両さん、人間ドックへ行く(アニメ版こち亀)

ページ名:両さん_人間ドックへ行く_アニメ版こち亀_

登録日:2017/11/22 Wed 01:12:08
更新日:2024/02/15 Thu 15:06:15NEW!
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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のアニメの185話。原作は、単行本54巻収録の同名タイトルの話より。


◆あらすじ

健康診断に行くため、昨日の夜から何も食べていない派出所の面々。
人一倍食い意地が張っている両津は腹の虫が鳴り響いているほど。
しかし、健康診断が終わったら、みんなで焼肉食べ放題に行こうという話になった。しかも中川と麗子が奢ってくれるという。
焼肉食べ放題の奢りと聞いた途端に一気に元気が出た両津は早く健康診断に行こうと急かす。
と同時に、検査で異常が出れば、その人は焼肉食べ放題は無し、という話にもなってしまった。


かくして亀有病院へやってきた一行であったが、男性陣は両津以外はちょっと不安になってきた。
おまけに両津が余計に不安を煽ってくる意地悪までしたおかげで大原を怒らせ、病院側に迷惑をかける始末…。


健康診断が始まり、大原部長は高血圧、寺井や中川は両津の意地悪で酷い目に…。
対して両津はというと、視力は5.0、高すぎる肺活量で測定用のモニターを破壊し、更にはバリウムをジュースのように飲み干すと言うタフさを発揮。



大原部長らはここぞとばかりに両津の悪食列伝を暴露し、赤っ恥をかかせる。
両津はその復讐とばかりに、今度は医師に変装して大原部長らに悪戯の検査を仕掛け、
尻を丸出しにさせたままの3人をストレッチャーに固定して蹴り飛ばし、病院内を爆走させるなど迷惑行為に。


三人は病院食に突っ込んでしまい、大恥をかいた上に病院に大迷惑をかけてしまったことで婦長さんに頭を下げる破目に…。


「病院内で大の大人が何を破廉恥なことをしてるんですか~!」


「「「申し訳ございませ~ん!!」」」




一方その頃、両津を検査した教授や医師達が集まって何やらざわめいていた。


「大変な発見だ!」と驚く医師たち。


なんと両津の頭骨のレントゲン写真は、現代人と比べると

  • チンパンジーと現代人の中間的な形をしている
  • 進化の過程を見ているようで、どちらかというと原人に近い
  • 眉や下あごはチンパンジーそっくり

といった特徴がある事が分かっていた。
さらに頭骨を三面図で立体化すると、

  • 北京原人に似ている、
  • ジャワ原人に似ている、
  • クロマニヨンに似て…
  • ネアンデルタールに似…

等々、医師達は好き放題に言って興味を持つ始末。


「これは生きた化石だ! 徹底的に調査せねば!」


医師達の知的好奇心が強まっていき、倫理感が欠如して何やら怪しい雰囲気に…




両津達は検査が終わり、後は結果を待つだけだった。
大原部長達が不安の中、どうせ異常無しだと浮かれてこの後の焼肉食べ放題に浮かれる両津。


するとそこへ突然現れた大勢の医師達によって、有無も言わせずにストレッチャーに縛り付けられる両津。
厳重に拘束されると、救急車に乗せられ病院から連れ出されてしまった。


思わぬ展開に大原部長達は呆然…。



両津を拉致した救急車は亀有病院から遠く離れた富士山麓の研究所へと向かっていった。



「お目覚めかね? 両津勘吉君」



気が付けば、両津は見知らぬ実験室に寝かされていた。
そこへ大勢の医師達を伴い現れたのは、研究所の所長で「芹沢」と名乗る悪人面をした男*1だった。


亀有病院から連絡を受けた彼は、両津を研究所まで連れてくると、その体を隅々まで調べるうちに驚くべき結果が判明したと言う。


両津は自分の体に異常があるのかと心配し、焼肉食べ放題があるのでそれは困ると叫ぶが、
芹沢はそんな両津のことなど意にも介さずに「具体的なテストに移る」と通告してきた。



それから両津は様々なテストを受けることになるのだがその内容は…



  • 吊り下げられたバナナを積み木を使って取ってみる
  • リンゴの皮をナイフで剥く
  • ホワイトボードに足し算の計算(1+1=?)をする
  • カゴにボールを投げ入れる
  • ハサミで紙を人の形にする

