登録日:2019/10/21 (月) 23:43:05
更新日:2024/05/13 Mon 10:46:08NEW!
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marvel パニッシャー ゴーストライダー スーパーヒーロー サノス ギャラクタス フランク・キャッスル コズミック・ゴーストライダー
Can't kill him. Can't leave him. Kid stays here, he'll turn into a monster. Or, Hell, maybe he will no matter what. Maybe it don't matter how much you change things… how many chances you get… maybe there's no such thing as redemption for the damned. But then again…
Fuck it.
Only one way to find out.
【概要】
"コズミック・ゴーストライダー"とはマーベルコミックにおける登場人物。初登場は2018年のThanos誌で、製作者はライターのドニー・ケイツ。
そのイカしたデザインとちょっと扱いに困るレベルの高い実力から、新参のキャラクターとしては高い人気を誇り、いくつかの単独シリーズが製作されている。
その出自から、サノスやギャラクタスなどの大物たちとの絡みが多い。
【プロフィール】
本名"フランク・キャッスル"。
別名は数多くあるが、基本的には"コズミック・ゴーストライダー"か"ザ・ライダー"で通っている。
生まれは正史世界と異なり、「サノスが全生命体を殺し尽くす時間軸」という悲惨極まりない世界。つまりこっちのフランクとは別人。
とは言ってもフランクであることに変わりはないため、強大なパワーを持っていることと少し老け込んでいることを除けば、殆ど616の彼と同じ。パワーについては後述。
吹き出しは黒地にオレンジ文字。
【オリジン】
5~60代になるまでの経歴はほぼ全てが正史世界と同じで、パニッシャーになる以前、そしてパニッシャーと化した経緯やその後の活躍も全て皆が知っている通り。
しかしパニッシャーとしての活動も長くなり、すっかり初老の風貌になってきた頃、突如サノスによる地球への侵攻が始まる。地球のヒーローたちは抵抗するが強大すぎるサノスの力には敵わず、全員が殺されてしまう。
勿論フランクも例外ではなく死んで地獄に送られたが、その「サノスを殺す」という強い怨念をメフィストによって買われ、フランクはゴーストライダーとして復活を果たした。
しかし現世に舞い戻ったは良いものの、地球は既に滅んだ後であり、肝心のサノスは既に他の星へと飛び去っていた。彼にはもはや復讐の相手も手を取り合う仲間もおらず、荒野を目的もなく何百年と一人でさ迷い続けることで完全に正気を失ってしまう。
そんなある日、突如ギャラクタスが地球を訪れる。サノスとの戦闘で敗走し、酷く負傷したために地球に避難してきたとのこと。フランクは復讐を果たすためにギャラクタスと契約を交わし、ヘラルドの一人となることでコズミックの力を手に入れ、コズミック・ゴーストライダーへと変身。宇宙を駆け巡るヒーローとして活躍することに。そして憎きサノスと決着を着けるため、主と共に狂える魔神との戦いに挑む…が肝心のギャラクタスは文字通り瞬殺されてしまう。それほどの実力を持つサノスにフランクが太刀打ちできるはずもなく、あっさりと捻り潰されることで彼の長きに渡る復讐劇は幕を閉じる…
と思いきや、既に死んでいる(魂を持たない)者を殺すことはサノスにとって意味が無く、彼はサノスの下僕"ザ・ライダー"として命だけは見逃されることとなった。その後はサノスの飯の準備や片付け、日課のペナンスステア、ハルクの餌付けなどの雑用を任されている。宇宙にいる全生命体を残らず滅するサノスの戦いに手を貸すこともあり、魔神の右腕として銀河中で恐れられるようになっていった。
彼なりに楽しそうに生きているように見えるが、果たしてその本心は…
【その後の活躍】
デスへの貢ぎ物として続けていたサノスの殺戮も終わりにさしかかり、宇宙中の生き物がほぼ根こそぎ殺し尽くされた頃、フランクの主たるサノスはかつてのヘラルド”ノリン・ラッド”が未だ生存していることを知る。
かつてシルバーサーファーと呼ばれていた彼は遠い宇宙で長年に渡り力を蓄えており、”フォールン・ワン”の称号と雷神の鎚”ムジョルニア”を携えてサノスとの戦いに挑もうとしていた。もはや自分とライダーだけでは彼に歯が立たないと踏んだサノスはタイムストーンの欠片を使ってライダーを過去に送り、数百万年前の自分自身を味方に引き入れることを計画。
