ヴァルター・ベルンハルト(悪魔城ドラキュラ)

ページ名:ヴァルター_ベルンハルト_悪魔城ドラキュラ_

登録日:2018/12/23 Sun 17:29:28
更新日:2024/03/28 Thu 13:27:37NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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赤髪 悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア かませ かませ犬 吸血鬼 真祖 ヴァンパイア 岸野幸正 戦闘狂 漆黒の石 ドラキュラのオリジナル 黒夜のトッカータ



さあ、楽しませてもらおう。ゲームの幕開けだ


ヴァルター・ベルンハルトはPS2専用ソフト『キャッスルヴァニア』の登場人物。
CV.岸野幸正


◆概要
11世紀後半、いつの頃からか分からないが永遠の夜と呼ばれる辺境の森に住み着くようになったヴァンパイア。
主人公、レオン・ベルモンドが倒すべき最大の敵である。


容姿は血色のような赤い長髪で、ダンディな雰囲気をした美形中年。
赤みがかった鎧などを身に纏っており、あまりヴァンパイアらしくない出で立ちをしている。


ヴァンパイアとしての力は他の夜の一族や魔物達よりも遥かに強大なものであり、さらにはヴァンパイアの至宝の一つとされる宝石・漆黒の石の所有者でもあるため、永遠の夜の恩恵という最大のバックアップも得ており、彼の強さを絶対のものとしている。
同時にもう一つの至宝である深紅の石も探し求めている様子。


数多くの魔物達を支配下に置いており彼の住まう居城に潜んでいるが、彼自身はドラキュラのように人間を滅亡させようとするような野望も抱いておらず、
辺境の地でひっそりと住んでいるだけでありドラキュラと比べると人畜無害…とまではいかないが大人しい存在。


性格自体は紳士的かつ優雅な物腰であり、常に余裕の態度を崩さない。
それと同時に危険な快楽主義者であり、ヴァンパイアであることによる永遠の命と強者としての退屈さから自分を討伐に来るヴァンパイアハンター達と
命懸けの戦いをゲーム感覚で楽しもうとしている。(もっとも、ヴァルターからしてみれば負ける要素がほぼ無い訳だが)


また、特に強そうな相手の存在を見つけるとその人間の最も大切にしているものを奪うことでさらにやる気にさせるという外道さも見せる。
それすらも本人にとっては退屈凌ぎの遊びであるゲームでしかないのだ。


作中ではレオンの治める領地に魔物を放って彼の婚約者のサラ・トラントゥールを誘拐し、自らのゲームの舞台に引きずりこんだ他、
五年前にはレオンの協力者、錬金術師のリナルド・ガンドルフィーの娘・ジュスティーヌ*1をヴァンパイアへと変えて彼の身内を皆殺しにしている。



実は今回の事件はレオンの親友、マティアス・クロンクビストによってもたらされたものだった。
マティアスはヴァンパイアの至宝の一つである深紅の石を完成させるため、強力なヴァンパイアの魂を欲していた。


そこでマティアスは部下となった死神をヴァルターの元へ潜り込ませると同時にいつものように暇を持て余していたヴァルターはマティアスと出会い、
レオンの存在とその婚約者のサラをさらえば楽しいゲームになるとアドバイスされ、サラをさらってレオンを城におびき出す。


最終的に多くの犠牲の果てにレオンがヴァルターに勝利することを計画していたマティアスは弱ったヴァルターを死神にとどめを刺させ、
残った魂を深紅の石に吸収させることで強大なヴァンパイアの力を手にし、新たなヴァンパイアとしての転生を果たしたのである。


こうしてヴァルターはマティアスの計画の一部にされていたことにすら気付かないまま、永遠に滅び去ることになってしまった。


また、デジタルコミック版では彼が真祖のヴァンパイアとなった経緯が描かれており、何と生まれる前に悪魔に自分の母親の命を売ることで生き残り、
その悪魔の力を手に入れることでヴァンパイアとして覚醒した。


◆ヴァルターの忠実なる配下たち
ヴァルターの居城には彼の待ち受ける本殿への道への封印を守る魔物達がおり、彼らを倒さなければ道は開かれない。


メディウサ
刻忘れし庭園を守護する蛇髪の魔物。
本作では胴体がなく顔だけの怪物で、メディウサヘッドのような姿だが非常に巨大であり、石化の瞳など毎度お馴染みの攻撃もしてくる。
数多くのヴァンパイアハンター達を石に変えてはコレクションとしておりレオンもそれに加えようとするが、
彼から「化け物」呼ばわりされたことで一転、「粉々にしてやる」と激怒した。


デジタルコミック版では意外な過去が描かれている。


サキュバス
喝采なき奏楽堂を守護する夢魔。
劇場でレオンの婚約者・サラに化けて彼を待ち受け、罠に嵌めて殺しにかかってきたがあっさりと見破られる。
レオンのような美形は好みの様子。


ヨアヒム・アルムスター
地下瀑布迷宮を守護するヴァンパイアの青年。
元々はヴァルターによって吸血鬼にされた過去を持ち、彼に恨みを抱いており、城主の座を奪おうと画策している。
そのためヴァンパイアが水を渡ることができない特性により地下水路の牢獄に閉じ込められていた。


