魔法(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)

ページ名:魔法_乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった__

登録日:2019/04/03 (水) 21:02:09
更新日:2024/04/04 Thu 11:37:21NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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いでよ! 土ボコ!





概要


ここでは『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』に出てくる魔法・魔法道具・魔法学園について解説する。



この世界には『』の五大属性の魔法がある。
所持率はが一番多く、順にと数が少なくなる。
五つの魔力で最も強く、傷や病気を治せる魔法が扱える光の魔力は国で一握りしかいない希少さで、国内に存在するのは数人とされている。
過去よりも魔力保持者数が減少しており、個々の魔力量も落ちたために、多くの魔法が失われている。
もっとも魔力量さえあれば良いという訳ではなく、魔法を扱うにはセンスや器用さも必要とされている。
魔力が高いと未熟な段階や咄嗟の出来事で制御に失敗し、魔法を暴発させて他人に危害を及ぼす危険も伴う。


また魔力の持ち主は基本的に貴族しかいない。
それも高貴な身分の貴族の家ほど出生率が高く、辛うじて貴族と名乗れる身分だと滅多なことでは生まれない。
一応平民からでも生まれることには生まれるが、後述する魔法学園の入学者が約10年振りとなる程に例が少ない。
貴族から生まれやすいという前提があるので実際に平民から生まれると、貴族の隠し子と周りから疑われ、
しかも両親のどちらかが美形だと疑いは輪をかけてひどくなり、家庭環境が酷くなるという厳しい話がある。
実際、母親が平民生まれでありながら魔力を持つキースとラファエルは、どちらも貴族の隠し子である。


魔力の有無や魔力の高さは貴族のステータスとなっており、高い魔力保持者は魔法学園入学前に高位の貴族へと養子に出される者が多い。
子爵位のコールマン家から公爵位で本家のクラエス家に迎え入れられたキースが良い例で、
平民のマリアも母が手放していた場合は貴族令嬢として魔法学園へ入学していた可能性もある。


またこの魔力保持者は基本的にソルシエ王国にしか存在しないため、同国では貴重な財産として大切にされる。
他国でもソラのように魔力保持者が産まれない訳ではないが、その出生率は極めて低く、強力な魔力保持者の出生も確認されていない。
そのため他国では重宝されて入手を望む者も多く、子供の魔力保持者は高値で取引される人身売買の対象となる場合もある。
子供の魔力保持者は魔法省によって把握されており、人身売買目当ての誘拐事件が起きた際もすぐに被害者が特定できるようになっている。


魔力が発現する時期は人それぞれであり、カタリナとマリアは5歳、ジンジャーは12歳の時に目覚めている。
ジンジャーによれば魔力が弱いと発動時期が遅いらしい。
しかしながら魔力の強さは発動時期ばかりに左右される訳ではないようで、
魔法省の花形である魔力・魔法研究室の部署長で魔力が非常に高いとされるサイラスが目覚めたのはカタリナよりも5年遅い10歳を迎えた頃であり、
その一方でソルシエ王国第二王子イアンの婚約者であるセリーナは9歳以前に目覚めたものの努力しても魔力は全然上がらず弱いままだった。
またジンジャーと同じ田舎男爵家出身のモブ貴族令嬢は6歳で目覚めたが、血筋のせいか魔力は殆ど無いままで推移している。
魔力の低さを克服するのは容易では無いらしく、カタリナも彼女の取り巻きであるシエナも果たせていない。
では魔力の高くない魔力保持者が魔力制御の研究で、消費魔力を抑える魔法について書き残している。


王族が無闇に魔法を振るうのは固く禁じられており、魔力で他者を傷付けるのは許されない行為とされている。
王族ではなくても、民間人に対しては無闇矢鱈と使ってはいけないという暗黙の了解があるとされている。


魔力
属性
魔力保持者
______男性____________女性______
アラン
サイラス
メアリ
リリアナ
ジオルド
ソラ
ノエリア
キースカタリナ
ニコル
ラファエル
(※紙書籍)
ゲラン
ソフィア
ラーナ
ジンジャー
レジーナ
ラファエル(※電子書籍)マリア
シリウス
ソラ
サラ
カタリナ
不明ジェフリー
イアン
ローラ
*1
ニックス
セリーナ
マーシャ
フレイ
リサ
シエナ
*2

