イリアステル滅四星(遊戯王5D\'s)

ページ名:イリアステル滅四星_遊戯王5D__s_

登録日:2012/02/16(木) 10:32:44
更新日:2023/08/10 Thu 14:38:47NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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※この項目には多数のネタバレが含まれます








●概要

イリアステル滅四星とは遊戯王5D'sに登場する組織である。ファンからの愛称は未来組、あるいは絶望同盟
番組後半シリーズの敵組織であり、前半シリーズでの戦いにおいても裏で糸を引いていた黒幕組織である。


創設者はZ-ONE(遊戯王5D's)
5D'sの時代から200年後の未来、シンクロ召喚を発端としたモーメントの暴走で滅亡した世界の生き残りをZ-ONEが集め、破滅を回避する方法を探るべく結成した。
様々な試行を重ねた結果、過去に戻ってモーメントを、その繁栄のシンボルたるネオドミノシティを滅ぼすしかないと決断を下し、遊星達と対立することになる。



敵組織ではあるが、


  • 一枚岩でメンバー内の絆は深い
  • 気の遠くなるような時間の果てに苦渋の決断を繰り返しながら行動してきた
  • 行動は一見非道だが、その全てが破滅の未来を回避し、人類を救うため
  • 物語の中で彼ら自身も大きく変化、成長する
  • 最初から最後まで破滅の回避という目的がブレなかった

等の様々な要素が視聴者の涙腺を突き、非常に魅力的なキャラクター達となっている。


なお、組織としての正式名称および客キャラの称号についてはDVDの設定資料集で明かされたものであり、劇中では呼ばれていない。
そのため視聴者の間では「イリアステル」もしくは「未来組」と呼ばれる事がほとんどである。
また監督のツイッターによると、各々の名前はコードネームであり、本名ではないとのこと。



●メンバー

全員に項目があるため、詳しくはリンク先参照


「これが私の力だ!私の嘆きだ!」


■無限界帝Z-ONE

滅四星におけるリーダー(とはいえ基本的には横のつながりで成り立っている組織なので上司、というわけではない)で創設者。そして人類最後の一人。
使用デッキは【時械神】。


元々は無名の科学者だったが、モーメント暴走の理由が人類の増幅しすぎた欲望であることを解明し、
それを止めるべく過去の世界の英雄『不動遊星』の外見、人格を自らに移植した。


彼の行動で多くの人々が機皇帝に襲われないようにはなったが、それを世界中に広める前にモーメントは自爆を選択、世界が滅亡してしまう。


その後、イリアステル滅四星を立ち上げるが仲間達は全員彼を残して逝去。
彼らの遺言に従い、彼らの意志や記憶を引き継いだロボットを完成させた。
本作における全ての黒幕で、アーククレイドルをネオドミノシティに落とすために行動。
しかしその真意は、破滅さえも超える遊星の、人類の進化を促すことにあったようだ。



「君の戦うべき相手は……ボクだ!」


■戦律のアンチノミー(ブルーノ

生前はプロのDホイーラー。唯一コードネームでない本名(ジョニー)が判明している。メンバー内では二番目に死亡した。
使用デッキは【TG】。
グランエルの攻撃にさらされた時、Z-ONEに救われ彼の仲間となる。
滅亡以前からZ-ONEとは行動を共にしており、恐らく最も彼との付き合いが長い人物。
ロボットとして蘇った後、記憶を消され「遊星を護り彼の進化を促す」という使命を持って現代に現れる。
彼に機皇帝に対応する手段としてアクセルシンクロを教えた。


その後、プラシドに襲撃され、二重記憶喪失に陥ってしまう。何やってんだ下っ端


記憶喪失後はブルーノとして遊星たちのガレージに転がり込むが、ゴースト氾濫編でプラシド襲撃以前の記憶が復活。
更に最終章であるアーククレイドル編で完全に記憶のロックが解除され、イリアステル滅四星として遊星と対立する。



「痛みではない……。疼き、それは……希望……」


■絶望のアポリア

滅四星に最も遅く入ったメンバーで、Z-ONEを除くと最後に逝去した人物。
使用デッキは【機皇】。
人生の中で三度、深い絶望を味わい、その絶望が彼を動かす原動力となっている。
イリアステルの三皇帝の正体で、三皇帝時代も含めると最も長く出演している。
WRGP編で正体を現し遊星とデュエル、続くアーククレイドル編ではジャック・龍亞・龍可とデュエルした。
この二つのデュエルを通して自分の胸の内に希望が芽生えていることに気付き、Z-ONEにもそれを思い出させるべく彼に挑む。
恐らく作中で最も変わったメンバー。



