登録日:2017/06/07 Wed 19:02:24
更新日:2024/02/06 Tue 11:25:09NEW!
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dcコミックス アメコミ バットマン ロビン バットマン・インコーポレイテッド リバイアサン prime earth earth-0 ポストフラッシュポイント グラント・モリソン クリス・バーナム イーサン・ヴァン・スカイバー new 52 ダミアン・ウェイン ジェイソン・マスターズ アンドレイ・ブレッサン ホルヘ・ルーカス ジョー・キーティンガ ネイサン・フェアベアン マイク・レイット ダン・ディディオ デクラン・シャルベイ エマニュエル・シメオーニ ジョン・ポール・レオン ジョン・スタニスキ
『Batman Incorporated: Gotham's Most Wanted』は2013年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Batman Incorporated Vol.2』#7~#13
発売 2013年1月から
脚本 グラント・モリソン(#7~#10、#12~#13)、クリス・バーナム(#11)
作画 クリス・バーナム(#7~#10、#12~#13)、ジェイソン・マスターズ(#8~#10)、
アンドレイ・ブレッサン(#10)、ホルヘ・ルーカス(#11)
『Batman Incorporated Special』
発売 2013年8月
脚本 グラント・モリソン、クリス・バーナム、ジョー・キーティンガ、ネイサン・フェアベアン、
マイク・レイット、ダン・ディディオ
作画 デクラン・シャルベイ、クリス・バーナム、エマニュエル・シメオーニ、
ジョン・ポール・レオン、ジョン・スタニスキ、イーサン・ヴァン・スカイバー
日本では2015年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
異才グラント・モリソンの描くバットマン・サーガ第3部第3巻で最終章。バットマンの息子ダミアンとの出会いに始まり、
宿敵ラーズ・アル・グールの復活を巡り親子の絆を描き、失われていたバットマンの歴史を肯定し、
悪の父親ドクター・ハートとの戦いを通じてバットマンの死と新たなバットマンの活躍そしてバットマンの再生を描いてきたモリソン。
最終章は個性豊かなバットマン・インコーポレイテッドの活躍を描きながら、
悪の母親タリアとの戦いを通じてブルース、タリア、ダミアンの歪んだ家族関係に終止符が打たれる。
『バットマン・インコーポレイテッド』の戦いは本作で終了するがダミアンや諜報機関『スパイラル』をめぐる物語は舞台を新たに続いていくことになる。
『Batman Incorporated Vol.2』#7~#9
『Batman Incorporated Vol.2』#10、#12~#13
『Batman Incorporated Vol.2』#11
『Batman Incorporated Special』
『Batman Incorporated Vol.2』#7~#9
【物語】
本格的な侵略を開始した『リバイアサン』に必死の抵抗を続ける『バットマン・インク』だったが徐々に追い詰められていく。
その状況を打開するため『バットケイブ』を飛び出したロビンはウェインタワーで父を倒したヘレティックと対峙する。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ヘレティックに敗北し『リバイアサン』に捕まってしまい、金庫に閉じ込められ水に沈められてしまう。
何とか脱出しロビンのもとに駆け付けるが……。
- ロビン(ダミアン・ウェイン)
ブルースの息子で3代目ロビン。『バットケイブ』で待機していたが母タリアと『リバイアサン』を止めるためにウェインタワーに向かう。
そこでもう1人の自分ヘレティックと遭遇し戦闘になり……。
≪バットマン・インコーポレイテッド≫
- ナイトウィング(ディック・グレイソン)
初代ロビンで現在はブルースから独立して活動している。ゴードンと共にホームレス用宿泊所の後処理を行っていたが、
