登録日:2020/01/19 (日) 00:18:23
更新日:2024/05/16 Thu 11:01:23NEW!
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映画 アニメ 僕のヒーローアカデミア ヒロアカ ボンズ bones 東宝 井上芳雄 先行最終回 共闘 オールスター 長崎健司 黒田洋介 馬越嘉彦 劇場版ヒロアカ アニメ映画 劇場版 ヒーローズ:ライジング 今田美桜 1年a組全員集結 那歩島 ふたりのワン・フォー・オール sumika ド迫力バトル
ひとつになれ。
最強を超えろ。
概要
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』とは、2019年12月20日に公開されたアニメ映画。
2018年に公開された『2人の英雄』に続く、週刊少年ジャンプで連載中の堀越耕平原作の漫画および放映中のアニメ『僕のヒーローアカデミア』の劇場版第2弾である。
製作スタジオのボンズはもちろん、監督の長崎健司、脚本の黒田洋介、キャラクターデザインの馬越嘉彦といったTVアニメ版のスタッフが勢揃いしており、本作の総決算と言うべき作品である。
今作は、南の離れ島へとヒーロー研修にやって来た雄英高校1年A組が突然の敵襲撃に遭い、プロヒーローも教師達もいない孤立無援の状態で戦いを挑むというストーリー。
前作では活躍しきれなかったメンバーも含めた、A組のクラスメイト20人ほぼ全員に見せ場があるファン必見の作品だ。
また、前作は出久とオールマイトの関係を中心に描いてきたが、今作では出久と彼の幼馴染にしてライバルである爆豪勝己との関係に焦点を当て、二人の「ヒーロー」としての憧れと到達点を描く。
そして、今作では堀越先生が考案した原作最終回のアイデアの一つをラストで実現させており、そうした意味では今作は『ヒロアカ』の先行完結編とも言うべき作品となっている。
時系列としてはA組全員の仮免許の取得が完了した12月頃で、単行本だと25巻中にあたる物語であるが、並行世界の可能性も濃厚*1。
なので、アニメのみの視聴者はさらに物語が進んだ時点(公開時はインターンのvsオーバーホール編が放映されていた)での話になるため、アニメで見たことのないキャラや設定が登場したりして混乱すること請け合い。
劇場鑑賞特典として、入場者100万人限定のコミック「Vol.Rising」が配布された。堀越先生が描いた描き下ろし漫画『No.??? 敵連合:UNDERCOVER』も収録されている。
主題歌はsumikaの『ハイヤーグラウンド』。
ストーリー
敵連合が運搬していた謎の積み荷。プロヒーローの一団がそれを追跡するが、その果てでトラックは崖下に落下し、積み荷は行方知れずとなった。
それから数日後、日本の南の海に位置する離れ小島、那歩島では、雄英高校1年A組の次世代ヒーロー育成のための実地研修が行われていた。
平和そのものな島でのヒーロー活動と言えばもっぱら人助けで、真剣に従事し島の人々とも交流を深めていく一同。
そんな中、出久は母を亡くし、父も本土で働きに出ているという真幌と活真の幼い姉弟に出会う。
ヒーローになりたいものの姉に反対されているという活真の夢を後押ししてあげたいと思う出久。
ところが、ある日の夕方、突然大型クルーザーが島に衝突。乗っていたのは未知のヴィランであった。
通信網を遮断され、本土から断絶された島で猛威を振るうヴィランに、A組のメンバーは苦戦を強いられる。
そして、オール・フォー・ワン同様の「個性を奪う個性」を所持する敵の首領・ナインは、複数の個性を駆使して出久と爆豪の二人を圧倒してしまった。
ナインの目的は活真の所持する細胞活性化の個性。A組は、姉弟と島の住民を守るため、自分達だけで敵に立ち向かう決意を固める。
こうして、1年A組20人の、最大の戦いが幕を開けた。
登場人物
雄英高校1年A組
オールマイトから後継者としてワン・フォー・オールを授かり、「救けて勝つ」ヒーローを目指す少年。島では持ち前の一生懸命さで周囲からの好感度も高く、人助けに邁進していた。
ヒーローを憧れる活真の姿にかつての自分の姿を重ね、彼の夢を後押しする。
そして、活真の個性を狙うナインから姉弟を守るため、A組全員だけでヴィラン一味を抑え込むための作戦を立案し、戦闘においてもクラスの中核を担う。
終盤、ある一つの決断を下し…?