「さらばだ、歴戦のデュエリスト達よ……」


■逆刹のパラドックス

生前等は不明。メンバー内では最初に逝去した。
使用デッキは【Sin】。
元々は映画のゲストキャラクターだったが、映画内では完全に伏線が回収されず、映画公開から一年後の本編でようやくその実態が明かされた。
監督によると科学者であるとのこと。
未来の破滅の原因となったモーメント、それと深く結び付くデュエルモンスターズを「実験」と称して消し去ろうとした。
ペガサス暗殺を計画し、その過程で各時代に存在する最強のカードを強奪、Sin化させた。


しかし、歴代主人公三人を同時に相手取り(無茶しやがって)激戦を繰り広げた末に敗北、Sin Worldの効果で消滅した。


声優の関係もあってか、長い間メディアミックスに一切登場していなかったが、劇場版公開から実に12年後の2022年にデュエルリンクスに登場。声優も変わらず田村淳氏が担当している。




●関係者

●イリアステルの三皇帝

それぞれホセプラシドルチアーノを参照。
アポリアが人生で味わってきた三つの絶望をモデルとして作られたロボット。


ゾーンの指示の下、有史以前にタイムスリップし、実質的にイリアステルを運営し、世界の趨勢を操作し未来改変を狙った。
しかし、うまくいかず結局アーククレイドルを落とすために行動するようになる。
WRGP編ではチームニューワールドとして遊星たちと激突、途中アポリアとなって彼らの出番は終わった。


満足と並んで、本作のネタ要素の大半を占めているネタキャラだったが、
正体が明かされて以降はあまりそういう扱いは受けなくなった気がする。



●その他

■無限騎士シェリー・ルブラン
遊星ギアの護り手の一人。恐らく、パラドックスが抜けた穴に新たに補充されたメンバー。
それ故かライダースーツのデザインがパラドックスの仮面に似ている。
元々はイリアステルを強く憎んでいたが、彼らの「破滅の未来の回避」という目的を知り、
またZ-ONEに、歴史を改変することでシェリーが両親を失うことなく過ごせるようにすると持ちかけられ、イリアステルに加担することを選ぶ。


Z-ONEにとってはこの時代に出来た唯一の友人らしく、
本人も加入してからは歴史の閲覧くらいしかすることが無くて暇だったので、アーククレイドルに居る間はZ-ONEの話し相手になっていたらしい。
アーククレイドル編にてクロウ&アキのタッグとデュエル、彼らの説得で自分の行いの過ちに気付きイリアステルを裏切る。
その後は遊星たちに全てを託し、最後までデュエルを見届けた。


ちなみに二つ名の読みはナイト・ド・イリアステル
フランス語文法なのにシュヴァリエでなくナイトであるのはよくあること。
TF6ではまさかのバッドエンド担当。(ただ、最後の描写がTF5に…?)


■クラーク
モーメントエクスプレスの所長で、三皇帝の協力者。
謎の男、ダニエルとデュエルした。
ほぼ一話限りの登場だったが実はかなりの重要人物で、シェリーの両親を殺害した犯人である。
まぁ、存在消されたけどね♪


ルドガー・ゴドウィン
ドラゴンヘッドの痣を持っていたシグナーにして、蜘蛛の痣を持つダークシグナー。
元々は研究熱心な青年だったが、イリアステルの一員を名乗る男に出会い、ダークシグナーに選ばれたことで運命が変わってしまう。
ダークシグナーとして意識を取り込まれる前に自らの腕を切り捨ててレクスに託し、シグナーを集めていつか自分を倒すように頼んでゼロ・リバースを起こした。


イリアステルによる介入のない未来が存在しない未来でもサテライトはでき彼はダークシグナーとなっているので、ダークシグナーになる運命のルドガーをイリアステルが永久機関モーメントが誕生しない歴史にするため利用しようとしたがモーメントは結局誕生してしまった、というのが真相の様子。


レクス・ゴドウィン
ダークシグナー編のラスボス。イリアステル360代星護者で、作中初めてイリアステルの名を出した人物。
しかし、単純に組織自体がでかいので彼の語るイリアステルと滅四星の関連性はほぼ不明であった。


一応、イリアステルによる介入のない未来を考えると、
彼の目的もまた「世界を破滅のない希望の未来にする」イリアステルの計画の一環だったことが伺える(イリアステルがレクスの命を救い、彼に計画を吹き込んだ)。


