登録日:2018/09/25 Tue 18:30:11
更新日:2024/03/25 Mon 13:45:13NEW!
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『Dark Knight III: The Master Race』は2015年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Dark Knight III: The Master Race』#1~#9
発売 2015年11月から
脚本 フランク・ミラー、ブライアン・アザレロ
作画 アンディ・キューバート(#1本編~#9本編)、フランク・ミラー(#1短編、#3短編~#9短編)、
エドゥアルド・リッソ(#2短編)、ジョン・ロミータ・ジュニア(#3短編)
日本では2019年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
『バットマン:ダークナイト・リターンズ』から30年、『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』から15年ぶりの続編。
『ダークナイト・リターンズ』で見せた現代の問題をリアルタイムに取り入れた作風と
『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』で見せたヒーローコミックらしい展開を併せ持つ作品。
地球の支配民族になろうとするクリプトン人とヒーローたちの戦いそしてヒーローという存在の復活を描いている。
前作で問題となった脚本・作画面をブライアン・アザレロとアンディ・キューバートが脇を固める形で解決している。
また1話ごとに収録された短編ではフランク・ミラーの作画を存分に楽しむことが出来る。
前作同様ドナルド・トランプの躍進に影響を受け連載スケジュールが延び全8話のところを全9話に増えている。
【物語】
#1
レックス・ルーサーとの戦いから3年ぶりにバットマンが現れた。アフリカ系少年を警察から救ったため、警察に狙われた彼はついに逮捕されてしまう。
一方、スーパーマンとワンダーウーマンの娘ラーラは縮小化されたクリプトンの都市キャンダーを救うためアトムの元を訪れる。
#2
バットマンの正体は彼の相棒として活躍したキャリーだった。インデル本部長にブルースの死を明かした彼女は移送されることとなったが、
用意しておいたバットモービルで脱走しバットケイブへ帰還するとそこにはブルースが待っていた。
その頃ラーラの頼みでキャンダー市民を復活させたアトムだったが、危険な指導者クアルは地球侵略を宣言しアトムを原子レベルまで縮小化する。
#3
ブルースは生きていた。キャリーと再会した彼は地球への攻撃を開始するクアルに対抗するため、眠りについていたスーパーマンを目覚めさせる。
世界中が混乱し右往左往する統治者たちの前にクアルが現れる中、バットマンは宣戦布告しスーパーマンを差し向ける。
#4
同胞を止めようとしたスーパーマンだったが、娘ラーラに打ちのめされ孤独の要塞ごと海の底に封じられてしまう。
そしてクアルはバットマンの宣戦布告に対し、彼を差し出さなければゴッサムを滅ぼすと宣言する。ゴッサムが混乱に陥る中、バットマンは準備を進める。
#5
アクアマンの協力でスーパーマンは復活した。一方クアルたちがゴッサムに現れるとバットマンも姿を見せる。
市民とクアルたちがバットマンに襲い掛かろうとしたその時、バットシグナルが灯りフラッシュの協力によってクリプトナイトの雨が降り注ぐ。
力を失ったクアルたちに怒れるゴッサムが襲い掛かる。
#6
弱まったクアルたちは市民や警察にも敵わず撤退に追い込まれる。勝利を確信し見送るバットマンだったが、最後の反撃で死の窮地に追い詰められる。
#7
クアルはスーパーマンへの報復として彼の息子ジョナサンを奪うためアマゾン族の元に向かう。
一方スーパーマンは死を望むバットマンの遺志に反し、彼をラザラス・ピットに入れ復活させる。
#8
アマゾン族に襲い掛かったクアルの軍勢だったが、魔法を力の源とするアマゾン族に蹂躙され皆殺しにされてしまう。
最後の抵抗にクアルたちが集結したことを知ったバットマンとスーパーマンは決着をつけに急行する。
#9
クアルは世界を滅ぼさんとするが、バットマンの策略でダメージを負いさらに仲間に非難された怒りから家族以外を皆殺しにしてしまう。
そしてバットマンを制したスーパーマンは独りで最後の戦いに挑む。
【登場人物】
≪ヒーロー≫
- バットマン(ブルース・ウェイン)
やっぱり生きていた闇の騎士。しかし3年前の傷は大きく普段は杖を突き戦いの際には薬を使っている。
