エガオノダイカ

ページ名:エガオノダイカ

登録日:2019/01/26 Sat 18:05:13
更新日:2024/03/28 Thu 13:39:00NEW!
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笑顔で世界を救う少女


笑顔でしか自分を守れない少女




概要

「エガオノダイカ」とはタツノコプロの創設55周年記念作品として制作されたオリジナルロボットアニメである。
2019年1月から3月まで放送された。全12話。
異星の二つの国の戦争を通じて二人の少女の過酷な物語を描く。
タイトルを漢字に直すと「笑顔の代価」。
そんな不穏なタイトルから放送開始以前より重い展開が予想されており、実際の内容も名有りのキャラが当たり前の様に死んでいく上に
二つの物語を並行させることで感情移入の対象を増やしていることから、視聴者の精神をこれでもかという程に揺さぶりにかけている。


ストーリー

地球から遠く離れたとある惑星。そこには戦争中の二つの国「ソレイユ王国」と「グランディーガ帝国」があった。
ユウキはソレイユ王国の新たな王女。いついかなる時でも笑顔でいる無垢な少女。
ステラはグランディーガ帝国の若き兵士。常に冷静だが笑顔は決して絶やさない少女。
これは戦争を通じて描かれる二人の少女の物語である。


登場人物

ソレイユ王国

他惑星からの移民である先祖の時代の名残から今なお王政の残る国家。街や人々の様相はさながら中世ヨーロッパを彷彿とさせる。優れた技術・文化水準を持っており、かつては自然も豊かであったが、最近では土地が痩せ始めた地域も存在する模様。現状は防戦一方であり、少しずつだが確実にその領土を侵されている。但し、やられっ放しと言わけではなく開発・実用化に成功した新型クラルスを搭載したテウルギアや地の利を生かして強固な防衛ラインを敷いている場所も存在する。
しかし、第6話にて王女であるユウキが王都ハリアントから別の場所へと移されたことでハリアントを占領され、その国土も次々に侵略されていくことになる。


ユウキ・ソレイユ
CV:花守ゆみり
身長153cm。ソレイユ王国の新王女。12歳。両親は12年前の事故で既に故人となっている。天真爛漫で明朗快活。自国のみならず他国の人々のことも思いやる心優しい性格の持ち主。多忙な日々に音を上げてこっそり遊びに出たり、可愛い物に目がない等根っこは年相応の幼さを持っているが、王女としての自覚と芯は強い。
若くして既に指揮官としての素質を持っており、第1話の訓練では早速その片鱗を見せていた。
宮殿の内外を問わず「平和の象徴」として扱われており、滅多に首都ハリアントから出ることが無いこともあってか、周囲から戦争のことは知らされずにいたのだが.....?

親友の死や自身の甘さが招いた惨劇を目にしていき、一度は心身ともに大きく衰弱してしまうも、逆にそれを「もう何も知らないのは嫌」という新たな心の原動力とし、王女としても指揮官としても大きく成長し、以降積極的に指揮に参加するようになった他、第6話にて一度は愛する民達の為に自らの身を差し出しそうともした。(結局ハロルドやイザナ達によって未遂に終わり、辺境の地へと護送される)
ただし、敵味方を問わず命が消えゆくことに否定的な面は変わらずであり避難先での指揮においても「敵が攻め込んでくる前に人員と物資をもって退却し、土地を放棄する」という事を繰り返していた。
しかし、そんな成長を嘲笑うかの如く厳し現実を次々に突き付けられていくことになる。


ヨシュア・イングラム
CV:松岡禎丞
騎士団のパイロット。王家に代々仕えてきた騎士の家系の生まれ。15歳。ユウキと同じ理由で両親を亡くしており、宮殿にてユウキと共に兄妹同然に育ってきた。その為ユウキにとっては気兼ねなく接することが出来る数少ない人物である。「気合と根性」が信条の熱血漢。ユウキのことは親友としては勿論のこと、それ以上に王女という守るべき存在として強く意識しており、彼女に無礼を働く者には誰であろうと激しい怒りをあらわにする。

戦況が帝国側へと傾く中、自機に新型クラルスを搭載して奮戦するが、敵の勢いに次第に押されていき、戦いの最中機体の破片を体に受け、重傷を負ってしまう。その場はユニに回収され、何とか離脱に成功するも、時既に遅し。首都ハリアントに戻ってきた際には既に亡き人となってしまっていた。彼の死を目の当たりにした時、その場にはユウキの悲痛な叫びが響くばかりだった.....


