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更新日:2023/08/08 Tue 17:25:21NEW!
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「俺ァ…夢、盗まれたからな。取り返しに行かにゃあ」
「夢、ってのは女の事か?」
「じぃっさいクラシックだよ、お前って奴ァ」
ルパンvs複製人間――
世界史をぬりかえる
のはどっちだ!?
製作費5億、世界初の
アニメビジョン方式を駆使して描く
劇場用新作!
アニメーションの本格派がやってきた!
目次
概要
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』とは、劇場版『ルパン三世』の記念すべき第一作である。
第一期ルパンを意識した「大人向け」の作品であり、ハードな作風。
息をつかせぬ展開の連続、ルパンらしい超設定、そして敵役のマモーの強烈なキャラなどが今尚人気の高い作品。
興行収入は10億円と、当時のアニメ映画としては異例の大ヒットを記録した。
劇場版第二作「カリオストロの城」とは良い意味で対照的で、「好きなルパン映画は?」との質問には大体この2作品が上がる。
2作品ともよく金曜ロードショーで再放送される。
尚、映画が公開された時のタイトルは『ルパン三世』。サブタイトルは後から付けられたものである。
あらすじ
一人の男が処刑された――
厳密かつ厳正な解剖の結果、男はルパン三世本人であると断定された。
だ が そ れ を 信 じ よ う と し な い 男 が い た ・ ・ ・
銭形警部である。ルパンが眠るドラキュラ城に向かった銭形はルパンの生存を確認する。しかしルパン本人も事の真相を知らなかった。
その後ルパン・次元・五ヱ門は不二子の依頼でエジプトのピラミッドから「賢者の石」を盗み出す。
不二子もまた賢者の石の入手を何物かに依頼されており、不二子の依頼主と賢者の石に不信を抱いたルパンは石の受け渡しを拒否。
その事でルパン達は不二子の依頼主である謎の男「マモー」と世界を股にかけ、大国をも巻き込む対決をする事に……。
主要登場人物
・ルパン三世
「長生きしたってロクなこたぁねぇぜ。父っちゃん坊や」
CV:山田康雄
毎度おなじみ神出鬼没の大泥棒。この作品は彼の人間性に迫った作品とも言える。
また、不二子に対しては強い愛や執着を見せているのも本作のルパンの特徴である。
冒頭で処刑されたはずだが…?
彼の頭脳はマモー曰く「夢を見ない白痴の、あるいは神の領域」。
テレビシリーズとは異なる独特なキャラクターデザインであり、通称「馬面ルパン」。
この顔が細長いデザインは椛島義夫によって新たに描き起こされたもの。
後に開始したTVスペシャルの初期作品は、本作へのオマージュを込めてこのデザインがキャラデザ・総作画監督を担当した古瀬登によって採用された。
古瀬氏は今作に原画として参加している経歴を持つ。
服装は赤いジャケットの黄色いネクタイという、当時放送中だったTVアニメ2ndシリーズとは微妙に異なる出で立ち。
シャツとパンツは1st同様黒で統一されているため、1stルパンをジャケットだけ赤に変えた感じ。
後年殆どのTVスペシャル作品や広告などのアニメ外のイラストでは、ほぼ全てこの服装で描かれている。
一般的に「ルパン三世」と言ったらこの衣装を思い浮かべる人は多い。2014年の実写版も基本は今作と同様のファッション。
愛車は2ndシリーズのアルファロメオではなく、1stシリーズ以来6年ぶりにベンツSSKを乗り回している。
「返してもらいに来たぜ?色々となぁ!」
・峰不二子
「ルパン、これもみんなあなたのためなのよ」
CV:増山江威子
御存じ毎度おなじみ謎の女にして今作品のヒロイン。
キャラデザは同時期に放送されていたTVアニメ2ndシリーズと異なる。
どちらかといえば原作にかなり寄せたキャラクターデザインになっているのが特徴。
後の作品の派手なアクションやマシンガン乱れ撃ちなどはしない。
寧ろ2人の男を魅了し、ルパンを手玉に取るなどの魔性の「女」を感じさせるシーンが多い。
