登録日:2017/09/27 (水曜日) 22:48:00
更新日:2024/02/15 Thu 13:25:38NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
▽タグ一覧
漫画 週刊少年チャンピオン 猫神じゃらし! 人外 獣人 神 泣き虫 猫 主人公 かわいい ケモナーホイホイ ポンコツ アホの子 子供 猫又 マスコット 着せ替え人形 お調子者 世間知らず 真面目 猫神 金髪
猫と人とをつなぐ猫神さまとしてっ 二代目こまりをどうかよろしくお願いしまーーーす!!!
こまり(猫神じゃらし!)とは、週刊少年チャンピオンで連載されていた、人外コメディー漫画『猫神じゃらし!』に登場するネコ人間猫神さまである。
同作のメインキャラクターであり、物語は彼女と人間との交流をメインに展開する。
【概要】
猫が多く住む町・「藍ヶ浦」にかつて豊穣をもたらした「猫神」の一人娘。一人称は「こまり」。
普段は人里に降りず、先代の猫神「しっぽ」と共にかつて猫神のために建てられた廃神社で暮らしている。
見た目は猫耳が付いた人間の少女で、巫女装束を身に纏っている。スカートの下は穿いてない。
尻尾の部分には、先述したしっぽがくっついている。こまり自身の尻尾は、ウサギの尻尾のような短尾。
見た目は完全にネコ人間だが、本人はあくまで「猫神さま」であると言い張り、ネコ人間と呼ばれると否定する。
姿かたちこそ人間そっくりだが、基本的に生態は猫であり、その生活習慣や倫理観は人間のそれとは大きく異なっている。
例として、持久力が無い、魚が大好物、普段の姿では寒さに弱いなど。
ただ、色覚などは人間と同一で、しっぽなどと異なり、桜の色を識別して花見を楽しむシーンがある。
その他、猫に絶対に与えてはいけないチョコレートを食べることができる、完全な猫としての姿は持たない、文字の読み書きができるなど、
本来猫には出来ないことが出来る、どっちつかずな生物でもある。やっぱりただのネコ人間である。
凄むときの効果音はニャゴゴゴ。その他、にゃばーんなど独特な擬音を用いたり、びっくりした際は「にょわ―――!!!」と驚くなど、猫っぽさをアピールしている。
ある日、飼い猫を探しに来た人間の少女「 秋雨沙耶」と出会い、彼女の誘いをきっかけに、山を下りて人間たちと関わり合うことになっていく。
当初は神社から沙耶の家に遊びに行くばかりだったが、沙耶の夏休みが終わり、彼女が学校に行くようになると、遊べなくなるのが嫌で、
沙耶を追いかける形で彼女の通う学校(ド田舎すぎて中高一貫の複式学級)に入学する。
二代目の猫神となってから日が浅く、能力的にも精神的にも未熟であったが、回が進むごとに神としての能力を発揮していく。
【人物】
性格は一言で表すと「天真爛漫」。明るく・元気を絵に描いたような人物。無邪気で人懐っこく、大抵の相手とはすぐに打ち解けることが出来る。
とはいえ、これまで神社に引きこもっていたので、多くの人間を前にすると緊張してしまう。
その愛くるしさから、沙耶の友人である寒恋雪子を始めとする町内の人々からは可愛がられている。
ただ、オカルト女子の 九生葵のようなおっかない人物は苦手で(鉈を振り回すような人物なので当然とも言えるが)、初対面時に彼女に対してのみ、嫌いと発言したことがある。
非常に寂しがり屋な一面を持ち、特に初期は嫌われることを過度に恐れていた。そのため、相手に「嫌いにならないでください!」と泣きついたこともある。
その他にも、沙耶と遊べなかっただけで放心状態になったことも。
人間嫌いのしっぽと異なり、「人も猫も大好き」で、作中ではしっぽと異なり、人間を見下すような言動は皆無。