出久とオールマイトとの関係を唯一知っており、いずれは彼ら二人を超えることを目標に掲げ、「勝って救ける」ヒーローを目指す少年。
島での人助けにほとんどやる気を見せなかったが、ヴィラン退治となるとすぐ張り切って出動。初戦で敵一味の一人を撃破するも首領のナインには敗北を喫する。
強敵への敵対心から、あくまでも人助けよりも打倒ナインに執念を燃やし、「自分を曲げて」出久と共闘、その爆発的な個性を生かしA組の戦線を支える。
終盤の戦いで出久からあることを託されるが…。
島でのヒーロー活動としてはかき氷屋で氷を出したりしていた。
戦闘時は自身の個性をフル活用し、仲間の援護もありながら強敵キメラを鎮圧、A組トップの実力者としての面目を施した。
島での人助けで出久と絶妙なコンビネーションを見せつけ、彼の「ヒーロー」としての在り方を称賛。
戦闘では人命救助だけでなく、ナインの足止めに大貢献した。
人助けとしてぎっくり腰のおばあちゃんの運び屋を務めた。
戦闘では、委員長としてA組全体の司令塔を務め、的確な指示を与え、自身も攪乱役としての責務を果たした。
副委員長として飯田の補佐を務める。
避難所では物資や救難信号ドローンを創造し、戦闘でもサポート役を全うした。
海では海難救助を担当。
戦闘では毒の粘液で敵の動きを封じたり、舌での援護と大いに活躍。
島でも変わらずのムードメーカーぶりで、仕事をしない爆豪をいじったりしていた。
戦闘では安無嶺過武瑠を発動しキメラの破壊光線にも耐え切ることで、轟の攻撃に繋げてみせた。
トラクターの修理役に一役買われていた。
島全体が停電したため避難所で大量の電気を放電したせいで戦闘前にアホになり戦線離脱。
…と思いきや、ナインの発した雷の避雷針として役に立った。ヤムチャになったけど。
人助けの最中にナンパしたりカップルに嫉妬したりしていた。
相変わらずのギャグ要員的立ち位置だが、ナインの閉じ込めにはお茶子や瀬呂と共に頭皮を犠牲にしつつ貢献していた。
黒影による高速移動で高い機動力を誇り、伝達役として活躍。
洞窟内では鉤爪を駆使しスライスと激しい戦闘を繰り広げ、最終的には黒影の暴走で洞窟ごと崩壊させた。
主に耳を駆使した人探しを得意としていた。
戦闘でも、戦況観察やイヤホンジャックの衝撃による遠距離攻撃を行う。
電話の受付役や落石の処理を意気揚々とこなしていた。
戦闘では光を発しない遠距離攻撃という個性を買われてか、常闇と組んで戦闘をアシストした。
- 青山優雅
持ち前のキラキラさで受けは良さそうだった。
マミー戦では無数の包帯に太刀打ちできなかったが、続く分断作戦では極大ネビルレーザーで漏らしつつも八百万とのコンビネーションで分断に成功させていた。
遊泳禁止の表示を自分の個性で造っていた。
戦闘では捕縛や落石固めの準備等、様々な箇所で大いに活躍していた。
結構女性にモテるらしい。
キメラ相手に時間稼ぎを行い、善戦していたが敗北し負傷する。
最終決戦でも姉妹を護るために体を張った。
海の監視員を務め、戦闘でも状況観察を担当していた。
その個性由来の風貌から、キメラに「昔いじめられていたナリだろう」と指摘される。
最終決戦では最後まで姉妹を護ろうと身を挺して奮闘。
- 砂藤力道
梅雨と共に海難救助を務めたが、顔が怖くて子供に泣かれていた。
初戦ではキメラとの戦いでその腕力でダメ押しを担うはずが、一撃で倒されてしまい、次の戦闘では島の住民の保護に回った。
- 口田甲司
主に動物関係の依頼を担当。
初戦で敗れた出久達のために、カラスの群れに協力させ、目くらましをさせることで敵からの撤退に一役買った。砂藤たちと同じく最終決戦では、島民の守護に回る。
- 葉隠透
戦闘向きな個性ではないためか、今作ではA組の中で唯一戦闘シーンが存在しなかった。
日常シーンではそこそこ目立っている。
雄英高校教師陣
出久に自分の後継を頼み、全てを託した元No.1ヒーロー。
那歩島でのヒーロー活動を承認しつつも、自分の手の届かないところで不安を抱いている。
- 相澤消太
- 根津
公安委員会からの要請を受け入れ、A組に初めての実地研修をさせた。
プロヒーロー関係者
敵連合の活動を察知し彼らを強襲。プロミネンスバーンで焼き尽くすも、それらはトゥワイスの生み出した分身であった。
息子・焦凍とは和解しているためラストではすっかりデレている。
TVアニメに先駆けての登場。
敵連合に潜入し、運搬の情報をプロヒーロー側に教えた。