フランクは命令通り過去(=正史世界)に飛び、ちょうどチタウリの惑星を征服したばかりのサノスをぶちのめして主のいる未来世界へ送る。その後は過去サノスに色々と紹介したりお喋りしながらのんびり。
遂にフォールン・ワンがアナイアレーション・ウェーブを従えてやってきた際は、超巨大なキノコ雲ができるほどの勢いで地獄の業火を解き放ち、雑兵どもをまとめて焼き払った。
すぐにフォールン・ワンにも襲いかかったがムジョルニアによる一撃であっさりと身体を粉々にされ、その長きに渡る生涯に幕を下ろす…
その魂はオーディンによって戦士たちの英霊が集う楽園ヴァルハラに送られ、そこで彼はようやく安らぎを得た。しかしたとえ何百万年経とうと、たとえ世界が滅んでも、たとえ死んでしまったとしても、骨の髄まで”パニッシャー”に染まっている男には安らぎなど似合わない。ヴァルハラに留まり続けることを拒否したフランクはオーディンによって再びコズミックとスピリット・オブ・ヴェンジェンスの力を取り戻し、サノスがまだ赤ん坊だった時代まで飛ぶことで現世(=正史世界)に舞い戻る。
当然、フランクは赤ちゃんサノスを殺す気でいたが、曲がりなりにもヒーローである彼に(少なくともまだ)罪のない赤ん坊を手にかけることはできず、殺害は断念。代わりに「自分がサノスを育てることで善人にしてみせる」ことを決意する。
マーベル世界の歴史を大きく書き換える決断であり、すぐさまウォッチャーが警告しに現れ、未来の仇敵としてギャラクタスがサノスを追い回す。終いには彼の行動によって生まれた「フランクの育てたサノスが独裁者となったディストピア」という新たな時間軸からやってきた未来のヒーローたちも赤ん坊を殺すために現れ、状況はしっちゃかめっちゃかに。
圧倒的な実力を持ってして全員を消し炭にした頃*1、同じ未来から大人になったサノスが現れる。彼につれられてサノスの統べる未来世界を訪問し、苦しみと堕落に満ちた社会を目の当たりにして絶望。
苦悩しながらも今度こそ無慈悲に未来サノスを殺害し、赤ん坊サノスを故郷のタイタンに戻してやることで歪んだ未来の世界線も消して歴史の流れを戻す。
することのなくなったフランクは暇つぶしに銀河中を駆け巡り、地球生まれのヒーローたちが現れる時代になると今度は彼らの歴史に介入しまくるようになる。F4に勝手に加入してF5にしたり、スパイダーマンの相棒になったり、ギャラクタスとマブダチになったり、クローン・サーガを数分で終わらせたりと大暴れ。歴史を大きく書き換える行為のようにも見えるが、実際のところ歴史全体の流れで見てみると大した影響を及ぼしてはおらず、ウォッチャーも彼の行動に目をつむっていた。
そして自らの家族が殺されてしまうその日、当然フランクはその場に現れ、悪党どもを皆殺しにすることであの悲劇を無かったことにしようとする。しかしなぜかウォッチャーによって阻止されてしまい、今までもっと大きな歴史改変をしてきたのになぜこれだけは許されないのか問う。答えは「フランクの家族が殺されないことでパニッシャーも生まれなくなり、コズミック・ゴーストライダーも存在しないことになってしまう。つまり、未来における世界崩壊という重要な出来事もなかったことになってしまう。それは許容できない。」とのこと。
結局家族は殺されてしまったが、フランクはもう一度ヒーローとしてマーベルユニバースの新たな物語を紡いでいくようになったのだった。
その後はサノスの死体におしっこ引っかけたり、ガーディアンズに参加したり、地獄に連れ戻されてブレイズに操られたりと忙しくしている。
【人物像】
この人やあの人程ではないにせよ、正気を失っており、もはやかつての堅物パニッシャーの面影は残っていない。口の悪いスパイダーマンがごとく喋りまくり、どこかのらりくらりとした調子で何を考えているのかイマイチ掴めないところがある。
価値観も大きく変わってしまっており、ヘラルドとなることへの代償として(もはや生きている者は誰もいないとはいえ)故郷であるはずの地球を躊躇なくギャラクタスに売り渡したり、任務を遂行するためにチタウリの民を高笑いしながら虐殺したりするなど、かつてのパニッシャーなら決してしなかったであろう行動が多い。
「希望を持って死ねるならまだ良い」「人を殺すのと見殺しにするとでは違いがある」などといった信条も特徴的。
しかしヒーローであったころの心も忘れてはいないようで、赤ん坊の頃のサノスを殺すのではなく善人に育て上げることで破滅の未来を回避しようとしたり、結局暴君と化してしまったサノスを躊躇うことなく殺害することで自らの過ちを正そうとする。あらゆる歴史を改変できるチャンスを得た際は、ヒーローたちに振りかかる悲劇の運命を回避させようと奔走した。
