フィオーネ姫(DQ)

ページ名:フィオーネ姫_DQ_

登録日:2017/11/12 (日) 19:22:59
更新日:2024/02/15 Thu 13:47:31NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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dq9 dq お姫様 行動派 責任感が強い ヒロイン 暴走 ドラクエ ドラゴンクエスト セントシュタイン ヤンデレ姫 フィオーネ姫 ルディアノ メリア姫←に瓜二つ




「私がおもむけば国の者はみな安心してくらせることでしょう!」





ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』に登場するキャラクターの1人。



◆概要
物語序盤に訪れ多くのプレイヤーが冒険の拠点としたであろうセントシュタイン王国のお姫様。
ライトグリーンのドレスに後ろで結い上げたブロンドの髪が目を引く美人さん。
お姫様らしい丁寧な口調ながらも真面目で責任感の強い性格をしている。


ドラクエではローラ姫の系譜に連なる正統派お姫様ポジションのキャラ……と、思いきや、
実はそれ以上にとても行動力溢れる一面もあったりする。(詳しくは後述)


そして配信クエスト内でその真面目すぎる性格が災いして、とんでもない暗黒面を見せたキャラとしても有名。



◆本編での活躍
物語ではじめて訪れた時点で彼女はセントシュタインを騒がせている、謎の黒騎士にその身を狙われており、父親であるセントシュタイン王は黒騎士の討伐してくれる人材を求めていた。
しかし、フィオーネ自身は無関係の人間を巻き込むことに心を痛めており、討伐任務を受けに来た主人公に対しても心配するような言葉をかけている。


項目冒頭のセリフにあるように自分が黒騎士の下に赴けば国民を危機に晒す事は無くなると考えており、方針の相違から国王と反発し合うようなシーンも見られた。



後、主人公は件の黒騎士ことレオコーンと相対し、その末に彼の本当の目的はフィオーネ姫ではなく、彼女と瓜二つの外見をしているルディアノ国のメリア姫であったことが判明。
その報告を受けた際にも国王は「ルディアノなんて国は聞いた事がない、フィオーネを攫うための嘘に決まっている」と激昂するも、その姿を見たフィオーネもまた国王に反発して自分の部屋へと駆け出してしまう。


が、直後にフィオーネはこっそりと主人公を呼び出し、実はルディアノという国に聞き覚えがあること、嘗ての自分の育て役だったソナばあさんの童歌の情報を教えてくれる。




そして主人公はレオコーンとともに滅びたルディアノ城へと辿り着き、玉座の間にて彼を苦しめていた元凶である妖女イシュダルを倒した直後に彼女もまた姿を現す。
長き時の果てに想い人も帰るべき国も失い絶望に項垂れるレオコーンに手を差し伸べ、誓いのダンスを踊ってあげて彼の魂を成仏させた。



「約束したではありませんか。ずっとずっとあなたのことを待っていると……」


「さあ黒バラの騎士よ。私の手を取り踊ってくださいますね? かつて果たせなかった婚礼の踊りを」



因みにこの時フィオーネ姫は自分の意志で、セントシュタインからそこそこ距離のあるルディアノ城に赴いている。
護衛の兵士も一緒にいたとはいえ、魔物の闊歩する城の奥深くまで自分の足でやってくる辺り一国の姫らしからぬ相当な行動力の持ち主である。



全てが解決した後は父親である国王もレオコーンやルディアノについての真実を知り、フィオーネ共々主人公に感謝の意を示し、お礼として城の宝物庫にある宝を提供。
それを手にした主人公は次なる冒険へと旅立っていく。



と、序盤のエピソードにおけるヒロインの1人といった感じの活躍で、ルディアノに赴いた行動力を除けば、極々ありがちなお姫様キャラであり、プレイヤー間でもそこそこの好印象を残したくらいの立ち位置でしかなかった筈なのだが……


以下、配信クエストでのネタバレ含む























「ウフ……ウフフフフ。あの本にあったとおりですわ」


「すべて真実だった……。信じたくなかったのに!」



本編クリア後に受注可能となる配信クエストにおいても活躍。
父である国王が正体不明の魔神が現れる謎の悪夢に悩まされているのを解決したり、城の東の井戸の底にある謎のひび割れの先にあからさまに異質な謎の空間と巨大な棺を発見したりなんなりした矢先、クエストNo.129「書物のカギをさがせ」で彼女自身からクエストの依頼がある。


城内で見つけた古びた古文書を開けるためのカギを探しているのだという頼みを受け、そのカギを見つけてあげると早速フィオーネ姫はその中身を確認するのだが、
何といきなり前触れも無く意識を失って倒れてしまうのだ。


そのままままクエストはクリア扱いとなり、後に玉座の間にいるフィオーネ姫を訪ねても頑なに口を閉ざしたままと、
あからさまな謎を残したまま次のクエストへと進むことになる。



クエストNo.133「帰ろう団へようこそ」においても終盤に登場。
ルディアノ城の修繕を目的とした一団であるルディアノに帰ろう団の一員であるリューマの依頼を受け、城内にいるメイドさんを勧誘している最中に突如として現れ、自身も団の一員になることを告げてくる。
(関係ない話だがこの件のメイドさん、元戦士の職に就いていたらしく現役の武闘家であるリューマより強いとのこと)



続きのクエストであるNo.135「第1回ルディアノ会合」にも勿論登場。
団のリーダーであるマリッサの発案で、ルディアノ城の玉座で開合を開こうということになる。
当然主人公もそこに向かうのだが、先に辿り着いていたフィオーネ姫は玉座の下の階にある姫の部屋で何か調べ物をしていた様子。


