赤沢泉美

ページ名:赤沢泉美

登録日:2020/10/10 (土) 21:06:26
更新日:2024/05/23 Thu 10:37:25NEW!
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another 米澤円 赤沢泉美 アカザーさん


赤沢泉美あかざわいずみとは、小説『Another』の登場人物である。


共通事項

主人公、榊原恒一と同じ、夜見山北中学校3年3組に属する女生徒。
3組に降りかかる「災厄」に対する対策係のリーダー。
出席番号1番。



原作において


上記の説明で――以上。と締めくくれてしまうくらいの、ただの脇役。
対策係として鳴や恒一を「いないもの」にするという役割を担うだけのちょっとイヤなモブで、
終盤の合宿所で錯乱した管理人の妻に襲われ、いつのまにか転落死していた。



アニメ版において


CV:米澤円


アニメ化にあたりサブヒロインに抜擢、大きくキャラが膨らませられている。
おそらく最も認知されている赤沢さん。
赤い髪をツインテールにまとめた、凛とした印象の美少女。
ハッキリと物を言うリーダーシップに溢れるタイプ。


入院で転入が遅れた恒一の病室を訪れ、自己紹介している。
このとき「私たちどこかで会ったことある?」と意味深な発言をする。
それ以降、恒一を意識しているような態度を見せる。


原作と同じく鳴と恒一を「いないもの」にするため一時敵対ポジションになってしまうが、その際に彼に「ごめんなさい」と零している。
それが解除され再び堂々と話せるようになってからは、グイグイと恒一にアプローチするヒロインムーブが強くなり、一方でヒロインである鳴とはあまり友好的とは言えず、
三角関係(っぽい)構図を形作る。恒一爆発しろ。実際爆死しかけたけど。


水着回では中学生離れした見事なプロポーションを披露した。


しかし理不尽な災厄で彼女もまた一人一人仲間を失っていき、恋だなんだとは言っていられなくなっていく……。


+ ネタバレ-

終盤の合宿では、犠牲者が増え続ける中、「いないもの」を十分に全うしなかったとして、鳴を糾弾した。


火災が起き生徒たちが疑心暗鬼から暴走するなか、まだ冷静に行動していたが、
鳴の前で親友の杉浦多佳子が死んでいるのを目撃したことで鳴を死者と見做し、付け狙う。
そして鳴を守ろうとする恒一にも、ついには凶刃を向ける。


「どうしてよ!こんなに……こんなに守ろうとしてるのに、どうしてよ!!」

「そんなに死にたいんなら……一緒に殺してあげる」


対策係を続ける理由の一つとなっていた、思いを寄せる男の子を手にかけようとしたその時、落雷が起き、割れた窓ガラスが降り注いだ――



そして、彼女もまた「死者」の一人となったのである。
その今際の際に、彼女は1年半前のある思い出を恒一に語った。
その日、叔母の怜子の葬式で夜見北を訪れていた恒一と、同じく従兄を亡くし失意にあった彼女は出会っていたのである。
しかし怜子が死者として蘇ったことでその事実が改竄され、二人の記憶からもかき消されていたのだった。


「ほんと、やんなっちゃう……ウソでもいいから”憶えてるよ”くらい言いなさいよ……」



鳴に対するサブヒロインとして押し出されたことで人気を獲得した。
が、クールで有能ぶっているわりに災厄に対しは終始空回るしかなかったり*1、意中の恒一は鳴ちゃんばっかり追いかけてたり、勅使河原に昆布やナマコをぶつけられたりと、
どっちかというとその報われなさや残念なところを愛でられており、作品名と掛けて「アカザーさん」などと呼ばれて親しまれている。
原作者もその大躍進っぷりに注目していたとか。