劇中では一度たりとも沙耶達を貶すような発言は無かった。沙耶と初めて会った際も、人間が神社に来たことに大喜びした。
なので、しっぽの「人間なんて糞!!」といった言動は苦々しく思っている。
そして、構ってもらえず激怒したしっぽが人間と関わることを禁止し、沙耶のことを悪く言ったことで、一度こまりの方から一方的に絶交を宣言したことがある。
仲直りした後も、人間に対して毒づくしっぽを窘めることも度々であった。
沙耶と初めて出会った際は、沙耶に突っ込まれる程に自画自賛した自己紹介を行ったり、
沙耶に「神様ごっこ」と小バカにされた時はかなりムキになって反論するなど、自身を度々「偉大な猫神さま」とアピールする(必ず「さま」を付けて自己紹介する)。
が、実態はかなりのポンコツ。単行本のキャラ紹介文では「藍ヶ浦を見守っている(?)」やハッキリ「ポンコツ」などと書かれる始末。
沙耶にまで「ポンコツ」呼ばわりされている他、沙耶の母親にも「アホっぽい」と評された。
実際に初期は中身の伴っていない面が目立ち、「藍ヶ浦を見守っている」と得意げに語るわりに、藍ヶ浦の猫事情を把握しておらず、
ゆきちと一緒に参加するまで、猫の集会に参加したことも無かったほか、猫を呼ぶことしかできないくせに「何かお願い事を言って」と言い、
いざ願い事(この際は「甘いものが欲しい」)を言われると、自力ではどうにもならず、泣く泣く自分が持っているお菓子を差し出そうとする、
あげく最終的には「いっぺんに皆のお願いを聴くのは難しいので、たまーにやることにしました」などとのたまうなど、当初は正に「神様ごっこ」。
しかし、当人にとって「猫神さま」であることは決して遊びではなく、町の人々や、猫たちを守りたい気持ちは本物。
先述した願い事の件も、本人なりに頑張って叶えようとした結果のことである。
責任感も強く、何かあっても他者のせいにすることは滅多になく、「こまりがみじゅくだから」と自分を責め、不正を行うことを良しとしない真面目さも持つ。
学校で人間の勉強をすることに関しても、必要なことだからと考えており、しっぽを感動させている。
しっぽのような傲慢な態度ではなく、自身の未熟さにくじけず、健気に周囲の為に奔走する姿は、非常に愛らしく、町の人々から可愛がられる一因となっている。
しっぽの教育が偏っていることもあるが、人間社会の知識はまるでなく、所謂世間知らずなアホの子(これといい変態砂おじさんといい、チャンピオンの人外ものはアホ揃いである)。
しかし、町に降りてからは、学校に通うようになって文字の書き方を覚えたり、初詣や夏祭りに出かけたり、町内会の手伝いに精を出すなど、
沙耶達と過ごすうちに、人間社会には徐々に適応していく。ただ何故か「体育」を『たいく』と覚えてしまっている。
世間知らずなため、言われたことは何でも真に受ける傾向があり、学校の担任である柳に悪質な冗談で弄られることも多い。
水が苦手なために、当初は海を間近で見るだけで狼狽し、沙耶から「海には好物の魚がいるだろう」と言われた時は、
「海に魚なんている訳が無い、溺れてしまうから」などと言い出す始末だった。
沙耶と出会うまで碌に町に出ていないため、猫の神であるにもかかわらず、人間のことはおろか、猫社会の事情にも疎かった。
実際、彼女の猫のイメージはしっぽによって刷り込まれた、かなり美化された「藍ヶ浦の猫は優秀で絶対に悪さをしない」というもの。
結局猫による悪さを目の当たりにして、猫たちの意識改革を図るが、自分含めて大失敗に終わっている。
その後は猫神として、猫たちの集会を取り仕切ったり、いじめられている猫を助けるなどの活動を行っている。
沙耶の飼い猫「ゆきち」を始めとした猫たちからは基本的に「猫神さま」と慕われているものの、結構気楽に接されており、しっぽ共々あまり敬われていない様子。
