ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット

ページ名:ソードアート_オンライン オルタナティブ クローバーズ_リグレット

登録日:2017/01/22 (日) 23:30:49
更新日:2024/02/02 Fri 11:12:48NEW!
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「ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット」とは「ソードアート・オンライン」の外伝マザーズ・ロザリオ編のスピンオフ作品。
本伝の短編小説「Sister's Prayer」に登場した、ユウキが最初にプレイしたVRMMOである《アスカ・エンパイア》が舞台となっている。


作者はソードアート・オンラインシリーズの川原礫ではなく空ノ鐘の響く惑星でシリーズなどの渡瀬草一郎


本作にはキリトたちSAO本編のメインキャラクターは基本的には登場しない。
SAO本編を読んでいなくても十分楽しめるが、SAO本編のマザーズ・ロザリオ編とのつながりが強く、ネタバレ要素も登場してくるため、
できればそちらを先に読んでおくことをオススメしたい。
時系列的にもSAO本編で言うところのマザーズ・ロザリオ編と同時期。
これまでのSAO本編や派生作品では「ソードアート・オンライン」というゲームによって何かを得た人物に焦点が当たることが多かったのに対して、
本作では何かを失った者に焦点が当てられているのも大きな特徴。
書籍は電撃文庫MAGAZINEに不定期掲載された短編をまとめたものであり、全3巻と短めではあるが、本伝やもうひとつの外伝とは違った作風を楽しむことができる。




☆あらすじ


ゲームなど所詮、気休め程度のものでしかないと思っていた



《アスカ・エンパイア》。
SAO事件の最中に運営を開始した、古参の和風VRMMOである。
ユウキとラン達のギルド《スリーピング・ナイツ》結成のきっかけとなったこのゲームにも、秘められたエピソードがあった――


戦巫女のナユタと忍者のコヨミ。《アスカ・エンパイア》で出会い仲良くなった二人の少女は、ゲーム内で不思議な法師ヤナギと出会う。
その老僧侶は、とあるクエストの《謎解き》を《探偵》に依頼したいという。しかもその報酬は100万円。
法外すぎる値段に驚く少女二人だが、その奇妙な依頼を受ける《探偵》も負けず劣らず奇妙な青年だった。ステータスボーナスは《運》に《全振り》
――つまりバトルは最弱、しかしレアアイテムドロップ率最強のトリッキーなプレイヤーで……。
最先端VRMMOの世界で、少女二人を引き連れた《胡散臭い探偵》による《謎解き》が始まる。


《SAO》の秘められたエピソードを、ファンタジーの旗手・渡瀬草一郎が再創造!





☆登場人物


◆ナユタ/櫛稲田優里菜
本作の主人公。
《アスカ・エンパイア》をリリース初期のころからプレイしている上級プレイヤー。
職種は「戦巫女」。黒の長髪と巨乳が特徴。
長刀や薙刀と防御を優先させた装備をするという戦巫女のセオリーに反し、敏捷性や回避に特化した装備とステータス構成にしている。
素早さを保つために武器もリーチの短い籠手におり、格闘が有効な相手には強い反面、広範囲攻撃を多用する相手は苦手。
そのステータスの特性上、長期戦よりも短期決戦を得意としている。


リアルでは17歳の女子高生。
リアルの姿もアスカ・エンパイアのアバターとあまり変わらない。
両親や兄が警察官である影響からか言葉遣いが丁寧で誰に対しても敬語で話す。
また、非常に勘と洞察力が鋭く、些細な事柄からでもすぐにその本質を見抜く。
基本的にマイペースかつ冷静沈着であり、感情をあまり表に出すことはせず、ホラー系のクエストでも騒いだり怖がったりしない。
一方で”袴姿が可愛いから戦巫女の職種を選んだ”というような年相応の一面もある。
兄はSAO事件に巻き込まれてゲーム内で死亡しており、両親も交通事故で死亡している。



◆コヨミ/暦原栞
ナユタとコンビを組んでいるプレイヤーで、ナユタと同じく《アスカ・エンパイア》をリリース初期のころからプレイしている上級プレイヤー。
オレンジの短髪が特徴で装備もオレンジ系統でまとめている。
小柄で中学生くらいの背丈。
職種は「忍者」で特に敏捷性を重点的に上げている。
ナユタとのパーティは互いの短所を補うのではなく、長所を重ねて殲滅力を上げるようなスタイルになっている。


