登録日:2017/06/10 Sat 02:45:55
更新日:2024/02/06 Tue 13:45:47NEW!
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妖怪大戦争 京極夏彦 平山夢明 黒史郎 木原浩勝 荒俣宏 水木しげる 加藤保憲 自衛隊 角川書店 怪 小説 リメイク ディストピア カオス 百鬼夜行 日本終了のお知らせ 陰陽師 クトゥルー ゲゲゲの鬼太郎 犬夜叉 貞子 愛すべきバカ達 ボヘミアン・ラプソディー ゆうきまさみ 群像劇 村上健司 多田克己 レオ☆若葉 郡司聡 及川史朗 東雅夫 豆腐小僧 外道照身 學天則 スーパー妖怪&怪獣大戦 ※この物語はフィクションだと思います 京極夏彦の本気
鬼が現実を喰う――
1968年、一本の映画が公開された。
子どもたちを中心に巻き起こった妖怪ブームに着目した大映が、妖怪三部作の二作目として世に送り出した『妖怪大戦争』だ。
時は流れ2005年、水木しげるが陣頭指揮を執る角川書店の季刊誌『怪』の参加者が発起人となり、同作のリメイクが製作された。タイトルも全く同じ『妖怪大戦争』である。某漫画で「神木君の尻みせ映画じゃん!!」とネタにされたりもしていたが。
このリメイク版は原案を荒俣宏が担当し、自らノベライズ版を執筆。水木もコミカライズ版を発表している。
映画公開直後、次は同プロジェクトの中心人物の一人である京極夏彦の手による妖怪大戦争が発表されるとの告知が行われたが、それ以降続報は一切途絶え、ファンも内心諦めつつあった。
ところが――。
2011年、『怪』誌上にて京極の新作の連載が始まる。タイトルは『虚実妖怪百物語』。
そう、これこそが六年の時を超えて発表された、京極版妖怪大戦争だったのだ。
ジャンルはまさかの実名小説。
竹本健司の『ウロボロスシリーズ』などに代表される、作者とその周辺の人物が全員実名で作中にキャラクターとして登場するというものである。
そのため、連載当時の某大手匿名掲示板では内輪ネタが酷すぎるとして嫌悪感を丸出しにする書き込みも見られたが、
上述した通り実名小説はジャンルとして確立されているため的外れの意見であるのに加え、そもそもデビュー作からして「最初は内輪で回し読みするために書いた」とインタビューで答えているため、ある意味作風が全くブレていないとも言える。
肝心の内容だが、オリジナル版の元凶である吸血妖怪ダイモン、リメイク版の元凶である魔人・加藤保憲の両方を同時に登場させた他、先駆者たる両方の作品に対するオマージュがあちこちに散りばめられている。
全体の特徴としては、登場人物の言動が水木しげる作品を髣髴とさせるぐらい淡々としていること。
後述するように作中世界は非常に緊迫した状況になっているのだが、関係者たちは読んでいて心配になるほど緊張感を持ち合わせていない。作中では死者も出るのだが、やはり水木作品よろしく淡々と処理されてしまい感慨も何もない。一連の騒動が解決した後も、登場人物たちのエピローグなどは一切語られないまま余韻を残してエンディングを迎えている。
また、京極が長年口にしている作品コンセプトは「読んでいる間は物語に没頭して、読み終わった後に何も残らないような大衆娯楽小説」であり、本作もそれに該当するのだが、あえて穿った見方をすれば昨今の過剰なまでの自主規制や不謹慎厨に対する当てつけ、皮肉とも取れるような内容になっている。
単行本にして全三巻となる本作は京極作品史上最長編とされており、各章ごとに視点となる人物が異なる群像劇となっている。
第一巻に当たる序はその名の通り物語の導入部分であり大きな動きもないが、続く破の序盤を過ぎた辺りから物語が動き始め、最終巻の急では文字通り怒涛の展開となっていく。と言うかあんな展開になるなんて序を読んでいるうちは誰も思わんだろ普通。
公式サイトでは単行本発売を記念して京極自らの手による登場人物の似顔絵が公開され、登場した妖怪たちと合わせて人気投票が行われていた。
結果? メインキャラや並居るメジャー妖怪を押しのけて作者が一位を取りましたが何か?
