武装戦線

ページ名:武装戦線

登録日:2020/02/22(日) 13:00:05
更新日:2024/05/16 Thu 12:46:03NEW!
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武装戦線とは、高橋ヒロシが月刊少年チャンピオンで連載していた不良漫画『クローズ』及びその続編『WORST』に登場する集団である。



●目次


【概要】

数多くの不良高校や不良チームが存在する戸亜留市において、最も有名なバイクチーム。
名前の由来は『心を武装し、我ら最前線に立つ、自由をこの手に武装戦線』。葡萄先生ではない。


メンバーは三代目を除き「THE FRONT OF ARMAMENT(通称「T.F.O.A」)」と表記されたシャツやライダースジャケットを着ている。
溜まり場は主にスクラップ置き場と喫茶店『ブライアン』。


またメンバーは未進学、退学など事情は様々だが高校に通っていない者がほとんどで、皆アルバイトの掛け持ちなどで生計を立てている(拓海のように就職している者も少なくない)。


読者人気が非常に高く、ファッションもあまりにも強烈なため、漫画のキャラ・チームでありながら度々ファッション雑誌で特集が組まれ、作者もインタビューで「武装戦線で連載が一本持てる」とまで発言している。



【スピンオフ作品】

上記の通り読者人気が高いため、何作かのスピンオフ・外伝作品が製作されている。


  • クローズ外伝

二代目時代の阪東を主人公とした短編。
本編では一切登場しなかった二代目頭の菅田和志や武装戦線が凶悪集団と化した経緯、阪東が戦力を求めて鈴蘭に転校した背景などが描かれる。


  • 続・クローズ外伝

四代目副ヘッド・村田十三を主人公とした短編。
本編では数コマの登場だった十三や鮫島ら四代目武装のメンバーの詳細や銭屋一家と武装との関係、五国休戦協定の成り立ちなど続編「WORST」にも登場する用語やチームの設定が描かれている。


  • その後のクローズ

六代目ヘッド・河内鉄生の見習い時代が描かれる他、鉄生と花木九里虎の因縁も描かれる。


  • WORST外伝

街に唯一残っている初代武装戦線メンバー・長谷川が七代目武装の小林と円城に語り聞かせる回想という形で初代武装戦線結成秘話が描かれている。
また中学時代の菅田や桂木源次郎、阪東、安田(クローズでの坊屋春道の子分)など本編のキャラも数コマ程登場している。


  • クローズ×WORST外伝 二代目武装戦線

web限定として配信された作品。以下「web版」と表記。
時系列的には「WORST外伝」と「クローズ外伝・阪東編」の間にあたり、二代目頭・菅田和志を主人公とし、二代目武装結成までを描いており、性格に難のある九能秀臣がなぜ副頭になったのかも描かれている。


  • ドクロ

2019年に六代目ヘッド・河内鉄生を主人公として連載が開始された外伝。
時系列としては5巻前半までが「その後のクローズ」よりも少し前、5巻後半以降が「その後のクローズ」とほぼ同時期となる。
また五代目武装以外の本編のキャラは基本的にシルエットもしくは顔が隠れた状態で描かれており、「WORST」本編には登場しないオリジナルキャラも登場する他、本編では描かれなかった他チームの内情などにも触れられている。



作中の時系列では「WORST外伝」→「web版」→「クローズ外伝」→「クローズ」本編→「続・クローズ外伝」→「ドクロ」及び「その後のクローズ」→「WORST」本編の順となる。


特に二代目武装が描かれたのは「クローズ外伝」と「web版」のみとなっている。



【歴史】

武装戦線が結成された当時、街の不良少年達は16歳になるとバイクの免許を取得してどこかのチームに所属し名を上げるという一種の慣習のようなものがあった。
しかし当時いくつもの有名チームから勧誘を受けていた鈴木恵三は、チームに属さなければ街も歩けないという現状を憂い、自由を求め大島永三、長谷川定政、門田陽一ら信頼できる仲間と共に「武装戦線」を結成した。


