村人/魔戦士(FE)

ページ名:村人_魔戦士_FE_

登録日:2017/04/20 Thu 00:20:20
更新日:2024/02/06 Tue 10:54:36NEW!
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村人と魔戦士は、ファイアーエムブレムシリーズに登場する兵種クラスである。


『外伝』『覚醒』『if』『Echoes』に登場するが、それぞれ能力の特徴や使える武器等が微妙に異なる。
共通する特徴としては剣を使うことと、物理職でありながら魔防や魔力に優れている点が挙げられる。


なお、「魔戦士」という用語自体は『聖戦』や『トラキア』にも登場するが、本項目ではクラスとしての魔戦士について記載する。


目次


外伝Echoes

村人は育成の幅が広い最下級職、魔戦士は傭兵系の最上級職として登場。
使用武器は剣のみ。


『外伝』はシリーズ2作目と黎明期の作品であり、リメイク版の『Echoes』と共に、育成やクラスチェンジのシステムが非常に独特なことで知られている。


その特徴の1つ目が「村人からの転職は、5系統のクラスからプレイヤーの任意で選択できる」システム。
村人は素の能力こそ貧弱だが、後述するクラスチェンジ補正もあって様々な育成ができる。


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村人派生先
傭兵剣士魔戦士村人
ソルジャーアーマーバロン
アーチャースナイパーボウナイト
ナイトパラディンゴールドナイト
魔道士賢者

魔道士を除いて3段階クラスチェンジ制であり、他にこのシステムが採用されているのは『暁の女神』のみ。
個々の兵種は後作品での体系とは違っているものもみられるが、基本的に使える武器の種類は系統によって固定される。(傭兵系は一貫して剣のみ、ナイト系は槍のみ、等)
なお村人が傭兵以外のクラスに進むと、その時点で剣は使用できなくなる。


もう1つの特徴がクラスチェンジ時のステータス補正の付き方。
他作品では一定値だけステータスが上昇するが、本作ではその兵種の基本値に達するまで底上げされる
クラスチェンジした時点で既にその兵種の基本値を超えていた能力に関しては一切上昇しない。
そのため個人の成長率で兵種の弱点を、兵種の補正値で個人の弱点を補える形になると効率的と言える。


魔戦士は、傭兵時代から一貫して技・速さがずば抜けて高い上、魔戦士になると魔防までトップクラスになる。
合計値も高く、少々成長がヘタレても平均以上の能力が保障されるという、かなりの優遇職である。
ついでに移動力も騎乗しているクラスに迫るほど高め。それでいて徒歩なので悪路に強い。


しかし最も優遇されているのは、この系統のみ魔戦士から村人にクラスチェンジできるという点だろう。
これにより、村人→傭兵→剣士→魔戦士→村人…という通称「村人ループ」をひたすら繰り返す事が出来、全能力カンストも可能。
初期兵種が村人か傭兵系のユニットにのみ許された特権であり、大きな強みと言える。
本作は後に『聖魔』や『覚醒』以降に採用されたフリーマップを初めて導入した作品でもあり、好きなだけ経験値を稼げるので配分の心配もいらない。


代わりに初期村人キャラは基本的にステータスが弱く、成長率も一部を除いて低くまとまっている傾向がある。
ループを見越してか『Echoes』でも魔防の成長率は0%(DLCの星の宝珠があれば別)。
ループなしだと伸びがヘタれる事も多いので、お気に入りのキャラは迷わず傭兵にCCする事になる。最低限の技・速さを底上げできるのも強み。


もしカンストするまで育成したら、もはや何のクラスにしようが修羅のごとき強さになるが、強いて言うなら射程1~5の弓が撃てるボウナイト系の殲滅力か、射程は劣るものの悪路に強く魔法防御で優る魔戦士のどちらかが候補になる。



ちなみになぜ魔戦士だけが村人になれるのか長年不明であった。
が、『Echoes』によれば力を求め剣と黒魔法の達人となったが、心と体を病んでしまったため村人に戻っていくのだという。




『Echoes』でも基本的なシステムは同じだが、細部では以下のような違いがある。


  • 成長率が「ユニット固有の数値」+「クラス特有の数値」に変更。これによりCC時の底上げも合わさって長所の増強や短所の克服といったコントロールができるようになった。
  • 『外伝』のソルジャーは投擲系の槍を装備できなかったが、『Echoes』では装備可能になっている。
  • ナイト系下級職の名称が「ナイト」から他作品と同じ「ソシアルナイト」に揃えられた。