一方、他の作品よりも分かりやすくルパンへの想いや愛情を見せている。
だが彼女の存在がルパンと次元・五ヱ門との間で確執を生んでしまうなど、トラブルメーカーとしての特徴も全面にでている。
もっとも次元にマモーの本拠地のヒントを託すなど、全く彼らに仲間意識がない訳ではない。
序盤のシャワーシーンや、ルパンの脳内イメージでは全裸を披露。
終盤では服を捲られおっぱいを丸出しにされた挙句に乳首を押されるシーンなど、非常にエロいシーンが多い。
金曜ロードショーで放送される度に本編そっちのけでこの2つのシーンだけを見る人がいるとかいないとか。そしてこのシーンだけは意地でもカットしない金曜ロードショーの執念
愛車はピンクのハーレーと真っ赤なオースチン・ミニクーパー。
ミニはルパンに逃走用にと強奪されるのだが、その際の不二子の台詞は必見。
・次元大介
「長ぇこと、モンローとハンフリー・ボガートのファンだったが……今日限りだぃ!」
CV:小林清志
「帽子がトレードマーク」のルパンの相棒。ルパンやマモーと比べ、普通の感性の持ち主。
だが不二子の度重なる裏切り行為に堪忍袋の緒が切れて、意見が対立したルパンと喧嘩別れをしてしまう。
以降のシリーズに比べてあからさまに不二子を毛嫌いしており、ほとんど「女」としか呼ばない。
終盤でのルパンとのやり取り(本記事の冒頭のセリフ)はルパン屈指の名シーン。
何だかんだでルパンの危機を見過ごせずに駆け付け、一度はマモーを射殺するが…?
「ルパン!理屈だ!てめぇの言ってることは何もかもだ!」
・石川五ェ門
「またつまらぬ物を斬ったか」
CV:井上真樹夫
ご存知、古の大泥棒石川五右衛門の末裔。要所要所で印象的な活躍をする。今作では次元同様に不二子を毛嫌いしている節が多い。
こちらも原作に近いキャラデザで、ルパンを助ける理由も「ルパンを他人に殺させたくはない」というだけと言い切る。
フリンチとの一騎打ちで斬鉄剣が欠けてしまい、そこで戦線離脱するが、この「斬鉄剣の成れの果て」が後々ルパンの命を救う事となる。
本作の五ェ門はかなり肌が黒い。これほど黒いのは本作とパイロットフィルムのみである。ある意味原点回帰とも言える。
また、代名詞である上記のセリフは実は原作、アニメ通して今作品が初出。ただし、読んで分かる通り「斬ってしまった」ではない。
他にも一人称が「私」となっている。
衣装は従来のTVシリーズとは異なる白系統の袴姿で、1989年からのTVスペシャル作品でも同様のものが採用される。
・銭形警部
「貴様が死なんなら俺も死なん! こうなったら終わりはないぞ、地獄の底まで付き合ってやる! 貴様の骨にこの手で、戒名刻んでやるぞ~!!」
CV:納谷悟朗
今作でのフルネームは「銭形幸一」ではなく「銭形平次」。
ひたすらルパンを追い続ける執念の男。
その執念にはマモーやスタッキーとは別ベクトルの狂気を感じさせる。
彼の前ではマモーの秘密も陰謀も、大国の思惑も警視総監の命令すらも関係ない。(と言うよりは、彼はマモーの存在さえ知らない)
そして忘れられがちだが、今作での彼は終始一貫してルパンの「敵」である。
後のシリーズの様に共闘したり、馴れ合ったりもしない。そしてルパンを「殺す」事にも躊躇がない。
実際終盤に差し掛かる辺りで船に張り付いていたシーンでは
「例えカキの如く身をやつそうとも、必ずやルパンの息の根を止めてやるぞ」と呟いている。
そしてラストシーンでは
「たとえお前が100回死のうとそんなことは問題ではない! ルパンという人間がいる限り、私は日夜永遠に追い続ける義務があるんだよ!」
…とまでちょっとイっちゃった目付きで豪語している。
このシーンと、(マモーのアジトをルパンのアジトと勘違いしていたとは言え)アメリカ空軍による空爆を大笑いして見ていたシーンは、端的に見て完全にヤバい人。ルパン一味を「悪党ども」と罵ってるが、彼も彼で「悪党」に片足突っ込んじゃっている…。
もともと脚本では冒頭のルパン処刑後、警察を一時退職し、寺男になる予定だった。
唐突な仏像シーンと鐘の音はその名残。*1
全体的に原作の「銭さん」に近いが、ラストシーンではアニメ版の「とっつぁん」に近いキャラクターが顔を出している(これが有名な二人三脚のシーン)。