※マリアを火の魔力で害そうとした貴族令嬢などモブの魔力保持者やキャンベル母娘襲撃事件で姿を見せた本名不明の魔力保持者については割愛している。
下線が入った魔力保持者はスピンオフのに登場するオリジナルキャラクター。
濃青紫色の魔力保持者は乙女ゲームの~波乱を呼ぶ海賊~に登場するオリジナルキャラクター。



闇の魔力


』以外に、精神操作や闇の使い魔の作成・使役や闇の展開などができる『』という第六の魔力がある。
しかしこれは後天的に獲得しかできず、その方法は人間の命を犠牲にして儀式を行うという危険なものだったので一部の人間しか存在を知らない。
王家によって隠されていたが、ソルシエ王国の現国王が即位する前に発生した王位継承騒動で悪用されたことが切っ掛けで、外部に流出する事態を招いている。
高位な貴族や魔法省の職員ですら殆ど公にされず、闇の魔力が絡んだ事件の当事者・関係者のみが知り得ることができる。
他者に闇の魔力を与えた場合は、得るのに失敗して落命したり、後遺症で心が壊れて狂ってしまうリスクを伴った。
それでもソルシエ王国が現在のような形になる前は禁忌扱いされていなかった。
ソルシエ王国建国後から数百年の資料は殆ど存在せず、特に魔法の資料が少ないせいもあり、闇の魔法は現在でもあまり解明されていない。


精神操作は身体に触れた者の心を読んだり操る能力で、記憶の消去や転写、妬み・憎しみの増幅、一時的に意識を奪うなどのことは出来るが、
好嫌感情の反転や持っていない感情を植え付けることは不可能。
誰に対しても有効という訳ではなく、光の魔力保持者には無効化されたり、魔力の少ない者が魔力の高い者へ使用した場合は効き難くなるようである。
光の魔法で消去された記憶を取り戻させることも可能らしいのだが、成功する条件は解明されていないため、現段階では確実な手段とは言えない。


闇の使い魔は生贄となる人間に闇の魔法を掛けて生み出すもので、掛けられた者は心が壊れるだけでなくやがて衰弱死してしまう。
その魔法を扱えるサラは、強い精神の持ち主で闇により抗える者が闇へ呑まれて落ちた時ほど強い闇の使い魔が作成できると考えている。
闇の使い魔はキースが操る土人形の進化版じみた存在で、身体には闇の魔力が詰まっているようである。
カタリナの闇の使い魔となったポチは、使役者の影の中に溶け込む、形状を解いて黒い靄となる、
巨大化して獰猛な影の狼へ変貌したり、そこからまた元の黒い子犬姿に戻る、といった芸当が可能で、
闇の魔力を知覚したり、闇の使い魔同士の戦闘で受傷したはずの怪我が戦闘後に見当たらなくなるという自動再生らしき能力も発揮している。
ポチは初めて発見された闇の使い魔ということで調査や研究の対象となり、使い手となったカタリナが魔法省へ入省する名目となった。
サラによれば、闇の使い魔を宿したカタリナが闇へ呑まれて精神崩壊せずに全く普通に生活を送れるのは不思議なことらしいのだが、理由は未解明である。


闇の展開とは、空間に闇を生み出す魔法で、生み出した闇をしまうこともできる。
シリウスやサラが使用した場合は一部屋分を暗闇で満たすことが可能で、目暗ましとして利用できる。
転生者のカタリナが使用した場合は豆粒からミカン程度と小さいが、生み出した闇を吸い取る機能については弱い訳では無い。
闇を生み出して広げるのは初歩的な段階で、『』『』『』のように形を操ることもできる。
転生者のカタリナも闇の魔力を暴走させた際に、ステッキから溢れ出た闇の塊を蛇のように形状変化させて複数の人間を締め上げ、全員気絶させている。