さらに新キャラとして唯一の女性の村人エフィが登場。
こちらは基本的な派生システムは一緒だがクラスチェンジ先が異なる。


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村人派生先
ソシアルナイトパラディンゴールドナイト
シスター聖女
ペガサスナイトファルコンナイト
魔道士神官

それぞれの性能や差異はエフィのページを参照のこと。
男性の村人に比べて村人ループができず、かつクラスチェンジ回数が全体的に少なめという欠点がある。
また、本作に先駆けて登場したアーチャークラスは選べない。
代わりにシスターやペガサスナイトといった希少なクラスが選べるのが利点である。


エフィは村人時代は剣が武器であり、第一派生先ではいずれも使用できなくなるが、魔道士へ進んで神官にCCすると再び使用可能となる。






覚醒

村人・魔戦士共に男性専用兵種として登場。
『外伝』で村人や傭兵系ユニットが男性のみであったためか。



「村人」は『外伝』と違い上級職の存在しない独立した兵種となり、武器も剣から槍に変更された。
しかし、レベル10以上になれば「チェンジプルフ」を使うことで他の兵種に転職することができる。
村人は成長率補正・上限値共に低い最弱の兵種のため、兵種スキルを習得したら早めに転職してしまった方が良い。
スキルはレベルアップ時に全ての成長率判定が20%上がる『良成長』と、自分よりレベルが高い相手との戦闘時に命中率・回避率が15%上がる『下克上』
上級職はレベル+20として計算し、村人や魔戦士、マムクートといった上級職が存在しない特殊職はレベル上限が30であるため、下克上と相性が良い。


仲間になる村人は序盤に解禁される外伝マップで加入するドニ一人で、サブ資質は傭兵と戦士
初期値こそ貧弱だが、良成長によるダントツの成長率と転職後の『武器節約』や『太陽』習得で主力になれる。
子世代の父親としても優秀で、特にデジェルンンノワールが『疾風迅雷』を習得できるようになるのが嬉しい。
『下克上』『カウンター』等の男性専用スキルを継承させておくのも手。


魔戦士はDLCマップ「王対王 聖戦編」を購入し、クリア後の報酬である「魔戦士の巻物」を使うことで転職できる。
本作では男性であれば誰でも魔戦士に転職でき、巻物自体もマップを繰り返しクリアすることで何度でも手に入る。
やはり魔防がトップクラスに高く、魔力も物理メインの兵種の中では最高レベルである。
また剣に加えて斧と魔法も使えるようになり、状況に応じて幅広い活躍が見込めるようになった。
魔力がからっきしでも、魔防を強化しつつ手斧を使えるだけで魔法系との戦闘で極めて有利となる。
魔力と魔防をカンストさせるため、今作でも多くのユニットが魔戦士ループを繰り返すこととなった。


同じDLC職の花嫁とは性別・装備共に対の関係となっている。


スキルは『魔防+10』と自分から敵に攻撃した際に攻撃力が10上がる『居合一閃』の2つ。
基本的には男性は物理能力に優れるが魔法系能力に劣る傾向があるので、弱点を補える職として優秀である。
魔防+10は場合によっては『聖盾』との選択になるが、居合一閃はアタッカーなら付けておいて損はない。


外見的には刀を背負い、肩に狐のお面を掛ける等和風の印象が強くなった、赤いスパークを身に纏う。
キャラ的にはスパークに興味を示しそうなウードや村人繋がりでドニ、武器はキルソードが似合うか。
能力的にもウードは母親の影響で魔法系の能力にも優れるため、相性が良い。
ドニも『下克上』を活かせることや魔力・魔防も含む成長率の優秀さ等で兵種の性能をフルに発揮できる。
魔符で下克上を持つ男性ユニットはリーフ(有料版)とチャップが存在する。