当初は高校1年でありながらチームを作ったとして上級生や他のチームから目の敵にされ毎日のように袋叩きに遭っていたが、その当時の街の最強勢力の長として知られていた百鬼総長・中條アキラにその根性を認められて以降は徐々に勢力を拡大していった。


やがて初代の頃からのメンバーである菅田和志が二代目頭を継ぐも、引退直前に事故死してしまい、その後当時のNo.2で菅田に無断で自分の息のかかった兵隊を集めていた九能秀臣が半ば強引に三代目頭を襲名すると、抗争の末に300名以上の構成員を抱える情け容赦ないチームとして恐れられ、殺人に関わっているとまで噂されるなど、初代メンバー達が掲げた理想からかけ離れた最悪のチームへと成り果ててしまう。


その後「クローズ」本編において、主人公・坊屋春道によって三代目が壊滅させられた後は、三代目副頭・九能龍信によって新たに四代目武装戦線が発足され、他のチームなら即幹部候補の特別待遇で迎えられる実力者でもおいそれとは入れない少数精鋭のバイカー集団として生まれ変わった。
メンバーの出で立ちも、特攻服から髑髏マークが入った黒のライダースジャケットという本来のスタイルに戻っている。



【歴代武装】

本編、外伝など複数のシリーズに登場した者は作中の時系列順に記載する。


◆初代

「WORST外伝」に登場。鈴木恵三ら4人によって結成され、その後8人に増え、最終的には19人の勢力に成長した。
初代メンバーは解散後、長谷川定政を除いて全員地元を去っているが、長谷川含め全員真っ当な人生を送っているという。


ちなみに結成メンバーは皆鈴蘭22期生である桂木より2学年上のため、年齢は「WORST」完結時点で27歳ということになる。


  • 鈴木恵三

初代頭。
街の幾つものチームから勧誘を受けていたが、チームに所属することを嫌がって自由を求め、武装戦線を結成した。
百鬼との抗争の末に当時の百鬼総長・中條アキラに認められ、街で勢力を伸ばしていった。


  • 長谷川定政

武装戦線結成メンバー。
焚八商業の生徒で、モンタとは中学時代からの仲間。
七代目の時代では戸亜留市に唯一残っている初代メンバーで、四代目の鮫島を経由で出会った七代目の小林一善・円城数正に、初代武装の話を聞かせた。
自宅には恵三がチームを武装戦線と名付けた時のメモを大事に飾っている。


  • 門田陽一

武装戦線結成メンバー。通称「モンタ」。
焚八商業の生徒で、長谷川と常に行動を共にしており、恵三にタイマンを挑んでは敗北していた。
実家は古着屋で、ライダースジャケットを武装のスタイルに組み込むのは彼の提案。


  • 大島永三

武装戦線結成メンバー。
鈴蘭高校の生徒で、桂木源次郎の2歳上の先輩(鈴蘭20期生)。
子供が怖がるほどの強面で、タイマンでは引退まで無敗を誇った。
頭の恵三とは中学時代はライバル関係であり、中学三年生の夏にはタイマンで勝利するなど喧嘩の実力は恵三よりも上だった。
恵三からチームの結成の為に呼び出された際は、恵三が本気でチームを作る気があるのかどうか試すため百鬼の溜まり場への殴りこみをけしかけ、途中から自らも殴りこみに参加、武装戦線に正式に加入した。
また、旗揚げの際に恵三から新チームの頭に成るよう要請されたが、自分は頭に立つタイプではないと思っていた為、副頭に就任した。


  • 西田昌平

初代メンバー。
恵三、モンタ、長谷川の友人で、バイクで日本中を旅する夢を成し遂げるために高校へ進学せずアルバイトに励んでいたため武装には勧誘されなかった。
しかし恵三らが抗争の繰り返しで傷だらけになっている姿を見過ごすことができず、自らチームに加わった。