各地で相次ぐヒーローの個性消失事件に連合が絡んでいることを察知し、独自で調査を進める。
- ロックロック
敵連合のトラックと激しいカーチェイスを演じた。
- 目良善見
雄英側に次世代ヒーロー育成プロジェクトの依頼をする。
- 公安委員長
ヒーロー個性消失事件の調査をホークスに依頼。
敵連合
ドクターから頼まれ、実験体であるナインを輸送させていたが、ヒーローの強襲に遭い、ナインも逃亡されてしまう。
その後、部下達に「あれのことは忘れろ」とだけ言い、自身もまたナインの行動について静観を決め込むが…。
- ドクター
ナインにAFOの持つ「個性を奪う個性」を与える実験を施した張本人。
しかし、逃亡したナインには放置を言いつける。
- 荼毘
- Mr.コンプレス
- スピナー
ナインの運搬をしていたが、プロヒーローの強襲を受ける。
何気に荼毘は敵視しているエンデヴァーと初の対戦だったが、彼らはトゥワイスの生み出した分身だった。
- トゥワイス
- トガヒミコ
アジトのシーンにのみ登場で、戦闘はなし。
ゲストキャラ
- 島乃活真
CV:寺崎裕香
那歩島に住む幼い少年で、姉と二人で周囲に支えられながら暮らしている。
ヒーローに強い憧れを抱いているが、責任感を抱えている姉からは反対されており自信が持てないでいた。
しかし、出久との出会いによって彼を尊敬し、自信を取り戻すようになる。
彼の持つ個性をナインに狙われ、A組全体によって守られることとなるも…。
個性:細胞活性(B型) 人間の細胞を活性化させる。損傷した細胞の復元、ドーピング効果による完全治癒も可能。
- 島乃真幌
CV:黒沢ともよ
活真の姉で、こましゃくれた勝気な性格。母を亡くし、父が単身赴任中の中で弟の保護者役を務めている。
危ないヒーロー活動を弟がすることに断固反対しており、ヒーローにも不信感を抱いていたが、雄英高校との出会いで考えを改め始める。
当初は爆豪に対し怯えていたが、段々彼を信頼するようになる。
個性:ホログラム 大きさ自在の幻惑を見せる。幼い故に作り込みが甘いためか、爆豪やナインからはすぐに見抜かれていた。
- 島乃姉弟の父
九州でトラック運転手を営んでいる。離れていても、子供たちのことを愛している。
ナインに襲われ、個性を奪われてしまった。
個性:細胞活性(A型) 活真と同様だが、A型細胞しか活性化できない。
- キメラ
CV:武内駿輔
ナインの部下の一人。巨大な獣人間の外見をしており、圧倒的パワーで多くのA組メンバーを圧倒。
かつては「化け物」と忌み嫌われていたようで、ヒーローに逮捕されかけたところをナインに救われ、恩義を感じていた。
個性:キメラ 複数の動物(狼、鳥)の能力を有する。力を解放すると巨大化し、口から破壊光線も放つ。
- スライス
CV:今田美桜
ナインの部下の一人。紅一点の赤毛の美女。
異性としても好意を持っていたようで、彼の容態を心配していた。
個性:スライス 髪の毛を刃状にして自在に操る。
- マミー
CV:鳥海浩輔
ナインの部下の一人。全身を赤い包帯で覆われた青年。
一人称は「拙者」で、サムライ口調で話す。
個性:木乃伊化 包帯を無生物に巻き付けるとそれを人型にして自在に操ることができる。人間は操れないが、装備越しに操ることは可能。
- ナイン
CV:井上芳雄
今作のメインヴィラン。長髪に重厚なマスクをつけた青年。
「力」こそが世界のルールであると信じ切っており、いずれは超人社会の在り方そのものを覆し、弱肉強食の世界を作り上げようとしていた。
しかし突然変異的な体質によって個性を使用すると細胞が死滅するデメリットを持ち合わせていた。
これの治療と改善の為にドクターの実験を受けて、これによりAFOの持つ「個性を奪う個性」を植え付けられ、8つの個性を奪い、9つの個性を持つ力を得た。
その後、敵連合の「実験体」として運搬されており、プロヒーローとの戦闘で横転したトラックから脱出し、仲間達と合流。
しかし、実験の副作用で細胞が死滅するデメリットが倍増してしまい、細胞活性の個性を奪うことに執着する。
一度は島乃姉弟の父から細胞活性の個性を奪って成功したと思われたが、B型細胞の活性が不足していたため、遺伝先の活真に標的を移し、那歩島を強襲し、占拠する。
そして、自分の行く手を阻む出久や爆豪らA組の生徒たちと戦うことになる。
個性:気象操作 彼自身の個性。雷や嵐を発生させ、周囲に絶大な破壊をもたらす。