リアルでは23歳のOL。
ナユタとはリアルでも何度か会っている。
リアルでもアバターと同じく小柄でそのことを気にしており、子供扱いされるとキレる。
底抜けに明るく表裏のない性格をしているムードメーカー。
コミュニケーション能力が高く、そのことをパーティプレイにも活かしている。
一方でホラー系の話や敵はやや苦手。



◆クレーヴェル/暮居海世
《アスカ・エンパイア》で三ツ葉探偵社を経営し、探偵を名乗っているプレイヤー。
細身で灰色の髪と切れ長の目をしており、美形の細面ながらもどこか狐を思わせるような姿をしている。
某世界一有名な名探偵のコスプレのような服装をしている。
レベルは上級プレイヤーであるナユタやコヨミよりもさらに上と非常に高いが、そのステータスは幸運値のみに全振りという非常に偏った構成をしている。
そのステータスの特性上当然ながら戦闘では全く役にたたず、雑魚モンスター相手にでも簡単にやられてしまう。
一方で彼がいるだけでパーティ全体のレアモンスターとの遭遇率やレアアイテムの入手率が跳ね上がり、そういう意味では重宝される存在。


リアルの姿は《アスカ・エンパイア》の姿と瓜二つであり、異なっているのは髪色だけ。
リアルでは彼が仲間と立ち上げた「クローバーズ・ネットワークセキュリティ・コーポレーション」というベンチャー企業の社長をしている。
三ツ葉探偵社は彼の企業の業務の一環である。
主要な業務はVRMMOにおける市場調査や流行の分析、新企画に対する評価と助言などのVRMMOに対するコンサルタント。
そのほかにクエストの攻略やガイドなどの観光案内のような仕事や、新クエストや新規ゲームのテストプレイや問題が起きた際の原因調査などの仕事も請け負っている。
上記のように彼が非常に偏ったステータス構成にしているのはその方が彼の仕事にとって都合がいいことが多いからである。
彼にとってVRMMOはまさに「ゲームであっても遊びではない」ものであると言える。
会社を立ち上げる前は警察官をしており、そのためか洞察力と推理力が非常に高い。

浮遊城アインクラッドに囚われ2年の時を過ごしたSAO生還者の一人。
攻略末期は《アインクラッド解放軍》に所属しており、リーダーだったシンカーとは現在でも交流がある。
またナユタの兄であるヤクモとは同僚で親友だったが、彼がSAO事件の犠牲となり、現実世界への帰還後に自分だけ帰還した事から陰口を囁かれるようになったことで警察にいづらくなったこと、そして何よりも〈ザ・シード〉拡散によるVRワールドの乱立に警察とは違った対応の必要性を感じて退職、起業した。
なお社長といっても社員は彼を含めわずか5人で、うち一人はアメリカに住む彼の実姉である。加えてVR空間で会えるため基本的に現実世界のオフィスに全員が揃うことはなく、特に依頼がないときはソロで行動している。


◆ヤナギ/矢凪貞一
クレーヴェルにクエスト「幽霊囃子」の攻略を成功報酬100万円(もちろんリアルマネーで)という大金で依頼してきたプレイヤー。
《アスカ・エンパイア》内で道に迷っていたところをナユタとコヨミに助けられた。
はじめてログインしたばかりの新参プレイヤーで、当然ながらレベルもステータスも初期値のまま。
腰が低く口調も丁寧だが、どこか気品漂う話し方をする。
アバターの見た目は老僧侶だがリアルでも81歳と高齢。
そのためVRMMO内で老眼や足腰の痛みなどの老いによるハンデを感じずに動くことができる状況を楽しんでいる。
数あるクエストの中の1つにすぎない「幽霊囃子」の攻略に100万という破格の報酬を出すという彼の真意とは…?