『リバイアサン』に操られた子供たちに襲われてしまう。
ロビンの援護で危機を脱しウェインタワーに駆け付け、ロビンと共にヘレティックに挑むも吹き飛ばされ気を失う。
- レッドロビン(ティム・ドレイク)
バットマンの3代目相棒。バットマンの捜索を行うも罠にはまり死にかける。その後ウェインタワーの異変に気付いて訪れ、『リバイアサン』の構成員と戦う。
- ウィングマン(ジェイソン・トッド)
普段はレッドフードとして活躍する復活した2代目ロビン。『バットケイブ・イースト』に向かい他のメンバーと合流しようとするが
フードに攻撃され気を失う。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家の執事。『バットケイブ』にダミアンを留めておくよう言われていたが、ダミアンの思いを理解し彼を戦場に送り出してしまう。
- トラクティル、スパイドラ
超人的能力を得たミュータントの生き残り。自分たちが生まれたイエメンの実験施設に向かいヘレティックの生まれた場所を報告する。
その後、後始末に現れたマンバット軍団と戦う。
- バットウィング(デビッド・ザビンビ)
アフリカのバットマン。ホームレス用宿泊所の戦いで大怪我を負い救急車で運ばれる。
- スクワイア(ベリル・ハッチンソン)
イギリスのバットマン、ナイトのサイドキックで3代目スクワイア。ナイトが死亡したショックと怪我で立ち直れず救急車で運ばれる。
- フード(ジョージ・クロス)
イギリスのバットマン。『バットケイブ・イースト』でウィングマンを攻撃する。その際『リバイアサン』と関係のあった諜報機関『スパイラル』の名を出す。
- ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。『バットマン・インク』のメンバーにも選ばれている。
ナイトウィングと共にホームレス用宿泊所の後処理を行っていたが、『リバイアサン』に操られた子供たちに襲われてしまう。
≪ヴィラン≫
- タリア・アル・グール
『リバイアサン』の首領でダミアンの母。ウェインタワーでバットマンを金庫に入れ水に沈め、
彼が出てくるまでに『バットマン・インク』を壊滅させようとする。
- ヘレティック
タリアの従者。その正体はダミアンのクローン。彼より遅れて生み出されるがイエメンの実験施設で鯨の胎内から成人となって誕生した。
タリアから世界を滅ぼすメタ爆弾の起動装置を受け取りウェインタワーの1階に現れロビンと戦い圧倒する。
≪その他≫
- エリー
『バットマン・アンド・サン』でバットマンに仕事を紹介してもらったウェインタワーの受付。
『リバイアサン』の攻撃に巻き込まれ殺されかけるがレッドロビンに救われる。ロビンとヘレティックの戦いにまぎれメタ爆弾の起動装置を確保する。
- アルフレッド、タイタス、バットカウ
ダミアンのペットたち。『バットケイブ』でダミアンと遊んでいたが、戦場に行く彼を見送る。
『Batman Incorporated Vol.2』#10、#12~#13
【物語】
『リバイアサン』との戦いの末に立場、会社、仲間、家族を失ったバットマン。彼は全ての決着をつけるために真の蝙蝠となってヘレティックに勝負を挑む。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ヘレティックに立ち向かうためアズラエルから『悲哀の鎧』を、ルシアスから試作の強化外骨格を、
ラングストローム博士からマンバット血清を受け取って全てを使用しヘレティックに挑む。彼に勝利すると消えたタリアを『バットケイブ』で待ち受ける。
≪バットマン・インコーポレイテッド≫
バットマンの初代相棒と3代目相棒。1人で戦おうとするバットマンのためにウィングマンの行方を捜索する。
ナイトたちからの報告が途絶えた場所に向かうとウィングマンに出迎えられ『スパイラル』の司令官と会う。
その後、ナイトウィングはナイトと共にバットマンのもとに向かう。
- ナイト(ベリル・ハッチンソン)、ダーク・レンジャー(ジョニー・ライリー)
