登録日:2017/09/18 (月) 23:55:03
更新日:2024/02/15 Thu 13:20:58NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
▽タグ一覧
ハースストーン hearthstone dcg トークン シャーマン ローグ ドルイド 翡翠 仁義なきガジェッツァン 基本的にカードパワー高め
ゴーレムは一番の親友アル!
翡翠蓮とは、デジタルカードゲーム「Hearthstone」のカード群の総称である。
概要
属するカードは全て拡張パック第4弾「仁義なきガジェッツァン」に収録されている。
同弾のテーマである対立する3勢力の一つであり、属するクラスはドルイド・シャーマン・ローグ。
翡翠蓮の特徴は成長するトークン「翡翠のゴーレム」を召喚する能力を有していることである。
翡翠のゴーレムは1番最初に召喚した時には1/1であるが次に召喚した時には2/2、3/3、4/4…と召喚されるたびに攻撃力と体力が1ずつ上がっていく。
そのため、ゴーレムを召喚できるカードを使えば使うほど盤面に与える影響は大きくなる。
育ち切ると除去しても除去しても平気な顔で大型のゴーレムがポンと出てくるため適切な対処方法が非常に少なく、相手にしてみればかなり厄介な相手となる。
ちなみに、翡翠蓮含む3勢力はHearthstoneのみの設定であり、原作であるWorld of Warcraftには登場しない。
設定
窃盗と暗殺を生業とする隠密集団。暴力と恐喝で街を支配するギャング「グライミーグーンズ」、ドラッグディーラーのカルト集団「カバール」とシノギを削る、ガジェッツァン三勢力の一つ。
元々は権力争いとは縁遠い影の集団であったが、魔古族(かつてパンダリアを統治した悪鬼のような種族で鉱物操作に長ける)の亡霊「忘却王クン」がバックに付いたことで、「翡翠のゴーレム」の軍事力を得て台頭した。
頭領のアヤ・ブラックポーは、表社会では社交界の顔であり、ガジェッツァン博物館のパトロンでもある。金融王のグライミーグーンズ、製薬会社を営むカバールと比べると資金源としては地味な気もするが、博物館への寄贈品からゴーレムの素材となる翡翠をかき集めているようである。
幹部連中がパンダレン(パンダ獣人)と魔古であることに加えて、構成員はヴァーメン(ウサギ獣人)、ジンユー(コイ魚人)、マンティッド(カマキリ虫人)などパンダリア大陸固有種族が大半を占める。明言は無いが、明らかにイメージモデルはチャイニーズマフィアであろう。
属するカード
翡翠蓮中立(ドルイド・シャーマン・ローグ)
翡翠の精霊 |
コスト4 2/3 エレメンタル |
雄叫び:翡翠のゴーレムを1体召喚する。 |
※雄叫び:手札からコストを支払って召喚した時に発動する能力。
最も基本的な翡翠カード。
他の翡翠蓮に比べると決して尖ったものは無いが、翡翠カードは数が必要なので大抵の翡翠デッキには投入される。
他のトークン召喚ミニオンと比較すると、例えばベーシックカードである「ミニドラゴン・メカニック」は同じコストで本体がコスト4で2/4、トークンが2/1である。
トークンも含めた合計スタッツが9であることを考えると、こちらは1回目はコスパは非常に悪いが2回目はトントン、3回目以降はコスト以上といえる。
これに限ったことではないが、翡翠のゴーレムの召喚はだいたい1.5~2マナ相当の計算をされていると思われる。
3/3バニラが2.5コスト相当であることを考えると、1回目のテンポロスを加味しても非常に優秀であると言える。
拡張第5弾「大魔境ウンゴロ」の実装後のアップデートでエレメンタル種族が追加された。
特にエレメンタルシナジーを多く持つシャーマンの恩恵が大きく、翡翠とエレメンタルを共存させたデッキも見られた。
アヤ・ブラックポー |
コスト6 5/3 |
雄叫び&断末魔:翡翠のゴーレムを1体召喚する。 |
※断末魔:破壊された時に発動する能力。
翡翠蓮のレジェンドカード。設定上も翡翠連のトップ。記事冒頭のセリフはアヤの召喚時のボイスである。レジェンドであるためデッキには1枚しか入れることが出来ない。
本体はコストに比べて非常に貧弱で、2マナ呪文でも破壊できてしまうほどであるが、このカードの強みは死ぬとゴーレムを2体召喚できることにある。
2体召喚できるということはゴーレムを2段階成長させられるということであり、これを処理したとしても続くゴーレムはかなり強化されているということである。
さらに雄叫びと断末魔を併せ持つことで豊富なシナジーを有するのも大きい。
総じてカードパワーが高く、翡翠を軸にしたデッキには必須カードと言える。
蓮華密使 |
コスト5 5/3 |
雄叫び:ドルイド、ローグ、またはシャーマンのカードを1枚発見する。 |