2018年には文庫化されているが、京極作品の多くがその分厚さ故に分冊で刊行されているのに対し、本書は逆に一冊に纏めて出すという暴挙に及んでいる。*1
また、文庫化を記念して京極の出身高校の先輩であるゆうきまさみが、冒頭部分のコミカライズを執筆するという企画が行われた。
【大まかなあらすじ】
「オニが妖怪を殺す」
水木しげるが意味深な言葉を口にしたその日から、日本の様子がおかしくなっていった。
世情がどんどん不安定になっていき、各地で傷害事件が発生。本来これらを取り締まるべき警察も、歯止めを失い少しずつ暴走を始めていった。
そんな中、日本中で妖怪の目撃情報が相次ぐようになる。
白昼堂々不特定多数の前に姿を現し、それらの画像や動画はSNSを介して瞬く間に全世界へと拡散されていった。
大多数の日本国民は昨今の政情不安の原因は全て妖怪のせいなのねと解釈し、妖怪の撲滅を訴え、妖怪関係のコンテンツもその煽りを食らって壊滅状態になってしまう。
これからのことを憂う妖怪推進委員会だったが、そんな矢先に『怪』編集長が警官隊によって射殺されるという事件が発生してしまう――。
日本中の人間が疑心暗鬼に陥りあちこちで暴動や殺人が起きる中、東京都は独自に対妖怪用の特殊部隊を設立する。
その標的にされたのは、なんと荒俣宏だった。
一方、地下活動を続ける妖怪推進委員会の面々も、密告によりあわや全員殺害されそうになってしまう。
命からがら逃走した妖怪推進委員会の面々は、水木しげるを頼って富士山麓の別荘地へと脱出、荒俣と彼が保管する貴重な資料の救出作戦を展開する。
とんでもない方法を用いて無事都内から逃げ出すことに成功した荒俣だったが、既に国内の混乱は頂点を極め、密告と私刑が横行する監視社会へと化していた――。
策を弄し敵地から情報を得て帰還した荒俣たち。
一連の騒動を収束させる鍵となる二つのキーアイテムは、最初から彼らの手の内にあった。
政府が自衛隊を富士山麓へ向けて派遣する中、遂に妖怪推進委員会の面々は一大プロジェクトを決行に移す。
今ここに妖怪大戦争の幕が切って落とされた。
【作中の社会情勢】
日本国内
初めのうちは、あちこちで民事レベルの小競り合いが起きているぐらいだった。
それらの大半が、今までならば心霊現象として片づけられていたような事柄を「周囲の人間が自分を陥れようとしているに違いない」と疑心暗鬼に陥った結果の、言わば言い掛かりによるものだった。
そんな社会情勢の影響を受けてか、実際にサイコパスやストーカーによる被害が多発。事態を重く見た政府は、とうとう法改正によって警察が民事事件にも独自の判断で介入できるようにしてしまう。
しかし各地の犯罪件数は増加の一途を辿り、大きな権限を与えられたことで警察も徐々に暴走を始めていく。
加えて日本中から妖怪出現の報告が上がり始め、それらはマスコミの格好の餌となっていった。
妖怪を敵視する国民の要望もあって、政府は国家予算の大半を軍事費に注ぎ込むという暴挙に出る。だがそれに面と向かって異を唱える者は、最早この国の何処にも存在しなかった。
善良な国民たちも、自分の身は自分で守るべく各地で自警団を結成し、相互監視によるギスギスとした空気の中で日常を送っていた。
そんな中、東京都は都民の生命と財産を守るという名目で特別治安維持条例を施行する。
百鬼夜行が都内をパレードしたあの日から、国民は政府に対しより強い取り締まりを要求するようになった。
夜間の外出は全面禁止となり、あらゆる娯楽施設や飲食店が不謹慎との理由で営業停止処分を受けた。
嗜好品や漫画、アニメ、ゲームなども倫理に反するとの理由から流通がストップすることとなった。
締め付けが強まるごとに人々の不満は無意識のうちに蓄積されていき、毎日何処かで口論からの殺傷事件が起こるようになった。
学校では表向き学級崩壊は収まったが、生徒たちの間では気に食わない教師を冤罪で密告する遊びが流行るようになった。
笑顔を人前で見せることさえも反社会的行為として罪に問われるようになり、違反した者は即逮捕され裁判抜きで施設へ送られるようになった。
政府は考え得る限り最悪の政策を常に展開し、国民を破滅へと導いていく。だが大多数の国民は自分だけは正しいと信じるばかりで、何ら疑問を抱いてはいなかった――。
ここまで読んで頂ければ分かる通り、章が進むにつれて社会情勢は坂を転がり落ちるかのように悪くなっていっている。
特ヲタ諸兄ならば、「死ね死ね団や前世魔人やモンスター一族が暗躍を続けているのに、肝心のヒーローが誰一人不在の状態」と言えば如何にヤバい状況か分かって頂けるのではないだろうか。*2
しかも独裁者のせいではなく、あくまでも国民がそう望むよう仕向けているのがタチが悪い。
諸外国の動向
世界中の国々が一連の妖怪騒動をトップニュースで報じ、動向を静観している。
当然ながら日本を訪れる外国人観光客は皆無となり、輸出入にも大きな影響を及ぼしている。
