スピアー(プロレス技)

ページ名:スピアー_プロレス技_

登録日:2018/02/02 Fri 21:13:06
更新日:2024/02/16 Fri 14:28:32NEW!
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スピアー プロレス プロレス技 アメフト アマレス エッジ タックル ビル・ゴールドバーグ




もしかして→ポケモン


スピアー(Spear)プロレス技の一つ。
低い体勢から高速で走り込み、肩口から相手にぶつかり薙ぎ倒していくスタイルのタックルをこう呼ぶ。
90年代中頃にWCWにビル・ゴールドバーグが登場したことによって脚光を浴び、以降のプロレス界に於ける流行技となった。
名称はそのまま“槍(Spear)”のように相手に突き刺さることから。


普通のタックルとの区別の為にスピアー・タックルと呼ばれる場合も多い。


【概説】

元祖であり、現時点で最高の使い手と見なされているのは上記のように“超人類”ビル・ゴールドバーグである。
原型となったのは、ゴールドバーグの前歴であるアメリカンフットボールの胴タックルで、この技術をゴールドバーグがリング上に持ち込んだ。


因みに、ゴールドバーグ以前にもWWF(現:WWE)、WCWで活躍したハクソー・ジム・ドゥガンなどがフットボールタックルを得意技としていたが、本格的に単体での必殺技として定着させて見せたのはゴールドバーグが初である。


元々、総合的な格闘技要素を持つショーマンシップであるものの、プロレスの基本にはレスリングがあることもあってか、プロレスに於けるタックル=レスリングに於けるテイクダウンさせる為のタックルであるのが常識だったが、


殆ど同じ形ながら自分の身体が逆さまに浮く位の勢いで突き刺ささるゴールドバーグのタックルは明らかに異質で、すぐに普通のタックルと区別されるようになった。


一応、確認出来る映像資料だとデビュー当時は動きも大人しめで相手をテイクダウンさせる目的で放っているようなのだが、矢張り規格外の身体能力を持ち、完全に相手の勢いを受け止めてしまうゴールドバーグのタックルは見た目にもインパクトがあったようで、直ぐに必殺技としての扱いを受けるようになった。


ゴールドバーグ自身の最大の必殺技は変形ブレーンバスターであるジャックハマーなのだが、スピアーはジャックハマーの単なる繋ぎとして以上の支持を獲得して、必殺技の一つと見なされていくようになる。


現在では、ゴールドバーグと同タイプのパワー系や大型選手に限らず、細身のレスラーや小柄なレスラーにも使い手が多く存在する流行技となっている。
また、エッジの様にミスマッチと言われながらも拘りを捨てずに使い続け、遂には最大の必殺技として認められるまでになったような選手も居る。


仕掛け方としては対角線上に陣取り、相手が起き上がるのに合わせて突っ込んでいくパターンが、たっぷりと助走をとれることや、相手に避けられる緊張感も演出出来ることから基本型と言える。


この他、体重のある選手ならばカウンターで、体重の軽い選手ならば回り込んで隙を突いた所に突っ込むなどの展開もある他、近年ではダイブした相手を受け止めるようにしてカウンターを決めるパターンも見られる。


【主な使い手】


ビル・ゴールドバーグ
前述のように元祖であり、流行の発信源。
この技でキャリアの浅さから設定された、圧倒的な身体能力で相手に何もさせないままに叩き潰す“超人類”キャラに説得力を持たせた。
リフトアップスラムから空中でスピアーに入る変形技も使用していた。


■ライノ
長年に渡り、複数の団体を最前線で渡り歩く孤高のパワーファイター。
“ゴア”と名付けられたスピアーを最大の必殺技としており、この技が決まった時の『ゴア!ゴア!ゴアーーーー!!』の絶叫もお約束。
90年代後半のプロレスの権化の様な選手だ。


エッジ
一介の若手時代から使用しており、恐らくはゴールドバーグの登場後に真っ先に模倣を始めた選手。
長身ではあるが細身の為にミスマッチとの声もあったが、ラダーマッチに於ける自殺的ダイブなどの名場面を生み出し続け、遂に頂点王座に立つ頃には絶対的なフィニッシャーとして定着させてみせた。


中西学
日本人では最初に得意技として定着させたが、後には見せなくなっている。
アマレスの下地を活かしたスピアーは、以降のアマレス出身レスラーに名手を生む始まりとなったのかもしれない。


バティスタ
エボリューション時代はWWEにやって来たゴールドバーグに纏めて蹴散らかされる役だったが、シングル戦線に進むとパワーボム、スパインバスターと並ぶフィニッシャーとして取り入れるようになった。


ビッグ・ショー
高い身体能力を誇る大巨人も、この技の名手。
形は崩れることが多いが、圧倒的な質量の差からフィニッシュとしての説得力は十分。


■ボビー・ラシュリー
今や伝説となったビンスvsトランプの代理戦争でも戦った、総合格闘技とプロレスを股に掛ける強豪。
アバランシュホールドと並ぶ、プロレスに於けるフィニッシャーとして使用。


■杉浦貴
アマレス出身のNOAHのエロ強いおじさん。
コーナーの相手に放ち、水車落としに繋ぐ連携を見せる。


■井上亘
新日暗黒時代を支えたスピアーの名手。
相手を倒した後に、気合いで押さえ込んでいくスピアー・オブ・ジャスティスは最後の奥の手だった。


■クリスチャン
エッジの親友、元相棒として知られるキャプテンカリスマは、エッジの引退後にリスペクトを込めてスピアーも自らの持ち技としていた。
器用なだけに、見事にエッジ流のスピアーをモノにしていたのは流石。


■ロマン・レインズ
数々の名レスラーを輩出してきたワイルド・サモアン一族、アノアイ家の秘蔵っ子。
2010年代後半に於けるWWE期待のニューカマーの一人で、フットボールの下地を活かしたスピアーを最大の必殺技としている。
遠距離から飛ぶように突っ込むフォームが特徴的。
打点が高くなってしまうこともあるが、ゴールドバーグの語った頭を武器とする危険なタックルには合致している。
ポジション的にも現役最高の使い手か。


■大家健
汁レスラー、カリスマ号泣師とバカにされつつも徐々に存在感を発揮し一部熱狂的支持を集めるガンバレ☆プロレスの代表。
炎のスピアーの名称で使用。2015年のKUDOvsヤス・ウラノのKO-D無差別級王座戦に乱入し、いつでもどこでも挑戦権を発動。そのままウラノをこの技で仕留め、見事王座戴冠を果たした。


■野村直矢
全日本プロレス出身の地下闘技場チャンピオン。
ラグビーの経験を活かしたスピアーは破壊力・機動力共に抜群で、そのままジャックナイフ固めに移行する「ノムレーザー」、後方から放つ危険極まりない「裏スピアー」などのバリエーションを持つ。



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  • 炎のスピアを必殺技とする大家健を忘れては困るな -- 名無しさん (2018-02-03 01:57:29)
  • ゴーバー、ライノあたりはパワーでなぎ倒す「すごい」感じで、エッジはスピードと浮揚感で見せる「きれい」な感じなんだよね。井上は身に着けるとしたらエッジ型wつきつめるべきだったと思うんだよなー。あの細身・体格的ハンディで力任せに行っても格下感が常についてまわってたし -- 名無しさん (2018-02-04 03:06:35)
  • ミンサガではじめて存在を知ったのはわすれられない思い出 -- 名無しさん (2018-02-17 08:33:14)

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