※発見:該当するカードの中からランダムに選ばれた3つのうち一つを選んで手札に加える。
ゴーレムを出すカードではないが翡翠蓮中立カードなので紹介。
各勢力に1枚ずつある3クラス発見サイクルの翡翠蓮担当。3枚の中で最もコストが重い。
テキストには明記されていないが、ドルイド・ローグ・シャーマンそれぞれのクラスカードが1枚ずつ提示される。
選択肢としてはカバール(メイジ・プリースト・ウォーロック)ほどではないにしろ優秀ではあるが、5コストという重さと体力3という脆さが足を引っ張る。
翡翠デッキにしてもそうでないデッキにしてもあまり採用率は高くはない。
ちなみに、このサイクル全てに言えることだがこのカードや翡翠の精霊、アヤのような勢力中立カードは3クラスそれぞれのクラスカードとして扱われているため、このカードの発見の選択肢にいずれかの枠を使って昇ることがある。
ドルイド
翡翠の開花 |
コスト3 呪文 |
翡翠のゴーレムを1体召喚する。空のマナクリスタルを1つ獲得する。 |
ドルイドの基本カード「野生の繁茂」にコストを+1してゴーレム召喚を付けた呪文。
繁茂と合わせてマナ加速を4枚体制に出来るのが強力。トークンを出せるため盤面への影響力もあり、しかもゴーレムの成長にも貢献する。
当然アヤや後述の翡翠の巨象などにアクセスするのも早くなるのも長所。
翡翠の巨象 |
コスト6 3/6 |
挑発。雄叫び:翡翠のゴーレムを1体召喚する。 |
※挑発:相手は挑発を持つミニオンしか攻撃対象に出来ないという能力。
ゴーレム召喚に加えて、自分自身が挑発持ちなので盾になれるミニオン。
他のドルイドの翡翠カードと比べると若干コスパは悪いが、ゴーレムを召喚しながら自身が壁になれるのは悪くない。
翡翠ドルイドの中盤を支えるカードと言える。
翡翠の偶像 |
コスト1 呪文 |
選択:翡翠のゴーレムを1体召喚する。または、このカードのコピー3枚を自分のデッキに混ぜる。 |
ドルイドの固有能力である選択を持つ翡翠カード。
前者は単に翡翠のゴーレムを召喚する能力。最初こそ1マナ1/1と決してコスパは良くない(1マナミニオンのスタッツ合計の相場は4である)が、
3回目以降はマナ不相応のミニオンを召喚できる呪文となる。
だが問題は後者の効果。山札に翡翠の偶像自身を3枚埋め込む効果である。もちろん埋め込まれた翡翠の偶像もそれぞれがデッキに埋め込む効果を有する。
この効果によってドルイドは山札切れをすることなく延々とゴーレムを召喚し続けることが出来る。
1マナと軽いこともあって後半になると1ターンに7/7、8/8といった大型のゴーレムを他のカードのついでのように召喚でき、さらにそれらが除去しても除去しても延々出てくるといった惨状を引き起こすことが出来る。
翡翠ドルイドの強さを作り上げているカードと言える。
シャーマン
翡翠の稲妻 |
コスト4 呪文 |
4ダメージを与える。翡翠のゴーレムを召喚する。 |
火力呪文にゴーレム召喚がついたもの。ちなみに4ダメージはだいたい3マナ呪文相当である。
翡翠カードの中でもトップクラスのコスパの良さを誇る。出てくるトークンが1/1固定でも普通にコスト相応である。
4ダメージというのが絶妙で、割と多くのミニオンに刺さる値。それに加えてゴーレム召喚ということで、盤面への影響力はテキストから受ける印象以上に高い。
どちらかというとゴーレムは火力のオマケとして考えられることが多い(シャーマンは基本的にそうだが)。
翡翠の族長 |
コスト7 5/5 |
雄叫び: 翡翠のゴーレムを1体召喚し、挑発を付与する。 |
翡翠の巨象と同じくゴーレム召喚に挑発がついてくるカードだが、こちらは本体でなくゴーレムの方に挑発が付く。ちなみに、ゴーレムに能力を付与する唯一の翡翠カードである。
翡翠カードの中でもかなりコスパは悪いほうである(それでも単体のカードとして見ると決して悪くはないのだが)。
挑発を付与する効果もゴーレムがそこそこ育っていないとあまり強くないのだが、シャーマンはゴーレムを育てるというよりは単なるトークンとして用いる傾向があり、ゴーレムがあまり大きくならない。
コストが重いこともあり、翡翠カードの中では採用率はかなり低い。
翡翠の爪 |
コスト2 武器 2/2 |
雄叫び:翡翠のゴーレムを1体召喚する。オーバーロード:(1) |
※オーバーロード:次のターン、使用できるマナが指定された分減る。
ゴーレムを召喚する武器。2/2/2の武器にオバロ1でゴーレムが付いてきたと言えるだろう。
テキストから受ける印象以上に強力なカード。武器の仕様上、召喚したターンに2ダメージを飛ばしつつゴーレムを召喚できる。
オバロのデメリットを考慮してもシャーマンの序盤の動きをかなり円滑にするものであるといえる。