イギリスとオーストラリアのバットマン。ウィングマンの居場所を発見し踏み込むが彼から『スパイラル』が味方だと知る。
その後、ナイトはナイトウィングと共にバットマンのもとに向かう。
- ウィングマン(ジェイソン・トッド)
普段はレッドフードとして活躍する復活した2代目ロビン。『スパイラル』に捕まるもタリアに仕掛けられた歯の追跡装置を取り除いてもらう。
その後、ナイトウィングたちの誤解を解く。
- フード(ジョージ・クロス)
イギリスのバットマン。その正体は『スパイラル』のスパイで『バットマン・インク』を探っていた。
- ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。『バットマン・インク』のメンバーにも選ばれている。
『リバイアサン』に従いバットマンを見捨てるゴッサムを苦々しく思う。全ての戦いを終えた後ブルースを逮捕する。
- ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズのCEO。ブルースに代わって記者会見の場に立つ。その後、ブルースに試作の強化外骨格の存在を教えバットマンに提供する。
- バットボット
バットマン型のロボット。バットマンに捨て駒のように使われ、さらに市長に使用禁止にされてしまいほとんど解体される。
≪ヴィラン≫
- タリア・アル・グール
『リバイアサン』の首領でダミアンの母。バットマンを追い詰めたことを父ラーズに報告する。
その後、市長を脅迫してバットマンをおびき寄せるが諦めず完全武装したバットマンに驚愕する。
ヘレティックにバットマンを任せヘレティックが敗北し姿を見せると、彼を殺しウェインタワーを爆破して『バットケイブ』でバットマンに最後の戦いを挑む。
- ヘレティック
タリアの従者でダミアンのクローン。タリアの子供ともいえる存在だが彼女からはぞんざいな扱いを受けている。
完全武装して現れたバットマンと戦闘になり追い込まれるが、仮面が割れダミアンのような顔が現れたことで見逃され最後はタリアにとどめを刺される。
- マンバット
『リーグ・オブ・アサシンズ』の忍者が変化した蝙蝠人間。バットマンに襲い掛かるも、周りのマンバット用解毒剤をつけた蝙蝠にかまれ変身が解けてしまう。
- ラーズ・アル・グール
『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領でタリアの父。タリアにスイスで幽閉されている。彼女の訪問を受け賛辞と警告を送る。
≪その他≫
- アズラエル(マイケル・レーン)
元警官で偽バットマンとしてバットマンと戦った後、『オーダー・オブ・ピュリティ』アズラエルに選ばれた男。
罪を浄化するために祈りを捧げていたところバットマンから『悲哀の鎧』を求められ彼に貸す。
- カーク・ラングストローム
自らの難聴を治療するためマンバット血清を生み出した科学者。バットマンがいると思った警察に踏み込まれる。
マンバット用解毒剤を生み出しマンバット血清と共にバットマンに提供する。
≪メカニック≫
- 試作強化外骨格
ルシアスが開発を進めていた試作品。蝙蝠のような外見をしている。人体への負担が大きすぎるとして封印されていたが、
ヘレティックとの決戦に向かうバットマンが使用した。
体への負担を『悲哀の鎧』とマンバット血清で補い『フォトニック結晶』を組みことで更なるパワーを発揮している。
『Batman Incorporated Vol.2』#11
制作スケジュールの遅れで発売された番外編。日本の漫画やアニメ、特撮のオマージュが取り入れられている。
【物語】
日本のバットマン、バットマン・ジャパンは相棒のクレイジー・シャイ・ロリータ・キャナリーとのデートを楽しんでいたが
女暴走族『ティーン・タイガー・チーム』が暴れているのを知り出動する。
【登場人物】
- バットマン・ジャパン(治次郎)
日本のバットマン。以前はミスター・アンノウンを名乗っていたが名前を改めコスチュームも一新している
(仮面ライダーやバトルケニアを参考にしたらしい)。
『ティーン・タイガー・チーム』にクレイジー・シャイ・ロリータ・キャナリーと共に立ち向かうも、彼女の悪口を言われ冷静さを失い敵を逃してしまう。
