オンラインゲームの悪夢

ページ名:オンラインゲームの悪夢

登録日:2018/06/28 (木) 00:38:55
更新日:2024/02/26 Mon 13:49:23NEW!
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四八(仮) オンラインゲーム ゲーム 東京都 ファミ通 エンターブレイン オンラインゲームの悪夢 ファミ通補完計画 リベンジャリン 青柳学園 アルバイト男の事情 小日向修





こんにちは! はじめまして……だよね?






概要

『オンラインゲームの悪夢』とは『四八(仮)』のシナリオの一つ。このシナリオの元となるシナリオを読むのに契力が10必要。


本シナリオは『四八(仮)』の中でも特に力が入った東京シナリオ『アルバイト男の事情』から派生するシナリオの一つ。


このシナリオを読むにはまず『アルバイト男の事情』の序盤にある選択肢でゲーム雑誌で働く事を選択、すると『ファミ通補完計画』というシナリオに分岐する。
このシナリオ内で無事面接を受ける事が出来たら出現する選択肢の中で全部「1」を選ぶと本シナリオに分岐する。


本来『四八(仮)』は学校であった怖い話等の作品と同じく、登場人物のグラフィックには実写取り込みが使用されている。
しかし本シナリオにおいてはオンラインゲームのプレイシーンが扱われている都合上、
ゲーム内の登場人物という設定の一部キャラクターの立ち絵にはイラストが使用されており、これが演出面にも活かされている。


このシナリオは東京シナリオのなかで特にインパクトが強く、登場人物の一人である「忍」はある意味『四八(仮)』を代表するキャラである。


ファミ通が全面協力している関係で『ファミ通補完計画』に登場する編集者は実在する編集者である。
なお現在は吉池マリア氏とバカタール加藤氏はファミ通編集部から離れており、
特にバカタール加藤氏は2018年に『ハナペン合同会社』を新たに立ち上げている。


また、2016年にゲーム系ニュースサイト『電ファミニコゲーマー』の企画記事
『ホラーゲーム百物語』において本作が取り上げられた際には、実況プレイ動画を動画サイトへ投稿の他、
バカタール加藤氏及びサンフランシス小山(現・小山オンデマンド)氏による当時の裏話が語られている。



このシナリオは複数に分岐するので、ここでは二種類のシナリオの紹介にとどめておく。



あらすじ

主人公の小日向修は一人暮らしをするための資金稼ぎとしてバイトを始めた。今回やるのはファミ通編集部での仕事だ。


仕事の内容は先輩編集者のサンフランシス小山の助手である。
当初は雑用をしていたが、慣れてきたころ小山から新しい仕事を任された。
任された仕事はエンターブレインの試作ゲームである『遥かなる永遠の中で愛を叫ぶ本と蜂と熊の私立青柳学園物語』(青柳学園)の紹介記事である。
これはファミ通が開発に関わっているためどうしても公正に書けず、修を雇ったのもバイトに客観的な記事を書かせるためだという。
このゲームの内容は簡潔に言えばNPCやPCキャラと交流して攻略するリアルタイム性のギャルゲーである。
そして修の仕事はレアキャラの生徒会キャラを攻略する事。


修はなれないオンラインゲーム、それもギャルゲーに手こずりながらも忍というキャラを攻略していくが――?



登場人物

  • 小日向修

『アルバイト男の事情』およびその派生シナリオでたいてい主人公を務める大学1年生。20歳。
ゲームをするだけでお金を貰えるという甘い夢を見てファミ通で働く事になった。
ゲームは好きだがオンラインゲームはしたことがない。
本来の姿である実写の姿だけではなく、ゲーム内のアバターとしてイラスト化した姿も登場する。


  • サンフランシス小山

修の先輩編集者。レイザーラモンHGみたいな恰好をしている。29歳。
小山に限らずファミ通の編集者はこのゲームの管理人的な立ち位置であるマスターキャラとしてゲームをプレイしているようだ。
このシナリオ内ではいい先輩として振る舞っているが、別シナリオで語られる本性は……。


  • 吉池マリア

エンターブレインの女性記者の中でも特に美人と評判。27歳。
某大作家に振り回されている。


  • バカタール加藤

『四八(仮)』が発売した当時のファミ通の編集長。42歳。


『青柳学園』のNPCキャラ。生徒会書記。
生徒会に所属しているため、修の「生徒会役員を攻略しろ」という目的のために攻略される事になる。
スタイル抜群に笑顔も素敵な女性だが、それだけに怒るとすごく怖い。
やたらと気合が入った立ち絵は必見のクオリティ。


生徒会長。眼鏡をしているイケメン。
お近づきとしてハガキをくれるが使い方は不明。
「忍」と所属が同じ辺り、某作品を彷彿とさせる。





以下『仮想現実』のネタバレのため注意!!










