登録日:2017/05/18 Thu 22:02:49
更新日:2024/02/06 Tue 11:13:14NEW!
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バトルスピリッツ バトスピ 闘神 青 デッキ破壊 星座編 星魂 オリオン座 デッキの残り何枚ですか?←フラグ 巨人猟兵オライオン
暦戦の勇。
彼が立ち寄った戦場は、壊滅などの生易しい言葉では語れない。
―星文学者リリア『八十八星夜話』オリオン座―
巨人猟兵オライオンとはTCGバトルスピリッツのスピリットカードである。
●目次
●概要
巨人猟兵オライオン/The GiantJaeger Orion
スピリット
7(2)/青/闘神・星魂
<1>Lv1 6000 <4>Lv2 10000
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
相手のデッキを上から12枚破棄する。
シンボル:青
収録は「星座編 第一弾:八星龍降臨」でレアリティはレア。光ってはいるが、上からも下から3番目の中程度。
効果は至って単純、召喚したら即相手のデッキを12枚、トラッシュ(墓地)に叩き落とすだけ。
バトスピでは、ターンの開始時にデッキが0枚のプレイヤーは敗北となる。所謂ライブラリーアウト。
バトスピのデッキは「40枚以上」で構築される。
特殊なデッキでない限り、デッキの安定性を確保するためにもデッキは40枚ちょうどで構築されることがほとんどである。
初期ドローは4枚なので残りは36枚、3回召喚すれば確実に相手のデッキを削りきれる。
試合が長引いた場合には相手のドローもあるので2回で十分なことも多い。
紫などのガンガンデッキを掘り進むデッキ相手ならば1回でも事足りるだろう。
「スタートステップ…うわあああ!」ドカーン!*1
青の中には機動要塞キャッスル・ゴレムなど、より多くのデッキを破棄できたり、アタッカー性能を兼ね備えているものも多い。
しかしながらこのスピリットの魅力は何といってもそのシンプルさ。固定値で12枚をアタックの必要もなく吹き飛ばせるのは非常に珍しい。
事前の準備等は何もいらず、召喚コストさえ用意すればすぐにデッキ破壊ができる。
バトスピのコスト支払いのシステム上、軽減などなくてもコア8個(召喚コスト7個と場に維持するためのコア1個)*2分の余裕さえあれば、
いつどこから飛んで来てもおかしくないカードなのである。
登場以降、様々なデッキでお手軽なデッキ破壊フィニッシャーとして採用されてきた。
●採用された主なデッキタイプ
以下のリストを見ても分かる通り、このスピリットは純粋な青デッキではなく白や黄といった防御に長けたデッキでタッチ採用される傾向にある。
無論青デッキでも、アルティメット・ダ・ゴンで大半を削ってとどめの一撃にオライオンなどもあり。
攻撃的な赤デッキでも、白などを相手にしてライフの突破が難しくなった際に奇襲的に刺しておくのもあり。
ただしどんなデッキにも入りうるとはいえ、どんなデッキでもオライオンを入れておけば良いというほどではない。
「3回撃てば確実に勝てる」「2回も撃てばだいたい勝てる」というのはつまり「確実に勝つには3回撃たないとならない」
「少なくとも2回は撃たないと勝負を決められない」こと。
腐る時は腐るしライフを削ったほうが速いという局面も多いので、最終的にはデッキの方向性次第となる。
【バラガンオライオン】
覇王編初期に流行したタイプ。
「氷の覇王ミブロック・バラガン」の効果でオライオンを手札に戻して再利用するというもの。
ついでに相手のスピリットをバウンスし、防御と勝ち筋を同時に確保できる無駄のないコンボが強み。
攻撃する必要が一切ないため巨人港を最大限活用でき、巨人港が禁止指定される直接の原因となった。
【尖塔グロリア】
召喚時に条件を満たせばマジックカード2枚を回収できる「妖精将グロリア」、彼女の効果でひたすらウォールマジック類を使いまわし、
隙を見てオライオンでデッキ破壊をするというもの。
バトスピでは「コアの乗っていないスピリットは消滅しトラッシュへ行く」というルールを利用しオライオンを自壊させ、
トラッシュから回収するマジックを用いて再利用する。
遅延コンボ系デッキとして一定の存在感を放っていたが、2017/5/1適用の制限改訂で防御の要であった「侵食されゆく尖塔」が制限カードとなり安定性が下がった。
【黄神皇オライオン】
2016年に躍進した黄と白の神皇で防御を固め、フィニッシャーをビートダウンではなくオライオンとしたデッキタイプ。
2017年バトスピMAXのマスタークラスチャンピオンデッキで、大幅強化され大会の大部分を占めていた死竜デッキに対して無類の強さを誇った。
【アブソリューツオライオン】
詩姫でも屈指のコアブースト性能を持つ「ローズ・ベリィ」で手札とコアを増やしてマジックで防御を固め、
リバイヴドローを駆使してオライオンを何度も召喚・回収・また召喚してデッキを全て吹き飛ばす。
アイドルライブ会場に突然現れる青いイケメンマッチョという図がシュール。アイドルとプロレスラーのコラボと考えればよくある気もするが。
●リバイバル版
巨人猟兵オライオン/The GiantJaeger Orion
スピリット
7(2)/青/十冠・星魂・闘神
<1>Lv1 6000 <4>Lv2 10000
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