直後に襲ってきたモンスターを撃退後、現れるのはフィオーネ姫に瓜二つの人物……つまりはメリア姫の幽霊であった。
フィオーネはメリアを優しく諭しレオコーンの時と同じように彼女を成仏させ、その際に謎の指輪を受け取っている。
その後の団の会合も滞りなく進行するのだが、古文書の一件といい、段々とフィオーネに不審な行動が見られるようになっていく。





そして後のクエストNo.137「悪魔の呼ぶ声」においてセントシュタインとルディアノに関する全ての真実が明らかになる。


上述した井戸の先の謎の空間に姿を現したフィオーネ姫は、巨大な棺の前でまるで人が変わったかのような狂気的な笑みを浮かべる。
遅れてやってきた父親である国王にすら強い罵声を浴びせ、メリア姫から貰った指輪を使って棺の封印を解放。
その中から姿を現したいにしえの魔神と共に全ての真実を語りだす。


実はいにしえの魔神は嘗てのセントシュタイン国王がガナン帝国の侵攻から自国を守るために召喚した存在なのだが、
そのための生贄として差し出されたのがルディアノの国民全ての命であり、そのためにルディアノは滅んだのだという。
しかもそのあまりの強大な力を逆に恐れた国王によって城の奥深くに今日まで封印され、事が事なのでとても表沙汰にできるものでなく、ルディアノの存在そのものと共に歴史の闇に葬られていた。


そもそもストーリー序盤でレオコーンを苦しめていた妖女イシュダルも魔神の手下であり、コイツの討伐のためにレオコーンは亡霊として彷徨うハメになり、彼の帰りをずっと待ち詫びていたメリア姫もまた、ルディアノの滅亡直前に政略結婚のためにセントシュタインに嫁ぐことになり、そしてこれらの真実を知って絶望のままに命を落としていた。


メリア姫の子孫とも言えるフィオーネはこれらの真実を洗いざらいぶちまけた上で、魔神に向けて高らかに宣言する。



「自分たちが助かるために他の者の命をさしだすなどあってはならないことです!」


「わたくしたちはその償いをしなければなりません!!」


「さあ魔神よ! 我々の命とひきかえにルディアノをよみがえらせなさい!!」



……何と嘗てのルディアノと同じように今度は自分たちの国を差し出すことでルディアノを蘇らせろと魔神に言い放ったのだ。
(言葉面だけ見ると国民たちを犠牲にとは言ってないようにも見えるが、クエスト最後における国王との語らいを見るにそういう意味合いで言っていたらしい。)


それに対して魔神は人間はまた同じことを繰り返すのかと彼女の嘆願を嘲笑った上で一蹴。
そもそも自分らで呼び出しておいて長いこと封印していたセントシュタインの人間に協力する気など更々無く、セントシュタインはおろか人間そのものを滅ぼしてやると宣言。
動揺で動けないフィオーネ姫はそのまま国王に連れられて脱出し、残った魔神の討伐を主人公が担うことになる。





無事に魔神を討伐し、全ての真実を知った上で国王はフィオーネ姫を一喝。
過去の国王がしたことは許されることではないが、だからといってセントシュタインを犠牲するようなことをメリア姫やレオコーンが望んでいるのかと。


嘗てのレオコーンとメリア姫の悲劇を知っていたからこそ、嘘であってほしいと願いつつも真実を知ってしまった時、
いても立ってもいられなくなってしまったのだとフィオーネ姫は自らの非を謝罪。
国王と共に時間がかかっても帰ろう団と共に必ずやルディアノを復興させることを改めて誓うのであった。



本編でも見え隠れしていた彼女の強すぎる責任感が悪い方向に暴走してしまった故の事態と言えるが、この手のイベントのお約束である魔神による洗脳・催眠といった類の外部要素は一切無く、素面の状態で自分の国を差し出そうとしていた、という強烈過ぎる要素は、
彼女への評価を一変させるものになった。



ちなみにこのイベントの後、フィオーネ姫は過去を忘れないようにするため、古文書を城の歴史学者イロホンに預けている。
また国王は、王でありながら国の歴史を知らなかった事を恥じ、かつての王の罪を一生かけても償うと誓っている。
そしてイロホンは、「世の中には知らねば幸せだったという事もあるが、知らなければ 前へと進めぬ事もある」として、この歴史を後世まで伝えていくという、どこぞの村長とは対照的な決意を固めている。



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  • 「人のこと勝手に封印した挙句また封印前と同じことやらせるとか馬鹿じゃねーのか」という魔神の言い分が正論過ぎる -- 名無しさん (2017-11-13 10:12:44)
  • 記事の前半読んでて魅力的なキャラだなーと思ってて終盤でひっくり返った。まぁ過ちと認められる分いいけどすごいキャラだなぁ -- 名無しさん (2018-12-12 11:12:51)
  • 上に同じ。ドラクエ9ってやったことないけどこんな強烈なキャラがいたのか・・・。 -- 名無しさん (2018-12-13 12:29:51)
  • 本編だけなら本当によくいるお姫様って印象しかないんだけどね。如何せん配信クエストでの暴走が強烈すぎた。 -- 名無しさん (2018-12-13 18:19:03)
  • 若かったのよ…。主人公がいなかったらどうなってたことやら。 -- 名無しさん (2019-11-02 15:19:14)
  • 強い責任感はあっても、それに伴う判断力が無かった。国民達の命も犠牲にしようとしたことから相当切羽詰まっていたんだな… -- 名無しさん (2020-04-17 18:56:34)

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