近隣にある某国は、日本海に突如として現れた島をどさくさに紛れて実効支配しようと部隊を送り込んだが、実は巨大な赤ゑいの魚だったため部隊が壊滅、いけしゃあしゃあと賠償金を請求してきたものの、放っておいても日本は勝手に自滅すると判断してからは「相手にする価値無し」として国交断絶状態になっている。
アメリカも妖怪などという訳の分からないモノを相手にしなければならなかったのに加え、日本政府の対応が目に見えておかしくなってきたためなんと駐留米軍基地を全て引き払うという決断を下している。
結果抑止力がなくなり、いつ周辺諸国が政情不安と内乱鎮圧を理由に武力介入を仕掛けてきてもおかしくない状況と化してしまっている。
【登場する主な組織・団体】
- 全日本妖怪推進委員会
京極夏彦が肝煎を務める実在した団体。
2017年に活動終了が宣言され、メンバーはほぼそのままに「お化け友の会」というますます胡散臭い名称の新団体が立ち上げられている。
過去にはネット動画を配信したり、ラジオ番組を放送したり、CDデビューをしたりと地味ながら手広く活動していた。
諸悪の根源とされる妖怪を推進する反社会的な団体として、政府や市民からの弾圧の対象となる。
- アジア恠異解放連盟
実在する研究機関である東アジア恠異学会を母体とする反政府組織。通称「AKK48」。
政府による弾圧に異を唱え、関西方面の学者や研究者が中心となって発足された。
メンバーは全員コードネームを名乗るという、やけに中二臭い決まりがある。
- 妖怪村
水木しげるを慕って、水木の別荘がある富士山麓へ全国各地から逃げ込んできた人々によりいつの間にか構築された共同体。
日本において妖怪を愛する人々が迫害されずに生活できるのは、ここと北海道の奥地のみになっている。
妖怪を題材にした小説家、漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、映画監督、芸術家、学者、妖怪関係の作品に出演した俳優や声優が多く集まっているのが特徴。
妖怪とは関係ないが、今の社会に息苦しさを感じている人々も参加している。
ちなみに北海道の方には怪談や幻想小説、ラノベの作者が多く疎開しているらしく、小野不由美や加門七海といった霊感が強いとされる人たちは、不穏な空気を感じ取り真っ先に北海道へ疎開したとのこと。
何故か『怪』連載陣である畠中恵や恩田陸も、富士山麓には来ず北海道へ逃げてしまったらしい。
- ヨウカイ・サルベージ・ボート
国内外のクトゥルー神話大好き人間がネットを介して集まり出来上がった愛護団体。
「クトゥルーは文学である」を合言葉に、妖怪もろともクトゥルー神話の邪神をも排除しようとする日本政府に対し、数百人単位でのデモによる抗議活動を敢行する。
半数が外国人で構成されており、国際問題に発展するのを恐れて日本政府も迂闊には手を出せないという、敵に回すと厄介だが味方になると非常に頼もしい集団。
初めのうちは上記の言葉通りクトゥルー神話は創作物だとしっかり割り切っていたのだが、
実際に蠢くクトゥルーの姿を目の当たりにしてからは危ないカルト集団へと変貌し、ご本尊に向かって朝な夕な「イアイア」と呪文を唱えるように。
- YAT
東京都が特別治安維持条例により発足させた特殊強襲部隊。Youkai Attack Teamというどこかで聞いたような組織名の略称。
あくまでも建前は汚染区域における清掃活動なのだが、実際は新開発の毒ガスを用いて一定の区画内に存在するあらゆる生命体を根絶やしにし、その後速やかに関連する施設や器物を破壊、焼却する恐ろしい集団。
後に指揮系統は政府へと移行される。
- 道徳倫理管理センター
反社会的と判断された人物がぶち込まれる、各自治体運営による矯正機関。
『20世紀少年』に登場する「ともだちランド」のようなものらしいと専らの噂。
犯罪者として指名手配されている者が捕まった場合は、政府直轄の更に上の施設へ送り込まれるとか――。
- 日本の情操を護る会
妖怪から人々の生活を護るべく立ち上がった市民団体。通称「NJM」。
その実態は中世の魔女狩りよろしく、怪しいと判断した人間を次々と弾圧、場合によっては事故に見せかけて殺害するという過激派。
各地の自治体と協力関係にあり、密告を受けるや数十から千人単位で押しかけて抗議と破壊活動を行う。
明らかに違法行為なのだが、警察は妖怪関係者と互いに潰しあわせるためにあえて黙認している。
- 道徳国家保全局不健全思想管理委員会
効率的な妖怪の殲滅を行うべく、政府が様々な分野の知識人を招集して作り上げた委員会。
国際日本文化研究センター所長の小松和彦が泣く泣く権力に下ったのを皮切りに、多くの学者や研究者たちが参加している(ただし同センターの所員で『多重人格探偵サイコ』の原作者でもある大塚英志は、反骨心から出奔し単身ゲリラ活動を行っている模様)。