ガジェッツァン環境ではそれに加えてトンネル・トログ(1マナ1/3、オーバーロードしたマナの数だけ永続的に攻撃力+1)やちんけなバッカニーア(1マナ1/2海賊、武器を装備していると攻撃力+2。のちに体力1に下方修正)など
相性のいい軽量ミニオンがいたため、シャーマン1強環境の原因の一つになったと言える。
ローグ
ローグは他のクラスと違い固有の翡翠カードが2種類しかない。恐らく既存カードとのシナジーを考慮したものと思われる。なぜその配慮を翡翠の偶像のデザインのときにしなかった
翡翠の鎌刀 |
コスト2 1/1 |
隠れ身。断末魔:翡翠のゴーレムを1体召喚する。 |
※隠れ身:相手ミニオンの攻撃対象や相手のカード効果の対象にならない。隠れ身を持つミニオンが攻撃すると解除される。
隠れ身を持ち、断末魔でゴーレムを召喚できるミニオン。単体で見ると他の翡翠カードに比べてかなりコスパが悪い上に効果に即効性がない。
このカードの真価は他のカードとの組み合わせにある。コピー生成能力や断末魔シナジーと相性がいい。
翡翠の手裏剣 |
コスト2 呪文 |
2ダメージを与える。コンボ:翡翠のゴーレムを1体召喚する。 |
※コンボ:使用ターンに他のカードを使用していた時に発動する能力。
2点火力に加え、コンボでゴーレムを召喚する。
4マナ4点で無条件でゴーレムを召喚できる翡翠の稲妻と比べると少し見劣りして見えるが、向こうのコスパが良すぎるだけでこちらも決して悪くはない。
ローグとしては貴重なヒーローに直接飛ばせる火力呪文である。ローグは軽い呪文と相性のいいカードが多いのでテキスト以上に有用なカードである。
他、相性のいいカード
中立
ブラン・ブロンズビアード |
コスト3 2/4 |
味方の雄叫びは2度発動する。 |
アドベンチャー第3弾「リーグ・オブ・エクスプローラー」に収録された中立レジェンド。2017年4月をもってスタンダードでは使用不可能になった。
単純に雄叫びが増える=ゴーレムを2体出せるといった話ではなく、この効果によってゴーレムの強化が一度に2段階進行するのがポイント。
例えこいつを早期に処理したとしてもその後のゴーレムは1段階強くなっている。運悪く数ターン放置して3,4枚使われてしまったときはもうほとんど勝ち目はない。
ガジェッツァンの競売人 |
コスト6 4/4 |
自分が呪文を使う度、カードを1枚引く。 |
クラシックパックに収録。
どちらかというとローグで使われた実績のあるカードだが翡翠としてはドルイド、特に翡翠の偶像との組み合わせが凶悪。
1マナと軽く、山札に埋めた偶像をそのまま引っ張って来れる。特に後半になるとデッキの中のほとんどが翡翠の偶像になり、1ターンに盤面を埋め尽くすほどのゴーレムを並べられたりする。
さらに練気(0マナドルイド呪文。そのターン中のみマナを2つ増やす。2017年9月に増やすマナの数が1つに下方修正)との相性も良い。
もっとも、9月現在のドルイドはこんなことしなくてもいいくらいに強いのだが…詳しくは割愛する。
ドルイド
ファンドラル・スタッグヘルム |
コスト4 3/5 |
自分の選択カードの効果が両方の効果を組み合わせたものになる。 |
「旧神のささやき」におけるドルイド固有レジェンド。
翡翠の偶像がゴーレム出しつつ山札にも埋めるという意味わからないカードに。競売人と組み合わせるともう目も当てられない。
ローグ
影隠れ |
コスト0 呪文 |
味方のミニオン1体を自分の手札に戻す。そのミニオンのコストは(2)減る。 |
味方バウンス。他にも色々あるが代表して紹介。
ローグで使える雄叫びゴーレム召喚は中立の2種しかないが、それでも何度も使いまわして成長させられるのは強い。
あと軽い呪文なのでコンボの始動にも。
地の底の探索 |
コスト1 呪文 |
断末魔を持つカード1枚を発見する。 |
「旧神のささやき」に収録。
翡翠カードの内断末魔を持つのは翡翠の鎌刀とアヤ。どちらもクラスカード(勢力中立はクラスカード扱い)のため中立に比べて出やすくなっている。特にアヤを引けると嬉しい。
今すぐ追記・修正するアル!ふふふっ
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 山札が切れないどころかどんどん強化されていく翡翠ドルはコントロール殺しすぎる… -- 名無しさん (2017-09-19 11:23:14)
- ↑今のドルイドは騎士団のカードが悪さし過ぎててなぁ…虫害ナーフされたとはいえ究極は据え置きだし -- 名無しさん (2017-09-19 23:48:32)
- なぜ他勢力の記事は無いのに翡翠蓮だけあるのか。 -- 名無しさん (2020-03-28 22:00:21)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