上記以外には、ディーク侯爵夫人の配下である黒い男が自分の意識を他者の身体に移す魔法、シリウスが闇の魔力の遠隔操作*3
サラが闇靄に触れた者を暗闇の空間に閉じ込める魔法や当たると苦痛の伴う黒い痣へ変じる黒い蛇を生み出す魔法*4
ゲーム版のカタリナは黒い炎のようなものを出したり攻略対象を廃人化させる魔法を使用している*5
後述する闇の契約の書の適応者は解読さえ出来れば、失われた闇の魔法も扱えるようになるが、具体的にはどのようなことが可能なのかは判っていない。


闇の魔力は他の魔力と異なり使用した分の魔力量を休養で復活させることは出来ないが、他人から生命の力を吸い取ることで補える。
特にエネルギー吸収源となる人間の負の感情が強い程、得られる闇の魔力も強くなるとされている。
この事実は魔法省でもほんの一部にしか知られていない。


闇の魔力の気配を知覚出来るのは同じ闇の魔力保持者か対となる光の魔力保持者で、魔力が高いほど知覚能力も向上する。
ただし知覚した闇の魔力が強いと中てられてしまい、たとえ光の魔力保持者であっても体調や具合を崩してしまう。
あまりにも強大な闇の魔力を前にした時は、他の魔力保持者と違って近寄るのも困難となり立つことさえも儘ならない。


かつて闇の魔法は掛けた者ではないと解けないとされていたが、実際には掛けられた者の魔力が少なくても自力で解くのは可能だった。
無論解けない場合もあるので、その場合は下手人を捕まえて解かせるなり、第三者や魔法道具の協力が必要になる。


主な闇の魔力保持者は、他者から闇の魔力を与えられたラファエル(シリウス)とサラ、用意された身寄りの無い老人を生贄に儀式を行ったソラ(ルーファス)*6
詳細な経緯が不明のゲーム版におけるカタリナ、そしてゲームの強制力によるものか偶然が積み重なって宿してしまった前世が女子高生のカタリナの4名である。
ラファエルは自身へ掛けられていた闇の魔法を解くと同時に喪失している。



契約の書


魔法省の外れにはかつて現在は失われた魔法で維持されていた庭園があり、その庭跡には岩が円形に敷き詰められた池跡が今も残されていた。
その池跡には石碑のようなものも造成されていて、表側には白い石、裏側には黒い石が埋め込まれていた。
白い石は『』の魔力、黒い石は『』の魔力に対応していて、当該の魔力を持つ適応者が魔法を使うと別空間へ転移されるようになっていた。
別空間には失われた魔法の知識や魔力の扱い方を知る謎の存在がおり、『契約の書』と呼ばれる古書を持つ者はそれらを授けて貰うことで強くなれるという。
『契約の書』は行方不明となっていたが、「本当に望んで探す者を、自らの元へ導く」という話があり、事実マリアはその通り見つけ出すことに成功している。
しかし望んだ訳でもないのにかかわらず手にした者もいて、その者は闇で世界を覆い尽くせる程の力を得られる適応者でもあった。
『契約の書』の表紙にも魔力に対応する石が埋め込まれており、ゲームの強制力によるものでなければ、適応者の意志とは関係なく誘引している可能性もある。
『契約の書』は初期状態だと基礎魔法の内容が古字で記されているだけなのだが、謎の存在のもとへ訪れることで新たな内容が印字されて、
以降は魔力を発動するとその持ち主たる適応者のみ視認できる文字が浮かび上がるようになっている。
コピーガードじみた魔法が掛かっているらしく、複写や内容の筆答も口頭も不可能で、『契約の書』に記載された魔法の使用は解読した適応者本人に限られている。



魔法道具


下記以外にも詳細不明の魔法道具が存在している。
魔法省の魔法道具研究室部署長であるラーナが他部署から回される雑用を処理するため、魔法道具を色々と開発して対応していたからである。
また新人を対象に行われた部署決め試験で貸し出されたのは試作品と失敗作ばかりを集めたガラクタだった。
逆に言えば貸し出されなかった実用的な魔法道具もあるはずだが、それらについても如何なる代物かは定かにされていない。
乙女ゲーム~波乱を呼ぶ海賊~に登場する豪華客船ヴィンクルム号はソルシエ王国の魔法技術が導入されているため、
魔法道具関連の製作技術や後述する魔法石が採用されている可能性もある。