◆二代目

主に「クローズ外伝」と「web版」に登場。当時は鈴蘭、鳳仙と並ぶ街の三大勢力の一角だった。
引退前に頭が事故死するという点では六代目と共通しているが、鉄生の死後も残ったメンバーがチームを支え、後任への引き継ぎが行えていた六代目と異なり、独断行動を繰り返してチーム内での勢力を拡大していた秀臣を菅田が信頼しすぎていたことが仇となり、菅田の死後に秀臣の乗っ取りとチームの凶悪化という結果を招いている。


  • 菅田和志

二代目頭。
幼馴染の九能兄弟にそそのかされて武装戦線の溜まり場に木刀片手に1人で乗り込んだが、恵三に認められて武装の一員となった。年齢は秀臣と同い年もしくは1歳年上だと思われる。
「web版」では恵三から二代目頭になることを打診されるようになり、周囲に反対されることを承知で性格に難のある秀臣を副ヘッドにしようとした。
後に秀臣の敵討ちとしてリンダマンに挑み、壮絶なタイマンの末に敗れるも、彼からもその実力を認められ、初代武装が引退すると正式に二代目頭を襲名した。
初登場は「クローズ外伝」で、阪東の憧れの存在であり、菅田もまた阪東を可愛がり三代目を任そうとしていた。チームの拡大を押し進める秀臣を最期まで親友として信じていたが、その矢先に事故で急死。彼の死がきっかけとなり武装が凶悪集団と成り果ててしまうが、後輩たちからは「偉大な二代目」と評されるなど、その威光は衰えていない。


  • 田所太朗

「web版」に登場。
喧嘩の実力に反してメンタルが弱く、中々正式メンバーとして認められなかったが、初代武装とスケルトンとの抗争での活躍が認められて正式メンバーとなった。菅田の実力も認めており、彼を倒したリンダマンにタイマンを挑むも敗北、その後は菅田が事故死するまで二代目武装を支えた。口癖は「押忍」。


◆三代目

武装史上最大勢力を誇っていたが、実態は犯罪集団で、ヤクザからも金で殺人を請け負っているとまで噂された(実際に海老塚中トリオの友人が武装に殺害されたことが仄めかされている)。


規模が大きいため組織図が非常にややこしく、頭である秀臣の下に副頭の龍信、その下に四天王と呼ばれる幹部4人が兵隊を指揮しているが、兵隊の中にもいくつかのグループが存在する。更に秀臣直属として対リンダマン用の親衛隊、裏で動くヒットマンとして一聖がいる。


  • 九能秀臣

二代目副頭→三代目頭。
菅田の幼馴染で、双子の兄・一聖と共に武装のバイクからガソリンを抜き取っていたことで痛めつけられ、腹いせに菅田をけしかけた。ちなみに年齢は「クローズ」では19歳(春道より2歳年上)。小柄な体格で喧嘩も弱く、メンバーの事も道具としか見ていない残忍な性格だが、実際は卑怯かつ臆病な小心者。
「web版」では菅田が武装入りすると同時に見習いとして加入したが頭がキレすぎるせいで他人を見下しまくっていたため、正式メンバーとしては認められず、仲間を大切にする恵三からも「パーフェクトクソヤロー」と評されており、代替わり後の立場を盤石なものとするべく自分の息のかかった兵隊を増やすようになる。
「クローズ外伝」では菅田の二代目襲名後は副頭となるも、副頭就任後も独断行動を繰り返し、菅田の死後は半ば強引に三代目頭を襲名するも、恵三や菅田を裏切るかのように武装を凶悪な犯罪集団に変貌させてしまった。
「クローズ」本編では春道一人に敗北した阪東らに制裁を加えるも、春道によってチームを壊滅状態に追い込まれ、一人だけ逃亡しようとしたために親衛隊からも見放され、最後は山崎にバイクで撥ね飛ばされた。