その後、基地に戻り『バットトロン』を使って対策を練り敵の隠れ家がある建設途中の高速道路に向かう。
- クレイジー・シャイ・ロリータ・キャナリー
日本のヒーローチーム『スーパーヤングチーム』の一員でバットマン・ジャパンの相棒。
身長15cmで背中には翼が生えセーラー服を着ている。口から超音波を発する。
バットマン・ジャパンと共に『ティーン・タイガー・チーム』と戦うが超音波が効かず逆に蹴飛ばされてしまう。
基地に戻って対策を練り、建設途中の高速道路に向かって超音波を放ち敵の隠れ家を発見した。
- ティーン・タイガー・チーム
スーパー戦隊のようなカラーリングの女暴走族5人組。最先端のナノ技術で怪力と反射速度、再生能力を持つ。
中性子チップを奪った後、街で暴れていたがバットマン・ジャパンたちと戦闘になる。
悪口で挑発し優位に立つも中性子チップを帆部に届けるのを優先し撤退する。
- 虎拳夜叉
『リバイアサン』の配下で『ティーン・タイガー・チーム』のボス。2匹のサイボーグ虎をペットにしており戦闘時には虎の頭を手に付け戦う。
中性子チップをすぐに持ち帰らなかった『ティーン・タイガー・チーム』を叱責する。
『Batman Incorporated Special』
チーム解散後の『バットマン・インク』のメンバーのそれぞれの活躍が描かれる。
オムニバス形式となっており主役となる登場人物によって脚本・作画担当が異なる。
【物語】
『リバイアサン』との戦いの末に解散された『バットマン・インコーポレイテッド』。
しかしヒーローたちの戦いに終わりは無くバットマンは彼らを見守り続けていた。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『バットマン・インコーポレイテッド』として共に戦ったヒーローたちの活躍を確認する。
≪バットマン・インコーポレイテッド≫
公式には解散されている。
- バットマン・ジャパン(治次郎)、クレイジー・シャイ・ロリータ・キャナリー
日本のバットマンとその相棒。自動販売機から出てきた手と海から引き揚げられ臓器が摘出された死体から臓器売買を追う。
- スクワイア(ベリル・ハッチンソン)
イギリスのバットマン、ナイトのサイドキックで3代目スクワイア。ナイトの死を受け入れられずやる気のない日々を送っていたが、
彼の宿敵スプリングヒールド・ジャックが現れやる気を取り戻していく。
- レイブンレッド(チャーリー・グレートイーグル)
アメリカのインディアン保留地区のバットマン、マン・オブ・バッツのサイドキックで彼の息子。建設現場に逃げ込んだコヨーテを追う。
その途中である飛び降り事件を回想する。
- ナイトランナー(ビラル・アスラー)、ダーク・レンジャー(ジョニー・ライリー)、エル・ガウチョ(サンティアゴ・バルガス)
それぞれフランス、オーストラリア、アルゼンチンのバットマン。エル・ガウチョに誘われ
ブエノスアイレスのクラブに行ったところ暴動事件に巻き込まれる。
- バットカウ
ダミアンの飼牛。ウェイン邸で草を食べているとカーチェイスを見つけて……。
≪ヒーロー≫
- メカニック
イギリスのヒーロー。独特な仮面をつけている。スクワイアの知り合いで彼女を気にかけ、スプリングヒールド・ジャックが現れたことを教える。
≪ヴィラン≫
- ハラワタ・ナイゾウ
日本のヴィラン。スーパー無免許外科医。カプセルホテルに泊まる酔っ払ったサラリーマンを使って臓器売買を行っている。
- スプリングヒールド・ジャック
イギリスのヴィラン。悪魔のような姿をしている。初代ナイトを殺し2代目ナイトとも戦った強敵。再びロンドンに現れ街を恐怖に陥れる。
- コヨーテ
アメリカのインディアン保留地区のヴィラン。小道具の使い手。『リバイアサン』の洗脳薬を受け取ろうとするが、
レイブンレッドに妨害され建設現場に逃げこむ。
≪その他≫
- トム・ジェイコブズ/オ・ロン・イェ・ケ・テ
レイブンレッドが遭遇したカジノの看板から飛び降りようとする老人。祖父の代から高層建築物の作業員として活躍している。
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