修は慕っている先輩から初めて任された仕事という事もあり、
友人との飲み会も時間通り切り上げて仕事を優先するなど、ゲームをするのを楽しみにするようになった。
忍の攻略も順調であり、デートの約束も取り付けたほどである。


順調に仕事が進む一方で修自身の私生活はそうはいかなかった。
仕事の帰りには何者かに付けられている気配を感じるといった不審な事が増えて来たからだ。
さらに部屋を勝手に掃除させられたりもして、しかも母親がいうには深夜修の部屋がドタバタ騒がしい音がしたという……。
部屋の掃除は母親がしたものだと修は考えていたが、翌日であった忍は「私が掃除した」と告げたのだ――
当然これも修は自身のキャラの部屋を掃除したという設定、つまりゲームの中の話だと思い込んでいたが……。



気を取り直して会社に泊まり、深夜のイベントを満喫している修。
忍と別れた後、有馬というプレイヤーキャラと遭遇する。彼女は『チョコレートパフェ大好きっ子の同好会』を作るので仲間にならないかと誘われた。
会話を楽しんでいると先程別れた忍が現れ、憎悪の表情をしながら修を問い詰める。
修は怖くなってゲームをいったんやめて、携帯にかけてきた友人の女性と談笑を始めた。
そして落ち着いた修はゲームを再開し、「私をほったらかすなんて!」と怒る忍に対して「仕事があったから……」と言い訳する修。しかし、


電話で女の子と楽しそうに喋っていたじゃない!!


と見事に的中させる忍。
そして忍は鉈で修のプレイキャラクターを殺したのであった――
茫然と見つめる事しか出来ない……するとゲームの画面が内容だけじゃなく物理的にも赤く染まり、修の体に激痛が走った。左耳が切り落ちたのだ!
ゲームの外にまでやって来た忍は背後から修を襲い、こう約束させる「二度と忍を裏切らない」と――



すると突然吉池マリアの呼びかけで目を覚ます。体も無事だしどうやら夢を見ていたようだ。
リアルな夢だった、そう思っていると「ゲームを辞めた方がいい」とマリアが言って来る。
彼女は続けて「忍と関わらないで」と忠告をしてくる。修はそれに疑問に抱きつつも先程の夢の事もあり、それに同意した。
すると――


「やっぱり捨てるんだ……」


と、マリアは突然そんなことを言い出した。
「え?」と思っていると切ったはずのパソコンの電源が起動して画面上に忍が表示される。
そして重なり合う忍とマリアの「嘘つき」という言葉――。



そしてパソコンの画面上で忍が、現実ではマリアが鉈を修に向かって振り下ろした――








以下『四八』のネタバレのため注意!!












吉池マリア=忍というのはあくまであのルート、それも修が知った情報のみであり、事実は勿論異なっている。



上記の話の途中で会社に泊まらずに過ごすとシナリオが進み、忍がクッキーを作り修が食べたと言い出す。
そして実際に現実世界で修もクッキーを食べていた。
修が忍を怪しみだした途端、忍は「自分を捨てたら殺すわよ」と言いながら現実世界へと出現*1し修をハサミで殺そうとしてくる。
命の危険を感じ逃げ出した修は別の部屋に入るとそこにはパソコンの電源が入っており、持ち主は『青柳学園』をプレイしているようだ。
どうやらプレイヤーは有馬というらしく亮を攻略しているようだ。
修は忍から逃げ出す方法を亮から聞こうと色々試していると背後から忍が……。