歴代武装で唯一解散ではなく他勢力に壊滅させられたためか、壊滅後は本編では一切存在に言及されず、二代目時代が描かれた外伝にのみ登場している。
また不良・一般人関係なく襲いまくっていた悪辣非道な手口から被害者達からは相当な恨みを買っており、WORST外伝『ドクロ』では本人は登場こそしないものの、三代目武装戦線に恨みを持つ者達が事件を起こしている。


  • 阪東秀人

三代目四天王。
二代目頭・菅田を慕って武装に加入した。菅田からも可愛がられ、三代目頭に指名されていたが、彼の死後、秀臣が三代目を襲名して武装を凶悪集団に変貌させたことで、対抗戦力を得るため千田・山崎と共に黒咲工業から鈴蘭に転校した。やがて校内最大派閥を築き上げ、1学年下のヒロミらと抗争を繰り広げていたが、そのやり口は皮肉にも嫌っていた秀臣と同じく力と数による制圧だった。
春道一人に派閥を壊滅させられタイマンに敗北した後、武装の制裁を受ける。その後は紆余曲折を経てリンダマンと共に鈴蘭を卒業した。卒業後は上京し、一年後に鈴蘭を卒業したヒロミらとバンドを組む。


  • 千田ナオキ、山崎タツヤ

阪東の側近。
阪東一派壊滅後に2人とも武装の制裁を受けて重症を負って鈴蘭を退学した。
千田は後に社会人となって再登場したが、偶然再会したポンに社会人生活でかつての覇気が完全になくなっていたことを叱咤され、嫌味な先輩を叩きのめして仕事を辞め、街を去っていった。


  • 水戸靖之、岩井政則、安西光彦

三代目四天王。
幹部だけありそこら辺の不良よりは強いが、水戸は側近の真木や直属の兵隊と共に春道に敗北し、岩井はヤスを追っていた際に居合わせた桂木に怪我を負わせて入院させたことでリンダマンの怒りを買い、ワンパンで倒され、安西に至ってはマコとのタイマンの途中で足をつまずかせ、石灯篭に頭をぶつけて自滅した。


  • 九能一聖

秀臣の双子の兄。
表には出ず秀臣直属のヒットマンとして暗躍するが桂木からは秀臣に良いように使われてるだけだと評されている。
「web版」では初代の頃から武装に所属していた事が描かれているが、事実上フェードアウト気味。


◆四代目

この時代になると街のバイクチームの間で抗争が激化したため。「四代目武装戦線」と「三代目狂屋」が中心となり、「百鬼」「スケルトン」「爆帝利亞」を含めたの5チームの間に各チーム同士の抗争を禁止する「五国休戦協定」が結ばれた。


  • 九能龍信

三代目副頭→四代目頭。九能三兄弟の三男。
黒髪の長髪でしゃがれた声をしており、ライダースーツとサングラスを常に身に着けている。春道とのタイマンに二度敗れ、三代目が壊滅後、元三代目親衛隊や秀臣のやり方を嫌って武装から遠ざかっていたメンバー総勢13人を呼び集めてチームを再結成し、四代目ヘッドとなった。
ボクシングの達人で、それなりの実力者でも全く歯が立たない程の実力を誇り、兄達と異なり卑怯な手段を使うことはないため仲間からの信頼も厚く、春道やブル、美藤達也と共に『四天王』の一人に数えられている。
中学時代に竜也に完敗したことがあるが、その後は互角の実力となっている。また県南の三人組の一件以降、テルとは兄弟分になっている。
武装引退後は上京してプロボクサーとなりデビュー戦を1ラウンドKO勝利で飾り、注目を集めた。