猫集会でしっぽが「お供え物が少ない」と叱責した際は「必要性を感じない」とばっさり言われてしまった。
その他基本的に子供らしくお調子者で、おだてるとすぐに得意になる。そのため調子に乗って痛い目に遭うこともしばしば。
加えて何かと影響されやすいところがあり、テレビの動物番組で見たライオンの雄々しさに影響され、「強いライオンになる」と言い出し、
そのために「ケンカごっこ」で強くなろうとした。
この際、わざわざライオンの着ぐるみを着込んでいた(沙耶の母親が製作したもので、彼女はこれ以外にもこまり用の衣装を作っている)。
その他、これまたテレビで見た猫を題材にしたヒーロー番組を見た後、それを真似て猫神ヒーロー『ますくにゃん』を名乗りコスプレして藍ヶ浦の自治活動に乗り出したりした。
彼女を語る上で欠かせないのは、彼女が非常に 泣き虫なことである。
作品の項目にもあるが、何かあるたびに泣く。ほぼ1話に1回は泣くかぐずつく。1話目からして、沙耶にからかわれて泣いている。
沙耶からも「泣いてる!」「また泣いた!」と心中で突っ込まれており、作中でも泣き虫キャラという扱い。
最終的には、泣いてばかりで周囲に心配をかける自分を反省し、藍ヶ浦の猫神として皆を守りたいという決意を以て、泣き虫を卒業した。
【人間関係】
- しっぽ
こまりの父親にして初代猫神。沙耶達と出会うまではずっと神社で一緒に過ごしてきた。
こまりにとっては「偉大な先代」であり、様々なことを教えてくれた尊敬すべき存在なのだが、こまりを溺愛するあまり、
神社から出さずに過保護かつ偏った教育を施していたので、こまりが世間知らずなポンコツに育った原因でもある。
その過保護ぶりは凄まじく、こまりを見守るため、文字通りこまりの尻尾として振る舞い、四六時中こまりの尻尾にくっついている。
ある事情から人間を非常に嫌っているため、こまりを人間に関わらせまいとしている。
ただ、こまりの意志は尊重しており、口では人間と関わるなと言いつつも、こまりが沙耶達と遊ぶことに関しては大きく干渉していない。
むしろこまりと共に人間社会に関わっていく内に、しっぽ自身も段々と馴染んでいっている。
こまりの父親だけあってしっぽ自身もポンコツなところがあり、こまりと一緒に罠に引っかかるなど、ハッキリ言って頼りにならない。
加えて性格も、特に初期は同胞の猫たちに対してすら「もっと敬えバカ猫ども」「役立たずども」とこき下ろす、
沙耶にこまりを宿泊させてもらったにもかかわらず「狭くてみすぼらしい部屋」と毒づくなど尊大かつ傲慢で、とても立派なものではない。
ただし、土壇場では「自分は良いからこまりにだけは手を出すな」と訴えるなど、父親として体を張る。
- 秋雨沙耶・ゆきち
こまりにとって初めてできた友達。こまりが外の世界に出るきっかけとなった人物で、一際彼女に懐いている。
沙耶の方もこまりのポンコツさや素っ頓狂な言行に呆れたりツッコミを入れつつも大切な友達としてよく面倒を見ている。
当初は言い伝えとはまるで違うこまりを猫神さまとして認めていなかったが、こまりが雪子の助言を受け、
沙耶の寝所に押しかけてまで自分を認めさせようと騒いだことで、ほぼ折れる形でこまりを猫神さまとして認めた。
こまりによって迷惑をかけられることも人一倍多く、先述したように寝所で騒がれたり、こまりが猫たちに盗み食いを我慢させる訓練を行った際、
用意した魚は全て沙耶の自腹であったり、雨の日に、こまりがわがままな行動をした結果、熱を出して寝込んだこともあった。
沙耶の方も、こまりをからかうことがあり、「神様ごっこ」などといった言動でこまりを泣かせたり、マタタビで酔わせて遊んだりした。