ふと気づけば修の周りにはマリアや小山、そして加藤編集長がいる。
そして彼らから聞かされたのは修が妄想に取り付かれていたという現実だった。
他のルートの話によれば忍との会話のレポートにはプログラミングされていない会話が書かれているし、
現実世界に出現した忍とは修がそう見えていただけで、実は修を心配したマリアだったのだ。


母親が言うには部屋を掃除したのもクッキーを作ったのも修自身である。
ちなみに修をつけていたのは交換殺人集団『リベンジャリン』というガチな犯罪者たちなので、ゲームとは関係なかった。


真相を知った修はゲームを続ける事が出来なくなり、ファミ通のバイトを辞めた。
そんな時、まったく新しいゲームのサンプルモニターに選ばれたらしく、修の元へゲームが届く。


そのゲームの名前は――





四八






余談

修はプレイ結果を記事にするように言われていたが、
実は別の部屋から修がプレイする様子を観察していた吉池マリアが修の攻略風景の記事を書くことになっている。
マリアは有馬(ありま→まりあ)というハンドルネームでゲームをプレイしており、亮を攻略していた。


あるルートで修を殺した『リベンジャリン』の利用者はおそらく徳島県シナリオの主人公『神谷慎吾』であると思われる。
姿が神谷そっくりだし、神谷はリベンジャリンという用語が出るシナリオになにかしら関わっているため。
修を殺すように神谷に命じた人間が誰なのかは不明である。


別のルートだと大量に出現した複数の忍を殺す――つまり傍から見れば無差別殺人を犯したので精神病院へ連行されている。
殺人をしなくても精神を病んでいるので精神病院へ行く事に。


このシナリオだけだと何故修が妄想に取り付かれる事になったのか分からない。編集部もその辺ハッキリ説明をしない。
しかしこのゲームの『主人公シナリオ』の内容と最後に送られてきた『四八』からある程度推測をする事が出来る。


主人公シナリオで、大規模洗脳詐欺事件の犯人『周防勇人』が選ばれたモニターに特殊な音声や映像を仕組んだ洗脳ゲームを送っていた事が語られている。
さらにその洗脳ゲームは『恋愛ゲーム』であるとも。
つまり周防勇人が犯罪に使っていたゲームこそ『青柳学園』だったと考えられる。
全てのシナリオがクソみたいなゲームだが、主人公シナリオとリンクしている(と考えられる)のは都道府県シナリオは東京のもののみ。




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  • 修ちん主役回多いよな。単に東京の分岐が多いだけだけどw -- 名無しさん (2018-06-28 00:47:30)
  • 最近四八(仮)の記事増えてるね 糞ゲーじゃないよと言いたいのかクソだけどいいシナリオもあるよと言いたいのか -- 名無しさん (2018-06-28 10:52:08)
  • 個々のシナリオはいいやつ結構あるんだよな。出来の悪いのが半端じゃなかったり(ヒバゴンとか)ゲーム全体の出来が悪かったりするだけで -- 名無しさん (2018-06-28 11:03:43)
  • 「青柳学園物語」はオンラインゲームなので、ゲームキャラという設定のキャラ(修のアバターや忍など)は立ち絵が実写ではなくイラスト。この立ち絵の完成度がやたら高く、特に忍は狂気状態含めてめっちゃかわいい -- 名無しさん (2018-06-28 11:13:24)
  • 実際プレイしたことあるけどシステム面はほんと酷いしクソシナリオも多いクソゲーではあるけど全てのシナリオがクソってわけじゃないからね。修がプレイしてるのが周防のゲームだという考察はなるほどって思った。 -- 名無しさん (2018-06-28 12:41:11)
  • マリアに殺されるルートって、洗脳ゲームでマリアが忍と同調してしまったということかな? -- 名無しさん (2018-06-29 12:41:33)
  • 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-07-01 19:32:44)
  • 最後に四八が送られてくる流れは、四八のリアルでの評判を考えると逆に笑えてしまう -- 名無しさん (2019-10-16 06:52:07)
  • ぶっちゃけ最後にソフトが届く展開が一番ホラー -- 名無しさん (2022-01-13 00:31:19)
  • この主人公の別ルートの編集長に成りすましてたら変な人物に絡まれて後で大変な事になるルートは普通にホラーしてた -- 名無しさん (2022-01-13 00:43:16)

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*1 二次元のイラストの姿のまま三次元の世界に現れる

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