世界征服を目論むクアルを止めるため、スーパーマンの力や様々な策略を駆使して彼らに恐怖を植え付けていく。
クアルの不意打ちで本当に命を落とすもラザラス・ピットで復活し、若返って全盛期の姿を取り戻した。
- バットガール(キャリー・ケリー)
ロビン、キャットガールとしてバットマンを支えてきたパートナー。ブルースの後を継ぎバットマンとして活動するが、
彼と再会すると再びパートナーとして彼を支えていく。その際に紫に緑という派手なコスチュームを渡されている。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。3年前の戦いで世界を壊しかけたことを悔やみ、北極の孤独の要塞で眠りについていた。
バットマンに起こされ同胞であるクアルたちを止めようとする。前作と打って変わってバットマンとはかなり仲良し。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の女王。人間たちとは距離を置き、娘ラーラに手を焼きながら息子ジョナサンを育てている。
バットマンの求めには応じなかったが、ジョナサンを狙い現れたクアルの軍勢は皆殺しにした。
- アトム(レイ・パーマー)
特殊なスーツとベルトで体を縮小できるヒーロー。崖の上の研究所で研究に明け暮れている。
ラーラの頼みでキャンダーの市民を元の大きさに戻してしまい今回の事件の発端となった。
大きさを戻すのに使用した装置を自分に使われ原子サイズまで縮んでしまうが、諦めることなく元の大きさに戻ろうとする。
- フラッシュ(バリー・アレン)
超スピードを操る鑑識官。ゴッサムのピンチを知り駆け付けるも、敵の攻撃で重傷を負いバットマンにコンピュータの管理を任される。
- グリーンランタン(ハル・ジョーダン)
宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の一員。神の如きパワーを得て別の惑星で暮らしていたが、地球のピンチを知り戻って来た。
しかし帰還直後に力の源であるリングごと右手を奪われてしまう。右手を求めさまよう中で自分を見つめ直し、
最終的には外れた右手ごとリングを操ることが出来るようになった。
- アクアマン(アーサー・カリー)
海底王国アトランティスの王。キャリーのピンチを救いスーパーマン復活に協力する。
≪キャンダー≫
前作の黒幕だったブレイニアックに縮小されビンに詰められたクリプトンの都市。
3年前の戦いの後、孤独の要塞に置かれていたがラーラに助けを求めアトムの協力で住民は元の大きさに戻った。
しかし、ビンの中では内乱状態にあったらしく勝利したクアルが解放され地球侵略に乗り出す。
- クアル
キャンダー市民を導く危険な思想を持つ指導者。3人の妻と7人の子供を持つ。急進的で宗教家じみた考えを持つ。
クリプトン人のパワーと服用者を核爆弾級の爆弾に変える丸薬を武器に地球さらには宇宙侵略を目指す。
裏切者で地球最強の存在であるスーパーマンを倒すも、ただの人間であるはずのバットマンに翻弄され追い詰められていく。
- バアル
クアルの息子の1人。ラーラとアトムに呼びかけキャンダーを復活させた。ラーラと良い関係になる。
ゴッサムでの戦いではクリプトナイトの雨を浴びず、キャシーを追い詰めるも不意打ちのクリプトナイトのパチンコ弾で顔が変形する重傷を負う。
- ラーラ
スーパーマンとワンダーウーマンの娘。地球人を見下しておりアマゾン族の中で疎外感を感じ育ったため、自分を受け入れたキャンダーの側に着いた。
しかし徐々に化けの皮が剥がれていくクアルやバアルの姿を見て考えを変え始める。
≪その他≫
- エレン・インデル
ゴッサム市警本部長。3年ぶりに現れたバットマンを逮捕しその正体のキャシーの話を聞く。
ゴッサムでの戦いではバットマンに協力してクアルたちに挑む。
- バットボーイズ
キャシーの訓練を受けた戦士たち。顔にバットシンボルを描いている者の他、バットマン風のコスチュームに身を包んだ者も登場。
バットマンの活動を援護する。
- ブルーノ
前々作に登場したギャングの1人。ジョーカーの姿をした部下を引き連れ活動を続けていた。
居場所を突き止めたインデルを追い詰めるも、最後の戦いに赴く直前のバットマンとバットガールに倒される。
- ジョナサン
スーパーマンとワンダーウーマンの息子。まだ赤ん坊でワンダーウーマンに常に守られている。
- ホークボーイ、ホークガール
ホークマンの子供たち。右手を求めてさまようグリーンランタンを見守る。
- バラク・オバマ、ドナルド・トランプ
実在の人物。
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