レイラ・エトワール
CV:佐藤利奈
ユウキの秘書兼教育係。幼さ故によそ見しがちであったり、甘い考えや言動を取りがちなユウキを常に律している。それ故に彼女からは恐れられているが、同時に強く信頼されてもいる。「戦力的思考を養う為」のチェスの相手も務める。

前職は帝国側の分析官であり、夫や子供と共に幸せな家庭を過ごしていた。しかし、12年前の事故に巻き込まれ、夫と子供を失ってしまう。自身は何とか生き残り、救急車で搬送され、その最中同じ車内にいたまだ赤ん坊だった頃のユウキと出会う。直後更なる爆発からユウキを庇い、1ヶ月もの間意識不明になった後にユウキと再会したことやイザナの計らいもあり、今に至る。そのような過去故ユウキに対しては表面上は厳しく接しながらも、内心大きな愛情を抱いている。
尚、彼女の子供だが、劇中で意味深に顔が隠されている他、事故が起こる直前まで金魚の入った水晶玉を持っていたり、事故直後に残ったそれを見たレイラが消え入りそうな声で「ス・・・」っと子供の名前と思われるものを口にしていた。また、レイラはその水晶を見ただけで子供の死を悟っていたが、死体を確認した様子は見られていない。
これらが意味する物とは....?


ハロルド・ミラー
CV:神奈延年
騎士団の現団長。ユウキを娘の様に可愛がっている。基本的には穏やかな性格だが、軍人としての強い信条を持っており、敵に屈服することをよしとしない。その一方で、ユウキを溺愛し過ぎている面もあり、第4話ではそれが大いに裏目に出てしまうことになる。
12年前に愛する妻を失っており、それ故に帝国側には少なからず憎悪の念を抱いている。
その為戦闘に消極的なユウキの指示に徐々に不満を覚えるようになっていき....

第9話にて転移先にあった研究施設を守るため、そしてユウキ達が逃げる時間を稼ぐべくに自ら出撃。
雑兵達を蹴散らし、ステラの乗ったクレーエに襲い掛かるも、ゲイルの操るクレーエⅡと激突。
一騎打ちとなりお互いに至近距離からのガトリングの打ち合いの末に相討ちとなり、最期はユウキのことを案じながら息を引き取った。
後日。プロパガンダの一環として帝国側で葬儀が執り行われた。


イザナ・ラングフォード
CV:置鮎龍太郎
政務官。常に冷静沈着な人物で、本来は余り争いを好まないが、妻エリザと娘ノエルの為奮戦している。ハロルドとは下士官時代からの付き合い。

王都ハリアントに帝国軍が迫る中自らユウキの身代わりとなり捕虜となった。
第8話では独自に帝国が隠していた12年前の事故とクラルスの真実に辿り着き、監視の目をかいくぐってユウキ達の元にそのデータを転送するが、その最中の帝国兵士との銃撃戦で致命傷を負い、新たに生まれてくる息子の名前--「シエル」を口にしながら、モニター越しにユウキ達の目の前で息絶えた。


ユニ・ヴァンキッシュ
CV:小市眞琴
辺境出身の若き女性パイロット。男勝りで良くも悪くも物怖じしない性格。それ故に誰に対しても歯に衣着せぬ物言いを辞さないが、相手の主張や自分の非を素直に認めて謝罪する等根は真面目。そしてツンデレ。戦闘では単独でとにかく前に出る。