  • 村田十三

四代目副頭。七代目頭の村田将五の兄。
鼻の頭の横一文字の傷痕が特徴。滅多に公の場に顔を出さないが、龍信自らスカウトしたその実力は高く、互いに親しく信頼し合っている。
本編では数シーンのみの登場だったが、『続・外伝』では主人公として活躍した。銭屋副総長・ドスケンと兄弟分の間柄。
「WORST」では鉄生の死後、鮫島と共に墓参りに訪れ、龍信からの香典を墓前に供えた。将五が行方をくらませた際には彼の心中を察してしばらくそっとしておくように武装メンバーに伝えている。


  • 鮫島義一

四代目メンバー。
鳥の巣のようなヘアスタイルが特徴。『核弾頭』と呼ばれるほどの武闘派で、中学時代に熊を倒そうと山籠りをしたが、自分が熊と間違えられて撃たれそうになったという凄まじい逸話まで持っている。
十三と同じく本編では数シーンのみの登場だったが、『続・外伝』では十三と共にメインキャラとして活躍。
「WORST」では鉄生の死後、十三と共に墓参りに訪れた。『WORST外伝』では冒頭に初代武装メンバーの長谷川と会っていたところを一善・円城と再会した。


  • 三島文太

四代目メンバー。
三代目の頃からのメンバーで、三代目の秀臣の時代には親衛隊に所属していた。
秀臣の事は元から嫌いだったが、鈴蘭との抗争の際に弟の龍信を置いて逃げ出した事で遂に秀臣に愛想をつかした。
抗争の終結後は龍信と共に四代目を立ち上げ、以後は龍信のボディーガードとして行動を共にしている。


  • 国武亮太

四代目メンバー。
三代目の頃からのメンバーで、三代目の秀臣の時代には親衛隊に所属していた。
秀臣の事は元から嫌いだったが、鈴蘭との抗争の際に弟の龍信を置いて逃げ出した事で遂に秀臣に愛想をつかした。
抗争の終結後は龍信と共に四代目を立ち上げ、以後は龍信のボディーガードとして行動を共にしている。


◆五代目

「WORST」開始時点では新四天王勢力の中では唯一勢力図の変動がなかった。


  • 武田好誠

五代目頭。新四天王。
十三の中学の後輩で、四代目引退後、3人しかいなかった武装を支え、四天王内では唯一、キングジョーとタイマンを張る(勝敗は不明)。
遺伝的な要因で脳梗塞を発症し、手術のために五代目武装を解散し療養する決意をする。
その後治療も成功し療養を経て街に戻ってきており、鉄生の死後、柳、稲田と共に墓参りに来た。同時に来ていた四代目武装戦線副頭・村田十三、鮫島義一に挨拶をした。
外伝『ドクロ』では鉄生とのタイマンが描かれた他、秀臣ら三代目武装の被害者達に自ら頭を下げて三代目の非礼を詫びるなど器の大きさを見せている。


  • 柳臣次

五代目副頭。
「クローズ」では旧友である甲斐の一件でキーポジションを担った。
「WORST」では好誠の脳梗塞発症を知り、独断で五代目の引退を決定する。
拓海とは旧知で、彼に武装入りを何度か勧め、自身の引退時にドクロ入りのライダースジャケットを託す。


  • 稲田源次

五代目メンバー。好誠とは中学時代からの仲。鉄生曰く「鬼」・「ドケチ」で、鉄生に千円を渡した際には偽札ではないかと疑われた。
だが、意外と涙もろく五代目の引退時には涙を流していた。


  • 玄場寿

五代目メンバー。好誠とは中学時代からの仲。


  • 甲斐泰典

五代目メンバー。柳の旧友。
「クローズ」では中学卒業後、清掃会社に就職するも先輩からのいじめに憤慨して事件を起こし解雇される。その後、無職不良少年グループのリーダーとなったが、行き過ぎた行為によって鈴蘭、鳳仙、武装、黒焚の全勢力から目を付けられ、最後のチャンスとして与えられた旧友の柳による説得も柳を裏切ったために好誠にボコボコにされた。少年院から出所後に柳の勧めで武装入りした。
自分を受け入れてくれた好誠に恩義を感じており、「WORST」では柳が独断で五代目武装解散を決めたときも怒りをあらわにし、好誠を連れて説明してもらうように詰め寄っていた。