冒頭で「物事にはな、限りってモノがあるんだッ!」と、全く意図せず核心をついた発言をしている。
ちなみに今作では下の名前が「平次」になっているが、これは設定ミス。※本来の名前は「幸一」です。
あと、劇中には登場しないが、「とし子」という一人娘がいる設定になっている。*2
・マモー
「そうだ、私だ。“マモー”だ」
CV:西村晃
自らを自身を「預言者」「神」と言って憚らない謎の小男。
普段は世界の富の三分の一を所有する大富豪「ハワード・ロックウッド」と名乗っている。
性格は極めて傲慢かつ独善的で、賢者の石と不二子を巡ってルパンと対決する。
世界最高のクローン技術を有しており、神の如き超常現象を引き起こして見せつける。
ナポレオンやヒトラー、孫子*3等と言った歴史上の人物たちや古代の生物をクローンとして蘇生させ、自身の領域であるカリブ海の島に住まわせている。
不自然に大きな頭部、くすんだ薄灰色の皮膚、レモンみたいな眼という気持ちの悪い見た目をしている。
圧倒的な財力と武力、強烈なキャラ、とんでもない正体とルパン最強の敵との声も高い。
予想外の手段に出られると激しく動揺するなど、意外と精神的に打たれ弱い部分がある。
ルパンの頭の中を覗いた際には「ルパンは夢を見ない!?空間、虚無、それは白痴の、あるいは神の意識にほかならない。」とパニックに陥る。
そして自身以外が神の領域、しかも自分が理想とした神の意識を持っている事に嫉妬し殺そうとした。
なおルパンはマモーが起こした数々の超常識的現象を全て何らかのトリックや小細工によるものと見ており、実際その見方は正しかったが…。
逆に次元は本物の超能力者だと思って「並みの人間ではかないっこねぇ化物」と珍しく弱音を吐いていた。
ちなみに声を担当したのは、二代目水戸黄門の西村晃氏。
余談になるが、テレビ版の水戸黄門役は演技力を要求されるために主に悪役俳優から選ばれる伝統があった。
ルパンとはある意味では正反対、ある意味では似た者同士。
「そう、私は気の向くままに、新たなる知恵を、発明を、欲望を、憎しみを、飢餓を…戦争を与えてやった。」
その正体は、大昔から自身をクローンコピーすることで生きながらえてきた超越的科学者にして念動力者。
太古の昔、「宇宙の神秘なる力」によって授けられたクローン技術*4によって1万年を生き抜き、歴史を影から動かしてきた影の支配者。
空中浮遊、念動力、幻視などの人間離れした数々の能力も有している。
擬似的に不死を実現し、「自らを産み自らを育んだ私」と称するほどに完璧なクローンを繰り返してきた*5。
しかし新しい肉体は現在使用している肉体から作らなければいけないらしく、彼ほどの頭脳を以てしても限界があった。
クローンの繰り返しによる遺伝子の劣化と変異体の発生は技術不足で防げず、130代目で複製不可能になることが判明*6。
(もっともその130代目のクローンと言うのが巨大な脳髄であり、元々人間だったのかどうかも怪しい)
製造に失敗した「粗悪品」も生み出されており、古代遺跡の施設で警備をしていたのはおそらく全員この粗悪品。
しかしその粗悪品ももちろんマモーとして心と記憶を持っている。終盤にて、衰弱し死期を悟った個体がか細い声でルパンにクローンの真実を話した。
そこで、今度は自らの肉体(脳)をオリジナルとして特殊なリンゲル液に満たされた培養装置に保管。
生み出した分身となるクローン達の脳内に受信機を埋め込み、念動力でコントロールして暗躍を続けていた。
劇中での行動はすべて遺伝子劣化の問題を解決するための試行で、物語以前から世界中のあらゆる不老不死に関わる遺物を集めていた。*7
不二子を通じてルパンに不老不死伝説の品物を盗ませていたが、ルパンが賢者の石の譲渡を拒んだことから対立。
最終的にあの手この手で追い詰めたルパンをどうにか捕獲するが、アメリカ空軍の空爆に紛れて次元らに奪回される。
この時に次元に射殺されたのが、ルパン達が出会った分身クローンの1体目である。
その後に生み出された2体目を使って不二子を誘拐するが、ようやく手に入れた賢者の石を以てしても遺伝子劣化は解決できずに終わる。
これに絶望し、全世界への報復として核ミサイルを放とうとし、そのスイッチを不二子に押させる。