ルネ・ヴァンキッシュ
CV:榎木淳弥
ユニの双子の弟。勝ち気な姉とは対照的に冷静かつ控えめな性格。後方支援や連携攻撃を得意とする。


グランディーガ帝国

鉱物資源が豊富。ソレイユと違って騎士道や騎士団が存在せず、帝政が敷かれている。ソレイユとは対照的に人々の格好は現代に近い。目的達成の為なら敵国は愚か自軍の犠牲すらも厭わないようなとことんまで合理主義的な軍事国家であり、軍事力はソレイユ以上だが、それ以外の技術・文化面はソレイユに遠く及ばない。


ビュルガー分隊


ステラ・シャイニング
CV:早見沙織
階級は一等兵曹。17歳。常に冷静沈着で無口。感情を表に出すことは滅多にないが、戦闘時以外で人と接する時は必ず笑顔を見せる。また、私物と思われる「金魚の入った水晶玉」を見ているときはどこか寂しげな表情を見せる。落ち込んでいる少女に優しく語り掛けたり、仲間のピンチには冷静さを失いかけてとっさに助けに向かったり、仲間の安否を確認すると「心からの笑顔」を見せるなど、人間味を失っているわけではないが、必要とあらば幼い子供にも銃を向けたり、任務完了直後には新たな任務の到来を笑顔で待つ様な、非情さと好戦的さをもっており、本質は身も心も軍隊に染まりきった戦闘マシンと化している。
しかし、物語が進むにつれてヒューイの悪態に激怒して度々殴り掛かるなど、人間らしい感情を取り戻していく。
嘗ては自分の居場所が無かったらしいが...?

幼少期はいつの頃からか天涯孤独の身となっており、ある日を境に若い夫婦の元に引き取られた。(おそらく「シャイニング」はこの時与えられた姓と思われる。)
始めこそ歓迎されていたものの、夫婦の元に実子が誕生したことと養父の仕事が立ち行かなくなったと事が重なったことがきっかけでそれまでとは一変して冷たく扱われるようになる。
尚常に作り笑顔を絶やさないのは養母から「笑ってりゃ大抵のことはやり過ごせる」と強制半分に教えられたことが原因である。
そしてそんな生活にも耐えかねたある夜に家出。
ゴミを漁る等のまるで野良犬の様な生活を送った後、生きるべく入隊した。(リリィとは入隊して間もなく出会った仲である)


ゲイル・オーウェンズ
CV:松山鷹志
階級は特務少尉。戦死したステラ達の隊長に代わって新たに指揮を執る。戦争以前にも要人警護やテロリストの掃討を任されたきた凄腕の軍人。見た目も厳ついが、一方で爆破する敵領内の子供たちを逃がすために一人任務を抜け出すような軍人としては致命的な「情を捨てられない」面が存在する。前歴故に様々な噂が尽きなかったり、上記の気質から身勝手ともとれる行動に走ることもあることから、ステラやピアース以外の隊員からはあまり快く思われていない。(但しステラも別に彼を信用しているわけではない)
しかし、それも最初の頃の話であり、同じ時間を過ごしていく内に互いに家族同然の存在になっていった。
実は孤児院を経営しており、子供を助けようとしたのもそんな職業柄故のものと考えられる。
戦争を引き起こして


リリィ・エアハート
CV:長久友紀
階級は二等兵曹。ステラを「ステラ姉」と呼んで慕っている。語尾に「(なの)です」と付けるのが口癖。常に明るくて些細なからかいにも一々怒るなど良くも悪くも子供っぽいが、軍人としての実力は本物であり、力で勝る男性兵士を技で倒す。彼女の軍服のみスカートが付いている。


ヒューイ・マルサス
CV:増田俊樹
皮肉屋で何かにつけてぼやいている。
毒舌ぶりは度が過ぎており、リリィを始めとした周囲の神経を逆なですることも少なくないがどこか自嘲的な部分も含まれていたり、自分なりに士気を保とうとしているかのような部分も見受けられる。
当初ゲイルへの反発心は人一倍強く面と向かって「おっさん」呼ばわりしたり、露骨に不遜な態度を取っていた。
意外にも料理が得意であり、料理中は普段の気怠げな態度から一変して非常に熱くなる。