ちなみに「クローズ」での騒動後、逃げ延びた彼の仲間がたまたま街に現れた九頭神竜男に新四天王討伐を依頼したことで春道と竜男のタイマンに繋がることとなる。


  • 十時一朗

外伝『ドクロ』オリジナルキャラクター。
五代目見習いで鉄生や将太とは同期。通称「トチロー」。
以前はピンチになると仲間を見捨てて逃げるような小心者だったが鉄生との出会いを経て彼に感化されるようになり、鉄生を狙う黒焚連合幹部に痛め付けられた際にも最後まで鉄生を売るようなことはしなかった。


◆六代目

結成前後に街のバイクチームに分裂や改名といった動きがあり、武装と狂屋のいざこざがきっかけとなり、「五国休戦協定」が解除された。


  • 河内鉄生

六代目頭。
左目横の大きな十字傷と左眉が無いのが特徴。
「武装史上、最も破天荒な男」と言われ、武装入り初日から将太と目が合っただけで揉めたりとトラブルメーカーであるが仲間思いで情に厚く、初登場である「その後のクローズ」では妹を襲おうとした鈴蘭の生徒を突き止めるために単身で鈴蘭の縄張りに乗り込み続け、事情を知った好誠とゼットンの協力で犯人を叩きのめした。
「WORST」では五代目の引退後、銭屋一家とのいざこざや清広とのタイマンを経て六代目頭に就く。その後、百鬼と慙愧の虎との抗争の仲介人になったり他のチームの力にもなり、長年続いた五国休戦協定によって抗争の恐ろしさを忘れてしまった世代の為に、協定解除を決断した。
花木九里虎をライバル視しており、日々身体を鍛えている。結果は4戦全敗だが、四戦目では九里虎から次戦ったら油断できないと評されるほど強くなっている。
当初は髪型をちょくちょく変えていたが、六代目ヘッドになってからはオールバックに落ち着いた。またラーメン屋でバイトをしていたが、腕前はかなり怪しいらしく、柳が走って逃げ出すほど(バイトの経緯は外伝『ドクロ』で描かれている)。
ヘッド就任から1年程経った頃、将五と共にバイクで走っていた所を交通事故に遭い命を落とすことになり、その死は多くの人間を深く悲しませた。


読者人気が高い武装戦線の中でも特に人気は高く、実在のファッション誌では漫画のキャラでありながら表紙を飾り、2019年より連載開始されたスピンオフ作品「WORST外伝 ドクロ」では主人公を務める。


  • 清広義巳

六代目副頭。
左首筋に昇龍のタトゥーを入れている。
十三、柳、拓海などキレ者が多い歴代副頭に比べ、血の気が多く熱い気性を持つが、かなりの度量とクレバーさを合わせ持つ。鉄生とは取っ組み合いの喧嘩をするなど折り合いが悪いが、何だかんだ認め合っており、鉄生亡き後は誰よりも涙を流し、六代目頭代行として武装を支え、鉄生に勝るとも劣らない風格と貫禄を身に付けた。


  • 戸川将太

六代目メンバー。
鉄生とは出会っていきなり大喧嘩をしたがその後は最初の兄弟分になった。


  • 難波武志

六代目メンバー。
当代武装の中でも最強の力を持ち、「沈黙の重戦車」の異名を持つ。
左頬には小学生の時に負った大きな火傷の跡があり、それを隠すようにマスクをしている。頬の傷や無口な性格からケンカを売られることに嫌気が差し、高校に進学せず引きこもりの生活を送っていたが、団地の隣の部屋に引っ越してきた鉄生に強引に外へ連れ出されて武装入りした。そのため当初は自分を救ってくれた鉄生の死を受け入れることが出来なかった。
他の六代目メンバー達が引退した後も鉄生に合わせる顔がないと悔やんでおり、七代目武装の末端として留まる事を決め、漆黒の蠍との抗争では天魔のKKKの小林健昇を倒す活躍を見せた。
外伝『ドクロ』では鉄生との出会いが描かれている。