しかしながら小松を始めとする民間の協力者たちは、全員が政府のやり方に対して反感を抱いており、裏で秘密裏に同志と連絡を取り合い妖怪推進委員会に接触を図る。
- 日本宗教連絡会
今のままでは日本は滅ぶとの危機感から、宮内庁配下の陰陽師軍団が独断で仏教の各宗派、神道、更にはキリスト教やイスラム教と秘密裏に手を結び、宗教の垣根を超えて結成された連合。
普通ならばこういった呉越同舟モノは非常に燃えるシチュエーションなのだが、作中では具体的な活躍は一切描かれない。しかし敵対する宗教同士が繋がったお蔭で、各地に散逸していた預言書の断片が一ヶ所に集まることとなった。
その他実在する団体など
- 警察
本来ならば事件が起きてからでなければ介入できなかった民事レベルのいざこざに、武力をもって強制介入できるようになった。
当然ながらそれは増長と腐敗を生み、理由さえあれば容疑者をその場で射殺しても許されるまでになってしまう。
厳しく締め付けておきながらも犯罪件数は下がらず慢性的に人手不足のため、廃業した闇社会関係の人間がこぞって採用されるという事態になり、最終的には警察という名の愚連隊へと変貌する。
機動隊とともにYATの活動の補佐を行っている。
その後、市民からの要請を受けて夜の街を戦車でパトロールするようになる。
反政府組織の代名詞となった妖怪推進委員会に対しては、総理大臣の権限により、ほとんど戦略自衛隊のような連中が富士山麓へ実戦投入されている。
- 日本推理作家協会
本作発表時点での理事長はZガンダムのノベライズを手掛けたこともある今野敏。河童に投げ飛ばされて負傷したらしく、本作には名前のみの登場となっている。
富士山麓に逃げた京極を説得するべく、密使として貫井徳郎と綾辻行人を送り込んだ。
ちなみに綾辻は、同じく実名小説である『ウロボロスシリーズ』にも全作出演しているが、あちらと違い女装したり余命幾ばくもなかったり殺人事件に巻き込まれたりしない分、本作での扱いは非常に良いと言える。美味しくないと言い換えることもできるが。
- ニコニコ動画
『怪』関係のイベントをよく公式配信している動画サイト。
その名前が昨今の情勢において不謹慎だとの抗議を受け、円満社会動画へと改名する。
NJMの襲撃の模様をいつものように生中継していた。ちなみにコメントは監視されており、NJMに肯定的な内容以外は書き込めなくなっている模様。
【キーワード】
- 反剋石
石を手にした者が口にしたモノを現実世界に顕現させる力を持つ。
初めは妖怪しか出現させられないと思われていたが、実はフィクションの存在なら何でも呼び出すことが可能。
実在の人物も故人に関しては幽霊という形で呼び出すことができる。
- 未來圖
絵という形で妖怪を記した巻物。
ある条件下で、描かれた妖怪を反剋石の力により顕現させる役目を持つ。
- 妖怪
ファンにとっては今さら語るまでもないことだが、『百鬼夜行シリーズ』にせよ『巷説百物語シリーズ』にせよ京極作品に本物の妖怪は一切出てこない。
本作においてもそのお約束は顕著で、登場する妖怪たちは全て概念的な存在として描かれている。
つまり、人が「怖いなぁ、なんかいるんじゃないかなぁ~」と無意識のうちに頭に思い浮かべた存在が具現化したモノ――それが本作の妖怪である。
京極作品で言うなら『豆腐小僧双六道中シリーズ』での妖怪の扱いに近い。
ただしあくまでも概念であり人には見えなかった『豆腐小僧』の時と違い、本作ではその姿を認知している不特定多数の前に実際に顕現するようになっている。
そのせいか人によっては同じモノが見えないこともある(例えば朧車という妖怪は、人によっては鳥山石燕の描いた姿に見えたり、水木漫画に登場する姿に見えたり、鬼太郎アニメでの姿に見えたりする)。
また、概念ゆえに実際に人を傷つけることは出来ない。あくまでも何らかの攻撃を受けたと思い込むだけである。
この妖怪=概念という設定は大きな伏線となっており、終盤の富士山麓における決戦では、敵味方両方の陣営から一人でも死者が出れば問答無用で日本滅亡となる危機的状況において、誰一人傷つけることなく相手の戦力を無力化する手段として反剋石から大量に召喚されている。
一方で、本作が映像化不可能と呼ばれる理由を作ってしまっている(後述)。
【主な登場人物】
登場人物全員の名前を列挙したらきりがないので、主要な人物数名の紹介に留める。
- 榎木津平太郎
視点となる人物その一。
コネで角川書店のバイトをしているアニヲタ兼特ヲタ兼妖怪ヲタ。どんな環境下に置かれても深夜アニメのチェックは欠かさない。ただし手を広げ過ぎている感は否めない。
昔、大叔父が神保町に自社ビルを持っていたらしい。はて、何処かで聞いたような――。
実は彼の存在や設定そのものが、本作全体における大きな伏線となっている。
名前のモデルは『稲生物怪録』にて魔王・山ン本五郎左衛門の配下と渡り合った実在の侍、稲生平太郎か。ちなみにリメイク版妖怪大戦争の主人公の名前は稲生タダシである。