学校に入学してからも沙耶の家にほぼ毎日入り浸っており、半ば居候状態。寒い日には、沙耶の家に宿泊したこともある。
沙耶の母親に大層可愛がられており、沙耶のお古の雨合羽などを着せてもらっている。
飼い猫のゆきちとも、親密な関係を築いており、ゆきちを学校に連れて行ってやったり、相談に乗ったりしている。
当初は周囲の猫に馴染めていなかったゆきちを猫集会で紹介し、仲間入りを助けるなど、色々とフォローしている。
- 寒恋雪子・たぬのしん
二番目に出来た友達。彼女からは「こまにゃん」と呼ばれ、可愛がられている。扱い方を心得ているようで、こまりをよくおだてている。
他にも、沙耶の人となりをこまりに話し、二人で沙耶をからかう場面がある。
よくがさつな沙耶のフォローをしており、こまりが海に慣れたり、学校に行くきっかけも雪子が作っている。
沙耶が姉貴分なら雪子はまるで過保護な母親のように接しており、沙耶からは「ダメな方向に甘やかすな」と突っ込まれたこともあった。
シーンによっては本当に母と娘のように見えることも。
雪子が預かっている家出猫・たぬのしんに、「こんなのが神とか終わってる」と笑われた時は本気で怒っていたが、
それ以降は仲良くなっており、他の猫に絡まれていたたぬのしんを助けている。
- 九生葵・ナナ
こまりが作中最も苦手としている存在。ファーストコンタクトは、葵の仕掛けた罠にはめられた時(後にまた罠にかかる)。
その罠だが、一目で罠と分かる程度のもので(魚が乗ったトレーの左右に紐が付けられ、魚を取ると紐が千切れ網が降ってくるというもの)あり、
そんなものを「お供え物」と勘違いして拾い食いしようとしたこまりのポンコツぶりが際立っている。後にまた罠にひっかけられることになる。
それ以降、悪霊研究のために、度々葵から襲撃を受け、しっぽを切り落とされそうになったり、怪しげな薬を飲まされそうになっている。
当初はしっぽ目当てだったが、後にこまりもターゲットに含まれている。
こまり自身は、初対面時には「あっち行って」と拒絶するが、葵が猫好きであることを知り、
それ以降愛猫のために研究している葵に何とか歩み寄ろうとしているが、過激な葵を怖がっている。
しかし、葵に協力しようと決心して以来、彼女とのやり取りで主導権を握るようになり、立場が逆転した。
葵の飼い猫で、現在は死亡し幽霊となっているナナには、葵の襲撃から何度も助けてもらっている。
その他、「自分の死から立ち直ってほしい」というナナの願いを叶えようとするも、葵を怖がって失敗することが多い。
【特殊能力】
●猫呼び鈴
物語開始時点で唯一こまりが使用できた能力。本人曰く「秘技」。文字通り、鈴を鳴らすことでどこからともなく猫を呼び寄せる。
ぶっちゃけ地味な上に、作中でも言及されたように偶然猫が来ているようにしか見えなかったりするため、絵面的に微妙。
しかも最初の使用時は、一匹も呼び寄せることが出来ず、彼女のポンコツっぷりが発揮されている。
ただし、その後の使用時には多数の猫が集まっており、効果はあるらしい。
●衣替え
通常の猫は季節の変わり目に衣替えをするが、こまりは当人曰く未熟だったため、当初は衣替えできなかった。
しかし、急激な寒さによって(しっぽ曰く「成長」)冬毛に衣替えすることに成功している。
毛深くなり、手足には爪が生え、肉球も発達、顔に猫の髭が生えるなど、より猫に近づいた獣人チックな見た目になる。顔と服装以外は完全に二足歩行の猫である。
最初に衣替えした時は、かなり調子に乗り、うきうきだったが、やることなすこと上手くいかなかった。
肉球のせいで鉛筆や箸が持てず、伸びた爪によって道具も壊すなど、学校生活をまともに送れなくなってしまい、
「もっと楽しくなると思っていた」と落ち込むが、翌日には元の姿になっていた。