◆七代目

  • 村田将五

七代目頭。四代目武装戦線副頭・村田十三の弟。
天地や拓海とは中学時代からの顔見知りで、顔の傷は天地につけられたもの。親友の拓海と共に中学時代から武装の集会に顔を出しており、加盟当初から次期頭として目されていたが、鉄生が目の前で事故死したのがきっかけで心に深い傷を負い、黄泉の梟との抗争の決着がつくまで行方をくらましていたが見事克服し、七代目頭として復活。漆黒の蠍との抗争では、天魔のKKKの姫川敬とのタイマンで圧勝し、実力の差を見せ付けた。
仲間意識が強すぎる面もあり、リトルリーグでバッテリーを組んでいた幼馴染をケガさせ、強請ろうとした狂屋の幹部・寺門を半殺しにした。
萬侍帝國との抗争に備え鈴蘭、鳳仙、天地軍団などに協力を頼み、慚愧の虎と同盟を結び、萬侍帝國との抗争後に大阪の知り合いの店に行くことを機に引退を決意する。


  • 藤代拓海

七代目副頭。梅星一家。将五・天地とは昔馴染み。
喧嘩も強く知略とそれを実現する行動力に長けている。当初は黒咲工業高校に通っていたが、2年生の時に家庭の都合で退学し、その後はバイク屋「フジキ」で働いている。五代目副頭・柳とも旧知の仲で、着用しているライダースジャケットは柳が五代目引退の時に譲り受けたものである。
集団行動が苦手などと言って将五からの勧誘を断り続けていたが、鉄生の死後、「黄泉の梟」との抗争の裏に「漆黒の蠍」の暗躍があることを見抜き、抗争を止めるため武装に加入し、「慚愧の虎」の頭・晴本を仲裁に立てて抗争を鎮め、七代目副頭となった。


なお、「フジキ」には、前作のメインキャラクターだった鈴蘭25期生・本城俊明(ポン)が先輩として働いている。


  • 奈良明、金亨寛

将五と共に五代目時代から武装に所属している古参メンバー。
奈良は気性が荒く度々トラブルを引き起こすが仲間思いで情に厚く、金は冷静沈着で七代目の中でもブレーン的な役割で武装が会議を開く際は司会を担当することが多い。
また金の兄・亨哲は初代武装メンバーと同世代の「百鬼」幹部で、長谷川定政との間で冗談で、当時小学生だった亨寛を武装にスカウトする話が交わされていた。
外伝『ドクロ』では実は将五よりも先に見習いとして武装入りしていたことが描かれている。


  • 佐々木春

七代目メンバー。鈴蘭30期生と同期*1
過去にタイマンで将五に敗れており、六代目時代に将五の推薦で武装入りし、加入当初から将来の幹部候補と目されていた。
大柄で力が強いが、普段は物静かで礼儀正しく、後輩の面倒をよく見ているなど面倒見のいい一面もある。その一方で鉄生の死後、「黄泉の梟」との抗争が激化する中でも武装入りを保留し続けていた拓海に厳しい言葉を投げかけたこともある。
また武装戦線メンバーの中では珍しく高校に通っている。