▽アレクサンダー(Cast:[[内田真礼>内田真礼]])
ジェフリーが弟の居場所を常に把握する目的で、ラーナに作成を依頼した魔法道具。『』の魔力の研究を応用している。
ラーナが町の雑貨屋で一目惚れしたぬいぐるみのクマの姿を模していて、仕草こそ可愛いが、顔は絶妙に不細工な造りをしている。
試作品なので成功率はそこそこではあるものの、対象が保有していた思い入れのある物を定期的に嗅がせて記憶することで、
その対象の気配(※正確には、魔力だったことが後日判明する)を辿って居場所を突き止め、そこまで案内してくれる機能を持つ。
キース・クラエス誘拐事件時には彼の捜索に使用され、魔法省の部署決め試験時には迷子となった試験監督のネイサンの行方を突き止めるのに活用された。
男爵令嬢誘拐事件でも活躍は期待されたが、件の男爵令嬢やカタリナのように魔力の低い者は捜索出来ないことが発覚したため、お留守番を余儀なくされている。
フレイ救出作戦ではニコルの肩に載って救出実行隊に同行し、フレイの居場所へ指図している。


会話こそ出来ないが意思の疎通も可能で、人を選り好みする余計な機能まで備わっている。
このためマリアに懐いてしまい、現在は彼女が預かってペットのように可愛がっている。
ジェフリーにとっては急を要する物ではなく実用試験のつもりで貸していたのだが、泣く泣く代わりの物を依頼する羽目となった。
カタリナとは初対面の時点でお互いに印象が悪く不仲で、彼女を慕うマリアの姿を目撃した時には嫉妬もしている。


コミカライズ版6巻の書き下ろしSS『魔法★少女フラグブレイカーズ』では、敵の幹部である破滅四天王のジオルドの手先として登場する。
オリジナルとは異なるピンク色のヌイグルミで大きさの割に素早く、暴れた公園から出たところで魔法少女になったばかりのカタリナと戦うことになる。
パンチを繰り出すも簡単に躱されてしまい、『フラグブレイク』という叫び声とともにブレスレットから放たれた光線を浴びて消滅する。


▽遠く離れた場所でも会話することができる通信機
掌サイズの魔法道具で、『』の魔法を応用している。
試作を繰り返しているが、要改良段階に留まっている。
携帯電話に近い機能を持つが、室内での使用は不可能な上に、最低でも地上三階建ての建物と同じくらいの高さを確保しないと運用できない。
キース・クラエス誘拐事件では、ラーナとラファエルが連絡手段として使用していた。
魔法省の部署決め試験では高い建物がなさそうな田舎で行われたので、借りる者はいなかった。
一方で試験監督のローラは改良版を使用していたので、改良版は高さを確保しなくても運用できるようだ。
キャンベル母娘襲撃事件の時に、カタリナもこれと思しき魔法道具をラファエルから渡されて使用している。


▽ジオルドに買ってもらった装飾品(仮)
魔法道具ではないが、機能的には近しい物なのでここで紹介する。
カタリナが前世のオタク魂に刺激されて欲しくなった物で、
女性の片手に収まるくらいの丸い形をしていて、ごてごてした飾りが円を囲うように配われている。
実はソルシエ王国が現在の形を成していない頃の昔に作られた骨董品で、当時はまだ禁忌とされていなかった『』の魔力の気配を微かに残していた。
闇の魔力保持者サラによって闇の使い魔を作り出す実験体にされて衰弱していくキースの傍で、カタリナが呼び掛けしている最中に効果を発揮して、
彼に掛かっていた完成間近の闇魔法へ干渉して解くばかりか自身の闇の使い魔となるポチを呼び出すに至っている。
暫くの間はラーナに預けられていたが、調査の終了後に返却されて、現在はカタリナが所持している。
カタリナは意外と当たる何となくの勘を信じて、悪い物ではなくいい物だと思うようにしている。


▽手の平くらいの石のようなもの(仮)
魔法省の部署決め試験時に貸出対象となっていた魔法道具。
いつでもひんやりしていて暑さ対策に良い。
部署決め試験は春に行われていたので、誰も借りなかった。