何百万年経ったとしても自らの家族への愛は未だに忘れていない。
狂気に呑まれていると前述したが、それほど支離滅裂な言動をするわけではなく、少しテンション高めなだけ。おふざけ半分でマーベル世界の歴史をメチャメチャにしたりはするが。
余談だが、教育上よろしくない言葉遣いが激しいキャラクターでもあり、特にFから始まる単語を多用する傾向がある。
【能力】
人間にできることと、ゴーストライダーにできること、ヘラルドにできることは全部できる。
「コズミック・ゴーストライダーを殺すため」だけに何年と鍛練を積んできたであろう別世界のヒーローたちを苦もなく血祭りに上げたり、正史のアベンジャーズ相手に特に本気を出す様子もなく互角に渡りあったりと、少しやりすぎにも思える程の実力を持つ。
普段から星を破壊しないようにかなり気をつけて手加減しなければいけない、とのこと。具体的なスペックは以下の通り。
- ゴーストライダーとヘラルドを合わせた身体能力
- 不老不死
- バイクを使った数光年単位の移動速度
- ヘルファイアとコズミックパワーを組み合わせたフォトンブラスト
- サノスでさえほどくことのできない強度の鎖
- ペナンスステア
- 機械の乗っ取り、改造
- 罪人の身体を問答無用で燃やし尽くすコズミックペナンス
- 地球人一の戦闘技術
しかし弱点も存在しており、厳密には既に死んでいるため、死者を操ることのできる能力の持ち主(というかヘラ)には簡単に操られてしまう。また、その強大すぎる力はもはや人に扱える代物ではなく、力の代償として正気を失っている側面が強い。
【関連人物】
●サノス
死に魅せられた魔人。
フランクの人生を狂わせた張本人であり、本人からはかなり恨まれている。一言にサノスと言ってもフランクは様々な時間軸のサノスと出会っており、まさに時空を越えた因縁で繋がっている。特にフランクが赤ん坊のサノスを善人に育てようと奮闘する様は必見。
●ギャラクタス
銀河を股にかける捕食者。
コズミック・ゴーストライダーの「コズミック」の部分はギャラクタスから譲り受けたパワーに由来しており、別の時間軸においてもある種の協力者的な立ち位置にいる。
フランクが実際にヘラルドとしての仕事をこなしている様子はないが、ヘラルドたち全員が一ヶ所に召集された際は彼もそこに出席していたため、”ヘラルズ・オブ・ギャラクタス”の一員としてみなしているようだ。
●ウォッチャー
宇宙の観察者。
フランクはその性格と置かれた状況上、歴史を大きく書き換えることが多く、何度も警告をしに姿を現す。終いにはなんとインフィニティ・ガントレットを用いてフランクにお灸を据えたこともある。干渉しないんじゃないの?
フランクからはかなり嫌われているらしく、「ハゲ頭」だの「アホ」だの言いたい放題にされている。
●シルバーサーファー
宇宙を渡り歩くヘラルド。
コズミック・ゴーストライダーの生涯を終わらせたその人。回想シーンでは、かなり気持ち悪い性格で描かれているあたりかなり嫌っている模様。
●スパイダーマン(ベン・ライリー)
スパイダーマンのクローン。
本来ならクローンサーガの1件で死亡するだったが、コズミック・ゴーストライダーの介入によって生存した。クローンサーガ以降は、コズミック・ゴーストライダーの助言を受けてカナダ版スパイダーマンとして活躍。
【余談】
キャラクター設定の元ネタは恐らくDCの悪名高き賞金稼ぎ「ロボ」であると思われる。見比べてみると色々と共通点が多い。
答えろ!!
なぜ俺達の家族を救わなかった?!
…なぜなら、俺達も罰せられるべきだからだ。
そんな雑草で追記・修正しようってのか?
お前ら本当にアベンジャーズなんだよな?
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▷ コメント欄
- もうサノス殺すには黄金バットあたりと共闘しないとダメなのでは…? -- 名無しさん (2019-10-24 09:49:20)
- こんなチートスペックでも倒せないサノスとか化け物通り越して神では -- 名無しさん (2020-02-10 17:21:18)
- これを一撃で倒したらしいフォールン・ワンシルバーサーファーはなんなんだ……… -- 名無しさん (2021-10-22 15:42:36)
- かなり迷惑で厄介な人なんだけど未来サノスとの決戦時の独白で本音が垣間見えて泣く。 -- 名無しさん (2022-06-06 15:14:41)
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