ピアース・ソーン
CV:石谷春貴
坊主頭が特徴。常に敬語で話す。ゲイルの悪口を言う同僚をたしなめたり、些細な事でも褒められれば素直に礼を言う等、個性的な分隊の中では珍しく生真面目な性格。同僚の名前は必ず階級まで言う。
実家は農家だが、父親が騙されて実らない植物の種を大量に交わされたせいで急激に困窮。それが原因でグレていた時期もあり、周囲から鼻つまみ者扱いされた挙句父親からも「お前も実らない作物だ」と暴言を吐かれた為、ほとんど逃げるような形で軍に入隊した。

第6話の戦闘でハロルドの操るガルドに敗れ負傷。仲間達の救助によってなんとか生還するも車椅子が必要な体になってしまい、軍を退官せざる負えなくなってしまう。
第7話にてゲイルの誘いによって、新たに彼の孤児院で働くことになり、仲間からも温かい送別会を開かれるのだが、翌日他の除隊者と共に輸送されている最中。何者かからの襲撃に遭ってしまい、他の仲間達もろとも死亡。ヨシュアに続く第2の脱落者となってしまった。


ブレイク・ボイヤー
CV:白石稔
階級は一等兵曹長。薄紫色のアフロヘアが特徴。飄々としており、ヒューイと悪ノリすることもしばしば。手が空いているときは知恵の輪をいじっている。


その他構成員


アイネ・フリート
CV:國立幸
帝国軍参謀長。その立ち居振る舞いは非常に男性的。
常に毅然かつ威風堂々としており、敵軍の者には強気な態度を崩さないが、健闘は素直に称えることもあるような武人肌の持ち主。



テウルギア

所謂ロボット。クラルスを動力源としており、その質によって強さが大いに変動する。星の環境上、軽く浮遊することは出来ても飛行することは出来ない。(現状では)ロボットアニメでは珍しく、ワンオフ機や○○専用機といった類はなく、主要人物は皆量産された機体にそのままの形で乗っている。


ソレイユ王国所持機

共通して白い機体色と薄紫のカメラアイを持っており、ファンタジックな印象を与える。

  • ガルド
  • スクワイア
  • クリバノフ

グランディーガ帝国所持機

共通して濃緑色の機体と水色のカメラアイを持つ。ソレイユとは対照的にミリタリックな印象が強い。

  • クレーエⅠ
  • クレーエⅡ

その他用語

クラルス

この星特有の鉱石「クラルスラピス」からエネルギーを取り出し、運用する装置・機械。平たく言えば我々で言うところの発電機。ただ、こちらは機械の動力源としてのみならず、食料プラントにも使えるなどその使用用途は多岐にわたり、星の住民達が生活を送る上で無くてはならない物となっている。
主にソレイユ王国がより高エネルギーを使える新型の開発に日々積極的に取り組んでおり、グランディーガ帝国がそれを狙っている。


12年前の事故

本編開始前に起こり、ユウキやヨシュアの両親を含めた多数の犠牲者を出した。表向きは「新型クラルス開発中の事故」となっているが.....?

実際はソレイユの領土である辺境の地・リーシュにて開かれたソレイユとグランディーガの技術者達が共同で開発した新型クラルス完成記念のセレモニーの最中に、突如乱入してきた謎のテロリスト集団が引き起こした人為的な物。ソレイユはこれを「グランディーガの兵士が起こした無謀な行為」として帝国を非難。以後二つの国の国交は断絶し現在の様な戦争状態に至る。要するにこの物語における全ての元凶である。
悲惨な事故であったことに変わりはないが、リーシェにはヨシュア曰く「悲しい思い出にしない為に」記念碑が建てられていた。しかしそれも第4話にてリーシェが戦場となった為に壊されてしまった(その上リーシュもグランディーガの手に落ちてしまった)。
尚、テロリスト集団はクラルスを「存在してはならない物」と称しており、それを破棄させることが目的であったようだが、その真意は不明。


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  • ↑俺は姫繋がりでアルドノア・ゼロ希望で。 -- 名無しさん (2019-01-27 01:33:48)
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