▽ほっこり温かい石
▽いつもほんのりいい匂いがするハンカチ
▽少し扇げばかなりの風が吹く団扇
魔法省の部署決め試験時に貸出対象となっていた魔法道具の試作品か失敗作で、文字通りの効果を持つ。
誰にも見向きもされなかった。


▽食べ物の匂いを溜めておける小袋
疲労が溜まり過ぎてハイとなったローラの同僚がハイな勢いのまま冗談で作った魔法道具で、ほんのりとした香りが漂う匂い袋である。
作った張本人は使い道が無さ過ぎて倉庫に放置していたが、カタリナが夜歩く時やお腹がすいた時に使えるかも知れないと考えて借りている。


▽自動で掃除をしてくれる箒
文字通りの効果すら期待できない失敗作。
ゴミを探知できないため、ただ闇雲に動いて散らかしてしまう方が多い。


▽不思議な虫めがね
ラーナが冗談のように作った試作品で、研究している内にいつの間にかガラクタ倉庫に紛れ込んでいた魔法道具。
見た目はカタリナの前世に存在した虫眼鏡そのものだが、拡大鏡ではなく懐中電灯に近い機能を持つ。
普通の人が使っても手元がぼんやりする程度の光を出す効果しか期待できないが……
実は、ジオルドに買ってもらった装飾品(仮)を参考にして生み出された『』の魔力に影響を及ぼす道具だった。
魔法省の部署決め試験時にカタリナが借りていて、サラが新たな闇の使い魔として作り上げたドラゴンと対峙した際に効果を示した。
使い魔の声を聞こえるようになったカタリナがポチの名前を呼ぶと、巨大で獰猛そうな狼の姿*7で彼女の影から現れて参戦し、
ドラゴン相手に辛くも勝利を収めた後は無傷な状態で元の子犬姿に戻っている。
試験終了後にそのまま譲渡されて、現在もカタリナが所持している。


▽魔力を増幅させる腕輪
』の魔力保持者のみに効果を示す可愛らしい金色の腕輪。
魔法省の部署決め試験時にマリアが借りていて、『』の魔力保持者のソラが探知できないほどの遠距離から闇の魔力の気配を知覚することに成功している。
肝心の光の魔力保持者の数が少なすぎて効果を実験できず、ガラクタ倉庫行きになった。
試験終了後にそのまま譲渡されて、現在もマリアが所持している。


▽魔力で出した火がしばらく保持できるスティック
魔法省の部署決め試験時に、本来は『』の魔力保持者であるソラが借りている。
魔力の低さは補えないが、光源や熱源として用いる際にRPGでいうところのMPに相当する魔力量が枯渇する心配は無くなっているはずである。


▽遠くの音を拾って届ける魔法道具(仮)
魔法省の部署決め試験時に借りられる魔法道具が一部を除いてガラクタ揃いだったため、ソラが部署の先輩に掛け合って貸して貰った魔法道具。
メガホンのような形をしていて耳に当てると、視覚でそれなりに確認できる範囲内であれば周囲の音を拾える機能を持つ。
マリアとデューイの様子を気にしていたカタリナに対してソラが助け船として差し出し、二人の会話を盗み聞きするのに使用された。


▽空中を移動する箱(仮)
魔法省内で荷物の運搬・配達用に使用されている魔法道具。
箱の後部には操縦用の棒が複数付いていて、方向の制御などが行える。
ソラはすぐに慣れたが、カタリナはコツを掴むのに苦労している。


▽呼び出し魔法道具(仮)
白い紐が付いた掌大の白い卵形の携帯型魔法道具で、二個一組になっている。
紐を引っ張ると大きな音が鳴り、もう片方へ知らせが届く仕組みになっている。
ラーナが開発した防犯ブザーのような代物で、再びサラから襲撃された場合に備えて、彼女がカタリナに所持させている。
スザンナ自身も同種の魔法道具を持ち歩いているらしく、ジェフリーに身の安全を知らせることが出来る。