等々、どれも明らかに両津をバカにしてるとしか思えない、チンパンジーや幼稚園児などがやるようなテストばかり。
おまけに、それらを両津がこなす度に芹沢達は「知能が高い」「時間の概念もある」などと、まるで動物実験を見るような驚きと反応を示していた。


最終テストは研究所内に作られた広大なジャングルを越え、岩山の上にある松明を取って来いと言ってくる。



「早く終わらせてくれんと、焼肉を食えなくなるんだ!」


「だったら早くこのテストを終わらせることだな」


両津の意思など知ったことではないと言わんばかりの芹沢だが、今何時かも分からない両津は早く焼肉を食べたいため、
両津は嫌々ながらも最終テストに付き合うことにした。
途中、ライオンワニに襲われるものの、野生児顔負けのパワフルな行動力と超人的な肉体能力で蹴散らし、何とかクリアすることに成功する。


テストは全部終わったはずなので早く帰せと両津は文句を言うが…



「素晴らしい! 君こそ生きた化石だ!」



芹沢は両津のことなどお構いなしでテスト結果に感激し、復元した両津の全身骨格を見せてきた。
それによると、両津は55万年前の原人によく似た骨格をしているらしいのだ。
しかも人類進化の表で分類すると現代人よりはチンパンジーやテナガザルの方に近いとか。
芹沢でも不可解に感じるほどマイペースに両津は進化しているという。



「この野郎! 言わせておけば良い気になりやがって! マイペースで進化して悪うございましたね!」


「もう付き合いきれん! ワシは帰るぞ!」


◆原人大脱走

当然、健康診断でも何でもない、両津にはまるで関係のない研究に無理矢理付き合わされた挙句、好き放題に言われてご立腹。
両津は取り押さえようとする医師らを引き剥がし研究所から逃亡。


研究所内を逃げ回る中で他の研究室の設備を滅茶苦茶にしてしまい、その中で毛生え薬を浴びてしまい髪はボサボサ、ヒゲもモジャモジャに伸びてしまう。
さらに有刺鉄線の高圧電流に引っかかってしまい、着ていた手術着がボロボロに焼き焦げてしまった。


毛むくじゃらの上にかろうじて下半身に残った手術着だけしか身に着けていない両津の姿はもはや原人そのものだった。
早くお腹いっぱいに焼肉を食べたい一心で富士山麓から亀有を目指して猛ダッシュするのであった。



一方、両津がそんな大変な目に遭っているとは露知らず、大原部長達は焼肉屋で食事を満喫している所だった。
そんな中、テレビに臨時ニュースが流れる…


「富士山麓にある芹沢研究所より55万年の眠りから目覚めた原人が逃げ出した模様です!」


「原人は肉食らしく、『肉、肉!』と喚きながら逃走中のようです! 大変飢えて危険な状態にあるということです!」


両津は何台ものパトカーやヘリコプターに追い回されながら、都内の高速道路を車よりも速い俊足で疾走していた。
大原部長達が焼肉を満喫している店へ下水道や屋根の上を飛び越えながら向かっていく。
亀有に向かっていることをニュースで聞いた客達は全員逃げ出してしまった。…大原部長らを除いて。



大原部長らが完食する頃には、店内はもぬけの空。
しかも何やら外が騒がしくなっている。
気になって外に出てみれば、そこには何台ものパトカーや装甲車、ヘリコプターと共に警察や機動隊、狙撃班までもが集結して大騒ぎになっていた。



「肉~~! グワオ~! 肉、食わせろ~~~!!」



何と、大原部長達がいた焼肉屋の屋根の看板に凶暴な原人…ではなく、両津が張り付いていたのだ!
飢えた野獣そのものの変わり果てた姿に驚く大原部長達はそろそろとその場から逃げようとする。



「ワシの分の焼肉、食わせろ~~~~~!!」



放水攻撃が開始される中、空腹に飢えた両津の叫びが木霊するのだった。



【余談】

原作では?