個性を奪う個性 AFOの個性の再現、8つまでの個性を奪えるようになった*2。ただ緑谷のOFAは容量が多すぎて奪えなかった。
奪い取った個性:風圧の壁、突風の衝撃波、爪のビーム、サメラ。
用語集
- 那歩島
日本の南海に位置する小島。
本土では真冬であるにもかかわらず夏の気候を維持しており、海水浴客でごった返している。
島を駐在していた老人ヒーローが引退したため、代わりのヒーロー派遣の間ヒーロー不在となった。
そのため、次世代ヒーロー育成プロジェクトの一環として1年A組が派遣されることなった。
集落や海水浴場、旅館等のある本島の他、遺跡のある孤島が存在する。
かつてオールマイトが所持し、現在は出久が所持している超パワーの個性。
人から人へと聖火の如く受け継がれ、譲渡されてきた。
譲渡には所有者の意思のみが重視され、現所有者が相応しいと思っている人物にのみ渡すことができるのだが…。
追記・修正は命をかけてお願いします。
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- 原作読んだばかりで至らぬ点があるかもしれません。追記修正の程よろしくお願いします。 -- 名無しさん (2020-01-19 00:21:21)
- 最後の死柄木の行動って今後の伏線かな -- 名無しさん (2020-01-19 00:48:16)
- 映画としてなら前作の方が面白かったなァ -- 名無しさん (2020-01-19 05:34:35)
- よくある映画限定のパワーアップという点では爆豪が主人公していた映画 -- 名無しさん (2020-01-19 06:49:54)
- 上鳴、ポインターで制御できるようになったから、活躍してほしいよな…。って観る前は思ったけど、避雷針は予想できなかった。後、爆豪が「瀬呂!!」って言ったシーンが印象に残った。 -- 名無し (2020-01-19 11:16:28)
- 敵分断させる時点でだれがどう活躍するのかわかんなかったけど、上鳴がラストに避雷針するってことだけなぜか察したw -- 名無しさん (2020-01-19 19:26:50)
- スライスは個性名でナインに呼ばれていたな -- 名無しさん (2020-01-19 20:08:27)
- 個人的には最終回案の一つと相まって前作上回った…けど次の映画コレ超えられるのか? -- 名無しさん (2020-01-21 17:17:21)
- ナイン(個性が9つあるとは言っていない)、プロヒーローの引率無し設定のガバり具合を除けば、日ごろ影が薄めのメンバーも活躍していておおむね100点なだけにこの2点が非常に惜しい 特にナインの個性9つ揃ってないズラしは堀越先生!?ってなった -- 名無しさん (2020-01-22 16:58:37)
- 砂糖まじで見せ場なかったなぁ… -- 名無しさん (2020-02-01 23:32:18)
- 砂糖くんせっかくのパワーキャラなんだからキメラと良い殴りあいすると思ったのに…… -- 名無しさん (2020-02-02 00:20:51)
- かっちゃんは、「勝って助ける」ってスタンスが先代達にあまり好感持たれなかったからデクに戻ったってイメージ。受け継いだものだからナインもキャパ不足だったのかね? -- 名無しさん (2020-02-16 15:42:56)
- 本当はかっちゃん覚えてて自分から戻した&そこにオールマイトが推測した先代の奇跡が加わった説 を個人的に唱えたい -- 名無しさん (2020-02-16 17:15:52)
- 傷口合わせての継承っぽいから、継承したと同時に継承し返されていたんかと思う。デクのパワーアップとも辻褄が合うし。つまり今のデクは11代目。 -- 名無しさん (2020-10-27 13:59:34)
- この映画が神過ぎてホリーやっちゃったな…と思ってたけど29巻読んだらちゃんと熱さ超えてたわ。 -- 名無しさん (2021-01-23 18:14:27)
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*2 なお劇中では個性が9つあるわけではなく3か4つほど奪うストックがあった
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