▽代理発声用の魔法道具(仮)
正式名称は不明で、筆者の造語である。
リサが愛用する魔法道具で、元々は幼い頃の事故で声を失って塞ぎ込んでいた彼女にニックスが贈ったアライグマのぬいぐるみだった。
首に巻いたチョーカーで喉の振動を読み取り、ぬいぐるみに仕込まれた魔法道具が使用者に代わって発声を行う。
現在はチョーカーへ装着することが可能な位に小型化もされているが、リサは敢えて継続使用している。


▽家と魔法道具研究室の行き来ができる魔法道具(仮)
極度の方向音痴なネイサンのために開発された魔法道具。
彼の借家から職場となる魔法省の部署までの経路上に、使用者しか確認できない紐が見える仕組みで、その紐を伝って通勤している。


▽見た目を惑わす魔法道具(仮)
ラーナが変装術と併用していた魔法道具で、自身の正体を隠すために所持している。
身内や魔法省職員には悟られなかったが、カタリナ・クラエス誘拐事件で潜入捜査した時は見破られそうになっている。
同事件の際は偶然に妨害が入って事なきをえたものの、部下となったカタリナに再び勘付かれてとうとう見抜かれた。


▽姿を消す魔法道具(仮)
フレイ救出作戦時にキースが使用した試作段階の魔法道具で、コンパクトのような見た目をしている。
中を開けて操作することで、光の屈折を利用した幻影で使用者と範囲内にいる者の姿を遮り、範囲外の者には視認できなくさせてしまう。
少しコツがいるため器用さが要求されるほか、魔力を流し込む必要があることから一般人や弱い魔力保持者には扱えない。
また作動と解除の際に発光を伴う弱点や消音効果が無いという欠点もあり、使用には注意を要する。


▽この音すいとーる
フレイ救出作戦時にニコルが使用した試作段階の魔法道具で、ラバーカップ*8のような見た目をしている。
』魔法の応用で、周囲の音を全て吸い込み、物音を聞こえなくさせてしまう。
音を拾う範囲の調節にはコツがいるため器用さが要求されるほか、魔力を流し込む必要があることから一般人や弱い魔力保持者には扱えない。
ラーナがちょっとした悪戯心で開発したが、実用性に欠くことから放置されていた*9


▽欲望という名の物語
魔法道具ではないが、機能的には近しい物だと思われるのでここで紹介する。
TVアニメ第1期の第8話『欲望にまみれてしまった…』に登場した、人間の欲望を欲しがる魔法書。
魔法学園の創立前から存在していて、人間の欲望をエネルギーにして生き永らえており、見た目は新書のように真新しい。
魔法学園の七不思議の一つとされていたが、魔法学園の図書室の本棚に紛れ込んでいた実在の古書で、表紙の題名は古代文字で記されている。
一瞬だけ光ることもあり、興味の抱いた者が頁を開くと夥しい光を解き放って周囲に居た者を吸い込み、本の世界へと閉じ込めてしまう。
挿絵付きの物語には閉じ込められた人間の浅ましい欲望が反映されているが、本による魔法のせいで欲望が勝手に暴走している恐れもあるとのこと。
序文には「欲望が叶う時、囚われ人が救われる」と書かれているが、肥大した欲望が本の許容量を超えた場合でも耐え切れずに解放してしまうようである。
完全に余談だが、文庫版7巻のある一件でラーナが「異空間に人を引きずり込んだりするものなんて始めて聞いた」と話しているため、
この魔法書には失われた魔法が用いられていた可能性もあるのかも知れない。


▽変装の指輪(仮)
正式名称は不明で、筆者の造語である。
TVアニメ第2期の第1話『破滅フラグを回避したので文化祭で浮かれてしまった…』で登場したオリジナルの魔法道具。
顔にかざすことで瞬時に変装したり元の容姿へ戻ることが可能で、魔法省の上司から譲渡されたラファエルが所持している。
原作の彼は魔法道具研究室部署長のラーナに伝授された変装術を駆使していたが、TVアニメでは魔法道具の使用に設定変更された。