魔力によって無数の剣を操る力を持ち、さらにバリアで守っているので倒すにはちょっと手間がかかる。


デジタルコミック版では何故ヴァンパイアとなったのか、その過去が明かされている。



◆主な攻撃手段
後のドラキュラのようにワープ移動を繰り返しながら以下の攻撃を使うのが基本パターン。


裏拳薙ぎ払い
拳に赤いオーラを宿して急接近し、殴りかかってくる。
ガードを崩す特性があるのだが、さらに追撃などをしてくる訳でも無いので避けるまでもない。


ヘルファイア
ドラキュラ伯爵の通常攻撃でお馴染みの火炎弾だが、ヴァルターの場合は中~遠距離にいるレオン目掛けて螺旋状の青白い誘導弾を投げつけてくる。
そこそこのホーミング能力はあるがすぐに追跡をやめてしまい、明後日の方向に飛んで行ってしまう。


ダークインフェルノ
こちらもドラキュラではお馴染みの暗黒弾で、ヴァルターの場合は三方向に爆発する暗黒弾を放って近距離で炸裂させる。
ガードを崩してはくるが離れてしまえば対処は楽。


シャドーインフェルノ
こちらはスペシャルアタックで、ダークインフェルノの単発版。
ガードするだけでMPが供給できる上に簡単に防げるのでチャンス。


マナフレア
いくつかの床から複数の火柱を発生させる技。
どこに出てくるかはランダムなので床にエネルギーが溜まるのが見えたら回避行動をとると良い。
ヴァルターの攻撃ではちょっと厄介な技。


デモニックメギド
こちらもドラキュラの最終奥義で有名な技。
ヴァルターは悪魔の姿に変身し、戦闘フィールドを覆い尽くさんほどの巨大な爆発を起こす。
ゲーム中でも最大の威力の攻撃であり、まともに食らうと大ダメージを受けてしまうのだがわざわざ玉座に移動してから
使ってくるので部屋の隅に移動してしまえば掠りもしない。度胸がある人はパーフェクトガードを狙ってもよし。


クレイジーモードだと連発してくるので小休止中に近づき辛くなるがが、魔導器を使って一気に近づいてしまえば問題なし。



以上のようにどれも威力は高いのだが隙だらけかつガードでも簡単に対処できる単発攻撃だったり、
避け辛い攻撃や遠距離攻撃なども持っていないのではっきり言って全然強くない。


せいぜいマナフレアのランダム性とデモニックメギドの超威力が厄介な程度。
むしろ上記の配下達の方が強いという体たらくぶり。ヨアヒムが愚痴るのも頷ける。


もっとも、このヴァルターの戦いは前哨戦に過ぎない訳なのだが…。


◆ヴァンパイアの至宝
錬金術の究極の目標は不老不死の源にもなるという賢者の石を生み出すことであり、その実験過程によって二つの石が生み出された。
これらの石は夜の王への野望を持つヴァンパイアにとっては至宝とも呼ばれるほどの力を宿している。
だが、これら至宝は石自身に所有者として選ばれることが必要不可欠である。


漆黒の石
黒曜石のような宝石を模した石。
所有者であるヴァンパイアに絶大な夜の恩恵をもたらし、さらには終わることのない永遠の夜を作り出すことができる。
また、その永遠の夜の恩恵は所有者のみに集中させているため、一般に夜の恩恵でパワーアップする通常のヴァンパイアよりも遥かに強大な力を発揮することができるようになる。


このために本来なら夜の恩恵により力を得られるはずである同じヴァンパイアのヨアヒムもおこぼれ程度にしか力を得られなかった。


ヴァルターが首飾りとして所有していたが、完全体となったレオンの鞭・ヴァンパイアキラーによって粉々に破壊された。


深紅の石
滴る血が固められたような宝石を模した石。
同じ夜の一族達の魂を吸収して力に変え、所有者に与えることができる。
人間がこの石によってヴァンパイアの力を得た場合、同時にその呪いをも受け継ぐために人を辞めることを意味する。


また、この石には従属している死神が宿っており、深紅の石の所有者は同時に彼をも忠実な部下として従えることになる。


マティアスがこの石を所有していたが、元々は彼の妻であるエリザベータの遺品の中に残っていたもの。
この時は未完成の状態であったため、ヴァルターの魂を材料に完成させた。


その後も深紅の石はドラキュラ伯爵となったマティアスの手元にあるままで、作品によっては月下の夜想曲のように身に着けているのが見えるのもある。



◆余談
以上のように最終的には後のドラキュラ伯爵に利用される形で退場することになったヴァルターだが、その強大な魔力と能力は
しっかりとドラキュラ伯爵に受け継がれており、数々の技や魔物に変身する能力も元々はヴァルターのものであったために
後年のベルモンド一族達や数多くのヴァンパイアハンター達を苦しめる結果となっている。


「錬金術の一つの到達点であり、最後に魂を取り込む事で真の姿となる」という意味ではサラの魂を宿したヴァンパイアキラーと
ヴァルターの魂を取り込んだ深紅の石は対の存在と言える。
憎しみに囚われず、悲しみも振り払い愛する人の願いと魂と共に歩む道を選んだレオン(ベルモンド)と、
悲しみに沈み、憎しみのままに踏み台にした者の力と魂をもって全てを滅ぼそうとしたマティアス(ドラキュラ)の、
長きに渡る戦いとその終着点に至るまでの運命の歯車はこの時点で決まっていたのかも知れない。


どうかな。まだ夜の力は満ちている。


本当の追記・修正というものを教えてやる。


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  • なんでこいつがヨアヒムを返り討ちに出来たのか、あれかな、牢獄に入れられた恨みでヨアヒムがヴァルター…いや、それ以外の配下もヴァルターより強いか。 -- 名無しさん (2021-08-20 09:56:14)

#comment

*1 デジタルコミック版で判明

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