だが潜入してきたルパンにミサイルを全て破壊された挙句、彼に放ったレーザー攻撃を斬鉄剣の破片で反射され、2体目も消滅。
この際の炎に包まれながらゾンビの如く不二子に迫って溶けていくマモーのシーンは「ルパンシリーズ」屈指のトラウマシーンである。
そしてルパンは培養カプセルに入った巨大な脳髄(マモーのオリジナルであり正体)を発見。
正体を知ったルパンには「神様どころか薄汚ねぇバケモン」と吐き捨てられる。
培養装置と一体化した巨大ロケットで宇宙の彼方にあるという不死の文明に向かい、真の神となることを目論んだ*8。
だが大気圏を離脱してしばらくしたところで、ルパンが貼り付けていた即席の小型時限爆弾により培養装置が破壊。
カプセルも割れ宇宙空間に放逐された脳は太陽に引き込まれ燃え尽きる結末を辿った。
ルパン「マモー・・・ 感謝しな。やっと死ねたんだ・・・」
なお、冒頭で処刑されたルパンは、マモーが戯れにと本人に断りもなく作り出したコピーである。
このせいでルパンは表面上は強がりながらも内心「自分は本当はクローンの方なのではないか」という疑心暗鬼に駆られることとなり、自身のアイデンティティの証明のため、マモーと決着を付ける事となった。
その他の登場人物
- フリンチ
CV:飯塚昭三
マモーの忠実な部下でスキンヘッドの大男。
劇中では二人いると思わしき描写がある。他にも似た顔がいるのでクローンかもしれない。
無口で頭はあまり良くないが、飛行機の操縦ができる。フリチンではない。
海岸でサーベルを武器に五ェ門と対決。
剣の腕は五ェ門に遠く及ばないが、「レーザーでなければ切れない合金チョッキ」で斬鉄剣を破るも、保護していない頭を輪切りにされ死亡した。
この場面の彼の視点では、キャラクターの死亡シーンにしてはちょっと洒落た演出がなされる。
なお、後のTVSP『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』では、彼そっくりな山師が一瞬だけ登場している。*9
- ゴーレム
マモーの下っ端のこれまた大男。
似た顔の人が大勢いるので、彼もまたクローンだと考えられる。
彼の馬鹿っぷりを証明するシーンはよく金ローではカットされる。
- スタッキー
「いずれにせよこれではっきりするだろう。世界を支配する神がいるとするなら、それは我々だという事がね」
CV:大平透
アメリカ大統領特別補佐官。次元曰く「世界で一番偉い男を操ってるおっちゃん」でアメリカの傲慢さを体現した人物。
マモーの本拠地を探るために次元と五ェ門を拘束し、釈放するとみせかけ偵察衛星からしっかりと2人を行動監視していた。
最後は自らが率いた作戦基地を爆破して、部下のゴードンもろとも証拠隠滅するよう米国本部に進言し逃亡。
- ゴードン
「民主主義に感謝するんだな!」
CV:柴田秀勝
スタッキーの部下。髪が生えているくらいで似通った大男なので次元にフリンチと間違えられた。
ミサイル攻撃を指揮した際は「殺せ!殺せ!秘密を知っている者は一人の残らず抹殺するんだ!」と狂喜した。
彼もまたアメリカの傲慢さの象徴であるのだが、ラストの後を考えるとその思想の犠牲となるのである意味では哀れな人物。
スタッキーといいマモーといい、小男は馬鹿な大男を子分にしたがるらしい。
- エジプト警察署長
「あなたの第六感が当たりましたな」
CV:三波春夫
銭形の要請で大人数の部下を引き連れてピラミッドの警護をする事に。
銭形からの当たりがなぜか強く、かなりの回数怒鳴られ最後はいよいよキレ返した。
声は『ルパン音頭』を担当した演歌歌手の三波春夫氏。
本職ではないもののアフレコはとても上手く、台詞も多い。
- アメリカ大統領
「……いや、分かっている!」
CV:赤塚不二夫
声のみ登場。
声は漫画家の赤塚不二夫氏。本職の声優ではないため棒読みっぽいが、かえって雰囲気が出ている。
- ソ連書記長
「大統領!私は脅迫されたのですぞ!」
CV:梶原一騎
声のみ登場。
声は作家の梶原一騎氏。大統領もだが、棒読みは演技かもしれない。
- 警視総監
「銭形君!これは命令だ!」
CV:富田耕生
警視庁警視総監。銭形がインターポールへ出向する前から着任している。