▽夢が叶うドールハウス
TVアニメ第2期の第7話『願いが叶ってしまった…』で登場したオリジナルの魔法道具。
ラーナが古物商から手に入れた代物で、過去に発生した9人の集団失踪事件に関与した曰く付きの魔法道具とされる。
玄関の扉を開くと周囲に居た者を吸い込み、今とは違う人生が見られる夢の世界に取り込まれた者を部屋に閉じ込めてしまう。
現実では無いことに気が付けば退室は可能だが、ドールハウスから脱出するには女性の人形を探して眠らせる必要があるという。
人形は室内の物品を操って抵抗するため、強力な魔力保持者ではないと抑え込めないが、発条を抜かれると何も出来なくなってしまう。


▽魔法石
魔法道具ではないが、関連性が疑われるのでここで紹介する。
~波乱を呼ぶ海賊~に登場するゲームオリジナルのアイテムで、ソルシエ王国の産物とされる。
見た目は半自形様の結晶状の赤い石で、光エネルギーを宿している。
TVアニメ第1期の第7話『危険なダンジョンに入ってしまった…』で登場した魔力を宿す石の色違いにも見えなくもないが、関連性は不明である。



魔法学園


魔力保持者は貴族・平民を問わず15歳になると召集されて、16歳を迎える年に全寮制の魔法学園へ入学し、2年間魔法を学ぶ。
ちなみに同国の成人年齢は15歳以上と看做されており、貴族出身者は入学前に社交界デビューを果たすことになる。


魔法学園はより高い魔法の才を見つけるために創立されており、魔法により発展を遂げたソルシエ王国では最大の規模を誇る教育機関である。
魔法省と同じ敷地に在り、学舎以外に学生と教師の寮、魔法の研究施設などの建物が並んでいる。
寮は出自によって異なり、王族・公爵・侯爵・伯爵の高位、子爵・男爵の下位出身者が入る建物で分かれている。
基本は貴族用だけあって実家から使用人も派遣できる。平民出身者は稀なので、おそらくは下位貴族出身者の寮を間借りしている。
食堂や談話室などの共同場所を除いて男子と女子のエリアに分かれているが、管理人の許可があれば行き来は自由である。
なお食堂は学舎と寮の両方に存在するが、寮では棟毎に分かれているのに対して、学舎は一つのみである。
TVアニメの設定では、図書館とは別に図書室が東棟に存在することになっている。


貴族は幼い頃から家庭教師から魔法の使い方を学ぶが、平民の場合、ここで初めて魔法を学ぶこととなる。
授業は座学と実技の半々で、午前中の座学は家庭教師から教わる内容に加えて魔法・魔力の学問を扱い、午後の実技では実際に魔力を用いて魔法を使う訓練を行う。
具体的なカリキュラムは不明だが、座学については公式スピンオフ作品ので選択教科の魔法薬学が存在することや、
TVアニメ第4話『魔法学園に入学してしまった……』におけるカタリナの台詞からTVA版の実技はクラス別で実施されることが判明している。
なお学園内で魔法を私事で使うのは基本的に禁じられており、ゲーム版のカタリナが手下に命じて炎の魔法でマリアを襲わせた行為は非常に不味いことになる。
上記以外の授業もあるらしく、マリアが受けたダンスのレッスン*10や騎士を目指す男子生徒用の剣術*11が確認されている。


入学数週間後には学問と実技*12のテストが実施されて、トップクラスの成績優秀者は学園創立と同時に組織された生徒会へ任命される。
生徒会に選抜されるのはとても名誉なこととされていて、学園の生徒達からは憧れの的になり、非公認の愛好会が発足される程である。
ただし平民や下位貴族が選抜された場合は嫉妬の対象となり、陰口を叩かれたり嫌がらせを受ける原因にもなってしまう。

役職・他変遷
カタリナ入学と同年度カタリナ進級と同年度カタリナ卒業の翌年度
生徒会長シリウスジオルドフレイ
生徒副会長ニコルマリアジンジャー
平会員ジオルド
マリア
アラン
メアリ
キース
ソフィア
_
アラン
メアリ
キース
ソフィア
ジンジャー
フレイ
魔法学園一年生5名
魔法学園二年生5名
魔法学園一年生7名




_
部外者カタリナカタリナ

※各学年で7名ずつ選抜されるが、シリウスと同学年である生徒5名はニコルを巡るいざこざによって辞去ないし活動停止している。
※ジオルドらの働き掛けでカタリナへ特別に生徒会室の入室許可が下りた影響か、同学年の生徒で1名だけ選抜から漏れている。