その後も冬毛になることがあったが、結局大して役に立っていない。
結局友達がいるから温かいという結論を出し、寒いから冬毛になるということはなくなった。
実際、初めて冬毛になった回以降、寒さをこたつや湯たんぽで凌ぐ場面がある。
●抜け毛(毛玉)ボール
クリスマスの夜、こまりが「猫神サンタ」としてクラスの仲間たちに配ったプレゼント。
その名の通り、こまりの抜け毛から造られた毛玉。夜中に枕元に毛玉置いていくとかホラーすぎである
この毛玉を持っていると、こまり曰く「ずっと一緒」とのこと。この毛玉を渡された者には、生涯の幸せが約束されたと言う。
葵は後日、この毛玉からしっぽのクローンを独自に生成している(本人曰く失敗であったようだが)。
●にゃんこウイルスM
しっぽとこまりの「みんな猫になれば仲良くなれる」という意思が珍しく共鳴した結果、人間を猫に変える力が発生した。
ウイルスという名の通り、次々と学校の人間に感染していき、感染した者はこまり同様猫耳と尻尾が生える。
症状が進行すると、猫と会話できるようになったり、猫と同じ習性になっていく。
こまりとしっぽはこの力によって「町のすべての人間を猫に変えて藍ヶ浦を真の猫の町にする」という野望を持つが、沙耶の訴えを聞いたこまりは改心し、
なんとか事態は収まっている。この際、こまりに叱責されたしっぽは速攻で折れた。
●入れ替わり
しっぽとこまりが体を交換する。しっぽ曰く、こまりとしっぽは二心同体であるため、行うことは容易いとのこと。
人間を嫌うしっぽがこまりの体を使って、人間の本性を暴こうとした。
この際、しっぽがこまりとして、こまりがしっぽとして振る舞うのだが、お約束として二人して演技がド下手だった。何だかんだでばれなかったが。
肝心の結果はというと、如何にこまりが周囲から大切に思われているかを証明しただけだった。
主なポンコツ台詞集
- このこまりこそがこの藍ヶ浦をずーっと昔から見守っている偉大な”猫神さま”なんよー!!!
- かっ…神様ごっこじゃないもん!!!こまりはほんとに猫神さまだし!!
- でもでも!猫神さまは本当にかしこくて優しくてスゴかったんよー!?
- にゃーんとこれは!!いーい質問ですにゃあー!!
- そうです!何を隠そうこのしっぽが!!かしこくって優しくってスゴイ!!
超ウルトラスーパーカリスマ初代猫神なのであーる!!! にゃははははー!!さーっすが我が娘!よくわかっておるようだなー!!!
でへへへーっ
(む 娘!?親子!?)
- 沙耶ちゃーん!待ってー
………
沙耶ちゃん…猫神さま認めてくれないん?
へ…?お おう!あれくらいじゃ認められんなー!
み 認めてくれんってことは もうこの神社にも来てくれんのん…?ぐず…
(!?ま…また泣いた!!!)
- 大昔の藍ヶ浦の猫たちはとっても優秀で 猫神さまの言うことだってちゃーんと聞いて 人間のためにネズミ退治だってしたのに…!
猫は絶対に悪いことしないのにー!!!
- 猫神さまの教え① 藍ヶ浦の猫は「がまん」すべし! 藍ヶ浦の猫たるもの「食べたいなー」とか「遊びたいなー」とか思っても 人間のためには我慢しなければなりません! 昔の猫たちにはその心がありました!
- 今日は特訓のために沙耶ちゃんが美味しそうなお魚を買ってきてくれましたー!
私の自腹なんだからな!大事に使えっ
- いいですね~みんな~我慢です!絶対に食べたらいけませんよお~ ぜ…絶対に…食べたら…
(お…教えてる側が早くも限界!!!)
バクーッ
あーっ!!! あ…あああ~…!!!
(もはや先に食われたことを悔しがっている…)
はっ…!!も もー!!ダメって言ったのになんで食べるんー!!
(説得力ねー…)
も―――次っ!もう1回やるから今度はちゃんと我慢するんよー!!
