピネや仲間たちが戻って来る訳ではない!!」
スカーレット「…リヒト…。」
確かにリヒトはマルドゥクを討ち、殺された仲間たちへの復讐を果たした。
だがそれでもリヒトの心は晴れなかった。憎きマルドゥクをこの手で仕留めたというのに、彼の心に残ったのは…ただただ「虚しさ」だけだったのだ。
何故ならリヒトの言うように、今更マルドゥクを殺した所で、殺されたリピネたちが生き返る訳では無いのだから。
仲間の死を悲しみ、身体を震わせながら嗚咽するリヒト。
仲間を全て失った孤独に蝕まれ、1人ぼっちになってしまった寂しさを隠し切れない…ブラックエッジのリーダーとしてではない…妹想いの、仲間想いの、心優しいただのダークエルフの青年が、そこにいたのだ。
今のスカーレットの目には、今まであれだけ頼もしく見えていたリヒトの背中が…とても寂しそうに感じられたのだった。
そんなリヒトに、スカーレットは悲しみの表情で歩み寄るとする。
お前はもう1人じゃない…これからは私がお前の傍にいる…そうリヒトに語りかけようとしたスカーレットだったのだが。
魔王アングムンド「破壊こそ、我が使命…!!」
今のリヒトとスカーレットには、その悲しみに浸る余裕すら与えて貰えなかった。
突如現れた魔王アングムンドが、聖剣エアの元へとゆっくりと歩み寄っていく。
そう…リヒトがマルドゥクに弾き飛ばされた聖剣エアが、そのまま地面に突き刺さって放置されていたままだったのだ。
スカーレット「あれはまさか…魔王アングムンド!?」
リヒト「まずい!!聖剣エアが!!」
スカーレット「くそっ、そうはさせる物か!!」
聖剣エアを魔王アングムンドに渡すまいと、必死に魔王アングムンドと戦うスカーレットだったのだが、その圧倒的な力の前に蹂躙されてしまう。
体勢を崩したスカーレットに、魔王アングムンドが放った白銀の光弾が情け容赦なく襲い掛かる。
リヒト「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
間一髪の所で、光弾に飲み込まれる寸前だったスカーレットを抱きかかえ、横っ飛びで光弾を避けたリヒト。
何とか起き上がった2人だったのだが、既に魔王アングムンドは聖剣エアを手に入れてしまっていた。
スカーレット「くっ…聖剣エアを取り戻す!!」
リヒト「よせ!!スカーレット!!」
スカーレット「はああああああああああああああああっ!!」
それでも諦めずに魔王アングムンドに挑むスカーレットだったのだが、聖剣エアを手にした魔王アングムンドの前に手も足も出ない。
圧倒的な力で叩きのめされ、地面に叩きつけられたスカーレットに、魔王アングムンドの聖剣エアが振り降ろされる。
スカーレット「ぐあっ…!!」
魔王アングムンド「死ね…!!」
リヒト「スカーレットぉっ!!」
また俺は守れないのか!?大切な人を俺は、また守る事が出来ないのか!?
絶望の表情のリヒト。死を覚悟し目を閉じるスカーレット。
だが魔王アングムンドの聖剣エアは、スカーレットに振り降ろされる事は無かった。
間一髪の所で駆けつけたデミアが、大盾で魔王アングムンドの聖剣エアを受け止めていたのだ。
そして振り降ろされたクラウスの斬撃を、魔王アングムンドがバックステップで避ける。
デミア「遅くなってしまい申し訳ありません、姫様!!」
スカーレット「デミア!!クラウス!!」
クラウス「リヒト!!怪我は無いか!?よくぞ今まで姫様を守り抜いてくれたな!!」
体勢を立て直した魔王アングムンドだったのだが、そこへ襲い掛かるセレネの矢、そしてクレオの火炎魔法。
だがそれさえも、魔王アングムンドは難なく受け止めてしまう。
クレオ「待たせたわね、真打ち登場よ!!」
ようやく世界樹に辿り着き、リヒトたちと合流したカーセル一行。
この世界の命運を賭けた最後の戦いが、今まさに繰り広げられようとしていた。
魔王アングムンド「全てを…破壊する!!」
果たしてカーセルは、魔王アングムンドと化してしまったカイルを救う事が出来るのか…!?この戦いの果てに待ち受ける結末とは…!?
余談
こうしてマルドゥクはリヒトの手によって討たれたのだが、その最期があまりにもあっけなさ過ぎる代物だったのはよくネタにされる。あっ。
そして復讐を果たしたリヒトに残されたのは、ただ「虚しさ」だけ…憎きマルドゥクを彼が望んだ通り、その手で殺したにもかかわらず、リヒトの心は全く晴れなかったのだ。
何故なら今更マルドゥクを殺した所で、両親も妹も仲間も、もう戻って来る事は無いのだから。
だが今の彼は、もう1人ではない。彼を大切に想ってくれている女性が、彼のすぐ隣にいるのだから。
リヒトとスカーレットの物語は、まだまだこれからも続いていくのだ…。
関連項目
スカーレット「リヒト、そのPCを使って一体何をするつもりなんだ…!?まさか!!」
リヒト「俺がこのPCを使って、この項目を追記、修正する!!」
スカーレット「馬鹿な事を言うな!!そのPCはアニヲタたちが使うべき物だ!!何としてもそのPCをアニヲタたちに渡さなければ!!」
リヒト「アニヲタ共だと!?そいつらは今どこにいる!?」
スカーレット「そ…それは…!!」
リヒト「いつこの項目に訪れるかどうか分からないような連中を、今の俺たちに当てにする余裕があるのか!?だったら俺がこのPCで全てのケリをつけてやる!!」
スカーレット「駄目だリヒト!!その記述はこのアニヲタwikiにおいては荒らしだ!!冥殿に規制されて追記、修正が出来なくなるぞおっ!!」
マルドゥク「おやおや誰かと思えば、あの時のダークエルフの小僧とオルベリアの王女とはな。大人しくそのPCを魔王アングムンド様に捧げ…」
リヒト「うるさい!!」
マルドゥク「あっ」
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