  • 姫川敬

七代目メンバー。
金髪リーゼントに長い下まつ毛が特徴。関西出身で関西弁を話す。
元々は正岡賢一郎・小林健昇と共に三人で「天魔のKKK」と呼ばれ、天魔通りで大暴れしていた。ヤクザと揉めて町に居られなくなったところを天地の父の権力で町に居られるようにする代わりに天地軍団へ加わった。軍団が武装戦線との抗争に敗北したのをきっかけにかつて憧れていた鉄生を思い出して七代目武装戦線に入団、「武装戦線別働隊KKK」と名前を変えて行動しており、主に他チームの偵察などの任務を引き受けるようになる。
普段は軽い振る舞いが目立つも、仲間の敵を取るべく単身で武装戦線のアジトに出向いたりするなどかなりの胆力も持っており、鉄生に純粋に憧れを抱いている(鉄生のバイト先の先輩の給料をカツアゲしたため鉄生に叩きのめされたことがある)。


  • 戸土原郷金

七代目メンバーで顔に刀傷多数あり。通称「トドキン」。
13歳から悪事を重ねていたが、奈良明の推薦で武装入りする。鈴蘭の佐島、鳳仙の三国と同期で、犬猿の仲の伊東廉蔵を「アゴ蔵」とバカにして呼ぶ。
キャラクターブックでは後に九代目頭となった事が判明。


  • 伊東廉蔵

七代目メンバー。
喧嘩では相手を騙すような卑怯な手を使うが、秀臣らほど悪質ではない。トドキンとは初対面時の大ゲンカ以来犬猿の仲。後に九代目副頭となる。





追記・修正は自由を求めてチームを設立してからお願いします。



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  • 項目作成乙です。 -- 名無しさん (2020-02-22 13:45:55)
  • 八代目だけ空白なのは何かの伏線かな? -- 名無しさん (2020-02-22 18:23:50)
  • ↑九代目はキャラブックに載ってたのは知ってるけど、八代目は載ってなかったからじゃないかな。 -- 名無しさん (2020-02-22 18:34:49)
  • 一昔前は影響を受けた珍走団が大勢いた -- 名無しさん (2020-03-11 22:10:37)
  • 三代目は黒歴史扱いみたいだけど、一番現実にいそうではあるよな。 -- 名無しさん (2020-03-27 10:47:22)
  • 最強より最高の漢 -- 名無しさん (2020-06-12 12:14:17)
  • 外伝『ドクロ』は結構面白いよな。本編では描かれなかった黒焚連合のゴタゴタや爆帝利亞分裂の原因的な出来事もやってるし。あと最近の話に出てきた山本雄丈って実は鈴蘭に潰された時の漆黒の蠍のリーダーと同性らしいけど同一人物なのかな。 -- 名無しさん (2020-11-12 22:33:46)
  • ↑多分そうだろうな。この記事でも書かれてるけど、最新話をでバクテリア脱退を表明したメンバーの中には慚愧の虎の晴本もいたから、山本とのケリがついた辺りでそのへんの下りもやるんじゃないかな。 -- 名無しさん (2020-12-10 20:17:57)
  • 鉄生が死んだ時は他の六代目メンバーが将五が戻るまでチームを支えてたけど、菅田が死んだ時に秀臣にあっさり乗っ取られたのは菅田が秀臣を自由にさせすぎたのと後任を正式に決める前に死んでしまったからなのかな()かな(「阪東を三代目に」ってのは阪東本人にしか話してなかったみたいだし)。 -- 名無しさん (2021-05-07 00:40:32)
  • 外伝「ドクロ」のラスボスが秀臣だったら面白いんだけどアイツもう死んでるのかな? -- 名無しさん (2021-05-10 23:21:18)
  • ↑死んではいないだろうけどバクテリアの山本みたいになってそうだな。 -- 名無しさん (2021-06-11 00:36:58)
  • ↑2 これから本格的に関わってくるであろうジキル一派の協力者として秀臣が再登場する展開でも面白そうだよな。ジキルと秀臣って性格は似てるとこあるし、戸亜留市の人間じゃないジキル達が短期間で鉄生と武装の繋がりに辿り着くあたり街もしくは武装に詳しい協力者がいてもおかしくなそうだし。 -- 名無しさん (2021-12-07 12:48:59)

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*1 将五の一学年下。

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