ミサキ
WCS2011オリジナルキャラクター。クーデレ。
アンチノミーの様に変身でき、ΩホークというΔイーグルとよく似たホイールを使う


レイン恵
TFのモブヒロインの一人。6のシナリオから滅四星が作ったデュエルロイドであることが判明した


■ブルーネクタイホワイトスーツ
ルドガーに接触し運命を変えてしまった男。イリアステルのメンバーのようだが、組織自体がでかいので(以下略


■KONAMI
彼らの登場後レギュレーション改訂でシンクロを衰退させた。
このことから、社内にイリアステルが潜りこんでいるとうわさされた。
もちろんジョークだ。


アーククレイドル編最終回EDでは公式MADが流れた。詳しくはみらいいろの項目で





「この痛みは絶望ではないのか……?
 違う、痛みではない
 疼き、それは……追記・修正……」



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  • バリアン七皇の脱線っぷりを見るといかにコイツらの軸が強かったかわかる。まあ、未来はバリアン世界より遥かに余裕がなかった、ってのはあるだろうけど -- 名無しさん (2014-03-03 12:48:31)
  • 4人とも魅力的なキャラだった。ある意味奇跡だな -- 名無しさん (2014-10-22 22:14:08)
  • ↑↑それにまともに強い対抗馬が遊馬カイト三兄弟くらいしかいなかったからベクターのかませになっちゃうんだよね -- 名無しさん (2014-11-06 22:15:20)
  • ↑本人たちも「落ちこぼれ」と認めている人たちと、英雄を比べてはいかんよ。 -- 名無しさん (2014-12-24 21:43:41)
  • イリアステルっていう単語はヨーロッパの錬金術の伝承という意味らしい。 -- 名無しさん (2015-01-07 09:26:40)
  • ↑正確には錬金術における万物の元だな -- 名無しさん (2015-01-07 09:43:08)
  • TF6のアポリアルートとゴドウィンルートはマジで過去最高のシナリオだったと思う……クリア後解禁のご褒美ボイス含めて涙が止まらんかった -- 名無しさん (2015-01-28 11:12:39)
  • 遊戯王で最高に好きだわ。全員がかなりの実力者でしかも信念が揺るぎなく、主人公とはまた別の正義なのがハマる。機皇創世とか他の時戒神とかOCG化しないかな -- 名無しさん (2015-02-09 19:36:08)
  • ↑ミチオン以外はいけるんじゃあないかな -- 名無しさん (2015-03-29 21:29:08)
  • 純粋に悪役とも訳あり悪役ともいえない面白い敵だよな、前者にしては結束が強固だし、後者にしては目的は良い事とはいえ手段は非道で本人たちは大真面目に遂行しようとしたし -- 名無しさん (2015-07-20 16:54:18)
  • 次回作のラスボスとは正反対の人達だったな… -- 名無しさん (2015-07-20 17:01:16)
  • 状況が状況とはいえ、パラドックスを歴代主人公3人で倒したのは作品のテーマを考えると非道極まりない気が…。 -- 名無しさん (2015-07-20 17:14:24)
  • 読み方がわからん・・・ めつしせい? -- 名無しさん (2017-01-17 03:40:01)
  • 勧善懲悪じゃない遊戯王の黒幕、ラスボスって実はかなり珍しいよな…ゾーク、ダークネス、ドン千は言わずもがな。ズァークも被害者と言えば被害者だけどやりたいことはチートパワーで俺tueeeeeだし。世界と未来を護りたいなんて目的で対立してくる敵は彼ら(とあえて言うなら七皇)くらいしか思い付かない -- 名無しさん (2017-06-13 21:16:34)
  • 滅四星は全員強くて全員魅力的だったな。 -- 名無しさん (2017-07-15 15:16:42)
  • 「世界の未来を救うため、絆の力で絶望に立ち向かう」って意味じゃ、チーム5D’sと同じなんだよな。 -- 名無しさん (2017-07-15 15:41:03)
  • ゼアルからは別の世界観だろうけどライトニングの所業は許せないだろうな -- 名無しさん (2019-04-14 11:31:47)
  • デュエルリンクスでZ-ONE実装されて対に全員そろったけど、イベントでメンバー全員の会話があるのがとてもうれしい。ちゃんと負けを認識して見守るモードになってるアポリアとパラドックスが説得に回ってる構図が感慨深い。 -- 名無しさん (2023-03-26 17:35:52)

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