相手のデッキを上から12枚破棄する。
Lv2
自分の手元の【アクセル】を持つ青のスピリットカード2枚につき、このスピリットに青のシンボル1つを追加する。
シンボル:青
星座編リバイバル企画により強化されたオライオン。新たに系統「十冠」とレベル2にアタック時効果が追加されてる。
なんとアタックする時にシンボルが追加され、アタックしてもワンショットキルが狙えるようになった。
しかしながら、このカードを採用するようなデッキは殴りに行くようなことがほとんどないため、基本的な使用感はほとんど変わらない。
そもそもレベル2の維持コアが4と重いため、そんなコアがあったらとっとと自壊させて回収マジックを使用した方が良い。
とはいえ前のカードと比較して単純な上位互換であるため、特に理由がなければリバイバル後を採用するべきだろう。
…時は経って煌臨編、前環境で猛威を奮った十冠はその上位系統の神皇とともにしばらく環境に居座り続けた。
そのため、十冠には神皇とともに激しいメタカードが何枚も出ることとなった。
それを回避するため、オライオンも旧版を採用するデッキが増える結果となる。
前述のとおり、12枚の破棄効果さえあれば他の効果はいらないこともあり、使い勝手に変化はない。
●2017年バトスピチャンピオンシップ
そして…
日本一を決定するバトスピチャンピオンシップの決勝戦のフィニッシャーとなった。
デッキは上述の【黄神皇】タイプで、攻撃手段をほぼ捨て数枚のデッキ破壊カードのみが勝ち筋というもの。
当時の流行のデッキはどの色も「デッキトップから○枚めくって特定のカードを手札に、残りを破棄」というタイプの効果が多く、
自分からデッキを削っていくことが多かった。
特に決勝戦の相手であった紫は墓地利用のために自分からデッキを破棄する効果まで採用していたため、デッキ破壊が強烈に刺さったのである。
試合自体は紫の相手のデッキ優勢で進んでいた。
残り1点のライフをコルットなどの小型耐性持ちでなんとか凌ぎ、このスピリットが召喚された瞬間には歓声が上がった。
デッキ破壊による優勝は長らくなく、メタゲームを読んだ結果の劇的な勝利だった。
●関連カード
◆オリオンパワー
オリオンパワー/Orion Power
マジック
4(2)/青
メイン:
このターンの間、系統:「闘神」/「星魂」を持つ自分のスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、相手のデッキを上から10枚破棄する。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。
オライオンが力を与えているイラストのマジック。
イラストのとおり、オライオンと同じ系統の星魂、
闘神にデッキ破壊の能力が付与されるかのような挙動をする。(正確にはデッキ破壊自体はこのマジックの効果)
バトスピのライフは5であるが、このマジックでデッキ破壊をするならば4回のアタックでデッキ全てを破壊し尽くせるため少しお得。
【強化】というデッキ破棄を+1する効果を持ったスピリットを並べることで更に効率は良くなり、大体3回のアタックで勝利することができるようになる。
そのため剣刃編で【強化】が登場すると、【小型闘神】というこのカードでのデッキ破壊に特化したタイプのデッキが生まれた。
堀江由衣デッキ破壊事件
それは「バトスピ大好き声優の生放送!」の2012年12月放送回で起きた。
この番組には「やるぜ!生バトスピ!」というゲストとMCが生放送でバトスピの対戦をするというコーナーがある。
そしてこの放送回の対戦カードは阪口大助VS堀江由衣。どちらも当時放映していた「バトルスピリッツ ソードアイズ」のレギュラー声優だった。
その試合でなんと…
阪口大助が第4ターン(阪口大助の2ターン目)にこのオリオンパワーで
堀江由衣のデッキ全てを破壊し勝利してしまった。
わずか4ターン目の決着、その時に阪口大助が使用していたのが【強化】とオリオンパワーを軸にした小型闘神デッキである。
堀江由衣にとってこの出来事はトラウマになったらしく、以後公の場でバトスピをすることがなくなってしまった。
そのあまりにもあんまりな試合内容により、阪口大助はこの時使用したデッキに「[[(自分が)戦慄の蒼>ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)]]」という名前を付けた。
Lv1・Lv2『この記事を読んだ後』
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▷ コメント欄
- バトスピってこういうカードあるんだな・・・ -- 名無しさん (2017-05-19 13:08:07)
- なんで今更オライオンが…って思ったらチャンピオンシップがアレだったのか。 -- 名無しさん (2017-05-19 13:13:23)
- 長らく不遇をかこっていた黄色と青が、バトスピの頂点に立った瞬間である>2017年 -- 名無しさん (2017-05-19 17:20:24)
- ほっちゃんかわいそう…というかあの回以外もそうだが、ラジオは女性ゲストに対して怨みでもあるんですか? -- 名無しさん (2017-05-19 20:15:14)
#comment
*2 普通にプレイしていても3、4ターンもあれば貯まる。
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