つ 次!?また私が買ってくんのか!!?
- ううう…なんでえ~…?何回やってもみんな食べちゃう…我慢できないって言う~…
藍ヶ浦の猫がここまで堕落していたとはな… けぷっ
しっぽもこまりに隠れて食ってたじゃねーか!!!私の金で買った魚を!!
- ううう…我慢しなきゃダメなのに…こんなんじゃ町の人が猫のことキライになっちゃう~…
………
べ…別に嫌いになんかならねーよ!猫なんて基本的にわがままで気まぐれだし!それでも藍ヶ浦の人たちは猫と一緒に暮らしてきたんだから
おまえら猫はそのまんまでいいんだよ
…沙耶ちゃん…
(や やべっこっ恥ずかしいこと言っちゃった)
え…えっとね!じゃあ沙耶ちゃん こまりもあのお魚食べたいなーって…!
………
- こまりねー最近思うんよ!藍ヶ浦を守る猫神さまなんだから町の猫だけじゃなくて町の人たちのことも守ってあげなきゃダメなんじゃないかなーって!
- でっでもでも猫神さまはこのままでもじゅうぶん怖くってスゴイよ!?
- 1~7の数字もしくはsmallなどで指定してください。
にゃー!!!しゃーっ!!!
ほわ―――ッッ!!!
………(やっぱりぜんっぜん怖くねー…)
どーした小娘!驚いて声も出ないかー!!
雪ちゃんが「夜におどかせばきっと怖がる」って言ってた!どうどう!?こわかったー?こまりのこと猫神さまって認めた―――!?
………
- 沙耶ちゃん認めてくれたよー!!!雪ちゃんの作戦すごい!!
おおー!やろやろ~?
(これが大人の対応…)
- そういや こまりお前近くで海みたことあんのか?
?ない!
(ないのにキレイとか言ってたのかよ)
- ほ ほら!海にはお前の好きな魚とかいっぱいいるんだぞ?
う 嘘だ~…!
魚とかおるわけないやん!溺れてしまうやん~…!!
泳ぐんだよ!!魚は泳いでんだよ!!!
- 沙耶ちゃんのおかーさんなんか様子がおかしかった…こまり嫌われちゃったかもしれん…!沙耶ちゃんのおかーさんがこまりのことキライになったら沙耶ちゃんもこまりのことキライになっちゃうかも…!そしたら もう一緒に遊べなくなっちゃうんだ…!!
- あ あの…!沙耶ちゃんのおかーさん!
えっあっはい!なんでしょーか!
こ…こまりのことキライにならないでください…!猫神さまはたしかに怖くってスゴイですが 人間に悪いことはしません! だから猫神さまのこと好きになってくださっゔゔえ゛え゛え゛
(な…泣いてる!!!)
- みっ見てしっぽ!!お魚だ!!神社の前にお魚が置いてあるよ―――!!!お お供え物かな!?食べていいんかなー!?
なーにかまわん!町のもんはすべて猫神のもんだー!!
いっただきま―――…ブチッ
バサーッ
にょわ―――っっ!!!! なっ…なんこれ!?動けんよしっぽー!
- あ…あくりょー…?あくりょーって悪いユーレイのこと?こまりが?
- こまりたちはねー猫神さまなんよ!藍ヶ浦を守っているちょースゴイ神さまなんよ!
- こんな耳まで生やされて これも悪霊の影響なんですね!!
この耳は生まれつきです!!
- 怖いことする人キライ!あっち行ってください~…!
- きっとあの人も猫が大好きなんよ
- そうだった!こまりすっかり忘れてました!こまりは猫神さまなんだから もっと藍ヶ浦のために頑張らなきゃいけないんよー!
- ねー2人ともーお願いごととか手伝ってほしいことなーい?
(猫しか呼べないくせに…)
- ねーしっぽ!次はどんなお手伝いしたらいいと思うー?
ふむこまりよ おまえはひとつ重大なことを忘れているぞ! 真の猫神ならば人間になぞ一切構わず神社でしっぽと一緒にお昼寝するだけで十分―――!!!