公式サイトでは『百鬼夜行シリーズ』のコミカライズを担当する志水アキの手によるイラストが公開されたが、大叔父を彷彿とさせるイケメンだったため、人気投票で堂々の二位を獲得してしまった。
- レオ☆若葉
視点となる人物そのニ。
『怪』誌上にて二頁程度の記事を執筆している売れないライター。
常に分かり難いダジャレやボケを連発し、周囲の者からは満場一致で「馬鹿」と見なされ軽い扱いを受けている。
ただし当の本人はそうやって周囲から厳しいツッコミを頂くことでアイデンティティーを保っている節がある。
実は『怪』執筆陣の誰かの別名義ではないかという噂があり、
劇中でペンネームが「俺は馬鹿」のアナグラムであると明かされていること、何よりラストのオチから信憑性は高いと思われるのだが今のところ真相は不明。
- 黒史郎
視点となる人物その三。
主にクトゥルー神話関係の作品を執筆している小説家。著者近影だとやけに大きなマスクで口元を隠している写真が出てくる。
怪談関係の著作も多く、あの『貞子VS伽椰子』や『深夜廻』のノベライズ版も手掛けている。
巻き込まれ体質であり、知人の相談に乗ったことがきっかけで頭に邪神を寄生させる羽目になってしまう。
最終的にはヨウカイ・サルベージ・ボートの皆さんに教祖として崇められ、ストレスでどんどん腹の調子を悪くしていくことに。
- 及川史朗
視点となる人物その四。
見た目は怖いが気弱な性格をした角川書店の編集。
一方で全日本刀匠会事業部プロデューサーという肩書も持っており、海外講演を行ったり
中の人が「自分だけハブられてる」とツイートしたことで話題を呼んだ『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』の仕掛け人としても活躍している凄い人。
――が、本作においては最も酷い目に遭っている人物であり、殺人事件の現場に居合わせてサイコパスに殺されそうになる、簀巻きにされたうえ焼き殺されそうになる、監禁されて虐待を受けるといった風に、各巻で最低一回は悲惨な体験をしている。
- 京極夏彦
いつも仏頂面した小説家。妖怪馬鹿その一。
メディアミックスに恵まれているため、当Wikiにも多くの関連項目がある。
周囲が混乱する中、本作に登場する妖怪の正体および社会情勢との因果関係について真っ先に真相に辿り着き、分かり易い例えを出して解説を行った。
が、基本的にネガティブな発言しかしないのに加え、危機的状況下では真っ先に逃げ出そうとするので今一つ頼りにならない。
- 村上健司
妖怪関係の探訪記や子ども向けの妖怪図鑑などを執筆しているライター。妖怪馬鹿そのニ。
面倒見の良い兄貴肌の人物。ただしレオ、テメーはダメだ。
取材中に偶然レオと共に「呼ぶ子石」と呼ばれる不思議な石を発見してしまう。
水木しげるによるコミカライズ版妖怪大戦争でも主要キャラとして作中に登場していたが、本作でもフットワークの軽さを活かして大活躍を見せる。
- 多田克己
日本で唯一「妖怪研究家」を正式な肩書として食べている巨漢。妖怪馬鹿その三。
画力も高く、『怪』ではたまに彼の描いた漫画が掲載されている。
他人も自分と同じ知識や思考回路を持っていること前提で会話するため、長年の付き合いがある人物以外は言葉の真意を汲み難い。
出番はそんなに多くはないが、出てくるだけで異様な存在感を醸し出す。
- 郡司聡
角川書店のお偉いさんにして『怪』編集長。*3
『怪』主催のイベントでは京極らとともに登壇することが多いため、裏方ながらもファンの間では顔が知られている。
一連の騒動で妖怪への風当たりが強くなった際、責任を取る形で編集長の座から下りている。
後任の編集長が殺害された後は、委員会の面々とともに地下に潜伏するようになった。富士山麓に拠点を移してからも、嘗てのパイプを活かして活躍を見せる。
- 東雅夫
評論家・アンソロジスト。どちらかと言うと妖怪より怪談関係者。クトゥルーや怪獣も大好き。
『仮面ライダー響鬼』の前期後期騒動の際、ネット上にて白倉P相手に口論を繰り広げたことで特ヲタの間で一躍有名となった人物。
ヨウカイ・サルベージ・ボートの皆さんに乞われて、黒史郎との橋渡し役となる。
富士山麓での決戦においては、彼の特ヲタっぷりが如何なく発揮されることに。
- 平山夢明
ゴア描写に定評のあるホラー小説家。京極とは四年間ラジオ番組で共演した仲。本作連載中はまだ放送中だったため、作中でも話題が出てくる。
アニヲタWiki的には『テラフォーマーズ』のノベライズや、『モノノ怪』のDVD-BOXに封入されていた書き下ろし小説の作者と言えば通りが良いか。
基本的に相手の話の腰をバキベキへし折っていくスタイル。ただしシリアスモードに入った時は意外と頼りになる――ように見える。
黒史郎が転がるように酷い目に遭っていくことになった元凶。ついでに多数の同業者も騒動の渦中へと巻き込まれている。
- 木原浩勝
実話怪談や都市伝説の蒐集で有名な作家。