「王対王 聖戦編」では巻物以外の報酬として魔戦士となったアルムも仲間にできる。
原作での彼は魔戦士になれなかったが、作品を代表する男性キャラとして選ばれたということか。
このアルムは特別にヴァルキュリアのスキルである『魔防の叫び』を習得している。
しかし叫び系の大半が上述の女性専用なので使い勝手は微妙。




if

『覚醒』に引き続き、村人は序盤の外伝、魔戦士はDLC経由で使えるようになる。
本作ではどちらも男性専用職ではなくなり、初期村人枠も女性ユニットのモズメとなっている。
また村人は白夜王国の兵種として位置付けられ、大商人・兵法者という上級職も登場している。
兵法者は剣・槍・斧を扱うことができ、攻撃後に相手の力を-6とする『力封じ』とお互いに被ダメージを+10する『死線』を覚えられる。
大商人は槍と弓を使用でき、幸運%の確率で換金アイテムの小判を拾える『左うちわ』と小判を消費して与ダメージ+10、被ダメージ-10の『お大尽』のコンボが強力。


ドニが強すぎたためか、モズメの成長率は彼に比べて大きく抑えられている。
それでも『良成長』補正により高い成長率を誇るが、力や守備がややヘタレやすい。


が、モズメの真価は成長率ではなく、職資質と自力習得できるスキルにある。
パラレル資質は弓使いで、隠れ資質は薬商人。
力・速さを伸ばしたいなら「パラレルプルフ」で弓使いに転職後、弓聖にクラスチェンジするのがオススメ。
元々本作は弓が強い上、スキル『先手必勝』『弓の達人』で弱点である力も補える。
更に村人資質で覚える事ができる『死線』と『お大尽』を組み合わせれば、与えるダメージを最大で29も上げることができる。
成長次第では1戦闘でラスボスを撃破する事も可能と攻撃に特化したスキルの持ち主なので、頑張って育てよう。
クラス資質の関係上、暗夜編では特に貴重な人材である。


なお結婚すると子供には村人の素質が引き継がれるが、夫がマリッジプルフを使った時は弓使い(初期兵種が弓使いのタクミか、素質に弓使いを選んだカムイの場合は薬商人)になる。
キャッスル戦でモズメ以外の親世代が『良成長』や『下剋上』を習得していたら100%改造なので継承しないように。


「魔戦士の巻物」は2ルート以上購入した際の特典かDLCマップ「王族最強戦」クリア後の報酬として入手できる。
複数入手するには「王族最強戦」に繰り返し挑むしかないが、戦力が固定されているため力押しではクリアできない。


力・速さ・魔防に優れHPの上限値がやや低く、武器レベルの上限は剣A・斧B・暗器B。
魔法の代わりに本作から新登場した「暗器(手裏剣)」を使うようになった。
本作は『覚醒』より魔法の性能が抑えられた一方、暗器の性能が優秀なため、優遇と言える。
また本作では弓や魔法も3すくみに組み込まれ、暗器は魔法に強いため、対魔忍対魔法要員としてより磨きがかかっている。
刀を背負い、青い忍装束を着た外見通り白夜王国の兵種「上忍」に近い能力を持つ。
上忍に比べると斧が使える点や剣レベル、力で勝るが、暗器の武器レベルや回避・命中・必殺率の補正がない点で劣る。
下級職のユニットでも早い段階から上級職並の成長率補正が受けられるので、育成面を考えるなら上忍よりも優秀である。
忍者系をはじめとする白夜勢のほか、ゼロベルカにも似合うか。


スキルは『覚醒』で強すぎたためか、弱体化している。
『魔防+10』は相手から攻撃された時のみ魔法のダメージを4軽減する『精神統一』となり、『居合一閃』も攻撃力の上昇値が10から7になった。
とは言え、それでも十分強く、また偶数ターンに受ける魔法ダメージを4軽減する『偶人の空蝉』、自分が受けた能力減少の回復速度が2倍になる『心頭滅却』も追加された。


このように潜在能力は高いが、初期状態のモズメを育成しないままにしておけば闘技場を最も容易に勝ち抜けるため、自軍全体のことを考えるなら敢えて育成しない手もあったり…。


なお、本作ではレベル上限が40に引き上げられたため、レベルがカンストすると『下克上』が死にスキルとなってしまう。
魔符や捕獲ユニット等「サポーター名鑑」に登録したユニットならレベルが低い状態で再度スカウトするのも手。





追記・修正は魔戦士ループを終えてからお願いします。


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