◆マヒロ/霧原真尋
幼女プレイヤーで職種は「兵法者」。
重装備の武者姿でパーティを組む際は主に盾役を担う。
リアルでは小学生で、芸能事務所に所属するかけだしの子役。
年に似合わずホラー大好きでグロもバッチコイ、ホラー系同人ゲームも所有している。


◆ヤクモ/櫛稲田大地
ナユタの兄。リアルでは警察官でクレーヴェルとは同僚だった。
SAO事件時は《アインクラッド解放軍》に所属していたが、無能な指揮官に連れられSAO内の前線にて死亡。
なお、明言されていないが、おそらく本編でキリトとアスナ、クラインが74層のボス部屋前で遭遇したコーバッツ率いる一団に所属していた可能性がある。




☆主な用語


◆アスカ・エンパイア
最古参のVRMMOの一つで、和風の世界観を基調としている。
その規模はGGOをしのぎ、ALOと共に2大トップVRMMOとして肩を並べる。
また、ALOやGGOとは異なりこれまでに大きな不祥事を起こしておらず、運営の信頼性も評価されている。
アバター構成が完全ランダムのALOやGGOとは異なり、リアルでの顔立ちや体形がある程度までゲームのアバターに反映されるシステムとなっている。



◆百八の怪異
VRMMOの増加に伴う新規プレイヤー数の伸びの鈍化を脱するためにアスカ・エンパイアで新たにスタートした超大規模イベント。
新たに実装された町である「あやかし横丁」を起点に「百物語」「七不思議」「大詰め」の3つの要素によって構成され、現在は「百物語」が実装されている。



◆百物語
上記の「百八の怪異」により行われているイベント。
「ザ・シード」を用いて個人が創作したクエストの中でも審査を通った物が正式採用され、報酬を支払ったうえで配信される。
要するにユーザー参加型のシナリオコンテスト。
各地の専門学校や大学のサークル活動などをはじめ、多くのプレイヤーがこぞって参加している。
クエストは基本的にホラー系。



◆幽霊囃子
「百物語」の中で最近実装されたクエストの一つ。
ヤナギがクレーヴェルに報酬100万で攻略を依頼した。
未だ誰もクリアはしていないが運営の発表難易度はあまり高くない。
同時に発表されたクエスト「人狼の森」で事前にレアアイテムの情報が公開されたことから多くのプレイヤーに後回しにされている。
「どこかから祭り囃子が聞こえるが探しても音の出所がわからない」「付近の神社にお賽銭を入れると泣き声がするのでおそらくそれがスイッチの一つ」
ということだけわかっている。




追記・修正は幽霊囃子のクエストをクリアしてからお願いします。


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  • 渡瀬作品なのに幼馴染がいないという衝撃の事実。 -- 名無しさん (2017-01-23 00:07:15)
  • オルタナティブシリーズは「SAOでなくていいよね?」感が強すぎるのがなぁ、もうちょっと本編に絡めて欲しい -- 名無しさん (2017-01-25 15:53:21)
  • GGOは「本編読んで無くても大丈夫ですよー」系として書いてるっぽいし、こっちは大分本編に絡んでると思うけどなぁ。犯人(?)の動機とか思いっきり本編絡みだし -- 名無しさん (2017-02-06 22:07:03)
  • 3巻で完結。アニメは無理でもせめて漫画版は読みたかった。 -- 名無しさん (2018-07-18 00:41:41)
  • GGO勢がゲームで一応原作勢と絡んだし、こっちも何かで絡んで欲しいなぁ、キリトとクレーヴェルはシンカーさん経由で会えそうだし -- 名無しさん (2018-07-18 01:28:41)
  • ↑とはいえクレーヴェルは戦闘できないからゲームではほぼ使えないだろうな。 -- 名無しさん (2018-07-18 01:47:09)
  • ↑3 GGO(外伝)のアニメ化範囲が原作3巻くらいまでだったと思うからこれもギリアニメ化できそうだと思うんだよな。というかSAO事件の遺族関係は本編でも書かれてないからな。 -- 名無しさん (2022-02-09 19:20:01)
  • 本編最新巻でアスカ勢の動向に多少触れられたけれど、その中でナユタたちはどうしているのか――SAOAGGOもそうだけど、いずれ「ユナリンでの彼らの話」も出てきてほしいとか思ったりして。本編がひと段落してからになるかもしれないけれど。 -- 名無しさん (2022-02-09 20:25:16)

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