元スタジオジブリの社員として『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』の製作に参加し、退職後は『空想科学読本』の仕掛け人となるなど、アニヲタにとっては意外と縁が深い人物。
だが当Wiki的には、何と言ってもあの『四八(仮)』の被害者出演者であるという一点に尽きるだろう。
本作ではなんと武装して単身で都知事の暗殺に向かうテロリストと化す。短い出番ながらもインパクトは絶大。
- 夢枕獏
『陰陽師』で知られる伝奇作家。
道徳国家保全局不健全思想管理委員会に特別顧問という形で招かれているが、その立場を活かし日本宗教連絡会の早崎信海を郡司と引き合わせる。
- 山田五平
山田書房という古書店を営む御年八十の老人。
所有している不思議な絵巻の鑑定を、兵庫県立歴史博物館の香川雅信と、川崎市市民ミュージアムの湯本豪一に依頼する。
その後は上記の二名、そして平太郎とともに荒俣に協力し、呼ぶ子石の研究および貴重な資料の保護に尽力する。
- 宮部みゆき
直木賞を始めとした様々な賞を受賞している女流作家。本人は登場せず名前のみの登場。
彼女も『怪』の執筆陣であり妖怪推進委員会のメンバーなのだが、さすがに国も文部科学大臣賞まで取った人物を迫害することはできなかったのか、逃げることなく普通に生活を送っている模様。
戒厳令が敷かれた東京にて、伝手を頼って委員会の面々に物資を横流しすることで支援していた。生き甲斐であるゲームを奪われたことに対する意趣返しとしか思えない。
なお、『妖怪大戦争』のリメイク企画を提案したのは彼女である。
ところが京極が後になって確認してみたところ、妖怪三部作の一作目である『妖怪百物語』と勘違いしていたことが判明。
そのため本作は、宮部の本来の意向を受けて「大戦争」ではなく「百物語」がタイトルに使われている。
- 荒俣宏
妖怪推進委員会の御意見番。テレビのバラエティ番組でもお馴染みの博物学者にして、『帝都物語』などでも知られる作家。
彼が保有する荒俣コレクションは、由来や箔付けのための伝説や古美術的価値がないからという理由で打ち捨てられた本物ばかりであり、聖骸布や仏舎利までが雑多に纏めて置かれてある。
それらを保管してあるマンションの一室にて呼ぶ子石の研究をしていたが、NJMの襲撃を受けてしまう。
- 水木しげる
ご存知、妖怪界の最重要人物。大先生。
まだご存命の折に連載が始まったため、普通に出てくる。
多くは語らないが、その言葉は時にマスコミをぶった切る刃となり、時に妖怪推進委員会の面々にとっての指標となる。
水木はリメイク版妖怪大戦争にて妖怪大翁という妖怪たちのトップを演じており、それを踏まえてかラストでは他の妖怪たちを引き連れてこの世から消え去ってしまう。同時期に『怪』誌上で連載されていた『妖怪の宴 妖怪の匣』の単行本用手直しを終えた直後、水木の訃報が届いて京極が絶句したというのは有名な話であり、追悼の意味を込めてこのような展開にした可能性もある。
- ダイモン
古代バビロニアの遺跡から発掘され、現代日本にて蘇った大妖怪。デーモンの語源となった古の神でもある。
本体は未だ壺の中に封印されているが、東京都知事の仙石原賢三郎の遺体に乗り移ることで活動していた。
その後は与党幹事長の大館伊一郎の遺体に乗り移り、日本国民の感情を煽動して世界中から孤立させることに成功、血と喧騒と硝煙が絶えない暗黒時代を築き上げた。
ちなみにオリジナル版妖怪大戦争でダイモンが乗り移っていた人物の名前は大館伊織。
人間の心の余裕を吸い取り糧としている。日本国民の様子がどんどんおかしくなっていったのはこのため。一方、妖怪という無駄の極みでしかない存在を愛でる者=心に余裕があり余っている者たちはダイモンから受ける影響が小さかったため平静を保っていられた。
上記の通り作中の登場人物たちの無駄話は心の余裕の表れなのだが、その無駄話パートに目くじらを立てる読者は、遠回しに「もし現実にこのような極限状況下に置かれた場合、あなたも暴徒側に回る危険がありますよ」と作者から警告を受けていると捉えることもできる。
- 加藤保憲
帝都の滅亡を望み暗躍する魔人。ベガやライドウといった有名キャラの元ネタとしても知られる、日本のサブカル史に残る名キャラクター。
本作における全ての黒幕。ダイモンを蘇らせ、二重の罠を仕掛けることで日本そのものを滅ぼそうと画策する。
ちなみに彼の存在が妖怪推進委員会によって明らかになった際、その場に居た嶋田久作がとばっちりを受け、「僕は違う」と弁明をする羽目になっている。
【妖怪・その他】
- 豆腐小僧
視点となる人物その五。
京極の著書『豆腐小僧双六道中シリーズ』の主人公。ボケ役。深田恭子主演でアニメ映画化されたことでも知られる。
上述した通り、本作における妖怪の概念は『豆腐小僧』で語られたものと同じ(人間から見えるか見えないかの違いのみ)なので、ひょっとしたら出てくるんじゃないかと予想していたファンも多かったのではなかろうか。