漫画版において


アニメ版に近い赤い髪のツインテールというデザインになっている。
恒一に想いを寄せるサブヒロイン設定は無く、
「いないもの」を徹底し切れなかった鳴と、その原因を作った恒一を「全部あんたたちのせいよ!!!」と詰るなど、むしろ敵役ポジションである。
ラブコメの波動など微塵もないため終始シリアスなキャラ。
本作では桜木ゆかりとの友人関係が描写されている。


登場しない小椋由美の「引きこもりの兄がいる」という設定がスライドされており、
その兄が災厄の中で自殺してしまったことからより精神的に追い詰められ、合宿所で鳴を襲う。
しかし間一髪のところで、鳴ともども生き残った。


エピローグでは髪をばっさりカットし、憑き物が落ちたように、元の善良な少女に戻った姿が見られる。
また勅使河原といい雰囲気になっていた。勅使河原爆発しろ。


連載時期はアニメ開始よりも先のため、赤沢さんをメインキャラクターとしてピックアップしたのは何気に本作が最初である。
ヒロインでこそないが、きっちりとヒールとして活躍しつつ唯一生存することができたため、こっちの赤沢さんがいちばん扱いがいいという見方もある。




『Another2001』において


前作の3年後を描く続編。
主人公、比良塚想のいとこにあたり、そして夜見山北中学3年3組のクラスメイトでもある。前作と同じく対策係を務める。
同級生ながら想にとっては姉のような存在で、「いないもの」となった彼を学校外でサポートする。
アニメ版同様はきはきと、しっかりとした、それでいて面倒見のいい女の子となっている。髪型は今作ではポニーテール。
コーヒーの好みなどもアニメ版から取り入れられており、アニメ化による脚光が与えた影響は少なくはないだろう。
そもそもろくに描写が無いので原作のキャラとしても矛盾は無い。


+ ネタバレ-

まあ、前作の結末から分かり切っていることだが、今年3組に蘇った「死者」である。
あくまで中学生として蘇っているため3歳年上となった鳴との邂逅シーンもある。
彼女もまた「死に還さ」れ、災厄が止まることになるのだろうか……?




「やっぱり、あなたとどこかで会った……ううん、どこかで追記修正したことがあると思う。頭の記憶としては残っていないけど、手がね、体が覚えてる」



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  • 忘れていた恒一との出会いも本当に短時間なんだけど、その短時間で自分の悲しみに寄り添ってくれたというのが本当に救われたんだろうね。だからこそあの忘れきれなくてあの悲劇につながるという。 -- 名無しさん (2020-10-12 09:19:13)
  • 1998年にツインテールって存在したんだろうか -- 名無しさん (2020-10-12 11:43:17)
  • アニメだと発育が良い -- 名無しさん (2020-10-12 15:04:38)
  • ↑2 ち ょ っ と 待 っ て (白目) -- 名無しさん (2020-10-12 21:16:19)
  • ↑3 ツインテールの襲撃記録は1971年のドキュメントMATで確認され……という冗談はさておき、セーラームーンをツインテールにカウントするなら、90年代にあってもおかしくはないのでは? -- 名無しさん (2020-10-12 21:37:56)
  • 八十年代にはあったらしいし。まああってもおかしくないはず… -- 名無しさん (2020-10-12 21:39:13)
  • 対策が空回りしまくるためSSでよく無能対策係と呼ばれるハメに、でもSSで恒一が言ってたようにアカザーさんは無能だから可愛いのだ 努力も恋も中々上手くいかないのがアカザーさんの魅力というもの -- 名無しさん (2020-10-12 22:29:49)
  • 新作でもやらかしっぷりは健在……なんだけど、本当にアカザーさんのせいかはかなり微妙な感じがするなあ、あれ -- 名無しさん (2020-11-13 16:41:42)
  • 無能無能言われてるけどちょっと待て、この子ら中学生や -- 名無しさん (2023-02-17 22:45:35)

#comment(striction)

*1 彼女の名誉のために言っておくと、そもそも災厄自体がどうしようもなく理不尽かつ曖昧なもののため、無理からぬことである

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コメント

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