実はこの話、連載時には全く違う話だった。
両さんが人間ドックに行き骨格に注目が集まるのは同じだが、調査自体は即座に病院の検査にかこつけて実行。
が、検査にかこつけて色々と調査していくうちに難病が見つかったのを隠していると誤解した両さんが怒ってしまいネタバラシに。
全身骨格を再現、その後頭蓋骨の模型で粘土による顔の復元をやったところ、なぜか両さんとは似ても似つかぬ原人になってしまい一同は混乱。
結局その後、説明の際にいちいち指示棒で頭を叩かれた両さんがキレてしまい、検査は終わり。
オチでは異常な体の頑丈さと健康さに注目したスタッフが派出所にやって来ており、両さんがうんざりしているシーンで終わる。




健康診断で体に異常が無ければ追記・修正をしてください。



  • この話原作とアニメでは大きく話違うんだよね。 -- 名無しさん (2017-11-22 01:48:16)
  • 両さんが理不尽な目にしか遭ってない -- 名無しさん (2017-11-22 05:21:54)
  • 吐き気を催す邪悪という言葉を使っている時点で主観と暴言だらけになってる。 -- 名無しさん (2017-11-22 06:04:49)
  • ストレッチャーに尻丸出しで乗せて爆走させてる時点で両津も大概なんだが。 -- 名無しさん (2017-11-22 07:27:09)
  • アニメは後半辺りは今でも覚えてる。此処でも両さんは色々ぶっ飛んでた。骨格的な意味でも。 -- 名無しさん (2017-11-22 09:43:08)
  • この芹沢って人、後の話で再登場してたよね。両さんの頭に花が生えた話で。 -- 名無しさん (2017-11-22 16:09:57)
  • 似たような話で漫画のバイキンみたいな抗体が見つかる話もあったな -- 名無しさん (2017-11-22 16:11:21)
  • ↑家の総集編に載ってた。農薬が流れた川に飛び込んで財布探して病院に運び込んだら、劣悪な生活環に耐えて漫画のバイ菌みたくなった抗体が発見。万能ワクチンとして期待されるも案の定、両さんにしか耐えれなかったっていつものオチ。 -- 名無しさん (2017-11-22 19:45:23)
  • ↑1 アニメ版では、未来の病原菌を治療するべく、両津の抗体を求め、子孫がタイムスリップしてきたな。問題視されていた「両津本人以外は耐えられない」も医学の発展で改善されていた。 -- 名無しさん (2017-11-22 21:34:39)
  • 「原人は肉食らしく」で笑い死にそうになった -- 名無しさん (2017-11-22 21:36:09)
  • そんなに何度も見返したわけじゃないのによく覚えてる話。それだけインパクトあったんだろうばw -- 名無しさん (2017-11-23 04:15:21)
  • 芹沢って苗字はやはりゴジラネタというか特撮ネタなんだろうか -- 名無しさん (2017-11-23 16:43:12)
  • 両さんのテスト・・明らかに「サルの知能を調べる」やつwwww -- 名無しさん (2017-11-24 10:20:50)
  • アニメではあの後ターミネーチャンが出てくるんだっけ? -- 名無しさん (2017-11-24 10:22:19)
  • 原作のオチが -- 名無しさん (2017-11-25 20:57:46)
  • ↑しまった…原作のオチがシュールに感じたのは自分だけだろうか -- 名無しさん (2017-11-25 20:58:25)
  • このお話に「ゴルゴジュウゾウ」みたいやキャラがいたな。 -- 名無しさん (2018-03-16 09:30:17)
  • アニメと原作の方向性の違いをよく理解できる回。アニメはわりと派手なアレンジをぶちこむ傾向にあるよね。ちなみに、アウトになった事で知られるエイズ云々の台詞が登場したのはこの回の原作 -- 名無しさん (2018-11-07 08:11:29)
  • アニメこち亀でたぶんこの話が1番カオス。オチもオチてないし、浦沢脚本っぽい。 -- 名無しさん (2019-07-24 06:18:45)
  • この回昔見て子供心に両さんかわいそうだと思ったわ -- 名無しさん (2021-05-03 15:20:59)
  • 両津細胞の話じゃないのか -- 名無しさん (2021-08-12 15:33:44)
  • 明らかに両さんを人として扱ってねぇなこいつら -- 名無しさん (2021-10-31 11:52:42)
  • というか他の客が全員逃げてるのに食い続けてる部長らって...... -- 名無しさん (2022-06-09 14:56:45)
  • 焼肉屋で見ていたテレビは笑う犬の「トシとサチ」。 -- 名無しさん (2023-03-12 01:24:24)

#comment(striction)

*1 芹澤を演じた西村仁氏は「THE FINAL 両津勘吉 最後の日」で頓田署長を演じている。

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