ただし何ら能力がないため、相棒の滑稽達磨(ツッコミ役)とともに大戦争の実況解説をするに留まっている。
彼が登場する章は、文体まで『豆腐小僧』のそれに変わっており非常に芸が細かい。
- クトゥルー
海底都市ルルイエに眠る邪神――の筈なのだが、何故か黒史郎の頭頂部に顕現してしまった。
気味悪く蠢きSAN値をゴリゴリ削っていく――かと思いきや、周りはクトゥルーマニアばかりのため喜びこそすれ精神に異常をきたす者は皆無だった。
黒史郎の意思で自在に巨大化することが出来る。
概念ゆえにその姿は周囲の人間の思考に影響され、絶えず変貌を遂げていく。最初に現れた時は水木しげるの妖怪図鑑に登場するカボ・マンダラットという怪獣っぽい姿の妖怪、次に同じく妖怪のしょうけら、クトゥルーを経てよりによってアザトースに変化してしまい、最終的には化け狸の姿に落ち着いた。
- 學天則
昭和三年に西村眞琴博士が開発した、東洋初のロボット。
現在はレプリカが展示されているが、本作ではドイツにて行方不明となったオリジナル版が登場する。
百年近く前の器物ということもあってか、巨大な付喪神として顕現し、荒俣をパイロットにして百鬼夜行のパレードを引き連れながら出撃した。
上述した通り東洋初のロボットという美味しすぎる特徴から、様々な作品においてリスペクトが行われている。
特に『帝都物語』における地下坑道での式神との死闘は有名で、映画版では西村博士役を博士の実子である西村晃が演じたことでも話題となった。
- 手洗い鬼、塗壁、大首、赤舌
YATに対するかく乱として、香川が召喚した巨大妖怪の集団。夜の東京の街に突如として現れ、民衆を恐怖のどん底に叩き込んだ。
塗壁は水木漫画に出てくるデザインではなく、近年発見された絵巻に描かれてあった巨大な犬のような姿の方(ニンニンジャーと戦ったやつ)が登場している。
- ぬっぺっぽう
奇妙な肉塊のような姿をした妖怪。おまけに悪臭がする。
ダイモンとの決戦時において、調子ぶっこいてダイモンの本体が潜む穴へとダイブした。それだけ。
にも関わらず公式サイトの人気投票妖怪部門において第三位に輝いた。何故だ。
日本において絶大な知名度を誇る、妖怪漫画の雄。
最初は戦闘力の高い三期鬼太郎か五期鬼太郎の召喚が検討されたが、知らない者には見えないという特性上、原作漫画版での参戦となった。
一反木綿とともに戦闘機相手に大空中戦を繰り広げた。
大妖怪の父と人間の母の間に生まれた半妖の少年。兄の殺生丸とともに参戦する。
鉄砕牙を振るい、地上から戦闘機に向けて対空攻撃を敢行、見事に陽動の役目を果たした。
虎に似た姿の大妖怪と、龍の姿をした式神。
どちらも人や妖怪を食らう存在であるのに加え、その巨体ゆえに遭遇した豆腐小僧を驚かせた。
なお、滑稽達磨の話によればニャンコ先生や鬼灯も参戦していた可能性が高いとのこと。
ちなみに彼ら漫画のキャラは、基本的に作者本人が召喚しているらしい。
- 妖怪ウォッチの皆さん
ゲーム、アニメ、漫画と多方面で展開中のシリーズに登場する妖怪たち。
上記のニャンコ先生や鬼灯と同じく、滑稽達磨が参戦の可能性を示唆している。
これは、ゲーム第3作目の『妖怪ウォッチ3 SUSHI/TEMPURA/SUKIYAKI』が妖怪推進委員会とコラボを実施していたため、その縁での言及だと思われる。
が、作中では「戦闘能力はイマイチ」「モンスターの連中なら戦えるだろうに」と散々な言われようだった。コラボ先だと言うのにこの扱いは一体――。
2017年末には映画にて本当に鬼太郎と共演することに。
亀の姿をした大怪獣。村上の手によって召喚された。昭和版と平成版、どちらが参戦したかは不明。
言うまでもないが妖怪ではなく怪獣である。これは妖怪推進委員会のメンバーにやけに怪獣映画好きが多かったため。
相手に威圧感を与えるべく巨大戦力の必要性を説いたことで召喚された。
当初はマジンガーやジャイアントロボ、エヴァといった歴代スーパーロボットを召喚する予定だったが、自律できないモノは召喚しても動けないという理由から却下され、アニメ好きのメンバーを落胆させていた。
空の大怪獣。航空戦力の必要性を説き、東雅夫が嬉々として召喚した。
- ガッパ、大魔神
それぞれ日活と大映が製作した特撮映画の怪獣と守護神。
流石にここまでくると、あまりの節操の無さに滑稽達磨も呆れ返っていた。*4
これだけの面子が集まっているのだから、当然怪獣王も参戦しているだろうと思いきや全く出てこない。
何故なら、どのシリーズのゴジラを召喚するかで妖怪推進委員会のメンバー同士が揉めだすという、ヲタ特有の騒動が起こってしまったため。
ただ、タイミングさえ合えばシン・ゴジラが確実に参戦していたと思われる。
何せ京極、村上、及川や黒史郎といった本作の登場人物の多くがプライベートでエキストラに参加しているのだから。*5