しっぽに聞いたこまりがまちがいだった
………!!
- お魚焼いたから1匹持っていきなさい
にゃわ―――!!ありがとうおかーさん!! えへへーお手伝いするといいことあるんやね!
当然だー!!この猫神が人間ごときのために労働してやったのだからなー!!
- おいでませ!猫神さまの神社へ―――!
- おいしくて楽しい!
- えへへ~!この前は楽しかったな~!今日は何して遊ぼっかな~~~!!
- しっぽより沙耶ちゃんたちと遊ぶ方が楽しい!
- う…うえええ~…沙耶ちゃんどっか行っちゃったって…今日遊べないって~…!楽しみにじてたのに…今日もいっぱい遊べると思っでだのに~…!!
な 泣くなこまり!大丈夫だ! 学校とは勉強する場所のことだ 小娘共も夕刻には家に戻るはず 明日また遊べるではないか!
あ…あした…?で でもっ1日会わんかったら 沙耶ちゃんこまりのこと忘れちゃうかもじれんし~!!!
な……なんだとー!? ふ ふむありうる!!人間はアホだからな!!
猫神を忘れられては困る!!!集え猫共!!小娘共のいる『学校』とやらを探すのだ―――!!!
- わあああ~~~会いたかったよおお~~~
はああ…!?半日会わんかっただけだろ!?
- 急におらんくなるからびっくりしたんよ…
あー…ごめんな登校日忘れてたんだよ
- 今日も登校日なん!?
………うん…じゃあ行ってくるから…
わあああ わあああー!!! 猫呼び鈴!
行かせんもん!行かせんもん―――!!!
だあーもー!!駄々っ子かおまえは―――!!!
- みなさんはじめましてー!こまりは猫神さまです!藍ヶ浦に伝わるすっごくエライ神様なんよー!!
ひれ伏せガキ共!!食うちゃるぞ―――!!!
えっとえっと…だからえっとーっ…こっ……こまりとなかよくしてくださーい!!!
- こまりだって前沙耶ちゃんたちが学校行ってすっごくさびしかったのに ゆきちの気持ちに気付けないなんて…!!
- (うああー…!怖いよう…!!でも猫神さまとしてナナと葵ちゃんのために説得しなきゃ…!!)あ あの 葵ちゃ…
いざ切断!!
やっぱこわい無理いいい!!!
- ねーねーおかーさん!こまり 何かお手伝いしよっか!
へ?ああーそうねえ…そうだ!このお手紙ポストに入れてきてくれん?ポストわかる?赤い丸筒みたいなの!
わかんない! けど沙耶ちゃんと行くからたぶんわかります!
勘弁してくれよおーもお―――!!
- おいどうした!?手伝いは!?
やめる…
やめんの!?
あらー雨降ってるの?じゃあ沙耶1人で行ってきなさい
おかしくない!!? おいおいちょっとした小雨だろーポストすぐそこだぞ!?
やだ…雨キライ…お外出たくない…
貴様しつこいぞ!!!猫神に雨に濡れろと申すかーッッ!!!
しつこいってほど言ってねえよ!!! たかだか雨でテンション下がりすぎだろ…
- すごい!全然濡れない!こまりは今むてきだ―――!!
- もおーしっぽはなさけないなあー!たかだか雨なんよ~?
ふええ…
それは さっき私がおまえに言った言葉だ!
- こまりのこと学校に入れてくれてありがとう!おかげで今すっごく楽しいんよ!
- いつもと違う冬毛こまりが今日も学校を頑張っちゃいますよおー!
今日のこまりは一味違う冬毛なので ココをつかうのです!
冬毛なこまりは『たいく』でもしゅごいのです!
- (こ ここは一味違うこまりとしてカッコよく切りぬけないと…!)
ええーい!ひっさつ肉球こうげき!
ポムンッ ポムンッ…ポムンッ…ポムンッ…ポムンッ…
いや効きませんけど
(引きずられて)わあああん
ほらいつも通りだ!!!