銭形がカリブ海から流れ着いたコロンビアの日本料理店で、直々にルパンの捜査から手を引くように命令した。
恐らく日本政府がアメリカ、引いてはマモーから脅迫を受けていたためと思われる。
しかしルパンの為なら辞職も覚悟の銭形に拒否される。
- 山寺の和尚、本屋の親父
設定資料のみで劇中未登場のキャラ。
当然、劇中では登場する予定があったものの、諸事情の絡みで未登場となったキャラクター。
和尚は前述の銭形がルパンが死んだと信じ警部を退職して寺男となり、山寺で余生を過ごすシーンで出てくるはずだった。
本屋の親父に至ってはルパンが賢者の石の謎を調べ、攻撃ヘリの奇襲に遭うシーンで登場する予定だった。
主題歌「ルパン音頭」
歌うのは三波春夫氏。初めて聴く人は面食らうこと間違いなし。
その面食らったうちの1人に今作の監督・吉川惣司氏がおり、エンディングに採用されることを知らされていなかった当初は降板騒ぎにまでなったそう。
作詞を担当したのは、原作者であるモンキー・パンチ。
歌詞に「自由の女神を盗み取れ」とあるが、後のTVSP『バイバイ・リバティー・危機一発!』で本当に盗み取った。
余談
よく「金曜ロードショー」で放送される本作。
だが、現在では放送禁止用語に指定されてる言葉がバンバン出てくることやプライムタイムには厳しい描写、果ては本編に当時発売されていた商品のCMも入っている。
そのため、地上波ではそれらがカットされてのオンエアとなる。
WOWOWで放送された際にはノーカットではあったものの、放送禁止用語の場面は音声が加工され無音となっている。
(DVDなどのソフトやネット配信では視聴可能)
敵役のマモーは後に「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」の「ナン魔くん」で内村光良氏演じる敵キャラとして登場した。
だが外見を除き特徴的な喋り方をはじめほとんど別キャラになっている。余談だがこちらはNHKでまさかの復活をしている。
脚本はクレジット上、大和屋竺氏と吉川惣司氏の2名だが実際はほぼ吉川惣司氏が書いている。
なお、「マモー」という名前はルパンシリーズでは以前から存在した。
原作漫画およびアニメ一期などにて「魔毛狂介」という人物が登場しており、その苗字に由来する。
ただし設定やキャラクター像などの関連性は一切なし。
「俺ァ……夢、盗られちまったからな。取り返しにいかにゃあ」
「夢ってぇのは追記、修正の事か?」
「……実際wiki篭りだよ、お前ぇって奴は」
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*2 黒歴史と思われがちだが、劇場版『風魔一族の陰謀』に彼女と思わしき小学生ぐらいの女の子が登場している。
*3 銭形が聞き込みをしていた人物。マモーは「古代中国の哲人」としか言ってないが、孔子は史実では2m近い巨漢だったとの事なので、恐らくは孫子である可能性が高い。
*4 仮にマモーの話が全て本当なのなら、この時にマモーに「啓示」し、クローン技術を授けた黒幕の宇宙人がいたはずである。もしかしたら、それがマモーが「神の国」と呼んでいた惑星から来た存在なのかもしれない。だが、今となっては全ては闇の中である。
*5 詳細は語られていないが、作中で「1万年の記憶」という台詞を言っていたので、何らかの方法で自らの記憶と意識をクローンの体に移植していたと考えられる
*6 130代もクローンを造れた事から、彼自身も特異体質であった可能性が高い
*7 なお、この際にマモーの追跡を逃れたと思わしき「不老不死の遺物」が後のTVSP『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』に登場している。その作品ではマモーに対するある種の「答え」も示唆されている。
*8 尚、不老不死を実現した暁には神として地球に戻ってきて支配・君臨するつもりだった。
*9 もしかしたら彼がオリジナルのフリンチであるか、逃げ延びたクローンの一体なのかもしれない。
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