二年に一度、ソルシエ王国内でも大きな行事となる学園祭が実施されており、美食の祭典と呼ばれる程に有名店が多数出店したり、
国の歴史と魔法の研究らを扱った展示スペースや販売スペースの設置、魔法の成果発表、生徒会メンバーによる演劇や演奏会といった出し物も催されていて、
王族が公務で視察に訪れるなど大変賑わうことになる。学園祭終了後の夜には、中庭で舞踏会も開かれるという。


卒業後、魔力の強い者か成績優秀者は魔法省に入ることが多い。









追記・修正は魔力に目覚めてからお願いします。



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  • 魔力の強さと覚醒の早さが関連してるってことは、マリアとほぼ同年齢で覚醒したカタリナは、実は彼女並みに潜在能力を持ってるってことか? あー、でもセンスがよくないからなぁ汗 -- 名無しさん (2019-05-14 08:49:06)
  • ↑ FORTUNE・LOVER IIでマリアと戦って相打ちになる展開もあるようだし、カタリナがうっかり持ち込んだ闇の契約の書に古の魔法の知識を施した奴が今回の適応者は実に優秀とか言ってるからポテンシャルはあったんだろうね -- 名無しさん (2019-05-18 13:25:32)
  • 肝心の魔法書けよ。 -- 名無しさん (2020-03-11 20:35:45)
  • ↑ …?何を言っているのかわからん。魔法についてちゃんと書いてあるのだが… -- 名無しさん (2020-04-07 17:58:48)
  • ↑いや、たぶん冒頭の「土ボコ」みたく技や呪文みたいなことを指しているのだと思われる。誤解されるの承知で例えると、ミノフスキー物理学の項目でいろいろなことが書かれているけどビーフライフルやビームサーベルのことが書かれていないって感じがしたんじゃないだろうか?バトルが中心の作品じゃないからそういった描写がないかもしれないけど。 -- アニメ2話からはまった者 (2020-04-21 18:50:03)
  • ↑牛銃… --   (2020-05-17 04:07:42)

#comment

*1 『炎の魔女』の異名から火の魔力保持者だと思われるが、確証は得られないので不明に分類している。
*2 描写的には風の魔力だと思われるが、確証は得られないので不明に分類している。
*3 アニメ第1期第7話のオリジナル要素で、カタリナに対して使用している。
*4 他にキースの魔力を封じる術も持っていたが、詳細は不明。
*5 ゲーム版におけるプロフィールで得意技として『闇の呪い』と記載されているが、詳細は不明。
*6 TVA版では、「主に薬で眠らされてな、目を覚ましたら闇の魔力を使えるようになってた。勝手なことしやがって」とカタリナに話している。
*7 『FORTUNE・LOVER II』のカタリナは、影の狼形態をケルベロスと呼んでいる。
*8 排水口の詰まりを解消するための清掃道具で、プランジャーや吸引カップなど様々な商品名と通称が存在する。
*9 使用者を選ぶ短所に加えて、おそらく携帯性の面でも問題があり、単独行動下における潜入捜査や盗聴対策などには使えないと思われる。
*10 貴族出身者は成人前に教養やマナーとともに教え込まれる筈だが、ジンジャーやサイラスなどのように実家の経済力は平民や農民と大差の無い場合もあり、
おそらくは貧乏貴族や没落貴族及び非常に稀な平民の出身者向けに用意された特別なカリキュラムだと推測される。

*11 絶体絶命!破滅寸前編における設定で、先述の魔法薬学を含めて本編には無い同作オリジナルである可能性もある。
*12 TVアニメではオリジナル要素として、大魔法使いが暮らしていたとされる古の遺跡を探索する実技試験が導入されている。
盗賊から魔法道具を守る目的で随所に仕掛けられたトラップが現在も稼働しており、奥にある魔力を宿す石を持ち帰れば合格となる。
一年生は数名でチームを組む形で実施されていて、二年生と教師が補佐官として控えている。
余談だが、試験時の生徒は軍服のような衣装を着用していて、男性はズボン、女性はスカートを穿いていた。

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