- やめてってばー!!! しっぽなんかキライ!!!
す…すまん…こまり…しっぽが悪かった…!!
(謝んの早っ!!!)
勝手なことばっかり…沙耶ちゃんのことまで悪く言うしっ…
だ だから悪かった…!キライなんて言うな…!
もう口利かない!!知らんもん!!
お…おい…!
お…おおおおーん!!!
(あーあ…)
- しっぽはいつも人間のことキライキライって こまりは猫も人間も大好きなのに…!何より沙耶ちゃんの悪口言ったし!絶対許さんもん!
- こまりだってしっぽ大好きだよう~…
いっぱい色んなこと教えてくれたし憧れの初代猫神さまだし本当は仲直りしたいのに あんなに怒ってキライとか言っちゃってどう謝ったらいいのかわかんないよおお~!!
- にゃはあああ~~~!!!この箱のにゃんと素晴らしいことか!!
あったかいのがこまりをつつみこむよおおお
そして雑煮がうまい!
おもちがもちもちだー!
はああ…お正月ってしあわせ~…♥
………(こ…これが…我が町の神さまだというのか…)
- こまりは強いライオンになって猫神さまとして沙耶ちゃんや藍ヶ浦のみんなを守りたいんよ…!
(ライオンになっちゃったら もうライオンゴッドじゃん)
- ひっさつ!猫ぱーんち!!!
がっっ
(す…すげえ…ぜんっぜん痛くねえ……)
人間チョップ
ド ス
ぬ゛ん゛っ
わあああん~
貴様あああー!!!
貧弱すぎるわ!!
- ん んん~っ?雪はキライだけどお~ちょっとこまりもつくってみよっかな~?んん~?
素直に楽しそうだからやりたいと言え
- 今日1日こまりとしてあやつらに接触し本性を暴き出してやるのだ…!!
こまりは何だか騙すみたいで嫌だなー…
いやいや騙すわけではない!前に『てれび』で観たドッキリのようなものだ!
そっか!ドッキリなら楽しいかも!
- う…うーこほんっこほんっ し しっぽは今日ちょっと体調が悪くてよく見えんかったんよお~~~
(でたー!!『しっぽの監視が弱いことを伝える』作戦ー!!)
えっ そうなん!?大丈夫!?
(監視がなければ気もゆるむというもの!さあ 本性を現せ人間…!!!
そんな…
それなのに猫神さまとして気丈に振る舞って…ほんとええ子やねこまにゃんたちはっ~!
~~~っっ
- おのれ あやつ…ことあるごとにベタベタと…!
ぎゅーってしてもらってきもちよかった~
にゃんぽんたん!あんなので喜んでどうするっ
でもでもっ雪ちゃん優しかったでしょ?人間は悪い人ばっかりじゃないんよ!
い…いいやっまだ作戦は始まったばかりだ!!あやつはともかく必ず人間は本性を見せるはずなのだっ!!
んも~…
- や…やたら心配されて物をたくさんもらってしまった…
ほらねーしっぽ!藍ヶ浦は いい人ばっかりなんよ!だから こまり人間大好き!猫神さまとしてみーんな守ってあげたいなあー!
…こまり…
- あちゃ~…折り畳み1本しかないな…小さいけど一緒にさして帰るか
うう~… ほあっ 肩が!!肩が濡れちゃうよおおーっ!!!
それくらい我慢しろや!!
んにゃあああー!!!
………
- ほら 1人で使えばちょっとはマシだろ
沙耶ちゃん!!? だめなんよ沙耶ちゃん!!!濡れたら死んじゃうんよ―――!!!
死なねーよ!! 心配すんな!私は走って先帰っとくから!
沙耶ちゃん…! 自らをぎせいにして…!
けっ…小娘が気の利いた真似を…
- こまり…助けてもらってばっかりで…全然りっぱじゃなかった…今度はこまりがみんなを 藍ヶ浦を守れるようになりたい…!だからしっぽがおらんくたって泣かない!!だって こまりは猫神さまだからーーー!!
追記修正お願いします
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