ちなみに、これ以上やると流石に収拾がつかなくなるためかウルトラ怪獣は一匹たりとも召喚されていない。
現代日本においてもっとも高い知名度を持つ悪霊。キティさんばりに節操なく仕事をこなす俺らのアイドル。
ガメラと同サイズのモニターから巨大化した状態で這い出し、髪の毛攻撃で自衛隊の戦闘機部隊と戦った。
周囲からは流石にこれはやり過ぎではないかと危惧されたが、原作者の鈴木光司自らが面白そうという理由で召喚したため、仕方ないかと納得されている。
なおライバルの伽椰子姐さんと俊雄君は、閉鎖空間に出てくるからこそ効果があるのに開かれた場所に出てきては意味がないとの理由から召喚されていない。
- 丸い輪
水木の短編の中でもファンの間で特に評判の高い『丸い輪の世界』に登場する、あの世とこの世を結ぶゲート。
水木の手によって召喚され、加藤を始めとした妖怪やフィクション世界の住人たちを未來圖の中に封印する。
【余談】
2020年、SNS上ではコロナ禍における自粛疲れによって攻撃的になった人々や、飲食店に対し抗議活動を行う自粛警察のニュースから本作を連想したという読者の書き込みも多く見受けられた。
そんな最中の2020年4月、コロナ終息を祈願して仏教の各宗派、神道、修験道、カトリックの代表者が奈良の東大寺に集結したという報道が行われた。
各宗教の代表者がソーシャルディスタンスを保ちつつ大仏殿の前に並び立つ姿を収めた写真は海外でも紹介され、「まるでアニメの世界だ」と話題になっていた。
そして言うまでもなく、本作に登場する日本宗教連絡会を連想した読者も現れたのであった。
2020年には他にも、テレワークやリモート会議などで人と人がリアルに接触することを極限まで減らすよう推奨する社会、自殺未遂の女性を相撲部屋の力士が二十人掛かりで救助するといった感じでやけに他の京極作品を連想する出来事が起きており、一部のファンからはネタで京極夏彦は予言者だと言われていた。
そこには、まあなんにもなかった。
世は、何もなしである。
了
追記・修正は人間も妖怪も一緒になって温泉に浸かってくつろいでからで結構です。
ただし、のんびりし過ぎて気付いた時には手遅れになっていても知りませんよ――。
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▷ コメント欄
- 先日のサイン会で黒史郎先生が帽子を被ってた理由が判明した -- 名無しさん (2017-06-10 04:14:05)
- 概要だけ見ると最高に頭おかしい(褒め言葉)だけど、言わずもがなな文章力でガッツリ書かれてるんだよなぁこれ… -- 名無しさん (2017-06-10 07:56:11)
- 一つ言っていいかな? 何…この…何? 俺の知っている妖怪大戦争(平成版)と同じスタンスとは思えないですが…… -- 名無しさん (2017-06-11 01:55:15)
- なんていうか妖怪大戦争というよりも「京極版ドラキュラ紀元」な感じがする。流石に綾辻さんの嫁は出てこなかったか -- 名無しさん (2017-06-11 21:33:32)
- コレも映像化すんのかなーとか思いながら読み進めてって「無理だコレ!!」ってなる。なった。 -- 名無しさん (2017-06-11 21:40:50)
- これは映像化できんわw版権的な意味で -- 名無しさん (2018-04-04 23:40:22)
- 京極先生はクトゥルーあんま好きじゃないっぽいよね。曰く作った奴の顔が見えるみたいな感じで。 -- 名無しさん (2018-07-08 05:40:32)
- 奴良組の皆さん&ニャンコ先生&幻想郷の皆さん「なぜ我々を呼ばない!?」 -- 名無しさん (2020-01-14 15:39:12)
- 作者や製作者に許可もらうの大変そう -- 名無しさん (2020-05-18 07:32:18)
- >どのシリーズのゴジラを召喚するか とりあえずバーニングとGMK版とゴジラ・アースは確実に召喚しちゃいけないやつだな -- 名無しさん (2020-09-24 11:49:52)
- 最後のあの展開は京極夏彦のいまの世の中にたいする風刺だとおもう -- 名無しさん (2023-03-09 14:03:36)
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*2 実際に作中でも『ダイヤモンド・アイ』が引き合いに出されていた
*3 単行本発売時の肩書は特別編集顧問
*4 2021年公開の映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」に大魔神が参戦することが発表された。ホントに妖怪大戦争に大魔神が来ちゃったよ…
*5 『怪』第50号に掲載されたレオの記事より
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